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エンパイアウォー①~模倣忍法の脅威

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●風魔の秘術
 関東、相模国某所――。
 徳川の世を転覆せんと企むのは、風魔忍軍の棟梁にして第六天魔軍将が一人、百鬼面の風魔小太郎である。
 この容貌魁偉なる忍者の許に、ずらり集ったのは同じ顔をした忍びたち。

「集まったか、紫陽衆――」

 小太郎は、彼らを紫陽衆と呼んだ。
 戦国の世にあって抜け忍となった者たちが集まり、お互いの技を覚えあるうちに模倣が本分となった忍者集団である。

「よいか、信長様の復活は近い。おぬしたちは隕石となって各地に降り注ぎ、幕閣大名らに変じてできうる限りの混乱を生み出すのだ」

 幕府の要人、大名らと同じ顔の者が無数に生まれる――。
 これによって命令系統は大いにかき乱され、徳川幕府はこれより復活するという第六天魔王への対処は遅れることとなるだろう。

「お任せください、小太郎様。我ら、徳川家光の顔にもなれますれば――」

 言うと、紫陽衆全員の顔が将軍家光の顔と同じものへと変わる。
 下に恐るべき、模倣忍法。

「これは愉快よ。では、征くがいい、風魔忍法隕石落とし! オンキリキリバザラウンハッタ――!」

 風魔小太郎が、金剛軍荼利真言を唱えると、紫陽衆が天へと昇り、流れ星となる。
 さて、幕府の命運やいかに?

●隕石飛来を阻止せよ
「これがサムライエンパイア起ころうとしていることだ」

 工具箱から取り出したグリモアで、堂崎・獣明(整備係・f15021)はサムライエンパイアで察知された予兆の光景を映し出す。

「江戸城に降り注いだ隕石から、もうひとり上様が登場した……なんてことになったら、そりゃ厄介だろう」

 しかも、紫陽衆は無数にいる。
 戦国の世から天下泰平となったが、まだまだ盤石ともいえない体制である。
 各地の大名に化けられても大変だ。

「できるなら隕石が降り注ぐ前に叩きたいところだな。まあ、予測できる落下地点は幕府の中枢の江戸城だが、他にもいろいろ考えられる。迎撃や対処の方法は、現場で戦うあんたたちに任せるしかない状況だ。すまないが、頼むぜ」


丹藤武敏
 どうも丹藤武敏です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 飛来する隕石が落下すると、このように江戸幕府が大混乱に陥ります。そこで、皆さんには落下する隕石への対応を行なう必要があります。何かしらの手段、方法をプレイングで送ってください。真正面から受け止める、落下地点を予測するなどです。
 なお、隕石を迎撃あるいは落下すると、元の姿に戻った紫陽衆と通常どおりの集団戦が発生します。
 それでは、どーんといらっしゃってください。
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第1章 集団戦 『模擬忍法・紫陽衆』

POW   :    苦無乱舞
【レベル×1の苦無】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    我らに理解できぬ戦術なし
対象のユーベルコードを防御すると、それを【即座に理解し時には秘術で種族や体格を変え】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    我らに唱えられぬ忍術なし
いま戦っている対象に有効な【忍術が書かれた巻物と忍具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。

イラスト:倉吉サム

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

大豪傑・麗刃
日頃、ひとはわたしを変態と呼ぶ。確かにわたしは普段少々ふざけているかもしれぬ。だが曲がりなりにもサムライエンパイアの人間。
今回はネタ一切抜きで行くのだ。

まずはありったけの武器を用意するのだ。刀2本!脇差3本(と呼ぶには大きすぎるバスタード・ヒーロー・黒剣)!斧2本!バール略1本!
これを全部装備。普通そんなの無理だってのは変態のわたしでもわかる。だがわたしにはできるのだ。なぜならわたしは変態だから。そして今日のわたしはシリアスだから。

はああああああああ

(スーパー変態人2発動!)

んで上がった身体能力をもって武器全部持って隕石まで飛び、全力で叩きつけるのだ!

隕石が忍者になったらそのまま武器8本で戦闘


アレックス・アレクサンドリアス
今回の大戦、俺も戦士の血が滾るぜ!マケドニア戦士の力みせてやるぜぇ!

