エンパイアウォー⑯~戦国最強の忍、降臨~
●風魔小太郎、憤慨す
「小癪なる猟兵め。我が風魔の秘術を破るとはやりおる」
風魔忍法『隕石落とし』を防がれ、場所を特定されたとしても、百面鬼『風魔小太郎』に焦りはない。むしろここに来るのであれば好都合とも言えた。
「北条の頃より練り上げ続けた、風魔の底力、目に物を見せてくれようぞ!」
恐るべき忍術の結晶である風魔の屋敷の奥底で、複数の仮面の目が怪しく光る。その闘志は烈火の如く、滾っていた。
●グリモアベース・ブリーディングルーム
「戦争は順調じゃのー。皆のおかげで、『魔軍将』の一人、百面鬼・風魔小太郎の居場所が判明ぞー」
そう言ってグリモア猟兵の一人である、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は電脳ウィンドウを弄ってある場所を指し示す。そこは古い武家屋敷のようであったが、何か異様な雰囲気を醸し出している。
「場所は三河・遠江・信濃の国境の山中にあるがのー、この場所がちと問題でのー」
表情に難色を示すメイスンが語りだす。
曰く、ここは『風魔忍軍の忍者屋敷』であり、忍者屋敷らしい様々な仕掛けがあるので、その仕掛けを突破しながら、最奥にいる風魔小太郎と戦う事になるらしい。仕掛けとしては主に火遁や風遁の忍術を使ったもの、あとは忍者武器を使ったものがメインとなるらしい。この対策なしで挑むことは、たたでさえ強敵の風魔小太郎相手では致命的とも言えるだろう。
「忍者屋敷もそうじゃけど、風魔小太郎自身も強敵じゃけー、気を引き締めてのー」
相手は戦国時代で伝説となるほどの忍者。先手を取れるほど甘い相手でもない。そしてそのユーベルコードは強力無比のものとなるだろう。だがメイスンは必ず倒してくれるものと信じ、転移の術式を編む。
織田信長が第六天魔軍将、その一角との戦いが今、始まろうとしていた。
ライラ.hack
夏の戦争も盛り上がってきましたね。夏祭りのお面屋を思い出します。
どうもお久しぶりです。ライラ.hackです。
このたびはエンパイアウォー、第六天魔軍将の一角と戦って頂きます。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
●特殊ルール
百鬼面・風魔小太郎は、先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
●戦場について
戦場は『風魔忍軍の忍者屋敷』となります。
忍者屋敷には、忍者屋敷らしい様々な仕掛けがあるので、その仕掛けを突破しながら、風魔小太郎と戦う事になるのでご注意ください。
以上となります。それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『百面鬼『風魔小太郎』』
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POW : 風魔忍法『風魔頭領面』
自身の【身に着けた『面』】を代償に、【召喚した風魔忍者の軍勢】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【忍者刀と手裏剣】で戦う。
SPD : 風魔忍法『六道阿修羅面』
自身の【髑髏の面の瞳】が輝く間、【六本の腕で繰り出す忍具や格闘】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 風魔忍法『死鬼封神面』
【歴代風魔小太郎たち】の霊を召喚する。これは【極めて優れた身体能力を持ち、手裏剣】や【鎖鎌】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:カス
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シーザー・ゴールドマン
【POW】
オド(オーラ防御)を活性化。
臨戦態勢で罠を『見切り』ながら忍者屋敷を踏破。
(この際、屋敷の構造を把握。罠も敢えて発動させる、させないを種類によって区別)
風魔小太郎と相対します。
◆先制攻撃対策
軍勢という事でオーラセイバーを具現化、戦いながら後退して一対多に適した場所に誘い込みます。
