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エンパイアウォー③~腐怪の群れ

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●ブリーフィング
「さて、サムライエンパイアでの戦争、その予知が見えたでありますよ」
 某所にて紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)が集まった猟兵達に向けてそう口を開いた。現在、サムライエンパイアでは徳川幕府と織田信長の軍勢との大規模な戦いが始まっていた。
 国難に立ち向かうため、幕府軍が進軍を開始したが、その道中にある信州上田城周辺は織田信長の軍勢の一つ、上杉謙信率いる軍によって制圧済。つまり、上杉謙信の軍を突破する必要があり、猟兵達の出番という訳だった。
「さて。今回はその幕府軍の進行予定ルートを先回りし、ルート上のあるポイントを強襲して頂くのが目標であります。予想される戦力は端的に言えば、虫であります」
 虫。その一言に猟兵達の一部は首を傾げる。その程度であれば、幕府軍だけでもどうにかなるのではないだろうか、という疑問からである。だが、それを見て取った智華は更なる情報を背後のホワイトボードに投影する。
「虫は虫でも――魑魅魍魎の類でありますよ。恐らく上杉謙信の配下にある術者か何かが呼び出したと推測されるでありますが、それよりも、この虫そのものの排除を優先して欲しいであります。大地そのものを腐食する危険生物。幕府軍と接触させる事は勿論、長い時間放置する事すら悪手であります。速やかな駆除、排除を依頼致します」
 その大きさもあり猟兵が相手をしてこそ、というのもあるが――何より腐食するという性質が、戦いが長引けば土地すらもダメにするという事を考えれば、身軽に動ける少数の猟兵が強襲し、片付ける事こそが最重要であるとも言えた。
「さて。あまり大規模な作戦ではないでありますが、取りこぼしは許されないであります。確りと幕府軍の進行ルートを確保し、次の戦いに繋げて欲しいであります」
 そう言って、智華は転移の術式を展開させるのであった――。


暁文空
 どうも、20作目のシナリオとなります。初めましての方は初めまして。そうでない方は今度も宜しくお願い致します。暁 文空(アカツキ フミアキ)です。まさか20作目が戦争シナリオとなろうとは。
 18作目とは同時進行ですが、まあ、どうにかな(以下略)。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 今回は純戦闘シナリオとなりますので、そのつもりで参加して頂ければと思います。

 執筆状況等については、詳しくはMSページやTwitter等の確認を宜しくお願い致します。
 特定の他者との連携の場合は、その方のキャラ名とID、旅団単位であれば旅団名(と参加最大人数)を最初に明記して頂きますようお願い致します。
 逆に連携NGの場合も冒頭に記載して頂けますよう、お願い致します。
 また、明確に技能を使用する場合は、本文中に【】等で囲って明記して頂けると、助かります。
 それでは、今回もどうか、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『腐怪の蟲』

POW   :    腐敗の瘴気
【腐敗の瘴気 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    粘着糸
【尻尾から発射する粘着糸 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    腐敗の溶解液
【口から発射する腐敗の溶解液 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を腐らせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:烏鷺山

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

須野元・参三
フフーフ、国守り気品のこの私が手を貸そうじゃないか!

魑魅魍魎の類だろうが、虫は虫だろ。すべて焼いてしまえば良いんだよ。
この気品高き私の『気品力の裁き(ノーブルジャッジメント)』による光ですべてを焼き払ってやろうじゃないか!

さぁ、すべての虫が向かってきてくれれば楽に焼き払えるよな!
『存在感』『挑発』『おびき寄せ』で敵を誘引する。
気品は虫好きじゃないし、『範囲攻撃』『2回攻撃』『高速詠唱』で気品的輝きを与えてくれるぞ!
敵からの攻撃は悲鳴と罵詈雑言しつつ『第六感』と『見切り』使って必死の回避するぞ
気品は汚れるの嫌いだからな!

(アドリブはお好み歓迎)


シル・ウィンディア
…やだーーっ!
これ、気持ち悪いーっ!(涙目)

で、でも、これ放っておくと沢山の人が…

怖いけど…
でも、やるしかないよねっ!

