エンパイアウォー④～富士の裾野を壊す祈り
●エンパイアウォー④～富士の裾野を壊す祈り
「みんな。ちょっといいかな！！」
と、双葉・翔は、周りの猟兵達に声を掛ける、そして。
「寛永三方ヶ原の戦いに勝利出来て、『第六天魔軍将図』を手に入れる事が出来たんだけど、どうやらこの『第六天魔軍将』達が、サムライエンパイアを征服せんとして、突如攻勢を仕掛けてきたんだ！」
「徳川幕府軍はこの国難へ立ち向かうが為、諸藩の援軍も併せて幕府軍10万という兵を召集し、幕府の総力を挙げ、織田信長の元へ向かい、撃破すべく動き出したんだ」
「織田信長を撃破する為には、徳川の軍勢を是が非でも残す必要が有るんだ。そこで皆には、この徳川幕府軍を襲う、信長軍の攻撃から守りつつ、行く手を阻む信長軍の魔軍将達と戦ってきて欲しい訳なんだ」
そこまでいうと、翔は。
「今回、皆に向かって貰うのは富士の樹海。この富士の樹海に隠された儀式状で、魔軍将の一人である侵略渡来人『コルテス』は、太陽神ケツァルコアトルの力を使い、富士山を噴火させようとしている。当然富士山が噴火してしまえば、富士山の周りの山梨、静岡を含め関東甲信越地域は壊滅的な被害を受けることは間違いない。そうなれば、徳川幕府軍は全軍の二割以上の軍勢を災害救助、復興支援の為に費やさなければならなくなるんだ」
「そこで皆には、富士の樹海を探索し、儀式状を発見すると共に、太陽神の儀式を行うオブリビオン『細川ガラシャ』を撃破してきて欲しいんだ」
「敵はオブリビオン一人だけではあるけれど、かなりの強敵であるのは間違いない。皆の力を合わせて、確実に仕留めてきて欲しいんだ！」
そして、最後に翔が。
「何にせよ、富士山の噴火なんて恐ろしい事を赦すわけには行かないよ。だからみんな、力を貸して欲しいんだ！！ よろしく頼むよ！！」
と、グリモアに力を込めるのであった。
幾夜緋琉
皆様、御世話になっております。幾夜・緋琉（いくよ・あける）です。
43番目は、富士の樹海捜索です。
樹海の一角で太陽神の儀式を行い『細川ガラシャ』。
その儀式を止め、彼女を倒す事が目的となります。
儀式は築かれた儀式状の中心で、小さな竜を殺し、その血を聖杯に注ぐ事で完了しますので、どこで止めるかは皆様のプレイング次第です。
又、１フラグメントのみで構成されますので、最低４人以上のプレイング着もしくは一本目の執筆期限前日までのを纏めて執筆させて頂きますので、宜しく御願いします。
このシナリオは「戦争シナリオ」です。
１フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
第1章 ボス戦
『細川ガラシャ』
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POW : 花も花なれ、人も人なれ
【自らの周囲に吹き荒れる白百合の花びら】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD : 怒れる慈愛
自身の装備武器に【ガトリング砲】を搭載し、破壊力を増加する。
WIZ : 鬼の女房に相応しい蛇の女
自身が【困難に立ち向かう心の強さ】を感じると、レベル×1体の【自身と共に殉死した侍女の霊】が召喚される。自身と共に殉死した侍女の霊は困難に立ち向かう心の強さを与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト：梅キチ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | ［評価なし］ |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「鍋島・小百合子」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
