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エンパイアウォー⑤~マルかバツか!灼熱☆埋蔵金!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●地図に記されし問い
『宝を求めし者よ』

『知を示せ。さすれば与えられん。褒美は知を持つ者に』

『ひとつ。熱中症は気温が高い時にしか起きない』『ふたつ。熱中症になったら、安静にしていればいい』『みっつ、熱中症は脱水が原因であり、他の理由はない』『よっつ、予防で水分や塩分などを補給しておくことは正しい』『いつつ、熱中症になったら、対策として体や頭を温める』

『さぁ、求めし者よ、我が問いの成否を示せ!』

●グリモアベース
「みなさん、始まりまシタネ。エンパイアウォー」
 グリモア猟兵のモッチ・モチが集まる猟兵たちに向かって、(棒アイスを食べつつ)そう話を切り出した。

 【エンパイアウォー】。サムライエンパイアの征服を企む『第六天魔軍将』達が一大攻勢を仕掛けてきた。対する徳川幕府は、総力を挙げて、織田信長の元に向かい、撃破しなくてはならない。

「徳川さんの軍勢も10万の兵を集めたようデス。しかし、ここで敵さんのからめ手による妨害を被ることに」
 大悪災『日野富子』。彼女の持つ財力によって、補給物資が買い占められている。それによる価格高騰。物資が高すぎて量が集まらない事態に陥っている。
 このままでは予定する補給物資を用意することができなくなる。
 万事休す。

「なんとかしなくてはなりまセン! お金! お金が必要デス!!」
 モッチの声にも力が入る。

「徳川家に伝えられた『徳川埋蔵金の地図』。家康公が、有事の際にと遺した埋蔵金の在りかを示したその地図で、隠し部屋に向かってくだサイ。隠し部屋へ行くと、5つのマルバツ問題と解答ボタンがあるようデス。それを解くと、道が開ける仕組みみたいデスネ」
 問題文は、地図に書かれた(オープニング冒頭の文章)ものと同じ問題文だろう。

「時間経過と共に部屋の温度が上昇する仕掛けもあるようデスので、暑さ対策をしつつ、問いに答え、埋蔵金を手に入れてきてくだサイ!! よろしくお願いしマス!!」


オノマトP
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 オノマトPです。よろしくおねがいします。こちら謎解きを行う戦場になります。

 ・猟兵たちが隠し部屋にいる状態から、書き始めます。
 ・出題された5問のまるばつクイズに、「○○××〇」のように、順番にまるばつボタンを押してください。正しく押すと、埋蔵金への道が開きます。間違えるとペナルティで、部屋が暑くなります。
 ・部屋の暑さも大敵です。暑さ対策をお忘れなく。
 ・なぜその答えになったのか、暑さに対する反応や対策、埋蔵金を得た時の反応、などもあると膨らましやすいです。

 では、みなさん熱中症には気を付けて。エンパイアウォー、がんばってください。
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第1章 冒険 『神君家康公の謎かけ』

POW   :    総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。

SPD   :    素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。

WIZ   :    明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。

👑3
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

亜儀流野・珠
熱中症は本当に気を付けねばならん!
調子が悪くなる、程度で無く大いに命の危険があるものだ!
…が、正しい知識があるかは分からんな。とりあえず答えてみるか!…「×××〇×」、でどうだ!
1・3、気温がそれほどでなくても湿度や体調、運動など悪条件が重なれば危ないよな。勿論水分摂ってても体温上がればなる。
で、熱中症になったら…2・5、すぐ冷やし水を摂る。体温の上昇を止めねばならん。状態によっては医者に診せるべきだ!
4、正しいだろうな。水分・塩分不足は大きな原因の一つだ。ついでに栄養不足もだな!

そして今回俺は栄養も水分も完璧だ!
暑さ対策としては…埋蔵金が獲れても獲れずとも直ぐ帰る!
悪環境への長居は無用だ!


