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帝国船、急速接近中!

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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 今日も今日とて慌ただしいグリモアベース。その一角に彼女はのんびりとしていた。ステラ・ハシュマール。グリモア猟兵で予知能力がある。今日は何もないのか休日なのか、どの世界に遊びに行こうか。そんなことを考えていた彼女だが、突如激しい頭痛に襲われる。視界に映るのは広大な宇宙。襲われる住民、沈んでいく宇宙船、嘲笑う帝国の者たち。これはなんとしても止めなければ。
「皆、事件の予兆が確認されたよ!」
 グリモアベースの中央で、彼女は声を大にして告げた。

 呼び出された猟兵たちは、ハシュマールの前に集まる。彼女が事件の予兆を得たと言うのだ。集まった猟兵たちに対して、深紅の瞳を持った黒髪の彼女は予兆の内容を正確に話し始めた。
「場所はスペースシップワールド。ここで帝国軍の船が、ある民間の宇宙船を襲撃するよ。このままだと船は沈没させられて、多くの人が宇宙の藻屑と消える。なんとしても止めないと」
 そう言って、グリモア猟兵の証である蒼白のグリモアを出現させ、自身の背景をスペースシップワールドへと変更させる。そこままだ襲われていない宇宙船の内部。しかし何れ放置していれば爆炎に彩られ、無残な姿に変えられてしまうだろう。
「まずは帝国軍の侵入を阻止してほしいんだ。幸いボクらが到着する時にはまだ侵攻を受けていないからね。出来るなら宇宙船は無傷にしたい。人々の負担が減るからね。残念ながら、帝国軍がどこからか侵攻して来るまでは解らなかったよ」
 それに関しては申し訳ないと頭を下げるハシュマール。そこで一人の猟兵が声を上げた。どう警備に当たればいいか。それについて説明を行う。
「宇宙船は広いけど、皆なら走って探し回ることも可能かもしれない。あらかじめ襲撃ポイントを絞って探すのもいいかもね。他にも宇宙船に搭載された警備システムを使って警戒するのもいいかもね」
 そう告げた後静かに息を吸い、猟兵たちにハシュマールは告げた。
「オブビリオンのせいで、今ある命が消される訳にはいかない。皆、力を貸してくれないかな」
 深紅の瞳が、真摯に輝いた。


しじる
 どうも初めましての方は初めまして、そうでない人はこんにちは。【しじる】です。
 もうじき新年、平成の終わりが近づいてきましたね。そんなわけで(どんなわけだ)スペースシップワールドのシナリオになります。
 シンプルイズベスト。迫りくる帝国から民間宇宙船を守れというミッションです。侵入を防ぎ、逆に帝国船に侵攻してあげちゃってください。
 皆さまのカッコイイプレイング、お待ちしております!
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第1章 冒険 『帝国の侵入を阻止せよ』

POW   :    宇宙船の周囲を足で稼いで警戒する。数打てば当たる、体力勝負だ。

SPD   :    宇宙船のどこを警戒すべきか? あたりを付けて警戒する。見張りにだって、有効な技術がある。

WIZ   :    宇宙船のセキリュティやセンサーを有効利用し、警戒にあたる。動く必要はないが、頭は使う必要がある。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

モルガン・オーム
襲撃を防ぐ、か……。それならできるだけ広範囲を監視下に置いたほうがいいな。あてをつけて警戒をすることも大切だが、それと同じくらい全体を警戒するのも必要だ。

電脳魔術士の力で、宇宙船のシステムを自身に接続し、セキュリティを高めようと思う。

それから、ユーベルコード【エレクトロレギオン】を使用して監視用ドローンを召喚し、監視の目をさらに増やすことにしよう。死角を減らすことも警備の基本だ。

襲撃を感知したらすぐに仲間に知らせ、自分も【SPD】を生かしてその場所にすぐ向かうこともできるだろう。



まず最初に行動に出たのは【モルガン・オーム】であった。一部の襲撃されやすい場所を監視するのは悪くない。しかしそれでは他のところに出た敵を見落とす可能性が出てくる。それを避けるのは全体的に監視の目を強化することが大事だ。ユーベルコード【エレクトロレギオン】を召還する。
「よし…いけ」
 オームの指示に従って、レギオンたちが散開して、各々の配置に散っていく。監視カメラの死角を塗りつぶす様に、レギオンたちは配置された。オーム自身も電脳魔術士としての力を発揮。船の防衛監視設備に自身を接続し、視界を監視カメラとリンクさせる。監視カメラの映像は、流石SFの世界、非常に画質が良く、猟兵の視力ならば見落とすことなど決してないだろう。他にも船外の異常検知用のカメラにも接続。船外に敵影がいないかも確認した。
 すると遥か南方に、何かの物陰。赤黒い帝国船が、ゆっくりとデブリの影から姿を現した。
「見つけたぞ…」
 位置と船体の角度を計算し、攻めてくるならどこからを割り出す。しかし敵の行動のほうが早い。一発の爆音と共に、アンカーの様な物が射出され、船体に突き刺さる。そのアンカーの鎖の上を、帝国の戦闘員たちが走って来るのが見えた。すぐさま急行するオーム。それは他の猟兵たちも同じだった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミスト・ペルメオス
(SPD)

この世界の鎧装騎兵として、襲撃は何としても阻止します…!
ミスト・ペルメオス。ブラックバード、出ますッ!

