エンパイアウォー③~上田を越えろ
●大合戦、前哨戦。
「よし、集まったな」
グリモア猟兵の一人、アレックス・アレクサンダリアスが、グリモアベースに集った猟兵達を見回して、説明を始める。
「みんなも知っての通り、サムライエンパイアにて、信長軍との戦争が始まった」
信長の軍勢は、猟兵達にとってもかなり手ごわいものだ。現地のサムライ達の力も借りた総力戦となるだろう。
「今回はまず、家光が集めた軍勢を安土城まで連れて行かなきゃならねぇ」
安土城は、現在通常の方法では入ることは叶わない。だが、家光は安土城に入る手段を用意しているのだ。そのためには、儀式を行うための場所まで、徳川軍を連れて行かねばならない。
「まずは、味方をきっちり送り届ける。一歩ずつ信長に近づいていこうぜ!」
アレックスの言葉に、猟兵達は力強くうなずく。
「俺たちが進むのは、中山道と呼ばれる山間の街道だ」
そこの行く手には、すでに、信長方の主力、魔軍将の一人、上杉謙信が陣を構えているという。彼は、信州上田城という城を抑え、周辺に兵を展開している。このまま徳川軍が通ろうとすれば、犠牲は免れないだろう。しかも相手は軍神と呼ばれるほどの将。無事に抜けられるかも定かではない。
「そこで俺たち、猟兵の出番だ」
機動力のある猟兵達ならば、少数精鋭で敵陣の山中に潜り込み、ばらばらに分かれている上杉軍の主力を各個撃破して戦力を減らせば、上杉軍も不利となり、撤退するしかなくなる。
「この上田城を抜けれるかで、この後の戦の戦況は大きく変わる。俺たちの実力を軍神に見せてやろうぜ!」
そう言ってアレックスは、テレポートを起動するのであった。
夢月
こんにちは、マスターの夢月です。いよいよサムライエンパイアの戦争がはじまりました。みんなで一緒に今回も勝利を目指していきたいと思います。よろしくお願いします。
以下注意事項です。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
このシナリオでは、集団戦を行います。敵オブリビオンを山中で待ち伏せる、あるいは強襲することで迅速に倒すことを目指します。兵は神速を貴ぶ。電光石火の鮮やかな手並みで敵を撃破する、そんなイメージをしております。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『兵器百般』
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POW : 騒霊カミヤドリ
【纏っている妖気の色が血のような赤】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ひとりでに動く武器
【念動力で浮遊すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【自身が持つ武器としての機能】で攻撃する。
WIZ : 武器の知恵
技能名「【武器攻撃】【武器受け】【戦闘知識】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
イラスト:童夢
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
アドリブ・連携歓迎
なるほど、山中の戦であれば、かつて山を駆け回り鍛えた私の脚が活かせそうですわね。
木々の間を●ダッシュで駆け抜けつつ、敵の場所を捕捉。
捕捉でき次第、UCを使い過去の自分を呼び出して槍と剣で奇襲します。
この木々が生い茂っている中、動きの機敏な方が有利ですもの。
それにこちらは2人、速さも強さも二倍ですわ!
念動力で浮遊しようが、こちらの方が速いですわよ!
多少の傷を受ける●覚悟はあります。気にしていては奇襲は成りませんもの!
己を●鼓舞し、敵の刃を破壊しますわ!
さあ、消えなさい!
一組終われば次です!手は休めませんわよ!
チトセ・シロガネ
【WIZ】
バラバラに分かれて行動なんて結構自信があるんだネ。
山道なら森林が多くて視界が悪いハズ、ここで【地形の利用・ダッシュ・ジャンプ】を使って見つけたヤツから奇襲をかけるヨ。サーチアンドデストロイ!待つのはショーに合わないネ!
相手が武器でその知恵に長けていると言うなら【早業・見切り】で刀一本を奪って【敵を盾にする】ネ。ちょっとジャジャ馬だけどこの刀で遊んでお相手の陣を混乱させてみるヨ。
飛んでくる武器は全て【破邪光芒】と【カウンター・武器落とし】を駆使するヨ。スラッシュアンドソーリー(切り捨て御免)って奴だネ。
あとは『アドリブ』で勝負、他のメンバーと協力はセッキョク的にいくヨ!
