エンパイアウォー①~競死反百足
●寛永三方ヶ原の戦い、勝利!
猟兵達が手に入れた第六天魔軍将図なるは、八の敵将の名を連ね、果たすべき七の魔物の名を示す。今再びに天下を分かち引き裂かんとするおおいくさ、どちらに傾くかは猟兵どもの双肩にかかっている。
●エンパイアウォー!
コルチェ・ウーパニャン(マネキンドールのピカリガンナー)は、大きく両手を振って猟兵達へ呼びかける。
「みんなー、たすけてー! たすけてくださーい!! 織田信長の軍勢が、サムライエンパイアをめちゃくちゃにしようと思って攻めてきてるよ!!」
寛永三方ヶ原の戦いで、討ち果たされた武田信玄であったが、待ち受けるはのみにあらず。骸の海より蘇りし織田信長に率いられ、攻め入らんとする魔将の数は、のこり、七。
対して、家光公の招集に応じた諸藩の援軍もあわせた幕府軍、その数にして、およそ十万。
「十万人ってスゴくない? コルチェが持ってるずかんによると、関ヶ原の戦いで徳川家康が率いた東軍が、そのくらいいたんじゃないかなって書いてあるよ! 徳川幕府の総力オブ総力ってことだね!」
各地より集まる合わせて十万の軍勢は、織田信長の打倒に向けて欠くべからざるものだが、これらを日本地図の右から左に、左から右に、移動させるのは並大抵のことではない。
猟兵達にはあの手この手で集結を阻まんとするオブリビオンたちから徳川軍を守り、迎撃する大仕事がある。
「コルチェに予知できたのは、百面鬼『風魔小太郎』の、風魔忍法隕石落とし!
風魔さんは、手下のオブリビオンを隕石に変化させて、ドッカンドッカン自爆させるつもりなんだよ!」
ここで狙われたのは、ある宿場町だ。宿を失えば疲労したさむらい達の行軍速度は遅れるし、むろん、その地に暮らす人々もいる。被害を出すことは何としてでも避けねばならない。
「やり方は、任せちゃう。遠距離攻撃があるなら迎撃しても、受け止めてもらっても、軌道をそらして池にぼっちゃんさせても、狙われてる人や物を助ける、でも。
被害を出しそこなったオブリビオンは、自爆をやめて元の姿に戻るから、更にそれをやっつけ続ければ、そのうち隕石の雨はいったん、やむはず。
逆に自爆させちゃったら、すぐまた復活して風魔さんのところに戻っていって、何度でも弾丸になって落ちてくるから、気を付けて!
……あっ、その場にはおさむらいさんたちもいるけど、出来たらその人たちには、織田信長との戦いのために、力をとっておいてほしいなって、コルチェは思うの。長旅がまだまだまだ続くからね! だから出来たら、皆の力で、やばい隕石を止めてほしい……」
コルチェは指折り数えて、言い逃しがないかどうか、確かめる。たぶん、ない。ないはずだ。苦難の時にあって、猟兵たちを見送るのはつらいが……コルチェはピカピカ髪を光らせて、えいえいおーと右手を突き上げる。
「イッキトーセンの猟兵の力、みんなで見せちゃおうね! 十万、たす、何千億万の猟兵のパワーを!」
紺色
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
お世話になります。紺色と申します。初戦争シナリオのため、普段通り書かせて頂いて良いのか、成功度をオーバーしましたらプレイングをお返しする方が良いのか、ちょっと分からないのですが、周りの様子をキョロキョロ見ながらやらせていただこうと思っております。強く当たってあとは流れで。
タイトルの読みは『ほしくらべ かえりのむかで』
気取りすぎを恐れております。
どこからともなく現れる猟兵は流れ星のようなもので、エンパイアウォーを乗り切ったら、現地で猟兵の活躍が、歌舞伎とかで演じられたら素敵だなみたいな気持ちがゴニョゴニョ。
戦闘は【集団戦】となります。
3~10体程度のオブリビオンが、風魔忍法によって隕石の弾丸となって降り注いでくるので、その被害を抑えてください。
迎撃が成功すると、隕石から本来のオブリビオン姿に戻ります。
このオブリビオン達を、集団戦で撃破します。
プレイングでは、通常の集団戦に加えて『落下してくる隕石』に対する対応も行う必要があります。
隕石への対応手段は、だいたいどんなものでも構いません。
遠距離攻撃で迎撃しても良いし、近距離攻撃で肉弾戦で受け止めても良いし、なんらかの方法で軌道をずらしたり、狙われている要人や物資を避難させたりするのでもOKです。
注ぐ隕石は鬼百足。目に入るならば、女羅刹を狙うようです。(一般人には、幸いにしていません)
第1章 集団戦
『鬼百足』
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POW : 懊悩の苦鳴
【激しい苦鳴】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 蟲尾
【百足の尾】による素早い一撃を放つ。また、【脱皮】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 火炎鎖
【自身が繰り出した炎】が命中した対象を爆破し、更に互いを【炎が変化した溶岩色の鎖】で繋ぐ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
影守・吾聞
友達のテル(f04598)と!
