エンパイアウォー③~信州上田に潜むは禍々しき鬼
●信州上田城の戦い
「上田城、陥落ッ!!」
伝令兵がそれを伝える。
信州上田城、それは中山道の要衝。
幾内の玄関口である関ヶ原へ向かう為に必要な道筋。
そこが上杉謙信の手によって落ちた。
●というわけで。
「信州上田城周辺はすでに上杉謙信に制圧されています」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は猟兵たちに視線を向けた。
転送の準備を始めながら銀糸の少女は言葉を紡ぐ。
「中山道の要衝であるここを制圧されたままでは、中山道方面軍が壊滅します」
故にこの周辺の敵の力を削ぐ事は必須。
この場を放置すれば、中山道方面軍は殲滅されてしまう。
「故に猟兵たちの力によって信州上田城周辺の敵、これを撃退し力を削ぐ必要があります」
戦力を失えば上杉軍は撤退するでしょう、と彼女は告げる。
紫紺の瞳が亮平たちを一瞥する。
「信州上田城は小さな山城です、上杉軍の全ての収容は不可能です。その為に城の周囲の山岳地帯、ここに複数単位で上杉軍が集まっています」
つまり、皆さんが相手するのはこの一角と言うことですね、と付け加える。
表示されたのは3Dプロダクションマップ。
その一つが赤点で表示される。
「その中の主力部隊に強襲を仕掛け、殲滅します。相手は山岳地帯に位置しています。相手も待ち伏せなどを駆使してくるでしょう。
逆に奇襲を仕掛けたり、地形を用いて有利な状況を作り上げる事も出来るでしょう」
紫紺の瞳はいつもの通りに無機質に、無感情に猟兵達を一瞥した。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
いつもと変わらぬ。世界の存亡を賭けた戦いであっても。
オブリビオンを叩く、それが猟兵たちの日常なのだから。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
うわあああああああ戦争だあああああああああ。
三度目のシナリオにございます。
信州上田城周辺の山岳地帯に潜むオブリビオン部隊の退治です。
なあに、いつも通りぶちのめせばいいのさ。
いつも通りにやれば勝てるさ、イェーガー。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦
『血肉に飢えた黒き殺戮者・禍鬼』
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POW : 伽日良の鐵
【サソリのようにうねる尻尾(毒属性)】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 欲欲欲
【血肉を求める渇望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
WIZ : 鳴神一閃
【全身から生じる紫色に光る霆(麻痺属性)】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
イラスト:ヤマモハンペン
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
さてさて…上田城…武田軍が残っていたら此処には真田がいたんだろうか?(最近出番の多いUDCアースの書籍を読みながら)
まぁ残念ながら武田は壊滅してしまったからな……まだ、秘かに期待しているがな?
さて、来い【七血人】…(相変わらず低いテンション)
嗚呼、久し振りに本業さ…これより、オブリビオン共に奇襲を仕掛け抹殺する…(盛り上がる殺戮者達)
私も、拒絶の「呪詛」を掛けた呪いの黒矢で「先制攻撃」を決めてから突撃し、大槍を「怪力」で振るって「傷口を抉る」様に「なぎ払い」…
「鎧砕き」の要領で相手の装備を「2回攻撃」で破壊…
さぁさぁ…御愉しみは此処からだ…
ミスト・ペルメオス
【POW】
歩兵ばかりの戦争、ですか。…少しでも犠牲を減らしたいものです。
ミスト・ペルメオス、ブラックバード。当機も幕府軍に加勢しますッ!