(使えそうなら罠を逆用)
初手を凌いだら反撃開始です。
『ウルクの黎明』を発動。
(衝撃波×属性攻撃:斬×範囲攻撃×なぎ払い)で風魔忍者の軍勢を薙ぎ払って風魔小太郎との間合いを詰め、破邪の一撃を。
(先制攻撃×怪力×属性攻撃:炎×破魔×オーラセイバー)
敵攻撃は直感で回避しつつのカウンター
(第六感×見切り×カウンター)
ミハエラ・ジェシンスカ
敵の術中深くに踏み込んでの戦いになるわけか
良いだろう
罠使いではないが、敵を欺き虚を突く戦い方なら私にも心得はある
まずはフォースレーダーによる【情報収集】で屋敷の構造を解析
【だまし討ち】の観点も応用して可能な限り罠を【見切り】たい
隠し腕の展開、ドローンの使用いずれも惜しまん
六刀流による【武器受け】で敵の攻撃を凌ぎつつ
その最中に敢えて罠に引っ掛かる様を演じてもみせよう
流石に電気系統まではなかろうが
滑車、発条、歯車、そうした絡繰仕掛けの罠であれば水準には達している
先の解析を元にそうした罠へと追い込まれた風を装い
【変形進化】させた罠を逆に襲い掛からせる【カウンター】
同時に私自身も反撃へと転じてくれよう
●異形なる百面の者・風魔小太郎
その忍者屋敷は見た目はサムライエンパイアに存在する一般的な建築物に過ぎなかった。だがかなりの規模の大きさな上に、それが誰も来ないであろう山中に建てられている、という違和感を拭い去ることはできない。そして猟兵だけが察することができる危険な感覚、それをその屋敷の中に感じることができた。
「敵の術中深くに踏み込んでの戦いになるわけか」
「そのようだ。まさしく虎の口に入り込む、といった所だろう」
ウォーマシンのミハエラ・ジェシンスカ(邪道の剣・f13828)が機械の身体を動かして、その目が忍者屋敷を捉える。そしてその隣には優雅に余裕を持った態度でシーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)が微笑んでいる。二人には侮りもない。だが怖気もない。ただ罠があれば食い破り、強敵であろうとも打倒しようという気概があるのみである。
その二人が忍者屋敷に踏み込んだ瞬間、仕掛けられた罠は侵入者を苛烈に迎え入れてくれた。主に風遁を利用した吹き荒れる突風を、火遁の炎や手裏剣や苦無を混ぜ合わせて侵入者を撃退する仕組みであった。
「良いだろう。罠使いではないが、敵を欺き虚を突く戦い方なら私にも心得はある」
そう言いつつ、ミハエラは機械の身体を起動し、突風の中でも器用に炎を躱し、さらに手裏剣や苦無をフォールンセイバーを撃ち落としていく。簡単に罠を回避しているように見えるが、事前にフォースレーダーによって屋敷の構造を解析しており、そこからトラップの性質を分析してある程度の予測を完成させていたのだ。それ故に反応が初見よりも一歩早く対応できているのだ。
そしてその情報は同行者であるシーザーにも伝えられている。そしてシーザーは自身のオドを活性化させ、あらゆる感覚を上昇させている。そしてトラップをわざと発動させ、トラップを巧みに躱し、屋敷の最短ルートをまるで散歩するように進んでいく。
この二人の分析者にして踏破者をして、トラップは無意味である。そう判断して闇から姿を現したのは百面鬼・風魔小太郎である。屋敷の主は悠然と構えて侵入者を待ち構えている、という定石を忍という合理主義者が守る道理はないのだ。
そして闇から闇へ静かに移動し、まず狙うのはミハエラだ。そして発動するのは風魔忍法が一つ『死鬼封神面』である。風魔小太郎の百の面が分離し、人型へと姿を変貌していく。これはまさしく歴代風魔小太郎たちの霊を受肉させる忍法。そして放たれる手裏剣や鎖鎌の技量はトラップのものとは比べものにはならない。
「来たか、風魔小太郎。邪剣が相手になるぞ!」
トラップをいなしつつもしっかりと周囲の状況を把握していたミハエラ。そして風魔小太郎という忍の性質を、悪心回路を持つ彼女が理解していないはずもない。不意打ちに見えたものは実は想定内であった。すぐに身体の機構から隠し腕を展開し、ドローンも射出する。すべては最高の技量を発揮する歴代風魔小太郎の攻撃に対処するためである。
