エンパイアウォー①~からくりめてお
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サムライエンパイア。徳川幕府が復活した織田信長を討滅すべく集めた兵十万。太平の世に差し掛かったこの世であれば十分な数ではあるが、蘇りし者共の相手をするにはそれだけでは足りぬ。
何故ならばこの数を脅威と見た信長は次々と配下を送り込みその戦力を削らんとする。それは最早人の身で起こせるものでなく、そして止められるものでもない。ならば必要となるのは猟兵の理、生命の埒外にあるもの達の力である。
かくして猟兵達に願いが届く、敵の謀略を挫いてくれ、と。
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「皆! サムライエンパイアで戦いが始まったよ!」
リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)が集まった猟兵達を前に口を開く。
「この前武田信玄の復活を阻止したって話は聞いているかな? その時に『第六天魔軍将図』っていうリストに8人の復活武将の名前があったんだ。そのオブリビオン達がサムライエンパイアを征服するために動き出したんだ」
そして当代の徳川幕府将軍である家光がこれに呼応して挙兵。織田信長を討つべく遠征を始めた。
「この軍が無ければ織田信長を倒すことは出来ないんだけど、相手も黙って見てる訳じゃなくて色んな策を立てて来ているんだ。皆にはそのうちの一つ、『風魔忍法隕石落とし』を阻止してほしいんだ」
それがどのような作戦であるかというと、こうだ。
「配下のオブリビオンを隕石に変えて、徳川軍の進む予定の道や宿場町、橋とかに落として爆発させて破壊する……って言う作戦なんだ」
なお爆発させてもオブリビオン自体は無傷で風魔小太郎の元へ戻るらしい。
「だから皆にはこの隕石を迎撃して、普通のオブリビオンに戻してから倒してほしいんだ」
とにかくこの隕石が目的地に届かないようにすれば、相手は戦わざるを得なくなる。空中戦を挑んだり、遠距離攻撃で迎撃したりやり方はいくつかあるだろう。
「皆に行ってもらいたいのは峠の道の狭まっているところ、ちょっとでも崩れると通行不能になってしまうから気をつけてね」
現れる敵はからくり忍者軍団、数は両手で足りる程だが油断は禁物だろう。
「それじゃみんな頑張ってきてね! 行ってらっしゃい!」
西灰三
いつもお世話になっています、西灰三です。
今回はエンパイアウォーの依頼をお送りします。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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詳しい内容はOPの通りです、それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『からくり忍者軍団』
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POW : からくり・自己犠牲術
【死角から超高速で接近し、忍刀】による素早い一撃を放つ。また、【壊れたパーツを破棄する】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD : からくり・自己複製術
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【からくり忍者】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ : からくり・麻痺拘束術
【麻痺毒の煙幕爆弾】が命中した対象を爆破し、更に互いを【鎖】で繋ぐ。
イラスト:なかみね
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シャルロット・クリスティア
なるほど……直接の損害よりも、進軍の妨害を狙ってきましたか。
まぁ、どちらにせよ撃ち落とすだけですが!
狙撃手の身としてはやることは一つ。
対空射撃、撃ち落とします!
私のライフルであれば射程も十分。目も利きますし、外さない程度の腕前は持っているつもりです。
早業で矢継ぎ早に叩き込んで、着地する前に仕留められたら最良ですが……。
煙幕を張られても、やりようはあります。
風向きを考えれば煙の流れ方は読めますし、地形や敵味方の布陣から、戦闘知識を以て進軍ルートを割り出すこともできる。
後はそこ目掛けて撃つだけ。直撃は最悪無理でも、追い立てることくらいはできる筈。
そうなれば改めて撃ち抜くのみです!
アイリ・フラジャイル
アドリブ連携歓迎
隕石になったオブリビオンって……最早形振り構ってられないわね!
帯留めのガジェットを変形――対空機関砲座に
地上から迎撃って……数多過ぎでしょ!
でもやらなきゃ、己を鼓舞して砲撃開始!
峠を崩しちゃいけないなら、可能な限り高所で構える
同じ様に迎撃をしてる仲間を援護射撃――撃ち漏らしの無い様にね!
ある程度空からの攻撃が止んだら、今度は高所から対地攻撃よ!
