エンパイアウォー①~隕石はボールじゃない!!
「皆さんお疲れ様です、ですが行ってくください」
休息の時間なんてなかった!!
「皆さんもご存じっていうか、現在進行形で活動している通り、関が原に向けて行軍中の幕府軍が隕石による妨害を受けています。このままでは幕府軍は勢力を削った状態で先に進むことになってしまう為、即刻この隕石を排除して頂かなくてはなりません」
大神・狼煙(コーヒー味・f06108)はやや口早に説明する。何でそんなに急いでるかっていうと。
「一度撃退したはずが、すぐに敵が体勢を整えてまた隕石を落として来まして……場所は先ほどと同じこちらの谷です。左右を岩山に挟まれた谷底が道になっていまして、幕府軍はここを通っています。皆さんにはこの左右の山に登って、迫る来る隕石を迎撃してほしいのです」
大雑把に言うと、高台に登ってその下を進んでる幕府軍を守り抜くのが今回のお仕事なんですって。
「更に、皆さんにはこの隕石を迎撃してもらうだけではなく、この隕石の正体は化けたオブリビオンであるため、隕石の落下を防ぐと敵が元の姿を取り戻し、皆さまを排除しようとします」
要するに、隕石を迎撃したらそのままオブリビオンとの集団戦にもつれ込む事になるから、隕石への対応とオブリビオンとの戦闘の両方に対応しないといけないんだって!!
「それでは皆さま、準備はよろしいですね?」
まだ猟兵達は応えていないにも関わらず、眼狼煙は猟兵達を現場に向けて強引に転送してしまうのだった。
久澄零太
つーわけで久澄零太だよ!!
せんそーだぉ!!
このシナリオは、「戦争シナリオ」です
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります
で、先に書いた方にプレイングが過剰に集まった為、大急ぎでこちらのOPを出しました
戦争は数なんだぜ兄貴ィ!!
プレイングをお返しすることになった方は、気が変わらなければお手数ですが再度投げていただけますと幸いです
第1章 集団戦
『荒ぶるカマシシ』
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POW : アオの寒立ち
全身を【覆う和毛を硬質の毛皮】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 神鳴り
自身に【紫電】をまとい、高速移動と【電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 影より出づる藤波
【自身の影】から【召喚した藤の花】を放ち、【絡みつく蔓】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笠見諒
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オーキッド・シュライン
・隕石落としですか‥随分と派手な忍法ですこと。やっぱりこの世界の忍者も忍ばないものなんでしょうか?ま、どうでもいいですけど
・幕府軍に隕石落としはさせませんわ。石ころ1つわたくしのブラスターでぶち抜いて差し上げますわ
≪戦闘≫
・デンドロビウムに左腕の地獄の炎をギリギリまでチャージ。限界まで火力を上げて一気に焼き切りますわ。的確なタイミングを見切り、溜めた炎を封印解放、零距離射撃でぶち抜きますわ
・カモシカに関しては、炎を纏ったブラスターと細剣の二刀流で戦いますわ。無敵UCに関しては、解除するまでと焼き続けるますわ。ま、解除しても焼くんですけど
「おーほっほっほ!さあ、黒焦げになりなさいまし!」
「隕石落としですか……随分と派手な忍法ですこと。やっぱりこの世界の忍者も忍ばないものなんでしょうか?ま、どうでもいいですけど」
どこかで忍ばない忍でも見てきたのか、オーキッド・シュライン(絢爛なる豪火・f15793)は疑問符を浮かべつつ、先端に紫が差す白い花弁を持つ花の意匠が施された銃を空へ向けた。
「幕府軍に隕石落としはさせませんわ。石ころ一つ、私のブラスターでぶち抜いて差し上げますわ」
とは言ったものの、そう簡単に撃ち抜けるほど隕石も柔ではない。左手に構えた銃に、腕を伝わせて地獄を装填。銃口から赤々とした熱が零れ始めても、まだ引き金は引かない。
「下手に散らすと下の幕府軍に当たってしまいますからね……何としても、一撃で焼切りますわ……!」
隕石の影がオーキッドを飲み込んで、ついには視界を覆う岩板というプレッシャーを受けてなお、オーキッドはトリガーを引かない。
「……今ですわ!」
ついに、桁違いの質量による大気の圧迫を感じ始めた所で溜め込んだ熱を解き放つ。銃口から飛び出した熱線は隕石を貫通し、通り道を焼き尽くすとその熱を伝播させて、隕石全体を瓦解させてしまった。
「後はあなたを倒せばよろしいのですわよね?」
散らばった岩片から湧き出した獣を見据え、一足に距離を詰めるオーキッド。しかし、その刺突剣が到達する前に敵が硬化。刃は通らず、彼女の腕は弾き上げられてしまうが。
「無敵になるというのなら、解除するまで焼き続けるだけですわ。ま、解除しても焼くんですけど」
ゴォオオ……!放出され続ける熱線に大気の酸素が反応し、もはや熱線銃というより火炎放射器と化した銃。オーキッドはその引金を引きっぱなしに。
「おーほっほっほ!さあ、黒焦げになりなさいまし!」
あとは敵がUCを解除するのを待つだけ……と、思いきや。
「あら……?」
ゴボン……急に水っぽい音を立てて敵の姿が消えた。何事かと熱線銃を納めると。
「私の熱に耐えきれなくて、地面が溶けて沈んでしまったのですね……」
融解した地面に頭まで沈んで、角だけ生えたような恰好で身動き取れなくなってしまった敵だったモノが、そこに残されていた。
大成功
🔵🔵🔵
白鳥・深菜
……ちょっと、早くない?
