エンパイアウォー⑤~日光へ向かう道中にて
●埋蔵金の探索願い
「えー……サムライエンパイアでー、徳川の、埋蔵金を、探して欲しいん、ですよー」
寧宮・澪(澪標・f04690)が、ひらりと一枚の地図を広げる。
「今、サムライエンパイアではー……徳川幕府軍が、織田信長の元に向かい、撃破すべく動き出しましたがー……補給物資が、高騰してて、ピンチなんです、よー」
これは魔軍将の一人、大悪災『日野富子』が潤沢な資産で買い占めを行っているためだ。
このまま買い占めが続けば、予定される規模の幕府軍を動員する事ができず、徳川幕府軍の戦力が大幅に減少することが予想される。
この買い占めに対抗して充分な補給物資を揃えるには、神君家康公が有事の為にと遺した『徳川埋蔵金』を使うしかない。
「分けられた埋蔵金の、地図を一枚、借り受けましたー……この地図の場所に、隠されてますが、同時に、『謎』で封印されて、ますー……」
埋蔵金を得るためには、神君家康公が埋蔵金の盗掘を防ぐために残したという『謎』を解かなければならない。
『謎』は以下のような歌だそうだ。
●神君家康公の謎かけ
日光へ向かう道中にて
向かいから一人の男がやってきたとさ
男には一人の妻がおったとさ
子供は五人おったとさ
猫が三匹いて日に一匹の猫へ魚を一匹やったとさ
日光へはここから七日かかるとさ
男と妻と子供と猫と魚
合わせて日光へ向かうのはどれだけか?
「地図の場所に行って、埋蔵金を手に入れようとするとー……この謎が、提示されますー……。正しい答えを解答しなければ、埋蔵金を、手に入れられないのでー……何とか、頑張って、解除してください、なー」
そう言うと澪は一音歌って、埋蔵金への道を紡いだのだった。
霧野
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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埋蔵金という響きは心躍るものがあります。
よろしくお願いします。霧野です。
サムライエンパイアで謎掛けを解いて、埋蔵金を手に入れる。
そんなシナリオです。
皆様のプレイング、お待ちしております。
●シナリオについて
※プレイングに必ず『謎の答え』を書いてください。
※答えに加えて、『謎を推理するシーンや正解を思いつくシーン』を書いていただいたり、或いは、埋蔵金を発見した時の反応などを書いていただけるといいと思います。
一章:地図に示された場所に埋めたれた埋蔵金。
掘り起こすと謎が提示されますので、謎を解いて手に入れてください。
冒険です。
●複数人で参加される方へ
どなたかとご一緒に参加される場合、プレイングに「お相手の呼び名(ID)」を。
グループ参加を希望の場合は【グループ名】をご記入いただけると、助かります。
●アドリブ・絡みの有無について
勝手に連携していただいたり、アドリブを加えさせていただくことがあります。
以下の記号はプレイングの文字数削減としてプレイングの頭にご利用下さい。
◎ アドリブ歓迎・絡み歓迎。
△ アドリブ歓迎・絡みNG。
× アドリブNG・絡みNG。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
👑3
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●大判小判がざくざく……なるか?
地図に示された場所に行き、地面を掘ってみれば重厚な箱が現れた。
猟兵が手を伸ばせば、事前に聞いたとおり謎が提示される。
猟兵は改めて読み、答えを口にしたのだった──。
クロウ・タツガミ
アドリブ歓迎・絡み歓迎。
さて、これが埋蔵金の謎掛けというやつですか。
『日光へ「向かう」道中』に『「向かい」から一人の男がやってきた』
そして、求めるのは『日光へ「向かう」のはどれだけかと』
これは『日光側へ向かう』のは自分1人ではないのでしょうかね
なら、詰まる所は回答は1人ですかね
念の為【三位龍装】で防御を上げて、罠に気をつけて答えるとしますか
ティモシー・レンツ
◎ んーと……これ、答えはどっちだろ??
男、妻、子供で7人、猫と魚が…24匹、かな。
それらを足して「30」……って答えたいけど。(足し算ミスは気付いてない)
『向かいから来た』ってことは『男や妻、子供は日光に向かわない』が答え。
だから答えは『日光に向かう一行』の人数か、『男たちは向かわない、からゼロ』が答えのはずなんだけど……。
一行は数に含まれないのかな?
ひとまず「ゼロ」で答えて、不正解ならヒントを探そう。
不正解なら、「奉行が何人で向かった」とか、最初の文より前で擦り切れてるはずだよね?
天御鏡・百々
◎
【回答:0】
幕府軍の行軍を恙なく進めるため
我も知恵を巡らせようぞ
男、妻、五人の子供まではいいとして……
猫が三匹に、毎日一匹ずつ魚を渡すとすると
七日かかるとなると魚は二十一匹か?
しかし、これではただ計算しただけだな
謎と言うからには何かあるはずなのだが……
もう一度歌をよく聴いてみるか……
……む?
男は「向かいからやってきた」とな?
日光へ向かう道中で向かいからやってくるならば
男は日光へ向かっておらぬ!
ということは、答えは0だな
しかし……いったいどれほど埋蔵金が眠っておるのだ?
他にも数多く謎と共に隠されているようだが……
●神鏡のヤドリガミ
宙夢・拓未
◎
▼謎解き
簡単な算数の問題に見えるが……
こういう時は落とし穴を探すべきだな
……そうか!