敵のニンジャが、隕石に化けて降ってくるんだな。めんどくせぇ真似しやがって。
だが、こちとら宇宙で散々小惑星やデブリに対応してきたんだ。高火力で殴って、落ちる前に破壊してやらぁ!
宇宙バイクでホバリングしつつ、【選択UC】で、宇宙バイクを砲撃モードに。ビームキャノンで隕石を撃ち落としまくる。味方で同じこと考えてるやつがいたら連携して潰していきたいな。
ニンジャに戻ったなら、敵も攻撃してくるだろうけど、関係ねぇ。苦無程度じゃ俺は死なん!ビームキャノンで吹っ飛ばしてやるぜ。

連携・アドリブ歓迎



今回の大戦、俺も戦士の血が滾るぜ! マケドニア戦士の力みせてやるぜぇ!」

 マケドニアの戦士長も務めたアレックス・アレクサンドリアス(帰ってきたマケドニア・f16560)であればこそ、隕石に化けて降り注ぐという策を取って来た敵の策と戦いに心躍らせるのであった。

「敵のニンジャが、隕石に化けて降ってくるんだな。めんどくせぇ真似しやがって」

 隕石に偽装して各地に降り注ぎ、なおかつ指揮系統を撹乱するというのはたしかに厄介極まるものだ。

「まったくなのだ」

 宇宙バイクでホバリングするアレックスにうなずいたのは、大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)である。

「おっ、麗刃! お前はここの出身だったな」
「うむ、日頃この世界のひとはわたしを変態と呼ぶ。たしかに普段少々ふざけているかもしれぬ。だが、曲がりなりにもこのサムライエンパイアの人間。今回はネタ一切抜きでいくのだ」
「おお、今度ばかりは本気か。どう戦う?」
「刀2本! 脇差3本! 斧2本! バール略1本! わたしの装備全部なのだ」
「そいつで隕石を叩き落とそうっていうのか」
「そんなの無理だってのは、変態のわたしでもわかる。だがわたしにはできるのだ。何故なら、わたしは変態だから。そして今日のわたしはシリアスだから」
「そうか、だったら乗りな! 考えてることは俺と同じようだからな」
「かたじけないのだ!」

 アレックスの宇宙バイクに、麗刃も乗った。
 二人の考えは同じである。降りそそぐ前に隕石を上空で撃ち落とすのだ。

「こちとら宇宙で散々小惑星やデブリに対応してきたんだ。高火力で殴って、落ちる前に破壊してやらぁ!」
「頼むのだ!」

 麗刃を載せて、アレックスの宇宙バイクはホバリングしつつ、隕石が落下する上空で迎撃する方針だ。
 ユーベルコード【ヘビーアームド・ウェポナイズ】によって宇宙バイクを砲撃モードに変形させた。
 成層圏を突破して落ちてくる隕石を、まとめて薙ぎ払う。

「ちっ、おのれ……!」

 撃墜された隕石が正体を現わし、苦無を放つ。
 高空での攻防が始まった。

「はああああああああ!」

 【スーパー変態人2(スーパーレイクンツー)】を発動し、麗人が分身して二刀と蹴散らしていく。

「苦無程度じゃ俺は死なん! ビームキャノンで吹っ飛ばしてやるぜ」

 アレックスも負けじとビームを放った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

パラス・アテナ
連携・アドリブ可

模倣忍者が家光の姿で命令系統を混乱させる
敵ながらいい手じゃないか
あの身軽な上様のことだ
どこにいても不思議じゃないと下々も納得しちまうだろうからね
こういうのは最初に潰しとかないと後の禍根が怖いことになる
討たせてもらうよ

飛来する隕石をよく見て、落下地点を予測
第六感と情報収集で精度を上げるよ
隕石が着弾する直前に狙いを絞った【弾幕】
2回攻撃と鎧無視攻撃で威力を上げて破壊

出てきた紫陽花衆の苦無乱舞には範囲を広げた【弾幕】で迎撃
他猟兵の援護射撃も兼ねるよ
全部落とせたら紫陽花衆に攻撃
2回攻撃・鎧無視攻撃も併用
敵の攻撃は第六感と見切りで回避

紫陽花は綺麗に咲くだけで充分さ
アンタ達は骸の海へお還り


ディスターブ・オフィディアン
アドリブアレンジ歓迎です
第二人格で行動
「目標地点も予知されているわけだし、シンプルに、派手に行こうか」

というわけで、敵が落下してくる前のタイミングでUCを使用、実寸大の江戸城の幻影を身に纏おう
攻撃目標を二つにして撹乱して落下地点を別の場所へ誘導しよう
「さて、驚いてくれたかな? 偽物を見破ろうと見つめてくれたかい?
 そいつは重畳――視線を集めて裏をかくのが、マジシャンの腕の見せ所でね」
もし本物の江戸城へ向かう隕石があれば全力魔法+属性攻撃で大風を起こして吹き飛ばしておく
忍者との戦闘では二回攻撃でUCを再使用、敵忍者の幻影を纏い騙し討ちだ
もし味方がいれば忍者姿で援護射撃や敵を盾にするように動こう



「模倣忍者が家光の姿で命令系統を混乱させる。敵ながらいい手じゃないか」

 歴戦の傭兵だけに、指揮系統を混乱させる手にパラス・アテナ(都市防衛の死神・f10709)は感心していた。
 徳川家光といえば、身軽で市井にもふらりと姿を現わすことのい多い人物である。
 どこにいても不思議ではないからこそ、隕石として降り注いで撹乱することもできるのだ。

