エンパイアウォー①~メテオにゃんこライト
「にゃんこが、降ってくるんだ」
猟兵がグリモアベースを訪れるなり、グリモア猟兵であるところのプルート・アイスマインドくんはガタッと立ち上がってそう言った。
とりあえずどうどう、と静める猟兵一同。
何があったのか言ってみろ、と取り調べの刑事っぽくプルートを座らせた。
「すまん、はじめから説明しよう。実はな……サムライエンパイアにおいて、信長配下のオブリビオンたち『第六天魔軍将』がいよいよ世界征服のために動き出しているのだ」
当然、徳川幕府もその脅威に立ち向かうために挙兵し、諸藩からの援軍も合わせた総勢10万の兵力で織田信長のもとへ行軍を始めている。
だが、敵方が易々と行軍を許してくれるはずもない。
「百面鬼『風魔小太郎』による攻撃が、進路上の街道で行われるようだ」
街道をゆく徳川軍めがけて、なんとオブリビオンを『隕石の弾丸』に変えて差し向けてくるというのだ。その隕石の威力たるや並大抵のものではなく、衝突の瞬間に自爆することで標的は木っ端微塵に爆散してしまうだろう。
しかも、無事に任を果たして自爆したオブリビオンは、間をおかず風魔小太郎のもとに蘇って再び隕石の弾丸となるらしい。
つまり徳川軍が滅びるまでエンドレス隕石らしい。
「その名も『風魔忍法隕石落とし』!!」
どーん、と腕を組んで言い放つプルート。
そこでドヤるのは正しいのだろうか、と思いつつも猟兵たちは次の言葉を待つ。
「……まあ、ここまで言えばわかるだろう。風魔小太郎が今回、隕石弾丸として飛ばしてくるオブリビオンがにゃんこなのだ」
なるほどそれで『にゃんこが降ってくる』。
別ににゃーにゃー可愛らしい猫が降りそそぎ、その毛並みや肉球に囲まれて幸せになるとかいう話ではなかったようだ。残念です。
「というわけで、おまえたちにはこの『にゃんこ隕石』の迎撃を頼みたい!」
ぐわしっ、と拳を握るプルート。
空から襲いくる隕石の弾丸を迎撃し、徳川軍の被害を防ぐ――それが今回、猟兵たちに課せられる依頼だった。
「にゃんこが降ってくる場所は、道幅もあるひらけた街道だ。何か空から落ちてくればすぐに気づくだろう。にゃんこは接地しなければ自爆はしないから、おまえたちは奴らが地面に落ちる前にどうにか迎撃してくれ」
無事に迎撃できれば、にゃんこは本来の姿に戻る。
それから撃破すれば、再び隕石弾丸として降下してくることはないだろう。
「対空攻撃して撃ち落とす、力で受け止める、猫じゃらしで引きつける、猫缶を投げつける……迎撃方法はいくらでも考えられる。おまえたちなりの方法、にゃんこを迎えてやってくれ」
プルートがグリモアを取り出し、猟兵たちを光で包む。
転移されゆく彼らへ向けて――プルートはぽつりと呟いた。
「敵でなければ……もふれたかもしれんな」
星垣えん
にゃんこが10体ぐらい降ってくる。
ただそれだけの話です!!
……いや違いました。サムライエンパイアの運命とか関係してました。
最初に少しばかり導入を差しこむので、それからプレイングをお投げ下さい。
皆さんにして頂きたいことは、2つです。
1:隕石の弾丸を迎撃する。
2:本来の姿に戻ったにゃんこオブリビオンたちを撃破する。
見事に撃破できれば、徳川軍進軍の助けとなるでしょう。
それでは、皆さんからのプレイングお待ちしております!
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦
『異国のカンフーにゃんこ』
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POW : にゃんこ流一本釣りにゃ
レベル×1tまでの対象の【衣服(棒の先に引っ掛けることで)】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD : これがにゃんの超速戦闘術にゃ
自身の【装備する鈴】が輝く間、【鈴の音が一切聞こえない無駄のない体術で】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : にゃんにとってはこの世の万物が武器となるのにゃ
自身からレベルm半径内の無機物を【使い捨ての自身の装備武器】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:ひろしお
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
見通す限り、街道は縦に伸びる。
少し前に宿場を発った徳川軍の兵馬は、建物もない大きな道を粛然と進んでいた。吹き渡る風が背の高い野草などをさらい、音を立てるが、それ以外には何もない。
「このまま何も起きなければいいのだが……」
先頭をゆく何人かの兵士が、強い日差しに目を細める。
前方の光景は平穏そのものだ。伏兵の気配もなければ、荒天の兆しもない。
徳川が総力をあげる戦であるにも関わらず――。
順調すぎることが、逆に兵士たちを不安にさせる。
「……まあ、足を止めるわけにもいかないんだがな」
「この静かな状況が長く続くことを祈ろう」
気を引き締め、凛然と前に踏み出す兵士たち。
――そのときだった。
「……何だあれは?」
兵士の1人が、空を指差す。
青く晴れ渡る空を、何かが、ぼんやりとした何かが動いていた。
その正体を認識する間もなく、それは落ちる。
徳川軍の鼻先――爆音と衝撃が響き、大地が揺らぎ、砕けた岩や土が兵士たちの顔面に勢いよくぶち当たってきた。
「な、なんだ!?」
「何が起きた!?」
目の前で起きた大爆発に、兵士たちが混乱に陥る。信長軍による襲撃への心構えはしていたが、さすがに予想の及ばぬ事態に平静でいられるわけもない。爆発で深々と抉れた地面を見せられては尚更。
しかし、狼狽しようが敵の手は緩まない。
二つ、三つ、四つ。
ちらちらと、灼熱をまとう弾丸が徳川軍に迫ってきていた。
ニィナ・アンエノン
にゃんこが降って来るとか超ハートフル☆
って思ったけどそう言う話じゃないのかぁ、残念。
しっかし結構すごい事やってくるなぁ……にぃなちゃんもその無茶苦茶さ、見習わないとね!
