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エンパイアウォー④~ねこ、ネコ、猫ッ!

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●サムライエンパイア
 寛永三方ヶ原の戦いに勝利した猟兵達は、『第六天魔軍将図』を手に入れた。
 そこに記されていた名前は8つ。
 三方ヶ原で討ち取った武田信玄以外の『第六天魔軍将』達が、サムライエンパイアを征服せんと、一大攻勢をかけてきた。
 徳川幕府軍は、この国難に立ち向かう為、諸藩からの援軍もあわせ幕府軍10万を招集。
 幕府の総力をあげて織田信長の元に向かい、撃破すべく動き出すのであった。

●霊峰富士鳴動
 魔軍将の一人である侵略渡来人『コルテス』は、太陽神ケツァルコアトルの力を使って、富士山を噴火させようとしていていた。
 その儀式が行われているのは、富士の樹海。
 そこでコルテス配下の『戸沢・三毛猫斎』が、富士山を噴火させる為の『太陽神の儀式』を行っていた。
 しかも、三毛猫斎のまわりには沢山の猫達がおり、怪しい人物がいないか、でんぐりゴロンとしつつ、辺りの様子を窺っていた。
 そんな中、三毛猫斎が築かれた儀式場の中心に立ち、小さな竜(ケツァルコアトルの子供)の命を奪おうとしていた。

●ガジルからの依頼
「富士山がピンチなんだよ!」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が慌てた様子で、今回の依頼を説明し始めた。
 今回の目的は、コルテス配下のオブリビオンが行おうとしている儀式を阻止して、富士山の噴火を防ぐ事が目的ッ!
 万が一、富士山が噴火すれば、東海・甲信越・関東地域は壊滅的な混乱状態となり、徳川幕府軍は全軍の2割以上の軍勢を、災害救助や復興支援の為に残さなければならなくなってしまう。
 そうなれば、取り返しのつかない事態になってしまうため、そうなる前に何としても儀式を阻止してほしいという事だった。


ゆうきつかさ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 儀式が行われている場所には、沢山の猫達が集まっているため、樹海の中を彷徨う猫の後を追って行けば、目的地に辿り着く事が出来ます。
 また、『戸沢・三毛猫斎』は猫と同じ弱点があるようです。
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第1章 ボス戦 『戸沢・三毛猫斎』

POW   :    きゃっ遁・大山猫変化の術
【巨大な山猫】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    きゃっ遁・猫津波の術
戦闘力のない、レベル×1体の【かわいい子猫】を召喚する。応援や助言、技能「【誘惑】」を使った支援をしてくれる。
WIZ   :    ぐらび遁・でっぷり落としの術
【怪しい印を結んで重力装置を起動すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【でっぷりした猫を上空から落下させること】で攻撃する。

イラスト:華月拓

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠グァンデ・アォです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

絢峰・飛鳥
アドリブ・連携歓迎だよ。

 戦闘中、敵の注意を引きつける囮役になるね。
 戸沢・三毛猫斎の「きゃっ遁・大山猫変化の術(POW)」に対し、
ねこじゃらしとマタタビで引き付け
ゼロ距離でユーベルコード「フルバースト・マキシマム」を使う。
「にゃんにゃん、さあ、ボクと遊ぼうよ!」
「フルバーストー!!!」
体力あるだろうから瞬殺はできないだろうけど
仲間の全力攻撃を信じて囮に努めるよ。
「デュエリスト・ロウ」で「ボクと鬼ごっこしよう!」
仲間に注意が向いた時はダメージを与えられるはず。


猫森・奈緒
†心情†
ネコのおかげで目的地へと来れたわね。
富士山って確か…日本最大の山よね。
その火山は噴火なんてしたら大変なことになるし…。なんとか防ぎたいわね。