六刀流となり、高速にフォールンセイバーを振い、高速手裏剣を叩き落とす。さらに鎖鎌もいなす。さらにトラップの風の炎も避け切る器用さも見せる。だがあまりにも手数は多い。限界を迎えるのもそう長い話ではない。
そして本来ならば、カバーリングするべきシーザーも、風魔小太郎はすでに手をうっていた。風魔忍法『風魔頭領面』。自身が身に着けている面がひび割れて破壊され、そこからどす黒い闇が充満する。そしてそこから這い出てきたのは、かつての配下・風魔忍者の軍勢である。かなりの数を召喚し、忍者刀を手裏剣を構えてシーザーへと襲い掛かる。
「数もそうだが、恐るべき技量だな」
そう、召喚した風魔忍者は決して雑魚ではない。それが軍勢としての戦いをしながら迫ってくるのだ。シーザーもオーラセイバーを具現化して対抗して、後退を余儀なくされている。だが単純に逃げているわけではない。単純に対応しやすい場所へと退避しているだけなのだ。
数の暴力に晒されながらも、二人は強大なる先制に耐えきった。なれば、次こそは反撃の時である。ミハエラは罠にかかりつつも、その罠を突破して会得していたのだ。破壊された絡繰仕掛けの罠を構成する滑車、発条、歯車、自身のユーベルコードの水準に達する部品を。
「徴用させて貰うぞ。さあ目覚めろ、ヒヨッ子(スポーン)ども。戦いの時間だ!」
「変形進化(トランスフォーム)」が発動すると破壊された罠の部品達が結合し、サムライのようなウォーマシンが生み出されてる。突発的に出撃したウォーマシンの一閃に歴代風魔小太郎の霊の首が飛ぶ。そしてミハエラも歴代風魔小太郎の狙いがウォーマシンに映った隙に罠の風を利用し、その突風に乗って飛翔する。その風の軌道を利用し、壁を蹴って風魔小太郎の間合いに入る。そして六刀流の剣撃が風魔小太郎を切り刻む。
「小癪な!絡繰り仕掛けのヒヨっ子風情が!」
そう言って風魔小太郎は強烈な蹴りでミハエラを吹き飛ばす。だが次の瞬間、風魔小太郎は見た。自身の懐に入り込むシーザーの姿を。
「馬鹿な!」
風魔忍者の軍勢が確かにシーザーを包囲していたはず。そう思い込んでいた風魔小太郎は知る術はないが、目を離した隙にシーザーは確かに反撃に転じていた。「ウルクの黎明(デウス・ポテスタース)」を発動させ、輝く真紅のオーラを身に纏わせたシーザーは一気に敵を薙ぎ払ったのだ。戦闘能力を向上させ、さらに敵を一纏めに仕留められる場所を選んだシーザーの策は功を奏し、風魔小太郎が認識する間もなく、風魔忍軍は消滅。ミハエラに意識が行っている間にシーザーは高速で間合いを詰めたのだ。
風魔小太郎は六本の腕を駆使してシーザーを迎え撃つ。忍者刀が、鎖鎌が、巨腕がシーザーを葬らんと迫る。それを巧みに躱し、シーザーが放つのは一撃。破邪の力を宿した乾坤一擲の一撃。それは風魔小太郎の胴体を抉り、苦悶の声がその口から発せられる。
「お、のれぇ……!」
予想外の強烈なダメージを負った風魔小太郎は一本の腕から煙玉を炸裂させる。視界が煙に遮られたシーザーは屋根裏に飛び去る風魔小太郎の影を見たが、トラップ満載のこの屋敷で追うのは至難の技だ。そしてミハエラも呼出された歴代風魔小太郎の霊に邪魔されてこれ以上の追撃は不可能であった。
「やれやれ、忍というのは厄介ですね」
「余裕があるようだな。ではこちらも手伝ってくれ」
自嘲気味に呟くシーザーに、ミハエラが無機質に援助を求める。まだ忍者屋敷は死んでいない。だが床に染み込んでいく風魔小太郎の血が、彼を追い詰めている証左になっているのは確かであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
バルディート・ラーガ
【芋煮艇】
チーム行動ですが、あっしの役割は先んじての露払い。
罠を鞭状の腕と尻尾の「なぎ払い」であえて起動、
他の方を「かばう」動きで道を拓いて行きやす。
いざとなりゃ切り捨てられる部位、多少の被弾は承知の上。
風魔サンに相見えやしたら、「ダッシュ」で前に出てダメ押しの「かばう」。
「激痛耐性」で堪えつつ、先制攻撃をギリギリまで引き受けやす。
ボロ雑巾になって転がりつつ、スコッティ坊っちゃんへ目配せを。
透明化して頂いたら、こっそり這って敵サンの背後へ。
度重なる負傷で強化したUCを発動、風魔サンの本体を炎蛇で拘束!