とゆー事で、落ちてくる物の迎撃ならやっぱり【スナイパー】の出番でしょ☆
ロケットランチャーにしたグッドナイトで隕石撃ちまくりパーティーだ!
爆発で【吹き飛ばし】ちゃうぞ!
威力が足りなきゃユーベルコードでガツン!だ!
にゃんこさんに戻ってくれたら後は戦って倒すだけ!
すごい体術みたいだけど、やっぱり遠くから撃っちゃうね☆
撃ちもらして接近されたら【グラップル】の出番かな?
動きを【見切り】スパナで殴る!
これだね☆
才堂・紅葉
「分りやすくて大いに結構」
迫る隕石を前に蒸気バイクから見上げる。
野性味のある笑みと共にバイクを大きく跳ねさせるとスイッチオン。
展開される巨大魔方陣から召還された蒸気ゴーレムにバンクで合体。
「さって、行くわよっ!」
腕を大きく振りかぶり、蒸気ロケットで垂直上昇からの【気合】の乗ったパンチで隕石を迎撃をはかる。
元の姿に戻ったにゃんこは空中で、生身で飛び出し【グラップル、怪力、マヒ攻撃、属性攻撃】で空中関節技を仕掛け、重力属性で加重して地面への落下技を狙う。
「ハイペリア重殺術・落星ってね!」
【アドリブ、連携歓迎】
剣堂・家留魔
ふむ、にゃんこメテオか。いや、にゃんコメットか?隕石魔法は嫌いではないが敵に使われると厄介だ。それに無限に弾丸にされるにゃんこ…効率は良いが非人道的なので私は嫌いだ。全力で隕石を阻止するとしよう。
このにゃんコメット(隕石)は風魔の奴のユーベルコードなのだろう?ならば私はフレア・サスペンションで迎撃する。ユーベルコードに対抗するための火球を放つこの魔法ならば対空迎撃の形が取れるだろう。仮に打ち落とせないとしても爆発や衝撃に対してこの技を活用することでかろうじて生き延びることは出来るだろう。
「私の信じる魔法は人のためのものだ。守護の炎よ、悪しき隕石を砕け!フレア・サスペンション」
こう詠唱するかね。
大豪傑・麗刃
わたしは常日頃から変態と呼ばれる男。当然普段は多少おちゃらけであるが、曲がりなりにもサムライエンパイアの出、そして大豪傑家次期当主。
今回はネタ一切抜きで行くのだ。
まずはありったけの武器を用意するのだ。刀2本!脇差(と呼ぶには大きすぎる剣)3本!斧2本!バール略1本!
これを全部装備。普通そんなの無理だってのは変態のわたしでもわかる。だがわたしにはできるのだ。なぜならわたしは変態だから。そして今日のわたしはシリアスだから。
はああああああああ
(スーパー変態人2発動)
んで上がった身体能力をもって武器全部かかえて隕石の所まで飛んでいき、全力で叩きつけるのだ!
隕石がにゃんこになったらそのまま武器8本で戦闘
明石・真多子
【軟体忍法流派争奪戦の術】
にゃんこだよマイカちゃん!にゃんこ!にゃんこにゃんこ!
「イっカい言えば分かる!いイカげんに落ち着けマダコ。」
まずは隕石を撃ち落とさないとにゃんこに遭えないね~。
「あの高度では一人分の墨手裏剣では力不足なんじゃなイカ?」
つまり協力攻撃してくれるってこと!?やったー!!
「む、本意ではないが仕方がなイカ…行くぞ!」
二人の合体墨大砲で迎撃だ!
落ちて来たにゃんこと対面!可愛い~!
ほれほれ~触手じゃらしだよ~。
マイカちゃんもほら!二人合わせて14本の腕でフリフリ~。
「私が混ざってはイカんのではないのか?確か猫はイカを食べると…。」
あっ!にゃんこがマイカちゃん齧って腰抜かしてる!
