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エンパイアウォー③~これもひとつの心理戦!?

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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 此度の戦に集結する徳川幕府軍は、本隊が東海道を、中山道方面軍が中山道を通り、畿内への玄関口である関ヶ原へと向かう計画を立てている。
 しかし、中山道の要衝である『信州上田城』周辺は既に、魔軍将の一人である軍神『上杉謙信』の軍勢により制圧されてしまった。上杉軍は、徳川の中山道方面軍を殲滅するべく準備を整えている。
 つまり、中山道方面軍の壊滅を阻止する為には、猟兵の力で『信州上田城』の上杉軍の力を削ぐ必要があるのだ。
 信州上田城は小さな山城のため、オブリビオンの軍勢全てを収容しているわけではない。城の周囲の山岳地帯に、複数の部隊のオブリビオンが集まっている状況だ。
 そこで、猟兵達が先行し、山岳地帯にいる上杉謙信配下のオブリビオンの軍勢のうち、主力となる強力な部隊を撃破することとなった。

 ……と、そこまで説明してきた月殿山・鬼照(不動明王の守護有れかし・f03371)が、なんだか申し訳なさそうな顔になった。
「皆様に撃破して頂きたい軍勢は……『まっしろピヨすけ』 の部隊でございまして」
 まっしろピヨすけとは……鳥の妖怪で……もふもふだ! しかもかわいい!
「ここにもふもふ部隊を配置するとは、さすが軍神『上杉謙信』でござるな」
 限られた日時までにできるだけ多くの部隊を倒さねばならぬのに、ここにきて倒しにくいもふもふを持ってくるとは……もしや、心理戦を狙ったのだろうか?
「ある意味手強い敵でござるが、こやつらには、甘味を食べると満足してその場で休憩、もしくは寝てしまう習性がございます。山岳地形を活かした奇襲や待ち伏せに、甘味を巧く組み合わせれば、有利に戦うこともできましょう」
 猟兵の襲撃で多くの部隊を失えば、不利を悟った上杉軍は上田から撤退すると見られている。
 真夏の山中の戦いとはいえ、もふもふに甘味……な、なんかワクワクするぞ!
 鬼照は、集った猟兵たちを幾分心配そうに見回した。
「あの、皆様、ここはどうかくれぐれも、敵の見た目や感触に惑わされることなく、迅速な撃破をお願い致しまするぞ?」


小鳥遊ちどり
 猟兵の皆様、お暑うございますが、お元気でお過ごしでしょうか?
 暑くても、もふもふはいいものですよね。しかも甘味つきですし。

●このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●ピヨすけは集団で行動します。

●戦場は山中です。山岳地帯で有利に活動したり、待ち伏せしようとしている敵を奇襲したりするための工夫があれば、プレイングボーナスがつく可能性大です。もちろん甘味もね!
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第1章 集団戦 『まっしろピヨすけ』

POW   :    超もふもふもーど
全身を【膨らませてめちゃくちゃモフモフな状態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    もふもふあたっく
【もふもふ体当たり】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    もふもふソルジャーズ
レベル×1体の、【額】に1と刻印された戦闘用【ミニまっしろピヨすけ】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。

イラスト:Miyu

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可

蜜ぷにシロップで【おびき寄せ】をするよ。この世界にはない甘味にピヨピヨも釣られるに違いない。

【ウェポン・アーカイブ】で巨大な袋を用意、シロップで足を止めてるピヨピヨを片っ端から袋に放り込むよ。フルモッフモードで抵抗すると思うけど、まあ掴んで袋に詰めるだけだし。

袋一杯になったら【フルスピード・スカイドライブ】で上空に飛び立ち、マッハの加速をつけて袋ごとピヨピヨを【怪力】で【投擲】!
このスピードで投げればだいぶ遠くに、上田城攻略の邪魔にはならんだろ。
ピヨピヨが頑張れば、もしかしたらこのまま世界を越えてアルダワまで行けるかもな。シロップももっと食えるぞ。