機械鎧を駆り、宇宙船の周囲で哨戒しつつ護衛を試みます。
この機体は哨戒機ではありませんが、偵察の目は多いに越したことはありません。
専用のデバイスも利用して索敵しつつ、帝国軍の艦艇を…
或いは、それらが身を隠しやすそうなデブリや暗礁宙域が無いか目を凝らしましょう。
…とはいえ、1人であらゆる範囲を探るのは無理があります。
宇宙船の死角となりやすい、船底の方向と船の後方を重点的に警戒しておきます。

他に警戒すべきは両舷や船体上方となるでしょうが…
すみません、そちらは他の方々にお願いします。



「この世界の鎧装騎兵として、襲撃は何としても阻止します…!ミスト・ペルメオス。ブラックバード、出ますッ!」
 時を少し巻き戻して、こちら【ミスト・ペルメオス】のもと。彼は機械鎧を駆り、宇宙船の周囲で哨戒しつつ護衛を試みていた。一人ゆえにカバーできる範囲は限られている。それでも監視網の穴を一つでも防げるのは大きかった。
 そうして機械鎧を駆り、監視を続けていると、怪しげなデブリ宙域が一つ。よく目を凝らしてみていると、赤黒い船体がぬっと姿を現した。帝国の中型軽巡洋艦だ。あれが今回この民間宇宙船を襲撃してくるだろう船だろう。そうと解ればすぐに船内の猟兵に告げなければ。船体の角度、および距離からして侵入ルートは大方想定することができた。後は船に戻るのみ。
 その時であった。音が伝わらないはずの宇宙で響く轟音。振り返れば巨大なアンカー。気付くのが遅かった、避け切れない!
 突然飛んできた巨大アンカーにぶち当たり、共に民間宇宙船の外壁をぶち抜いて船内に叩き込まれるペルメオス。幸い戦闘に大きな支障が出るほどの怪我はないが、まさかこのような不運に巻き込まれてしまうとは。
 突き刺さったアンカーをつたい、帝国の兵器がやって来る。一番最初に敵と交戦することになりそうであった。

失敗 🔴​🔴​🔴​

メルノ・ネッケル
・心情
民間船に手ぇ出すんは許せへんで、帝国連中!
あんたらの好きにさせたら大勢犠牲が出る……それだけは見過ごせへん!
ここはうちら猟兵の出番や、船は守り抜いて見せるで!

・行動
《SPD》で行くで!
うちも学がある訳やあらへんけど……当たりを付けて行動する方が能率は上がるはずや。
【戦闘知識】で、船を獲る時の常套戦術について考える。
……恐らく、船の動力は押さえに来るはずや。
そこを待ち伏せて迎撃したる!
動力室に向かい、物陰に姿を隠して敵さんを待ち…現れた瞬間、必殺の【クイックドロウ】、即座に撃ち抜いたる!
先制攻撃の後は、動力を直接撃ちに来る敵を【見切り】、そいつを優先的に攻撃。
しぶとい奴には【2回攻撃】や!



民間船に手ぇ出すんは許せへんで、帝国連中!あんたらの好きにさせたら大勢犠牲が出る……それだけは見過ごせへん!心に強く思い、エンジンルームにて待ち伏せを行うのは【メルノ・ネッケル】である。
 船の知識はなくとも【戦闘知識】がある。その知識から彼女は考えた。船を抑えるとしたらまずどこを攻める?自分ならどこから落しに行く?逆に自分だったら何処を落されたら困る?統合し、考え、考え抜いた結果、彼女はここ、エンジンルームを選択した。動力が死ねば逃げれる物も逃げれないし、敵も船を隣接させやすくなる。
 逆に動力がどうにかなれば逃げきることも可能なのだ。ここを落される訳にはいかなかった。はずれならはずれでかまわない。ここが危険でなくなるだけで大分守る方は気が楽になるのだから。
 そう思っていると、突然の轟音。続いて自分の眼前に吹き飛んでくるペルメオスとアンカーの様な物。外壁を吹き飛ばし、それらは両方とも同時に現れた。
「君大丈夫か!?っちぃ、来よったな!」
 アンカーを渡って来る敵に【クイックドロー】を撃ちつつ、倒れた彼を起こす。戦闘が火蓋を切ろうとしていた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイソラ・グランホエール
「民間の船を墜とそうなんて、させる訳にはいかないね。」

WIZを使用
電脳空間を展開して宇宙船のネットワークに接続、セキュリティシステムで警戒するけど、外部の映像でも見られればなおいいね。

帝国軍を見つけたらエレクトロレギオンを出して迎撃にあてよう。レギオンだけで倒せないようなら他の人が来るまで【時間稼ぎ】だ。向こうの数が多くとも、こちらも一人ではないのだから。

できれば敵の向かって来る場所や敵の構成など、得られた情報は他の人たちにも共有したい。電脳空間なり、船の通信システムなりで連絡を入れてみよう。



監視カメラを使って監視を行ってる存在は一人だけではない。【アイソラ・グランホエール】もその一人であった。電脳空間を展開、防衛設備に自身の感覚を共有していく。さらにユーベルコード【エレクトロレギオン】で、監視カメラの死角を塗りつぶし、監視範囲をさらに拡大していく。塗りつぶされていく監視網、これを抜けれる存在はそうそういないだろう。そんなとき、船外の監視カメラがとらえた。
 デブリ群の影からぬっと姿を現す赤黒い影。それはまさしく帝国の軽巡洋艦。それを確認するや否や、猟兵各員に連絡を取ろうとするが、帝国の方が若干動きが早い。
 宇宙に響くはずない轟音が鳴り、アンカーのような物が射出される。それは迷いなく一線の狂い無く、この船の動力室へと直撃した。金属がひしゃげる音、空気が外に放出されることによる緊急アラートが鳴り響く。
「先手を打たれてしまったか」
 悔いている時間はない。改めて全猟兵に、通信を飛ばして知らせる。目標は動力室。敵兵はアンカーをつたって侵入を試みていると。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミスタリア・ミスタニア
【POW】

宇宙空間での活動と戦闘は鎧装騎兵の十八番だぜ。
宇宙船の中で待ち構えるよりオレは船外で警戒した方がいいだろ。

とりあえずは『戦闘知識』『破壊工作』辺りから考えてこの宇宙船の何処が攻めやすいか考えて、それで導き出したそっちの方角を念入りに警戒しとくぞ。
もちろん宇宙船や仲間とも連絡はきっちり取り合って『情報収集』はするぜ。なにか怪しいところや帝国軍の船の噴射光が無いか警戒して、なにかあれば『撮影』して宇宙船や味方に解析に回すぜ。
余所でなにかあれば『空中戦』『ダッシュ』で急いで駆けつけるぞ。まぁそれはオレが敵を見つけた場合も同様だがな!


