エンパイアウォー④~オペレーション ボルケーノ
ユウキは、猟兵達を集めて言った。
「戦争だ!! 戦争が始まるぞッ!!」
今回の任務説明の為に、サムライエンパイアの地図を広げるユウキ。
「今回は面倒だぞ、なんせ富士山を探索せにゃならんからな!!」
ユウキは、地図上の富士山を指差して言う。
「この富士山を太陽神の儀式により噴火させようとオブリビオン達は考えているらしい!」
富士山を……噴火させる!?
「ふざけた話だが、この儀式を成功させられると東海・甲信越・関東地域は壊滅的な混乱状態となる事が予想される。そうなれば、事態の収集の為に幕府の軍は全軍の2割以上を、災害救助や復興支援の為に残さなければならなくなるだろう。そうなった場合、信長のクソッタレを片付ける為の戦力が大幅に削られてしまうって訳だ。それだけは回避しなけりゃならん」
しかも、残念ながら儀式を行うポイントの特定が出来ていないらしく、まずは儀式場を発見し、オブリビオンを強襲しなければならないらしい。
広大な富士山を探索し、オブリビオンを発見する。
なかなか難しい問題だ。
「相手そのものは分かってるんだがな。儀式を行うオブリビオンの名は『常春の酒仙・香散見』姿を隠していて非常に面倒な相手ではあるが…」
そう言いながらも、ユウキはニヤリと笑う。
「だが、見つけて奇襲を仕掛けられれば貴君ら猟兵の敵ではない。発見次第、遠慮無く叩き潰してしまえ」
だが、どこを探せば良いのだろうか……。
「儀式の内容は『築かれた儀式場の中心でケツァルコアトルの子供を殺し、その血を聖杯に注ぎ、祈る』と言う物らしいが……儀式場を設営するなら、恐らくは広い土地が必要だ、それと、平らな地形……そういう場所はそう多くはないはずだ。あるいは……儀式であるならば、魔力を追ってみるのも手ではあるかもしれん」
ユウキはそう言いながらゲートを開く。
「まぁ、細かい事は諸君に任せる。頼んだぞ猟兵!! 観光地を吹き飛ばされるなんて堪ったもんじゃないからな!!」
ユウキは開いたゲートを前に、作戦の決行を宣言した。
「これより、噴火口作戦(オペレーション ボルケーノ)を開始する!!抜かるなよ!!」
ユウキ
こんにちは、初めまして。
戦争だよ!!
ってな訳で、下記をよくお読みの上ご参加下さい。
1、相手を見つけないと戦闘すら始まらないので、まずは相手を探すプレイングを書いてください。
2、戦闘プレイングのみだった場合、運良く(悪く?)敵の目の前にPON☆と召喚されるため、真っ向勝負になります。
3、逆を言えば、真面目に探してくれさえすれば、相手は単機+奇襲を掛けられるため、少なくとも苦戦はしないでしょう。
4、このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
以上です。
「それでは皆様、良い狩りを……」
第1章 ボス戦
『常春の酒仙・香散見』
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POW : 八鹽折之酒
【盃から溢れる酒気の高い酒 】が命中した対象を燃やす。放たれた【竜胆色の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 花蜜酒
【春の花香る酒を呷る 】事で【白髪の修羅】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 春の杯
【赤漆の盃 】から【終わり無く沸く酒】を放ち、【立ち込める酒気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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氷川・権兵衛
ふむ...他の猟兵が空から偵察しようにも、生い茂る樹木が邪魔で上手く偵察できないだろう。よくできた自然の要塞だ。
だが、敵のオブリビオンは常に盆に酒を満たしていると聞く。ならば、その酒気を追えばよいだろう。幸い、私は鼻が利く。樹海の生物の動向に目を配るのも良いだろう。強力なオブリビオンから逃げ出してきた環境生物がいるはずだ。
行動:
【追跡】と【野生の勘】を使用して、樹海の中を匂いを嗅ぎながら探索します。【動物使い】も利用して、周囲の生物の動向を探り、大方の敵の居場所を特定します。
敵を発見した場合、UC『執刀/拉致』と【毒使い】を使用して不意打ちします。(詠唱無し)