からくりが相手なら電撃属性で脱力させない!
踊らせてバンバン撃ち落としてやるんだからね
仲間の邪魔にならないなら
峠を塞いで敵が合流出来ないようにしてやるわ
この一戦、絶対に負けられないんだから!
メルノ・ネッケル
『風魔忍法隕石落とし』か……力技やけど、厄介な戦術や。
ともかく、隕石を落としてからいつも通りに戦えばええんやな?
OKや、銃士にゃお誂え向きの相手やで。
視認できる所まで来ればどうにか狙撃で落とせそうやけど……手数が欲しい、二丁狙撃といこか。
隕石になって飛ばされとる状態じゃ脱力とは言えんやろうし、狙撃ん時の反撃は無視して良さそうや。
仕込みは9秒、しっかり集中して……よく狙うんや。
……9秒!今や、『九秒の狐』!撃ち込めぇ!!
ユーベルコードは狙撃の時だけ、無効化はさせへん!
落ちてきたからくり忍者共にはダメ押しの二丁掃射をプレゼントや!
【先制攻撃】、【2回攻撃】!反撃の隙は与えへん、一気に畳み掛けるで!
銀山・昭平
この型が色々と暴れてたのは知ってたが、ようやくおらもこいつを壊せるべ!
しかし隕石に変えて落とすってなかなかメチャクチャする相手だべな……
◆行動
【銀山流超小型絡繰手裏剣】を【即席絡繰強化術】で強化した【武器改造】を用いて威力を大幅に増強、それを隕石に思いっきり投げつけてやるべな!
◆戦闘
【暗殺】の要領で忍者どもに死角から近づいて、要所の部品を【鉄挺】で思いっきりぶっ叩いて壊してやるべ。それをできる限り繰り返すべな。
作るのは難しいが、壊すのは一瞬だべ。成功すれば無傷とはいえ恐らく敵さんもこいつを使い捨てにするつもりだったろうべ、ならここで一体でも多く壊れてもらった方がありがたいべ。
ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
配下を隕石に変えてって色々ぶっとんでるよね。
私も一度隕石になってみたいかもしれない。
私はそんなに器用じゃないからね。やる事はいつもと変わらないかな。
遠距離での狙撃で迎撃させてもらうね。【アインス】で敵の隕石を貫くよ。
隕石だろうがなんだろうが私の矢で貫けないものはないからね。きっちり阻止させてもらうよ。
普通の状態になってもやる事は変わらないよ。遠距離から狙撃しさせてもらうね。
味方がいるなら『援護射撃』中心に戦うよ。いないならそのまま貫くね。
万が一接近されたら「ハンティングナイフ」と「純金のゴボウ」で迎撃するよ。
しっかり敵の作戦を阻止しよう。
弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です。
隕石を迎撃ですか……、遠距離攻撃に乏しい私みたいな人だとちょっと難しいですね……。
なので私は交通の要衝で隕石を待ち構えます。
【情報収集】で必ずここを通る!って場所に【ダッシュ】です!
来た隕石は愛刀の白嵐玉椿に因る鋭刃線閃で真っ二つに迎撃します!
後は普通に戦うまでです!