上空。
迫りくる隕石弾丸が空を割って落ちてくるのを認めて、剣堂・家留魔(魔道の追求者・f04254)はニッと口端の片方を吊り上げた。
「ふむ、にゃんこメテオか。いや、にゃんコメットか?」
「にゃんこが降って来るとか超ハートフル☆ って思ったんだけどなぁ」
手を庇にして青い空を見上げるニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)が、呑気な調子にその場でくるりと一回転。
元の角度に戻ると、ニィナは腕組みした。
「しっかしにゃんこを隕石にするなんて……にぃなちゃんもその無茶苦茶さ、見習わないとね!」
「無限に弾丸にされるにゃんこ……効率は良いだろうな」
隕石弾丸を見続けたまま、ロッドを取り出す家留魔。
「だが非人道的なので私は嫌いだ」
「うんうん、そこはにぃなちゃんも同感だよ☆」
にぱっ、とウインクしたニィナが懐から黄色味を帯びた金属を出した。ニィナは回転式のシリンダーを備えたその真鍮の装置に次々とガジェットを組みこみ――。
「完成!」
ロケットランチャーを肩に構えていた。
これは隕石も落とせますね。間違いありません。
「いっけーー☆」
ランチャーから砲弾が飛び出し、空気が震えた。
二発、三発とニィナが楽しそうにぶっ放すたび、上空ではド派手な爆発が起き、隕石弾丸が右に左にと吹っ飛ばされてゆく。
「ンニャーー!?」
ひゅるひゅる墜落するにゃんこたち。
それを見届けたニィナは、振り返って笑った。
「落ちてくる物の迎撃なら、射撃に限るよね☆」
「なるほど、それは真理だな」
瞑目して笑い返した家留魔が、ロッドの先端をおもむろに振り上げる。
すると、振り向けたロッドの先に――火球が出現した。ぐらぐらと練りあがる炎は巨大に膨れ上がり、小さな太陽のように辺りを熱波で満たす。
飛来する隕石弾丸へ、家留魔は目を定めた。
「私の信じる魔法は人のためのものだ。守護の炎よ、悪しき隕石を砕け! フレア・サスペンション!」
家留魔の言葉を乗せて、火球が撃ちあがる。隕石弾丸と直線で結んだように炎の魔法は飛んでいき、空中で正面衝突。
目も焼かれそうな大爆発が、咲いた。
そして空を覆う爆炎のうちから、ぽろりとこぼれるようににゃんこが落下する。
「ニャアァーー!?」
「ひとまずにゃんこに戻すことはできたようだな」
「それじゃあ後は戦って倒すだけだね!」
「ああ。そうしよう」
グッ、とパンチするように拳を突き出すニィナに頷く家留魔。
その周囲には、迎撃されたにゃんこたちが這いばい戻ってきていた。
「撃ち落とされてしまったのニャ!」
「でもお役目は果たすのニャ! 正攻法で戦うニャ!」
「じゃあ、にぃなちゃん怖いから撃っちゃうね☆」
「ニャギャーー!?」
首元の鈴を光らせはじめたカンフーにゃんこが、ニィナのマイクロミサイルにさらわれて爆散する。
カンフーで銃器に勝つのは、厳しかった……。
「それならこっちの猫さんを狙うニャ!」
「むっ?」
ニィナと戦うのを諦めたにゃんこが、その隣の家留魔へと駆け迫る。地面に転がる石を棍に変え、それを家留魔めがけてしならせる。
しかし。
「それも炎で相殺するまで!」
「ンニャーーー!?」
「そして隙ありー☆」
「ノニャーーー!?」
家留魔を包囲した無数の棍が、火球でもって灰に変わる。その光景に動揺したにゃんこの隙を突き、ニィナが背後からスタナースパナでゴツンと叩くと、にゃんこはぽふんと煙のように消滅した。
「やったね、家留魔ちゃん!」
「にゃんこを倒すのは複雑な気分だがな……」
とりあえず血生臭い結末でなくて何より、と少し安堵する家留魔だった。
「隕石か。分りやすくて大いに結構」
徳川軍が立ち往生する街道。そこへ颯爽と蒸気バイクで乗りつけた才堂・紅葉(お嬢・f08859)は、フライングにゃんこを泰然と見上げる。
「叩き落とせばいいだけってことだものね!」
威勢よく発した紅葉が大きく口角を吊り上げ、蒸気バイクごと跳躍する。
するとその直下、地面に巨大な魔方陣が浮かび上がった。円形に青く切り取られた軌跡の中から、空間を破って物々しい蒸気ゴーレムが姿を現す。
紅葉のバイクがゴーレムに取りつくと、ゴーレムの体はそのバイクを覆うように変形。数秒もせぬうちに、その場に3mを超える巨大蒸気ゴーレムが誕生した。
「さって、行くわよっ!」
ずぅん、と地響きをさせて着地したゴーレムが腕を振りかぶり、背部の蒸気ロケットを噴かして垂直に上昇する。
そしてはるか上空――隕石と肉迫したところで拳を突き上げた。
「打ち砕く!」
「ニャニャニャーー!?」
圧倒的、パンチ。
策も小細工もない、気合の拳。
蒸気ゴーレムの渾身のアッパーカットが隕石を防ぎ止め、むしろ天空へと弾き飛ばした。本来の姿に戻ったにゃんこは、空を泳ぐ浮遊感にばたばたと手足を暴れさせている。
それと見てとるや、紅葉は蒸気ゴーレムの中から飛び出した。
「はっ!」
「にゃ、にゃんにゃのにゃ!?」
紅葉に飛びかかられるのを防ごうとするにゃんこだが、遅い。
器用に腕と脚で絡みつかれ、関節を極められたにゃんこはもう紅葉から逃れることはできなかった。
落下する。
「ンニャニャー!!?」
「ハイペリア重殺術・落星ってね!」
怪力でもって叩きつけられるにゃんこはもちろん、耐えられるわけもなく消滅した。
迫りくる流星群。
心なしか聞こえる、ニャーニャー。
明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)は隣にいる軟体魔忍『マイカ』に振り向き、空を指差してはしゃぎだした。
「にゃんこだよマイカちゃん! にゃんこ! にゃんこにゃんこ!」
「イっカい言えば分かる! いイカげんに落ち着けマダコ」
興奮する真多子をイカ触手でなだめるマイカ。
ちなみにご察しのとおりマイカはイカ流派の軟体魔忍である。あとライバルであり、クールキャラでもある。
「今は仕事に専念すべき時だろう」
「まずは隕石を撃ち落とさないとにゃんこに遭えないね~」
「話を聞け」
真剣な顔でにゃんこ隕石を見つめる真多子の後頭部を、イカ触手でぺちっと叩くマイカ。
「あの高度では一人分の墨手裏剣では力不足なんじゃなイカ?」
「……つまり協力攻撃してくれるってこと!? やったー!!」
「む、別に本意ではないが仕方がなイカ……行くぞ! マダコ!」
「うん!!」
ひとつ視線を交わしてから、2人は上空に向けて自慢の墨大砲を撃ちあげた。間欠泉のように噴出したそれを避けきれず、にゃんこが墨塗れになって墜落する。
「ニャ~ン……!」
「にゃんこ~! 可愛い~!」
ぱたぱたと駆け寄る真多子。
猫ハンドで顔を拭っているところへ、しゃがみこんで触手をゆらゆらさせた。
「ンニャ?」
「ほれほれ~触手じゃらしだよ~。マイカちゃんもほら!」
「いや、私が混ざってはイカんのではないのか? 確か猫はイカを食べると……」
「ニャニャン……??」
「あっ! にゃんこがマイカちゃん齧って腰抜かしてる!」
マイカの触手にじゃれついたにゃんこが、ふらふらと足取りを乱す。
なんか遠くで騒いでいるのが聞こえる中、大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)は瞑目し、三つ編みに結んだ黒い髪を風になびかせていた。
理由は、特にない。
「わたしは常日頃から変態と呼ばれる男。当然普段は多少おちゃらけであるが、曲がりなりにもサムライエンパイアの出、そして大豪傑家次期当主である」
などと語りだした麗刃は、飛来する隕石弾丸たちへカッと目を見開いた。
「今回はネタ一切抜きで行くのだ」
と仰る麗刃さんは――その身に抱えきれぬほどの武具を抱えている!