敵の反撃には【第六感】で避けます。
流観・小夜
……対象をまず発見する必要あり。駆動体α、行動開始します。
ドローンを展開、対象を発見できるようカメラ部分を改造し、上空に浮き上がらせ空中から対象の捜索を行います。広く、平らな地形という事であれば、登山道でよくある休憩所や下部の平原などが該当する可能性あり。富士山火口付近や樹海部の捜索を避け、観測を実施していきます。
対象を発見できた場合、ドローンのカメラからの視覚情報を参考に狙撃位置を決定、伏せて対象の行動を観察。狙撃銃を構え、【スナイパー】にて狙撃を実行します。狙う箇所は攻撃行動を封じるための上下肢部分を狙っていきます。
発見できても遠方の場合、対象付近の猟兵にドローンを通じ情報を受け渡します。
トリテレイア・ゼロナイン
齎される被害を考えると噴火は阻止せねばなりません
そし儀式とはいえ、小さな命を犠牲にするのは気に入りませんね
儀式の妨害に繋がりますし小竜を確保します
UCの追加機動装甲を装備しますが飛行はせず、●防具改造で森林に溶け込む外套を装備
予知によって齎された敵の情報ではかなりの酒豪のようですね
●世界知識と大気成分調査ユニットでの●情報収集で大気中に漂うアルコール成分を元に敵を捜索
発見したら投光器での●目潰しを用いた●だまし討ち
その隙にワイヤーアンカーでの●ロープワークで小竜を確保
小竜を追加装甲内に●かばいつつ、酒の軌道を●見切って回避したり●盾受けで防ぎつつ●怪力体当たりを喰らわせ、そのまま飛び去り離脱
ナギツ・イツマイ
戦域として富士を含め外周の樹海地帯を設定【時津風】起動。
副武装コード《双皿秤の試演》起動用意。
当艦はこれより低空低速隠密起動にて戦域を航行する。自由に利用してくれたまえOver−
−以下は作戦記録に残された艦内放送の抜粋である。
🔈当艦の隠密機能は《樹木混合蜃気楼》(フォレストミラージュ)方式によるギリー迷彩を採用している。糧食等は多分に用意しているが派手な音響を出す行為は慎むように。
🔈当艦はこれより鯨っぽくエコーロケーションでの地形の把握と索敵に努める。
🔈エンゲージ、当艦はこれより高速機動に移る。
🔈《突風の噴火》圧縮空気による推力強化及び岩石砲弾射出機構解放。タッチダウン。戦争だ。
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「幾ら気配を断とうと酒の匂い、アルコールは隠せないかと」
●調査
『サーチドローン』を平らで広い土地周辺でアルコール成分の【情報収集】を行います。
平らで広い土地……富士山周辺の盆地なら甲府盆地。
●戦闘
「CODE:ARTEMIS。観測情報を反映、誤差修正完了。シュート!」
【スナイパー】として狙撃。【誘導弾】で杯と腕を狙います。
都丸・明博
ここがエンパイアか。
噂には聞いていたけれど、本当に江戸時代の日本にそっくりなんだね……変な建物あるけど。富士山まであるなんて
■準備
歩き回る事を考慮し
登山靴やトレッキングポール等
雪対策も含め登山用の格好で
あとスズキさんの富士地図をコピーさせて貰いたいな。
■探査
仮にこの世界にも富士の修験者がいるならば、地図を見せて開けた場所や儀式が可能な場所があるか聞きたいな【コミュ力】
無理だったら地道に探そうか。
この時代、富士で開けた場所か。富士の根元?
パワースポットって言うならば、火口周りに神社や湧水があるし怪しいのかな。
敵を探してお鉢巡りといこうか。
■敵を見つけたら
気付かれないよう【影の追跡者】で追跡しよう
大神・零児
富士山なら、龍脈、霊脈、地脈とかが通ってる、つかそれらの心臓部の役目をしていてもおかしくねぇ
ならそれら脈をたどる
UCで召喚した戦士団の霊達なら霊脈を追跡できるだろう
儀式やってるんなら霊脈に普段は無いものが流れていてもおかしくねぇ
命の通貨ともいえる血を扱える妖刀「魂喰」にも物理的・霊的な類の「血の匂い」も追跡してもらう
俺は第六感・野生の勘も使いながら情報収集・世界知識から場所の割り出しをする
当たりを付けたらマルチギアの望遠機能で確認しながら聞き耳・目立たない・忍び足・迷彩・地形の利用を使い敵陣を包囲
遠距離攻撃部隊
悟られぬよう後方に兵装展開
近距離戦闘部隊
遠距離攻撃後に突撃
タイミングを計り一斉攻撃
緋縅・善蔵
ケツアゴルトルの子供かと思ったら空目してたよ。ケツァルコルトルか。ケツアゴじゃ可愛くないもんな。