弦月・宵
ＵＣ：不可視の者に、儀式を行おうとしているものを見なかったか聞いてみる。
忌み所で有名な場所だけど、呪術で汚していいってことじゃないだろ。
連れていってくれるなら、雨で消える塗料で木に目印させてもらうね。
とにかく現場に急行して、囮なになる覚悟で茶々入れしたいんだ。
儀式が途中で止められるなら何でもいい！
ドラゴンを逃がす、儀式に必要な道具を壊す、細川ガラシャを攻撃する。
できる事を。
攻撃は相手の動きを読んでの回避と刀剣による迎撃。
力溜め、は余裕あれば。
フェイントとカウンターは常に狙ってく。
『羅刹』って、魂をあちらへ送る鬼、でもあるんだよ？
オレには関係ないのかもしれないけど…好きにはされたくないなぁって。
ガイ・レックウ
【SPD】で判定
竜を殺す前に【先制攻撃】での【範囲攻撃】で乱入し、阻止するぜ！！
【オーラ防御】で防御を固め、【戦闘知識】で見極め、【見切り】で避ける！！
【残像】と【フェイント】を混ぜつつ【怪力】での【なぎはらい】と【2回攻撃】を叩き込みつつ、ユーベルコード【呪詛解放『霧時雨』】を発動し、連続して攻め立てるぜ！！
灯璃・ファルシュピーゲル
使える物は何でもと…
こういうテロも平気な相手なら
どういう手を使ってもお互い様ですね
ギリースーツを用意し樹海を見渡しやすい
小高くなっている丘、岩場を隠密裏に巡って
周辺偵察（迷彩・地形利用・目立たない）
敵がそれなりの人数と設備を用意してると推測し
狙撃銃と暗視装置の熱線暗視（サーモグラフィ）
を利用して複数の人間or熱源の集中している場所を
割り出し儀式場を捜索
判明次第、監視に入りつつ可能なら味方に通信報告。
竜を殺傷しようとした瞬間に狙撃（スナイパー・戦闘知識）し
妨害・攪乱して味方の突入を支援。
同時にコードで爆撃機を召喚・監視情報のもとに
誘導して大型燃料気化爆弾を投下。儀式場自体の
（破壊工作）を狙います
ゼット・ドラグ
「俺の目的はただ一つ、コルテスと戦う事のみだ。だが、結果的に幕府軍を助けられるならそれに越した事はない。任せてくれ。」
子竜の命を守れれば、コルテスとの闘いで何かしら有利になるかもしれない。
竜殺しが竜を守るとはなんたる皮肉。だが、俺の一存で猟兵全体の不利益を被るような事は出来ないな。
探索は苦手だが竜殺しらしく、竜の匂いを追ってみよう。後はゲタの跡があればそれを追う。
戦闘になったら、投擲槍に変形させた【竜を殺す百の刃】を【怪力】で投げつけ、白百合の花びらを吹き飛ばして、相手に急接近。バスターブレイド形態の【ドラゴンチェイサー】を握りしめ、ジャンプして花びらをかわしながら渾身の【地裂断】を放つ。
富士の裾野に広がる樹海、青木ヶ原。
コンパスが効かなくなるとか、自殺の名所とか……様々な噂が流される、不気味な森。
……そんな森の中で、小さな竜を殺し、その地を聖杯に注ぐ『太陽神の儀式』を行うオブリビオン『細川ガラシャ』。
「……」
静かに、森の奥を見つめるゼット・ドラグ。
その横で、同じく静かな森の奥を見つめる灯璃・ファルシュピーゲルが、静かに。
「……使える物は何でも、と……こういうテロも平気な相手ならば、どういう手を使ってもお互い様ですね……」
と、狙撃銃を持つ手に力が籠もる。
そして弦月・宵が。
「そうだね。まぁ富士の樹海を儀式場にしているのは、ある意味分かるかもね。忌み所で有名な所ではあるし」
と呟くと、それにガイ・レックウも。
「そうだな。人の生き死がつきまとう場所だ。怨恨やら恨み辛みをも、ダモクレスの儀式は利用しているのかもな」
「……ん。まぁそうだとしても、呪術で汚していいってことじゃない。そんなの、絶対止めてやる！」
拳を握りしめた宵、そして彼女は。
「姿なく在り、此の地に住まう者よ……姿を現わせ』
と、『不可視の者の言詞』を発動。
……恐らく、ここで命を断った者達であろう魂魄達が、彼女の周りに出現。