その内訳をどうぞ!
「刀2本! 脇差3本! 斧2本! バール略1本!」
以上である。
明らかに腕2本の人間じゃ扱いきれねえ装備量である。
だが、麗刃さんはそれをものともしないのである。
「無理だってのは変態のわたしでもわかる。だがわたしにはできるのだ。なぜならわたしは変態だから。そして今日のわたしはシリアスだから」
言下――麗刃が腰を落とす。
そして、両拳を握り、割れんばかりに咆哮した!
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
うるさい。
明らかにうるさい。
青白い電光をまとい、金色のオーラを迸らせてるけどうるさいのが先に立つ。
しかし、騒音の甲斐はあった。
この状態『スーパー変態人2』になった麗刃さんは強いのだ。戦闘能力は跳ねあがり、さらには高速の飛翔能力すらも得ている。
つまり空中を飛んで易々とにゃんこを迎撃できるのだ。
「つあああああ!!!」
「ンニャーーー!?」
一瞬で跳びあがった麗刃さんが、その合計8つの武装を駆使(力任せに叩きつける)し、にゃんこ隕石を地面に落とす。その間1秒ぐらいである。
「ニャニャニャ……何があったのにゃ……!」
「消えろォォォォーー!!!」
「ニャニャニャニャーー!?」
後頭部をさすっていたにゃんこが、上空から降りてくる金色のギャグ属性の姿に戦慄した。
それから力任せに倒されたのは、言うまでもない。
やったね麗刃さん! シリアスシーンはすぐ終わったよ!
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
柊・雄鷹
なんやなんや、威勢が良ぇなぁ!
けどまぁ、そのまま降られたら兵士が危ないんでな
空中爆破、狙わせてもらうで
翼を活かしての【空中戦】や
隕石狙ってダガーを【投擲】、
放ったダガーは【念動力】で操り、なるべく地上に落ちる前に隕石を攻撃
あーもうホンマに!自爆とは迷惑極まりないなっ!!
これがホントのニャンコやったら、ちょっとは癒されたんやけど…
敵に近づかんと、遠方から攻める方が賢そうや
手もとにダガーが1本やと思て油断させてから『鷹狩』
最初から全部、お前らはワイの得物やったんやで
そんじゃまとめて、いただきますっ!!
エレクメトール・ナザーリフ
隕石の弾丸というのは面白いですね、撃ってみたいです
弾薬いらずなのがまた良いです、無限に撃てるとか!
猫隕石はどのくらいの大きさなのか…的が大きければ狙いやすいですが
対空砲を用意
猫が複数別々に落下だと対処し切れなさそうなので
魚、肉、チーズを固めた砲弾をそれぞれ三箇所に撃ち込み
引き付けて三つにまとめます
その後近接している人に射線が通らないよう対空砲火
本来の姿に戻った後は
猫缶を地面に投げつけて注意を引き
隙を突いてクイックドロウで射撃
また猫というのは喉や首周りを撫でると喜ぶらしいので
《分割思考》で攻撃を回避しつつ接近
喉は指先でちょちょいと掻き撫で首周りは摘むように揉む
喜んでいる間に零距離射撃でズドンです
リヴェンティア・モーヴェマーレ
猫さんです!
はっ…いやいや…猫さんだからと言って気を抜くわけにはいきませんネ…
(その通りと言わんばかりに一緒に居る小動物達が頷く)
戦闘中、敵の死角や射程外からの攻撃を狙います
「光無き燈火・円環の理・小さくも大きな刃を持つ我が子よ。この世界にその姿を見せよ。……うちの子は皆賢いノデ一筋縄ではいきませんヨ?」
異国のカンフーにゃんこの「これがにゃんの超速戦闘術にゃ(SPD)」に対し、ユーベルコード「Wonderful Rush(ワンダフル・ラッシュ)」を使うことで、攻撃回数を上手く凌いでいきマス
最大の目的は、いち早く敵の群れを殲滅する事なのデス
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします
ルエルエ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
にゃんこが空から降ってくる。それだけ聞くと大変微笑ましいのです。お持ち帰りしたいのです。
でも……にゃんこを隕石に変える。その発想はなかった状態なのです。
狂ってるのです?