雷田・水果
【WIZ】
「熱中症……」
水果は問いの意図に疑念を抱きながら考察する

●解説
『ひとつ。熱中症は気温が高い時にしか起きない』
×
体温調節機能の乱れや、体内の水分が失われることが原因
『ふたつ。熱中症になったら、安静にしていればいい』
×
水分や塩分の補給が必要
『みっつ、熱中症は脱水が原因であり、他の理由はない』
×
体内の熱が放出されないことで起こる
『よっつ、予防で水分や塩分などを補給しておくことは正しい』

但し、水分や塩分の獲り過ぎに注意
『いつつ、熱中症になったら、対策として体や頭を温める』
×
温めるのではなく冷やす

●回答
「×××○×」

●正解の場合
嬉しくて威光を放ってしまう

●不正解の場合
動揺で威光を放ってしまう


シホ・イオア
お金の話はよく分からないけど
宝探しなら力になれるよ!
暑さ対策……鞘の力で霞を呼び出して身にまとえば
ミストシャワー代わりにならないかな?

第一問は×
湿度が高い時にもなるって聞いたよ
第二問は×
水分補給とか涼しいところで体を冷やすとかした方がいいし
症状が重ければ病院へ、だね。
第三問は×
脱水だけなら脱水症って呼ばれると思うの
暑くて体温の上昇しすぎとか熱のせいで血がうまく回らないとかだっけ?
第四問は〇にしておこう
塩分は大量に汗をかいたときだけらしいから微妙だけど
第五問×
逆逆!冷やさないと!

……この部屋、サウナ代わりに使えるんじゃ?
近くに屋敷とか作っとく?


筒石・トオル
【×××○×】
1.気温だけでなく湿度も影響
2.安静にするのは勿論、水分補給して体を冷やすべき
3.体温上昇が原因。熱を下げる為に汗をかくから脱水になる訳で
5.体は冷やした方がいい
…間違ってたらごめん。

暑さ対策として『トリニティ・エンハンス』〔水の魔力〕で防御力を強化する。+【火炎耐性、オーラ防御】

埋蔵金を見つけたら「うわっ、まぶしっ!?」って一瞬怯むかも。
「これ全部本物?」
疑う訳じゃないけどさ。時代によって金と銀の比率が違ってたりするって聞いたから。これは初期の一番値打ちのある物で間違いない、のかな?
折角だから記念に両手に抱きかかえてもいいかな。勿論ちゃんと渡すよ。


アト・タウィル
×××〇×……でしょうか?

1、気温がそれほどでもなくても、湿度が高いと汗が乾かずに、熱を逃がせないこともあります
2、安静も大事ですが、体を冷やさなくてはダメです
3、脱水よりも、体の熱が下がらずに臓器がダメージを受ける事が症状ですね
4、汗で体温調整ができる段階なら、水分と塩分でなんとかなるでしょう
5、温めたら死にます、冷やさなければいけません

……と、こんなところでしょうか?
ところで、みなさん大丈夫でしょうか?(人形の体は汗1つかかず、いつもと変わらないように見える)



 徳川埋蔵金の場所を示した地図。その地図に指示された隠し部屋に、猟兵たちは足を踏み入れた。

「あ、暑いです……(威光)」
 入室そうそうに、そう口にしたのは、雷田・水果(人派ドラゴニアンの鞭使い・f19347)。部屋の外と中での温度差に、つい感想が口についてしまう。心なしか、彼女からはひれ伏したくなるような圧を感じる。

「俺は、暑さ対策に栄養も水分もばっちり補給してきた。そして、こんな環境に長居は無用、結果はどうあれ、すぐ帰る! 完璧な作戦だ!」
 耳をピコピコさせながら、亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は、自信たっぷりにそう宣言した。じんわり、肌に汗を掻きながらも、表情は明るい。

「みなさん、大丈夫でしょうか?」
 自身は、ミレナリィドールであり、暑さへの耐性が他の人よりもあるアト・タウィル(廃墟に響く音・f00114)が、心配そうに呟いた。いつもと変わらぬ様子でいる。肌に汗を掻いている様子もない。おそらく、暑さで誰も動けぬような事態になっても、彼女だけは動けるだろう。暑さが敵となる今回のような場面では、心強い限りである。

