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エンパイアウォー②~水晶屍率いるは女無双

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●水晶の増える時
 奥羽の地にて、蔓延りたるは水晶の髑髏。
 それは、次々と命を喰らいてまた生み出される。
 次々と、次々と。
 怨恨と悔恨、憎悪と嘆き。
 それを食らって次々と、次々と。
 嗚呼、嗚呼、地に満ちれ。
 それこそが我らの覇業の礎となりて。

●水晶の屍人
「奥羽の地にて水晶屍人と言うものが湧いています」
 そんなゲームのモブPOPの如く言わんでも。
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は猟兵たちに視線を向けた。
「このオブリビオンの厄介な所は噛まれたら増える所です」
 バイオハザードか何か?
 はい、バイオハザードです。
「その為に次々とその数を増やしています。幸いと言うかなんというか戦闘力其の物は低いです」
 低いですが……と言葉を区切った。
 雪だるま式に増え続けるこの敵を止めねばならない理由がある。
「この増え続ける敵を止めねば、幕府軍は防衛に軍備を割かねばなりません」
 そうなれば、決戦への戦力が減ることに繋がる。
 それは、織田信長軍に不利的状況で挑む事他ならない。
「個々の性能は低いです。よって指揮をする強力な個体を撃破すれば防衛軍でどうにか抑えられるようです」
 紫紺の瞳が無機質に、無感情に猟兵たちを一瞥する。
 グリモアを虚空に浮かべ、それが転送の準備を始める。
「つまり、猟兵たちに求められるは敵オブリビオンの撃破」
 雑兵に気をとられずに済む楽なお仕事です、と告げた。
 それを楽と思うか、辛いと思うかは人次第ではあるが。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
 いつも通りに、いつもの如く、銀糸の少女は猟兵たちに定型句を送る。
 そう、いつも通りに、いつものように戦えば問題はないのだから。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 うわあああああああ戦争だあああああああああ。
 2回目の戦争シナリオです。
 一回目とは違い今度は強力な敵個体との戦いです。
 と言ってもぶちのめすだけです。気合いれていきましょう。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦 『女武者大将』

POW   :    「大将を死守せよ!」
戦闘用の、自身と同じ強さの【自らを護る近衛女武者衆】と【敵を迎え撃つ女鉄砲隊】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    「騎馬隊!前へ!進め!」
【白馬に跨った女騎馬隊】の霊を召喚する。これは【薙刀を持っての騎馬突撃】や【距離を置いての馬上弓射】で攻撃する能力を持つ。
WIZ   :    英霊達の加護と呪護
【かつて仕えた戦国大名の英霊】【自身が率いた兵士の霊】【合戦で討ち果たした敵兵の怨霊】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。

イラスト:森乃ゴリラ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は鍋島・小百合子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リズ・ルシーズ
アドリブ・連携歓迎だよ!

【SPD】

数を増やされると厄介だからね、頭を潰すよ!

【地形を利用】して【迷彩】状態で【スナイパー】として戦うよ、【先制攻撃】で擬似刻印の光【属性攻撃】で狙いうちだね

召喚には召喚で!

敵の召喚に合わせて【ルシーズ】で量産型を呼び出すよ、【迷彩】した量産型ルシーズと一緒に味方の【援護射撃】と攻撃までの【時間稼ぎ】だね

残念、そっちは量産型だよ!

見つかった量産型は、敵を巻き込んで自爆だね。大事の前の小事じゃないけど、同じ顔の量産型が爆散してるけど気にしたら負けだよね?


アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎

何だか厄介なゾンビ兵がわんさかいるな…よし、ぶっ飛ばそう

【フルスピード・スカイドライブ】を発動して敵陣に突っ込む。ひたすら全速力で戦場をかき乱し、ゾンビ軍団を【吹き飛ばし】まくってやるぜ。
力技で攻め続ければ、敵は護衛用の武者軍団やら鉄砲隊やらを召喚するはず…だがそれこそが俺の狙い! 敵の軍団が出てくるってことは、その中心に敵の大将がいるってことだぜ!
敵大将を攻撃するのは…仲間に任せる! 俺はゾンビ兵や召喚兵士を片っ端からぶっ飛ばしまくることに専念し、攻撃のチャンスメイクだ!
まあ、最大速度マッハ4なんで、動いているうちにボスをぶっ飛ばす可能性もあるが…そん時はそん時だな!


