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世界がこのアイを拒むなら

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●地下迷宮『アルダワ』
『ああ、愛しの……』
 地下迷宮に切なく祈るような音がする。
 それは洞窟内部に響く事のない声、実体を持たない声、亡霊のすすり泣く声――。
『キミの声が聴きたい……応えて、答えて、コタエテ……』
 誰かに語り掛ける音。声として捉える事が出来るだけの、ただの音。
『ずっと傍にいて……』

 迷宮の奥から獣の咆哮が響いた。

●グリモアゲート
「アルダワ魔法学園よ」
 開口一番、揚羽・王子(今日は昨日の夢を見て・f02885)は猟兵たちへ告げた。
 アルダワ魔法学園と言えば、蒸気文明と魔法文明が発達した学園世界だ。
「学園の地下に、迷宮があるのはご存知でしょう? そちらのフロアボスが、迷宮を脱出しようと上層へ進撃していらっしゃるらしいの」
 手元の投影キーボードを叩く王子。
「お兄ちゃま方、お姉ちゃま方も知っての通り、アルダワ魔法学園はオブリビオン、学園風の呼び方なら『災魔』ね。それと戦うための学生さんがいらっしゃるわ。でも、中には戦闘が得意でない方、きっとガジェット開発の担当の方とかね。がいらっしゃるの。学園施設まで上がって来られると、そういった方から危険にさらされてしまうわ」
 空中に画像が映し出される、地下迷宮の大まかな階層のようだ。画像上を赤い光が移動している。
「こちらは現在判明している時点での、階層の簡易地図よ。こちらの赤い光が、件のフロアボスね。上層へ上がっているの」
 画像上にもう一つ、今度は青い光が点灯する。
「この地点は奥側が狭く、手前側が広くなっているから防衛に適してらっしゃると思うわ。だから、ここで戦うのがよろしいと思うの」
 ただね……と王子。
「こちら、先に占拠していらっしゃる方がいるの。精霊使いの亡霊さんなのだけれど、他の亡霊さんや精霊さんを呼んで、沢山集まって戦うみたいね。ボスと協力する事はないにしても、乱戦なんかになってしまったら大変よ。あたくしね、先に亡霊さんたちを倒して、こちらを制圧してからボスを迎え打つのがよろしいと思うの」

「ボスを倒した後は、学園のご厚意で温泉づくりが楽しめるのよ。色々な薬草とかを混ぜたら、素敵な効能を発揮できるかも知れないわ」
 美容に良い温泉とか、素敵よね。とにっこり。
「じゃあ、温泉を楽しむためにも先ずはボスの撃破よ。頑張っていらしてね」


ぷりんMk2

 はじめましてこんにちは、ぷりんMk2です。
 おかげさまで4本目のシナリオです、お目に留めていただきありがとうございます。

●目的
 地下迷宮から上がって来ようとするフロアボスを倒す事が目的です。
 その前に亡霊を倒して陣地を確保しましょう。
 冒険後は温泉作りです、いい温泉の効能が出たら浸かってもらって大丈夫です。何が起こるかわからないですが。
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第1章 集団戦 『精霊をアイした術士の亡霊』

POW   :    『鈴生る月光の姿』で踊れや踊れ
【精霊の光球 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    『躍るエンブ』を我の前に示せ
【吹き荒れる精霊の焔嵐 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    『アナタのシセン』は我と共にある
【『精霊』が視線を 】を向けた対象に、【風鼬乱舞の塊(ウィンド・エッジ)】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ライヴァルト・ナトゥア
【獣人同盟】で参加します

(スピレイルが前に出たのを見て)
いや、なんで前に出てきてるの!?危ないから下がってて!
(護人である以上、妹が前に出るのは見過ごせない。続くセリフも強情なのもの、だが、兄としては好きにさせてやりたい気持ちもある)
はぁ、分かったよ。前で無茶しないかちゃんと見ててやる。危なかったら、引きずってでも連れ帰るからな
(走ってくるマニトゥを見とめて、頭を撫でつつ跨る)
ティアか。あの子もまた心配性だな。不足の事態に対処するためにも速度は欲しいところだ。ありがたく乗らせてもらおう
(ユーベルコードを起動。戦場を狼で埋め尽くす。スピを護るのを最優先に、俺自身も鎌を手にマニトゥと飛び回る)


エウトティア・ナトゥア
【獣人同盟】で参加。

前衛の兄様(f00051)と妹(f06014)を支援するのじゃ。

(前に出るスピレイルを見やり呆れながら)
守られるべき巫女が護人より前に出てどうするのじゃ…

《風の精霊は奔る》「全力魔法」「属性攻撃」使用。
スピレイルに向かって放たれる風鼬乱舞の塊を自慢の「視力」で「見切って」風の刃で相殺するかの。
調子にのって怪我をするでないぞ。

っと、兄様も前に出るようじゃな、マニトゥを兄様に貸し出して支援するかのう。(以下、使用方法は兄様へ一任)
マニトゥ、兄様をお助けするのじゃ。


スピレイル・ナトゥア
【獣人同盟】で参加します

「今度こそ、みんなが楽しめるお風呂を作るために!」
前回の別のシナリオでの失敗は絶対に繰り返しません!