と、言うわけでちゃちゃっと迎撃させてもらうのです。
【芋煮砲】を放って隕石撃墜なのです。みよ、これが芋煮なのです。
そうして本来の姿に戻ったところを、また【芋煮砲】で迎撃なのです。
隕石だろうがなんだろうがやる事は全く変わらないのです。
そもそも近づかれなければどうという事はないのです。
にゃんこは好きなので心苦しいのですが、みんな芋煮になるのです。
「なんやなんや、威勢が良ぇなぁ!」
猟兵たちが撃墜してなお、次々と空に現れる隕石に柊・雄鷹(sky jumper・f00985)は景気よく笑った。
なんか空から来る。
それだけで雄鷹のテンションはMAXである。
けど対照的に、雄鷹の傍らにちょこんと立ってるルエルエ・ルエラ(愛と正義と芋煮の魔法少女・f02197)は鉄壁の無表情だった。
「にゃんこが空から降ってくる。それだけ聞くと大変微笑ましくてお持ち帰りしたいのです。でも、隕石に変えるなんてその発想はなかった状態なのです。狂ってるのです?」
「しかも自爆させるみたいやしなぁ……」
ルエルエとともに空を見上げ、悲しきにゃんこ隕石を見つめる雄鷹。
一方、リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)とエレクメトール・ナザーリフ(エクストリガー・f04247)は活気づいていた。
「猫さんです! 猫さんです!」
「隕石の弾丸……撃ってみたいです!」
猫さんと見て胸をときめかせるリヴェンティア、別方向に萌えてやがるエレクメトール。
どう見ても浮ついている。
それが自分でもわかったのだろう、リヴェンティアはハッと口元に手を添えた。
「いやいや……猫さんだからと言って気を抜くわけにはいきませんネ……」
リヴェンティアの頭や肩に乗っかっていた小動物たちが一斉に頷く。気づいてくれて何よりです、とつぶらな瞳で語りながら。
しかしエレクメトール嬢はその隣で小躍りを始める勢いである。
「弾薬いらずなのがまた良いですよね、無限に撃てるとか! 私も教えてもらえたりしないでしょうか、術!」
(「大丈夫やろか……」)
一抹の不安を覚えるしかない雄鷹。
しかしそうしてる間にも隕石弾丸は徳川軍との距離を詰めている。仲間にツッコんでいる暇はないと悟りました雄鷹くんはダガーを抜き、灰模様の翼で飛び立ちます。
「自爆とか迷惑極まりないんでなっ! 落ちてもらうで!」
「ニャニャーーン!?」
手慣れた動作で投擲したダガーが、にゃんこ隕石に突き刺さった。ダガーファッションになったにゃんこは手足をばたつかせながら草地の上へと落ちてゆく。
早速、にゃんこ隕石をひとつ落とした雄鷹を見て、ルエルエは近くにいたエレクメトールと顔を見合わせた。
「それでは私たちもやるのです」
「そうですね。お仕事はこなしましょうか!」
ルエルエに強く頷いたエレクメトールが、荷物に手を突っこんでゴソゴソやりだす。
出てきたものは――。
魚!
肉!
チーズ!
をそれぞれ固めて作った3発の砲弾だった。そこはかとなく匂いが漂う。
「それは何なのです」
「まあ見ていてください」
つま先立ちで覗きこんでくるルエルエ(6歳)にしたり顔を見せつけたエレクメトールが、用意した砲台に砲弾を詰め、それぞれ散らして三カ所に撃ちこんだ。
すると、どうだ。
「ニャーーン!」
「エサ発見ニャーン!」
匂いを放つ餌弾に引き寄せられ、空中をバラバラに飛んでいた隕石弾丸が3つの軌道にまとまりはじめたではないか!
「これで迎撃がしやすくなります!」
「ニャニャーン!?」
エレクメトールの対空砲が火を噴き、誘導されたにゃんこに炸裂。横っ腹をぶっ叩かれたにゃんこがぽてぽてと地面に転げ落ちる。
「なるほどなのです。これは撃ちやすいのです」
にゃんこ誘導という策に感心したルエルエが、彼女に倣って対空態勢に移る。
だが天に向けるのは砲台の口ではなく、杖だ。
姉と一緒に作ったその名も『ルエルエロッド』をかざし、足元に大きな魔法陣を展開したルエルエが魔力を隕石へと放出する。
「あなたに芋煮を、なのです」
「ンニャニャニャ!?」
びちゃちゃちゃちゃ。
茶色がかった汁を浴びせられたにゃんこが墜落した。消火用ホースじみた圧力で放たれたそれは、何を隠そう芋煮である。芋煮の汁である。
……やってることが姉と変わりねえよこの子ォ!
「みよ、これが芋煮なのです」
って堂々と胸を張っちゃってるけど姉からの悪影響が半端ねぇよ! この面子の中でまともだと思ってたけどこの子も大概だったよ! 大概の芋煮ストだったよ!