信州は山に囲まれた険しい地形である。かつて神君家康公も、甲斐の虎武田信玄もこの地形に悩まされた。そんな場所には今、軍神上杉謙信が一軍をもって布陣していた。彼らは、大軍故に、小城である上田城に入りきらず、各山中にそれぞれ陣どっていた。
「バラバラに分かれて行動なんて結構自信があるんだネ。でもそれも好都合ヨ」
チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)が、繁みに潜みつつ、小さな声で呟く。
「山道なら森林が多くて視界が悪いハズ、ここで見つけたヤツから奇襲をかけるヨ。サーチアンドデストロイ!待つのはショーに合わないネ!」
「なるほど、山中の戦であれば、かつて山を駆け回り鍛えた私の脚が活かせそうですわね」
ヴィヴィアン・ランナーウェイ(走れ悪役令嬢・f19488)もチトセの意見に同意する。
「そうと決まればゴーアヘッドネ!」
「いきますわよ!」
二人はほぼ同時に、繁みを抜けて、山道を駆け抜ける。そして、手近にいた上杉軍に突撃。
「猟兵、参上ネ!」
「おーほっほっほっ!ひれ伏しなさい!」
あっという間に、チトセはビームサーベルで切り伏せ、ヴィヴィアンはユーベルコードで呼び出した過去の自分とともに槍と剣をもって敵兵をなぎ倒す。
「ふふ、他愛もないですね」
「いや、まだネ」
倒れた兵士たちがもっていた武器達がふわりと浮かび上がり、二人を狙う。こちらが本体、というわけだ。
「インタレスティング!こんな敵初めてネ!」
「浮遊しようが、こちらの方が速いですわよ!」
ヴィヴィアンは速攻で仕掛ける。二人の彼女が同時に仕掛けるようで、武器達はどちらを狙うか一瞬ためらう。その隙に、剣で叩き折り、槍で叩き落す。
「スラッシュアンドソーリーネ!」
チトセは飛んでくる武器のうち一本をつかみ取ると、それを使って武器をたたきおとしていく。
「ふむ、なかなかのわざものネ。でも、ボクにはやっぱりコッチがベストマッチネ!」
そういうと、チトセは武器を放り投げ、光の刃を抜き放ち、不思議な武具たちを切り裂いていく。
「一組終われば次です!手は休めませんわよ!」
「もちろんネ!」
二人は次の標的を探しに、再び山中を駆けめぐるのだった。
大成功
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コノハ・タツガミ
アドリブ・連携歓迎さね
【WIZ】
電光石火かい?余り早く動くことは得意ではないのだけどね。ま、結果的に早ければ問題ないさね
【指定UC】を使い、400体の人型の神々の分霊を召喚するとするかね。
100も護衛に残しておけば問題ないかね
数十ずつのグループに分け、神々を敵陣に突っ込ませ、私は遠距離から【宝珠:神の矢】による雷【属性攻撃】による【範囲攻撃】で後方支援と行くかね
武器受けかい?器物とはいえ、雷は効くんじゃないかね?
【全力魔法・2回攻撃・誘導弾】で近づいて来た敵を迎撃しつつ、自分や徳川軍が傷を追ったら、神々の力で治癒するとするよ
さ、徳川軍の皆、先は長いよ。怪我してる暇なんて無いからね
白峰・慎矢
とうとう俺の世界でも戦争が始まってしまったね……勝つのはもちろん、できるだけ犠牲も少なくできると良いんだけど。まずは、進軍する皆のために、危険を全て排除しないとね。
素早さには結構自信があるし、俺はどんどん敵を倒していこうかな。敵の攻撃は遠くの間合いにも届くみたいだけど、見つからなければ問題ないみたいだね。幸いここは山みたいだから、「ダッシュ」や「ジャンプ」しながら、森に上手く隠れて敵に近づいて、【集霊斬】で一つずつ斬り捨てていこう。
武器はやっぱり、使い手がいてこそ真価を発揮するものだよ。確かな意思もなくただ動いてるだけのモノに、俺は負けるわけにはいかないんだよ……!