私の楽しい楽しい温泉づくりのためです
精霊術士の亡霊さんには、さっさと退場してもらうとしましょう
精霊の幻想的な光に包まれて、剣と鎧と盾のフル武装形態にパワーアップします
「無差別とは厄介ですね。ですが、みんなのことは絶対に傷つけさせません!」
みんなの前に立って、土の精霊の加護による鎧と盾と【オーラ防御】でみんなを守ります
「私は確かに守られるべき巫女なのでしょうが、同時に人々を守る猟兵でもあるのです!」
だからこそ、お兄様にばかり良い格好をさせてはいられません!
炎の剣で攻撃です!


ティエル・ティエリエル
「悪いけど、ここは明け渡してもらうよ!」
でも……うーん、時間があればきちんと成仏してもらいたいよね!

【ライオンライド】で体長40cm程度の子供の黄金のライオンを呼び出して「騎乗」したら
縦横無尽に走り回り【SPD】でかく乱して戦うよ。
ただ駆け回るだけじゃなく、時にはライオンくんの背から飛び上がって上下から攻撃したりもするんだ!
こうやって、「フェイント」「見切り」「カウンター」を駆使してレイピアを突き刺して回るよ!

【吹き荒れる精霊の焔嵐】の兆候があれば範囲外まで急いで退避!
攻撃の終わり際に飛び込んで精霊さんにもアタックだよ☆


シズホ・トヒソズマ
※アドリブ、他者絡み歓迎

学園の平和を揺るがす輩は許しませんよ!
というわけで、学園で来てくれる人探してから、迷宮突入です!

今回は魔法学園ですし、加速同調でガジェット風バイクにユングフラウを変形させ、【騎乗1操縦1】で巧みに操り、敵を次々跳ね飛ばしたりしていきます。
【フェイント1】で急制動や急加速で敵を翻弄し、向かってきたところを【カウンター1】で自身の格闘攻撃で迎撃します
「操縦するだけではなく、こうやって格闘戦もこなせますよ!」

敵が集まって来たら、フロントに巨大なトゲを構成し、アクセル全開で一気に敵集団に突っ込み、大量の敵を貫きます
「狙いを決めたら一直線!それがヒーロー、シズホです!」



●防衛拠点へ向かう
 学園内に転移された猟兵たちは、簡易地図で見たポイントへと向かう。
「今度こそ、みんなが楽しめるお風呂を作るために!」
 以前にお風呂作りを体験した際、スライム風呂を作って失敗してしまったスピレイル・ナトゥア(蒼色の螺旋の巫女姫・f06014)は心機一転し決意した。
 その横を飛んでいるティエル・ティエリア・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は少し悩まし気な表情。
「うーん、時間があればきちんと成仏してもらいたいよね!」
 できれば亡霊本人に納得した上で死を受け入れて欲しい。
「そうじゃのう、わしも巫女として黙祷だけでもしておきたいのじゃ」
 エウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)は猫耳をピコピコ動かし頷く。耳の動きに合わせて紫水晶の髪飾りが揺れる。
「この先だ。戦闘の準備をしておこうか」
 藍色の狼耳に、藍色のターバン、藍色の服。先頭を歩いていたライヴァルト・ナトゥア(巫女の護人・f00051)は柔和な笑みを浮かべて注意を促す。
 和やかだった空気が一変、全員の表情が真剣なものへと変わり前進する。

●アイ
 広場に出た猟兵の中から真っ先に前に出たのはスピレイルだった。
「いや、なんで前に出てきてるの!? 危ないから下がってて!」
 慌ててライヴァルトが駆け寄る。兄として妹を危険に晒したくないという気持ちも多少あるが、彼にはそれよりも重要な掟があるのだ。
「護人として、巫女姫が前に出るのは見過ごせないだろ!」
 彼等兄妹は自然を奉ずる部族の出身であり、猟兵となった今もその信仰は変わらない。
ライヴァルトから見れば妹のエウトティアとスピレイルは部族の大切な巫女姫、彼はその巫女の護衛である護人を拝命している。
「お兄様、私も戦えます!」
「駄目だっ! 後方からの支援にしろ!」
 スピレイルとライヴァルトが意地の張り合いになっている様子を見て、エウトティアはため息をつく。
「守られるべき巫女が護人より前に出てどうするのじゃ……しかし敵は待ってくれぬのじゃ、二人共!」
 亡霊と共に在る精霊の視線が言い合う二人を捉えた、と同時に出現した風鼬乱舞の塊が二人へ襲い掛かる。
「風の精霊よ。我が敵を切り裂くのじゃ!」
 視線を見逃さなかったエウトティアが風の精霊は奔るを発動し、それを相殺する。
「ほら、お兄様! ちゃんと戦いの準備をしないといけません!」
 喋りながらスピレイルは精霊闘姫を発動し、幻想的な光に包まれる。光が止むと、彼女は先程まで身に着けていなかった武装を纏っている。精霊の加護による武装だ。
「……はぁ、分かったよ。前で無茶しないかちゃんと見ててやる」
 本当は兄として『好きにさせてやりたい』が勝っていたライヴァルトは、言い合う時でもないし。と意見を引っ込める。
「でも危なかったら、引きずってでも連れ帰るからな」
 しかし兄として釘を刺しておくのは忘れず。ライヴァルトは愛用の鎌、魂ノ簒奪者を構える。
「っと、兄様も前に出るようじゃな。マニトゥ、兄様をお助けするのじゃ」
 エウトティアは人狼一体で、巫女に継承される精霊獣の巨狼マニトゥを召喚する。マニトゥは頷く仕草をして、ライヴァルトの方角へ駆ける。
「ティアか。あの子もまた心配性だな」
 マニトゥの頭を撫でたライヴァルトは、ありがとうと目くばせしてからマニトゥに騎乗する。
「汝らは影の映し身、地に満ちたる狼の軍勢、意に従いて万里を駆けよ《複製召喚・天地満たす狼の軍勢》」
 彼がユーベルコードを起動すると、辺りに小型の狼が召喚される。それらはスピレイルを守るように配置された。

