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学園に迫る災い

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●狂乱の日
 それは突然に発生した。
 学園の至る所から現れる災いの影。
 無数に湧き出るそれが生徒たちに襲いかかる。
 突然のそれに為す術もなく。
 狂乱の悲鳴、抵抗するもの、逃げるもの。
 あっと言う間に血まみれの教室や廊下が出来上がっていく。
 今ここに救いはなく、あるのはただの蹂躙、殺戮、鏖殺。

●と言う。
「夢を見ました」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は転送の準備を行いながら猟兵たちに視線を向けた。
 随分と物騒な夢だな。
 猟兵たちは思った。
「冗談はさておいて、これは予知です。学園に迫る災いの予知」
 銀糸の少女は自らのグリモアをくるくる、と浮かべながら回す。
 紫紺の瞳が無機質に、無感情に猟兵を一瞥する。
「幸いな事にこれは未だ予知、今ならば介入する余地があります」
 予知だけに。
 なんとも言えない空気が漂った。
「猟兵の皆様には即時転移、転移後、湧き出る災魔を撃破していただきます。また、並行して学生たちの避難などもお願いします」
 ただ、と少女は付け加える。
「学生たちもそれなりに戦う力を持っています。それなりに、ですが」
 猟兵ほどではないでしょう、と付け加える。
 彼女曰く、上手い事指揮出来れば状況を有利に持っていける、と。
 無論、うまくやれば、なので避難を優先してもよい。
「迅速に敵を片付けるか、命を優先するか、それはおまかせします」
 紫紺の瞳が無機質なまま、猟兵たちに向けられる。
 そこに一定の感情は存在しえない。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
 銀糸を持った鋼の少女はいつものように抑揚も感情もなく、その言葉を発した。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 実はフグを食べたことがない。
 今回は学園に突如出現した災魔を撃退しましょう。
 学生諸君はうまく使えば戦力になります。
 肉盾にしないでください。
 うまく行けば二章ぐらいまでは使えるでしょう。
 最後? 奴らはおいてきた。この先の戦いにはついてこれないだろうからな。
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第1章 集団戦 『コボルト』

POW   :    爪牙強襲
【鋭い爪牙】による素早い一撃を放つ。また、【四足歩行】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD   :    爪牙蹂躙
【駆け回ること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【鋭い爪牙】で攻撃する。
WIZ   :    猛牙咬撃
【噛みつき】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。

イラスト:〆さば

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シャルロット・クリスティア
本来安全なはずの場所での奇襲を許せば、流石に崩れますか……
油断大敵……と言いたいところですが、学友たちを責めるのは酷ですね……!

退くにしろ立ち向かうにしろ、孤立するとやられます!
近くの仲間と助け合って!互いの隙を気にし合うだけでいい!

生徒に声をあげつつ、銃による迎撃。
幸い屋内戦です、跳ねる地形ならいくらでもある。
相手は身軽でしょうが、動く先さえ把握できていれば、後は死角から叩き込めばそれで終わる……!
一人で全滅とはさすがに行きませんが、近くの面々の体勢を立て直すくらいの時間は稼いでみせましょう!

(スナイパー、早業、鼓舞、地形の利用、戦闘知識)


リカルド・マスケラス
「災魔の撃破と学生の保護。両方しないといけないのが辛いとこっすね」
【仮面憑きの舞踏会】なら両方できる訳だけども

「敵をやっつけるのに、ちょっと力を貸して欲しいっす」
学生達に身体を貸してもらうよう話し、UCで複数同時憑依し、リカルド並の戦闘力になって戦ってもらう。
【戦闘知識】である程度の立ち回りはできるようになり、連携して互いの死角をなくすように陣形を組んでもらい、戦士系なら武器を使っての【怪力】【2回攻撃】、魔術系なら【属性攻撃】で援護などしてもらう。

「後で解毒使える人よこしてほしいっすねー」
UCの代償による毒や呪縛に蝕まれながらも本体も一応宇宙バイクを【操縦】してピンチな学生を【かばう】



●奇襲・強襲
「本来安全なはずの場所での奇襲……流石に崩れますか……」
 シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)は手にした銃に弾丸をこめる。
 狙いもそこそこに、トリガーを引く。
 銃声が響き、コボルトがぎゃうん、と叫びをあげて倒れ伏す。
「油断大敵……と言いたいですが、学友を責めるのは酷ですね……!!」
 キン、と言う音をあげ薬莢が弾き落ちる。
 弾を再度こめれば、トリガー。
「退くにしろ立ち向かうにしろ、孤立するとやられますッ!!」
 シャルロットは声をあげながら銃撃を繰り返す。
 その度にコボルトが崩れ落ち、多少の余裕がもたらされる。
「近くの仲間と助け合ってッ!! 互いの隙を気にし合うだけでいい!!」
 その余裕を作った所に発せられる激励と助言。
 混乱していた学生たちに多少の余裕が戻る。
 互いに互いの背後を、隙をカバーし合う。
「身軽でしょうが……その身軽さ、屋内戦では活かしにくいでしょう……!?」
 机を蹴り倒し、動きを阻害するように空間を狭める。
 空薬莢を弾き、再度弾丸をこめて、矢継早に連射をする。
 たとえ外れてもそれは壁や床、天井に弾かれまるで牢獄のようにコボルトたちの左右上下から襲いかかる。
「正面から飛んでいくばかりが、弾ではありませんよ」
 空薬莢が幾重にも地に墜ちる音が響き渡る。
 コボルトたちは無残にも風穴を穿たれ崩れ落ちる。
 されど、その猛攻はいまだ止まず。
「一人で全滅……とはいきませんか……!!」
「災魔の撃破と学生の保護、両方しないといけないのが辛いとこっすね」
 リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)がちょん、と狐面を弾く。
 実はこれ、本体なんだな。
「【仮面憑きの舞踏会】なら両方出来る訳だけども」
 そう言うや否や、その本体である仮面の分体が表じる。
 一つ、二つ、三つ、四つ……――――。
 その総数、46に至る。
「やっつけるのに、ちょーっと力を貸して欲しいっす」
 それは助力の願い、自らの体を貸し与えて欲しい、と。
 その願いを応える者はあまり多くはなかった。
 けれど、その願いに呼応する者は確かにいた。
 狐面を纏い、一時的に猟兵たるリカルドと同等の力を得る。
 その学生たちは狐面から流れ込む知識によって目に見えて動きが良くなる。
 そして、その知識によって指揮・統率が行えるようになる。
 陣形が組まれ、力を貸した学生を中心に反撃が行われる。
 しかし、これほどの力がタダで使えるわけではない。
「……がはぁッ!?」
 リカルドが血反吐を吐いた。
 後なんか毒にも侵されている。
「……後で解毒とか治療して欲しいっすねー」
 だが、これも守り、戦うために必要なこと。
 学生たちを護るために、リカルドは自らの身を削り続ける。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドロレス・コスタクルタ
アドリブ&絡みおまかせ