「ニャニャニャ……ひどい目に遭ったニャ」
「こ、こうなったら地上戦でやってやるニャ!」
「魚おいしいのニャ!」
「こいつお魚くわえてるニャ!」
隕石形態から元に戻ったにゃんこたちが、ダガー抜いたり頭振ったり汁を払ったりして集まってきた。皆、自分の体よりも長い棍を携えてじりじりと間合いを詰めてくる。
「邪魔する奴らにはお仕置きニャ!」
「ソーユーわけにはいきまセン!」
いざにゃんこが襲いかかろうとしたとき――遠くから声が響いた。
見れば、数十mも先に、周囲に無数のコンソールを(意味もなく)ひらいたリヴェンティアの姿がある。
そのひとつをポポンと(意味もなく)操作したリヴェンティアは、片眼を閉じてうっすらと微笑んだ。
「光無き燈火・円環の理・小さくも大きな刃を持つ我が子よ。この世界にその姿を見せよ。……うちの子は皆賢いノデ一筋縄ではいきませんヨ?」
そう告げた刹那、空間が小さく割れ、その隙間からわいわいとチンチラやハムスターたちが飛び出してきた。
「な、何ニャ!?」
「めっちゃ走ってくるニャ!?」
わらわらと走ってくる小動物たちに驚き、逃げようとするにゃんこたち。しかし小動物たちは複数で囲い込み、逃げ道を狭めて巧みににゃんこに飛びつきまくる。
「ニャー! 齧るニャー!!」
「離れるニャ! あっちいくニャ!」
「くっ、ならこっちの本気を見せてやるニャ!」
群がるチンチラたちを追っ払うべく、胸の鈴を光らせるにゃんこ。すると騒いでいた姿とは一転、無駄のない洗練された動きで棍を振るいだす。
しかし、的が小さい。おまけに攻撃されると見るや小動物たちが散開したので、にゃんこの神速の攻撃は小動物を捉えきることができない。
棍を振った隙を突き、ハムスターが噛みつくと、にゃんこはぽふんと消滅した。
「ニャンコFーー!!」
「おのれよくもやったニャー!」
「ニャンコFって……なんで記号がアルファベットなんや……?」
思わずツッコんでしまう雄鷹。
するとにゃんこたちが一斉に雄鷹を向いた。
「やかましいニャ! 僕たちの勝手なのニャ!」
「ニャンコFの無念をおまえで晴らすニャ!」
にゃんこたちの鈴がやはり輝き、雄鷹めがけてするすると駆けてくる。彼らの鋭い眼光は、雄鷹の手にある1本のダガーを捉えている。
「剣1本じゃ僕たちの攻撃を防げないのニャ! もらったニャ!」
「ほぉー。抜け目ないんやなぁ、ニャンコたち」
殺到するにゃんこたちに、雄鷹がにやりと笑う。
その瞬間、その体を覆い隠すように、無数のダガーが出現する。その数40本超。
「ニャニャニャ!?」
「武器を隠してたニャ!?」
「そんじゃまとめて、いただきますっ!!」
「アニャニャニャ!?」
ダガーの波に翻弄され、数体のにゃんこが消滅。
何とか逃げ延びた1体は、慌てて仲間たちを振り返った。
「みんな! 大丈夫かニャ!」
「ああ、大丈夫ニャ!」
キリッと答えたにゃんこは、猫缶を開けようと必死に爪を立てていた。
「まったく大丈夫じゃにゃいニャ!?」
「大丈夫ニャ! 別に心奪われてにゃんてニャーー……」
「ニャンコKーー!!」
「猫は喉や首周りを撫でると喜ぶとは本当だったんですね」
猫缶に夢中だったにゃんこが、エレクメトールに首周りを揉まれて一瞬で極楽に送られる。
弛緩しきったその表情はとても敵のものではなかった。(もちろんその後、エレクメトールの零距離射撃で逝った)
「くっ、にゃ、にゃんてこったニャ!」
「そう気を落とさなくてもいいのです」
「ニャ?」
かけられた声に顔をあげるにゃんこ。
ルエルエが、ルエルエロッドを切っ先のように突きつけてくるルエルエがいた。
「にゃんこは好きなので心苦しいのですが、まとめて芋煮の具材にしてやるのです」
「イモニャーー!!?」
どっぱぁん、と芋煮の白波いや茶波が吹きあがる。
美味そうな匂いが付近の徳川軍の腹を攻撃したことなど、知る由もなかった。
成功
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アリス・セカンドカラー
戦場全体に触手蠢くワンダーラビリンスを展開。触手の封印を解くと範囲攻撃の誘導弾を一斉発射し、早業のクイックドロウによる二回攻撃で撃ち漏らしも少なくしましょう。隕石の迎撃だから一応カウンター扱いにできるのかしら?