 黄金のライオンに騎乗したティエルが亡霊たちの合間を縫って縦横無尽に駆けまわる。攻撃をしてもその瞬間には別の場所を駆けているティエルに、亡霊たちもお互いがぶつかったり攻撃がお互いに当たったりと混乱している。
 そんな彼女に向かって吹き荒れる精霊の焔嵐が放たれる。
「わわっ、ライオンくん急いで退避ー!」
 全力疾走で焔嵐から逃れたティエルは、その効果が終わると同時に転身。攻撃を仕掛けてきた精霊へ飛び込んで、勢いに乗ったままレイピアを突き刺す。
 フェアリーの彼女が持っているのは小さいレイピアだが、柄まで刺さったそれに精霊は悶絶する。
『愛しの……! ああ――許さない!』
 精霊の隣にいた術師の亡霊が激昂し、他の亡霊たちへ声ならざる声で何事かを告げる。
 すると殆どの亡霊たちが一斉に動きだし、ティエルを取り囲む。
 駆けようにも包囲されてしまっているので上手く動けないティエル。術師の亡霊が精霊の光球を呼び出す。
「周りの亡霊諸共、攻撃しようって言うのかい!?」
 驚きと共に怒りの湧くティエル、こんな相手に協力させられている亡霊や精霊のことを想うと胸が痛む。可能ならば、今すぐ術師へレイピアを突き立てたい。だが囲まれているこの状況ではそれも叶わない。
 エウトティアが術師へ敵意を向け風の刃で攻撃をするも、術師は振り返ろうとすらしない。
 光球が放たれた時、蒸気音が響いた。それはガジェット風バイクに変形したユングフラウに騎乗したシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)だ。
「駆け付けた瞬間に誰かのピンチですね!? 飛ばして行きますよ!」
 ユングフラウのフロント部分に巨大な棘が現れ、アクセルを全開にしたシズホがティエルを取り囲む亡霊たちを一直線に串刺しにする。
 包囲網の真ん中まで到達したシズホは素早くティエルを確保すると、スピードを緩めずに包囲網を突破する。
 彼女たちが包囲網を脱出したのと同時に、光球は包囲網となっていた亡霊たちを焼き尽くした。

「その味方すら傷つける戦法、ヒーローは見過ごせません!」
「ボクも頭にきたよ!」
 シズホとティエルは向き合い、頷く。
「「あなたを倒す!」」
 術師へ向かってバイクを走らせるシズホ、両者の間に割って入ったのは傍らにいた精霊だった。
 ユングフラウの棘が精霊に深々と刺さって、バイクの勢いが落ちる。だがその前の勢いに乗って飛び出したティエルのレイピアが、術師のこめかみに突き刺さる。
 それを見た精霊の抵抗が弱まり、ユングフラウの棘が精霊と術師を貫く。
『愛しい……』
 精霊の手を握った亡霊は、風になって消滅した。

●転校生の受難
「シズホ、転移はボクたちと一緒だったのに時間かかったね?」
 首を傾げるティエル。
「それは……すみませんでした。着用者が……」
 ヒーローマスクであるシズホは、己を着用してくれる者がいなければ戦えない。この口ぶりだと、着用者が中々見つからなかったのだろうか。
「殺到してしまいまして……!」
「え?」
 つまるところ、転校生でないと倒せないとされる程の災魔と戦ってみたいとか、転校生と一緒でもそんな大物を倒すのに貢献したら大英雄だとか、転校生の戦いを今後の参考にしたいとか。
 そういった生徒たちの中から、波長の合う着用者を探すのが大変だったのだ。
「そういうやつね! わかるよ☆」
 フェアリーのティエルは、人込みではもみくちゃになってしまう。シズホも似た状況だったんだろうなぁ、と思うと親近感。
 一方、シズホの頭部に猫耳が付いているのを見たスピレイルは、自身の黒い猫耳と姉の猫耳を思い出して言った。
「なんだか……姉妹が増えた気がします!」
「確かに猫耳だし、似ているのじゃろうか?」
 エウトティアはライヴァルトのほうを見やる、ライヴァルトは苦笑して答えた。
「……似てないと思うなぁ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『錬金術ドラゴン』

POW   :    無敵の黄金
全身を【黄金に輝く石像】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    ドラゴンブレス
【炎・氷・雷・毒などのブレス】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    アルケミックスラッシュ
【爪による斬撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に錬金術の魔法陣を刻み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エウトティア・ナトゥア
【獣人同盟】で参加します

スピレイルが上手くやってくれたようじゃな。
今なら接近戦も可能じゃろう。

よい攻撃じゃ、後は引き受けるのじゃ。
《人狼一体》「騎乗」「ダッシュ」「野生の勘」使用。
(野生の勘でタイミングをはかり、グラウンドバーストの槍を伝ってドラゴンに肉薄し巨狼の攻撃)
今じゃ!マニトゥ、そのまま喰らい付くのじゃ!

【手製の短弓】使用。
(至近距離から鱗の無い柔らかい部分を攻撃)
さて、この距離なら外しようがないのう。
大口を開けておるとよい的じゃ、我が一矢受けるがよい!