数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

こういう時はスターライダーにお任せ、ってね!
【SPD】にはちょっとは自信があるし、自前のバイクで哨戒さ。
おそらく奴らも数を頼みに襲い掛かるなら、足を止めに来るはず。
船外に出てスラスター付近を重点的に警戒するよ。
帝国の奴らが来たら、高速モードのバイクで飛び回って
サイキックの電撃をお見舞いしてやるさね!

陽動で引き離されることを考えて他の襲撃にはあまり動かないけど、
エアロック近辺が襲われたら別だ。
全速力で応援に向かうよ!



「宇宙空間での活動と戦闘は鎧装騎兵の十八番だぜ。宇宙船の中で待ち構えるよりオレは船外で警戒した方がいいだろ。」
「同感だ、こういう時はスターライダーにお任せ、ってね!」
 船外で共に索敵哨戒を行うのは【ミスタリア・ミスタニア】と【数宮・多喜】だ。女性同士気が合うことでもあったのか、はたまた偶々か。二人は輝く星の海の中、スラスター付近の哨戒に集中するのであった。今回は帝国軍の船が襲撃に来ると情報にあるため、のんびりと星の海の観察をしていられないが、一瞬見とれてしまうほど、それは広大で素晴らしいモノであった。
「仕事が終わったら、のんびりと眺めていたいな」
「それもそうだな!……ん?おい、六時の方角!」
 それに気づいたのは数宮であった。バイク越しに見えたのはデブリ群。それだけなら何の問題も無かった。問題なのはその中にあるモノ。赤黒い船首がちらりと見えた。それはまさしく疑いようもない。帝国軍の船だ。大きさからして軽巡洋艦クラスだろうか。
「急いで通信をいれねぇと」
「いや、この距離だと俺たちが向かうほうが早い、走りながら通信は入れろ!」
 ミスタニアの指示に従って、バイクを猛スピードで走らせつつ、猟兵たちに通信をいれようとする。しかし電波妨害が仕掛けられているのか、中々通じない。
「ちぃ、折角見つけたのに…あぶねぇ!」
 数宮がバイクを走らせ、ミスタニアに体当たりする。その直後、先程までミスタニアがいた位置にアンカーのような物が高速で通り過ぎていく。
「助かった、すまん!」
「良いってことよ、結局一人助け損ねた」
 悔しそうにアンカーが通り過ぎたところを見ると、アンカーはペルメオスを巻き込みながら、民間宇宙船の外壁をぶち抜いていた。あと一歩遅ければ一緒に叩き落されていただろう。
「アンカーを渡って奴ら来るぞ…」
「だな…お、通信回復した!」
『みんな聞えるか?グランホエールだ、奴らはエンジンルームに向かってる!』
 グランホエールの無線が猟兵たちに伝達される。戦闘開始まで秒読みであった。
「とりあえず船内にいったん戻って、全員と落ち合うぞ?いいな」
「おう!」
 二人は鮮やかな手際で船内へと戻っていく。その良さは素晴らしく、二人が現場に着いた時にはまだ帝国軍は侵入していなかったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『バトルドロイド』

POW   :    バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ   :    シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


アンカーをぶち込み、船のエンジンルーム外壁を貫いて侵入してくるのは、帝国軍量産型兵器【バトルドロイド】だ。人間の脳髄を搭載されてはいるが、対話インターフェースを搭載して無い型のようで、コミニケションは光デジタル通信で行ってるようだ。同じドロイド系の猟兵なら、その会話内容を聞き取れるかもしれない。
 それは置いておき、アンカーの上をバランスを崩さずに走り抜けていくドロイドたち。その手に持つプラズマ機銃は、いくら猟兵でも直撃すればタダで済みそうにない。数は力であるが、質の伴った猟兵たちならやれるはずだ。
 外壁をさらにブリーチングし、爆風と共に彼らは現れた。さあ戦闘の時間だ。猟兵の力を存分に見せてやれ!
メルノ・ネッケル
・心情
アンカー直にぶち込んで乗り込んでくるとは、ええ度胸や……!
ちゃんと入口から入れんお客さんには、今すぐお帰り願うで!

・行動
敵の数も多い、まとめて吹き飛ばしてやりたい所や。
……よっしゃ、たまには狐っぽいとこ見せたろか!『フォックスファイア』の出番や!
まずはカバーできる場所を【戦闘知識】【見切り】の合わせ技で捜索。
場所が取れたら、隠れながらありったけの狐火を出して……一つに集める。

狐火とはいえ、船ん中で火気扱うんはちょい気が引けるけど……船も荒らされかけの状態や、火力の出し惜しみはしとれん!
行くで、狐火仕掛けの即席焼夷弾!敵陣ど真ん中に放り込んだる!
味方の邪魔にならん限り、火は消したらんで!


ミスト・ペルメオス
≪POW≫

……何て、失態ッ!
機体チェック。まだ動ける、戦闘には支障なし。良かった。
痛がっている暇などない。体勢を立て直し、通信回線を開く。

こちらブラックバードッ、まだ戦えますッ!
敵を迎撃します。共闘願います…!