生命力吸収しながらがっちりとっ捕まえ、「敵を盾にする」で
皆々様の全力攻撃をお受けしやしょ。
リック・シックハント
【芋煮艇】で参加
これでも一応死霊術師だからね
霊として蘇ったオブリビオンの対処は任せてよ!
先行する人を追って残っている罠を【野生の勘】で避けながら、機構を固めて止められそうな罠は{思案する泥}で塞いでおこう
【先制攻撃】で{凶獣のシリンジ}を使った【ドーピング】で体感速度を遅めて遠距離攻撃をバルディートさんに任せて近接攻撃だけに集中
【野生の勘】と何本も出入りする{黒の翼刃}を使った【武器受け】で致命傷を防ぎながら攻撃の隙を伺ってUCを発動
戦闘で負った傷から爪や牙に血中の薬効成分を付与した九百の獣を産み一つの生き物のような連携でデバフを与えながら小太郎たちの動きを止めてみんなのために隙をつくろう!
黒影・兵庫
【芋煮艇】で参戦します!罠だらけの忍者屋敷か...性根が陰険だと家まで陰険になるんですね。せんせー。 (【蝗害】を発動し全ての羽虫を口に含む) 道中の罠は位置を【第六感】で【情報収集】し【第六感】【見切り】【ダンス】【武器受け】で罠や手裏剣、鎖鎌を回避または防御しつつ 粘着性の【蠢く水】に浸した【皇糸虫】を括り付けた【蜂皇の牙】を複数個、敵忍者の近くに投擲し 【ロープワーク】【念動力】【罠使い】で【皇糸虫】を動きを阻害するよう張り巡らせます! 隙を見て【衝撃波】で小太郎に一気に近づき強襲兵の皆さんを吐き出しますので攻撃を開始してください!
スコッティ・ドットヤード
【芋煮艇】槍衾っていう言葉があるけどこんな感じかね…けど気合で押し切る!
(『早業・見切り・逃げ足・忍び足・地形の利用・罠使い』で罠を駆け抜ける)
何とか突破した…って先制攻撃かよ!?こいつら強ぇ!けど!(霊の攻撃を『早業・残像・見切り・逃げ足』で凌ぐ)
影分身の術!なんつってな!(もし喰らっても『覚悟・激痛耐性』で堪えて)
さて隙をついて一撃を入れたいが…お、バルディートさん…?(バルディートが反撃に出るのを見てアイコンタクト)
…いいね。そんじゃやるぜ(【選択UC】発動。自分とバルディートを透明に)
さて不意打ちだ。俺は周りの雑魚霊を蹴散らす!みんな、ボスは任せたぜ!
ルエルエ・ルエラ
【芋煮艇】で参加するのです。
侍と戦ったことはあるのですが、忍者と戦うのは初めてなのでちょっとドキドキなのです。
罠については仲間が破壊工作した後に、[私のブーツ]や[私のマント]を使って避けたり障壁を張って防御してやり過ごすのです。
敵の攻撃は、[私のマント]と[私のローブ]の防御魔術で障壁を展開して〈オーラ防御〉で一層守りを固めて〈第六感〉や〈見切り〉で回避するのです。敵の攻撃に自動で反応するのでなんとかなると思うのですが、よっぽど危ない攻撃は、バルディードにお願いしたいと思うのです。
反撃の体制が整ったら、【ウィザードミサイル】で敵全員一気に攻撃するのです。数には数でぶつけるのです。
エミリィ・ジゼル
【芋煮艇】oh、これがジャパニーズNINJA屋敷
わたくしも幾多のジツ使いとして負けてられぬでござるな
ニンニン
ラーガ様やドットヤード様は走ったり力づくで抜けるようですが、それでも残った罠については『見切り』『第六感』『破壊工作』で無力化。場合によっては『空中浮遊』も駆使して回避していきます
戦いでは『見切り』とオペラグローブのシールドを使った『盾受け』で可能な限りダメージを防御
そして他の方々が小太郎の動きを合わせた瞬間、UCを起動
《サメを呼ぶメイドの術》で無数のサメを呼び寄せて歴代風魔小太郎たちもろともサメの餌食にしていきます
「ひゃっはー!サメだー!」
●伝説の忍に挑むは、若き猟兵チーム
旅団【芋煮艇】。構成員200名を超える大規模旅団である。その内、6名の有志達が風魔小太郎打倒の為に山中の忍者屋敷に集った。すべては強大なる魔軍将を倒す、その目的が故に。
「侍と戦ったことはあるのですが、忍者と戦うのは初めてなのでちょっとドキドキなのです」