徳川軍の皆も勿論だけど
宿場町に被害が出たら住んでる人だって困るよね
何としても止めなきゃ!
【黒竜召喚】で友達のリムを召喚!
でっかいのは俺達に任せて!
細かな隕石はテルとコーギー君達にお任せするね
隕石を真正面から受け止めるよ
いっけー、リム!
尻尾を使った『早業』で
飛んできた奴も撃ち落とせ!
鬼百足戦も引き続きリムと一緒!
『野生の勘』も頼りに敵の動きを読んで
今だ、リム。敵の尻尾を抑えて!
あ、もふもふ羨まし…じゃなくて!
テル、コーギー君達、ありがとね!
動きが止まってる隙に敵の身体に『ジャンプ』『騎乗』
柔らかい部位を狙って魔法剣を突き出して
雷の『属性攻撃』『マヒ攻撃』だ!
アステル・サダルスウド
友人の吾聞君(f00374)と
宿場町って人が休憩する場所だよね?
憩いの場を壊すなんて許せない
さあ【小麦色の突撃隊】のコーギー君達よ、吾聞君とリム君を援護するよ!
大きいものは吾聞君とリム君にお任せしよう
その分細かなものはお任せさ!
落下地点を『見切り』、『動物使い』『動物と話す』でコーギー君達に指示を出すよ
いっけー!隕石なんてサッカーボールにしちゃえ!
体当たりで受け止めて、前足で転がして…
ガブガブはオブリビオンに戻ってからにしようね
鬼百足戦ではリム君が尻尾を抑えるのを手伝おう
コーギー君達、足に食いついて動きを止めるんだ!
僕もStaccato Rainで『援護射撃』
『フェイント』を駆使し『マヒ攻撃』
落つ赫光が残す黒煙の軌跡が、幾筋にも青天を引き裂く。
地に待ち受けるはけもの達だ。影守・吾聞(先を読む獣)を乗せた、その大きさ十尺を超える赤い瞳の黒竜と、アステル・サダルスウド(星影のオルゴール)の率いる、その数百八十のウェルシュ・コーギー。禍々しい隕石を、まるでおもちゃが降るのを待ちかねるように、みなみな、首を上げて見上げている。
空を見据えたまま、吾聞はリムの首筋を撫でた。
「俺の魂の友達……リム、力を貸して!」
この隕石が落ちればどうなるか、リムは知っているのだろうか? 受ける事に失敗すれば、爆発して大きな被害を出すことを?