身を案じてくれた猟兵の方々に感謝しつつ。
自身が破ってしまった箇所から船の外に抜け出し、迎撃開始。
「オープンファイア」。攻撃力重視で、対機動兵器モードの主武器と携行火器を用いる。
念動力最大。機械鎧が空間戦闘(空中戦)で後れを取る訳にはいかない。
狙うは先制攻撃。可能な限り連続で撃ち込む。
敵群の動作や行動を見切り、反撃は可能な限り回避を心掛ける。
また、敵艦の動きも警戒する。不意打ちは御免だ。



爆炎と共に侵入してくるバトルドロイドたち。その眼前に放り出されるも【メルノ・ネッケル】のカバーによって集中砲火から逃れることに成功した【ミスト・ペルメオス】。
「……何て、失態ッ!」
 悪態をつくのも無理はない、この不運はどうしようもなかった。ならば挽回するのみ。機体のチェックをし、異常がないか確認する。全システムオールグリーン。なんら戦闘に支障はない。
「こちらブラックバードッ、まだ戦えますッ!敵を迎撃します。共闘願います…!」
 無線で猟兵たちに呼びかける。我健在、コレヨリ攻撃ニ移ルと。
「おっしゃ、うちも行くでお兄さん。アンカー直にぶち込んで乗り込んでくるとは、ええ度胸や……!ちゃんと入口から入れんお客さんには、今すぐお帰り願うで!」
 ペルメオスと共にネッケルもまた船内のカバーポイントに入る。既に船外には大量のバトルロイドが隊列組んで侵攻していた。二人を確認したバトルロイドたちはそのまま一斉にプラズマ機銃を掃射する。命を奪う紅い死の閃光が、矢継ぎ早に射出される。しかし二人はカバーポイントを巧みに扱い、それを躱していく。
「このままじゃらちあかん…船内で火使うんは気が引けるんやが……しゃーない!行くで、狐火仕掛けの即席焼夷弾!」
 ユーベルコード【フォックスファイア】を、敵陣のど真ん中に打ち込む。刹那爆ぜる炎、鋼鉄のバトルロイドたちの外殻さえ溶解させて、数機のバトルロイドを戦闘不能にした。船内のはこれで終わりだが船外はそうではない。このままでは船内になだれ込むだろう。
「そうはさせない……ブラックバード、出ます!」
 自身がアンカーと共に開けてしまった穴から、船外の無重力空間へ。アンカーには人工重力が効いているのか。バイクロイドたちはアンカーの上を走っていた。その軍団にユーベルコード【オープンファイア】を叩き込む。機械鎧に装備している各武器が火を噴き、無数のバトルロイドたちが吹き飛ばされていく。もちろん軽傷で済んでるバトルロイドたちもいるが、無重力ではブースター無しで移動できない。星の海に溺れるだけだ。放置しておいても何ら問題はないだろう。
 こうして先手こそ取られたが、劣勢は跳ね返せたといっても過言でない状態にすることは出来た。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

モルガン・オーム
奴らの方が早かったか。
遅れをとったが、弓なら遠くからでも攻撃ができるな。
機械式のドロイド兵に対して自分が使える有効な手立ては、これしかない。

ユーベルコード【機矢快晴】発動。「晴天に降り注ぎ道を拓け、レインアロー・アセンブラ!」電脳式ボウガンを召喚し、ドロイド兵に高速の矢の雨を降らす。

素早いドロイド兵には回避されるかもしれない。そんな時は逃がさないよう【2回攻撃】を仕掛ける。

ドロイド兵の数が多く戦闘に当たる仲間にも危ない場面があるだろう。仲間の隙を狙うドロイド兵には【援護射撃】。これで僕のできることはすべてだ。



「奴らの方が早かったか」
 悔しがるも仕方がない。【モルガン・オーム】が到着した時には船内のバトルロイドたちは殲滅されていたが、まだ船外に大量に侵入しようとこの船に接近してきているのが、破壊された外殻越しにわかるだろう。
「外に出るのは危険か?ならば……」
 電脳ボウガンを召還し構えて、バトルロイドたちへとその矢先を向ける。ギリギリと弦を引き絞り、目を研ぎ澄ます。
「晴天に降り注ぎ道を拓け、レインアロー・アセンブラ!」
 詠唱と共に矢が解き放たれ、それは飛翔の途中で無数に分裂する。それらは何の狂いもなくバトルロイドたちの脳天へと、吸い込まれる様に向かっていき、その硬い鋼の外殻を貫いた。脳漿が飛び散り、死体となった無数のバトルロイドたちが無重力の海に浮かんで散っていく。それでも全てを殲滅することは出来なかった。
 残されたバトルロイドたちが一気に機銃を掃射しようとプラズマ機銃を構えて狙う。しかし誰がこの弓矢が一発しか放たれないといった。
「後の先だ…」
 もう一発、ユーベルコード【機矢快晴(レインアロー・アセンブラ)】がバトルロイドたちの脳天を撃ち抜いて行く。あるいは機銃の銃口に突き刺さり暴発を引き起こしていく。見事な矢捌きはバトルロイドたちの戦線を大きく乱させた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイソラ・グランホエール
「全部外で仕留められれば良かったんだけどな。そうそう上手くは行かないか。」

全身を覆う機械鎧型の戦闘形態へと「変身」しながらエンジンルームに駆けつける。

エンジンに被害が出ないように注意しつつ【サイコキネシス】で敵を攻撃しよう。吹き飛ばしてドロイド同士をぶつける等【時間稼ぎ】や【2回攻撃】を積極的に狙ってね。
あと、超戦闘モードになればエンジンよりも猟兵を狙うんじゃないかって期待もある。
「俺たちを倒さなければエンジンは狙えないぞ。」ってね。