「oh、これがジャパニーズNINJA屋敷!わたくしも幾多のジツ使いとして負けてられぬでござるな、ニンニン」
そんな緊張感の中、エルフの魔法少女、ルエルエ・ルエラ(愛と正義と芋煮の魔法少女・f02197)とバーチャルキャラクターのメイド、エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)はマイペースを崩さない。彼女達にとって忍者屋敷とは挑むべき試練と同時に興味の対象でもあるのだ。ワクワクが止まらないといった感じだろう。
だがトラップなど、強敵である風魔小太郎の前の前座に過ぎないと言わんばかりに、猟兵達は忍者屋敷へと大胆に進む。まずは最先鋒を務めるは、竜派ドラゴニアンのバルディート・ラーガ(影を這いずる蛇・f06338)だ。
「チーム行動ですが、あっしの役割は先んじての露払い」
まるで自分の命など切り捨てられる部位と言わんばかりに、罠をあえて軌道。迫りくる苦無や手裏剣を鞭状の腕と尻尾の薙ぎ払いで弾き飛ばし、血路を開く。多少の被弾は承知の上のバルディートにとって、この程度など恐れるに足らずだ。
「罠だらけの忍者屋敷か...性根が陰険だと家まで陰険になるんですね。せんせー」
「槍衾っていう言葉があるけどこんな感じかね…けど気合で押し切る!」
バルディートの後に続くのは何やら口に含んだ黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)と真紅の髪を靡かせるスコッティ・ドットヤード(どこからどう見ても女の子な少年・f20279)だ。兵庫が鋭い感覚と目によって罠の起動を事前に察知し、迫りくる風の炎の罠を巧みに躱していく。そしてスコッティは罠などお構いなしに疾駆する。圧倒的な速度で起動する罠ごと追い越してしまうことで道を作ろうということだ。
そしてそれでも残った罠に対処するのはキマイラのリック・シックハント(繋ぐ旅人・f00522)である。涼し気な顔で宝珠「思案する泥」によって生み出された泥によって、罠の機構を固めて発動できなくしていく。そうやって一行は大胆かつ、慎重に罠を無力化していく。
そしてその風魔の御業を潰されて怒らない頭領がいるだろうか。そう、風魔小太郎である。さきほど手傷を受けたが、そんなものは関係なしと言わんばかりに闇から現れ、一行へと攻撃を仕掛ける。まず狙うのは罠を丁寧に潰しているリックだ。風魔忍法『死鬼封神面』によって歴代風魔小太郎の霊を呼び出し、一気呵成に襲撃する。
「出たね、風魔小太郎!これでも一応死霊術師だからね。霊として蘇ったオブリビオンの対処は任せてよ!」
予感がしたのか、戦闘態勢はバッチリ整えていたリック。銀製のシリンジ「凶獣のシリンジ」を握り締め、効果を発動させる。それにより認識速度が大幅に高まり、ドーピングによって歴代風魔小太郎達の近接攻撃に対応。もちろん手裏剣などの遠距離婚撃も遠慮なく飛んでくるが、それはバルディートが身を挺して止める。鎖鎌の刃や手裏剣のダメージを身に受けながら激痛に耐えるバルディート。ボロ雑巾になって転がりながらも、もスコッティに目配せをする。
スコッティも持前のスピードで歴代風魔小太郎の霊に対抗していたが、残像を入れながらも技量の高い霊達は的確に攻撃を当ててこようとする。そんな中で苦慮しているとバルディートの目配せが目に入る。
「お、バルディートさん…?…いいね。そんじゃやるぜ」
そしてスコッティは能力を発動させる。「インビジブル・ディストーション」、自身と視界の中にある生命体から選んだ対象1体を透明にする能力である。これによりスコッティとバルディートの姿は瞬時に消える。これに風魔小太郎も若干驚いたが、体温や物音が消せるわけではない。それにより察知するなど忍にとっては容易なことだと思っていた。