花村・百萬歳
【全世界サイボーグ連盟】で参加。連携アドリブ歓迎。

「血と土の匂い!たまらんである!」
久々の戦さ場に感極まった百萬歳は、最大出力のレーザーを天高く打ち出して己の【存在感】を誇示。オブリビオンの女鉄砲隊の意識を引きつけて【時間稼ぎ】をします。
「ワガハイに見事当てれば100万点!かかってくるがよい!」
鉄砲の的となって味方の進撃を支援。乱戦となった頃合いを見計らって【破壊工作】を開始。ジェノサイド七星刀を弾幕発射して大将を集中砲火します。



●質と量にて
「数を増やされると厄介だからね!!」
 頭を潰す、とリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が叫ぶと同時。
 無数の鏡面体が生成されルシーズたちが現れる。
 水晶屍人たちがルシーズに襲いかかる。
 それに抵抗し、噛まれたら即時自爆。
「……同じ顔してんのが吹っ飛んでんな……」
 アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)がぼそり、と呟く。
 その後、ポーズを決め、アーサーはそう、暁の戦士ドーンブレイカーに変身する。
 説明しよう、アーサー・ツヴァイクは改造人間である!!
 邪悪なるオブリビオンの魔の手が力無き人々に迫る時ッ!!
 そう、彼は闇をぶち破る光、そして暁なる戦士・ドーンブレイカーへと変身するのだッ!!
 【Select……FLYING ACTION!!】
 電子音声が響き渡り、ライドランのエンジンが唸りを上げる。
「いくぜぇッ!!」
 恐るべし蒸気が暁の戦士・ドーンブレイカーを覆い、ライドランが唸りをあげて爆走を開始する。
 光の如き速度で突撃を開始したドーンブレイカーを見送るルシーズたち。
 黄色いハンカチは再会の約束。
「血と土の匂い!! たまらんであるッ!!」
 花村・百萬歳(サイバータオパンク重装機械化仙人・f20879)が天高く最大出力でレーザーを打ち出した。
 自らの姿を誇示するがの如く。
「やあやあ近きものは目にも見よ、遠からんものは風に聞けぃッ!! 我こそは真仙天地一切識最終覚者花村百萬歳大総帥閣下よぉッ!!」
 誇大妄想が嵩じて構築された永久機関・丹田回路(タオサーキット)が唸りをあげる!!
 ナンチャッテだけどな!!
 己の妄想力を無限のエネルギーに変えて今ここに鋼の絡繰り機人が降臨するッ!!
「…………なんなのアレ」
 思わず女大将は呟いた。
 無数の同じ顔にマッハ4で爆走する暁の戦士、そしてなんか雄叫びをあげる鋼人。
 まぁいい。己の仕事は果たすのみ。
「迎え撃てッ!!」
 鉄砲隊の亡霊が現れ、火線を叩きつける。
 それはまるで長篠の戦いの如く。
 だが、"盾にした"無数のルシーズの後ろから"さらに無数のルシーズ"が現れる。
 叩きつけられる火線、それに対抗するような無数の火線。
 違いはただ一つ。
 技術差による弾幕の差。
 徐々に敵の弾幕は薄くなり、されどこちらの弾幕は増していく。
 いわば一つのランカスターの法則。
「クッ……騎馬隊ッ!!」
 新たに現れたるは騎兵たち。
 勇猛果敢に薙刀片手に現れたソレ。だがしかし。
「遅ぇなッ!!」
 ライドランのマッハ4と言う速度には決して追いつけない。
 発生した余波のソニックブームがそれを薙ぎ払っていく。
「見るがいいッ!! これが我輩の超断裂ジェノサイド七星刀であるッ!!」
 百萬歳の左手が展開され、ファイバーレーザー砲の砲身と化す。
 砲門、開け。エネルギー充填120%。
「とっておきのすぱっといく奴なのであるッ!!」
 咆哮と共に解き放たれた光の奔流。
 それが騎兵諸共女大将を飲み込む。
「あぐぁああああああッ?!」
 されど、健在、未だオブリビオン沈まず。
 さらなる騎兵隊を呼び出して、猟兵たちを睨みつけた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎

ほうほう…その水晶には一体どんな意味が?(妙なところが気になる女)
採掘すれば売れたりするんだろうか?それとも、殺した時点で消滅?
…まぁ何方にせよ…死に絶えろ…それが私の望みだ…

脆弱の「呪詛」を籠めた【精霊界の大氷雪】を「先制攻撃」で放ち、屍人共をボスごと攻撃…仮にもボス格ならばこの程度生き延びるだろう?
その後、腐敗の「呪詛」を籠めた大槍で「鎧砕き」の「2回攻撃」を叩き込み、周りに召喚された雑兵は感染の「呪詛」を籠めた「全力魔法」による爆撃で消し飛ばす…

さぁさぁ…盛り上がって来たな…征こうか!