敵の注意を引き付け、同時に皆様を勇気づけなくては。
「ご協力を! 何でもいいので災魔たちのほうへ投げてくださいませ!
武器の発射でもいいですわ!」
叫びながら敵陣に躍り込む。 

愛用の二丁拳銃を構え、UCを発動。
投擲された物体や武器の運動と位置を把握し銃弾を反射させ、
銃口角度からは読めない位置から跳弾が襲うよう計算し撃つ。

跳弾が敵の背面や側面から襲うよう計算したり、
わざと隙を見せておびき寄せた位置に跳弾を飛ばしたり、
逆に普通に銃撃を浴びせたりして仕留めていく。

「皆様、もっと投げてください! さあ!」
戦い続けるほどに跳弾の量は増し、
さらに四方八方に銃撃しつつ派手に戦う。


クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「支援要請を受諾。武装展開完了、始めますか……」

【POW】迅速に敵を片付ける

●生徒指揮
「逃げ場などありません」
「壁際に集まって、防衛体制を整えてください。1秒でも長く時間稼ぎを」

●戦闘
転移後、敵に対して『蒸気マシンガン』を連射し学生たちから注意を逸らします。

「CODE:LUCIFER。ブースト展開。仕掛ける!」
空かさず【先制攻撃】、『パイルバンカー』の【零距離射撃】を敵に浴びせます。

●POW対抗
「幾ら素早かろうと、耐え切れれば問題ありません」
『フォースセイバー』で【武器受け】を行います。それでも乗り切れない場合剥がします、【激痛耐性】で乗り切ります。



●鋼の機人
「とうッ!!」
 ズンッ、と言う音をあげて御旗が突き立てられる。
 それは全世界サイボーグ連盟の御旗
 ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)は高らかに声を張り上げる。
「ご協力を!! 何でもいいので災魔たちの方に投げてくださいませッ!!」
 その言葉に呼応した学生たちがなんでもかんでも投げつけ始める。
 一瞬の間隙、敵に隙が生じる。
「逃げ場などはありませんが……」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)ならば問題ない。
 何故ならば逃げ場などはなくとも。
「防衛体制なら整えられます」
 無数のコタツが大地に突き立つ。
 そう、これこそ全世界サイボーグ連盟が秘技。
 常備配置・コタツウォールである。
 一個の要塞と化したコタツ防衛基地。
「コタツ要塞に集まって防衛体制を整えてください」
 蒸気を吹き出すマシンガンを片手に牽制射撃を行う。
 学生たちが物を投げつけながら避難してくる。
「では突っ込みますわッ!!」
 ドロレスが二挺拳銃を抜き放ち、引き金を引く。
 無数の弾丸が放たれ、跳弾し、敵を殺す鉛の牢獄を作り上げる。
 最早それは逃げ場なき鉄火の雨。
「ブースト展開、仕掛けるッ!!」
 その計算され尽くした鉄火の雨の最中。
 頑強なる鋼を纏ったクネウスが超高速で突撃する。
 多少の被弾や敵の攻撃すら跳ね返す一つの要塞が如き堅牢さ。
 そして、敵の速さよりも早い機動力。
 一瞬で間を詰めてからの――――。
「リアライズッ!!」
 パイルバンカーの三点バーストが炸裂する。
 その破壊力は、折り紙付き。
 一撃目で敵は崩れ落ちる。
 二撃目でまた一人、三撃加えれば最早敵はなし。
 マシンガンでまた弾幕がばらまかれる。
 ドロレスの鉛の牢獄、クネウスの鉛の弾幕。
 そして、学生たちの必死の抵抗。
 弾幕はさらに厚く、濃く、大きくなる。
 敵の速度は完全に殺され、出来上がるのは絶殺の守り。
「皆様、もっと投げつけてくださいッ!! さあッ!!」
 ドロレスの叫びに応じて投げつけられるものの勢いが増していく。
 なんか飛んでいった最中に学園長の銅像とかあったけどきっと気のせい。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

上野・修介
※連携、アドリブ歓迎
「猟兵です!助けに来ました!」
まず味方であることを学園生達に伝え、自分が敵を引き付けるので守りを固めこちらが打ち漏らした敵の迎撃に徹してもらう。

「来い。次は俺が遊んでやる、駄犬共」

呼吸を整え、無駄な力を抜き、戦場を観【視力+第六感+情報収集】据える。
敵味方の戦力、総数と配置、周囲の地形を確認。

得物は素手喧嘩【グラップル】
UC:攻撃力強化
相手の懐に肉薄し一体ずつ確実に始末。
こちらに敵を引き付けるよう【挑発】しながら、常に【フェイント】を掛け【ダッシュ】で動き包囲されるのを回避。