スピレイル・ナトゥア
【獣人同盟】で参加します

「ここから先は通行止めです。私たち猟兵が通しません!」
ドラゴンさんの相手は久しぶりですが、私の理想の温泉のためにも絶対に負けられません
倒されてください!

あの巨体相手に接近戦はさすがに無謀ですね
飛んでますし
ここは精霊印の突撃銃を使って、お兄様とお姉様を【援護射撃】するとしましょう
……ドラゴンの挙動が変わりましたね
「どうやら派手な攻防がお望みのようですね。なら――!」
ドラゴンブレスが来ることを【第六感】で察知して、グラウンドバーストを発動させます
無数の巨大な槍へと隆起させた地面を盾代わりにしてみんなをブレスから守りつつ、槍でそのままドラゴンを攻撃します
「お姉様、いまです!」


ティエル・ティエリエル
--
「そろそろやってくるかな?……あっ、ボスって錬金術ドラゴンなんだね!ボク、何回も戦ったことあるよ♪」
引き続きライオンくんに乗ったまま、制圧した陣地で待ち構えているよ。
やってきたドラゴンを見て幾度か倒したことのある相手に一安心。でも、油断はしないよ!

戦いが始まったら、ライオンくんに「騎乗」したままドラゴンの足元をうろちょろしながら鱗の薄い場所を「鎧無視攻撃」!
【爪による斬撃】は「見切り」で回避するよ♪
ライオンくんや味方の猟兵が怪我押したら【小さな妖精の輪舞】で癒して回るね☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


ライヴァルト・ナトゥア
【獣人同盟で参加】

なんか、随分と小太りなドラゴンだなぁ
とは言え、動きは見た目以上に素早いらしい。俺も気合いを入れていくとしよう
(鎌で牽制しつつ、妹たちには近づけないように立ち回る)
焦れたか?短気なんだな?
(ブレスが来るなら)
スピの土壁じゃあ少し足りないか、、、?
まぁ、この程度ならば何の問題もないが
(左手をブレスに向け、ユーベルコードを解放。左手から現れた巨大な狼の顎門がブレスを飲み込んでゆく。飲み込んだと同時にジャンプして二、三歩跳ねてマニトゥへと乗り込む)
ちょっと重いかもだが、少し間借りさせてくれ
(ティアへの攻撃を弾き、余裕があれば翼を中心に斬りつける)
さて、その翼、貰いうけようか!



●フロアボスとの邂逅
「咆哮が近づいて来ておるのぅ」
 エウトティアはフロアボスが辿り着く前に、スピレイルとの相談を纏める。
「今度はわしとの連携を強化しようかえ、あまり突出するでないぞ」
「はい、お姉様! 相手次第ですが、私も援護射撃を主体にしたいと思います」
 元気に返事をしたスピレイルは、肩紐で下げていた精霊印の突撃銃を手に持つ。その様子を見たライヴァルトは思った。
(ティアとスピが後衛に徹してくれれば、護るのが楽になるな……)
 もちろん、前衛にいようとオブリビオンからの攻撃は通させないが。
「そろそろやってくるかな?」
 ライオンに騎乗したままのティエルが奥の通路を見つめる。
 獣の様な咆哮を上げながら、暗闇より出ずるは黄金に輝くドラゴン。身体の端々に鉱石が埋まっている。
 このオブリビオンをティエルは知っていた。
「……あっ、ボスって錬金術ドラゴンなんだね! ボク、何回も戦ったことあるよ♪」
 初めて戦う相手じゃなくてよかったと、安堵の息をつく。だからって油断はしないけどね!
 一方、ドラゴンと戦うのは久しぶりなスピレイルが相手に告げる。
「ここから先は通行止めです。私たち猟兵が通しません!」
 彼女の突撃銃の一撃が、鬨の声となった。