●迎撃
木々茂る山間付近に転送された猟兵達、その中でも遠距離攻撃を得意とする猟兵達は視界の良さげな地点を各々に探し移動を開始する。見上げる夏の青空には似つかわしくない石の塊が地表に近づいてくるのが見て取れる。
「なるほど……直接の損害よりも、進軍の妨害を狙ってきましたか」
愛用のライフルの銃口を上空に向けたシャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)が呟く。この手の作戦こそスナイパーたる彼女のようなタイプの腕の見せ所だろう。
「『風魔忍法隕石落とし』か……力技やけど、厄介な戦術や。ともかく、隕石を落としてからいつも通りに戦えばええんやな?」
やや離れたところで近接戦闘を得意とする猟兵と会話しているメルノ・ネッケル(火器狐・f09332)もまた銃士である。二丁の銃を手にしているがまだ早い。弾薬とバッテリーを確認してその時を待つ。
(「配下を隕石に変えてって色々ぶっ飛んでるよね」)
夏の日差しが目に入らないように木陰に隠れているルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)はそんな事を考える。
「……私も一度隕石になってみたいかもしれない」
そう口にする彼女も割とぶっ飛んでいる方ではないだろうか。彼女が矢をつがえた状態で待機していると旅団で見たことのあるようなインパクトのあるドワーフがゴーグルのレンズを光らせていた。
「隕石に変えて落とすってなかなかメチャクチャする相手だべな……」
銀山・昭平(田舎っぺからくり親父・f01103)はそう言うものの、声に弾みがある。今回あの隕石の中に入っているのはからくり忍者である。ガジェッティアにして忍者の血を引く彼にとっては興味の対象なのだろう。
「確かに最早形振り構ってられないわね!」
峠の更に上の方、ガジェットを対空機関砲に変化させたアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)が地上から敵の数を数える。
「……何あれ、数多すぎでしょ? まだ撃っちゃ駄目なの?」
「大きさと進路計算するとまだ届かない感じじゃのー」
メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が指をせわしなく動かす。敵の軌道計算に合わせて別のプログラムを生成しているようだ。
「……届かなければどんな数でも、どんなに派手だろうと何の問題は無いのー。というわけでポチッとな」
瞬間隕石と地上を遮るように空間が歪む。その領域に飛び込んできた隕石は突如その速度が落ちる。これが彼女の用意した攻性プログラム【G線上のアーリア】だ。降下速度を落とした隕石に対し、地上から次々と矢弾が放たれる。
「! ……結構硬い!」
シャルロットが空薬莢を捨て次弾を装填しつつ呟く。命中した手応えはある、だが隕石はその姿を変じてはいない。
「着地前に仕留められたら最良でしたが……」
直様に引き金を引いて命中させる。今度はその姿を変じさせる事に成功するがまだ敵の数は多い。
「……大丈夫、やる事はいつもと変わらない」
ルエリラがすっと目を細めて魔力の矢を撃ち放つ。これまで彼女が幾度となく繰り返してきた動作。それはただ自重に引かれてゆっくり落ちてくる隕石を貫いた。落ち着いて狙いを定めているのはメルノも同じだ。
(「1、2、3……」)
両手の銃を構えてカウントを増やしていく。ゆっくり落ちていく2つの異なる対象にそれぞれ銃口を向ける。彼女の視線は狂わない。
(「7、8……9!」)
「今や! 『九秒の狐』! 撃ち込めぇ!!」
熱線と弾丸が2つの隕石を打つ。ばらりと隕石のかけらは剥がれて中からからくり忍者が現れる。
「おらも負けられん、ちょっとだけ飛ばすべ!」
昭平はそのゴワゴワとした手の中に握られた超小型の手裏剣を思い切り上空へ向かってばら撒いた。小さな手裏剣は更に自ら推進用の火を吹いて隕石達に向かって飛んでいく。
「敵が合流できないようにバラバラな場所へ落とさないと……」
空中で隕石から戻ったオブリビオン同士が合流しないように、オブリビオン同士の間に弾幕を放つアイリ。隕石の阻止だけではなく、オブリビオンの撃破も行わなければならないのだ。
「相手をバラバラにすればいいのー?」
「ええ、そうすれば各個撃破できるはずよ」
アイリが答えればメイスンががしゃりとガトリング砲とミサイルランチャーを取り出す。それらは空中に残っていた敵目掛け発射され、そして爆発した。
「これでバラバラに……いや結構頑丈じゃのー?」
空中から地上に落ちたからくり忍者達はそれぞれバラバラの地点に落下する。ダメージは受けているもののまだ活動可能らしい。
「隕石は全部撃ち落とした……! あとは!」
シャルロットは相手が合流すると言う予測を立てて、敵の分断に動く。後は白兵戦の得意な猟兵のところに追い立てればいいだろう。
「私も動こう」
ルエリラもこれから本格的に動くであろう地上部隊の援護射撃の為に情報伝達を図りながら木々の間を駆ける。接近戦用の準備はしてきているが世話にならないような立ち回りが必要だろう。
「上手く敵を分断できたわね」