イデアール・モラクス
アーハッハッハ!デカイ戦はやはり愉しいなぁ、壊し放題だ!
さぁ!もっと盛り上げようじゃないか!

・行動
UC【魔導覚醒】を『高速詠唱』で行使。
本気モードになり、魔導防壁を纏いながら空を縦横無尽に飛翔し、両手から次々と『全力魔法』の力で威力を増した『属性攻撃』魔法【風の刃、聖なる光線、闇の球体、炎弾、氷の槍、足元から隆起する石の棘】を無詠唱連射、圧倒的弾幕の『範囲攻撃』と成して『一斉射撃』の飽和攻撃をかけ、相手の攻撃を相殺『武器受け』しながら雑兵である悪霊ごと敵オブリビオンを『なぎ払う』。
「死者、それは既に滅びた敗残者に過ぎぬ!
負け犬をいくら宿そうが、嗾しかけようが我が前には無意味!」

※アドリブ歓迎



●死と暴虐
「ほうほう……その水晶には一体どんな意味が?」
 死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)はそこが気になった。
 売れるんだろうか? 売ったら高いんだろうか?
 それとも殺したら消滅するんだろうか。とても気になる。
「いや、残ったとしても数的に大暴落だろう?」
 イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)が突っ込んだ。
 その内容にも一定の理がある。
「……そうか、そうだな。……まぁ何方にせよ……」
「ああ、そうだな、そうだとも」
 謡の背後に魔法陣が浮かび上がる。
 イデアールの背後に魔法陣が浮かび上がる。
「死に絶えろッ!!」
「壊し放題だッ!!」
 二人の咆哮と同時に解き放たれるは純魔力の大津波と。
 乱れ乱舞する七色の大魔法。
 騎兵たちは一瞬で崩壊する大津波に飲まれて消えて。
 鉄砲隊は圧倒的な七色の弾幕によって飲まれて消えた。
 水晶屍人もその余波に巻き込まれて消し飛んでいく。
「おのれぇッ!!」
 女大将の身に英霊の力が、兵士たちの霊の助力が。
 そして、討ち果たされた怨霊が力を宿す。
 その瞳から血涙が垂れ落ちる。
「さぁさぁ、盛り上がってきたな……往こうかぁッ!!」
 腐敗の呪詛を帯びた大槍と女大将の大身槍が打ち合い、刃が絡む。
 甲高い音をあげ、白刃と白刃が切り結ぶ。
「おいおい、私も忘れてもらっては困るなぁッ!!」
 七色の弾幕が女武者に叩きつけられる。
 大身槍を大きくしならせ回転し、弾幕を弾き飛ばす。
「ちぃ……ッ!!」
「もっと愉しませてくれよ……!!」
 腐敗の呪詛の刃が女武者の肩に突き立つ。
 血肉が溶け、腐り落ちていく。
「あぁぁぁああああ……ッ?!」
「所詮は死者、既に滅び落ちた敗残者にしか過ぎんッ!! 負け犬をいくら宿そうが、嗾しかけようが我が前には無意味よぉッ!!」
 狂笑と嘲笑が戦場に響き渡る。
 白刃と白刃がまた絡み合い、戦場に火花が散る。
 氷の槍が屍人の骸を貫く。
 なるほど、確かに彼女は敗残者である。
 最早血肉の通わぬ過去の残骸。
「だがぁッ!!」
 膂力が増して、謡の大槍を大身槍が打ち払った。
 その様子に謡が瞳を細め、そして歪んだ笑みを浮かべる。
「やるじゃないか……少しは愉しめそうだ……!!」
「はははッ!! 死物狂いでもがけ、デカい戦はそうでなければなぁッ!!」
 悪意にして死そのもの、暴虐なる破壊の魔女。
 それを前にしてなお侍大将として、女武者として。
 彼女はいまだ戦意を崩さず。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クトゥルティア・ドラグノフ
※ルク・フッシー君(f14346)と共闘

心情:
ついに始まったね戦争!
じっとなんかしてられないや
うん、いこうフッシー君!奥羽の人たちを助けなきゃ!