まあいいわ、さっさと狩ります。
『全てを狩れ、統べし得物。獲物は刃の先にあり!』
まずは隕石だけど……
そうね。飛んでって直接殴って来なさい。
大丈夫、全く消費していない残り魔力全てに、
何処へでも飛ぶ宇宙バイクパワーや
空飛ぶブーツパワーもある巨大魔神よ?
そのくらいはできる。(『言いくるめ』)
後、オブリビオンはね……
「ほぼ」無敵なのよね?
完全じゃないのよね?
つまり、ダメージは通るのよね?(『言いくるめ』)
よし、ゴリ押しなさい。
『2回攻撃』『鎧無視攻撃』で、倒れるまでやれ。
「……ちょっと、早くない?」
白鳥・深菜(知る人ぞ知るエレファン芸人・f04881)はロクな説明もないままに送り出されたことに愚痴をこぼすが、現場に立てば一々話をしている余裕がなかったことは明白である。既に隕石は降下を始めているのだから。
「まあいいわ、さっさと狩ります……『全てを狩れ、統べし得物。獲物は刃の先にあり!』」
深菜の呪文をキーにして、彼女の魔力、その全てを装備が食らい、産み落とされたのは巨大な白銀の甲冑騎士。篭手には三色の魔力が籠った瓶が装填されたリボルバー機構があり、踵にはタイヤ、腰部や背面には加速用のブースターがある事などから、それは深菜の武装を元にして顕現した魔神なのだと分かるだろう。
「まずは隕石だけど……そうね。飛んでって直接殴って来なさい」
「!?」
突然の無茶振りに、さすがの魔神も「えっ」て顔で振り向いた。兜で顔なんか見えないけどそんな気がする。
「大丈夫、全く消費していない残り魔力全てに、何処へでも飛ぶ宇宙バイクパワーや空飛ぶブーツパワーもある巨大魔神よ?そのくらいはできる」
「!?!?」
召喚した魔神を言いくるめようとする深菜に「いやいやいや!?」と魔神が手をブンブン。宇宙バイクは重力下では空も飛べないし、ブーツだって機動力を上げる物であって、飛行するものではない。しかし、深菜はにっこりと微笑んで。
「じゃあ自爆する?爆風で空高く飛べるわよね?」
「!?!?!?」
魔神は察した。自分はとんでもない女に呼ばれてしまったのだと。ついでに、持ってないのに自爆スイッチを押す動作をしてる辺り、深菜なら本当にやりかねない。具体的には、融合した緋色の魔導書の魔力を黒檀の杖で増幅した後、バイクのエンジンに流し込んで熱暴走させて、下半身を吹き飛ばしながら打ち上げ花火にされかねない。
できないものはできない、かといってこのままでは醜い花火にされてしまう……逡巡している内に隕石が頭上に来た為、大慌てでぶん殴って粉砕。事なきを得た魔神がホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。隕石だった岩の欠片が獣に変わり、瞬く間に全身を硬化させてこちらを見ている!