依神・零奈
上田城ね……かの真田所縁の地で戦う事になるなんて
なんだか感慨深いね
それにしても合戦か、今となっては懐かしい
久しぶりに刀を振るう機会……かな
山中に兵を分散させる、それ自体は兵を隠せて奇襲に
持ってこいの策だけれど今回は悪手だったね
その分散策自体の弱点こそ奇襲そのもの一気に
敵陣の中へと斬り込んで行こう
無銘刀を抜かずに帯刀した状態で敵の近くまで走り込んで
一体を抜刀で攻撃しそのまま他の敵へ向かっていこう
刀で連続攻撃と見せかけて【フェイント】でCUの禍言を発動
【破魔】の力で敵の動きを阻害しつつ刀で切り捨てていくよ
山なら木々も密集している筈、木を利用し盾として使用したり
身を隠しながら素早く一体一体撃破を狙う
「とうとう俺の世界でも戦争が始まってしまったね……勝つのはもちろん、できるだけ犠牲も少なくできると良いんだけど」
白峰・慎矢(弓に宿った刀使い・f05296)がポツリと呟く。
「同感だね。戦で命を落とす者などいていいはずがない」
依神・零奈(忘れ去られた信仰・f16925)もまた、静かに言う。
「まぁ、私らに出来ることはオブリビオンを倒すことだけさね。それが結果、だれかを守ることにつながるよ」
コノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)は、のんびりとした口調でそう言う。
「まずは、進軍する皆のために、危険を全て排除しないとね」
コノハの言葉に頷きつつ、慎矢が刀の柄に手を添える。
「上田城ね……かの真田所縁の地で戦う事になるなんて、なんだか感慨深いね」
「おや、上田城に縁がおありで?」
「まぁ、ちょっとね。それにしても合戦か、今となっては懐かしい。久しぶりに刀を振るう機会……かな」
零奈は、どこか遠いところを見つめているようだ。が、その目がすぐに鋭いものになって敵状を分析する。
「中に兵を分散させる、それ自体は兵を隠せて奇襲に持ってこいの策だけれど今回は悪手だったね。その分散策自体こそ弱点。奇襲で一気に敵陣の中へと斬り込んで行こう」
「兵は詭道なり、か。俺も、素早さにはいささか自信がある」
二人は、刀をいつでも抜けるようにして立ち上がる。
「電光石火ってやつかい。私は動くのは得意じゃないから、そういうのは二人に任せるさね。私は私のやり方で、やらせてもらうよ。ようは、結果的に早ければいいだろ?」
コノハには、別の策があるようだ。
「では、そちらはそれ。行きましょう」
「はい!」
零奈と慎矢がそれぞれの方面に駆け出し、コノハは手をひらひらと振って送り出す。
「さて、やるさね」
Ab ovo usque ad mala。コノハは、多数の人型の神霊を呼び出し、軍団をつくる。
「さぁ、やってやろうじゃないか!」
彼女が、神霊達に命じると、各班に分かれて、散開する。そして、上杉軍を発見次第、雷の矢による集中砲火を浴びせる。
「これは、助かりますね」
慎矢が、木々に身を隠すように走りながら、横目で、それらの様子をみていた。コノハが派手に攻撃している分、自分たちが動きやすくなる。
「あれか!」
慎矢は、倒れた兵士達の装備が浮き上がるのを見て、一気に距離をつめる。武器達も慎矢に向かって飛んでいくが、木が盾となり、慎矢に届かない。
「はぁ!」
木に突き刺さった刀に向けて、霊力によって強化された一太刀を振るう。禍々しい気配ごとその刀は中程で切断される。慎矢は地形を利用して次々と呪われた武具達を斬っていくのだった。
「武器はやっぱり、使い手がいてこそ真価を発揮するものだよ。確かな意思もなくただ動いてるだけのモノに、俺は負けるわけにはいかないんだよ……!」
慎矢と同じく、零奈も木々を利用して、武具達の攻撃を防ぎつつ、攻撃の機会をはかる。
「そこっ!」
無銘刀を納刀したまま駆け寄る。
「帰依の御霊、倦む惰性を絶て」
一の太刀「殯の掃持ち」。自らを神霊とし、放つ居合。それは狂ったように動いていた武具達を終わらせた。
大成功
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数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
ふぅん、森の中に隠れて奇襲…か。
なら、アタシは盛大に動いて
相手を『おびき寄せ』る囮にでもなるかね。
こういう時、アタシの【嵐裂く稲妻】は便利さ。
電撃のバリアはバチバチ言ってうるさいだろうし、
光り輝いてるからね!