竜は吾聞と共に、見るも恐ろしげな、焼け爛れた巨石に正面から立ち向かい、その胸に受ける。
隕石は、リムのその大きな身体が落とす影よりもまだ長く、リムの身体を後ろへ後ろへ押しやり押しやり続ける。共に後退を続ける吾聞の目に、恐れはない。
やがて隕石はとうとう勢いを失って、ずしんと重い音と共に、リムの胸の前に落ちる。受けきった。しかし快哉を叫ぶいとまもない。次がある。
リムの尾の下を、琥珀色の群れが駆け抜けた。
「いっけー! 隕石なんてサッカーボールにしちゃえ!」
もはやコーギーの津波と呼んでよいだろう。空を指したアステルに応じ、その数二百弱のコーギーは、我先にと空のボールへ殺到する。
短い足で、どうやってそんなにもと驚くほどのジャンプ力をコーギーたちは見せた。隕石を額に受けて跳ね飛ばし、転がった隕石は隅の方へ寄せて寄せて、ゴールだ。ほこらしげなコーギーたちの、出しっぱなしの舌が愛らしい。
短足のコーギーたちがボールキープの達人だとすれば、大柄のリムはゴールを守る守護神と言ったところだろうか?
「いっけー、リム!」
吾聞がぎゅっとリムにしがみつく。恨みがましげな、しゅうしゅう熱を持って焦げつくような音を出す隕石を踏みつけて、リムは吾聞に応え、その場でかしらを振り、その場で勢いよく回転した。反動をつけたリムの尾が、隕石をまた一つ撃ち落とす。
リムの足下で、あるいはコーギーたちに囲まれて、本性を現した鬼百足はそのおぞましい多足を備えた尾を振らんとしたが、もはや数に圧されてなす術もない。鬼百足にとり、足の数より多いコーギーに食いつかれた尾は、重荷にしかならなかった。構えを崩された彼女を、リムの背を蹴って跳んだ吾聞の剣が狙う。
雷も天より落つるもの。
雨も天よりそそぐもの。
アステルの奏でたStaccato Rainの矢雨を背に負って、吾聞の天狼の剣は、天に輝く明るい星は、まばゆい光と雷鳴、雨音と共に、鬼百足を貫く。
断末魔を上げ消えていく鬼百足を見送ったあと、吾聞はくるりと振り返る。
「テル、コーギー君達、ありがとね!」
わんっ、というう短いいらえは、リムの背からあった。任せとけとでも言いたげに、リムにじゃれつくコーギーたちの楽しげな鳴き声。リムの誇らしげな赤い瞳。
「あ、もふもふ羨まし…じゃなくて!」
正直な感想を述べるにはまだ少しだけ早い。戦いはまだ続く。
「疾れコーギー君! もふもふなその力を今もふもふ!」
アステルのコマンドは具体性をばっさり削ぎ落とされていたが、びしと指し示すアステルの指先には、二人で救う、世界の未来が待ち受けている。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エレニア・ファンタージェン
シオさん(f15252)と
隕石?迷惑よ
面倒だから可愛い蛇達に何とかさせるわ
視界に入る前にUCで迎撃
上空で生命力吸収し尽くしてから、何も無い場所に叩きつける
まだ息があるならエリィがトドメを刺してあげる
Adam&Eveで身動きを封じ、大鉈に変えたSikándaで首を刎ねるの
ああ楽しい
ところでシオさんは何をなさって…
…助ける?その人達を?
良いわ!シオさんは本物の聖女だものね
エリィも聖女ごっこする!