「あのオブリビオンはね……『ほぼ』無敵なのよね?完全じゃないのよね?つまり、ダメージは通るのよね?」
「!?!?!?!?」
お前マジで何言ってんの!?武装外してWIZ下がり過ぎて馬鹿になってんの!?って顔する魔神だが、深菜は慈悲深そうな笑みで無慈悲に敵を示し。
「よし、ゴリ押しなさい。倒れるまでやれ」
オレ、この戦闘が終わったら転職するんだ……そんな希望を抱いた魔神が両拳に光を待とうと、カシン、カシン……腕のリボルバーが回転する度、魔力が付与される。水、火、風の魔力纏った拳で殴りかかった瞬間、当然無敵状態の敵に打撃など効くはずもないのだが、その拳圧に耐えきれなかった地面がクレーターを穿ち、その中心に敵が埋まると魔力が収束。水底に沈んだ敵の周りを、空気の泡が踊り、その酸素を食って熱が発生すると……。
――ッドン!!
「どうしてくれるのかしら?」
俗にいう、水蒸気爆発が発生。敵は空の彼方でお星様と化し、巻き添えに水を被ってびしょぬれになり、怒り心頭で逆に物凄い笑顔の深菜という新手の邪神が降臨。魔神は全力で逃げ出した。まぁその後UC解除されて消滅するんだけどな!!
大成功
🔵🔵🔵
満月・双葉
僕だけではどうにもならない【第六感】
ならどうすればいい?答えは簡単です。
僕は手段を選びません。立っているものは親でも使えと育ちました。
あの人なら何とかできそうですし、実際何とでもしてきましたからね。
ママならできます(期待感溢れるアホ毛)
隕石の時間を止めたりなんて朝飯前どころか起床前でしょう。止めてくれたら岩の脆いところを銃で打ち抜きますから【スナイパー】
敵の時間を握りつぶすなんて寝てたって出来ますよね【鎧無視攻撃】
そうそうライター持ってきてたんだっだ(ぽいっ)【属性攻撃】【咄嗟の一撃】
戦場を駆け回り(ダッシュ)武器の投擲を行い気を引きママが何をしているか攻撃のその時まで察知されないようにします
「僕だけではどうにもならない」
キリッ。満月・双葉(神出鬼没な星のカケラ・f01681)は無表情なキメ顔でそう言った……ってオイ!?だったら何故単独で参戦した!?
「ならどうすればいいか?答えは簡単です。僕は手段を選びません。立っているものは親でも使えと育ちました。あの人なら何とかできそうですし、実際何とでもしてきましたからね」
強力な助っ人にアテがあるのであろう双葉だが、そうこうしてる間にも隕石が迫っている……時間ないから早いとこその人呼んでくれませんかねぇ!?
「ママならできます」
期待と信頼にアホ毛がピコピコ……ええからはよ呼べやぁああああ!?
「何の心配もありません……だって」
ふと、双葉に影が落ちる。
「ママは時を操りますから」
その言葉を証明するように、双葉の前に現れた女性が空間を撫でるように手を滑らせると、隕石は上空で動きを止めた。落ちてこなくなった隕石に対して、双葉が兄から(勝手に)借りてきた銃口を向けて。
「さすがに化けた姿だと命は見えないか……」
目の前の隕石はオブリビオン。本来は立派な生き物(過去から蘇った存在が命を持っていると仮定するなら、であるが)である為、双葉の目なら命の在りどころが分かるかと思いきや、岩石という無機物の塊になってしまうと、そもそも無生物になってしまっている事もあるせいか、命がある事は分かっても、どこを狙えばいいのかは分からない。
「こういう時は、ライターで……」
取り出したライターを隕石に向かって投げ、上空にあるそれを狙撃。弾丸に殴られたプラスチックは容易く爆ぜ、中から零れだしたオイルは射出直後の弾丸が持つ、薬莢から送り込まれた熱に触れて引火。
鉛弾は炎の弾丸と化して天へと駆け上がる。そして着弾寸前に隕石の時が動き出し、突き刺さった弾丸が貫通すると、小さな弾痕を起点にして、隕石全体へと亀裂が発生。やがては瓦解して、降り注いできた元隕石を走り回って回避する双葉だったが、はたと、目があった。
「そういえば隕石を撃破したらオブリビオンが湧くんでしたっけ……」
カモシカめいた何かと視線を交差する双葉。しかし、敵は動かず全身を硬化させて、彼女を観察している。時が止まっていたせいで、何故自分が砕かれたのか分からず、警戒しているのだろう。
「敵の時間を握りつぶすなんて寝てたって出来ますよね」
双葉がお願いしますと言わんばかりに振り向くと、女性はピンと指先で何かを弾く動作をする。同時、獣の毛皮の硬化が解けた。
