エンパイアウォー⑤~頭を使え
「はいはい、みんな集まってー、集合集合!」
そう言っているのはグリモア猟兵の真白だ。
「大きな戦い続きだったし、来るかなーとは思ってた! けど、わたしが担当するのは戦いじゃないんだ。これを見て!」
と、見せたのは一枚の紙。どうやら地図のようだ。その周りには、あかさたなはまやらわの10文字と、一から十までの漢数字が描かれていて、それに合わせるようにマス目分けがされていた。
「なんとこの地図、埋蔵金の地図なんだ!」
すごいでしょ、とドヤ顔の真白。
「皆にはこれを探してきて欲しいんだ。何でかって? ……どうやら敵の一人、日野富子が大規模な買い占めをしたせいで、天井なしに色々な物が高騰しちゃってるみたいなんだ。もちろん、補給するべき物資もね。だから、それを買うために必要って訳」
うんうん頷く真白。
「でもそれを見つけるためには、謎を解かなくちゃいけないんだ。こういうのなんだけど」
と、地図の裏を見せる。ちなみにひらがなが列、漢数字が行のようだ。
頭も使うべし。
七よりは上。
五ではない。
途中にある。端ではない。
さ列にも無い。
な列には隣り合っている。
南西ではない。
のんびりしてると開かなくなる。
あやわ、一や十が端。
一点にしかない。
だが、これだけで分かる。
宝はそこにある。二回以内に掘り当てろ。
……これだけである。
「最後の方とか意味分からないよね。というかこれだけじゃ分からないような……何か、何か……」
うーん、と考える真白。
「ちなみに、この地図自体はとある草原をさしてるのだけど、そこには100個の看板があるらしいよ。その看板には、あ一、とか、わ十、とか……この地図に書かれてるような事が書いてあるみたい。これなら掘る場所を間違えるって事は無い、かな? ……さて、結局わたしには分からなかったけど……もしかしたら皆になら分かるかもしれない。後は任せたよ!」
かなり投げやりに任せた真白。しかもそう言った直後に転送準備が完了したらしい。
さあ、謎を解け!
みらつば
頭を使うんです。どうもみらつばです。
今回は物資補給の為に謎を解いて、埋蔵金を掘り当てて頂きます。ただし、二回以内に掘り当てないととても悪い事が起きそうです。埋蔵金が消える、とか。
答えは一つだけです。ひらがなの、あかさたなはまやらわ、と、漢字の一二三四五六七八九十、の組み合わせで掘る場所を答えてください。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
禍神塚・鏡吾
WIZ
正解は、『た六』です。
「頭も使うべし」の言葉通り、問題文を平仮名に直して、頭を取って並べれば良いのです。
すると「なごとさななのあいだ」→「『な五』と『さ七』の間」
つまり、な列とさ列の間で、かつ五と七の間、つまり『た六』という訳です。
問題文自体の条件とも合致しますね。
これは、美しい問題でした。
さて、のんびりしていると開かなくなるそうですから、早めに掘り出すとしましょうか……。
二天堂・たま
んー……。
「な」列に隣り合っている。つまり「た」「は」列のどちらかになるのか。
「七」行より上だが「五」行ではない…?
「南西ではない」のなら、地図の左下は間違いなのだろう。
すると何処だ…?「は六」を掘ればあるのか?
にしても埋蔵金があるだけでもすごいが、その隠し方もすごいな…。
見つけられたならUC:妖精の里へ収容して持ち帰ろう。
たくさんの荷物は運ぶだけでも大仕事だ。
亜儀流野・珠
……(地図を指でなぞりつつ考える)
■あかさたなはまやらわ
一
二
三
四
五
六
七
八
九
十
(文を読み×を付けていく)
■×××た×は××××
×
二
三
四
×
六
×
×
×
×
特定できんな…
頭も使う…か。頭…ということは。
頭の一文字ずつ…「七五とさななのあいだ」か?
七-五、さ-な、の間となると「た六」か!
…少し怪しい気がするから他の者の答えも聞きつつ提案するとしよう!
「んー……」
と考えているのはケットシーだ。いやたまだ。それと、
「……んー?」
地図を指でなぞりつつ考えている珠だ。
「なの列に隣り合ってるのだろう?じゃあたかはに有って……七より上だけど五じゃない、それでいて南西じゃないなら……はの六か?」
「やってみるか?」
と、一度掘ってみるが何も無い。
「……間違いだったか、それじゃあ……」
「ちょっと待て、これだけじゃ特定出来無いな?選択肢が二つどころか八つも有る。この問題、もしかして不備があるのか?」
確かに、そのまま受け取るとた二、た三、た四、た六、は二、は三、は四、は六と八パターンも有る事になってしまう。
これを全部掘る訳にもいかない。困った二人、その時だった。
「待ってください」
そこにやってきたのは鏡吾。
「この問題、正解はた六、ですね」
「ほう、それは何故だ?」
と首を傾げつつ聞くたま。
「頭も使うべし、ですよ。まずは問題文を平仮名に直します」
「平仮名に、か……」
ななよりはうえ、ごではない、とちゅうにあるはじではない。されつにもない。なれつにはとなりあっている。なんせいではない。のんびりしてるとあかなくなる、あやわいちやじゅうがはじ、いってんにしかない、だがこれだけでわかる。
「その頭、つまり最初の文字を取って並べれば良いんですよ」
「ほうほう! となると……な、ご、と」
「さ、な、な、の……」
「あ、い、だ、です。な五とさ七の間、つまり」
「なるほど、た六か。頭を使う……やはりそう言う事だったか」
実は珠も途中から勘づいてはいたものの、鏡吾に良い所を持っていかれてしまった。
「ならば、掘ってみるか?」
「ええ、のんびりしていると開かなくなるそうですから、早めに掘り出して見ましょう」
「にしても埋蔵金があるだけでもすごいが、その隠し方もすごいな……」
「まあ、盗まれても困るからな……と、出てきたみたいだな」
と、た六の所から出てきたのは一つの箱、中には……。
「凄い大量ですね」
「ああ……これは持ち帰るのも大変そうだ」
大量の小判がじゃらじゃらと、三人がかりでも重くて運べやしない位はある。
というか一人がケットシーな以上、無理があるだろう。
どうやって持ち帰ろうか考えていると、たまが前に出る。
「ふむ、それならワタシの出番だな」
と、箱を一度閉めて、肉球で触れる。するとなんと、その肉球へと箱が吸い込まれていく。
「なっ、消えた!? どこ行ったんだ!?」
「ああ、ワタシの世界へ一度飛ばした。たくさんの荷物は運ぶだけでも大仕事だ、だが、これなら運びやすいだろう? 運んだ後は好きに出せるからな」
「確かに、これなら簡単に運べますね。それでは、相手に悟られないようにもう一度埋めて……」
「待てよ、埋めた所で掘り跡でバレそうだな?」
「……ですね」
「とにかく、さっさと持って帰るとしよう。補給物資は早く買えた方が良いだろう?」
「だな!」
と、埋蔵金を持って帰る三人。作戦は成功だ!
大成功
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