あ、待っ…邪魔しないで叫ばないで
耳障りよ
敵の喉元にもう一度UCの蛇達を放つ
武器の大蛇達も
じわじわ締め上げながら毒と呪詛を注ぎ、歩み寄って大鉈で薙ぐ
気の無い流し目の端に収めて
「まず今日(こんにち)はこれきり」
プラシオライト・エターナルバド
エレニア様(f11289)と共闘
「御厄払いましょか、厄落し」
鬼百足も落としましょう
オブリビオンの流星とは…美しくないですね
人々の安全と宿の無事を優先
念動力でトリックワイヤーの網を操作
落下速度を落とし、人気のない場所へ軌道変更
エレノアの衝撃波による迎撃も
怪我人や火事など被害が出てしまっていたら
アメグリーンの回復薬を配り、消火薬弾を発射
エレニア様?…お力添え大変心強いです
友に背を預ければ百人力
二人の聖女が希望の光を届けましょう
貴方の炎がこれ以上広がる事はありません
火炎鎖は「カラーチェンジ」で撃ち消しますから
聖女ごっこはどうしたのか、など野暮ですね
エレニア様はエレニア様のままが、一番魅力的なのです
プラシオライト・エターナルバド(かわらないもの)、淡く輝く宝石が如きおとめ。
エレニア・ファンタージェン(幻想パヴァーヌ)、掴めぬ煙の向こうの、幻のようなおとめ。
戦地に足を踏み入れたるは、いずれ劣らぬ乙女たち。二人は、囁き合きながらちらりちらりと視線を通わせる。
「御厄払いましょか、厄落し」
プラシオライトは小粒の鈴を振るような、静かに澄んだ声音でサムライエンパイアの口上をつぶやく。こののちには祝詞が続くことになっており、プラシオライトは、このように世界を祝福する。
「オブリビオンの流星とは……美しくないですね。――鬼百足も落としましょう」
プラシオライトのトリックスターの透明ワイヤーは、彼女の差し招くような指先の動き一つで網の如く展開され、隕石をふうわり受け止める。
細かく編んだはずの網を貫いてなおも落ち続ける隕石を、プラシオライトは次から次へ、雨上がりのくもが輝く巣を編むように、繊細可憐な網で受け続け、やがて隕石は、プラシオライトの狙った方へ、人気も民家もない方へ、転がり落ちていく。
一方エレニアは、地上のことにも頭上のことにも興味はない。
羽虫をはらうほどにも気を留めず、ただ、気に入りの蛇のことを思うだけ。
エレニアの代わりに、彼女の憂いをはらうのは、エレニアが放つ不可視の蛇。食らうのはエレニアの手を離れ、しかしその意を正確に汲み取り、美しき主へ命じることすらさせぬまま、灼熱の巌へ食らいつく蛇。
敵はいかなる心地であったろう、ともすれば、猟兵の妨害があることぐらいまでは察していたやもしれないが、まさか隕石の姿のまま、命を吸い上げられるとは。
エレニアはしばし視線を落とし、自らの絹の手袋で包んだ繊手の輪郭を眼差しでなぞるのみ。さもあらん、睫に濃く縁取られた、エレニアの魅惑の赤き眼差しを与えてやるなど、情念に穢れた妖には過ぎた施しだろう。
しかしエレニアは施した。灼熱する力も破壊する力も失い、ただ大地へ叩きつけられた鬼百足を、彼女の影より這い出た二匹の蛇が締め上げる。彼女の随意に姿を変える彼女の得物は、今大鉈の姿を取り、刃先は鬼百足の喉を撫で……何もかもはエレニアの思うがまま。
エレニアは、地上の騒ぎも頭上の脅威にも興味がない。あるのは、並び立つ友人のすることにだけ。
プラシオライトは、首尾よく守れた宿場町を一応のこと、見回して、被害の無きを確かめつつも、消火薬弾をその手のエレノアで撃ち放つ。町へ注ぐ慈雨は、家々へのこれからの被害をも防ぐだろう。
エレニアはきょとんと、まるで友人の肌の色のような、涼し気な色の薬弾が宿場へ注ぐのをしばし眺めていたが、ふわと両手のひらを合わせて、うっとり頬へ寄せる。
「良いわ! シオさんは本物の聖女だものね。エリィも聖女ごっこする!」
「エレニア様?」
プラシオライトは、目をぱちぱちというよりは、触れ合う睫できらきらとでも音がしそうな風情で瞬かせた。彼女は聖女として振る舞ったわけではない。ただ為すべきをしただけ。しかし、むじゃきに楽しがる友人の言うことをあえて否定することもない。プラシオライトはエレニアへ背を預けた。
「……お力添え大変心強いです。――二人の聖女が希望の光を届けましょう」
エレニアが胸で思った聖女とは、いかなるものだったろう?