無いとは思うけど、一応電脳空間で他にも敵船が来たら分かるようにセンサーに引っかかったらアラームでも鳴るようにしとこうか。念の為にね。



「全部外で仕留められれば良かったんだけどな。そうそう上手くは行かないか」
 息を軽く切らしながら【アイソラ・グランホエール】は現場に到着する。現場は若干猟兵有利に傾いているようだ。しかしそれをバトルロイドたちは圧倒的物量、人海戦術で押しつぶそうと迫っている。
「仕方ないな…変身」
 呟き、その姿を大きく変えていく。それはまさに機械の騎士。堅牢な装甲を身に纏った近未来の兵士。サイコキネシスを操る鉄の騎士は、その能力を十全に発揮してみせた。バトルロイドの一体を吹き飛ばし、その手に持ってたプラズマ機銃を奪い、弾切れまで打ち尽くし投げ捨て、攻撃を果敢に行う。
「俺たちを倒さなければエンジンは狙えないぞ?」
 その挑発に見事に引っかかったバトルロイドたちは、エンジンルーム掌握よりも猟兵の殲滅に精を出す。文字通り数の暴力が襲い掛かる。
 プラズマ機銃が電光の熱を放ち、紅い光が船内外で飛び交う。その怒涛の攻撃に、流石のグランホエールの分厚い装甲もはがされていく。
「これは……思ったよりきついか?」
 バトルロイドの人海戦術が、猟兵たちを苦しめていく!

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ミスタリア・ミスタニア
先手は取られたが、それでもドロイドの先回り出来たなら上出来ってことにしとくか。

ハッ、招かれざる客が団体で入ってきたら『先制攻撃』だ!
『一斉発射』の『範囲攻撃』【フルバースト・マキシマム】を喰らえ!
おっと、敵が体勢を立て直す前に『2回攻撃』で追撃しとくぜ!

とはいえ、これで全滅ってのは難しいか?
まぁそれなら味方が駆けつけるまで『時間稼ぎ』だな、ビームシールドで『盾受け』したり、『戦闘知識』で上手く同士討ちが誘えるよう『ダッシュ』で動き回って『敵を盾にする』ぞ。
この場に居る味方にアームドビットで『援護射撃』とかしながら遅延戦闘を行うぜ。待ち構えてた少数での殲滅が厳しいなら迎撃態勢が整うまで耐えるぜ。


三川・菖蒲彁
「あの〜人形君、私達ここに居ていいのかな、さっきから凄い音してるけど」

人形「今の三川は役立たずだから動かない方がいい、でも味方がいた方が安心」

三川は味方とはぐれてしまい人形の指示で船内のダクトの中に隠れていた。

彼女の操る人形はタイマン専用なので人数が多いと役に立たないのだ。

このまま隠れているのも申し訳ないので別の味方と合流する為行動しようとするが、外は敵ばかりなので動けずにいた。後は強行突破しか手段がないが‥

人形「仕方ないから強行突破する、三川は私が守るから大丈夫」

「分かりました!」

「ドラゴニックエンド!」



「あの〜人形君、私達ここに居ていいのかな、さっきから凄い音してるけど」
 自身の人形に連れてこられたものの、本当にここにきて良かったのか。そんな不安を抱くもののいそいそと行く人形に引き連れられていくのは【三川・菖蒲彁】。集団戦は不安な三川は逸れた仲間のもとへ早く行きたかったのだ。
「今の三川は役立たずだから動かない方がいい、でも味方がいた方が安心」
 人形はそう言えば先に行くと、丁度味方の後ろ姿が。それは【ミスタリア・ミスタニア】の背であった。
「先手は取られたが、それでもドロイドの先回り出来たなら上出来ってことにしとくか」
 招かれざる客たちが侵入しないようにユーベルコード【フルバースト・マキシマム】を範囲にばら撒き、侵入しようとするバトルロイドたちを蹴散らす。もうあと少し、しかし一部がなだれ込んでくる。
「まずい!そこのお前逃げろ!!」
 まさか援軍の猟兵とは見えなかったようで、危険を三川に伝えるミスタニア。しかしいくら怯えている三川とて猟兵であり、恐れることはあっても、オブビリオン相手に逃げることはない。味方と自身の間に割り込んだ最後のバトルロイド小隊。合流するには強行突破しかない。
「仕方ないから強行突破する、三川は私が守るから大丈夫」
「分かりました!いこう、人形ちゃん!」
 声に出せば人形の背後から一体のドラゴンが姿を見せる。それは三川が念じると一本の大槍へと変化し、人形はそれを掴む。
「いっけぇ人形ちゃん、ドラゴニックエンド!」
 三川の叫びと共に、人形が大きく腰を捻り、その槍をバトルロイドの集団に突き刺した。突き刺された槍は大きく姿をやがて変え行き、それはあのドラゴンの頭部に。瞬間世界を覆うほどの業焔が口より噴き出され、バトルロイドの集団を一瞬の内に灰へと変えていく。それは先程まで恐怖に怯えていた、ブラックタールの少女のものとは到底思えない。凛としたたたずまいでそこに三川と人形、そしてドラゴンが立っていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『二足歩行戦車』

POW   :    一斉砲撃
【機体各所に搭載した火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    レジェンダリーソルジャー
【伝説的な戦車兵を再現したAI】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    胴体下部可動式ビームキャノン
【砲門】を向けた対象に、【ビームの連射】でダメージを与える。命中率が高い。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


全てのバトルロイドの集団を殲滅し終えた猟兵たち、しかし息を休めている時間はない。突如また帝国軍の軽巡洋艦から響く轟音。それと同時に船の外殻が吹き飛ぶ音。爆炎が舞い上がり、視界がホワイトアウトする。そしてそれが晴れれば、現れたのは鋼の要塞。かつて帝国軍が使用していた二足歩行型重戦車である。
 その投入が終わるや否や、帝国軍の船はアンカーを切り離し即離脱、ワープアウトして何処かへと消えて行った。これ以上の増援がないと喜ぶべきか、それとも逃げられたことを悔しがるべきか。何にせよ目の前の脅威はどうにかするしかない。
 戦車のAIが起動し、怪しくモノアイが赤く輝いた。このサイズなら、一機だけの現状でも十分この船を蹂躙できるだろう。猟兵たちよ、宇宙船の住民の平穏のため、奮い立て!
アイソラ・グランホエール
帝国軍の船がワープで消えるのを横目で確認しつつ
「あとはこの戦車だけでどうとでもできるって?させないよ、そんなこと!」

引き続き変身したまま戦闘続行。傷は受けたけどまだ戦えるよ。
サイコキネシスで戦車の脚や砲塔を狙って攻撃してみようか。(2回攻撃)
バトルドロイドの残骸を飛ばして気を引いたり出来ないか試してみよう。
敵の攻撃はフォースセイバーで【武器受け】で防御を。

この戦車を倒せばこの船と住民は助かるってことだろう?気合いを入れてかからなきゃね!