「わけが分からないでしょう?」
UCが勝手に解かれた事に驚きを隠せない獣の眉間を、双葉の弾丸が撃ち抜き風穴を開ける。崩れ落ちる獣を横目に、双葉は硝煙を吹き消すのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ニコ・ベルクシュタイン
※ネタ・アドリブ大歓迎です
ま、待って欲しい
事態が一刻を争うという事は重々承知しているが…アッ
(強引に転送される)
ううむ、隕石を砕いて敵を討てとはご注文が多い
俺の持てる力の全てを可能な限り広範囲に振るうには
此の双剣を使った【花冠の幻】が一番だろうか
先ずは降り注ぐ隕石に向けて花弁を目一杯広げた「範囲攻撃」で
少しでも多くの隕石の破砕を狙おうか
オブリビオンが姿を見せたら別の武器を再び花弁に変えて「2回攻撃」
これまた一網打尽に出来るようギリギリまで引きつけて放つ
蔦の攻撃に対しては周囲の木や岩などを盾にする
「地形の利用」で対処を試みるが
迫られたら「オーラ防御」で防ぐ事も視野に入れて動こう
「ま、待って欲しい。事態が一刻を争うという事は重々承知しているが……」
目蓋を降ろし、眼鏡を直すニコ・ベルクシュタイン(虹の未来視・f00324)。自分も時間に厳しいだけに、状況が切迫しており、時間が惜しいのなら無駄にしたくはない。だからこそ、簡潔に、必要な情報を聞こうと一旦頭をリセットした彼が再び目を開くと……。
「アッ」
既にサムライエンパイアの高台の上だった。
「ううむ、隕石を砕いて敵を討てとはご注文が多い。俺の持てる力の全てを可能な限り広範囲に振るうには……」
上空から迫りくる隕石に遠い目を向けて、チラと視線を落とした先にあったのは、炎と氷を司る双剣。左右で長さが異なるそれは、実に奇異な得物であった。
「射程にして半径五十メートル弱、あの数の隕石を落とすには……」
そもそも、一つ一つの隕石が大きいのだ。純粋な飛び道具でも持ち込まなくては、複数の撃破は難しいだろう。
「仕方ない、時間が惜しい」
諦めとも判断ともとれる言葉を吐いて、ニコはあろうことか、双剣の片割れ、青き短針の氷剣を隕石に向かって投げた!かと思えば、空いた手を口元に添えて。
「我が刻みし時は正確無比にて、汝、逃れること能わず――散ッ!!」
双剣を振るう時のみの、専用技。詠唱によって生み出された魔力を武器に込め、空へ舞い上がる氷剣が白霧を伴って爆ぜると、無数の同じ姿を散らすではないか。それらは意思を持つかのように異なる隕石へと飛来すると、甲高い音を立てて突き刺さる。
「見せてやろう。これが地上を殲滅する隕石すら振り払う、猟兵の奇跡だ……!」
可憐な花がその身を散らすように、突き刺さった青き剣は七色の輝きを放つ花弁と散る。されど果てゆく花のそれにあらず、一枚一枚が刃の如く、荒れ狂う花吹雪として隕石を斬り刻み、すり潰し、瞬く間に流星群を砂嵐に変えて高空の風に乗せて振り払ってしまった。
「残るはお前達か」
隕石を粉砕した所で、オブリビオンに戻るだけ。地上に現れた無数の獣に囲まれたニコ目がけて、蹄を鳴らすオブリビオン達の影から藤の花が咲く。急成長し、鎌首をもたげた蔓がニコを絡めとらんと殺到するが……。
「悪いな。俺の得物は『双剣』なんだ」
突如、伸ばされた蔦が燃え上がる。瞬く間に周囲を取り囲んだのはニコのもう一振りの剣。長針にして炎の剣。自身を取り囲むオブリビオン達を、更に追い詰めるように展開したそれらを虹色の薔薇に変えて、ニコはオーケストラの指揮でも執る様に両手を浮かせた。
「生憎、俺とお前達は相性が悪いらしい」
そう語るニコを捕えようと、蔦を伸ばそうとするオブリビオン。だが、舞い踊る虹色の花弁はニコの魔力でオーラを纏い、その輝きに照らされてそもそも藤の花を呼び出す為の己の影がないのだ。
為す術もなく虹色の竜巻に飲み込まれていく獣達。その中心でニコは両腕を振るい、全ては花嵐の向こう側……フッと、花弁が消えればそこにはニコが一人、立つばかり。両手に戻って来た短針、長針の武器を携えた彼の頬に、白い物が触れる。
「雪、か……」
先に放った氷剣の影響で、上空にわずかながら氷の粒があったのだろう。真夏の空から冬の贈り物を受け取って、ニコは幕府の行軍を見守るのだった。
大成功
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