逃げ遅れの町人風へ駆け寄らんとしたエレニアへ、先にプラシオライトが落としていた鬼百足が立ちふさがる。
エレニアは大いに気を害した。振るわるる大蛇の毒、大鉈の一撃。
「――まず今日(こんにち)はこれきり」
気の無い流し目に、少し拗ねた風な色があるのは、友人の真似をし損なったが為であろうか。
「エレニア様はエレニア様のままが、一番魅力的なのです」
エレニアの少女性、その一面である残酷さをも受け入れて、プラシオライトは鈴振るような、澄んだ声音でささやいた。
プラシオライトのアメグリーンの薬は、火炎鎖も苦鳴さえもを停止させている。
灼けつく炎も苦鳴も、友人を傷つけるには至らない。プラシオライトは、素直で自由な友人が気づく前に、何もかもをやってのけている。預けた背は、そのままに。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
一駒・丈一
【morgen】の面々と連携。
いきなり空からご来訪とは、礼儀を知らん敵だな。
さて、先ずは隕石対処だ。
落下中の隕石に対し、遠距離攻撃をひたすら食らわし
落下速度を減衰させ、落下時の衝撃や影響低減を試みる。
UC【罪業罰下】の間合いは広い。
ある程度隕石との距離があっても当てることはできるだろう。
減衰させれば、ダーシャが試みるであろう軌道逸らしがやり易くなるしな。
最終的には、芙実の粘土の壁で落下時の被害低減が図れれば上々だ。
その後、敵が本来の姿に戻った後は、
敵との間合いを詰め、【早業】にてUC【無常なる処断】にて掃討する。
やるからには徹底的に。そして仕事は完璧に。宿場町を空の災厄から救うぞ。
ダーシャ・アヴェンダ
【morgen】の皆様と参加
「どう見ても戦略兵器級の攻撃ね。忍びらしくして欲しかったわ」
隕石の落下にはサイファーを増やして対抗ね
同行してくれた皆様が隕石落下の勢いを減衰してくれるはず
なら私は複数のサイファーを操って隊列を組み、サイファー達から大砲、ガトリングガンで【一斉発射】で【援護射撃】しつつ、ドリル・剣や鎌に回転丸鋸の【武器受け】と【早業】攻撃で隕石の落下位置を逸らして被害を抑えるわ
「此処をやらせはしないわ!」
敵が本来の姿に戻ったらサイファーに仕込んだ武器の【早業麻痺毒攻撃】で動けなくしてあげる
隕石で被害に遭いそうな住民は人形に仕込んだワイヤーで【早業ロープワーク】で迅速に【救助活動】よ
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
【morgen】
隕石…とな
本当に厄介な攻撃を…
一般人に被害が及んではいかん故、役人等に避難を呼びかけて置こうと思う
作戦は迎撃し減速させた隕石をダーシャが軌道を変え水元が粘土で受け止める、という物ゆえ
俺は迎撃班にて立ち回ろう
『聞き耳』を立て物が落下してくる音を調べつつ『高速詠唱』
団長と共に【狼達の饗宴】にて一度に複数の隕石を迎撃し落下速度を減退させよう
ダーシャ、水元後は任せた
あともし俺の近くに敵が落ちて来る事がある場合は『怪力』を乗せたメイスを振るい攻撃
又攻撃を受ける場合は『武器・盾受け』後『カウンター』を
後一般人に攻撃が及ぶ場合も同じく『かば』った後『カウンター』にて対処をして行きたく思う
水元・芙実
【morgen】
一体どんなユーベルコードを使えば…、いえそんな事を考えている余裕はないわね、なんとかしないと
私は落下地点を予測して幻炎合成法で頭上の空気を粘土に変えて落っこちてくる隕石を受け止めに行くわね、これで勢いを止められれば良いんだけど
移動中余裕があったら「信長軍が空から降ってくるから逃げて」って叫んでいくわ
無事に隕石を全部止められたら、粘土をダイヤの粉に変えてオオムカデにぶつけるわ。いわゆるダイヤモンドカッターみたいな感じね
相手の足の節とか、むき出しの目とか、弱そうなところを狙っちゃう
余裕があったら旅団の仲間の応援に行ったり、逆だったら助けを呼ぶわ
