エンパイアウォー⑤~馬と商人の命題~
●戦するなら先立つものが必要だがね
徳川幕府は全国の商人から兵糧などの補給物資を購入しようとしたらしい。
しかし、兵糧を初めとした補給物資の値段が天井知らずに高騰しており、満足な量をそろえる事が出来なかったそうだ。
これは、個人資産が徳川幕府の全資産を凌駕する魔軍将の一人、大悪災『日野富子』の買い占めによるものだというのが分かっている。
●グリモアベース
「残念ながら、悪党を斬って終わらせられる類のものではないようで……」
そう言って君達を迎えたのはシェーン・キララ("伝説の勇者の剣"のヤドリガミ・f18023)だった。
残念ながら今その悪党は何処にいるかもまだ分からない。
それにそもそもお金の問題はお金で解決するしかないようだ。
「なので、皆さんには『徳川埋蔵金』を回収してきていただきたいのです!」
有事の際にと神君家康公が遺した埋蔵金。それを使えばこの兵糧不足もきっと解決できるだろうと言うのだ。
元気よく言うとバン、とシェーンは古びた巻物を広げる。
かなり古いものだが、これこそが徳川家に伝えられた『徳川埋蔵金の地図』の一つである。
ただし、地図があるからと言って単純にこの場所に向かえば埋蔵金が手に入る訳ではないらしい。
神君家康公は埋蔵金の盗掘を防ぐために呪術的な仕掛けを施しており、残された『謎かけ』を解かなくてはならないのだ。
「私達が受け持った地図の謎かけは、時間の問題のようです」
シェーンは巻物の隅に記された謎かけの文章を読み上げる。
=============================
・村には商人が一人と、馬が四頭いる。
・此度、村から城へと全ての馬を引き渡す運びとなった。
・ただし商人が一度に連れていける馬の数は二頭までであった。
・さらに馬はそれぞれ足の速さが違い、村から城に辿り付くまでの時間がそれぞれ『一刻』『二刻』『四刻』『六刻』かかる。
・馬の管理は、村の馬小屋か城の馬小屋にしっかりと結び付けておかねば馬は逃げてしまう。
・はて?全ての馬を村から城へと引き渡すには最短で『何刻』かかるであろうか?
=============================
「一刻って今でいう大体30分ですよね?……う、うーん?分かるような?分からないような?」
どうやらシェーンではこの問題、力になれそうにない。
「武士は食わねど高楊枝……とは言いますが、やっぱりお腹が空いた状態では満足に戦えませんよね。皆さんが頼りです。頑張ってください」
そうしてヤドリガミの少女は猟兵を送り出すのだった。
ナイン高橋
ナイン高橋です。
なんだか簡単すぎる問題のような気もしますが、私も埋蔵金探したくなっちゃったんです。
・クリアに必要な👑は3つしかないので参加者一人でも解決可能ですが、間違えられるのも多分1回までです。
失敗しても直接人が死ぬわけではありませんが、だいぶ気まずいことになるかもしれません。
まぁその時はその時です。
・プレイングには『謎の答え』を必ず書いて下さい。
またこの答えに対して『謎を推理するシーンや正解を思いつくシーン』や『埋蔵金を発見した時の反応など』があると大変私が助かります。
当てずっぽうで言っても正解ならまぁいいじゃないかなーと思います。
・答えが来たらすんなり解決させてしまうかと思うので、少人数の採用になるかと思われます。
それではご参加お待ちしております。
=============================
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
|
POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
👑3
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
亜儀流野・珠
むむ…一刻二刻で城に行き、人を連れてきて四頭とも…とはいかんよな。
お互いが協力し合えば早いだろうにな!
まあいい、移動手順だが…これでどうだ?
村←・→城
四六 (一二)→ 【計二刻】
四六 ←(一)二【計三刻】
一 (四六)→二【計九刻】
一 ←(二) 四六【計十一刻】
(一二)→ 四六【計十三刻】
これなら早いと思うぞ!
まあこの長時間だ、休みも入れた方がいいだろうがな!
特に暑い時期は水分補給と休憩は大切だ!命に関わる!
…さてどうだ?開くか埋蔵金への道!