「ふふふ、この世界にはない甘味にピヨピヨも夢中だな」
 アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は、木の上から、彼が撒いた餌に群がるまっしろピヨすけを見下ろしていた。
 誘き寄せのために彼が撒いた餌とは――わざわざアルダワ学園から持ち込んだ、蜜ぷにシロップだ!
 まるでクヌギの木に塗った砂糖水に群がるカブトムシのようにピヨすけが集まってくる。
 観察を続けていると、しばしの後には、ピヨすけ共は蜜ぷにシロップに満足したのか、そのへんに座り込んで、げぷっとかしてたり、あくびとかしてたり、居眠りまでし始めた。無防備極まりない。
「よし、そろそろいいかな」
くつろいでいるピヨの数がイイカンジになったところで、アーサーはユーベルコード【ウェポン・アーカイブ】を発動した。
「【Select…CALL ACTION!】今日はこいつを使うぜ!」
 ジャジャジャーーン、とばかりに取り出したのは、巨大な袋。
「そーれ!」
 ぴょーんと木を飛び下りると、ピヨすけをもふっとひっつかんで、袋の中にもっふもっふと片っ端から放り込む。
「へへー、動かないから簡単だぜ」
 当然、フルモッフモードで抵抗するヤツもいたが、ここで倒すつもりはないので問題無い。
 袋がいっぱいになると、アーサーは愛機・ライドランに跳び乗って、すさまじいスピードで飛び立った。
 充分街道や上田城から離れたと見るや、
「そーーーーーーいっ!!」
 マッハの加速の勢いも借りて、怪力で袋ごと投擲した!
 ぴよーーーーーー……
 袋詰めまっしろピヨすけは、山の彼方へと飛んでいって……見えなくなった。
 いっちょ上がり、とばかりにアーサーはバイクにまたがったまま両手をはたき。
「ピヨピヨが頑張れば、もしかしたらこのまま世界を越えてアルダワまで行けるかもな。そうすりゃ、シロップももっと食えるぞ」

成功 🔵​🔵​🔴​

イノリ・アリシア
可愛らしい見た目の敵を攻撃するのは可愛いもの好きの私からすると心苦しいですが中山道方面軍の壊滅を阻止する事が今回しなければならない事!
いくら可愛いからといって容赦はしません!

オラトリオである私は羽を羽ばたかせ山岳まで向かいます
空中から敵を発見したらこの時の為に甘味屋で買った籠に入った大量の大福を敵に向かって投げます
敵が大福に釣られて休憩等始めたら【空中戦】で空中でも戦える私は攻撃を開始します

敵からの攻撃に備えて【オーラ防御】を予め展開します
【高速詠唱】を開始し【属性攻撃】で氷属性の威力を高めた【氷剣】を【範囲攻撃】で敵ともふもふソルジャーズを巻き込むように【全力魔法】にて放ちます



オラトリオの美しい羽を羽ばたかせ、上田の山中を目指すのはイノリ・アリシア(オラトリオの聖者・f20162)。
「可愛らしい見た目の敵を攻撃するのは、可愛いもの好きの私からすると心苦しいですが、中山道方面軍の壊滅を阻止する事が今回しなければならない事!」
 夏空を滑空しながらぐっと拳を握り、高度を下げた。木々の間にターゲットの姿を探す――と。
「いましたね!」
 鬱蒼とした夏の常緑樹の隙間に、白いもふもふの集団が!
「見つけました。さあ、いきますよ~」
 と、勇ましく取り出したるは――甘味屋の袋。中には麓の町で大量購入してきた大福がいっぱいだ!
 ぽーい、ぽーい。
 イノリは空中から、大福を白いもふもふに向けて次々と投げる。
「食べてます、食べてます……」
 甘味大好きまっしろピヨすけたちは、ぴよぴよ言いながら狙い通りに我先にと大福に群がっている。
「どんどんお食べなさい」
 空中から、大福を食べるターゲットを見守ることしばし。
「静かになったようですね」
 ぴよぴよも聞こえなくなったし、もふもふも動いている様子がない。どうやら休憩、もしくは昼寝しているようだ。
「いくら可愛いからといって容赦はしません!」
 発動するユーベルコードは【氷剣】。
「その冷たさで私達の敵を突き刺し切り刻みなさい!」
 高速で詠唱され発動した技により、170本もの氷の剣が広範囲に夏の山へと降り注いだ!
 イノリの全力魔法が籠められた氷の剣は、容赦なく白いもふもふを刺し貫いていく。
 その氷の刃から運良く逃れられたまっしろピヨすけが、慌てて舞い上がり、イノリに体当たりを喰らわせるが、予め展開しておいたオーラ防御に弾き飛ばされただけ。