こんな所で邪魔されるわけには行かないし
●罪業罰下
宿場町の人々へ手抜かりなく、避難を呼びかけていたのがザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪)だった。子供の手を引く母、裾をからげて這う這うの体で逃げ出す男、そして今まさに、落ちんとする隕石めがけ、腰物を抜き払っていたさむらい達。ザッフィーロは彼らにも逃げるように促した。
灼熱し落下する巨岩に刀で立ち向かわんとすることは、蟷螂が斧を振り上げるがごときもの。
――この場にあって、一駒・丈一(金眼の)を除く全ての剣士にとっては。
「いきなり空からご来訪とは、礼儀を知らん敵だな」
居合の構えを取ったまま、丈一はぴたりと動きを止める。神経を研ぎ澄まし、ひたと待つ。
まさに隕石の地に落ちんとし、凄惨な爆発の怒らんとしたその瞬間、刀の鯉口は切られた。
刀の抜き払われた瞬間、丈一の力は発動する。
一体いかなことだろう。抜いたはずの刀は既に納められ、落ちたはずの隕石は宙で刻まれている。余人においては理解しがたい技によって、撥ね飛ばされた隕石は、勢いを大いに殺され、もはや隕石の姿を保てぬまでになっている。
機先を制したという言葉では生ぬるいような彼の剣技に対し、間合いが広いなどという評価は控えめが過ぎるというものだ。隕石はもはや、既に空中で鬼百足の姿となって、そのまま地へ落ちてゆく。
しかし剣の猛撃によって撥ね飛ばしている以上、手間がかかることも、また事実。隕石は次々と振り注いでいる。
一つ一つ刻んでやっても良かろうが、丈一は隕石の相手は『次』へ、任せることにした。
●狼達の饗宴
ザッフィーロは、耳をすませる。
喧噪を無視して聞きたい音だけを聞くことも、あるいは起こる物音全て聞き取ること、どちらも必要な技術だ。少なくとも、教会ではそうだった。それを過去の彼が正しく出来たかというと、必ずしもそうだというわけではないのだが、まずこの場において、ザッフィーロは音から、必要な情報を正確に得た。
耳を澄まして、聞こえるのは禍々しい落下音、そして自らの唇から紡がれる、低い詠唱の声。
呼び出したのは、薄暗い穢れを血のように滲ませた炎の狼たちだ。四六時中腹をすかせた狼の群れは、注ぐ灼熱の隕石の群れへ殺到する。
火炎と火炎が喰らい合う。狼達は、隕石の、無い喉笛を食い破ることは出来なかったようだが、ザッフィーロはもそこまでを求めていたわけでもない。隕石の落下速度も、破壊力も、十二分に削がれていた。あとは、軌道を逸らせば、細工は成る。団長と共に露払い、というわけではないが、この分ならば、上手くいくだろうとの予測は立つ。
――さて、あちらはどうなっているだろう。ザッフィーロは耳をすませて、人形たちのたてる金属音を聞く。
●死操演舞
からくり人形も、四十を超えて隊列を組めば、それだけで相対するものを威圧するが、のみには留まらない。
ダーシャ・アヴェンダ(人形造形師)の呼び出したからくり人形……整然と並んだサイファーたちは、一糸乱れぬ動きで、戦闘態勢に入る。
人形どもの手のひら、肩、腕、腹がそれぞれにぱっくり開き、その亀裂より出でたるは、ガトリングガン、ドリル、剣、鎌、回転丸鋸。呆れ返るほかないほどの、武器、火器の、群れ、群れ、群れ。
「どう見ても戦略兵器級の攻撃ね。忍びらしくして欲しかったわ」
ダーシャは持てる全てのサイファーを持ち出している。常人では十の指を用いても扱いきれぬようなからくり人形を、ダーシャが四百の指を持つかのように自在に繰ると、みな、大空を見上げてぱっくり開けた口から大砲の砲身を繰り出した。
空丸ごとを穴だらけにするような、恐ろしい掃射が始まる。サムライエンパイアにはまるで似つかわしくない、耳をつんざくような轟音。鉄色に輝く大砲、ガトリングは、発射の衝撃で小刻みに震えながら夏の日差しをぎらついて反射した。
逸れてゆく隕石もある。落ち続ける隕石もある。ダーシャは更に素早くサイファーを進め、ドリル、剣、回転丸鋸で逸らしそこなった隕石を刻みにかかりだす。
