エンパイアウォー④~樹海に消える悪意
●樹海の儀式
「えーとみんなも知ってると思うけどサムライエンパイアで大規模な事件があったんだ」
キリノ・サーガスラーフ(戯れの衝動・f19569)はなんとなく目を逸らしつつ今の状況、予知の内容を簡潔に説明する。
「誰だよこれ......こるてす?っていうまぐんしょう......魔軍将か、の1人の配下が富士山って山を噴火させようと儀式行おうとしてる」
「“太陽神の儀式”っていうね、儀式場で小さな竜を殺す、その血を聖杯にーっていうなんとも血生臭い儀式だよ。でも、この儀式成功させたら東北の方が大変な事になってこっちの戦力が減ってしまう。確実に止めないといけないんだよ」
今回の戦場は富士の樹海。隠れて儀式を行う魔軍将の1人“コルテス”の配下を見つけ出して倒すという事だ。儀式が成功してしまうと太陽神ケツァルコアトルの力により富士山が噴火、東海・甲信越・関東地域は壊滅状態に。復興などの為に軍勢が更に減ってしまう。そうなるとこの戦争は苦戦を強いられる事になるかもしれない。
「樹海の中からどうにかして敵を見つけ出して倒す。簡単だよね?見つけ出すのに少し苦労するかもしれないけれど見つけてしまえばこっちのもの。奇襲されても相手の不注意だし、正義の名の元に成敗しなきゃ」
この言葉は殺人鬼だけには言われたくないな。
「それにしても火山を噴火させて戦力を減らす......か、戦略的なのかな?そのコルテスって人は。僕歴史に疎いから知らないんだけど」
そう一人言を呟き、直ぐに猟兵達の方へ向きなおした。
「よし、じゃあ転送するよ。お気をつけてね」
そのまま慣れない動きでグリモアを起動する。
「......本当は俺が倒しに行きたかった」
少し本音を漏らしつつ。
朔吹雪
最近暑いですがいかがお過ごしですか?脱水症状や熱中症に気を付けて戦争に励みましょう。はじめましての方ははじめまして、朔吹雪と申します。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
今回は樹海の中から相手オブリビオンを見つけだし、倒すまでがワンセットになります。奇襲をかけたりは相手見つけ次第お好きにどうぞ。相手が悪い。
では、3度目の戦争も頑張っていきましょう。
第1章 ボス戦
『橘・佐江』
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POW : 霧斬舞
【妖艶な花魁】に変身し、武器「【鉄扇】」の威力増強と、【幻惑の霧】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
SPD : 蝶の舞
【扇】による素早い一撃を放つ。また、【帯を解く】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 華の舞
自身の装備武器を無数の【桜】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
イラスト:茅花
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「シルマ・クインス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
七草・華癒
呪詛!呪詛の悪霊!見たい、暴言の神のボクとしては是非見たい!
これはもう協力するしかないよね。楽しみだなぁ。
けれど、うーん・・・こういうまどろっこしいの好きじゃないんだよねー。
もういっそ敵から来てくれない?
ってことでボクのやることは「大騒ぎしながら辺りを回る」ことだよ。
それもボクのUCでかわいい巨大な怨霊たちを召喚してね。
大声を出したり硬化した呪符や刃になる杖で木を切り倒したりして敵の注意、
いや敵意かな?を引くよ。
この怨霊たちは敵意や恐怖などの感情に反応して自動で攻撃してくれる。
相手が見つけてくれたらこっちのものだね。
味方の邪魔になるなら静かかつ地道に探すかいっそ囮になって奇襲の手伝いをするよ。
二天堂・たま
なるほど樹海の中に敵が潜んでいるわけか…。
ならばUC:親指チックで召喚した相棒達を方々に放ち、居場所を探っていこう。
ドローンと違って視力だけでなく、五感で感じることが出来る。聞き耳や野生の勘も活かして追跡できるのだ。
しかもこの小さい相棒達は人から見つかりづらい上に、ワタシと居場所を交代することで瞬間移動の座標にもなる。
攻撃には刀も銃も持っていないが、この肉球が武器となる。
肉体ではなく、触れた者の悪意や殺意と言った負の感情を祓うのだ。
オブリビオンがソレを失っては、存在そのものを否定されかねん。
といっても敵である以上是非もないが。
ゼット・ドラグ
「コルテスの野郎は何かドラゴンみたいなのに乗ってやがったから絶対戦場にいぶりだしてやるぜ」
そのためにはまずは奴の戦略を崩してやらねえとな。
とはいえ探索と言うのはどうも苦手だ・・・
とりあえず足跡とか痕跡を探してみるか。
樹海は迷いやすいから、目印もつけておこう。ロープは戦闘の邪魔だからいらん。
敵を見つけたらバスターブレイド形態の【ドラゴンチェイサー】で斬りかかる。飛翔能力は厄介だが飛ぶと良い。高さ勝負と行こう。
わざと相手より少し低く飛んで油断を誘い、空中で静止した瞬間【怪力】で宙を蹴り、相手より高く飛び上がって【地裂断】を放つ。
「空中疾走は1回が限度だが驚いただろ?UCだけの猟兵とは思わない事だ」
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
火山の噴火で軍勢にそんなに被害が出るのか?……解らんな…まぁそんなに小難しいことを私が考える必要はあるまい?