行動:
フッシー君が屍人を凍らせて、指揮官の居るかもしれない集団を発見したらすぐに飛び出すよ。
邪魔する屍人は剣を振るって切り捨る!
指揮官を見つけたなら、フッシー君の援護に合わせて攻撃するよ。
どれだけの苛烈な攻撃が来たとしても、【勇気】を振り絞って【怪力】を生かした剣技を繰り返し、隙を見せたら【月腕滅崩撃】で捕まえて、心臓に【月明かりに咲く華の剣】を突き立て切り上げるよ!

「フッシー君も一緒なんだ、負ける気がしない!」
「これでトドメ! 骸の海に還れぇ!!」


ルク・フッシー
す、すごい数の敵ですね…うう…(怯える)
で、でも、ボク達がやらないと!が、がんばりましょう、クトゥルティアさん(f14438)!

ボクは水晶屍の足止めを担当します
ひたすら【束縛塗装】で青白い塗料を水晶屍の群れに向けて撒き散らし、どんどん凍らせていきます
凍った水晶屍はそれ自体が他の水晶屍の進軍を止める防壁になります
その防壁を難なく破壊したり、【束縛塗装】があまり効かない群れがいるハズです
…その中に、ボスがいます!

クトゥルティアさんがボスと接敵したら、ボクは【連射塗装】(氷属性)で中〜遠距離から援護射撃を行います

…これから、もっと苦しい戦いが待ってるんですね
…でも、ボクは1人じゃない…大丈夫です!



●緒戦を駆け抜けて
「うん、いこうフッシー君!! 奥羽の人たちを助けようッ!!」
 クトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)が隣の少年に声をかける。
 震えて、怯えている少年、されど。
「うぅ……で、でも……ボク達がやらないと……が、がんばりましょう、クトゥルティアさんッ!!」
 その怯えを乗り越えて、決意するはルク・フッシー(ドラゴニアンのゴッドペインター・f14346)。
 青白い塗料をバケツに詰め込んで。
「ボクは足止めをしますッ!!」
 巨大な絵筆から青白い塗料をばら撒き、散らす。
 それは氷結塗料。
 塗った場所を凍らせ、氷結させる魔法の絵の具。
 水晶屍人は凍っていき、無数の騎兵隊も、無数の鉄砲隊も凍っていく。
 それそのものが壁となり、進軍を阻む防壁となる。
 されど、それが効かぬものがいる。
 そう、この進軍を率いるもの。
「クトゥルティアさん、あそこですッ!!」
「うんッ!!」
 まるで弾丸の如くクトゥルティアは疾駆する。
「ちぃッ!!」
 女武者は大弓を構え、クトゥルティアを射つ。
 されど、その一矢はフッシーの絵の具弾で絡め取られる。
 大身槍が突き出されるが、クトゥルティアの剣がそれを弾き返す。
「フッシー君も一緒なんだ……負ける気がしないッ!!」
 怪力を発揮し、女大将の英霊たちの力がのった一撃にも劣らぬ威力を放つ。
 彼女の力の根源、それは勇気。
「援護しますッ!!」
 氷属性の絵の具が放たれ、それは女武者の行動を阻害していく。
 剣が閃き、女武者の身体に傷を刻んでいく。
「たかが二人でぇッ!!」
「"たかが"じゃない……ッ!! 二人いるからこそ私たちは強いんだッ!!」
 フッシーの氷塗料が女武者の足を捉え、その動きを止めた。
 その間隙をついて、クトゥルティアのサイキックエナジーが収束する。
 大腕となったソレが女武者の動きを拘束する。
「これでトドメッ!! 骸の海に還れぇッ!!」
 月明かりに咲く可憐な華のような。
 その剣が心臓に突き立ち、女武者は血反吐を吐く。
「まだ……だ……まだ……ッ!!」
 されどその身を動かすのは執念、妄執。
 あるいは憎悪、あるいは悔恨、嘆き。
 死した身体は決して死を恐れない。
 未だ、女武者の残骸の動きは止まる事はなく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シン・ドレッドノート
アドリブ連携OK!
【SPD】