丸鋸から火花が散って、悲鳴のごとき金属音が響き渡った。これはどちらの悲鳴であったろう、削られる隕石であったか、細かな刃を弾かれる丸鋸であったか。ダーシャは、更にサイファーを進める。
「此処をやらせはしないわ!」
ここをやらせれば、次が降る。今出しているのがダーシャの最大火力、ここで引くわけにはいかない。
ザッフィーロが先んじて、避難を促した甲斐もあった。隕石の軌道は逸れ、人影のなき方へ。オブリビオンの姿に戻らんとしてか何やらうごめいている。
ひとまずはこれで良し。あとは、ダーシャに出来ることを続けるだけ。
●幻炎合成法
逸れた隕石は、水元・芙実(スーパーケミカリスト・ヨーコ)が受け止めた。
年頃よりも少し小柄な芙実が、小さめサイズの白衣を着た腕をまっすぐに伸べる。伸ばす先は空、正確に言えば、芙実の頭上。
バケ学とはよく言ったものだ。幼いながら化学者を名乗る妖狐の芙実は、物質を化かす。今彼女が化かすのは、頭上の空気。
空気は芙実に化かされて、まるで生まれたときからそうだったように、ずんずん重みを増していき、今、隕石と共に地へ落ちた。粘土のクッションとなって。そして、隕石を受け止めたらば、先ほどまでのくすんだ泥のごとき姿を忘れたように、鋭く輝く、ダイヤモンドの粒子へ。
粘りを残したダイヤモンドカッターなど、削られる側からすれば悪夢でしかない。
ぶすぶす焦げながら、全身を削られ埋められてゆく隕石は、たまらず大百足の姿へ変じてゆく。
八面六臂の活躍とは今このときの、芙実をさして言う。
さむらい達も、町人たちも、白衣の裾を天衣のごとくひるがえし、駆け回っては無から有を、輝きを生み出す芙実を離れたところから唖然として眺めていた。
あたり中を所狭しと駆け回り、皆の逸らした隕石を受けきると、かつては粘土だったダイヤモンドは、さらなるその前の姿を取り戻す。
ダイヤモンドの粒子は風に舞う。ダイヤモンドはきらめく恐ろしい砂嵐となって、百足の目となく足となく、削り取り、斬り刻む。
スーパーケミカリストに手抜かり無し。あらゆる全てが、芙実の実験材料だ。
●morgen
芙実の働きを作戦の肝と見てのことであろうか。駆け回って仲間をサポートして回っていた芙実の背を、鬼百足が狙う。
しかしそれは、メイスが庇った。一撃加え損なった炎は、しかしこちらでもかまわぬとばかり、ザッフィーロのメイスを爆発と共に縛り上げたが、ザッフィーロの腕はこゆるぎもしない。むしろメイスと共に鬼百足を引きずり倒すと、ダーシャの従えるサイファーたちが群がって、麻痺毒を冷酷に流し込む。
この分ならば、仕事の終わりは近そうだった。丈一は皆の顔を見回す。
「……やるからには徹底的に。そして仕事は完璧に。宿場町を空の災厄から救うぞ」
笑顔であったり、頷きであったり、短いいらえであったり。それぞれからの是の応えを受け、丈一からも、改めて頷き返した。
隕石の雨は、やがて止まる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
緋縅・善蔵
戦での勝敗の如何は情報だ。
グリモア猟兵のお陰で情報は完璧だから、後は実働の自分達が働くだけだ。
「百足か。キモいな」
戦闘は可能なだけ【先制攻撃】に努める。
〔支援要請〕で4体の支援機を召喚。〔ミサイルカーニバル〕や【一斉発射】の制圧射撃で敵の行動範囲を抑える。
【オーラ防御】と【力溜め】で守りを上げ〔VRB〕で戦力の増強とスピードで一撃離脱。
超音速なので行き過ぎたら〔黒曜の一角獣〕で戻る。
ライフルの他、〔マジ殴り〕等の白兵UCで攻撃するが、敵UCで捕まったら【屠龍】を【早業】で抜刀し【串刺し】に。
更に〔破壊絢〕や〔斬鐡〕の他、【零距離射撃】の【一斉発射】を叩き込んでで穴だらけに。
連携・アドリブ歓迎
手数で圧すとは、そして力で圧倒するとは、緋縅・善蔵(首輪付き)の戦いぶりをして言う。
「百足か。キモいな」