もし学園生達に攻撃が及ぶなら身を盾にする【覚悟】で。
腹を据えて【勇気+激痛耐性】推して参る。



●我が拳に――――
「猟兵ですッ!! 助けに来ましたッ!!」
 上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は戦場に飛び込みながら大声をあげる。
 自らが味方であることの証明、そして敵を惹きつける為のヘイト稼ぎ。
 そうすればコボルトは修介に向かって群がりだす。
「俺が惹きつけます、迎撃をお願いしますッ!!」
 その声に呼応するように、学生たちも修介の援護を開始する。
 コボルトが武器を振り下ろした。
 それを片手で打ち払う。
 呼気を整える。
 無駄な力は抜く。
 だらり、と全身が弛緩する。
 脱力した状態でありながらの自然体。
 戦場をまるで上空から俯瞰するような吐息を整える。
 今やこの手、この足は無敵なり。
「――――来い。次が俺が遊んでやる、駄犬ども」
 振るわれた棍棒、紙一重で避けながら踏み込む。
 その震脚の激しさに床が砕かれ、蜘蛛の巣のようなヒビが走る。
 同時に突き出された拳、力は溜めず、息は止めず。
「――――意地は……貫くッ!!」
 放たれた拳、それは拳で打たれたとは思えぬ轟音を響かせる。
 コボルトはその衝撃に吹き飛ばず、その場で崩れ落ちた。
 その破壊力余す所なく、その拳で打った部位に。
 内部に浸透させ、一つの無駄なく、体の中に直接叩き込んだ。
 それ故にコボルトはその体内組織を全てを致命的に破壊され、地に沈んだのだ。
 次のコボルトの攻撃は跳躍し、その頭蓋に踵を叩き落とす。
 グシャリ、と鈍い音が響き、頭蓋が砕かれへしゃげて潰れる。
 そこを起点とし、前方に体を崩し、跳躍。
 弾丸の如き突進、肩からぶつかりながらその加速度による質量打撃。
 相手を吹き飛ばす破壊力によってまた一匹と崩れ落ちる。
「喧嘩上等、かかってこい……!!」
 元より己は徒手空拳、素手一本の喧嘩上等。
 その手のひらを返し、指先をくい、くい、と二度曲げる。
 所謂"かかってこい"の挑発。
 知性乏しい犬頭どもでもその意味は取れたか、また多くが修介に群がる。
「上等ッ!!」
 喧嘩商売、ここにあり。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒木・摩那
まだ学生たちが逃げ切ってない状況の敵襲はまずいですね。
ともかく学生たちが態勢を立て直して、自力で守れるまでの
時間を稼ぎたいところです。

学生たちにはひと固まりになって、死角を作らないように、
とにかく守ることに徹するように、伝えます。

問題のコボルト達はここで食い止めます。

ヨーヨー『コメット』で戦います【先制攻撃】【なぎ払い】【衝撃波】。
単純にヨーヨーで殴る以外に、
ヨーヨーのワイヤーを絡ませて、引っ張ったり、
こちらから飛び込むことで【敵を盾にする】します。

こちらに敵が集まってきたところでUC【風舞雷花】を使って、
コボルト達を一網打尽にします。



●まるで彗星の如く
「まだ……逃げ切れてない学生たちがいますね」
 黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)はヨーヨーを放ちながら呟いた。
 大多数の学生は築き上げられたコタツ要塞……コタツ? に逃げ込んでいる。
 だが、それでもまだ逃げ切れてない学生がいる。
「ひとかたまりになり、死角を作らぬよう。とにかく守って」
 学生たちに伝えながら、ヨーヨーをまた放つ。
 彗星の如く一撃がコボルトの頭蓋を砕く。
 またヨーヨーを放てば今度はそのワイヤーが首に絡む。
 そして、それを手繰り寄せてから、振り回す。
 まるで先についたヨーヨーの如き質量物質のようにコボルトがコボルトにぶつけられる。
 ひどく鈍い音をあげ、へしゃげていく。
 絡んでいたワイヤーを離せば、質量物質とかしていたコボルトは吹き飛び、新たなコボルトたちを巻き込んでいく。
「さて、次――――」
 摩耶の活躍によって食い止められたコボルトの一角にヨーヨーを放つ。
 それをまた手繰り寄せる、されど今度は逆。
 自らがその一角に突っ込むと同時。
「励起」
 ヨーヨーに出力が収集する。
 蒼雷がそこより迸る。
「昇圧、帯電を確認……敵味方識別、良し」
 蒼雷が、色取り取りの雷を放つ。
 そして、それはやがて――――。
「散開ッ!!」
 ヨーヨーが七色の花びらと代わり、舞い散る。
 されど、その一弁一弁が七色の雷を帯びて、虚空を焼く。
 触れれば高圧の電撃を放つ花びらが無数のコボルトを雷撃で焼き払っていく。
 そうなれば後に残るは事切れた群れがあるばかり。
「まだまだ数がいるわね……」
 それでも際限なく湧くそれに摩耶は憂鬱そうにため息をついた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウィンディ・アストレイ
この強襲。予知が間に合わなければ、
被害甚大でしたでしょうね…

【Rifle Bit】を展開して概ね3グループに分け
コタツ要塞前方に扇状に展開
各グループ毎に入れ替わりつつ連続波状攻撃を仕掛け
火砲の壁で防衛線を築きます
(先制攻撃&一斉発射&範囲攻撃&2回攻撃)

自身は天井付近に位置取り、最小限の見切りで防御しつつ
(空中戦&戦闘知識&第六感&見切り&盾受け&オーラ防御)
ウィル・オーで弾幕を張りながら
バスターライフルとサイバレット・ガトリングで
防衛線を越えそうな敵を狙い撃ちます!
(空中戦&範囲攻撃&スナイパー&援護射撃)

「こちらは押さえます。一気呵成に仕留めましょう!」

※アドリブ&他猟兵との連携や絡み歓迎



●告死鳥
「この強襲……予知が間に合わなければ被害甚大でしたでしょうね……」
 ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)が手にしたライフルでコボルトを撃つ。
 荷電した重粒子がそれを打ち抜き焼き払う。
 どう、と言う音を立てて崩れ落ちるコボルト。
 だが、それでもまだまだ数が大量にいる。
「ビット展開ッ!!」
 ライフルビット、都合47が浮かび上がり、三つの群体を形成する。
 積み上げられたコタツの要塞……あれ、なんでコタツなんだろう。
 その前に展開し、それが波状攻撃を仕掛ける。
 鉄火の嵐ならぬ砲撃の嵐、荷電粒子のビームが弾幕と言うには最早厚すぎる弾壁を作り上げる。
 ウィンディはスラスターを吹かせ、天井まで飛び上がった。
「ウィル・オー、ロックオン……ファイアッ!!」
 高速演算にてマルチロックオンシステムが無数のコボルトを捉える。
 砲口が展開され、無数のレーザーがコボルトに誘導し、それを貫く。
 それでも波のように押し寄せるコボルトたち。
 手にしたバスターライフルと、サイパレット・ガトリング。
 それがライフルビットの弾壁の上からさらに弾幕を展開する。
 鉄火の要塞と化したコタツ要塞、そこに近づけるものはなく。
「こちらは押さえます、一気呵成に仕留めましょう!!」
 準備を整えた学生たちも各々の武器で反撃を開始する。
 長かったのか、短かったのか。
 それもわからぬほどの濃厚な戦闘。
 無数の骸を積み上げたコボルトたちはもうおらず。
 漸く一息をつけた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『レッサーデーモン』