脇を走っていく他の猟兵の姿を見送って、アイリは手近にいたからくり忍者の頭上を取る。高所を取るのは戦いのセオリーだ、彼女は電撃弾で牽制に専念する。。なおメイスンは一仕事したといい汗を拭いていた。
「あんたらなんぞにうちの故郷はやらせへん!」
メルノは地上に降りたからくり忍者に隙を与えず攻撃を仕掛けている。
「反撃の隙は与えへん、一気に畳み掛けるで!」
彼女の二丁の拳銃が銅色の装甲に傷を付けていく。だが敵もさるもの、先程の一斉射撃を受けてもなお動きを止めない。
「ちっ!」
だが苦戦する彼女の元に救世主が現れる。弾丸の再装填のタイミングをどう図ろうかと思った時に敵の体が思い切り吹っ飛ぶ。
「この型が色々と暴れてたのは知ってたが、ようやくおらもこいつを壊せるべ!」
鉄挺を担いだ昭平が、ついさっきまでからくり忍者がいたところに立っていた。しかも機械屋らしく、機構の隙間を狙って攻撃している。
「作るのは難しいが、壊すのは一瞬だべな……」
敵もこれを使い捨てにするつもりだったのだろうが、そうされるなら壊してしまったほうが良いと昭平は考える。レプリカを作った時の苦労を考えれば少しばかり切ないけれども。そんな彼にメルノが礼を言う。
「ありがとうな、故郷の戦いだからって張り切り過ぎてもうた」
「いんや、おらも育ちの故郷はこっちだべ。気持ちは分かるべよ」
二人は残るからくり忍者を倒すべく索敵に向かう。
大成功
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郁芽・瑞莉
風魔忍法隕石落とし……、
地味ですが進軍への影響は大きいですね。
しかも隕石爆弾たるオブビリオンも倒さないと無傷なのも痛いですが。
確実に潰して進軍を助けましょう!
隕石を目的地に届かない様にする為にユーベルコードを使い飛翔。
先制攻撃で相手に避けられない速度でランスチャージして軌道を変更。
「まずは空を制して隕石落とし、阻止させて貰いますよ!」
オブビリオンに戻ったら相手の攻撃は残像や迷彩、
見切りや第六感もフルに使って回避を試みます。
攻撃は封印を解いて溜めた力を開放。
早業で一撃目でなぎ払って鎧を砕き、二撃目で鎧を砕いた所に
衝撃波を発生させて範囲攻撃を行い傷口を抉ります!
「ここで倒させて頂きますよ!」
黒金・菖蒲
やれ、隕石を落とすか。
忍のくせに、やる事は随分と派手に目立つことをするのだな。
成程、忍んでいるのは「恥」ということかな?
先ずは、隕石の迎撃か。
さて、私の射程に入ると良いのだがね。
我が一刀、何処へも届けて見せよう。
迎撃に用いるは「涯無」
その軌道を見切り、移動。
届く範囲に入ったならば、如何に大きかろうと両断し、刻んであげよう。
元に戻った後も、涯無を主体に迎撃しよう。
回避には完全な脱力が必要なようだが、前兆も軌道も見えぬ私の斬撃、防いでみよ。
近づいてきたなら、攻撃は見切り、残像を生かして回避。
一閃で切り伏せよう。
●二振り
「風魔忍法隕石落とし……、地味ですが進軍への影響は大きいですね」
(「……地味、か?」)
「しかも隕石爆弾たるオブビリオンも倒さないと無傷なのも痛いです。確実に潰して進軍を助けましょう!」
「ああ、急ぐとしよう」
郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)の言葉を聞いていた黒金・菖蒲(影の刃・f18670)は内心で思った事は簡単に口にしない。『家族』のところにいた頃には軽口が二度と聞けなくなった者が何人かいた事を知っている。
(「やれ、隕石を落とすか。……忍のくせに、やる事は随分と派手に目立つことをするのだな」)
経験上、派手なことをする時は差し迫ったときか示しを付ける時だ。今回は恐らく前者なのだろう。
(「成程、忍んでいるのは「恥」ということかな?」)
帽子を深く被り直した彼はそう結論づけると、隣から瑞莉の声が響く。
「いました! 行きます!」
即座に彼女は空を飛び凄まじい速度でからくり忍者に突撃する。
「空は私達が制しました! このままあなた達の陰謀を阻止させてもらいますよ!」
直様に武器を持ち替えからくり忍者と切り結ぶ瑞莉、その背を菖蒲は守るように背を向けている。鞘に入った刀の柄に手をかけたまま周りの気配を探る。
(「そこか」)
動作は一つ、柄を握ることのみ。生み出すのは『斬る』という概念。それだけで敵の体は2つに分かれて動きを止める。隕石の迎撃でこの技を見せなくて済んだのは彼としては一つ楽になっただろう。手の内は易々と見せるようなものでもない。
「――解放! 一気に終わらせます!」
他方、瑞莉は攻撃も防御も全力だ。手にした刀に力を漲らせまずは一薙ぎ。
「ここで倒させて頂きますよ!」
からくり忍者の装甲を切り飛ばし、返す刀で衝撃波とともに敵を吹き飛ばす。
「これで、終わりです!」
彼女も一仕事を終えた事を確認し、菖蒲は近づく。
「そちらも終わったかね?」
「そちら『も』? ……もう一体いたのですか。すみません加勢できず」
「なぁに、私に出来る事をしたまでだ」
二人は残るからくり忍者を探すために動く、最も他の猟兵が上手くやっていることを確信しながら。
大成功
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クラウン・アンダーウッド
からくりはボクの得意分野さ!活躍して見せようじゃないか!