三川・菖蒲彁
行動はSPDを使用

敵戦車のジョイント部分にからみつき
火元を避けつつ戦車の足止めを狙いたい所

「今のわたしにできる事はこれくらいしかないから、後は誰かお願いします!」

人形「前向きなんだか後ろ向きなんだか‥」



帝国軍の船がワープで消えるのを横目で確認しつつ、【アイソラ・グランホエール】は軽く舌を打った。それはあらさかまな下に見た行動。
「あとはこの戦車だけでどうとでもできるって?させないよ、そんなこと!」
 傷は受けていてもまだ行動できる。変身状態を維持したまま戦闘を続行。サイコキネシスを使い、まだ船内に残ってるバトルロイドの残骸を戦車に投擲する。飛ばされたバトルロイドは真っ直ぐに戦車に向かっていくが、そのある程度の距離に来た瞬間、戦車に搭載されてるプラズマ機銃でハチの巣にされてしまった。あっという間バトルロイドの残骸はバラバラになってしまい、戦車に当たるときには小石ほどのサイズにされていた。
 しかし目的の、戦車の気を引き付けることには成功した。代わりに戦車の主砲と機銃両方に狙われることになったが。グランホエール目掛けて発射されまくる機銃。しかしそれを、グランホエールは巧みにフォースセイバーで叩き落としていく。跳ね飛ばされたプラズマは、紅い閃光と共に壁へと跳弾し、そこらかしこに穴をあけていく。これには戦車も面倒に思ったか、主砲をついに向け発射。対建築物用であって、決して人に向けていいモノではない。カァオッと独特な音と共に極太の紅い熱線が照射される。流石にこれは防ぎようがない。
 直撃を受けて大きく吹き飛ばされてしまうグランホエール。装甲は熱で変形し、抉れ、大破していたが、その装甲のおかげで本人のダメージは見た目ほどひどくなさそうだ。そして、グランホエールが注目を稼いだおかげでスムーズに行動に移せた者がいた。
 【三川・菖蒲彁】だ。彼女はその足の速さを利用して、戦車に気付かれないように足元へと接近する。
「今のわたしにできる事はこれくらいしかないから、後は誰かお願いします!」
「前向きなんだか後ろ向きなんだか‥」
 ユーベルコード【バウンドボディ】。それは本来防御に使われるユーベルコード。しかしその性質を三川は利用した。三川は戦車のジョイント部分に絡みつき、バウンドボディを使用。絡みついた状態で発動したため、一種のギプスの様になり、戦車の可動性を下げた。
 足止めまではいかなくとも、その機動性をそぐことはできたはずだ。ここからは他の猟兵の攻撃の時間だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

轟・富士王
・SPD
おじさんとレジェンダリーソルジャーで勝負をしてみたいねえ。
おじさんテキトーだけどさ、やっぱ一応こんなんでもサムライなんでね。
強者と戦うとワクワクする? そんな感じなのよ。
この刀、王牙で切り結ぶためには……まずは懐に潜り込まなくちゃいけないね。飛閃・流れ星で突撃しようか。
なんというか、片足潰したら起き上がれなさそうな形状してるしね。他の猟兵が狙いをつけやすいような傷だけでも足につけられたら重畳ってやつだね。


メルノ・ネッケル
・心情
あいつら、随分な置き土産残してってくれたもんやな……!
ここが正念場や!猟兵の底力、見せたろやないか!

・行動
向こうの火力はかなりのもんや。うちは軽装やし、あんまし近付きたくはないな。
とはいえ、うちの得物は拳銃と熱線銃。離れ過ぎは射程でペケや。
ここは『九秒の狐』の出番!ユーベルコードで射程をガッツリ伸ばしたる!

まずは【戦闘知識】【見切り】で新しいカバーポイントを探すで。
カバーに入ったら、九秒数えながら【戦闘知識】で奴の弱点を考える。

……二足歩行の兵器ってことは、移動も自重を支えるのも両の足にやらせとる。ここや!

九秒きっかり!【クイックドロウ】を乗せて、右足の方を狙ってR&Bを撃ち込んだるで!