開いたなら急ぎ運び出そう!適度に休憩も挟みつつな!
白澪・彩葉
埋蔵金なんて見つけたら手を叩いて喜んでしまいそうね。
でもその前にまずはきちんと考えてみましょうか。
一応帰りのことも考えなきゃいけないとなると、帰りは一刻の馬をなるべく使いたい。
そうすると初めは一刻と二刻で行って、一刻で帰り、また一刻と四刻で行き、一刻で帰る……。
とすると合計は二刻+一刻+四刻+一刻+六刻で十四刻ですが、
これだと一刻の馬が疲れすぎてしまって可哀想ですね。
となると最初は同じ一刻、二刻で帰りは一刻、この次に四刻と六刻で向かって二刻で帰り、一刻と二刻で向かう。
とすると二刻+一刻+六刻+二刻+二刻で十三刻。
あら、こっちのほうが早いですね。ということで最短で十三刻が私の答えにしましょうか。
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
へへ、こう見えて数のやりとりは得意だから楽勝だぜ
一番遅い馬で六刻かかるから馬を二頭ずつ渡すと一度目の帰りはどんな馬より遅いであろう人間の足になっちゃって計算不可能だ
なにより商人の足の速さは明記されてないからな
一番いいやり方は行きは一番速い馬とセットで遅い馬のペースで走り、戻りは一番速い馬で走る、これを行きは三回、戻りは二回だ
数式にするとニ+一+四+一+六=『十四刻』だ
三回目の行きで一番速い馬も一緒に渡せばいいからな
宝を見つけられたらアースジャイアントで慎重に運ぶぞ
それにしても、日野富子が買収で市場に流れた金にこの埋蔵金も流したら、市場は貨幣塗れになって価値の崩壊にならないかな?
クラウン・アンダーウッド
答えは『十四刻』かな?
速度は遅い馬に合わせることになるから、最初に城まで六刻と一刻の馬を連れて行って、一刻の馬に乗り村まで帰る。次に四刻と一刻の馬を連れて行って、一刻の馬に乗り村まで帰る。最後に二刻と一刻の馬を連れて行って終わりだから、最短で十四刻かかる計算だね。
単純過ぎる思考だけど、正解だったら嬉しいなぁ。
あくまで謎解きに興味があるだけだから、埋蔵金に興味はないよ♪
川咲香・忍
※アドリブ・絡み歓迎
…とりあえず一服して考えを整理するぜ。
まず、村と城を往復する回数は少ないほうがいい。つまり必然的に二往復になるわけだ。
その二往復で連れてく馬の組み合わせは六通り。ただし組み合わせに使う数は重複しないから実質的な組み合わせは二通り。んで、移動時間は必ずその組み合わせの大きい数字と等しくなる。
馬券の点数計算で鍛えた俺の頭脳によると…この謎の答えは『八刻』だ!
…あれ、ちょっと待てよ。これって城から村に商人が戻る時間って計算に入れるのか?いいんだよな?「※ただし摩擦は考えないものとする。」ってことでいいんだよな!?
頼むぜ頼むぜ俺のじゃないけど俺のまいぞうきーん!!!
ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎
パッと見一番速い馬を酷使するのが早そうだけど…それじゃ問題になんないし。
総当たりはちょっと負けた気分になるし、色々考えてみましょ。
一番遅い馬をどう使うか、がカギだと思うのよねぇ。
…よく考えたら、結局遅い馬に合わせなきゃならないなら一番速い馬使う意味ないわねぇ。
…えーと。速い順にABCDとして。
初手にABで行き、Aで帰る。2+1で3刻。
次にCDで行って、Bで帰る。3+6+2で11刻。
最後に最後にもう一回ABを動かして、11+2の13刻。
Aを酷使したのが2+1+4+1+6の14刻だから…こっちのが早いわねぇ。
…ってことで、「13刻」が答えだと思うんだけど…どうかしらぁ?