善蔵が残したのは短い感想のみだ。彼は4体の無人機の支援を得つつ、銃火器による掃射、敵を超高速で寄せ付けない。建付けの悪い戸板や雨戸や、その他置き去りにされた町人たちの身の回り品などが、その加速の余波で木の葉のように吹き上がる以外、地上から善蔵が何をしているか、察するよすがもない有様だった。
善蔵は、持てる技術の全てを結集して戦いに臨んだと言っても良いが、彼がひときわ頼みとしたのが、VRB、ヴァーティカルロケットブーストだった。紅蓮の闘気は彼の長身とその兵装を覆いつくし、敵には触れることすら叶わない善蔵の身体を更にして防御している。
せっかく要請した支援機すらも、こうとなっては、音速すらをも超える善蔵の速度にはついては来られない。部隊でもバディを組める人員がいなかったとは、頷ける話である。
銃弾より早く動ける善蔵にとっては、もはや白兵戦……剣であるとか、その拳であるとかを用いた方が、てっとり早い。
鬼百足も、一体我が身に何が起こったのか、分からないままであったろう。
単純極まりない、重く、速く、正確な拳の一撃を加えられ、胸を善蔵の二の腕ほどまでで突き通されても。
成功
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アリシア・マクリントック
いくら戦争とはいえ街を破壊するなんて許せません!そうは言っても私に何ができるでしょうか。
隕石を破壊するには近づかなければなりませんし、そうなれば私もただではすみそうにありません……これで終わりというわけではない以上倒れるのは避けたいですし、どうすれば……
A・キーが輝いている……これに賭けてみましょう。新たな扉よ、開け!
このティターニアアーマーのパワーと大きさなら隕石の一つや二つ、どうということは無さそうですね。受け止めてそのまま粉砕です!
あまり戦闘向きの力ではなさそうですが、巨体を活かして盾になったり殴りつけたり、何とか頑張りましょう!
アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)の心は乱れていた。
――いくら戦争とはいえ街を破壊するなんて許せません。……しかし、そうは言っても私に何ができるでしょうか。
今のままのアリシアにもとれそうな隕石への対応策は、とても思いつかなかった。隕石の軌道を逸らせるような強力な遠距離攻撃をアリシアは持たない。細身のアリシアが無策で近づくのは無謀だと、自分自身でも分かる。
せめてアリシアの小さな手が、細い肩が、もっと、ほんの少しでも大きければ。アリシアの小さな踵が、たおやかな腰が、もっと、ほんの少しでも力強ければ。
俯いたアリシアの手の中で、A・キーが、彼女のグリモアが光る。アリシアはその輝きを知っている。A・キーはアリシア・マクリントックの進むべき道を切り開いてきた、剣のごとき鍵。
「……これに賭けてみましょう」
新たな扉よ、開け。
白の翼が開くように、セイバークロスは展開する。
アリシアには、誰から教えられないでも、この、運命から与えられた追加装甲の名が分かった。ティターニアアーマー。そして、この鎧を今このとき、どう使うべきかも。
与えられた、重装甲の大きな腕で、大きな胸で、アリシアは隕石を受け止める。焼けつくような熱も、装甲に遮られアリシアへは届かない。砕け散らんばかりに抱きしめられた隕石は、アリシアの腕の中を抜け出して、激しい苦鳴と共に元の妖の姿へ戻ったが、至近距離で受けたその高威力の無差別攻撃すらも受けきった。
身動きのとりにくいのだけが新装甲の難点であったが、今このときを乗り越えるには十二分を働きをするだろう。
アリシアはゆっくりと、新たな技の構えをとった。この技の名も今、誰から教えられるでもなく、アリシアには分かった。
今からあなたを倒すのは、私の拳。スター・ブレイカー。星を砕くもの。
大成功
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