†戦闘†
私は戦いは得意ではないから…。「歌唱」を活かした歌で支援に回ろうかしら。
他の猟兵が戦闘で傷を負ってしまった時のために癒しの歌で支援するわね。

あと…。これは私にも影響あるからあまり試したいことではないけれど…。
あれほどまでネコらしさがあるならマタタビとか効かないかしら。
戦闘中に歌で支援しながら相手に隙があれば接近して、袋いっぱいに詰めた粉末状にしたマタタビを散布してみようかしらね。
…私含めて阿鼻叫喚なことにならないといいのだけれど。


ノア・アストレア
何の罪もない竜の子供を生け贄に、火山を噴火させる……腸が煮え繰り返る思いですよ!

樹海で見つけた猫の後を追いつつ、道中で手頃な石や枯れ枝等にUCを行使して下準備。
儀式場が見えてきたら【覚悟】を決めてギリギリまで接近、水流をぶつけます!
猫と同じ弱点があるというのなら、こちらをどうぞっ!

敵の攻撃は【第六感】を使ったり、水瓶の速度を上げて対処します。
……水流に他の猫を巻き込むのは少し罪悪感がありますが、そのどさくさに子竜を助けられると思えば(【優しさ】)。

敵の足元に水が溜まってきたら、【高速詠唱】で隙を減らした雷【属性攻撃】の【全力魔法】で〆です!
ずぶ濡れだけでは済みませんよっ!


※連携・アドリブ大歓迎


赤嶺・愛
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との絡み歓迎

■心情
猫は可愛いよね、でもその猫が儀式に加担しているなら
見過ごすわけには行かないよ。

■行動
儀式の場所を特定するために、猫を追いかけるね。
【目立たない】や【迷彩】を使用して、富士の樹海の中を隠れつつ
猫を【追跡】するね。
【視力】や【暗視】で猫を見失わない様注意。

戦闘では、ハートフル・レインボーを使用して戦うね。
ボスを【先制攻撃】で奇襲して【2回攻撃】で一気に攻めるよ。

敵から攻撃されたら【見切り】で避ける様に努め
避けきれない時は【盾受け】や【武器受け】で防御

子猫を召喚されたら、【動物と話す】や【動物使い】や【恐怖を与える】で
猫を遠ざけるね。


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
フィオ姉ちゃんと一緒にでんぐりにゃんこを追跡して儀式場に乗り込むんだ!
【行動】()内は技能
影の追跡者の後を(目立たない)よう(忍び足)で追いかけるんだ。
儀式場にたどり着いたら戸沢・三毛猫斎を撃破して儀式を中止させるよ
「くらえー、マタタビ爆弾だ!」
(先制攻撃)でマタタビを大量に詰めた袋を(投擲)で投げつけるよ。
理性的な攻撃をさせないようにね
そして続いてはクラロ・デ…って、SPD攻撃は御法度だって
「ちょっとやり難いよー」
それならばと聖箒を掲げてイスベル・ウラーノを叩きつけるね
上から降ってくるでっぷり猫に注意して、(ダッシュ)で範囲外に逃げるよ


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
「今回は強敵だから、心してかからないと」
■作戦
哨戒猫を追跡して儀式場を突き止め三毛猫斎を倒して儀式を阻止する
子猫召喚は危険なのでSPD攻撃は封印
■行動
「猫を哨戒に使うとは考えたわね。」
(三毛猫斎を過大評価しつつ)哨戒している猫を【影の追跡者の召喚】で追跡、即戦闘
「この攻撃を読み切れる?」
UDCアース市販のネズミの玩具(自走式)を複数個走行させつつ
【エレクトロレギオン】を放ち機械兵器を展開
(何の意味があるのという弟の突っ込みは無視して)
「フォルセティ、使用するユーベルコードに注意よ」
三毛猫斎が混乱?しているところに【バベルの光】をたたきつける