子供とは言えドラゴン。それなりの大きさの筈。
【空中戦】で空から捜索。10機の無人機を〔支援要請〕。
それと〔影の追跡者〕を召喚し、捜索に加える。
捜索には【第六感】も使い、【視力】の技能で動く者が無いか見続ける。
接敵するなどの不測の事態には【早業】で【衝撃波】を使って牽制。
〔VRB〕で速度と戦力強化。【クイックドロウ】でアサルトライフルの【2回攻撃】や〔ミサイルカーニバル〕、そして【激痛耐性】の他〔斬鐡〕や〔破壊絢〕で戦うが、単独で勝てそうもない場合は〔黒曜の一角獣〕で味方の元に退避。
航空母艦?『ナギツ・イツマイ』
ザー⋯ザザザ⋯
『当艦の隠密機能は《樹木混合蜃気楼》(フォレストミラージュ)方式によるギリー迷彩を採用している。糧食等は多分に用意しているが派手な音響を出す行為は慎むように』
館内に放送が響き渡る。
「なるほど⋯これは完全に戦艦ですね」
トリテレイア・ゼロナインは、ナギツ・イツマイの体内にいた。
現状、彼を含めた複数の猟兵が彼に格納されて富士上空を隠密航行中である。
「しかし、ケツアゴルトルってどんな生き物なんだ?」
緋縅・善蔵の発言に周囲は笑う。
「⋯⋯ケツァルコアトル⋯ではありませんでしたっけ?」
流観・小夜の冷静なツッコミに、善蔵も笑った。
「そっちか!!」
⋯そっちも何もケツアゴルトルなんて怪生物が居るなら見てみたいもんである。
ザザザ⋯ザザザ⋯
『当艦はこれより鯨っぽくエコーロケーションでの地形の把握と索敵に努める⋯繰り返す。当艦はこれより鯨っぽくエコーロケーションでの地形の把握と索敵に努める』
再び館内放送が入った
「しかし、上空からの我々の包囲網⋯それに地上の皆さんの索敵も合わせれば、奴の発見も時間の問題ですかね」
クネウス・ウィギンシティの言葉に全員が同意する。
上空は、このナギツ・イツマイのエコーロケーション加え、随伴機として小夜とクネウスのドローン。
そして善蔵の無人機が共通で索敵にあたっている。
地上に関しても、人狼である氷川・権兵衛と大神・零児。
探索者である都丸・明博が索敵にあたっていた。
いくらこの富士山全域が広いとはいえ、発見に至るのは時間の問題だろう。
地上捜索班『装備の点検はしっかりと』
「シューズよし! 杖は⋯これでいいか」
手頃な棒を掴み、しっかりと強度を確認して杖にする。
「いやぁ~⋯ここがエンパイアかぁ~」
周囲の手つかずの自然に圧倒される明博。
「UDCの富士山もいいけど、こっちは本当に手つかずの霊峰って感じがして、いやぁ⋯これは楽しみだなぁ!!」
ぼさぼさの髪を掻きながら、嬉しそうに声を上げる明博を隠れて睨む男が居た。
何かを見定めるように男は明博をじっと見ている。
「お主⋯この霊峰⋯富士に分け入るつもりか?」
そう言って、ユウキから受け取った地図から目ぼしい位置を割り出していた明博に声を掛ける男。
「え? あ~⋯はい。そうですけど⋯」
突然話しかけられ、驚いて返事をすれば、そこにいたのはボロボロの浮浪者の様な男だった。
「⋯そうか。ならば⋯そこを目指すがよい。お主には何か力を感じる。きっとご加護があるだろうさ」
男が地図を指さし言った。
「え? どこ⋯あれ!?」
男の指を追うように地図を見れば、つけた覚えのない筆書きの赤丸がついていた。
そして⋯顔を上げた先に
男の姿は無かった。
地上捜索班『科学と霊能 二人の人狼』
獣道をいともたやすく疾走する二人の人狼。
1人は酒のわずかな臭いを、もう一人は地脈を追って、互いに行き先を修正しながら、オブリビオンの元へと駆ける。
「こちらに人間の分け入った痕跡がある⋯次はこっちだ、零児君」
相手は人型。
酒気の匂いと、人の入らぬ霊峰を歩いた痕跡が、権兵衛に目標の位置を教える。
「そっちは地脈がつながってない。次はこっちだぜ、権兵衛」
地脈の流れを読み、権兵衛のルートを訂正する零児。
二人は互いの言葉を信じながら、オブリビオンの元へと疾走していった。
一方オブリビオン『常春の酒仙・香散見』
「はぁ⋯」
ため息をつく。
杯とは美酒を注ぎ、嗜むためにある物⋯
「それをこのような薄汚いトカゲの血を注げなどと⋯これは杯に対する冒涜であろうに⋯」
だが、命令であれば仕方がない。
⋯アレに従わねば殺される⋯そう、魂が告げていた。
「はぁ⋯おぬしのようなトカゲとて、赤子に恨みはないがの⋯」
そう言って、その首に手を掛ける 次の瞬間だった
空中戦艦『ナギツ・イツマイ』地上捜索班 総攻撃!!