パルピ・ペルポル
ほんとぽこぽこでてくるわねぇ埋蔵金。
で、この問いかけ。
商人が城から村に戻る時間書いてないんだけど…。
馬より商人の足が速いってことはないと思うのだけれど、まぁいいわ。
まずは一刻の馬と二刻の馬を連れて城にいき、一刻の馬に乗って村に戻る、これで三刻。次は一刻の馬と四刻の馬を連れて城へ、一刻の馬で村へ戻って五刻だから計八刻。
最後に一刻の馬と六刻の馬を連れて城に行って終わりだから、全部で『十四刻』ね。
もし商人が戻る時間を考えなくていいなら八刻になるんでしょうけれどねー。
埋蔵金見つけたら雨紡ぎの風糸と火事場のなんとやらで運ぶわよ。
見た目だけで判断しないでねっ。
●アンサー:『八刻』
猟兵達が『徳川埋蔵金の地図』に記された地点にテレポートをすると、目の前には巨大な金庫が鎮座していた。
そしてダイヤル式の鍵穴。
どうやらこのダイヤルの数字を謎かけの"答え"に合わせ、押し込む事で鍵が開くようだ。
「……とりあえず一服して考えを整理するぜ」
川咲香・忍(クズでおなじみ・f18903)はそう言うと、メモしてきた謎かけの文章を眺めながら煙草を吹かす。
「まず、村と城を往復する回数は少ないほうがいい。つまり必然的に二往復になるわけだ」
なんだか少し、ん?と思ったかもしれないがひとまず話の続きを聞きましょう。
「その二往復で連れてく馬の組み合わせは六通り。ただし組み合わせに使う数は重複しないから実質的な組み合わせは二通り。んで、移動時間は必ずその組み合わせの大きい数字と等しくなる」
この辺りでどういった計算が行われているのかが分かったと思う。
「馬券の点数計算で鍛えた俺の頭脳によると……この謎の答えは『八刻』だ!」
そして忍は意気揚々とダイヤル式の鍵穴をガチャガチャと動かしていくが……。
「馬鹿な……『一一刻』より前に戻らないだと……!」
このダイヤル、なんと少なくとも11より下の答えを持ってくる者がいるとは計算されていなかったらしい。
「……あれ、ちょっと待てよ。これって城から村に商人が戻る時間って計算に入れるのか?もしかしてそういうことか?『※ただし摩擦は考えないものとする。』ってことでいいんじゃないのかよ!?」
勿論、商人は一人しかいないのだから、行ったら帰ってきてもらわないと困ります。
「頼むぜ頼むぜ俺のじゃないけど俺のまいぞうきーん!!!」
ガチャガチャ幾らやっても残念ながら、忍の答えはそもそも入力ができなかった。
●アンサー:『十四刻』
「ほんとぽこぽこでてくるわねぇ埋蔵金」
「埋蔵金に興味はないけど、謎解きは興味深いよね♪」
「へへ、こう見えて数のやりとりは得意だから楽勝だぜ」
次に前に出てきたのはグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)とクラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)とパルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)だった。
「で、この問いかけ。商人が城から村に戻る時間書いてないんだけど……」
「一番遅い馬で六刻かかるから馬を二頭ずつ渡すと一度目の帰りはどんな馬より遅いであろう人間の足になっちゃって計算不可能だ。なにより商人の足の速さは明記されてないからな」
「ま、確かに馬より商人の足が速いってことはないと思うわ」
行きと帰りでちゃんとそれぞれ馬を使うところは確認した。
「もし商人が戻る時間を考えなくていいなら八刻になるんでしょうけれどねー」
「一番いいやり方は行きは一番速い馬とセットで遅い馬のペースで走り、戻りは一番速い馬で走る」
グァーネッツォは指折り回数を数える。
「これを行きは三回、戻りは二回だ」
そしてクラウンが実際に移動する順番をシミュレートする。
「速度は遅い馬に合わせることになるから、最初に城まで六刻と一刻の馬を連れて行って、一刻の馬に乗り村まで帰る」
行きと帰りで6+1=7刻。
「次に四刻と一刻の馬を連れて行って、一刻の馬に乗り村まで帰る」
行きと帰りで4+1=5刻。7+5=12刻。
「最後に二刻と一刻の馬を連れて行って終わりだから」