POW   :    変わらぬ悪意
自身の【全て】を代償に、【召喚したレッサーデーモン】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【異形の肉体】で戦う。
SPD   :    終わらぬ悪意
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【供物にし、捧げた血肉をレッサーデーモン】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ   :    潰えぬ悪意
自身が戦闘で瀕死になると【自身を生贄に捧げ、新たなレッサーデーモン】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。

イラスト:すずしろめざと

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●湧き出る災魔たち。
 コボルトを片付け終えた学生と猟兵たち。
 そこに新たな情報が入る。
 体育館にて新たなる災魔の発生。
 それは即ち、そここそが今回の事件の元凶であると言う事実。
 武装を終えた学生たちを連れて猟兵たちが向かった先。
 そこには無数のレッサー・デーモンが湧き出ていた。
「ここでも数かよ!!」
 学生たちが叫びながら武器を構える。
 猟兵たちも彼らとともにこの驚異を打ち払え!!
黒木・摩那
コボルトの次はレッサーデーモンですか。
放っておくと勝手に増えだすのが厄介な相手ですね。

ここは一撃必殺で1体ずつ潰していくのがよさそうです。

ルーンソードにUC【偃月招雷】を使って帯電し、攻撃力を高めます【属性攻撃】。
相手は負傷させても、自爆して新しい個体を呼び出すものです。
【先制攻撃】【なぎ払い】【衝撃波】を使って、確実に屠っていきます。

数が多いので、周囲警戒をスマートグラスのセンサーと【第六感】で補います。
相手の攻撃は【念動力】で軌道を逸らしたり、抑えたりします。


ドロレス・コスタクルタ
アドリブ・絡み歓迎

「学生の皆様。しばし待機を。わたくしが合図したら
敵目がけて攻撃を撃ち込んで下さい。ここも無事、突破しましょう」

UCの腐食効果を【2回攻撃、なぎ払い、属性攻撃、範囲攻撃】で
強化しつつ広範囲にバラ撒き、銃撃も併用して攻撃。
更に周囲の地形と同化したナノマシンを【地形の利用】も活用して
地面を液状化。大きく波打たせて津波を生み出し巨大質量攻撃として
敵の集団に連続して打ち込む。
敵と学生たちとの距離を広げて安全確保も同時に狙う。

地面の津波を食らうか、又は回避によって態勢が崩れたところへ、
学生の援護攻撃を要請。
「皆様、今です! 撃って!」
自身は巻き込まれないよう津波に乗って移動し回避。


リカルド・マスケラス
「自身を生贄に増殖し続ける敵……同時撃破が必要ってことっすかね?」
【霧影分身術】でレッサーデーモンの数くらいになるように分身(武器も自分のものをコピー)を呼び出す
「自分もね、ただ善意で学生に力を貸していたわけじゃないんすよ」
時には力を貸した学生が魔法を使う様子を見て、体感して、秘かに勉強もしてたんすよ
まずは【ロープワーク】でレッサーデーモンを鎖分銅で捕縛。そこから攻撃魔法を詠唱、鎖伝いに魔力を流して【属性攻撃】による攻撃魔法を分身全員同時に直接叩き込む。属性は【世界知識】で弱点がわかっていればだけど、それでなければ電撃でも
「とまあ、捕縛して同時攻撃ってのがいいっすかね?」
と生徒を見本を見せる



●湧き出る悪魔たち
「コボルトの次はレッサーデーモンですか……」
 放っておけば勝手に増殖するその悪魔。
 黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)はその剣に雷を宿す。
 それは偃月招雷、ウロボロスより放たれる収束電圧。
 蒼雷が迸り、虚空を焼き焦がす。
「数が多いですね……援護をお願いしても」
「お任せあれ、学生の皆様、しばし待機を」
 合図をしたら敵目掛け打ち込め、と学生に指示をするのはドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)。
 とん、と地をかかとで叩けばそこが僅かに波打つ。
 それだけでこの少女はナノマシンを周囲に散布した。
「同時撃破が必要……ってことっすかねぇ?」
「一撃で必殺すれば問題ないんじゃないですか?」
 リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)が首を傾げ呟き、それに摩耶が返す。
 リカルドの姿が霞んで、その姿が二つ、三つ、四つ、五つ、六つ――――。
 最終的に48ものリカルドが霧幻のように構築される。
「それでは最初はわたくしから参りますわッ!!」
 ドロレスが銃撃を放ち、それがレッサーデーモンたちに弾痕を刻む。
 同時にかかとを大きく踏み鳴らせば、床と同化したナノマシンが液状化する。
 それは大きく波打ち、まるで怒涛の津波の如く質量となりレッサーデーモンに襲いかかる。
 体勢が崩れた所に、摩耶の蒼雷の刃から放たれた雷圧を纏った薙ぎ払いが降り注ぐ。
 皮膚を焼き焦がし、迸る雷撃が身体の至る器官を末端に至るまで麻痺させる。
 動けなくなった所にリカルドが鎖分銅を放ち、それがデーモンたちに絡みついた。
「弱点が分かってればま、それなりには出来るもんっすよ」
 握った鎖から伝うは退魔の波動、浄化の聖気、聖なる属性。
 浄化の波動が鎖をつたい迸り、デーモンたちの身を聖なる裁きがさらに焼け焦がす。
「皆様、今ですッ!! 撃ってッ!!」
 その末端神経まで麻痺し、鎖分銅で身動きを封じられたレッサーデーモンたち。
 そこ目掛けて生徒たちの蒸気マシンガンが、杖から放たれた魔法が、弓に番えられた矢が。
 手裏剣、短剣、手斧、机、椅子、黒板消し、黒板、ホワイトボード、文鎮、冷蔵庫。
 信楽焼のたぬき、二宮金次郎像、なんかよくわからないねっちょりしたもの。
 様々なもの(なんかこの場にあるのがおかしいものもあった気がするが)が投げつけられ、放たれレッサーデーモンたちを打ち据える。
 それによりレッサーデーモンたちは増える暇もなく、霧散していく。
 しかし、その数はあまりにも膨大。
 まだまだ数がいるそれに対して。
「さあ、ここも無事突破しましょう!!」
「確実に数は減っていますから、頑張って潰していきましょう」
「ま、捕縛して同時攻撃ってのがいいっすよ」
 そして、猟兵たちと共に学生たちはまだ終わらぬ戦いに身を投じた。
 されど、その数は着実に、そして、確実に減っていき、勝利と言う名の天秤は学園に傾きつつあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