 作戦は見事成功……だが、イノリは、
「はぁ、やはり可愛いものと戦うのは心が痛みますね……」
 悲しげな吐息を残し、戦場を飛び去ったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鬼無里・宙風
信州は俺の地元
しかも上田が敵の手中にあるなんて胸糞もいいところだ

ガキの頃から山で修業して鍛えた足で斜面をや岩場を駆け回りながら
殺気を放ってピヨすけをできるだけおびき寄せたい
おびき寄せの成否にかかわらず持参した一口苺大福をばら撒き喰らわせて動きを封じる
これで他の仲間が闘いやすくなるだろう

もふもふソルジャーズ対策には、エレメンタル・ファンタジアを使用
光属性の疾風で目くらまししながら風を送り、合体を阻止

多少の攻撃は激痛耐性で黙って喰らうつもり
集まって来ようものならなぎ払いの二回攻撃で散らす

苺大福は甘いがな、
俺たちはこの世界を見す見すお前らにくれてやるほど甘かねぇ!

*アドリブや連携歓迎



「信州は俺の地元、しかも上田が敵の手中にあるなんて胸糞もいいところだ」
 鬼無里・宙風(宙を謳う風・f15155)は、故郷を蹂躙された怒りを叩きつけるようにして山中を駆け回っていた。子供の頃から山で修業して鍛えた足で、夏の生い茂った草木を苦にもせず、斜面をや岩場を縦横に越えていく。
「そら来い、ピヨすけ共……!」
 放つ殺気と、腰に下げた頭陀袋から漂う甘い香りのせいか、白いもふもふがそこかしこから顔を出し、ぴよっ、ぴよっ、と宙風を追いかけてくる。
「集まってきやがったな」
 そろそろか、と頭陀袋に手を突っ込み、取り出したのは、宙風の大好物、一口苺大福だ。
「そらよッ」
 肩越しに背後へ投げてやると、ぴよーっ、と2,3羽が喜びの声を上げて大福に殺到した。
「よっしゃ、食い付いたな。この調子でばら撒き喰らわせて動きを封じてやれば、後続の仲間が闘いやすくなるだろうよ」
 と、山を駆け巡りながら調子よく苺大福を大盤振る舞い――時々自分の口にも入れながら。

 だが、しばし後。
 宙風が苺大福を大量に持っていることが、まっしろピヨすけ部隊の全体に伝わってしまったのか、
「……げっ」
 通せんぼうするように、10羽ほどのまっしろピヨすけが山道で待ち伏せをしていた。
 しかも、そのピヨすけ共は、
『もふもふそるじゃーず、ピヨ!』
 額に1と刻印された戦闘用・ミニまっしろピヨすけを一斉に召喚した! さては苺大福を横取りするつもりか!?
 ピヨすけ個々やミニピヨは決して強い敵ではないが、合体させると拙いことになる。
「させるかぁッ!」
 宙風はユーベルコード【エレメンタル・ファンタジア】を発動した。
『ピヨーーーーーーッ!?』
 突風が吹きすさび、ミニピヨを吹き飛ばしていく。しかもその風は金色にキラキラと目映く輝き、ぴよ共の目をも眩ませていく。
 宙風にも、ビシバシと飛ばされたミニピヨがぶつかってきたが、何ほどのものではない。大薙刀を出現させ、一気に踏み込んでいく。
「苺大福は甘いがな、俺たちはこの世界を見す見すお前らにくれてやるほど甘かねぇ!」
 ザッ……ザァッ!
『ピヨ~~~~っ』
 2度の薙ぎ払いが、しろいもふもふを一掃する。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐世保・初春
【WIZ主体】

「……白いヒヨコがたくさんおるな。美味そうじゃ」(じゅるりと涎を垂らしながら)