にゃんこ達は当然萌擬人化メタモルフォーゼさせるわ♡
触手は有機物なので武器には出来ないでしょう?さぁ、可愛がってあげる♡
耳から侵入させた触手で脳くちゅしながら毒使い、ドーピンク、マヒ攻撃で媚薬を一斉発射して脳に快楽を直接焼き付けてあげる♡で、触手で穴という穴を串刺しにしてトンネル掘りよ♡
大食いの念動力による盗み攻撃で生命力吸収するわ、エナジーを吸われる感覚が堪らなく気持ち良いでしょ♪
「ふむ、にゃんこ」
そう口からこぼすなり、目を煌々と光らせているのはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)である。
この女はよからぬことを考えている。間違いない。
「何言ってるの? そんなことないわよ」
いやいや誰が貴様の言葉を信じられ――。
「とりあえず不可思議迷宮(ワンダーラビリンス)展開ね♡」
ずももも、と街道全体が妖しく触手蠢く迷宮へと姿を変えた。
やっぱりだよ。やっぱり触手責めだったよ。
「ニャニャニャ!?」
「にゃんか近寄りがたいニャ!?」
「誘導弾発射ー☆」
飛んで火にいるアレ的な感じで飛来してしまった隕石にゃんこが、迷宮の触手から放たれた炸裂弾で墜落する。対空攻撃してくる迷宮なんて初体験だったんや。
ものの見事に罠にハマった形のにゃんこたち。
起き上がったときにはなぜか、姿形がピュアでちっこい人間の男の子へと変わっていた。
「ニャニャ!?」
「怖がらないで。大丈夫よ」
動揺するにゃんこたちの前に顔を見せるアリス。
「この迷宮はわたしの精神世界の具現化。つまりあなた達にゃんこを萌え擬人化させることも不可能じゃないのよ」
「そ、そんニャ!」
「猫権の侵害ニャ! お奉行様に訴えるニャ!」
ぷんすかと怒りだすにゃんこメン。
だがアリスは構わず、手に持った細い触手をうねうねさせながらにじり寄った。
「さぁ、可愛がってあげる♡」
「ち、近寄るニャー!」
「ユーベルコードで追い返すニャ! ……って無機物がないニャ!」
「触手しかないものね。だから観念しなさい☆」
『ニャーーーー!?』
逃げ出そうとするも、もう遅かった。行く手を阻む触手に捕らえられたにゃんこたちは、アリスによって触手を耳に突っこまれ、毒とか媚薬でなんかもうアカン感じに弄られる。
穴という穴を貫かれた擬人化にゃんこたちは――。
「ふふ……へへへ……♡」
「うにゃあ……にゃにゃん……♡」
人に見せてはいけない顔になっていた。
「それじゃあ生命力もいただくわね。エナジーを吸われる感覚が堪らなく気持ち良いでしょ♪」
『にゃあーーん……♡』
アリスにちゅーちゅー吸われ、恍惚の表情を浮かべるにゃんこメン。
そのまま消滅した彼らは果たして幸福だったのだろうか……。
大成功
🔵🔵🔵
ディディルク・ファルムムト
アドリブ・連携OK
ねこさ…にゃんこさんがお空から…いやしかし敵さんなのですね。残念です。
にゃんこさんを引き付ければ良いのですね。
ではネコ君用に常備しているおやつ…は取り出した途端にネコ君が食べてしまいましたので
仕方がありません、この投げるとなぜか勝手に的にあたるビューンランスを使ってにゃんこさんを打ち落とします。
「にゃんこさんは愛でるものです。隕石にしてよいものではありませんよ、なんだぜ!」
その後【にゃんにゃんメモリー】を使用して迎撃します。
僕が他の猫に浮気したと思ってるのかプンプンしているので頑張ってくれそうです。
ネコ君は服を着ていないから大丈夫だと思うけれど、あの棍には気を付けてね。
ティエル・ティエリエル
WIZで判定
ミフェット(f09867)がいたら一緒に協力して頑張るぞー!おー!
「ようし!隕石なんて吸い込んでお掃除だー☆」
落っこちてくる隕石の弾丸を【フェアリーランド】で吸い込んじゃうよ!今日のフェアリーランドはすっごく大きな湖だ!
ふふーん!隕石の状態なら抵抗されたりしないからきっと吸い込み放題だよ!
本来の姿に戻ってフェアリーランドから飛び出てきたにゃんこ達には得意の「空中戦」で頭上から襲い掛かるね!
風を纏ったレイピアによる「属性攻撃」でちくちくとしちゃえー!
にゃんこ達の武器による攻撃は「見切り」を使ってひらりと回避しちゃうね♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
ミフェット・マザーグース
にゃんこが、ふってくる・・
でも、ふってくるのはいんせきで、にゃんこ?
でもでも、いんせきの正体がにゃんこで、いんせき?
友達のティエル(f01244)にくっついて参加するね
ミフェットは戦いが苦手だから、ほかの猟兵さんとも連携は大歓迎だよ!
UC【一人ぼっちの影あそびの歌】
にゃんこはにゃんこ、にゃんこの歌をリュートで「楽器演奏」しながら「歌唱」してにゃんこのUCを打ち消してみんなをサポートするね
にゃんこのツメは鋭くて 棒を持ったら大暴れ
どんなものでも武器にして ヒトにがぶりと噛みつくぞ
だけどにゃんこは眠たくて すぐに飽きたらアクビをひとつ
ついついゴロゴロさぼっちゃう だってにゃんこは夜行性だから♪
空に赤々と線を走らせ、地面めがけて飛んでくるにゃんこ(隕石)。
その事実に、ディディルク・ファルムムト(現世を知らぬ小鳥は地獄に夢を見る・f19731)の両の眼は星のごとくキラッキラだった。
「ねこさ……にゃんこさんがお空から……」
敵でなければ――と思わずにいられないディディルクは、数秒見上げては肩を落としてかぶりを振るの繰り返しである。
後ろから無言でその様子を観察していたティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)は、くるっと真横を向いた。
「なんだかディディルクが困った状態だね……ってミフェット?」