●それは錬金術で生み出された獣
「小太りに見えるが、動きは中々に素早いらしいな」
 愛用の鎌、魂ノ簒奪者を手にしたライヴァルトが攻撃を仕掛けては退いてドラゴンの注意を引く。
 ドラゴンがライヴァルトへ攻撃しようとすれば、後方のスピレイルが炎の精霊の力を宿した弾丸を撃つ。
 あっちを向いて、こっちを向いて、を繰り返したドラゴンが苛々したように尻尾を地面に叩きつける。
「焦れたか? 短気なんだな?」
 ライヴァルトが呟く。同時に後方のエウトティアが風の刃でドラゴンを切りつけ、少し離れた場所からスピレイルが突撃銃を撃つ。
 猟兵たちの後方に気を取られたドラゴンが、猟兵に尻尾を向けて地面を思い切り叩く。土埃と石つぶてが辺りに飛び回る。
 土煙のせいで視界が悪くなったスピレイルの銃弾が、ドラゴンの横をかすめて壁にめり込む。
 直ぐに正面を向き直そうとするドラゴンだが、それを見過ごすライヴァルトではない。彼はドラゴンのがら空きになった背中を鎌で薙ぐ。
 悲鳴なのだろう、咆哮を上げてドラゴンは地面に落ちる。その背中に生えていた翼は、片翼になっていた。
「よかった、攻撃が届かないかと思ったよ!」
 ライオンに乗って前に駆けたティエルが、ドラゴンの前足を狙ってレイピアを構える。走る勢いを乗せたレイピアが、ドラゴンの爪の根本に突き刺さった!
 二度目の悲鳴を上げたドラゴンは、レイピアを抜いて走り回るティエルに向かって無傷のほうの前足で爪による斬撃を繰り出す。
 怒りで繰り出された単純な攻撃を見切ったティエルは、易々とその攻撃を躱す。だが攻撃が命中しなかったことにより、ドラゴンの足元に錬金術の魔法陣が刻まれる。
「あっ! 魔法陣の上に錬金術ドラゴンがいると、強化されちゃう!」
 今までの戦いの中でも見た事のある光景に、ティエルはしまったと声を上げる。
「では魔法陣を壊してしまいましょう!」
 スピレイルが土の精霊の力を借りて詠唱する。
「グラウンドバースト!」
 地震のように地面が揺れ、隆起する! それは無数の槍をかたどって、魔法陣を壊すと同時にドラゴンへの攻撃となる。
 槍に貫かれ、後ろ足が縫い留められたドラゴンは怒りの咆哮を上げる。その様子に第六感の働いたスピレイルが全員に届くように声を上げる。
「ブレスが来ます! お兄様!」
「ああ、土壁だけだと少し足りなさそうだな」
 ドラゴンがブレスを放ち、周囲の槍を壊していく。その中でライヴァルトは天狼を封印した左手を差し出して詠唱する。
「わが身に眠る天狼よ、終末齎す悪逆よ。世界の総てが貴様の餌だ。全てを喰らえ、《部分解放・世界喰らう終末の顎門》!」
 封印が一部解除され、彼の左手は巨大な狼の顎門となった。それはまるで水を飲むように、ブレスを飲み込んでいく!
 ブレスを飲み終えた左手を再び封印したライヴァルトは、周りを見て被害がない事に安堵する。同時に軽く眩暈を覚える。
(毒のブレスだったか……)
「スピレイルは上手く敵を縫い留めた様じゃの、今なら接近戦も可能じゃろう」
 エウトティアが巨狼マニトゥを召喚し騎乗する。マニトゥはドラゴンを翻弄するようにジグザグと壊れた土槍の上を駆け、ドラゴンに飛び掛かる。
「マニトゥ、そのまま喰らい付くのじゃ!」
 ドラゴンの喉元に噛みつき、固定するマニトゥ。ドラゴンはマニトゥから逃れようともがくも、上手く外すことができない。
 焦れたドラゴンは上を向いて口を大きく開け、大気中の魔力を取り込もうとする。
「またブレスを放とうとしている、お姉様!」
「心配ない、大口を開けたならば格好の的じゃ。我が一矢受けるがよい!」
 マニトゥの背から跳躍したエウトティアが手製の短弓の弦を引いて、ドラゴンの口内に矢を放つ!
 それはドラゴンの喉に刺さり、大きなダメージを与えた。

 その頃、毒に当てられたライヴァルトが片方の膝をつく。双子の妹たちは驚いて、今すぐにでも彼に駆け寄りたかったが戦闘中だ。自由に横行はできない。
 近くにライヴァルトの近くにいたティエルが、双子に心配いらないと目くばせする。
「任せて☆ ボクの翅の粉には傷を癒す力があるんだよ☆ それじゃあ、いっくよー!」
 ティエルがライヴァルトの頭上をくるくる旋回すると、その翅からキラキラと光る粉が落ちる。
「みんな治っちゃえ♪」
 光の粉を浴びると、ライヴァルトの顔色はたちまちに良くなった。
「ありがとうティエル、もう大丈夫だ」
 穏やかな笑みを浮かべて、ライヴァルトはティエルに礼を言う。
「お兄様! よかったです~!」
 泣きそうな顔をしたスピレイル。
 エウトティアも安堵の表情を浮かべた。
「スピ! まだボスは倒れていないだろ、泣くなら後でだ!」
 四人は再び黄金のドラゴンと対峙した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

琥珀川・れに
「おや、エウトティア、スピレイルじゃないか。
獣人同盟の皆さんもこんにちは

っとゆうちょに挨拶もできなさそうだ
一旦引き受けるよ」

【おびき寄せ】で走り壁敵の攻撃を転がりながら逃げる
さながらハリウッ…映画

走りながらUC【トリニティエンハンス】で風属性で攻撃力をあげる
「僕の友達をいじめるやつは許さないよ」
戦いやすい狭い場所で振り返って【カウンター】剣で脳天へ【串刺し】

竜の消耗気味の様子に
「いや、君が遊ばれていたようだね。さすが獣人同盟の皆さんだ」
風属性で瓦礫を飛ばし一度離れる
「さて、とどめは誰がやるんだい?」

※アドリブ大好き楽しみ。追加・省略ご自由に


エウトティア・ナトゥア
続けて攻撃じゃ。

援軍も来てくれた様じゃし一気に決めさせて貰うのじゃ。

『錬金術ドラゴン』が怯んでいる間に、マニトゥを踏み台にドラゴンの頭に飛びつき跨る。
(黒曜石のナイフを抜き放って精霊光を纏わせる)
精霊よ刃に宿り赤き光芒となりて我が敵を討て!
(ナイフをドラゴンの額に突き立てます)