『対象確認。エンゲージ、当艦はこれより高速機動に移る!! 各員!《突風の噴火》圧縮空気による推力強化及び岩石砲弾射出機構解放、一斉攻撃ののち出撃せよ!! タッチダウン。戦争開始だ!!』
鯨精から、一斉に岩石砲弾が放たれた!!
オブリビオンのいる地点に一斉に岩石の雨が降り注ぐ!!
「降下作戦だ!! 行くぞ!!」
岩石と共に兜跋を纏い降下する善蔵!
「オラッ! 全弾持っていけッ!!」
89式、64式。
二丁のアサルトライフルを、降下しながら滅茶苦茶に撃ちまくる!!
「ミサイルもあるぜッ!!」
すべての発射口を開き、ミサイルの嵐を展開する!!
降り注ぐ爆発物の雨が、途中で先に発射された岩石にあたり、それを粉砕。
岩石の散弾となって地上への面制圧力を増加させる!!
「そのまま沈めッ!! 破ッ!!」
落下の勢いを乗せた強烈な拳の一撃を地面にたたき込む!!
周辺に巨大なクレーターを穿つほどの強烈な一撃が、儀式場を文字通り粉々に粉砕した!!
「これはひどい⋯」
そう言いながら、ドローンが観測した生体情報を元にオブリビオンの位置を特定するクネウス。
「自分は杯と両腕を。小夜さんは、両足を狙ってください」
そう言って、同じく隣で狙撃銃を構える小夜を見た。
「⋯⋯了解。駆動体α、対象を認識⋯撃ちます⋯ッ!!」
最初の接敵で吹き飛ばされるオブリビオンを、二人の正確な狙撃が無慈悲に穿ってゆく!!
杯を砕かれ、両の腕に風穴が空き、続いて脚部を使い物にならなくさせられる。
「見つけたぞ!!」
「応ッ!!」
権兵衛と零児の二人が、吹き飛んでくるオブリビオンに接敵した。
権兵衛の恐ろしい獣腕の一撃が、吹き飛ぶオブリビオンを無理矢理軌道修正する!!
「ひぎぃ!?」
情けない声を上げるオブリビオンの吹き飛ぶ先にいたのは零児の召喚した戦士たちの霊魂。
「戦士達よ、無念を晴らせッ!」
召喚された戦士たちは武器を手に、一斉にオブリビオンを袋叩きにしていく!!
腕と足の動かぬオブリビオンに抵抗する事は叶わず、刀剣に叩き切られ、鈍器に殴られ⋯⋯
正直、あれに逆らって殺された方がましだったかもしれないと、彼女は思った。
「しかし、儀式とはいえ、小さな命を犠牲にするのは気に入りませんね⋯⋯」
最初に吹き飛ばされたケツァルコアトルの幼生を、優しく抱き上げるトリテレイア。
装甲の内側に、小さな竜を包み込む。
「少し硬いですが、許して下さい。あなたに罪はありません、すぐに終わらせて⋯解放してあげますからね⋯」
優しい声音で幼き竜に語り掛ける白き騎士。
「さて⋯無辜の命を手に掛けようとした罪⋯まして、その命を代償にさらに多くの人々を傷つけようとした罪⋯贖っていただきますッ!!」
ブースターを点火し、袋叩きにされているオブリビオンへと突撃する!!
「流石の全世界サイボーグ連盟メカニック班の技術力、良い仕事ぶりですね……あとは性能を引き出す使用者の問題ということですか⋯ッ!」
驚異的な加速でオブリビオンに突貫し、そのまま渾身の体当たりを敢行した!!
加速と質量による強烈な衝撃が、オブリビオンを彼方へと吹き飛ばす!!
「⋯⋯まぁ⋯あれで生きているということはないでしょう⋯まして、灰は破壊され、幼生も確保した⋯」
小夜がスコープから目を離し呟く。
「あっけないものですね⋯」
クネウスも立ち上がり呟く。
「大丈夫か?」
零児が、そういえば空から突っ込んできて動かなくなった善蔵に地下好きながら聞く。
「⋯⋯あぁ⋯⋯抜けなくなった⋯」
すごくバツの悪そうな声で地面に拳をめり込ませたまま呟く善蔵の姿に権兵衛は大笑いする。
「ははは! 今抜いてあげよう。待っていたまえ」
『霊峰富士山 怪力男の優しさ』
「おぉ!!」
男に教えられた場所にあったのは、古い神社だった。
「こんなところにこんなものが⋯」
荘厳で神秘的な社に手を合わせ、すぐ近くの石段へと座る。
「おなかがすいたからね!!」
取り出したるは握り飯!!