魚を七日も運んだら、腐る
腐るであろう魚を持って行くとは考えにくい
猫にやれなくなるからな
で、魚がなければ猫も連れて行けないわけで……
加えて、『やってきた』と歌われているのは、『一人の男』だけだ
妻と子供は、『おった』だ
男に妻と子供がいたというだけで、日光に一緒に向かうわけではない
つまり、答えは『ひと……』……いや……まだ引っかけだ!
『日光へ向かう道中にて』『向かいから』男は来てるじゃないか
日光へ向かう者は、『男と妻と子供と猫と魚』の中にはいない!
【零】だ!!
▼正解なら
よっしゃあー!!(拳を突き上げる)
●答えは、零
クロウ・タツガミ(双龍の担い手・f06194)、ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)、天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)、宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)は、掘り起こされた箱を見る。
どこにでもある千両箱に見えるが、呪いで封がされており、謎掛けが浮かび上がっていた。
童の声が歌う歌は、繰り返し浮かび上がり、流れゆく。
日光へ向かう道中にて
向かいから一人の男がやってきたとさ
男には一人の妻がおったとさ
子供は五人おったとさ
猫が三匹いて日に一匹の猫へ魚を一匹やったとさ
日光へはここから七日かかるとさ
男と妻と子供と猫と魚
合わせて日光へ向かうのはどれだけか?
「さて、これが埋蔵金の謎掛けというやつですか」
クロウは顎髭を撫でながら、謎をじっくり見つめる。
「幕府軍の行軍を恙なく進めるため、我も知恵を巡らせようぞ」
百々も年を経たヤドリガミ、豊富な知識を元に考えを巡らせる。
「簡単な算数の問題に見えるが……謎掛けと言うなら、何かあるんだろうな」
拓未は問題文がただの数式を扱う問題ではない、と思っている。
「んーと……これ、答えはどっちだろ??」
ティモシーは指折り数え、早速考えた答えを口にしていく。
「男、妻、子供で7人、猫と魚が…24匹、かな。それらを足して「30」……って答えたいけど」
「1+1+5+3×7ですから、28ですね」
「うむ、我も同様に考えた。しかし、これではただ計算しただけだな。謎と言うからには何かあるはずなのだが……」
「こういう時は落とし穴を探すべきだな」
この場に集った猟兵達はただ計算するだけの問題だろうか、謎掛けと言うなら何か他に注目すべきものがあるのではないか、と考えた。
ただの計算問題でなく、何か引っ掛けや謎があるはずだ、と。
皆で繰り返される歌を何度も確認し、情報を整理していく。
「……そうか! 魚を七日も運んだら、腐る。腐るであろう魚を持って行くとは考えにくい。猫にやれなくなるからな。で、魚がなければ猫も連れて行けないわけで……」
「道中贖う、という手もあるが、日光は山じゃな。魚は手に入りにくかろう」
「それに、妻と子供は、『おった』だ。
男に妻と子供がいたというだけで、日光に一緒に向かうわけではない」
「歌には、『日光へ「向かう」道中』に『「向かい」から一人の男がやってきた』とありますね。そして、求めるのは『日光へ「向かう」のはどれだけか』と」
「向かいから来たなら、男は『日光の方から』やってきたんだね」
「日光へ向かう道中で向かいからやってくるならば、男は日光へ向かっておらぬ!」
「つまり日光へ向かう者は、『男と妻と子供と猫と魚』の中にはいない!」
「そして、謎に出てこない人間を含んでしまえば、解は一つにならない。謎掛けとしては不適切です」
「『日光に向かう一行』の人数、はどこにも書いてないね。一人かもしれないし、行列かもしれない。答えが決まらなくなる」
「つまり、答えは」
「「「「零」」」」
猟兵達の声が揃い、回答が導き出された 「零」と行った瞬間に、謎掛けの歌が途切れ、千両箱の呪いがほどけて行く。
「よっしゃあー!!」
拓未は拳を天に突き上げ喜びの叫びをあげた。正解に彼らは辿り着いたのだ。
クロウが地から箱を引き上げればずっしりと重い。蓋を開けて中を確認すれば、大判がぎっしりと詰まっていた。
「これだけあれば、軍資金の足しとしても十分ですね」
「すごいですね、いっぱいです」
ティモシーも黄金の輝きに感嘆の声を出す。徳川幕府軍の多くの兵を満たす補給物資を贖うに十分の煌めきに興奮を隠せない。
百々は頷きながらも、徳川幕府の埋蔵金に思いを馳せる。
「しかし……いったいどれほど埋蔵金が眠っておるのだ? 他にも数多く謎と共に隠されているようだが……」
また新たなる埋蔵金が出てくる可能性はある。それだけ家康公が備えをしていたということでもあるだろう。
けれど今は、一つの謎を解き、資金を手に入れたことを祝いながら、埋蔵金を幕府軍に届けるのだった。
●おまけの解説
謎掛け歌のポイントは、
「日光へ向かう道中にて 向かいから一人の男がやってきたとさ」
「男と妻と子供と猫と魚 合わせて日光へ向かうのはどれだけか?」
の二つ。
・男は日光の方から向かってきたため、日光に行かない。
・男に家族がどれだけいても、日光には向かってないため答えは「0」となる。
正解、おめでとうございます!
大成功
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