眼健・一磨
事前に胡瓜と大量の生イカを準備。
作戦区域に着いたら【迷彩】で猫を探し【忍び足】で後を追ける。
儀式の場を発見したら【オーラ防御】を張り、最長距離からサイコガンで三毛猫斉を【スナイパー】と【誘導弾】で狙撃。
交戦開始したら敵のUC発動前に胡瓜と大量の烏賊を投擲。
敵が怯んでる内に〔鬼神招来〕を使って手勢を増やす。
その後、三毛猫斉に〔咎力封じ〕を使い、無力化したら〔絶望の福音〕を使いながら戦闘。
敵オブリが接近戦を仕掛けてきたら【フェイント】で翻弄して組み付き、【怪力】を使ったベアハッグで猫背を強制修正。
「俺、犬派だから」
トドメはサイコガンの【零距離射撃】
戦闘後は儀式の場を【破壊工作】で爆破。



●富士の樹海
「今回は強敵だから、心してかからないと」
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)は仲間達と共に、富士の樹海に足を踏み入れた。
 富士の樹海は不気味な雰囲気に包まれており、同じような景色が続いているため、まるで迷路のようになっていた。
「ねぇ、アレ! でんぐりにゃんこ!」
 そんな中、フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)が、でんぐり返しで移動をする猫の一団を見つけた。
 どうして、でんぐり返しをしながら、移動をしているのか分からなかったが、無駄に可愛く、愛らしかった。
「……猫を哨戒に使うとは考えたわね」
 フィオリナが【戸沢・三毛猫斎】を過大評価しつつ、【影の追跡者(シャドウチェイサー)】で猫達を追跡した。
 猫達はでんぐり返しをしつつ、儀式場に向かっているらしく、みんな同じ方向に転がっていた。
「まさか、あんなに可愛い猫が、儀式に加担しているなんて……。さすがにこれは見過ごせない……!」
 赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)も色々な意味で危機感を覚えつつ、目立たないようにしながら猫達の後を追いかけた。
 その間も、猫達はでんぐり返しを繰り返し、まわりをまったく気にしていない様子であった。
「その上、何の罪もない竜の子供を生け贄に、火山を噴火させる……腸が煮え繰り返る思いですよ!」
 ノア・アストレア(オラトリオの聖者・f18667)も猫の後を追いつつ、【清浄なる宝瓶宮(ピュリファイア・アクエリアス)】で手頃な石や枯れ枝を無限に水が出る瓶に変換した。
「どうやら、儀式場についたようですね。
 それに気づいた眼健・一磨(祀ろわぬ民・f09431)が辺りの景色に紛れながら、忍び足で儀式場に近づいていった。
 儀式場には巨大な魔方陣があり、その中心に三毛猫斎が陣取って、何やら呪文を唱えていた。
「ネコのおかげで目的地に来れたようね。……というか、富士山って確か、日本最大の山でしょ? その火山は噴火なんてしたら大変なことになるし……なんとか防がないと……」
 猫森・奈緒(真実ノ歌・f18253)が、警戒した様子で富士山を見上げた。
 いまのところ、富士山に変化はない。
 だが、ここで儀式を阻止する事が出来なければ、富士山に何らかの変化が起こる事は確実だった。
「でも、その前に……」
 そう言って絢峰・飛鳥(紫炎の殲滅姫・f01951)が、でんぐり返しをする猫達に視線を送る。
 最悪の場合は猫達を巻き込んでしまう可能性もあるため、何か手を打っておく必要がありそうだ。