「しかし、目標地点も予知されているわけだし、シンプルに、派手にいこうか」

 ディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)がパラス・アテナに答えた。

「ほう、どんな手でいくんだい?」
「こう見えてマジシャンでしてね。では、とくとご覧あれ――」

 ディスターブがユーベルコード【マジシャンズ・ドリーム】を発動させた。
 はらりとカードを振って視線を集めたかと思うと、いつの間にかパラス・アテネの背後に実寸大の江戸城が現われたのである。

「驚いたね。そんなこともできるのかい」
「視線を集めて裏をかくのが、マジシャンの腕の見せ所でね」

 虚飾によって真実を葬る奇術師としての第二人格。その本領が存分に発揮された。
 隕石は、この幻影の江戸城目掛けて振ってくるだろう。
 敵が偽物を用意するなら、こちらも偽物というわけだ。

「こっちに飛来するんなら、落下地点も予測できるってもんだよ。弾幕も張れるさ」

 パラス・アテネは両手に銃を構え、隕石を撃ち落とすためにユーベルコードを発動させた。
 弾丸が火線を引いて、対空砲火が空を覆う。
 江戸城の幻影を誤認した隕石が次々と撃ち落とされる。

「お、おのれ……!」

 撃ち落とされた隕石は忍者に代わり、弾幕を張るパラス・アテネに迫る。

「さて、こういうのは最初に潰しとかないと後の禍根が怖いことになる。討たせてもらうよ」

 本物の江戸城は、ディスターブが気流すら魔法によって変えているので後顧の憂いはない。
 放たれた苦無を優れた動体視力で躱し、弾丸を見舞う。

「くそ、退くぞ。もう一度小太郎様に撃ち出してもらうのだ」

 忍者は仲間に告げるが、しかしその忍者からカードが放たれる。

「よせ、味方を撃つな!?」
「相手に化けるのは、君たちだけではないよ」
「なんだと……!?」

 いつの間にか、ディスターブが幻影をまとって忍者に化けていたのだ。
 反撃しようとするも、同士討ちを誘発されてしまう。
 撹乱には撹乱を――。見事にしてやらた感がある。

「紫陽花は綺麗に咲くだけで充分さ。アンタたちは骸の海へお還り」

 パラス・アテネは素早く弾丸を再装填すると、うち漏らさぬようふたたび弾幕を張った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
ワタシ オマエ ダイキライ(風魔小太郎宛)


去れ

空中待機!
UC発動
【破魔、祈り】も籠めて【衝撃波】で【なぎ払う】ぞ
255の大花火、避けられるもんなら避けてみな

忍術書かれた巻物を読む時間を与える訳にはいかないねー
UCで徹底的に混乱の渦中に落とし込もう
【念動力】でその巻物と忍具回収したいなァ
使わせないよ!

【破魔、祈り、催眠術】を籠めた【歌唱の衝撃波】でさらに敵の体内も精神も攻撃し尽くす
ぜーんぶぜーんぶ【なぎ払え】
敵攻撃は【第六感で見切り】光の鎖で【早業武器受けからのカウンターなぎ払い】
【オーラ防御常時発動】

あぁ、あぁ
戦争なんて嫌
誰かと戦いたくもないし
でも誰かが傷つくのも観たくない

やんなるかなこの状況



 天空から降り注ぐ、数々の隕石。
 それを迎え撃つように、音を立てて上がる火の玉。それが空中で弾ける。

 ワタシ オマエ ダイキライ

 爆発とともに、夜空に光の文字が浮かび上がった。
 鈴木・志乃(ブラック・f12101)が打ち上げた、風魔小太郎に当てた仕掛け花火のメッセージである。

「去れ!」

 空中で待機していた志乃が、ユーベルコード【意志の花(ファイアーワークス)】を炸裂させる。
 次々に尺玉級の花火が空に上がり、花開く。
 その数、実に二五五発――。
 炎と音、衝撃波が、隕石を薙ぎ払う。

「な、何が起こったのだ……!?」

 光と音で、平衡感覚を失って混乱する紫陽衆の忍者たち。
 隕石への变化も解けてしまった。

「まだ終わりじゃないよ。二五五の大花火、避けられるもんなら避けてみな」

 空中で待ち受けた志乃が言うと、花火の第二陣が炸裂し、極彩色の光と音が夜空を埋め尽くした。

「ぜーんぶぜーんぶなぎ払え」

 忍術を模倣すべく広げた巻物も、志乃の念動力と光の鎖で取り上げられる。

「あぁ、あぁ。戦争なんて嫌。誰かと戦いたくもないし。でも誰かが傷つくのも観たくない。やんなるかなこの状況……」

 呟きながら、志乃は落ちて来た模倣忍者たちを一掃するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月04日


挿絵イラスト