上野・修介
※連携、アドリブ歓迎
「あまり時間は掛けられないな」
守る対象がおり、おそらく本命は別にいる以上あまり時間を懸けるのは避けたい。
速攻で潰す。

学園生達には引き続き陣形を固めてもらい守りに徹してもらう。

調息、脱力、戦場を観【視力+第六感+情報収集】据える。
敵の戦力、総数と配置、周囲の地形を確認。

得物は素手喧嘩【グラップル】
UC:攻撃力強化
相手の懐に肉薄し一体ずつ確実に始末。
こちらに敵を引き付けるよう【挑発】しながら、常に【フェイント】を掛け【ダッシュ】で動き包囲を回避。
近くの敵を盾にして出来る限り被弾を軽減。

もし学園生達に攻撃が及ぶなら身を盾にする【覚悟】で。
腹を据えて【勇気+激痛耐性】推して参る。



●その拳に宿すもの
「あまり時間はかけられないな……」
 護るべき学生がいる。
 倒すべき敵がいる。
 そして、その倒すべき敵はいまだ見えず。
 なれば時間をかければかけるほど勝敗の天秤はどちらに傾くかなど、最早明白。
 上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)は吐息を漏らす。
 全身から力を抜き、リラックスする。
 その構えは自然体、その拳は自然体。
 武術の極地が一端、森羅万象との合一、その階のとっかかり。
 そこに足を踏み入れた青年は、天羅を統べる者のように。
 この世界を俯瞰して見つめていた。
 学生たちはここにいて。
 味方の猟兵たちはここにいて。
 そして敵はここにいる。
 なれば最早やる事は一つ。
 一足の踏み込み、それは一歩に過ぎない。
 されどその一歩で踏み込み、殺した間合いは一歩どころではない。
 十歩もの歩みを殺し、それは最早地を縮めるが如き技。
 その踏み込みにてついた勢いから突き出される拳の威力。
 拳がレッサーデーモンを打ち据えた。
 破裂音も、炸裂音もしなかった。
 全くの無音、同時、打ち据えたレッサーデーモンが倒れ落ちた後に響く炸裂音。
 その拳、音をも越えて。
「来るなら来い――――全て、砕く」
 その拳は天羅、その脚は万象、その身、合一せし者。
 人、呼ぶならば其を闘神の化身と呼ぶ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウィンディ・アストレイ
次から次へ、厄介な手合いが現れますね…
でも、乗り切ってみせます!

瀕死の敵も死体も残さない事は、そう難しくありませんが。
自身を供物にされるのは厄介ですね…

索敵系のセンサをフル稼動してPOW型UCを使おうとする敵を判別
(情報収集&戦闘知識&見切り&第六感)
見つけ次第『先制攻撃&スナイパー&一斉発射&2回攻撃』付
UCフルバーストで、一体ずつ各個撃破
死体も残らぬ様、消し炭になるまで全火砲を叩き込みます!

連携者が居るなら、その方にPOW型以外のUCに対処して頂き
自身はPOW型の殲滅に専念しますが
単独行動ならPOW型を優先しつつ、その合間にPOW型以外も片付けますね

※アドリブ&他猟兵との連携や絡み歓迎


クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「多数が相手ということならば、こちらも数でお相手しましょう」

【SPD】工具乱舞

他の猟兵が戦っているうちに、工具と資材を【早業】で掻き集めていました。

「CODE:HEPHAISTOS。準備なら既に出来ています。体育館ということは補修用の『工具』もあるというもの」
【メカニック】として自身が有する『工具(ノコギリ・フォースセイバー)』、『資材(鉄骨)』を複製し操り敵に叩きつけます。

「さあ、丸太を持ちましたか」
生徒たちには周囲に打ち捨てられた丸太(資材)を複製し、渡します(【武器改造】)。

「武器ならどこにでも転がっています」
「さて、デーモン狩りを始めましょうか」



●鋼鉄の挽歌
「次から次へ、厄介な手合が現れますね……」
 ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)はKOTATSUフォートレスからライルビットを射出してデーモンたちを撃っていた。
 撃ち抜いたそれがまた供物とされ、新たなレッサーデーモンと化す。
「なるほど、無限湧きですか」
 残機が程よく稼げそうですね、などとうそぶいてみせるのはクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)であった。
 彼は何か光剣とノコギリを持って何かを改造していた。
 なにかされたようだ。
「ある程度はお任せしますね」
「心得ました」
 彼が無駄な事をするはずもないか、とウィンディはこころの中でつぶやくと同時。
 無敵のKOTATSUフォートレスから飛び出し、ブースターを点火。
 天井すれすれまで飛び上がると同時に索敵、召喚を実行しようとしている個体を即座に特定。
 LOCK-ON。
「FASLOCK……!!」
 FCSが召喚をしようとしているデーモンをロックオンし、ファイアコントロールが完全にリンクしたのを確認。
 砲門が光を帯びる。
 敵がそれに気づくも最早すでにここに事はなれり。
「フルバーストッ!!」
 無数のライフルビットと、ウィンディの持つ全ての火器、それらが連動し、ロックした敵を消し飛ばす。
 塵すら残さぬ過剰火力、供物にすら捧げられぬ程に消滅したソレ。
 続いて次の敵をロックオンし、また無数の砲火を浴びせていく。
「彼女がある程度数を減らしてくれています」
 クネウスは無敵のKOTATSUフォートレスで生徒たちに武器を与えていた。
 それは彼がこの場で即興で作り上げた武器である。
「みんな、丸太は持ったか!!」
 一人の生徒が声をあげる。
 それは複製し、メカニックの手で悪魔殺しを付与された聖なる丸太であった。
 これは古に存在したと言う聖マルタと言う女性の祈りと願いを付与してうんぬんかんぬん。
 そうして作り上げられたのがこの聖丸太である。
「おう!!」
 生徒の声に丸太を掲げた生徒たちが呼応する。
 彼らは聖丸太を抱え、そしてデーモンたちに向き直る。
「いくぞぉッ!!」
 聖丸太がレッサーデーモンに叩きつけられる。
 その聖丸太に込められた神聖な丸太力(まるたぢから)がデーモンの悪しき魂を浄化していく。
 クネウスも資材と鉄骨を叩きつけながらそれを援護する。
「俺はお前を殺さない……!! その悪しきデーモン力(ぢから)だけを殺すッ!!」
 聖丸太を振りかざし、生徒たちがレッサーデーモンを叩き殺していく。
 そのさまを見ながらクネウスはゴーグルをくい、と一度、指先であげた。
「やはり丸太ですね」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カタリナ・エスペランサ
「敵は多勢、手を拱いては更にその数を増すばかり――なるほどなるほど。余裕だね!」
戦局を分析した上で、さも慢心した風にからりと笑ってみせて。