狐火と鎧砕きで身を焼かないように気を付けながらモフモフな羽毛を燃やして羽取りををし、皮と身になったところを複数の狐火を束ねた大火力で焼いて丸焼きにする

「さぁどんどん召喚せよ、そして妾達の胃袋満たす食料となるがよい」

攻撃に関しては残像でかわしつつ突撃してくるのはもったいないが破魔と広域攻撃で薙ぎ払う

「おとなしくしておれば塵ではなく食料として活用してやるというに」

「モフモフなど自慢の尻尾という自前があるので知ったことではない。何より食欲優先じゃ♪」

「ああ、どんな味なのか今から楽しみじゃ♪」



「……白いヒヨコがたくさんおるな。美味そうじゃ」
 まっしろピヨすけの一団を藪の陰がら覗きながら、佐世保・初春(妖狐の陰陽師・f02603)はじゅるりと涎を垂らした。
 どうやら、まっしろピヨすけを……オブリビオンを食べるつもりらしい。
「モフモフなど自慢の尻尾という自前があるので知ったことではない。何より食欲優先じゃ♪」
 初春は、無雑作にその一団の前に姿を現した。
 当然ピヨすけたちは敵と判断し、ピヨピヨピヨと騒いで、近場にいる仲間を集め始めた。
 だが、初春は同じない。
「さぁどんどん召喚せよ、そして妾達の胃袋満たす食料となるがよい」
 なるほど食料を増やす方向性のようだ。
 充分ピヨすけが集まったところで。
「我が焔はすべてを焼き尽くす破壊の力、燃やし尽くせ! 狐火・大火々!!」
 ユーベルコード【狐火・大火々】を発動した。しかも始めは身を焼かないようにモフモフな羽毛をだけを燃やし、皮と身になったところを複数の狐火を束ねた大火力で焼いて丸焼きにするという、細かやな火加減で。
 ピヨーーーーー!
 もちろん多くのピヨすけが焼き鳥になっていくが、運良く逃れたものもいる。それらはびしばしと初春に決死の体当たりをかましてくる。
「おとなしくしておれば塵ではなく食料として活用してやるというに!」
 残像を残して躱しつつも、
「でえい! ああ、もったいない!」
 破魔の力を載せたサムライブレイドで薙ぎ払っていく。
 刀を振るう初春の周囲には、焼き鳥が大量に落ちており――。
「どんな味なのか今から楽しみじゃ♪」
 最後の一羽にトドメを刺しながら、初春はニンマリとしたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

紅庭・一茶
か、かわ、――何と卑怯なッ!
然し然して、紅庭は負けません!
世を守るべく心を鬼に致します!

極力《目立たない》様にと予め、
山に馴染む葉色の格好を心掛け
山道を少し離れた茂み、
木々等にひそりと隠れて待ち伏せを

出来る限り多くを無力化する為に
行き渡る様に山道の端等の彼方此方へ、
《範囲攻撃》が届く範囲で銅鑼焼きを設置
甘味へと導く為&隠れた場を探られない様、
カラメルの香りの紅茶も添えて《おびき寄せ》

ある程度を無力化出来たならば、
颯爽と《高速詠唱/先制攻撃》
シュガースティックを花弁へ変えて、
鳥たちへと放ちましょう!

甘味の後は、矢張り紅茶ですっ!
和菓子にも、きっときっと、合う筈!
――いえ!今此処で証明致します!



 紅庭・一茶(いばらゆめ・f01456)は、夏に馴染む森の色の衣装を身に着け、極力目立たない様にと、山道を少し離れた茂みに潜んで待ち伏せをしていた。
 その心は、戦いに挑む気合いと静けさに満ちており、猛暑にも汗ひとつかくことは――なかったはずなのだが。
「か、かわ、――何と卑怯なッ!」
 いよいよ現れたターゲットの姿を目にした途端、胸は高鳴り、体温は上昇、手汗まで滲み出てきてしまったではないか!
 だってもふもふ。白くてもふもふな鳥さんなんだもの!
「し……然し然して、紅庭は負けません! 世を守るべく心を鬼に致します!」
 そうだ、一茶は猟兵だ! もふもふにも負けはしない!!
 スッとその場から退くと、もふもふ部隊が進んでくると思しき方向に銅鑼焼きを並べ始めた。範囲攻撃が届く距離を慎重に測りながら。更にカラメルの香りの紅茶も添えて嗅覚をも攪乱し、自らは銅鑼焼きエリアが臨める木に上った。
「甘味の後は、矢張り紅茶ですっ! 和菓子にも、きっときっと、合う筈! ――いえ!今此処で証明致します!」
 カラメルとあんこの香りに惹かれたのだろう、すぐにもふもふ部隊がやってきて銅鑼焼きを食し、紅茶をついばみはじめた。もふもふぴよぴよと美味しそうに。
 和菓子に紅茶がイケることは証明されたが、眼下の光景は……つらい。
「くっ……やっぱりかわ……ッ」
 しかしここは堪えねばならない。心を鬼にすると決めたのだから!
 じきにピヨすけたちは、銅鑼焼きと紅茶でぽんぽんになったお腹を晒して昼寝を始めた。
「無防備なもふもふを攻撃するなんて……い、いえっ、今こそ……ッ」
 紅庭はズキズキ胸を抑えてユーベルコード【薔薇のお茶会】を発動した。
「優雅で華麗で上品な――素敵な紅茶を、召し上がれ!」
 シュガースティックが無数の薔薇の花弁に変わり、夏の森へと放たれた。
 美しい光景だが――花弁はピヨすけを容赦なく切り刻んだ。
 ピヨすけの中には慌てて超もふもふもーどに入って防御を固めるものもいたが、それが間に合ったものは数えるほどもいない。
「……つらい戦いでした」
 夏の森を白い羽毛がまだ舞い踊っていたが、一茶は涙を堪えて戦場を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐久・ララ
*アドリブ・連携歓迎