大量の応援特化型人形の人形楽団による演奏で場を盛り上げる。
UCで10体のからくり人形を自立化させ、ナイフで味方(主人)を切りつけさせる。出血するように吹き出す炎が人形を包み紅く染め上げる。人形から受けた傷はヤドリガミの特性で再生。ナイフを持たせたからくり人形達に空中機動で隕石を迎撃させる。
仕留め切れなかった敵はボクが受け持とう。さて、ガントレットで粉々にしてしまおうか。それとも研究のために道具セットで分解してしまおうか。悩ましいねぇ♪
メイスン・ドットハック
【WIZ】
隕石落としとは派手なことを企む忍者じゃのー
じゃけど、それも届かなければ何も問題はないのー?
隕石の進路を【ハッキング】【情報収集】により観測
その情報分析を元に算出した通過予定地に、「G線上のアーリア」の電脳重力爆弾を炸裂させ、重力空間を展開
過重にかかる重力によって、隕石は無理矢理速度は落ち、軌道は目標地点より手前に落ちることになるはず
これによって解除された忍者軍団はさらに重力空間で、動きを制限された状態
それを予め展開しておいた電脳魔術によるミサイル、ガトリング機銃によって【誘導弾】【一斉発射】を、片っ端から殲滅を敢行する
アドリブ絡みOK
●ペイン
「からくりはボクの得意分野さ!活躍して見せようじゃないか!」
「……あの、それはなんですか?」
「うん? これ? 人形楽団」
「はあ」
にぎやかな音楽を奏でるクラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)の人形たちに、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は頭を捻る。隕石を迎撃せずには済んだけれども、いまいち同道している彼を掴みきれない。
「ともかく、ここに敵が来るのは間違いないと思います。警戒しておきましょう」
銀花は剣を抜く。ここは敵が狙っていると言う峠の、その中心。隕石による破壊が失敗したのなら必ず狙ってくる場所だ。
「確かにそうだね、じゃあ準備しておこう」
クラウンが指を動かすと別のナイフを持った人形が10体程現れる。――そしてそのうちの一体が主の体を切り裂いた。それは確実に彼の身に深々と刺さり、傷口と刃の間からはこの世のものとは思えない光が延びできている。
「な……!?」
「何を驚いているんだい? ……あ、それよりお客さんが来たみたいだよ?」
銀花が何か言うよりも早く、クラウンは敵が現れたことを示唆する。人形たちが主の傷口から漏れ出る地獄の炎をナイフに塗りつけてからくり忍者を斬りつける。それに加えて銀花の鋭い一閃も加わりオブリビオンは残骸となって動きを止める。
「さて、これはガントレットで粉々にしてしまおうか。それとも研究のために道具セットで分解してしまおうか。悩ましいねぇ♪」
「貴方は……」
「ん?」
「貴方は自らを傷つけるのが痛くないのですか?」
いつも戦いの傷にまみれている少女は、楽しげに語る道化師に問う。いくら彼がヤドリガミであり本体が再生すると言っても時間をかけずに治るようなものではない。戦いの為とは言えど容易く選択するのは正気の沙汰ではないのだ。
「痛くないよ? 五感切り離せるし」
軽く言うクラウンに銀花は押し黙る。それ移行彼女からは彼に掛ける言葉は少なく、残る敵を掃討するための遣り取りをするだけであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レン・ランフォード
風魔小太郎という名高い忍者…にしてはやる事が派手ですね
…兎に角、この世界は必ず護ります
ええ、だから此方も派手に撃ち落としましょう
【光線式斬撃兵装・童子切】、リミッター解除
「なぎ払い」ます!刎ねろ、童子切!!