「あいつら、随分な置き土産残してってくれたもんやな……!」
 【メルノ・ネッケル】はそう呟きながら冷静にカバーポイントに隠れて機会をうかがっていた。向こうは超火力、軽装甲の自分がむやみやたらに飛び出せば、あっという間にひき肉にされてしまうだろう。だが自分の武器は拳銃と熱線銃、有効射程距離はどちらも短い。かと言って隠れたままでは悪戯に時間が過ぎるだけ。
「しっかりせいうち、ここが正念場や!猟兵の底力、見せたろやないか!」
 頬を叩き、戦闘知識の下思考する。あの戦車の弱そうなところは何所だ?考えろ、考え抜け、思考を止めるな。
「一、二、三、四……」
 秒を刻んで考える、ふと浮かぶ。二足歩行と言う事は、その自重は全てあの太脚に乗っているのだと。破壊出来たら行動を制限できるのでは?
「五、六、七……」
 移動も両の脚でやっている、とすれば狙うはこの間接部。思考がまとまる、解が導き出される。秒が、九を刻む。
「八…九秒きっかり、撃ち抜くで!」
 ユーベルコード【九秒の狐(ナインカウント・フォックス)】が発動する。体を晒し、熱線と弾丸が、三川の絡みついた右足目掛けて飛んでいく。瞬間着弾、爆発と閃光が辺りを蔽い、それが収まると、右足が奇妙な方向に曲がった戦車がいた。余程効いたようで、もうあの足で立つことはできない……そう思われた。
「そんな!?」
 しかし、この戦車驚異のバランス能力。片足だけで立っている。震えることなく自立している。内蔵されたAI、して再現された伝説的な戦車兵の技術がなしえた神業。このままネッケルは反撃を受けて蒸発してしまうのか?
 否、そうはならない。刹那輝く流れ星。ネッケルの目の前を高速で何かが通過する。それは……おじさんだ。
 流れ星の様に、高速でおじさん【轟・富士王】が駆け抜けていく。ユーベルコード【飛閃・流れ星(ヒセン・ナガレボシ)】によって発射された轟は、それは砲弾のようなスピードで戦車へと飛んでいく。
「おじさんテキトーだけどさ、やっぱ一応こんなんでもサムライなんでね」
 強者と戦うとワクワクする? そんな感じなのよ。手に持った一本の刀剣【王牙】が光る。伝説的戦車兵を斬らせてくれと懇願するように。戦車のモノアイが輝く。挑戦する者を受け入れるように。機銃が放たれる、それを紙一重で轟は避けていく。刀が交わる、一本の鉄の脚に。熱したナイフでバターを切るようであった、その見事な一刀は。
 轟の一振りは、すれ違いざまに戦車の左足を切り捨てて見せた。ついに戦車の身体が崩れ落ちる。倒せたわけではない、しかしこれで戦車は攻撃を回避することは出来なくなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

モルガン・オーム
【改変・連携歓迎】

敵主力のおでましか、ここは一旦距離を取ろう。
敵はAIを繰り出してくる。ということは、狙うは頭脳、CPUだ。物理的に壊してしまえば勝機をつかむことができるかもしれない……!

【時間稼ぎ】をしてタイミングを見計らい、機が熟したところでユーベルコード【千里眼射ち】を発動。【野生の勘】で敵の構造から頭脳のありかを割り出す。「集中しろ、敵の脳髄を貫け……!」

あとは仲間に任せ、敵の攻撃を避けながら【援護射撃】で援護にまわる。皆と協力すれば倒せるはずだ……!


数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

しまった、出遅れた!なんだよこのデカブツは…!
こうなりゃ出し惜しみはなし、全力で電撃をぶちかますしかねぇ!
機動力が欲しい味方がいたら、アタシのバイクが役に立つかな。
奴の行動領域ならタンデムで走り回れるスペースはあるはず。
位置取りには注意するよ。

ドライバーにならなくていいならそのままけん制役。
このサイズだと「目潰し」くらいにしかならないかもしれないけど、
「衝撃波」も込みで特大のサイキックブラストをモノアイ目がけて打ち込む!
名付けて、「黄泉送る檻」ってね。
いい具合にAIが誤動作してくれるといいんだけどね…
みんな、後は任せたよ!



「しまった、出遅れた!なんだよこのデカブツは…!」
 そう呟くのは【数宮・多喜】だ。高機動のバイクならば動けなくなった戦車相手には丁度相性が良いだろう。
「すまない、乗せてもらえないか」
 そう名乗り出たのは【モルガン・オーム】だ。アーチャーである彼ならバイク騎乗からの射撃もお手の物だろう。オームを乗せてダンデムで走り回る。高速で走るバイクの上で、巧みに弓が放たれる。それは他の猟兵をカバーする援護射撃。攻撃をしようとするたびに矢が装甲を貫通する煩わしさ、それについに戦車が優先順位を変えた。戦車の機銃が、主砲がこっちに向いた。
「しっかり捕まれよぉ!!」
 数宮が叫び、さらに速度を上げる。一歩遅れて機銃と主砲が掃射される。大量の死の閃光がばら撒かれていく。回避に集中、これは時間稼ぎ、本命を討つための予備動作。オームの目が見開かれた。狙うはCPU、AIの頭脳。
「集中しろ、敵の脳髄を貫け……!」
 ユーベルコード【千里眼射ち】が発動し、矢が吸いつくように戦車のモノアイへと突き刺さった。しかし貫通まではいかず、ダメージあれど未だ戦車は健全。しかし手が尽きたわけではない。
「後は頼むぞ!」
「任せとけ!!」
 バイクからオームが飛び降り、数宮がさらに速度を上げて戦車に突っ込む。その速度、最早この狭い室内で出すモノではない。あっという間に戦車の眼前、一歩間違えれば正面衝突。大は小を兼ねるのか、速さは質量に勝てないのか?いやそんなことはない、速さを一点に集中させればどんな分厚い塊でも砕け散る。これは助走、速さを乗せた重い一撃を繰り出すための助走。
「ashes to ashes,dust to dust,past to past...収束せよ、サイキネティック・プリズン!」
 詠唱が紡がれ、ユーベルコード【黄泉送る檻(サイキネティック・プリズン)】が炸裂した。特大のサイキックブラストの檻が、戦車のモノアイに直撃する。その衝撃、強烈な物。巨体であるはずの戦車が仰け反り、数宮に向けていた砲身が大きくずれてあらぬる方向に撃ち出される。
 誤作動を起こしたり目くらましにはならなかったが、単純に大ダメージを与えることに成功した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミスト・ペルメオス
(SPD)
敵艦は、…逃がしたかッ。
致し方ない。今はアレを止める。