「みんな。儀式場に心当たりはある？ ……連れて行って欲しいんだ」
と、宵の言葉に、魂魄達はうぞぞぞ……と、誘導。
その後を追いながら、雨に消える塗料を木に塗り、帰路の目印とする。
宵とガイ、がその後を追う一方で、ファルシュピーゲルは小高い岩場に素早く昇り、熱暗視鏡で周囲の状況を偵察、そしてゼットは……儀式の触媒 となる、子竜の匂いを追っていく。
儀式場は、ガラシャにより見つかりにくい様に細工されているが……魂魄と匂いで大まかな位置へ誘導し、その一帯をファルシュピーゲルが細かい位置を視認。
そして……どうにか儀式場を発見した猟兵達。
何やら詠唱の言葉を紡ぐ『細川ガラシャ』。その片手には……気絶している子竜の姿。
「……あれか……小竜が、不味いな」
ゼットが唇を噛みしめる。それにガイが。
「ん……何が不味いんだ？」
と問うも、それにゼットは。
「俺の目的はただ一つ、コルテスと戦う事のみだ。だが、結果敵に幕府軍を助けられるのなら、それに越した事はない。任せてくれ」
と一言紡ぐと共に、その手の『竜を殺す百の刃』を、投擲槍の如く、怪力で投げつける。
『……っ』
不意を討つゼットの攻撃……すっ、と身を躱すガラシャ。
『現れましたか……後、もう少しでしたのに』
と溜息を吐く彼女だが、その前に飛び出すは宵。
「全く……その子竜に何の罪があるのさ。君達の身勝手な儀式で潰されて良い命じゃないのに」
と、ガラシャを非難する様に言い放つ。
『身勝手？ ……何を言っているのでしょう。これは重要な儀式……上手くいけば、この辺り一帯が富士山の噴火によって死の海と化すのですよ、美しい事この上無いでしょう』
フフフ、と笑みを浮かべるガラシャ。
……しかし、そんな彼女に、更にガイが。
「呪詛……解放！！ 我が妖刀よ……縦横無尽に彼女を斬り伏せろ！」
と、『呪詛解放『霧時雨』』で、44個の妖刀を作り出し、念力でガラシャを四方八方から狙う。
流石に妖刀の数が多く、全てを躱せず、数撃被弾。
更にファルシュピーゲルが。
「CASorder…course Allgreen,――――― Bombs away.」
と、無人爆撃機からの爆撃の一撃。
それをガラシャの間近に落とし、砂埃を巻き上げる。
……その瞬間、一気に宵がガラシャの手の子竜を力尽くで奪取。
『ギャゥゥ！！』
と、甲高い悲鳴を上げる子竜、そしてガラシャから離れた所で地面へ解放。
「いい？ ここから離れて！」
と短く宵が言い聞かせると、子竜は少し考えた後、こくり、と頷き、その場から退避。
……そして、子竜を失ったガラシャは。
『……やってくれましたね。絶対に許しません……！』
言葉尻に怒りを孕み、その手にガトリング砲を搭載するガラシャ。
そして次の瞬間、猟兵の居る一帯に無差別攻撃。
その一撃はかなり高い攻撃力を振るい、猟兵達の体力を削る。
が、その攻撃を真正面でカバーリングするのはガイ。
残像とフェイントを織り交ぜながら、攻撃を誘い込む。
そして、その攻撃後の隙を活かして、ゼットはバスターブレイド形態の『ドラゴンチェイサー』を握りしめ、飛び上がり、渾身の『地裂断』。
更に宵もカウンターの一閃を叩き付け、確実にダメージを与えていく。
竜を失い、儀式成功の見込みが無くなった細川ガラシャは、少しでも傷痕を残すべくに力を振るう……が、猟兵達の一致団結した作戦行動に、中々効果を上げられない。
そして……先手の一撃から十数分。
『……はぁ……っ』
血を流し、唇を噛みしめる彼女。
……そんな彼女にファルシュピーゲルが。
「そろそろ……決着を付けましょう」
と仲間達に指示。
その指示に合わせ、猟兵達はガラシャを総攻撃……その怒濤の如き攻撃に、ガラシャは無念そうな表情を浮かべ、崩れ墜ちていった。
大成功
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