(ドラゴンの頭から飛び降りマニトゥに拾ってもらいます)
おっと、暴れよるわ。マニトゥ、ありがとうなのじゃ。




 コツコツと軽快な足音を立てて、猟兵たちが通ってきた通路から現れたのは琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)だ。彼女の紫の瞳が、先に戦っていた猟兵を捉える。
「おや、エウトティア、スピレイルじゃないか。獣人同盟の皆さんもこんにちは」
「レニー殿、援軍かのう。ありがたいのじゃ」
 戦闘中ながらも、エウトティアは見知った顔に和む。その会話を遮るように錬金術ドラゴンが吠える。
「っと悠長に挨拶もできなさそうだ。一旦引き受けるよ」
 そう言い、レニーは足元の小石をドラゴンへ向かって蹴った。それはコツンと、ダメージにもならない程度の勢いでドラゴンに当たる。だが傷を負って気の立っているドラゴンには、それだけで充分な挑発だ。
 ドラゴンはレニーを噛み殺そうと、前のめりになって口を開ける。レニーはそれを引き付けてから避ける。
 もう少しで噛みつけたと思い込んだドラゴンは、再び彼女に襲い掛かる。が、それも前方へ飛び込むように転がったレニーにいなされる。
 引き付けて、いなして、を繰り返しつつレニーはトリニティ・エンハンスで風の魔力を纏う。
 もう少しで噛みつけると思い込んだドラゴンは、狭い場所へ誘われているとは気が付かなかった。ここがいいだろう。と、逃げてばかりいたレニーがくるりと振り返る。
「しかし、君が遊ばれていたようだね。さすが獣人同盟の皆さんだ」
 言葉は通じていないのだろう。ドラゴンは大きく口を開けてレニーに襲い掛かる。
 しかし、その勢いが仇となった。レニーが素早く突き出した、エペ ド ルーンがドラゴンの上あごに突き刺さる。
 ドラゴンが悲鳴を上げるのと同時に、レニーの纏った風の魔力が辺りの石くれを巻き込んで放射される。その衝撃でよたよたと後ろに下がったドラゴンの横を、レニーは素早く駆け抜ける。

 レニーがドラゴンを引き付けている間に、エウトティアは黒曜石のナイフを準備していた。
「精霊よ刃に宿り――」
 巨狼マニトゥが先だってドラゴンの近くまで駆ける。
「赤き光芒となりて――」
 マニトゥに遅れて駆けるエウトティアの、簡素なナイフに精霊力の紅い光が灯る。
 その光は膨張するように輝きを増し、振り返ったドラゴンも眩しさに怯んだ。
 エウトティアが跳ぶとマニトゥが頭を下げ、その額に彼女の足がかかった瞬間に顔を天へと向ける。巨狼を足場にして、更に跳躍したエウトティアはドラゴンの頭上へ踊り出る。
「――我が敵を討て!」
 落下の速度も乗せて、彼女の持った紅く輝く黒曜石がドラゴンの額に突き刺さる。
 紅い光が弾け、ドラゴンの額に吸い込まれるように消える。額を刺されたドラゴンは首を左右に大きく振ってエウトティアを振りほどく。
 投げ出された彼女を、駆け付けたマニトゥが背中で受け止める。
「おっと、暴れよるわ。マニトゥ、ありがとうなのじゃ」
 マニトゥの背に乗ったエウトティアがレニーと合流する。レニーは味方に尋ねる。
「さて、とどめは誰がやるんだい?」
 それに答えたのはエウトティアだ。
「もう決着はついたのじゃ」
「うん? しかし、ドラゴンもまだ動けるんじゃないかい?」
 エウトティアは首を横に振る。
「ほら、崩れ始めたのじゃ」
 促されるままに視線をドラゴンへ向けると、それは額を中心に黄金の輝きを失っていく。そしてパラパラと土くれになっていく。
「蓄積したダメージ……と言う訳じゃないね?」
 レニーの、トリックを教えてくれと言う視線にエウトティアは答える。
「あの紅い精霊力は、崩壊という概念をドラゴンに与えたのじゃ」
 そしてエウトティアは、土くれのてっぺんに残った黒曜石のナイフを回収した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『温泉づくり』

POW   :    ダンジョンなどを攻略して、温泉に使える植物や秘宝などを採取します

SPD   :    温泉に利用できる様々なアイテムを、学園内の様々な施設を巡って入手します。

WIZ   :    温泉に使える魔法や魔法生物などを利用し、温泉の質の向上を図ります

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

スピレイル・ナトゥア
【獣人同盟】で参加します

「さて、とうとう念願のお風呂タイムです!」
入るほうじゃなくって作るほうのお風呂タイムですけどね!
私のお風呂づくりは、フラスコスライムと戦ったあとに普通のお風呂に入って、そのときにスライムみたいなぷるぷるのお風呂を作ったら気持ちいいんじゃないかって思ったところから始まりました
本物のフラスコスライムで作った前回のお風呂は若干失敗でしたが、私はそのときの失敗から学んだのです
私が求めているのはフラスコスライムそのものではなくって、私みたいな子供がいかにも好きそうなフラスコスライムのぷるぷるとした感触なのだと
ぷるぷるとした感触のお湯を探して、今度こそ至高のお風呂を作ってみせます!


ティエル・ティエリエル
「温泉づくり!ボクも色々お手伝いするよ♪」

どんな温泉がいいかな~
そうだ!ボク、お風呂に牛乳を混ぜた牛乳風呂があるの知ってるよ☆
牛乳の代わりにハチミツを混ぜたハチミツ温泉なんてどうかな!どうかな!
ボク、ハチミツを分けてもらえないか食堂のおばさんに「コミュ力」を使ってお願いしてみるね!

ハチミツ風呂が完成したらさっそく入浴だよ♪
んー、よくわかんないけどぽかぽかして気持ちいいね♪

※気付かない内に【小さな妖精の輪舞】の妖精の粉が溶け込んで温泉の効能アップしてたりするかも!