「にゃんこ……空からにゃんこ……」
ミフェット・マザーグース(沼の歌声・f09867)が真剣な顔で、ぶつぶつと呟いている。
「でも、ふってくるのはいんせきで、にゃんこ? でもでも、いんせきの正体がにゃんこで、いんせき?」
「ミフェットってばまたおかしなことを……」
「でもでもでも、にゃんこはやっぱりいんせきで……」
「わー! ミフェット! 首、首戻してー!?」
「あ、ごめんね。ティエル」
顔の横で騒ぐティエルに気づき、無意識に傾げていた首の角度を戻すミフェット。どうやら小さなフェアリーを頭でぐいぐい押してしまっていたらしい。
「危なかった……ってのんびりしてる場合じゃないよ!」
ほっと一息ついていたティエルが、空から近づく灼熱の塊に気づく。
数発の隕石弾丸が、徳川軍の陣容まで間近に迫っていた。
「ようし! 隕石なんて吸い込んでお掃除だー☆」
ぱたぱたと上昇したティエルが、落ちてくる隕石に向けて小さな壺をかざす。ティエルの両手に収まるぐらい極小の壺だ。
そこに、ティエルよりはるかに大きな隕石がすぽんと吸いこまれた。
すぽん、である。
続いて飛んできた隕石もすぽんすぽん。壺の中のフェアリーランドにあっさりと取りこまれてしまった。
「ふふーん! 隕石なら抵抗しないから吸いこみ放題だよ!」
「わぁ、ティエルさん、すごいです!」
「ティエル、かしこいね」
「でしょー。もっとほめてもいいよ☆」
揃って拍手してくれるディディルクとミフェットに、全力でふんぞり返るティエル。
さすがお姫様、ほめられ慣れている。
「じゃ、じゃあボクも、にゃんこさんを引き付けてみますね」
「がんばって、ディディルク」
「がんばれー!」
意を決して隕石弾丸の前に姿をさらすディディルクを、ミフェットとティエルが声援で送り出す。ちょっと心強さを得た少年は懐を探って何かを取り出した。
「ではネコ君用に常備しているおやつ……」
『にゃーん』
ディディルクがブツを見る暇もなく、おやつが手の中から消えた。
「……」
「……」
「……」
沈黙する猟兵3人。
横を見たら、ディディルクに取り憑いているオウガ『ネコ君』がもしゃもしゃと口を動かしている。
何も言わず前を向くディディルク。
「おやつを使うのは諦め、この投げるとなぜか勝手に的にあたるビューンランスを使います」
「がんばって、ディディルク」
「がんばれー!」
「がんばります!」
声援TAKE2を受けたディディルクが、必殺(?)の『にゃんにゃんビューンランス』を上空へ投擲する。あまり運動には慣れていないディディルクだが、しかしランスは彼の言葉どおりに隕石に一直線に飛んでゆく。
「にゃんこさんは愛でるものです。隕石にしてよいものではありませんよ、なんだぜ!」
「ギニャニャ!!?」
ランスに打たれたにゃんこが隕石形態を解除し、ぽてっと地面に落ちる。
おもっくそぶつけた頭をさすりながら、にゃんこはよろよろとディディルクたちの前に出てきた。
「ニャニャニャ……撃墜されてしまうとは不覚ニャ!」
「ネコ君、お願いします」
「ニャ?」
頭をさする手を止め、にゃんこが顔を上げる。
黒い影のようなおどろおどろしいオウガ『ネコ君』が、その子供のラクガキっぽい顔を数センチ先まで肉迫させていた。
『にゃーん!』
「ニャニャニャー!?」
ポカポカ、ザクザク、とにゃんこをズタボロにしてゆくネコ君。
ディディルクに構ってもらうなんて――とスーパー嫉妬パワーで攻め立てたネコ君は5秒ぐらいでにゃんこをぶっ倒してしまった。
「オウガさんって強いんだねー」
「うん、そうだね……あ。ティエル、あれ」
「あれ?」
ネコ君の無双シーンを見ていたティエルが、ミフェットに促されて視線を向ける。
壺だ。ティエルがにゃんこを吸いこんだ壺。
カタカタと震えたその壺からは、やがて――。
「ぷはーっ! ニャ!」
「戻ってこれたニャ!」
ずぶ濡れのにゃんこたちが飛び出した!
本日、壺の中のフェアリーランドは巨大な湖であった。
「溺れるかと思ったニャ!」
「この恨み晴らさでおくべきかニャ!」
「きたなー! ミフェット、お願い!」
「うん、まかせて」
しゅばっと手を振るティエルに頷いたミフェットが、のんびりと荷物をごそごそする。
そうして彼女が披露したのは、リュートだった。
オーツ麦の紋章が刻まれたテナーリュートを構え、さらりと弦を撫でたミフェットは、そのまま演奏に乗せて歌声を響かせる。
『にゃんこのツメは鋭くて 棒を持ったら大暴れ
どんなものでも武器にして ヒトにがぶりと噛みつくぞ
だけどにゃんこは眠たくて すぐに飽きたらアクビをひとつ
ついついゴロゴロさぼっちゃう だってにゃんこは夜行性だから♪』
優しい歌声。
にゃんこたちは、次第に瞼が重くなるのを感じた。
「な、何なのニャこれは……」
「何だか体が鈍いニャ……これじゃ超速戦闘術ができにゃいニャ……」
ごろん、と身を丸めて顔をこするにゃんこたち。
リュートを弾きながら、ミフェットはティエルに合図した。
「ティエル、いまだよ!」
「わかったよ、ミフェット! 今のうちにちくちくと攻撃だーー!」
するーっと飛び出していったティエルが、頭上からにゃんこたちをレイピアで攻める。刺すような風の攻撃。おねむのにゃんこでは回避、能わず。
ぽふんぽふん、と敵の数は見事に減っていき、ひとしきりティエルたちが仕事を終えた頃には、空から降る隕石はひとつ残らず消えていた。
「援軍、感謝する。これで進軍を続けることができるだろう」
駆けつけた猟兵たちに感謝を示すと、徳川軍の兵士たちは再び、関ケ原へと向けて進みだした。
道は長い。
しかしこれも国難を退ける確かな一歩であることは、間違いなかった。
大成功
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