愛機(機械鎧)を駆って参戦。
この世界にとっては明らかに異形であるため、参戦時に念のため幕府軍に対して名乗りを上げておく。
スラスター最大稼働で飛翔して戦場に進出し、【フォースド・アサルト】。
愛機にサイキック・フィールドとエネルギーバリアを纏わせ、限界稼働状態に移行。
全速力で敵陣に突貫し、可変速ビームキャノンを速射。目についた敵から薙ぎ倒す。
なお、限界稼働状態を維持できるのは短時間。機体が耐えられる間に攻撃を切り上げ、一息に離脱する。
※他の方々との共闘等、歓迎です
●七血と機人
「さてさて……上田城……か」
武田軍が残っていたならば、此処には真田がいたのだろうか。
そう思いを馳せる死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)。
だが、武田は壊滅した。
密やかな期待はあるものだが……
「……ま、今はここだ。さて来い……」
七血人が呼び出される。
彼らの顔は一様にして暗い。
どうせまた情報収集だろう? そんな顔だ。
「……そんな顔するな、嗚呼、久しぶりの"本業"だ」
そう、本業。彼らの本業である。
途端に湧き上がる殺戮の七人。
「行くぞ……奇襲……そして、蹂躙、殺戮、抹殺だ……」
その言葉と共に謡と、七人の殺戮者たちの気配が薄れていく。
その上空を黒い機人が飛ぶ。
それは、愛機をまとったミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)。
黒鳥が蒼穹を往く。
「当機も幕府軍に加勢しますッ!!」
黒い機械鎧が、スラスターの出力を上げる。
吸気音が高く響き、青白い炎がその機体の速度をあげる。
「なんだ……あれは……」
「黒い……カラス?」
敵がざわめき立つ最中、ミストは自由落下を開始する。
同時、ブースト。重力加速度を伴い猛烈な勢いで敵陣に"着弾"する。
その衝撃圧力だけで幾人もの雑兵が消し飛んだ。
「戦闘を開始……限界稼働」
出力が戦闘域(ミリタリー)から最大(マキシマム)に達する。
放たれた矢弾、されど展開されたサイキックフィールドが、エネルギーバリアが。
それを虚空で留める。
「可変速ビームキャノン展開、攻撃を開始……ッ!!」
展開した可変速ビームキャノンより光が放たれる。
熱量を伴った加速粒子が敵を、オブリビオンを焼き払う。
連射、連射、連射、連射。
限界稼働時間、残り30秒。
「ぎりぎりまで倒すッ!!」
トリガーの度にまた一人と敵が倒れ伏す。
10、9、8、7、6……
「離脱するッ!!」
5……と言うカウントダウンと共にスラスターに火が灯る。
黒き機士鎧が蒼穹に舞い上がると同時。
追いすがろうとする敵の首が飛ぶ。
「後は任せます」
「わかった……」
呪詛の矢がオブリビオンを呪い、溶かし、殺し往く。
突然と現れたのは滅びそのもの。
「――――さぁ、御愉しみの時間だ」
七人の殺戮者たちが沸き立つ。
己の武器を携え、一気呵成に襲いかかる。
そこにあるのは、蹂躙、殺戮、暴虐、無尽。
「ハハハッ!! もっと愉しませてくれよぉッ!?」
大槍が轟音をあげて、またオブリビオンの骸ごと大地を砕いた。
猛烈さと凄惨さから逃げ出す者もいるぐらいだ。
「嗚呼、逃げてもいいぞ」
――――どうせ逃げ切れないだろうがな。
三日月のように、彼女は笑った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
二天堂・たま
さて…敵の居場所は割れていているが、向こうもこちらを待ち構えているのだな?
居場所が分かるなら奇襲も用意だろう。
UC:アルダワ流錬金術を使えば半径46メートルの無機物を変換・操作できる。
地面という無機物を操るのだ。
少し離れた所から地下に穴を開け、敵陣の直下までの潜入経路にするわけだ。
敵の直下に着いたら、敵の足元の地面を柔らかい砂に変えよう。
不安定な足場では大きく重い者ほど自由を奪われる。
最も、猟兵の足場は普通の地面に戻すのだがな。
ワタシの攻撃手段は“ケットシーの肉球”くらいだが、触れれば負の感情を失っていく。
負の感情を失くしたオブリビオンなど死んだも同然…いやそもそも蘇った死者なのだが。
イデアール・モラクス
クハ、オブリビオンとなっても将は将らしく生意気に地形戦略なんぞを使うのかぁ?
良いだろう…軍略と雑兵では覆せぬ暴力を見せてやる!