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です




「さて、とうとう念願のお風呂タイムです!」
 この時のために戦ってきたスピレイルは、気合充分。
「温泉づくり! ボクも色々お手伝いするよ♪」
 ティエルも素敵な温泉を作ることに興味深々だ。

 どんな温泉がいいかな? と頭を捻るティエルとは対照的に、スピレイルには明確な構想があった。
「私はぷるぷるとした感触のお湯を探します!」
「お湯が……ぷるぷる……!?」
 その言葉にティエルは驚いた。お湯の形容と言ったら、しっとりとかちゃぷちゃぷとか、そういったものを想像するが、それがぷるぷるだったのだから!
「そうです! 私は以前にもそれにチャレンジしました……ですが、失敗してしまいました。ですが、今度こそ至高のお風呂を作りたいのです!」
 スピレイルは以前、フラスコスライムと戦った後のお風呂タイムの時に閃いたのだ。フラスコスライムみたいなぷるぷるすべすべとしたお湯があったら、ぷにぷにが止まらないと!
「そうだったんだ……ようし、ボクにも協力できることがあったら、どんどん言ってね☆」
 失敗しても諦めないスピレイルを、ティエルは心から応援したいと思った。
「ありがとうございます! では私は至高のお湯を探しますので、ティエルさんには素敵な効能をお願いします」
 後で合流する約束をして、二人はそれぞれの道を行く。

「素敵な効能かぁ、どんな温泉かな~?」
 ティエルは学園内を浮遊しながら考える。
「そうだ! ボク、お風呂に牛乳を混ぜた牛乳風呂があるの知ってるよ☆」
 牛乳の代わりに、ハチミツを混ぜたハチミツ温泉なんてどうかな! どうかな! ハチミツは美味しくって大好きだし、これでいこう♪
 方向性の決まったティエルは食堂へと向かった。

 一方スピレイルはぷるぷるしたお湯を知っている人物がいないか、学園内で聞き込みをしていたが、これは難航していた。
「うう~ん……お湯の感触を変える研究は、中々進んでいないみたいですね……」
 ここはもう一度フラスコスライムを頼ってしまおうか。という考えが頭を過る。
「はっ! ダメですっ、同じ過ちは繰り返しません!」
 でもフラスコスライムみたいに、生き物を作るのは大変そうなのになぁ。と考えていると、閃いた。
「魔法生物も、無から生み出すわけではないでしょう。なら、素体があるはずです」
 そう、生き物になる前のフラスコスライムなら説得(物理)もしなくていいし、ぷるぷるしているはず……!
 スピレイルはフラスコスライムの研究施設へと向かった。


 約束通りに二人は温泉の前で合流した。
「じゃーん☆ ハチミツを分けてもらったよ! ハチミツ温泉なんて、香りも良くって気持ちいいと思うんだ♪」
 ティエルの用意したハチミツに、スピレイルはなるほどと頷く。
「私はフラスコスライムの素体を分けてもらいました。でも温泉の量ですから、暖めるのに時間がかかっちゃいますね」
 生き物でないので、熱を持っていない素体を暖めるのにスピレイルは苦闘中だ。
 ティエルは暖め中の素体を、指先でつついてみる。
 ――ぷるんっ。
「わぁ~、ぷるぷるだね☆ ボクも入っていいかな?」
「もちろんっ。そのためにも早く暖めますね」

 温まったフラスコスライムの素体に、ハチミツを混ぜて。
「「じゃあ、いっせーの」」
 とぷん、と素体に浸かる二人。普通のお湯の感触とは異なる、不思議な感触に包まれる。
「んー、なんだか不思議な感じ☆ お湯にくるまってるって感じかな。ぽかぽかして気持ちいいね♪」
「ぷるぷるしたら気持ちいいだろうって、思いましたけど……想像以上に疲れがほぐれます」
 温泉の気持ちよさに、へにゃっと笑うスピレイル。
 この休息に疲れが取れる効能は気持ちよさもあるのだが、二人共が気が付かない内にティエルの翅の妖精の粉が溶け込んで高速治療の状態になっていることが大きい。

 でも気持ちいいのだから、そんな裏話は気が付かなくてもいいだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シズホ・トヒソズマ
【SPD】

ふう、お疲れ様でした。では、早速色々探しに行きましょうか
私自身は学園の施設に詳しくないですし…なら、やはり今回の『相棒』に尋ねるべきでしょう

スプレッドシンクロで着用者の分身を作り出し、
疲労回復に効果のありそうな薬草やリラックス効果のある匂いが出せる物、後はジャグジーのように泡の出せる機械や術式など探しに行きます

