エンパイアウォー⑤~あるものないもの
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「謎解きのじかんだよー」
自前の巻物風資料を片手に青景・黒影(くるりくらり・f00707)は猟兵を集める。
此度始まったサムライエンパイアを舞台にした戦争。始まって気づいたある意味深刻な問題。
食料の買い占めによる価格の高騰してるらしいが起きているらしい。
食事とは、生きる糧である。時にそれは人に希望を与え、争いすらも鎮める。
ゆえに、食料不足は深刻だ。このままでは予定していた数の軍を動かすこともままならない。
きっとこれも敵の策略なのだろう。
そこで、この巻物(とっておき)の出番である。
開かれた巻物を見て『これはなにか?』と猟兵が訊ねると青景はニヤリと笑って答えた。
「これ? これねー、『徳川埋蔵金のありか』」
一部の猟兵が身を乗り出した。目を輝かせている者も居る。
伝説とされた徳川家の財宝。そのありかが記された地図が、今目の前にある。
「徳川家康……家光くんのおじいちゃんが遺したものらしい。これに頼るしかないよ」
埋蔵金は日本各地に隠され、不思議な力で封印をされている。
その封印を解くためには家康公が考えた『謎』を解かなくてはならないらしい。
今までもあらゆる世界で様々な謎をといてきた猟兵からすれば、このようなことは朝飯前だろう。
貴方達は彼に見送られながらその場所へと向かった。
●神君家康公の謎かけ
そこは洞窟の中だった。
足音さえ響く暗がりのなかを進んでいくと、貴方達にしか気づけないだろう違和感を感じとることができた。
きっとここだ。
解錠するための謎はこう記されている。
『勝つにはあり、負けるにはない。
回線にはあり、配線にはない。
点にはあり、線にはない。
あるものに共通する言葉を答えよ』
樹志岐
謎を解いて徳川埋蔵金ゲットだぜ!
ごきげんよう、樹志岐でございます。
前回よりもやや難易度が上がっていると思います。
【注意!】
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特となります。
失敗は一回まで。二度失敗してしまうと、埋蔵金は手に入れられません。
このシナリオでは人が死ぬことはありませんが、ちょっと気まずくなるかもしれません。
正答者多数の場合、最初に正答を送ってくださった一名を優先して描写いたします。
それでは、お宝を頑張って手に入れてくださいませ!
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
神羅・アマミ
う…わ、分かっちまったかもしれねー…
答えは…
あ、い、いや、もうちょっと引っ張ろうか!?
牛にあって羊にない
玉にあって角にない
親子にあって他人にもある奴じゃな!?
答えは丼か!
腹が減ってきたにゃー。
埋蔵金があれば一生食うには困らなそうじゃの。
オット!そんな楽なことは考えぬぞ。
妾の使命とは戦乱の中にアリ!
楽して食う寝ることに人生の面白さなどあろうか…
どうでもいいから早くお宝とご対面といこかー。
ぷるぷると、小刻みに震える少女が一人。
――どうしよう、わかっちゃったかもしれない。
答えは、あれだろう。いや、すぐに答えを言ってしまっては面白くない。
バラエティ番組でもよくあるだろう。『気になる答えはコマーシャルの後!』というやつだ。
しかし早く答えないと他の誰かが答えてしまう。これは……そう、言うなれば早押しクイズなのだ。
ならば応えねばなるまい。そう、他ならぬ妾が!
見えない早押しボタンを押すように手を伸ばせばどこかでそれが鳴る音が聞こえた気がした。
「この問いの答。それは牛にあって羊にない、玉にあって角にない。そして親子にあって他人にもある奴じゃな!?」
少女の脳裏に浮かぶのは青と白の模様が描かれた大きめの茶碗。その蓋を開ければふわりと湯気とともに香ってくるだしの香り。
「そう、答えは『丼』だな!」
埋蔵金の使い道も食に関するものなあたり、実はこれを予知していたのかもしれない。
少女が声高らかに答えを叫ぶと、足元にからり、と陶器が転がるような音を聞いた。
「……丼椀?」
そう、そこに横たわっていたのは間違いなく丼。蓋は接着されているのか転がっていても開く気配はない。
「これが埋蔵金か? それにしては、なんというか……」
普通すぎる。釈然としない彼女がそれを拾い上げれば、丼は水に焦がれる魚のように手から飛び出して――
ガシャン
陶器特有の音を響かせ、割れてしまったそれの中から光り輝く黄金の砂。
「これは……砂金か?」
なるほど、確かに埋蔵金のには違いないようだ。
こぼれ落ちたそれをかき集めた後、少女は江戸へと帰って行った。
【Congratulations!】
大成功
🔵🔵🔵