やまだからいろんなもふもふがいる、なのー?
『たいへいのよ』にするため、ララも、がんばる、なのっ!

ララくらい小さいと藪に隠れての隠密行動も出来ると思う
なので待ち伏せしてるピヨすけちゃまたちにそっと近づいて
半分にしたゆでたまごを……(もったいない……という気持ちとそれでも動きを止めなきゃ、という気持ちに揺れながら)くれてやる、なのっ!
(ゆでたまごだって甘味だと言い張る子猫)

もふもふソルジャーズのミニピヨちゃまは、ウィザード・ミサイルで打ち抜く、なの
50本の矢、当たってくれると信じてる、なの



 佐久・ララ(ハナサカ・f17010)は、小さな身体を活かした隠密行動で、まっしろピヨすけ部隊へと接近していた。今、藪の向こうには白いもふもふの塊がいる。さすがケットシー、巧く気付かれずに接近することができたようだ。
 ララは、ぴよぴよもふもふしている敵を、藪越しに観察しながら思わず呟く。
「やまだからいろんなもふもふがいる、なのー?」
 そういうララも立派なもふもふである。
「とにかくっ『たいへいのよ』にするため、ララも、がんばる、なのっ!」
 と、取り出したのは大好物のゆでたまご。ちゃんと半分に切って持ってきた。
大好物なだけに、もったいない……という気持ちと、それでも動きを止めなきゃ……という気持ちに揺れつつも、ララは、
「えーい、ピヨすけちゃまたちにくれてやるっ、なのっ!」
 思い切ってゆでたまごを差し出した。
 鳥に食べさせたら、なにげに共食いなんじゃ? というあたりはキニシナイことにしよう。
 ゆでたまごが甘味かどうかもちょいとアレだが、ピヨすけたちは無事に群がってきてくれた。ゆでたまご、お八つに食べたりもするからね。
「くっ……ララのゆでたまご……」
 もふもふぴよぴよとゆでたまごがつつかれる様を、ララが袖を噛みしめて見ているうちに、ピヨすけの動きが鈍ってきた。ぽてっと座り込んだり、げふー、と満足げに息を吐いたり、お昼寝を始めたものもいる。
「よし」
 ララはピヨすけたちの様子に、意を決して姿を現した。
 突如現れた猫に、ぼへーっとしていたピヨすけたちも慌てて臨戦態勢に入ったが、なにせお八つを食べた後である、動きが鈍い。ピヨピヨバサバサと、額に1と刻印された戦闘用・ミニまっしろピヨすけを召喚したが、それが合体する暇もなく。
「ウィザード・ミサイル! なのっ!」
 ララが放った50本もの炎を纏った矢が、容赦なく大小のピヨすけに突き刺さり、焼き尽くしていく……!


 その場がほぼ串刺しの焼き鳥だらけになった頃、仲間の猟兵がララに戦況を知らせにやってきた。その内容はというと。
 まっしろピヨすけ部隊は、ほぼ制圧できたこと。
 そして、上杉謙信の居場所が判明し、手薄になった春日山城の攻略も始まっているということ……。
 手強いもふもふ部隊は、猟兵たちの強い精神力で見事に制圧することができた。
 だが、エンパイアウォーの戦いはまだまだ続くのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月09日


挿絵イラスト