さらに撃ちこぼしがないよう
振り切る前に手首をひねって返す「二回攻撃」です!
撃ち落としたら【風纏・天羽々斬】を纏って飛翔
敵に接近して「空中戦」開始です
【天羽々斬】の十六の刃を敵に飛ばして
【童子切】をもう一度打ち込む体勢に入りますが
十六の刃は「フェイント」敵を傷つける事なく直前でかわし
その隙に「投擲」したマジックカードを当たったと同時に発火「属性攻撃」
脱力を解かせた所に【童子切】を打ち込みます
ミハエラ・ジェシンスカ
単なる特攻兵器の類いであれば馴染みもあるが、全く
この世界のオブリビオンどもは相変わらず面妖な術を使う
まあ良い。宇宙では隕石やデブリの迎撃なぞそう珍しいものでもない
フォースレーダーによる【情報収集】で隕石の総数・距離・速度を計測
【対艦魔剣】を起動
フォースセイバー、全段直結
超過駆動(オーバードライブ)!
長大な光の刃を以って【武器受け】の要領で遠間から切り払う
峠ごと切り払わぬよう留意しつつ必要そうなら【念動加速】で飛行する
ほう、この世界のマシンか
その捨て身、マシンの戦い方というものはどの世界も変わらないようだな
悪いがフォースレーダーを起動した私に死角はない
その攻撃を【見切り】【カウンター】で仕留める
●
「ここから6時方向、角度31度。……そこだ。フォースセイバー、全段直結。超過駆動(オーバードライブ)!」
「刎ねろ、童子切!!」
落下中のからくり忍者をミハエラ・ジェシンスカ(邪道の剣・f13828)とレン・ランフォード(近接忍術師・f00762)は降下中のからくり忍者を十字に四等分にする。
「随分と派手な技だな」
「ミハエラさんこそ。まあ、あちらが派手な手段をを取るのならこれくらいは問題ないでしょう」
「そうだな。……次はあちらだ、もう地上に降りているようだ」
レンに返されたミハエラは森をかき分けながらバディで進む。
「単なる特攻兵器の類いであれば馴染みもあるが、全く。……この世界のオブリビオンどもは相変わらず面妖な術を使う」
「あ、あはは……」
「まあ良い。宇宙では隕石やデブリの迎撃なぞそう珍しいものでもない」
ミハエラの言葉にレンは曖昧な笑いを返すのが精一杯だ。
「そろそろ近くにいるはずだ。注意しろ」
「はいっ!」
背中合わせに警戒する二人、その時頭上からがさりと音がした。
「上です!」
「分かっている!」
二人がそのまま別れると、地面が爆ぜる。どうやら上から奇襲を狙っていたらしい。
「ほう、この世界のマシンか。その捨て身、マシンの戦い方というものはどの世界も変わらないようだな。だが」
爆弾とともに伸ばされていた鎖をミハエラがすかさず掴み、腕に力を入れる。
「フォースレーダーを起動した私に死角はない」
そのままからくり忍者を引きずり落とすと、近くに寄せて空中へと投げ捨てる。
「行きます!」
レンが16枚の刃とともに飛翔し、そのまま再度巨大なエネルギー剣で相手を切り裂く。2体目のからくり兵も敢え無く撃破された。
「……意外と手応え無かったですね」
「隕石を迎撃してた者の追撃が有効だったのだろう。……周りに猟兵以外の熱源反応もない、ここはこれでミッションコンプリートだ」
ミハエラの言う通り、周りには隕石もからくり忍者もいない。猟兵達は敵全滅を確認すると次の戦場へと向かうべく帰投する。まだまだ織田信長の手勢は尽きてはいないのだ。
大成功
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