「三回目の行きで一番速い馬も一緒に渡せばいいからな」
最期は行きだけでよいので2。
「組み合わせが一緒ならどの順番で行っても同じだから数式にするとニ+一+四+一+六=『十四刻』だ」
「うん。わたしもそー思う」
そして三人はダイヤル式の鍵穴を回していき『十四刻』に合わせるとボタンを押し込む。
「単純過ぎる思考だけど、正解だったら嬉しいなぁ」
クラウンがそう呟いた所で、『ブッブーっ!!!』とブザー音が鳴り響いた。
「え?違った!?」
●アンサー:『十三刻』
「むむ……一刻二刻で城に行き、人を連れてきて四頭とも…とはいかんよな」
亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は問題文を前に頭を捻る。
残念ながら、商人は一人。お城もきっと人手不足なのであろう。
「お互いが協力し合えば早いだろうにな!」
「一応帰りのことも考えなきゃいけないとなると、帰りは一刻の馬をなるべく使いたい」
白澪・彩葉(夢の終わり・f19166)は組み合わせを考えてみる。
「そうすると初めは一刻と二刻で行って、一刻で帰り、また一刻と四刻で行き、一刻で帰る……?」
合計は二刻+一刻+四刻+一刻+六刻で十四刻と、先程と同じ回答にまで辿り付く綾葉。
「……でもこれだと一刻の馬が疲れすぎてしまって可哀想ですね」
「パッと見一番速い馬を酷使するのが早そうだけど……それじゃ問題になんないし」
ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)も一緒に問いを見返して考える。
「総当たりはちょっと負けた気分になるし、色々考えてみましょ」
そしてユーベルコードをこっそり起動。情報収集や失せ物探しの能力を格段に上げてくる。
「一番遅い馬をどう使うか、がカギだと思うのよねぇ」
ティオレンシアもまた馬の乗り合わせをパターンを幾つか考えてみて……気付く。
「……よく考えたら、結局遅い馬に合わせなきゃならないなら一番速い馬使う意味ないわねぇ」
「移動手順だが……これなら早いと思うぞ!」
そして珠が実際の馬の運び手順を地面に書き記していく。
村 ←・→ 城
最初:一二四六 ・
行き:四六 →(一二)→ 【計二刻】
帰り:四六 ←(一) ← 二 【計三刻】
行き:一 →(四六)→ 二 【計九刻】
帰り:一 ←(二) ← 四六 【計十一刻】※ここで運んだ2頭(四六)ではなく、城に置いておいた二刻の馬で帰る。
行き: →(一二)→ 四六 【計十三刻】
最後: ・ 一二四六
「一番早いのを酷使したのは十四刻だから……」
「あら、こっちのほうが早いですね」
「まあこの長時間だ、休みも入れた方がいいだろうがな!特に暑い時期は水分補給と休憩は大切だ!命に関わる!」
そして三人はダイヤル式の鍵穴の前にいくと、時刻を合わせる。
答えは『十三刻』。
「 …さてどうだ?開くか埋蔵金への道!」
ガコン。
●開封
「まぁ!開きましたね、埋蔵金です!」
手を叩いて思わず喜ぶ彩葉。しかしすぐに気を取り直して運び出しを手伝う事にする。
「開いたなら急ぎ運び出そう!適度に休憩も挟みつつな!」
珠はポン、と分身を生み出して人数を増やして作業を開始する。
「よーしアースジャイアントで身長に運ぶぞー」
グァーネッツォは大地の巨人を呼び出すと自分の動きをトレースさせ、大きな手のひらを使って千両箱を運んでいく。
「それにしても……日野富子が買収で市場に流れた金にこの埋蔵金も流したら、市場は貨幣塗れになって価値の崩壊にならないかな?」
戦争でそれだけ物資も消耗するから、物の価値ばかり上がってインフレ……とは言いつつも値が上がっているのは主に戦争の際に必要なものだけなので……あれ?やっぱりインフレ気味?
まぁその辺りの難しい所は上様にお任せするのが吉ではないかと思います。
ほら、フェアリーのパルピも千両箱を糸で包むとぐいぐい運んでる。
「え、フェアリーのサイズなのに千両箱重くない?」
「見た目だけで判断しないでねっ」
ユーベルコードで怪力になってるパルピはフンフンと埋蔵金を運んでいくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