だがそんな察知をやらせないと言わんばかりに動いたのがリックと兵庫であった。微生物の集合体である粘着性のある「蠢く水」に浸した「皇糸虫」の糸を括り付けた「蜂皇の牙」を複数個、歴代風魔小太郎の霊の近くに投擲し それをロープのように引っ張り上げて巧みに動きを阻害するようにする。生きた糸である皇糸虫が主の意志に従って霊達の動きをけん制する。
そして出来た隙でリックは能力「同胞を求めた病獣の狩り」を発動させる。戦闘で負った傷から爪や牙に血中の薬効成分を付与した九百の獣を産み、それらと連携しながら、足止めする。まさしく一つの生き物のような連携で、歴代風魔小太郎の霊の技量を抑え込むリック。それを見て、兵庫はトラップの突風を利用して、風魔小太郎本体へ飛翔し最接近を果たす。
「小癪な……!」
「強襲兵のみなさーん!こちらでーす!」
そういって口に含んでいた能力「蝗害(コウガイ)」の鋼鉄をも噛砕する羽虫を吐き出す。その虫達はたちまちに風魔小太郎の身体に襲い掛かる。這いずる羽虫達は遠慮なくその身体を噛み砕き始める。甲冑や服ごと肉を食まんとする虫に露骨な嫌悪感を感じる風魔小太郎。
「このような虫風情に風魔小太郎がやられるものか!」
憤慨した風魔小太郎の雨のような手裏剣が、虫を操る兵庫の元に殺到する。だがそれを防いだのはルエルエが作りだした魔術防御障壁とエミリィのオペラグローブのシールドだ。そして好機と言わんばかりにエミリィの瞳が鋭く光る。
「ひゃっはー!サメだー!」
「サメを呼ぶメイドの術」。恐怖や動揺や疑心の感情を与えることができた相手に、召喚したすべてのサメの父から、陸上や宇宙空間でも活動可能なサメの群れを飛ばす能力。まさしく動揺は兵庫が与えてくれている。そしてあらゆるサメが風魔小太郎へ殺到し、その牙を遠慮なく肉体に突きたてる。まさしく海の肉食獣の本領発揮である。
「さ、鮫だと!この陸の上で……!」
「おっと、逃げるのは無しですぜ」
肉体を捕食される危険性を感じた風魔小太郎が再び逃走しようとするが、それを防いだのは透明化して背後に回り込んだバルディートだった。そして能力「蝕む簒奪者(グラットン・パラサイツ)」を発動。滴る血液から生じる黒炎の蛇が、風魔小太郎を拘束し、そして腕を抑え込んだバルディートはそこから敵の生命力を吸収していく。
「き、貴様!」
「ッハハ、こっからが地獄の本領発揮ッてなモンで」
振りほどこうとする風魔小太郎だが、羽虫やサメに喰いつかれて身動きが取れにくい上に、「蝕む簒奪者」の負傷に比例した戦闘能力向上によるバルディートの膂力に完全に抑え込まれている形だ。そしてそれを見てルエルエが大規模術式を展開している。
この魔術を食らえば危ういと感じた風魔小太郎は、歴代風魔小太郎の霊達に指令を飛ばす。だが姿を現した疲労困憊のスコッティの奮戦と、リックとその黒獣によって、風魔小太郎の援軍に赴こうとする動きを防がれる。そしてその時間稼ぎに応えるように、詠唱を終えたルエルエの魔術が解き放たれる。
「私達の作戦勝ちなのです!」
無数のウィザード・ミサイルが風魔小太郎の元に殺到する。その魔法の矢は一発も外れることなく、かの身体を貫き、身動きの取れない風魔小太郎の心の臓は見事に破壊される。そして風魔小太郎は盛大に血を吐く。
「こ、んな、小童共に……風魔小太郎が終わらせられる、だと……無念……」
最後の一撃を受けた風魔小太郎の百面が亀裂が入り、砕け散る。それと同時に身体の崩落が始まる。そして苦悶の断末魔と共に、戦国最強の忍は灰も残らず消滅していった。
主なき風魔の忍者屋敷はオブリビオンとしての力で出現させたものらしいので、いずれ崩壊していくだろう。そう感じた芋煮艇のメンバー達は顔を見合わせて迅速な退避を決断する。勝利の余韻に浸る暇はないが、確かなる手ごたえを感じていた。
こうして風魔頭領を討ち取った猟兵は、エンパイアウォーの戦況をさらに有利に進めていく勝利を積み重ねる。それが最終的に織田信長に届くと信じ、進むのみであった。
成功
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