着用者さんの専門により解り易い物もあるので、その事を尋ねたり今回のお礼をしたりしながら、同じ場所で手分けしながら探していきます

設置や準備が終わったら2人で入浴し、温泉の感覚を2人で一緒に味わう
「また機会があればお願いしていいでしょうか?急ぎの時、又今回みたいになるとまずいので」




「暫しお目覚め下さい、共に在りし着用者!」
 シズホが【スプレッド・シンクロ】を詠唱すると、その分身が現れる。
「おお~! なんだか不思議な感じ……!」
 明るい声を出したのは分身の彼女。それはシズホを着用しているアルダワの女生徒の意識を共有している。
「温泉作りをしていいそうですので、一緒に素材を探しましょう?」
「わぁ! いいね、すっごいの作っちゃお!」
 二人は和気あいあいと学園内を進む。
「疲労回復に効果のありそうな術式、心当たりがあるの!」
 分身の彼女は楽しそうに、そして少し誇らしげに本を手に取る。
「雷系統の術式なんだけど。威力を絞るとピリピリが、ほぐれるぅ~って感じがするんだ」
「すごい! それはいいですね!」
 魔術に詳しくないシズホが感嘆の声を上げると、分身の彼女は照れたように笑う。
 他にも、分身の彼女の好きなハーブを入れてみたり、傷に効く薬草も入れてみたり……。
「私の好きな香りは嬉しいけど、シズホは?」
「大丈夫です。このハーブの香り、私もいい香りだと思います」
 好みが合っているみたいで嬉しいな。と互いに思っていたりして。

 温泉の準備が整い、二人は湯に浸かる。ハーブの香りにふんわりと包まれ、ピリピリとした刺激が程よく筋肉をほぐしてくれる。
 しばらくお湯を堪能してから、シズホは切り出した。
「また機会があれば、私の着用をお願いしていいでしょうか? 急ぎの時、又今回みたいになるとまずいので」
 着用希望者にもみくちゃにされたシズホの姿を思い出し、分身の彼女は苦笑い。
「私も歓迎だよ。あ、よくいる教室のメモ渡すね!」
 分身の彼女がお湯から上がる。急がなくていいですよ、とシズホが慌てて追いかけようとする。
 慌てたため、シズホは魔法陣を踏んでしまった。微弱な電流をお湯に送っていた魔法陣を。直に。
 強い電流がシズホに流れ込み、痺れる。
「シズホ!? 大丈夫!?」
 それを見て慌てたのは分身の彼女。しかし電流が流れているシズホに触れては、二人で感電してしまうので手が出せない。
「で、でも……この痛みは新しい快感……!」
 実は被虐嗜好を持つシズホには、ちょっとしたご褒美だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

各務・瞳子
へぇ、逆侵攻防いだんや。流石やなぁ……温泉作り? 寒い時にぴったりやね
飛入りOKなら、うちも挑戦しよかなぁ

身体が温まるハーブゆうたら、唐辛子とか生姜とか……他にもないか調べよか
(図書室で情報収集)
ローズマリーにスイートマジョラム(に相当するアルダワの植物)? 天然の塩も保温と血行促進効果があるんやね

そしたら、学園の温室で体温めるハーブ採ってきて、ガジェットの蒸気ブースターで乾燥させよか
塩とドライハーブを混ぜたらバスソルトの完成や♪
湯船に入れたら即席温泉になるし、足湯にしてもええね

という訳で、試しに足湯でほっこりして、逆侵攻予知したグリモア猟兵さんにもバスソルトをお裾分け。これからも、頑張ってな




 温泉作りは転校生の皆で楽しんでほしいと、アルダワの校長からも伝えられており。
「温泉作り? 寒い時にぴったりやね」
 飛び入りの参加も歓迎だと王子から聞いた、各務・瞳子(トンボ眼鏡のグリモア猟兵・f02599)も参加することにした。

「身体が温まるハーブゆうたら、唐辛子とか生姜とか……他にもないか調べよか」
 瞳子は学園の図書室で情報を集める。
 本体であるトンボ眼鏡をかけた彼女が薬草図鑑をめくる姿は、まるでどこかの物語の学者のようで絵になる。周りの学生たちも、迷惑にならない程度に注目している。
「天然の塩も保温と血行促進効果があるんやね」
 魅力的な漆黒の瞳が文字から離れた。どんな温泉作りをするかのプランが決まった彼女は、周りにいた生徒に温室の場所を訊ねる。生徒は快く温室へ案内してくれた。
 瞳子はまず、温室の管理者に話しかける。
「温まる温泉を作りたくて、薬草を分けてもらえんやろか?」
 聞きなれないイントネーションに最初こそ戸惑った管理者も、瞳子の穏やかな雰囲気にやがてそれも薄れた。
 しばらく談笑も交えたりして、最終的には管理者が薬草を摘むのを手伝ってくれるほどに打ち解けられた。
「ああ、ありがたいわぁ。素人やし、見分けるの難儀やからね」
 お礼を言って温室を出た彼女は、ガジェットの蒸気ブースターで薬草を乾燥させてドライハーブにする。
「塩とドライハーブを混ぜたらバスソルトの完成や♪」
 早速お湯に溶かして、足湯で効果を確認する。足から暖かさが全身に広がり、持続性もいい。彼女の作ったバスソルトは、とても品質がよかった。
「いい感じやね……ほな、温室の管理者さんにもお裾分けしよか」
 薬草をわけてもらったお礼に、と温室の管理者にもバスソルトを持っていく。管理者は、やはりバスソルトにも馴染みがなかったようだが、瞳子の説明を聞いてとても喜んだ。
「さて、次は……」
 グリモアゲートへ戻った瞳子は、今回の予知をしたグリモア猟兵の王子にもバスソルトを渡す。
「あら、いただいてよろしいの?」
「逆侵攻も防げたし、王子さんも予知や転移で頑張ったからご褒美みたいなもんや。まぁ、素人の手作りやけど、そこは勘弁な」
 これからも、頑張ってな。と瞳子が笑うと、王子も嬉しそうに笑った。
「ありがとうなの。あたくし、とっても嬉しいわ」
 そのバスソルトは身体も心も温めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月20日


挿絵イラスト