私は唯、私の想うままに殺すだけだ…
取り合えず頭数を増やそうか…
来い【七血人】…如何した?
ああ、今日も探索だ…
だが、今日はその後、愉しい愉しい殺し合いの時間だよ?
ああ、愉しもうじゃないか…だからまずは探索、さ…
・戦闘
崩壊侵食の「呪詛」を籠めた呪いの黒槍を「先制攻撃」で放ち
その間に距離を詰め妖刀で「怪力」の「鎧砕き」を「なぎ払い」の様に「2回攻撃」し
連鎖の「呪詛」を籠めた一閃で締める…
逝こうか…
ラモート・レーパー
樹海ね……楽しそうだ!
どうせすぐさま猟兵に始末されるんだ。UC【ブラックドック】ならすぐさま死の気配を嗅ぎつけられるはず!
【ブラックドック】たちが敵を見つけたら僕はUC【生と死の境界線】を使って斬撃の事象を罠のように仕掛けたり敵に飛ばしたりして翻弄して狩る!
樹海は自殺したりする人が多い場所。死を司る僕にとってはお庭当然だ!
(装備【常夜の世界】で戦場は夜になります)
レパル・リオン
生贄をささげて火山を噴火させるですって!?
ひ、ひどい!怪人コルテス、絶対許せないわ!
あたし達イェーガーが、小竜も、人々も守ってみせる!!
さて、まずは怪人を探すのね!久々に【分身】して、人海戦術よ!
せっかくだから奇襲をかけたいわね。音をたてないように慎重に進んで、木や草陰に隠れながらこっそりと捜索するわ
あたしのうちの誰かが怪人を見つけたら、メールで他のあたし達のスマホに連絡して、こっそり怪人を取り囲むわ
包囲したら、あたし達による一斉先制攻撃よ!
総勢139人のあたしが繰り出す【瞬打】で、反撃させずに片付けてやるわ!
あたし達だって、忙しいのよ!戦争は始まったばかりなんだから!
●悪の儀式には等しく裁きの鉄槌を
「なるほど、樹海の中に敵が潜んでいるのか......」
「生贄を捧げて噴火させるですって?!そんなの絶対させないわ!」
相棒のひよこ達を連れた二天堂・たま(神速の料理人・f14723)と分身し138人の自分を連れたレパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)が樹海に入った。
たまのひよこ達は五感を共有するため自身の技能等を生かす事ができる。
レパルの分身達は全員がスマホを持っているため連絡を......だが樹海の中は電波が通っていなかった!
このままでは分身達が見つけたとしても連絡のつけようがないし逆も然り。
「どうしよう!このままじゃあ作戦が上手くいかないわ!」
焦り始めたレパルをなだめるようにたまは代替えの案を提示する。
「なら分身1人ずつにひよこを一匹つけさせればいいんじゃないか?分身の人数は減らせるか?」
「えぇ、減らせるわ。でも、この樹海の中でどうやって合流するの?」
「ひよこと場所を交換することができる」
「なら大丈夫ね、それで行きましょ!」
分身をひよこの数まで減らし、2人(?)1組となって進み始めた。
「コルテスの野郎は確かなんかドラゴンみたいなのに乗ってやがったな。絶対戦場にいぶりだしてやるぜ」
ゼット・ドラグ(竜殺し・f03370)は何やらぶつぶつと言いながら通った場所が分かるように樹に記しを入れ、儀式の場を探していた。
誰かが通った足跡や痕跡を探して進む。樹海には様々な生き物がいるだろうが見つけた足跡は明らか“人のようなもの”の足跡だ。この先に探しているオブリビオンがいるかもしれない。
近づくにつれどんどん声が聞こえる。足跡を追って進んだ先には......