女武者の大将とは勇ましいことですね。
とは言え所詮はオブリビオン。人々に仇為す前に骸の海へと還っていただきますよ。

貴紅に騎乗、【紺青の剣劇】を発動して周囲にソードビット&ライフルビットを展開。ソードビットの一部は合体させてランス状にし手に持ちます。

「フォーメーション・突撃ラブハート!」
騎馬隊の突撃に対してライフルビットから一斉射撃で迎撃しつつ、こちらもランスチャージで対抗。
閃光の魔盾のビームを展開して防御を固めつつ、ソードビットを縦横無尽に飛び回らせながら敵騎馬隊を突破。

「永劫の闇へと還れ!」
そのまま突破の勢いを緩めることなく、全ビットを合体させ敵大将を貫き通します。


プリンセラ・プリンセス
「誰ぞ来よ。――集団戦の時間です」
人格切り替え。応えたのは13番目の兄姉ケイ。
軽機関銃を構えマフィアの如き黒スーツに身を包んだ姿に変わる。
「UDCアースで見たぜ。騎馬には銃ってな。一人長篠といくか!」
「予備も含めて軽機関銃500発。二丁拳銃30発。それが終了までのカウントダウンだ!」
軽機関銃で「範囲攻撃」「鎧無視攻撃」「誘導弾」をのせて、残弾行進曲で騎馬隊を薙ぎ払う。乱射しているように見えてきっちり狙いを漬けている。
弓から狙われないように常に移動。
リロードは「早着替え」と「早業」で。
接近されたら拳銃で対処。
最後の一発までいけば、スナイパー、捨て身の一撃、クイックドロウで大将を攻撃する



●終着の時来たれり。
「女武者の大将、勇ましき事です……が、オブリビオンである以上、骸の海へと還って頂きます」
 シン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)がビットを展開する。
 ソードビットが合体し、ランスと化し、ライフルビットは彼の周囲を漂う。
「誰ぞ来よ……――――集団戦の時間です」
 プリンセラ・プリンセス(Fly Baby Fly・f01272)が言葉を発する。
 彼女の中に眠る兄妹たちの一人がそれに呼応する。
 13番目の兄姉・ケイ。
「UDCアースで見たぜ、騎馬には銃ってな……長篠の合戦といこうか!!」
 軽機関銃500発、二挺拳銃30発。
 この弾丸の数こそが。
「合計530発、お前の終わりへのカウントダウンだッ!!」
 勇ましき声と共に、機関銃が火を噴いた。
 圧倒的な弾幕が騎兵と鉄砲隊を薙ぎ払う。
 ライフルビットもその火線を叩きつけ、弾幕が弾幕を覆い尽くし、殺し尽くす。
「フォーメーション、突撃ラブハートッ!!」
 騎兵隊、そしてオブリビオン目掛けシンが駆け抜ける。
 閃光の魔盾が火縄の火線と騎兵の大身槍を打ち払う。
 ソードビットがそれに呼応し、薙ぎ払う。
 プリンセラの直接火砲支援(ダイレクトカノンサポート)も加わり、最早敵はなし。
 猟兵たちの攻撃を受けすでにぼろぼろな女武者が無数の敵の中に見えた。
「道は切り開くッ!!」
 マガジンを即時交換。
 恐るべき早業で隙をも見せぬ弾倉交換。
 その圧倒的な弾幕は決して途切れる事なく。
 騎兵も鉄砲隊も水晶屍人もその尽くを霧散させ、血の海に沈め。
 遂にシンの槍が女武者を捉える。
「永劫の闇へと還れッ!!」
 ソードビットの全てが合体したランスチャージを受け、その身を貫かれた。
 血反吐を吐き、瞳からは血涙を垂れ流す。
 カラン、と言う音をあげ、大身槍が落ちる。
 けれど、ああ、けれど、まだ。
「まだ……まだだ……ッ、まだぁッ!!」
「いいや、終わりだ」
 銃声一つ。
 それが響くと同時、女武者の額に風穴が穿たれる。
 弾痕一つ、530発目。
 終端へのカウントダウン、その最期のフィナーレがここに刻まれた。
「……のぶ……なが……さま……」
 薄れゆく意識の中。
 女武者は最期の声を呟きながら地に倒れ落ちる。
 奥羽の水晶屍人。
 それを率いるものの一人はここに潰える。
「言っただろ? 530発、それが終了までのカウントダウンだって」
 硝煙をあげる銃口、息を吹きかけてプリンセラは倒れ落ちた女武者に告げた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月02日


挿絵イラスト