《戦闘知識》《第六感》で敵群全体の動きを《見切り》、《空中戦》技能を活かして戦場を飛び回ります。
もし学生や仲間が危機に陥っているようなら《ダッシュ》で駆け付け《庇う》と同時に敵へ《先制攻撃》で怯ませる程度に《カウンター》を決めて離脱。

更に味方の援護と並行して《念動力》や翼で巻き起こす風の《吹き飛ばし》で敵群を一塊になるよう追い込み、頃合いを見てUC【世界の不完全証明】を発動。
重力崩壊による《破魔》《鎧砕き》の《範囲攻撃》で死体も残らぬよう圧殺を狙います。



●余裕
「敵は多勢、手を拱いては更にその数を増すばかり――――」
 なるほど、なるほど、とカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は納得する。
 虚空を飛び回りながら、戦場全体を俯瞰してから、そして彼女は結論づけた。
「うん、余裕だね!!」
 それは慢心したような。
 常識では考えられぬような結論に帰結する。
 しかし、常識と言う世の理(ことわり)を覆すのが猟兵(イェーガー)と言う存在である。
 虚空を飛び回る少女はその機動力を以てしてレッサーデーモンたちを翻弄し、撹乱し、そして、誘導し始める。
 味方の火力支援も交えながら、じょじょに、そう、じょじょに、その戦場は推移する。
 敵も、そして、味方も気づかぬうちに。
 時には敵の移動、時には吹き飛ばすほどの風、時には蹴り飛ばして。
 気づけば、デーモンたちは一塊の群れと化していた。
「見るがいい、思い知れ、そして戦慄せよ……是こと此世の脆弱たる証左である」
 その桃色の瞳が怪しく光ると同時。
 空間が歪曲し、レッサーデーモンたちの群れ中央に、黒点が生まれる。
 その全てがそこに吸い込まれていき、めきめき、と言う音が響く。
 それはレッサーデーモンの骸が軋む音ではない。
 空間そのものが軋み、歪み、悲鳴をあげているのだ。
 その黒点が大きくなり、レッサーデーモンたちを飲み干していく。
「爆砕」
 手を突き出し、同時、握りしめる。
 刹那、黒点が爆発したように膨れ上がり、重力崩壊を起こす。
 それは擬似的なものであり此世に与える影響は恐ろしいほど少ない。
 されど、その災害の発生地点で群れていたレッサーデーモンたちにとってはそうではない。
 その身体全てがへしゃげ、潰れ、すり潰されて、とうとう新たなものを呼ぶ事もなく、その全てが事切れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『怨霊魔導士』

POW   :    死霊兵団
【骸の海に揺蕩う罪人達】の霊を召喚する。これは【血に濡れた近接武器】や【血に汚れた遠距離武器】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    死霊の嘆き
レベル×1個の【呻き声をあげる人魂】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    死霊の誘い
【昏い視線】を向けた対象に、【忌まわしい幻影と心を抉る言葉】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:のりしろこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●災厄の元凶
「おお……おお……なかなか良い手段だと思ったのだが」
 それは体育館倉庫の一つ、その一角から現れた。
 骸骨がローブを纏って、そして禍々しい魔力を孕んで。
「やはり直接叩かねばならんか……? いや、しかし。イレギュラーと言うのはいつでもあるものか」
 猟兵たちをイレギュラーとしか見ていないソレ。
 自分が勝てるのはさも当然と言わんばかりの増上慢。
「いやはや……存外、愉しめた。終わらせてやろう」
 カタカタ、と髑髏が笑う。
 魔力が収束していく。
 この強大な敵相手に生徒たちは抗う事はできまい。
 ならば、あとの仕事は――――猟兵たちの役目である。
 この魔導の死徒を屠り、骸の海へと還すと言う役目は。
カタリナ・エスペランサ
「未来は守られるべきもの、それを担う学生たちは言うに及ばずってね。あの子たちを狙うっていうなら彼らを庇護する全てが立ち塞がる」
「――今更逃げ帰れるなんて勘違いしてないよね? キミ如きがさ」
敵の力量を感じながら、それでもその傲慢には不遜で応じ。

使用UCは【失楽の呪姫】。敵の炎には《破魔》の劫火による《範囲攻撃》を迎え火として《ハッキング》の要領で合体を阻害、可能なら主導権の奪取や炎の消滅も狙います。

骸骨本体には中距離から装備[第六神権]の空間破壊で《鎧砕き》を仕掛けつつ隙を見て《残像》を残す《ダッシュ》で肉薄。
UCの黒雷を帯びた蹴撃による奇襲に瞬間的に発揮した《怪力》も重ねた一撃を叩き込みます。