「どこだー!隠れてこそこそしないと成功しない儀式なんて置いて出てきてみろー!」
見えない相手へ挑発の言葉を叫ぶ悪口や暴言を司る神、七草・華癒(いまはおさなきのろいのことば・f19055)。周りの怨霊達は樹を切り倒したりやりたい放題の地獄絵図に近い状態であった。
「......何やってるんだ?」
オブリビオンでも何でもない同じ猟兵である彼女が何をしているのか、聞き返して直ぐに理解した。相手をおびき寄せていると。
「こういうまどろっこしいのはボク好きじゃないんだよねー。向こうから来てくれないかなって少し期待したけど......反応はあったね」
そう指差した先にあったものは怪しげな儀式場、こっちを見ているオブリビオン。
―――辺りは夜へ姿を変えており、オブリビオンの腕に一本の槍が突き刺さった
「全く、火山の噴火でそんなに被害が出るのかがまず解らんな......まあ私は想うがままに殺すだけだ......樹海に入るまでは昼だった筈だがもう夜か?私が考える事ではないがな」
異界の友である7体の殺戮者“七血人”と共に進む死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)。彼女や七血人が求めるのは殺し合い。樹海が8人に恐れおののいた訳ではないだろうが迷うことなく儀式場に真っ直ぐ進んで行っていた。
「死の気配はこっちだー!」
どうせ猟兵に直ぐに始末される。それならば死の気配だって感じ取れる筈というラモート・レーパー(生きた概念・f03606)の読みは当たっていた。彼女もまた儀式場へ直ぐについた。つまり、この儀式場で誰かはわからないが死ぬ、ということだろう。
辺りが夜になったのも彼女の持つ紋章の影響である。
「他の猟兵は来てないか?」
「僕達が一番乗りー!あっちに2人くらい見えるけどね?」
相手はその上2人の方見てるし......よそ見していた相手が悪い。ニヤリと笑った2人。
謡は崩壊侵食の呪詛をたっぷり込めた黒槍を放ち、その後直ぐにラモートの斬撃が相手を穿つ。振り向いたオブリビオンの視線の先に見えたのは向かってくる黒い番犬と7体の殺戮者であった。
「やーっと見つけたわー!」
「声の方向に来てみれば......」
戦闘の火蓋が切られた数十秒後、レパルとたまも合流することができた。
レパルは一旦分身を消しまた分身を138人出して相手を包囲、全員で超精密で超高速の打撃を繰り出した!
「やーいやーい!反撃できてないぞー!」
彼女らの超速攻撃に対処できないまま華癒の口撃が襲いかかってくる。
相手の感情は“焦り”そして“怒り”であった。
―――早くどうにかしなければまずい。このままでは目的が達成できない......てかあいついい加減黙ってくれないかしら!?
その感情をいち早く察知した華癒の周りの謎の塊。オブリビオンへ怨霊を飛ばした。まずいと思った時にはもう遅い。
少しでも逃げる為、返り討ちにするために花魁へ変身。空中へと翔る。相手に今すぐ飛んで追ってきそうな者はいなかったという自身の目を信じて。
樹海を見下ろせる位置まで飛んで見えたのは自分より低い位置で空中に佇む影。間違いなく猟兵だ。だが、ここまでは届かないだろう。あいつから殺ってやる。手負いの自分でも空中戦なら勝てるだろう。狙いを定めた時だ。
......相手が自分より高い位置へ瞬時に翔んできたのは。
「一回が限界だが......驚いただろ?UCだけの猟兵だと思わない事だ」
単純で重い一撃。重力に逆らわず叩きつけられるオブリビオンを殺す為だけの一撃。直撃等ただでは済まないだろう。地面へ叩きおとされた彼女に......もう勝ち目などない。
「後は下の奴らで行けるか?」
彼女にとって不運だったのはまた樹海に落とされた事と
「まさか自ら来てくれるとは......」
「不思議な事もあるな」
「死の気配しか感じないね!」
3人の目の前に落ちてしまった事だろう。
たまの肉球が彼女の体に触れる。悪意、殺意全てを祓う肉球は彼女の存在全てを否定するようなものだろう。
「今回はあまり面白くなかったな......もう少し骨のあるやつを期待していたんだが」
「樹海なんて僕にとってお庭当然!勝てる訳ないね」
不服そうな謡と七血人、にっこり笑ったラモート。9人の呪詛や様々な属性攻撃に斬撃の事象。こそこそしていた彼女の終わりは実に呆気なかった。
この戦争の1幕は不完全燃焼で終わった猟兵もいる。だが戦争は始まったばかり。これはただの前哨戦に過ぎない。
猟兵達はまた、この世界の戦闘に身を投げる事になるのだ......
大成功
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