でも、近寄りたくないので
【地形の利用】をして
物陰から【スナイパー】で狙撃体勢をとるよ
敵が見えたら
腰部の精霊電磁砲を展開して
【属性攻撃】で風属性を付与して
【誘導弾】で攻撃

一撃後は、【空中戦】【残像】【フェイント】を駆使して空中へ移動
敵の攻撃は【第六感】で感じて【見切り】で回避っ!
被弾しそうな時は【オーラ防御】と光刃剣を回転させての【武器受け】で防御

隙を見せたら
【高速詠唱】【全力魔法】のUCを使用
その時、精霊電磁砲も連動させて
【一斉射撃】を行うよ

…跡形もなく消えてしまえーーっ!!



●汚物は焼き払え!
 幕府軍に先行した猟兵達は進路を塞ぐ『腐怪の蟲』を視界に捉えた。これを倒さねば幕府軍の進軍に遅れが生じる。
「フフーフ、国守り気品のこの私が手を貸そうじゃないか! 魑魅魍魎の類だろうが、虫は虫だろ。すべて焼いてしまえば良いんだよ」
 気品に溢れるエルフの女性――須野元・参三(気品の聖者・f04540)はそう言い放ちながら気品溢れるポーズをしてみせる。その行為にどこまでの意味が含まれているのかは第三者に知る由もないが――掌から輝きを放ち、蟲を屠ってゆく。
「さぁ、すべての虫が向かってきてくれれば楽に焼き払えるよな!」
 そして、その輝き――つまり、明るいところに向かって蟲は進んでゆく。灯りに群がるように。それは参三の意図した通りではあったが――。
「ひっ! き、気品は汚れるの嫌いだからな!」
 蟲から放たれる溶解液を、悲鳴を上げつつ回避する。そこで身体が固まってしまわないあたりに、彼女が猟兵としての経験が活かされているのだろうが、どうにも締まらない。そして、そんな彼女の視界の外から、更なる蟲が迫ろうとして――途中で、爆ぜた。
 振り返ると、砕け散る蟲。汚いのも事実なので、これにも「ひっ」と声を上げるが参三は無傷。そう、他の猟兵もここには来ているのだ。

●汚物は消し飛ばせ!
 少しだけ前。エルフの少女、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は幕府軍の進路上にある、目立たない場所に陣取っていた。遠くから蟲を視界に入れて「……やだーっ! これ、気持ち悪いーっ!」と叫びたくなるのをぐっと抑える。声を上げてしまえばここで狙撃準備をしている意味がなくなる。落ち着いているように見えても、内心は不安に襲われていた。
 だがそれでも、蟲を屠る為の準備を怠らずにいる事こそが、彼女が猟兵である事、猟兵として経験を積んできたという事実なのだ。
 ――で、でも、これ放っておくと沢山の人が……。怖いけど……でも、やるしかないよねっ!
 そんな思いが、彼女を突き動かす。狙撃準備を終えると、腰に構えた精霊電磁砲等も駆使し、蟲に狙撃と砲撃を叩き込んでゆく。
 そうした一撃の後、彼女は空を飛び蟲から距離をとる。この後の本命を叩き込む為の前準備、その時間を稼ぐ為によるものだ。当然、蟲は彼女に意識を向けるが、だがそこで輝きを放っている気品溢れるエルフの存在が光る。
 ――そう、つまり彼女の存在故に、シルの大本命を叩き込む為に必要な時間は十二分に与えられたと言っても過言ではない。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ…。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!! ――跡形もなく消えてしまえぇぇぇええ!!!」
 最後には彼女の感情が大いに含まれている叫びを伴い、火・水・風・土の4属性の魔力砲撃が蟲の群れに叩き込まれる。群れ全体の約半数弱を巻き込んだ一撃は戦況を猟兵側に大きく傾かせる事に成功。とはいえ、まだまだ蟲はいる。
 ――だが、先は見えて来た。そう猟兵達が思える程には、蟲の数は減ってきたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャルロット・クリスティア
おっと、少々出遅れましたか。……こちらも加勢します。