●黒雷
「未来は守られるべきもの、それを担う学生たちは言うに及ばず……ってね」
 纏うは黒雷、宿すは終焉の劫火、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は不遜に敵の前に立つ。
 それを見た髑髏ははて、と首を傾げる。
「ふむ? 否、些事よ」
 天敵である猟兵を前にして些事と言い飛ばす傲慢さ。
 人魂の如き炎が灯り、カタリナに殺到する。
 ボッ、と言う音と共にそれが虚空で弾ける。
 破魔の力を宿した劫火の破片、それが人魂の炎を迎え、そして、葬る。
 一歩、大地を踏みしめると同時、疾駆する。
 それは見えなかった。
 一瞬の閃光が髑髏の前に走る。
 それは黒い稲光、先行放電と呼ばれる現象。
 黒雷と化した少女の歩み、それは雷速と同様。
 蹴撃の一撃が、黒雷と共に解き放たれる。
 魔神の魂がその力を増幅し、恐るべき力を以て髑髏の術士の胸部を砕いた。
「ご、おお!?」
 速度と力、その双方が合わさった恐るべし剛力の一撃。
 胸を砕かれ吹き飛んだ身が壁に突き刺さり、クモの巣状の破壊跡を広げる。
「……今更逃げ帰れるなんて、勘違いしないでよね」
 キミ如きがさ。傲慢には、不遜で返し。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
雑魚では相手にならないのがわかって、やっとお出ましね。
ほんと自信満々だけど、その余裕がどこまで持つのかしらね?

相手は魔導士。遠距離で打ち合いは不利ですから、
いかに早く相手の懐に入れるかが、鍵ですね。

まず魔導士の位置をスマートグラスに記憶します。
次にUC【胡蝶天翔】で床や壁を黒蝶の群れに変換して、
魔導士の周囲に展開することで、目くらましをかけます。

黒蝶はあらゆる視界を奪うので、
相手の位置は【第六感】とスマートグラスのAIで判断します。

蝶が舞う間に一気に魔導士との距離を詰めます。
ルーンソードで一刀両断を試みましょう
【先制攻撃】【破魔】【衝撃波】【なぎ払い】。

【呪詛耐性】あり。



●黒き胡蝶の夢
「雑魚では相手にならないって漸くわかったのかしら」
 漸く姿を現した髑髏の魔術師に嘆息したように呟いた。
 黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は黒き胡蝶を漂わせる。
「くっふ。女子供ばかりではな」
 髑髏が歪んだ笑みを浮かべる。
 猟兵に胸を蹴り砕かれてなお、不遜に、傲慢に。
「その余裕、どこまで持つのかしらね」
 摩那の周りを漂う黒蝶の群れの数が増していく。
 ひらひら、と。ひらひら、と。
 それはさらに数を増していき、気づけば、周囲には黒蝶しか見当たらなかった。
 これでは髑髏の邪眼もまた意味がない。
 周りを見回し、どこにも気配がないことに気づく。
「……逃げたか? 自信の割にはあっさりと逃げおったな」
 どこまでも増上慢な髑髏には、そうとしか考えられなかった。
 その油断、慢心、傲慢の尽く、切り捨てるかの如く。
「逃げるわけないじゃないの」
 破魔の力を帯びた刃が、髑髏の腕を切り飛ばした。
 ルーン文字が活性化し、その刃の鋭さをより鋭く、より疾く。
 スパン、と言うあっけない音と共に。
「ぬっ、我が腕を……?!」
「油断にもほどがあるわ」
 即座の反撃、呪詛を帯びた邪眼。
 されど、強きルーンの守りと黒胡蝶が彼女の身を呪いより守る。
 結果は明白、腕を失ったオブリビオン、無傷の摩那。
 ただその結果が事実としてのみ残った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

上野・修介
※アドリブ、連携歓迎
侮っているなら、それを利用するまで。
こちらはいつも通りやるだけだ。

――恐れず、迷わず、侮らず
――熱はすべて四肢に込め、心を水鏡に

「推して参る。」

調息、脱力、戦場を観【視力+第六感+情報収集】据え、敵の戦力、総数と配置、周囲の罠と遮蔽物を確認。

得物は素手格闘【グラップル】
長期戦を想定しUCは防御強化。

無駄な動きを抑え、近くの敵を盾にする、または周囲の遮蔽物を利用【地形の利用+学習力+戦闘知識】しながらダメージを抑えつつ、先ずは雑魚の処理しながら機を伺い、敵将の隙を量る【見切り】
雑魚を処理し敵将への障害を排除、最短距離を【ダッシュ】で懐に肉薄し【捨て身の一撃】を叩き込む。


リカルド・マスケラス
体育館なら広さは十分っすねー。宇宙バイク【アルタイル】を呼び寄せて【操縦】っすよ。更に【ゴッドスピードライド】で戦闘力を向上させる。

バイクの機動力で翻弄しながら、人魂の炎に聖属性か氷属性で鎖鎌による【属性攻撃】【なぎ払い】をする。相手が鎖鎌の射程に警戒したところでビーム砲で【属性攻撃】【なぎ払い】を叩き込む
「火を吹く魔物がいるんすから、このくらいの攻撃、もしからしたら気づかれたかもしれないっすけど……」

「そんな訳で、自分達で対処できない『イレギュラー』に遭遇したら無理せず退く。これは迷宮攻略の上でとても大事なことっすよ」
最期に慢心で散っていった魔術師を教訓に学生達にそんなことを言ってみる。