●戸沢・三毛猫斎
「まだ三毛猫斎は気づいていないようですね」
 一磨が物陰に隠れつつオーラ防御を張ると、最長距離からサイコガンで三毛猫斎を狙い撃った。
「だ、誰だ!」
 その一撃を食らった三毛猫斎が仮面に入ったヒビを押さえつつ、悔しそうに歯を鳴らした。
 それと同時に、でんぐり返しをしていた猫達が一斉に飛び起き、警戒した様子で全身の毛を逆立てた。
「くらえー、マタタビ爆弾だ!」
 すぐさま、フォルセティがマタタビを大量に詰めた袋を、猫達めがけて投げつけた。
「んにゃ~♪」
 その途端、猫達が間の抜けた鳴き声を響かせ、ゴロンゴロンと転がった。
「ボクと鬼ごっこしよう!」
 それに合わせて、飛鳥が三毛猫斎を挑発するようにして、【デュエリスト・ロウ】で手袋をぶち当てた。
「この状況で鬼ごっこなんて、する訳……んぐっぐっ! がはっ!」
 次の瞬間、三毛猫斎の全身に激しい痛みが走り、青ざめた表情を浮かべて吐血した。
 その隙をつくようにして、一磨が【咎力封じ】を使い、手枷、猿轡、拘束ロープを三毛猫斎に放った。
「……クッ!」
 それに気づいた三毛猫斎が自らの身を守るようにして、傍にいた猫達を次々と放り投げた。
「んにゃ!」
「にゃふ!」
「にゃん!」
 三匹の猫が手枷、猿轡、拘束ロープの餌食になり、奇妙な体勢のまま地面にゴロンと転がった。
「儀式だけでも、終わらせねば……!」
 それに危機感を覚えた三毛猫斎が口元の血を拭い取り、小さな竜(ケツァルコアトルの子供)を生贄にして、再び儀式を始めようとした。
「これ以上、あなたの好きにはさせません!」
 そんな中、ノアが覚悟を決めた様子でギリギリまで近づき、無限に水が出る瓶を三毛猫斎に向け、近距離から水流をぶち当てた。
 その拍子に小さな竜が宙を舞ったため、ノアがフラつきながらも、地面に落下する寸前で受け止めた。
「クッ、小癪な真似を……!」
 三毛猫斎が、ずぶ濡れになりながら、恨めしそうにノアを睨みつけた。
 まわりにいた猫達も、ずぶ濡れになった事で酔いが醒めたのか、何やらプンスカと怒っていた。
「……甘いな」
 その間に、一磨が三毛猫斎の死角に回り込み、胡瓜と大量の烏賊を放り投げた。
「ンニャンッ!」
 それと同時に、まわりにいた猫達が胡瓜をヘビと勘違いして、一斉にぴょーんと勢いよく飛び跳ねた。
「……何の真似だ!」
 しかし、三毛猫斎はまったく動揺しておらず、イラついた様子で胡瓜をグシャッと踏みつけた。
「これでも喰らって、大人しくしてください」
 それに合わせて、ノアが高速詠唱で雷を発生させ、三毛猫斎にぶち当て、感電させた。
 まわりにいた猫達も同じようにビビッと来たらしく、そのままグルグルと目を回しながら、ばたんきゅー。
「全ての者に慈愛の力を、そして邪悪なる者には制裁の力を!」
 その間に、愛が【ハートフル・レインボー】を使い、慈愛に満ちた優しい心を込める事により、エネルギーの嵐(七色のハート型)を発生させた。
「うくっ! ぐぐぐっ!」
 三毛猫斎はエネルギーの嵐に耐えつつ、悔しそうに歯を鳴らしたものの、まったく身動きが取れなかった。
 そんな空気を察した猫達が、全身の毛を逆立て、猟兵達に攻撃を仕掛けようとした。
「君が辛い時も苦しい時も僕が傍に居てあげるから。だから、僕の大好きな君の笑顔を見せて。君が笑顔になってくれたなら今日も素敵な猫日和」
 それに合わせて、奈緒が【猫日和(ネコビヨリ)】を使い、飼い主の事が大好きなネコ視線の歌を歌う。
 その歌声は猟兵達だけでなく、猫達の心にも響いたのか、一斉にマタタビダンスを踊り始めた。