 一方で。
「………………」
 黒髪の少年、筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は、部屋の様子を見渡した。サムライエンパイアによくある和室様式の室内を見渡し、壁に書かれた問題文と解答入力ボタンの付いた台座にも注視する。さらに視線を動かして、じっと猟兵たちの様子を見つつ、事態を分析、把握していく。
 ただの人見知りで、声が掛けられない、という理由も一端にはあるのかもしれない。
「………………」
 トオルは暑さの中で、気を散らさぬように意識を集中すると、ユーベルコード【トリニティ・エンハンス】を発動させた。
 自身に纏わせ、暑さへの耐性を上げるのが目的だ。
 蒸散の作用によるものか、魔力によるものか、その両方か。トオルの肌から熱を奪い、体感温度を和らげた。
 が、暑い。水の魔力も、この室温では、湯となってしまうらしい。トオルは抜かることなくオーラを用いて耐性をあげた。

「お金の話はよく分からないけど、宝探しなら力になれるよ!」
 意気込みや良し。その積極的な言葉は、シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)によるものだった。
「暑さ対策……鞘の力で霞を呼び出して身に纏えば、ミストシャワー代わりにならないかな?」
 フェアリーである彼女は、宙を舞いながら、鞘が持つ霞の力で、細かい水の粒子を作り出す。
「………………。……暑い!?」
 トオルの時と同様、気化熱で一瞬涼しくなるものの、湯となってしまう。
 暑い密室で水を撒く行為は、最初は気化して気温を一時的に下げるものの、熱された蒸気は、室内に留まったままとなり、温度を余計に上昇させる。
 サウナを想像してみて欲しい。水を撒く事で部屋の温度を上昇させる、あれと同じ仕組みだ。
「……この部屋、サウナ代わりに使えるんじゃ? 近くに屋敷とか作っとく?」
 シホは、熱を持った霞を鞘の戻しつつ、そんな提案をした。

●1問目
「とりあえず、1問目! 『ひとつ。熱中症は気温が高い時にしか起きない』。これはバツ!」
 珠が元気よく答えた。それに、一同頷くように同意する。
「体温調節機能の乱れや、体内の水分が失われる事が原因。気温が高くない時でもなります」
「あとは、湿度が高いと汗が乾かずに、熱を逃がせないこともありますね」
 水果とアトが賛同する。
 体温調節機能、それと湿度。それらのキーワードが部屋内のあちこちから聞かれる。
 バツという回答に異を唱える者はいないようだ。

 シホがその体重でもってバツのボタンを踏み、押そうとする。
「んーーーーっ!!!!」
 軽すぎる性か、ボタンは動かない。
「………………」
 そんなシホの後ろから、助け舟とばかりにトオルが無言でアシスト。シホに気付かれぬように、さっと押し込む。
「やった!」
 トオルの手助けに気付かぬ様子で、押せたことに安堵するシホ。
 お礼を言われるのも気恥ずかしくなるためだろう、ばれずに手助け出来た事に安堵するトオル。緊張からか、暑さによるものか、トオルの頬が赤らんでいる。眼鏡も少し曇りがち。

 時間をそれほど消費せずに1問目の解を出した面々。続いて2問目にとりかかる。

●2問目
「さて2問目。『ふたつ。熱中症になったら、安静にしていればいい』。これはバツ。安静も大事ですが、体を冷やさなくてはダメです」
 アトのバツという提案に、皆が同意する。水分補給、そして体を冷やすというキーワードがちらほら聞こえる。

 体調的に水分が摂れるなら、摂った方が良い。先決すべきは、体を冷やしてあげる事。話を統合するに、そんな内容だ。

 シホのボタンプッシュに、今度は珠がアシスト。今回も無事にバツボタンが押された。

●3問目
「『みっつ、熱中症は脱水が原因であり、他の理由はない』。……体温上昇が原因。熱を下げる為に汗をかくから脱水になる訳で。……間違ってたらごめん」
 トオルが発言する。人見知りゆえ、誰かに向けての発言ではない。半分は、独り言に近いものだった。しかし、そんな彼のセリフに応じてくれたのは、水果だった。
「そうですね。熱中症は、体内の熱が放出されないことで起こるので、あっていると思います」