・行動
「クク…山崩しだ」
UC【隕石招来】に『範囲攻撃』で着弾範囲を広げ、『全力魔法』で隕石を更に巨大化させ威力を高め『属性攻撃』で炎を纏わせた上で『高速詠唱』を用いて唱え、超長距離から敵が布陣している地点を山ごと吹き飛ばして更地に変える。
「さて、仕上げだ」
そして着弾地点の更地の上に立ち戦闘力を上昇させた上で【広範囲に炎の嵐を放つ超高威力の攻撃魔法】の術式を『範囲攻撃・全力魔法・属性攻撃・高速詠唱』により構築して放ち、敵を一網打尽に『なぎ払い』焼き尽くす。
※アドリブ歓迎
●ネコケミスト
「さて……それでは」
ぽむ、と肉球と肉球が打ち合わされる。
二天堂・たま(神速の料理人・f14723)の錬金術が今炸裂する。
自身の周囲の大地は砂となる。
直下を掘り進めていた猫は今、敵の真下にいるのだ。
「ちちんぷいッ!!」
てしーんっ、と言う音が響く。
肉球がぷにん、と床あるいは天井を叩く。
その足元が砂となり、逃げ出そうとしていたオブリビオンたちの足を取る。
「さてさて、あとはワタシの攻撃手段に乏しいのが欠点だが」
「クハッ、なればあとは私に任せるがいいッ!!」
破壊と暴虐、滅びの化身にして亡びの具現。
黒き魔女イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)はそこに立つ。
「策略を尽くす、戦術を尽くす、それも弱者の手段、認めようッ!! だがなぁッ!?」
足元に膨大な魔力が立ち上る。
ただの魔力なのにそれは見えない圧力と気流を巻き起こす。
剛、と砂が舞う。
「我招く無窮の厄災に慈悲は無くッ!! 汝に救いと希望の一切も無しッ!!」
天が赤く染まり、滅びの具現は今ここに来たる。
空に魔法陣が展開され、その魔法陣の向こう側より滅びはやってくる。
「小賢しい知恵で防げるものなら防いでみせろ雑兵どもぉッ!! メテオストライクッ!!」
巨大隕石が落着し、そこに巻き起こるは凄惨なる破壊。
圧倒的な爆圧がすべてを崩壊し、崩落させる。
山は抉れあるのはただ凄惨な更地のみ。
されどまだ残った軍勢目掛けイデアールは放つ。
「仕上げだ、持っていくがいい」
炎の嵐が吹き荒れた。
焼け付く風が、炎が尽くを燃やし尽くす。
最早死に体と化したそれらに追い打ちをかけるように。
その光景を眺めながらたまは思った。
「……おっかないことだ」
やれやれ、と言わんばかりに肩をすくめる。
最も、相手はオブリビオン。
元よりかける情けすらなく。
滅びるが必定であるがゆえに、たまは何も言わずにもう一度ちちんぷい、と唱える。
砂に骸が埋もれて、そして、大地と言う圧力でへしゃげて消えた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アララギ・イチイ
待ち伏せならこの方法で対処しましょうかぁ
戦場が地上だけじゃない事を教えて上げるわぁ
【追加武装~】使用よぉ
潜航艇を発進させて、地面に潜航、【聞き耳】で敵の配置(奇襲対策)を探り、包囲する様に各艇が潜伏するわぁ
で、正面から強襲、装備品の重機関銃、グレネードランチャー、ロケット弾ポッド、対潜迫撃砲(迫撃砲の代用)を【念動力】で操作、リニア榴弾砲と戦闘人形ムニンのミサイル+垂直発射式ミサイル、及び潜航艇の【誘導弾】の地中魚雷を【一斉発射・範囲攻撃】して火力で制圧戦を仕掛けるわぁ(UCの効果が増大する前に短期決戦
攻撃後は近接戦闘に移行、フギンとムニンで死角を防御しつつ、両手持ちのバトルアックスで攻撃よぉ
●本日のびっくりどっきりメカ
「待ち伏せならこの方法で対処しましょうかぁ」
潜航艇が大地よりやってくる。
どりどり、と穴を掘りながらやってくる。
アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)の特殊潜航艇だ。
「本日のびっくりどっきりメカァ。全ユニット発進よぉ」
どりどり、と地面に潜っていく。
何をするって? そりゃあ、真正面から奇襲さぁ!!