「いっ、一体、何が起こっていると言うの!?」
 それは三毛猫斎にとっても、予想外の出来事だった。
 何が起こったのか分からず、激しく動揺した様子で、胸元をグッと押さえ、必死になって状況を理解しようとしているようだった。
 その間も、猫達は能天気な笑みを浮かべ、マタタビダンスを踊っていた。
「にゃんにゃん、さあ、ボクと遊ぼうよ!」
 その隙をつくようにして、飛鳥がイイ笑顔を浮かべながら、ゼロ距離で【フルバースト・マキシマム】を使い、全武装を一斉に発射した。
「んくっ!」
 これには三毛猫斎も驚き、受け身を取る事さえ出来まま、勢いよく宙に舞った後に、音を立てて地面に落ちた。
「この攻撃を読み切れる?」
 すぐさま、フィオリナが【エレクトロレギオン】を発動させ、UDCアース市販のネズミの玩具(自走式)を走らせた。
「……ンニャ!」
 その途端、猫達が瞳をランランと輝かせ、猫の玩具めがけて、まっしぐら!
「うぐぐ……小癪な真似を! ならば、きゃっ遁・猫津波の術」
 それに腹を立てた三毛猫斎が、戦闘力のない可愛い子猫を召喚した。
 召喚された子猫達に敵意はなく、逆に怯えた様子で小刻みに身体を震わせていた。
「ちょっとやり難いよー」
 その事に胸を痛めたフォルセティが、攻撃する事を躊躇った。
「早く逃げないと、食べちゃうよ」
 それとは対照的に愛が子猫達に語り掛け、恐怖を与える事で追い払った。
 だが、他の猫達は先程よりも洗脳の効果が増しているのか、三毛猫斎を守るべく、一歩も退かない様子で猟兵達の前に陣取っていた。
「この様子じゃ、マタタビを撒いても駄目かしら?」
 奈緒がモノは試しとばかりに、袋いっぱいに詰めた粉末状のマタタビを撒いた。
「んにゃー!」
 しかし、予想に反して、効果テキメン。
 みんな、ウットリした様子で、ゴロンゴロン。
「マタタビには勝てなかったようね」
 その間にフィオリナがフォルセティと連携を取りつつ、【バベルの光(ルス・デ・バベル)】の光を使い、三毛猫斎にオートフォーカスを向け、人工衛星から高出力レーザーを放って攻撃した。
「うぐぐ、こうなったら、最後の手段……。きゃっ遁・大山猫変化の術!」
 次の瞬間、三毛猫斎が瀕死の重傷を負いながら巨大な山猫に変化し、猟兵達を威嚇するようにして唸り声を響かせた。
 だが、それは三毛猫斎にとって、諸刃の剣。
 肉体が強化される代償として、理性を失ってしまう危険なモノだった。
「ほら、ねこじゃらしだよ!」
 飛鳥が三毛猫斎の興味を引くため、ねこじゃらしを揺らした。
 普段であれば、ねこじゃらしに興味を持つような事はないのだが、理性の留め金が外れてしまったせいで、興味津々。
 ねこじゃらしが揺れるたび、三毛猫斎が左右に首を振っていた。
 その間に、一磨が【鬼神招来(キシンショウライ)】を使い、自らの体力を代償にして、鬼神を憑依させた。
「キィシャアアアアアアアアアアアアア!」
 それに気づいた三毛猫斎が勢いよく地面を蹴って、一磨めがけて飛びかかった。
「俺、犬派だから……。別に嫌われても構わないし……」
 それを迎え撃つようにして、一磨がトドメの一言を言い放ち、零距離でサイコガンをぶっ放した。
「ニャアアアアアアアアアアアアアア!」
 その一撃を食らった三毛猫斎が断末魔を響かせ、魔方陣もろとも消滅した。
 こうして、三毛猫斎の野望を潰え、その支配下にあった猫達も我に返って、自分達の棲み処に戻っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月07日
宿敵 『戸沢・三毛猫斎』 を撃破!


挿絵イラスト