しかもこれでいてあくまで「バリア」。
生半可な武器じゃ、たとえオブリビオンであっても
通しやしないよ!
『属性攻撃』をたっぷり乗せて、
込み入った『地形の利用』できるルートを探し。
一気に『ダッシュ』と『ジャンプ』で駆け抜ける!
こんな場所に女一人と思ったかい?
おあいにく様、舐めてかかったら斃れるのはアンタたちの方さ!
こんな感じで騒げれば本隊も狙いやすいだろ?
後は任せるよ!
マクベス・メインクーン
上田城を上杉が抑えてんのか…
まぁ武田信玄がいねぇからそうなんのか
なんとか徳川軍の為に陣形崩してやんねぇとな
【野生の勘】で敵陣の場所を探しっつ
敵を見つけたらわざと見つかったフリをして
【挑発】して引きつける
敵からの攻撃は【フェイント】で回避したり
【オーラ防御】で防御しつつ
結構な数引きつけられたら【罠使い】【だまし討ち】で
トラップ発動ってな感じで
UCを使用して迷宮に敵を閉じ込めるぜ
出口から出てきた奴には
魔装銃の炎【属性攻撃】をプレゼントだ
【フェイント】で防がれないようにしてな
複数居たら【範囲攻撃】で一気に撃ち抜いてやる
「上田城を上杉が抑えてんのか…まぁ武田信玄がいねぇからそうなんのか」
信濃の山中で、マクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)が、遠くに見える上田城を見据える。そこには、軍神上杉謙信がいるはずだ。
「上杉謙信ってのは軍神って呼ばれるぐらい強いんだろ?正面から戦うのは避けたいところだね」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、マクベスに話をふる。
「そうだな。この作戦で、兵力を削れたら、流石の軍神も退かざるをえんだろ。なんとか徳川軍の為に陣形崩してやんねぇとな」
「そうだねぇ!じゃあ、さっそく始めるとするか」
「あぁ、頼んだぜ」
多喜とマクベスはそれぞれの作戦通りに行動を開始する。多喜は、手近な上杉軍の陣の一つに単身、乗り込む。
「邪魔するよ!」
「何者だ!」
「女だと!?何しに来た!?」
上杉の兵が、多喜に武器を向ける。
「あんたらをぶっ飛ばしにきたのさ!」
「ふざけるな!」
「女子とて容赦せぬ!かかれぃ!」
兵士達が槍を振るう。しかし、多喜の身体に触れることはない。
「女だって?おあいにく様。ただの女とおもってもらっちゃ困るねぇ。舐めてかかったら斃れるのはアンタたちの方さ!」
彼女の全身は球状のバリアに包まれていて、それには電撃が纏わりついている。ストレガ・オーバードライブ“嵐裂く稲妻”。
「稲妻のごとく、駆け抜ける……!」
多喜が、走り出すと、彼女の通ったあとは、雷に打たれたように焼け焦げ、バリアにぶつかられた者は電撃を喰らいながら弾き飛ばされる。そのまま多喜は、陣を駆け抜けて山へ。
「に、逃すなぁ!」
兵士達も後に続く。しかし、
「ぎゃああ!?」
森に入ったかと思うと一人の兵士が火に包まれる。そして、周りを見ると、すでに周囲は燃え盛る迷宮とかしていた。マクベスのユーベルコード『ドラゴン・メイズ“龍の迷宮”』に彼らはすでに入り込んでいたのだった。
「しまった、謀られた!」
「ひ、ひけぇ!」
気づいた時には既に遅い。兵士達は迷宮を出ることなく、焼き尽くされる。辛うじて、武器達は一人でに動いて迷宮を抜け出す。
「ほぅ、流石だな。迷宮を抜けたプレゼントだ。受け取れ!」
出口で待ち構えていたマクベスが、魔装銃でそれらを撃ち抜いていった。
大成功
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