●いつも通りに、猟兵たちはいく
「――――恐れず、迷わず、侮らず」
 熱は全て四肢に込める。
 拳はゆるく、身体は自然体に。
 心は水鏡のように澄んで、曇り無く。
 吐息は正して、呼気はいつも通り。
「推して参る」
 正した呼気、自然体の身体、水鏡のような精神。
 それはまるで戦場を俯瞰するかのような見切りを上野・修介(吾が拳に名は要らず・f13887)に与える。
 敵の戦力、総数と配置、周囲の罠、遮蔽物。
 その全てが手に取るように修介には分かる。
 一歩、歩む。
 その無造作のように見える歩み一つ、洗練され尽くしたもの。
 されど、髑髏の魔術師にはそれは雑な歩みにしか見えない。
 召喚された骸の罪人たちが修介目掛け武器を放つ。
 されど、洗練され尽くしたが故に雑にも見えるその歩みを止める事は能わず。
 そのいずれもが紙一重で回避されていく。
「必死ではないか」
 必死? 否、違う。
 必死になって、紙一重に見切っているのではない。
 極限にまで無駄を省いた見切り故に大きく避ける必要性がないだけだ。
 無造作に振るった拳が骸の罪人を撃ち抜いた。
 身体操作による無駄の無いシフトウェイト。
 極限にまで無駄を抜き尽くした洗練された拳はその破壊力を極限にまで高めて、打撃として浸透させる。
 そして、また修介は歩みを続ける。
「いいっすかー。あれが鍛え抜かれ磨き上げられた武って奴っすよー」
 リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は宇宙バイクで罪人の群れをごりごりと轢きながら生徒たちに示す。
 修介の示す歩の領域、それを理解できない生徒も、猟兵もいない。
 否、この場で唯一理解できていないのは髑髏の魔術師だけであろう。
 何故彼は、自らの罪人の群れが、人魂の炎が払い抜けられているかもわからない。
 苦し紛れに生徒たち目掛け放った人魂もリカルドの鎖鎌が散らして霧散させる。
「自分たちで対処できないイレギュラーが出てきたらさっさと退く。これ大切な事っすよ」
 放ったビーム砲が髑髏の魔術師の足をもいだ。
 熱量がそれを焼き焦がし塵と還す。
 刹那、生じた隙、修介が一歩強く踏み込む。
 体育館の床に大きなひびが入り、どれほどの強い踏み込みなのかをありありと示す。
「――――ふんッ!!」
 呼気と共に、放たれた肩からの当身。
 それは恐るべき破壊力と衝撃を伴い、髑髏の魔術師の身体を砕く。
「あが、ご、ご?」
 それでもなお、それは生きていた。
 半死半生でもなお、生きていた。
 だが、その生命が長くないのもまた明白であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み限定
「ふむ、ただのエンジニアくずれのマッドサイエンティスト以下ですか」

【WIZ】

「生徒達に抗えぬというのなら、武器そのものに抗ってもらうまでです」
「GEAR:DEUS EX MACHINA。機械仕掛けの神話は聖マルタの名の下に此処に顕現する」
【早業&メカニック】で自身の生み出した武装(資材=聖丸太)に重力制御ユニットとブースターを搭載します。

「死霊の誘いと云うのなら、それごと祓いましょう」
【破魔】が付与された聖別された丸太、聖丸太ミサイルで忌まわしき影ごと敵を撃ちます。

「人類の進化、成長を妨げるイレギュラーの排除。それこそが我らの役目です」


ドロレス・コスタクルタ
アドリブ・絡み歓迎

「『手駒を全てなくし遂に自分で出てきた』の言い間違いでは?」

死霊兵団と死霊の嘆きに対し、UCを空対空ミサイルのように迎撃・防御に使う。ミサイル乱舞を放ちつつ接近。
接近後は二丁拳銃による【零距離射撃・見切り】で骨に正確に銃弾を命中させ、【怪力・二回攻撃】を生かした格闘で攻撃。
銃を殴打武器として利用。また強烈な銃撃反動を推進力として利用し命中のタイミングをずらし見切られにくくする。
「その骨。叩き潰して差し上げますわ!」

死霊の誘いは【狂気耐性】で耐え、且つ素早く移動し視線を外そうと
試みる。戦闘に負けて生身を失いサイボーグ化したことが忌まわしい
幻影として見えそうなので特に警戒。



●聖丸太
「ふむ……ただのエンジニアくずれのマッドサイエンティスト以下ですか」
「手駒を全てなくして遂に自分で出てこざるを得なかった三下ですわ」
 身体がぼろぼろに砕かれた髑髏の魔術師を見下しながら鋼の二人は言う。
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)が丸太を持ち出す。
 これなるは聖マルタが祝福した浄化の祝福をこめた聖丸太。
 髑髏の魔術師にはよく効くであろう聖属性で浄化属性を誇った打撃武器である。
 それをおもむろにドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)に渡した。
「良い打撃武器ですね、これなら良い具合に叩き潰せそうです」
 ぶおんぶおん、と良い空気を切り裂く音をあげる丸太。
 片手でそれをしならせながら、銃と丸太を片手にドロレスは行く。
 なおクネウスは聖丸太にさらに増設ユニットをつけて聖丸太ミサイルと改造していた。
「……なんなの、だ、それ、は」
 砕けた髑髏では最早言葉もとぎれとぎれ。
 それでもその異様な光景には疑問を呈したくもなった。
「聖丸太です」
「聖丸太ですわ」
 ドロレスが聖丸太を振りかぶり、かっこーん、と言う快音をあげ吹き飛ばす。
 快音とは別に酷く鈍い音が響き、髑髏の魔術師の骸がへしゃげる。
「があ!?」
「おまけですわ」
 さらに拳銃がその身体目掛け放たれ、その骨を砕いて壁に縫い止める。
 べきべき、と壁に骨がめり込み、砕け、へしゃげて、塵となる。
「さらに特典もおつけいたしましょう!!」
 コード・ミサイルはいくらあってもいい。
 コードが入力され、生体ナノマシンミサイルが無数に生成され放たれる。
「ぬ、おおおおおお!?」
 爆炎がさらに魔術師を焼いていき、砕いて燃やして塵とする。
 最早ぼろぼろで抗う手段すら無い髑髏の魔術師。
 しかし、そこにさらなる追加オーダーが待ち受けている。
「機械仕掛けの聖丸太は今此処に顕現する」
 ドウッ、と言う爆音をあげ、ブースターに火が灯された。
 重力と言うそれを制御して振り切って。
 その加速を思うがままにした聖丸太。
 超音速まで一瞬で加速し、髑髏の魔術師のどてっぱら。
 そこに深々と突き刺さり、浄化の波動を巻き散らす。
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお?!」
 聖丸太の浄化が髑髏の身を焼いていく。浄化していく。
 しかし、これでは終わらないのがエンジニア。
 手元にスイッチがあるじゃろう? ポチっとな。
 大爆発、とどめの一撃は大きな花火となって髑髏の魔術師を跡形もなく消し飛ばす。
「人類の進化、成長を妨げるイレギュラーの排除。それこそが我らの役目です」
「きれいな花火でしたね!!」
 今ここに災いの芽は摘み取られたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年09月03日


挿絵イラスト