「じゃ、これもバツだね!」
 元気よくそう言って、バツボタンに手を伸ばす珠。額の汗が、先ほどよりも大きくなり、球のようになっている。

 見回せば、アトを覗いた面々の額には、たくさんの汗が。
 猟兵たちは、急いで次のマルバツに臨む。

●4問目
 シホが4問目の文章を読みあげた。
「『よっつ、予防で水分や塩分などを補給しておくことは正しい』。これはあってそうだね」
 周りも、概ねマルと考えているようだ。水分、塩分の摂りすぎに注意が必要だったり、体温調整ができる段階であるなら、と言った条件をつけての賛成の人もいるようだ。

 マルの書かれたボタンを、アトがそっと押す。

●5問目
「これで最後! 『いつつ、熱中症になったら、対策として体や頭を温める』。逆逆!! 冷やさないと!!」
 シホが、問題文にツッコミを入れつつ、皆の顔を見回す。縦に首を振る者ばかりで、一人も横に首を振る者はいなかった。
 熱中症の者を温める。そんな事をしたら、熱を持った脳の温度が上がり続け、重い後遺症を負うか、死亡するリスクもあるだろう。

 水果がスッと手を出し、バツが書かれたボタンを押した。


●結果発表
(ピンポンピンポーン!!)
(スッ……)
 正解を知らせる音。そして、奥へと続く襖(ふすま)が現れ、開かれた。襖は不思議な力で隠されていたのだろう。元々壁だった場所に突如現れた。

「やった!」
「いえーい!」
 珠とシホがハイタッチを交わし、水果は喜びで威光を放ち、トオルはクールに、アトは皆の体調を気遣って仲間の顔色を伺った。

 間違える事なく、スムーズに回答していったおかげで、誰一人熱中症になる人はいなかったようだ。(アトを除く)ロングヘアーの女性陣は、少々辛そうだが、帰ってしっかり、失った水分と塩分を補給すれば回復するだろう。

「………………」
 水の魔力だけでなく、オーラでもって暑さに耐性を得ていたトオルも、人見知りであるがゆえ、緊張状態の中、違う意味の汗を掻いたかもしれない。他の人達同様、補給するのが良いだろう。

●埋蔵金
 とりあえず、暑い部屋を抜けるべく、襖をくぐる。部屋を移ると、温度差でひんやり感じる程に、その場所は涼しかった。
 襖をくぐって移動したその暗がりの奥に、キラキラと輝くものが見受けられる。近づくとそれは、眩い財宝。大判小判、宝飾品、エトセトラエトセトラ。

「これが埋蔵金みたいですね(威光)」
 水果が嬉しさで威光を放ってしまう。もし、灼熱の隠し部屋にいた後でなかったなら、ここにいる全員ひれ伏していたかもしれない。

「うわっ、まぶしっ!?」
 財宝にか、それとも威光に対してか。おそらく前者。トオルが、目を細めながら、「これ全部本物?」と財宝を値踏みする。金や銀の価値は、純度や比率で変化するもの。おそらく、今目の前にあるのは、一番価値が高かった頃のだろうと予測する。
(ジャラジャラジャラ……)
 トオルは記念にと、財宝を両手に抱えてみる。
(ジャラジャラガラガラ……)
 他の仲間も真似するように、両手に埋蔵金を抱え出す。
 皆に自分と同じ行動を取られて、どぎまぎするトオル。
 しかし、仲間たちは真似した訳ではなく、
「ひんやり~♪」
 財宝が冷たくて気持ちいいゆえだった。

 ひとしきり、そのひんやり感に涼んだ面々。
 分担して持ち帰り、補給物資の購入に使ってもらう事とする。
 
 戦も暑さも、油断大敵。
 手にした財宝を抱えつつ、猟兵たちは、兜の緒を締め直し、隠し部屋を後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月08日


挿絵イラスト