ドゴン、と言う音をあげ敵の軍勢のど真ん中。
ドリルで突き上げた敵は悲惨なことになった。
「全砲門、一斉発射ぁ」
重機関銃、グレネードランチャー。
ロケット弾ポッド、対潜追撃砲。
リニア榴弾砲、潜航艇の地中魚雷。
ムニンのミサイル及び垂直発射式ミサイル。
その全てがターゲットを捉えた。
否、捉える必要などない。
何せ周りには敵しかいない。
トリガー。
凄まじい爆音と共に蹂躙は開始される。
降り注いだ無数の砲火。
突然の強襲にして奇襲。
防御が間に合うわけもなく、大破壊が発生する。
後に残るは骸の山と瓦礫の山。
殺しきれずに残った相手は確かに存在する。
されどそれは残党と言う他はなく。
「それじゃあ、白兵戦に移行よぉ」
ぶおん、ぶおん、と轟音をあげながらバトルアックスを持ち上げるアララギ。
その死角を殺すようにフギンとムニンが立ちはだかる。
残ったオブリビオンが勇猛果敢に襲いかかる。
されど、その剛腕と、戦闘人形たちの手にかかりあっけなく過去の残滓にへと帰る。
「戦場が地上だけじゃない事、わかったかしらぁ?」
その言葉に応えるものはない。
すべては骸の海に還ったのだから。
成功
🔵🔵🔴
バスティオン・ヴェクターライン
「おっかないねぇ…おじさんの力がどこまで届くかな。」
【WIZ】先ずおじさんは右義腕の破壊工作で地形を壊して相手の地の利を薄めつつ、大きい音で敵をおびき寄せる。戦闘知識である程度敵の動きを読んで奇襲に備えるよ。
戦闘はなるべく他の猟兵と共闘。毒と麻痺はおじさんの右義腕には効かないし、盾受け(盾群付右義腕)と武器受け(剣)でいなしつつ機を窺う。隙を見て尻尾をグラップル+怪力で掴んで振り回してあげようかな。
雄たけび上げつつ振り回せば振り回してる奴だけじゃなく周りの敵にも恐怖を与えられそうだね。
ある程度怖がらせたら勝鬨を上げつつUC発動で一気に敵の戦意を奪って血肉を求める渇望とやらを奪おうかな。
上野・修介
※アドリブ、連携OK
「戦、か」
だが、やることは変わらない。
もとより常在戦場。
――恐れず、迷わず、侮らず
――熱はすべて四肢に込め、心を水鏡に
【覚悟】を決め、腹を据えて【勇気+激痛耐性】推して参る。
呼吸を整え、無駄な力を抜き、戦場を観【視力+第六感+情報収集】据える。
目付は広く、敵の総数と配置、周囲の遮蔽物を把握。
得物は素手格闘【グラップル】
UCは攻撃力強化。
【フェイント】を掛けながら狙いを付けらないよう常に動き回る【ダッシュ】か、近くの敵か周囲の遮蔽物を盾【地形の利用】にして出来る限り被弾を減らしつつ、相手の懐に肉薄し一体ずつ確実に倒す。
囲まれそうになれば迷わず退き【逃げ足】仕切り直す。
●やることなど変わらない。
「戦か」
上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は変わらない。
やる事が変わらないのだから。
もとより常在戦場。
恐れ? ――――存在しない。
迷い? ――――存在しない。
侮り? ――――存在しない。
熱情は全て己の拳に、己の脚にこめる。
その心は水鏡のように、澄んで揺らぎなく。
「――――推して参る」
呼気を整え、無駄な力を抜く。
その身、その心、常に自然体。
視野は広く、全てを見渡すように。
拳はゆるく握り、息は止めず。
一足、鬼に踏み込む。
元より己の武器は是一つ。
「――――ッ!!」
引き絞るように放たれた拳。
まるで矢の如く、そして槍の如く。
鬼の腹部に尽きこまれたソレは拳で発生させたような音ではなく。
けたたましい轟音を響かせ、鬼の巨躯を地に転がす。
尻尾の攻撃が放たれた。
紙一重でいなして、掴めば、それを背負う。
轟音をあげ、骸が地に叩きつけられる。
徒手空拳とは拳と蹴りだけにあらず。
投げる、掴むも含んでこその徒手空拳。
敵の剣を挟み込んで受け止める。
ひねりを加えれば刀身はへしゃげて折れる。
同時、蹴り上げる。
また一人、鬼が地に沈む。
「――――」
呼気を整え、心を澄ませる。
やる事は変わらない、変わるはずがない。
同じ事を繰り返すのみ。
「……おっかないねぇ……おじさんには無理無理」
どこまでも静謐な鏡のように、されど燃え盛る烈火の如き戦い。
バスティオン・ヴェクターライン(戦場の錆色城塞・f06298)は呆れたように言う。
徐に右の義腕を振り上げ、大地に強かに叩きつける。
凄まじい破壊と共に大地が陥没し、周囲が破壊によって荒れる。
最早地形の有利と言う条件は突き崩された。
音に呼応して敵がやってくる。
「やれやれ、あの青年のようにはいかないよっと」
突き出された尻尾を掴めば、まるでカウボーイのように。
ぐるんぐるん、とその身を頭上で振り回す。
「ほーら、近づいて来るとこの子で殴っちゃうよぉッ!!」
ぶおんぶおん、と振り回しながらまるで鞭あるいはモーニングスター。
鎖付き鉄球か何かのように掴んだ敵を敵に叩きつける。
その度にまるで水袋が破裂したような音をあげるが特に気にしない。
鬼気を放ちながら、また一人に叩きつける。
何度も、何度も、何度も、何度も。
終わる頃には最早。
武器としていた鬼はすでに死んでいた。
「ありゃりゃ、やっちまったかい?」
成功
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