数は少しずつ減ってきているようですね。
取りこぼしの無いように、しっかりと【視力】を凝らしていきましょう。

腐敗毒が厄介ですね……近づくのは悪手。
アウトレンジから大火力で仕留めるのが基本でしょう。
【目立たない】よう身を隠しつつ、射程外から炎【属性】の術式弾で【スナイプ】します。
囲まれないよう、攻め急がずにこまめに【地形を利用】して狙撃ポイントを切り替え、着実に攻め落としていきます。
所詮は虫、戦術を解する程の知能は無い……とは思いたいですね。


河原崎・修羅雪姫
アドリブ歓迎

「私の着ているピチピチのラバースーツは、防毒耐性完備。こういう相手にこそ真価を発揮するのよねぇ」
 この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。

 戦闘中、敵の死角や射程外からの攻撃を狙います。
「おいで、私の子供たち。殺戮の宴の始まりよぉ!」
 腐怪の蟲の「粘着糸(SPD)」に対し、
ユーベルコード「無線誘導攻撃型浮遊ドローン・修羅雪姫カスタム(ジゴクマンダラ)」を使うことで、
火砲、レーザー砲、殺虫スプレー等で攻撃します。
 
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅することです。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします。
「あー。帰ったらスーツを整備に出さなくちゃねぇ」



●殺菌消毒洗浄は大事です
 地を這い進む蟲。そこに突如一筋の線が突き刺さったかと思えば、炸裂して爆発する。そしてそれは幾度も放たれ、蟲は数を減らしてゆく。
「……こちらも加勢します」
 シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)はそう言って、淡々とトリガーを引いていく。元々減っていた数を遠方からの狙撃で着実に減らす。蟲の特性を考えれば、それを身に受けるのは得策ではない、というのが彼女の考えだ。
 とはいえ、幾ら遠方からの狙撃と言えど、最後まで近づかれないという保証はない。それまでに決着すれば問題はないが――という所に、蟲の懐に入っていく影が複数。
「おいで、私の子供たち。殺戮の宴の始まりよぉ!」
 それは、河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)の放った(彼女が改造した)無線誘導攻撃型浮遊ドローン『ジゴクマンダラ』だ。それは蟲の死角に入り込み、火砲やレーザー砲、あるいは殺虫スプレーを浴びせかける。
 蟲と言えど、オブリビオン。とはいえ、やはり蟲。殺虫という属性に対して強い筈もない。蟲の放った糸は焼かれ、穿たれ、その役割を果たす事ができない為、蟲には打つ手はない。そんな中、再びシャルロットの狙撃が遠方から降り注ぐ。
「所詮は虫、戦術を解する程の知能は無い……ようですね」
 一応は戦術を理解する可能性を考慮には入れていたものの、どうやらその必要はなく杞憂であったらしいと判断したシャルロットは安堵の声を漏らしつつも、その手を止める事はない。
「私の着ているピチピチのラバースーツは、防毒耐性完備。こういう相手にこそ真価を発揮するのよねぇ」
 更に、修羅雪姫はと言えば、蟲の群れの中にいながら、ドローンと手持ちの武器とをうまく駆使して立ち回っていた。その結果、蟲は修羅雪姫のところで足止めを食らい、そこに狙撃が降り注ぐという形になっていた。そうなれば、後は猟兵達が蟲をただただ着実に駆除していくだけだ。
「どうやら、最後のようですね」
 確認しながらここまで幾度も狙撃をしていたシャルロットはそうポツリと呟きながら、最後の一匹に狙いを定めてトリガーを引いた。そうしてその一撃を叩き込まれた蟲が爆ぜて、周囲に敵影はいなくなった。此れにて作戦終了である。
「あー。帰ったらスーツを整備に出さなくちゃねぇ」
 戦いは終わった。だが、あくまでもこの戦場での戦いが終わったのみ。そして、次の戦いはそう遠くない。――そして、この戦いで何かを汚したのであれば、今このうちに殺菌消毒洗浄を徹底する必要があるのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月08日


挿絵イラスト