友軍の攻勢で敵は損傷している。
重武装に重装甲だろうと、破壊出来ない訳じゃない。当機も攻勢に続く。
わざわざ正面から撃ち合うことはない。機械鎧は空間戦闘(空中戦)が本領。
敵の上方や死角に位置取りつつ、時折フェイントも交えて一撃離脱を行う。
念動力を利用して機体制御しつつ、敵の動作や照準を見切ることで攻撃は可能な限り避ける。
火器は可変速ビームキャノンの対機動兵器モードを使用。貫通力を高めたビームで装甲を撃ち抜く。
敵が守るべきフネの上にある以上、無駄撃ちは避けたい。
当てるのもそうだが、敵の攻撃をこちらに引き付けられれば…後は友軍が、きっと。


数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

スピードだけじゃダメ、それなら…
質量を増したスピードをぶつけるしかないね。
あのデカブツにぶちかましをかけるけど、
一緒に付き合ってくれる命知らずも大歓迎さ!
バランスを崩しているなら、そこを目がけて突っ込むよ。


ミスタリア・ミスタニア
へぇ、帝国騎士じゃなくて二足歩行戦車が出てくるか。
まぁ逃げる前の置き土産ならそっちのが妥当だもんなぁ。ふんっ、今更こいつ一つで戦況をひっくり返るなんて甘いこと考えてるようなら、スクラップに変えて現実を見せてやるぜぇ!

もう大分損傷受けてガタが来てるだろ、すぐに楽にしてやるよ!
『捨て身の一撃』の『ダッシュ』で足下まで飛び込むぜ。敵の攻撃はビームシールドの『盾受け』で幾らか防いで、足下に潜り込んだら『カウンター』だ!
『戦闘知識、破壊工作』で弱いところに目星を付けて『鎧砕き、鎧無視攻撃』のパイルバンカーで『串刺し』だぜ!
そのまま『零距離射撃、2回攻撃』の【グリュンシュトゥルム】をお見舞いしてやるよ!



「敵艦は、…逃がしたかッ」
 ワープアウトしていく帝国軽巡洋艦を横目で見つつ、【ミスト・ペルメオス】は機体のブーストを吹かせる。青白い炎が吹き上がり、機体の速度が増していく。
(――仕掛ける)
 ユーベルコード【ヒット&ラン】を発動させ、装備を機動兵器用の貫通力の強いモノに変更。ブーストをさらに吹かし、早く速く疾走く加速していく。青白い残像と共に突撃と離脱を繰り返す。それはまさに踊るように、戦車の装甲を抉り取っていく。
 もちろん戦車も足を破壊され、ダメージもかなり受けているとはいえ、ただやられる訳ではない。反撃とばかりに機銃と主砲を掃射するが、最早残像を生み出す領域まで速度が乗っているペルメオスに攻撃を当てることはかわない。
 そして敵はペルメオスだけではないのだ。そこを戦車のAIは忘れていた。バイクの轟音が、狭い艦内に鳴り響く。それは勝利を持ってくる天使のトランペットのようであった。スピードだけでは駄目だ。質量がもっといる。ならばと【数宮・多喜】はバイクのスロットをさらに上げる。
 出力全開、フルスロットル。轟音が一層大きくなり、マフラーから炎が上がる。車輪は床を削り、今にも吹っ飛んでいきそうだ。
「よっしゃあ、準備OK。いくぜミスタリア!」
「合わせるぞ多喜!」
 その爆音に混ざる一つの音、スラスターと機械操作音。【ミスタリア・ミスタニア】の持ったパイルバンカーの起動準備の完了した音だ。その音と同時に二人は逆方向に同時に飛び出す。右から数宮、左からミスタニア。どちらも音を置いて行くほどの高速機動で戦車へと接近していく。
 戦車は二人の接近に気付かず、さっきから攻撃を放って来るペルメオスに意識が集中している。狙う絶好のチャンス到来である。
 数宮は戦車の真後ろに回り、その薄い装甲を見極め、アクセルを一気に回す。暴力的な加速と共に、ユーベルコードを発動する。
「ルートが見えた…!食らいなっ、サイキック・ブレイカー!」
 放たれる強烈なサイキックエナジーが炸裂し、戦車が鉄の悲鳴を上げる。ここで戦車が事態にようやく気付くが最早遅い。
「バンカー、捉えた!」
 挟み込むようにミスタニアのパイルバンカーがモノアイを突き刺す。強化ガラスで覆われたカメラが貫かれ、青い雷光を放って暴走する。さあトドメの時間だ。
「ゼロ距離、これで!」
「……いっちまえよやぁぁぁぁ!」
 最期の声は二人とも同時であった。ミスタニアの大型熱線砲(ブラスター・ランチャー)が正面を焼き溶かし、背面を数宮の宇宙バイクが貫いて行く。【サイキック・ブレイカー】と【グリュンシュトゥルム】。二つの強烈なユーベルコードでサンドイッチされた戦車が悲鳴を上げて潰れていく。抉り、溶かされ、鉄の要塞が陥落する!
 瞬間、熱線とバイクが戦車を同時に貫き、その車体に大きな二つの風穴を開けた。雷光が迸り、戦車の鉄の咆哮が響き渡り、ついに戦車は爆炎と轟音を唸り上げて爆発四散した。あとに残るは二つの閃光。ミスタニアと数宮だけであった。













 すべてが終わり、民間宇宙船に平和が戻った。結局損傷個所も動力室の外殻のみなので、すぐに終わった。猟兵たちは最小限の被害で、この事件を解決したのであった。
 民間宇宙船に乗っていた数百人の民間人たちの歓声が猟兵たちを暖かく包み込む。こうして一つの世界がまた守られたのであった。しかし休んでいる時間はない。次のオブビリオンの悪意が別の世界を狙いっているかもしれない。オブビリオンいる限り、猟兵たちの戦いは終わらない。
 さあ猟兵たちよ、次なる戦いに挑め。輝かしき未来を守るため!青き彗星がキラリと輝いた。                       【END】

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月04日


挿絵イラスト