たっぷり塩を握りこんだそれは⋯
「ん~まい!!」
疲れた体に染みわたる味だった。
「ん⋯?」
そんな時、遠くから吹き飛んでくる何者かが見えた。
「わわ!!」
その吹き飛んできた体を抱きとめる。
「あれ⋯オ⋯オブリビオン!?」
ズタボロになったそれは、確かにユウキに説明されていたオブリビオンであった。
「うーん⋯」
すでに瀕死で、おそらく放っておいても長くは生きられまい。
「ほんとはだめなんだろうけど⋯」
そう言って、静かに女を下ろし、衣服の乱れを整え握り飯を傍らに置く。
「せめて、最後に美味しいものを食べるといいよ。できればもう、悪さをしないでくれるともっといいんだけど⋯」
そう言って、その場を離れようとする
「⋯よもや猟兵に情けを掛けられるとはのう⋯」
そう言って、女は静かに呟き、杯を取り出すとその場に置いた。
「⋯いくら飲んでも酒が無くならぬ、春の杯じゃ⋯好きにするがいい、人間」
そう言って女は
そのまま満足そうな笑顔で動かなくなった。
大成功
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アリス・セカンドカラー
アストラルプロジェクションで意識と感覚をアストラル界へと拡大し、アストラル界を通した遠隔透視の超能力クレヤボヤンス(念動力、視力、第六感、情報収集)で儀式場を見通しましょ。方法論としては魔力を辿るに分類されるわね。
敵を発見したらそのままアストラル(幽体)の分身で攻撃をしかけましょ。大食いの念動力による盗み攻撃での生命力吸収でエナジーをちゅーちゅーするわ。
精神攻撃で頭のおかしい幻想を見せつつ吸ったり揉んだりペロペロしたりしながらね。エッチな脳ミソおいしいです♡
燃やされても大食いの念動力による盗み攻撃で熱量を美味しく戴きます☆
過剰摂取分は毒使いとマヒ攻撃でサイキック麻痺毒を精製して消費し注入するわ
● 誰がいい話で終わらせると言った?「シリアスブレイカーアリスちゃん登場!!」
あぁ⋯これでゆっくり眠れる。
常春の酒仙・香散見のそんな穏やかな最後は、とある少女によって阻まれた!!
「うふ、こーんにーちわ♪」
鈴を転がすような、それでいて妖艶な少女の声が響く。
「なんじゃ⋯まだおったのか⋯残念じゃったのぉ⋯」
どうせ自分はもう長くない。今更来たところで遅いというものだ。
「いいえ⋯むしろ抵抗できないなら好都合だわ♪」
香散見の前に、少女は姿を現す。
いや、少女“達”といった方が正しいだろうか?
「な⋯なんじゃ!?」
少女達が香散見を取り囲み、服を脱ぎ棄て体をこすりつけ始める⋯まるで自分の匂いを移すかのように⋯抵抗できぬ女の体をねっとり⋯じっくり⋯
「ふーん、あなたはこういうのが好みなのね?」
熱っぽい顔で倒れている香散見に見せている幻想を盗み見ながら、アリス・セカンドカラーは呟いた。
こんなんでも絶賛生命力吸収中である。
「ふふふ♪ じゃあ、こんなのはどうかしら?」
風見の幻想に移る少女の体を操り、今度は香散見の身体を丁寧に舌で嘗め回す。
「ひう!?」
風見の反応を楽しみながらじっくりと⋯だ。
「エッチな脳ミソおいしいです♡」
彼女の生命力は実に甘美だった。
甘く⋯熱く⋯とろけるようで⋯実に芳香な生命力。
過剰に吸収した生命力を麻痺毒へと変化させ、彼女が快楽の刺激で目を覚まさぬように注入する。
そしてまた、彼女の体から生命力を吸収するのだ。
もはやこの雌蜘蛛の糸に絡められたオブリビオンに逃げ出す術は無い。
その命尽きるまで、この毒蜘蛛の巣の中で生命力を啜られながら甘美な快楽の夢を見せ続けられるのだ⋯
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年08月05日
宿敵
『常春の酒仙・香散見』
を撃破!
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