邪心遊園想失儀式~必殺技は舞台の上で
#UDCアース
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●邪神パラダイス・ダークサイド
昼食前の中央エリア。即席で整えられた舞台上で何やら奇怪な儀式が行われようとしていた。小悪魔っぽい衣服を纏った少女が怪しげな笑みを浮かべ、ふくくと石板(タブレット)を捲り――此処を我が主の『棲家』とする!
叫んだ。天まで轟く元気な声だが、其処には誰も居ない。
シィン。
●グリモアベース
「はい。はいはいはい!!! 隣人ちゃんですよ!!! いやぁ邪神パラダイス。酷く判り易いお間抜けな遊園地ですが、隣人ちゃんが予知したオブリビオンも度し難いヒトガタですね。可愛らしい事!!! ええと。邪神パラダイスの中央エリアにて何かとっても可愛らしいUDCが現れるそうですよ!!!」
邪神パラダイスのパンフレットを広げながら説明するメイド。くるくると回る姿は常の如くで、彼女も充分に『奇怪』な類だろう。
「ところで問題なのは。面倒臭いと言いますか。UDCちゃんはとってもカッコイイものに惹かれるそうですよ。なので最初は舞台に上がって素敵で可笑しな演技(ショウ)でも成すのは如何でしょうか? 偶には燥ぎ倒すのも悪くありませんね。ささ。皆さんの真っ黒な歴史を曝け出すのですよ!!!」
ふふんと嗤う隣人。目隠し云々キャラな貴様も『相当』だと誰かが呟いても気にしない。グリモアを弄びながらパンフレットを皆に渡すと。
「ああ。言い忘れましたが。UDCよりも眷属の方が厄介だと思われます。たとえ莫迦騒ぎな状況でも準備はしっかりとお願い致します。ささ。行きますよ!!!」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
中二病でも邪神召喚は出来るようです。
皆様の熱いor冷たい中二心、お待ちしております。
因みに私は這い寄る混沌の化身です。
第1章 冒険
『ほとばしれ、厨二魂!』
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POW : 厨二的なセリフを声も涸れよとばかりに叫ぶ!
SPD : 雰囲気たっぷりに厨二的な仮装する!
WIZ : 練りに練った厨二的設定を公開しよう!
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵達が転移した其処は『舞台上』で在った。
されど観客は見当たらない。
信者や眷属も存在しない。
如何やら。
君達は此処で、誘い込むべく。
総てを解放しなければ成らない。
胸の内に秘めた、甘酸っぱくて、愛らしかった『設定』を。
ベッジ・トラッシュ
今日はベッジさんの知られざる過去の話をしよう。
(と、いきなり語り始めるがすべては妄想の過去である・アドリブ歓迎)
ベッジさんの封印された過去は、思い出せないのだ。
ひとつの惑星を飲み込み、スーパーヒーローにしては破壊的な力を持ちすぎたオレは、
悪に唆されるまま闇落ちし、後は猫にも飯を奪われる毎日!
だがどんなに空腹だろうとも、ベッジさんは争わないと決めたのだっ!
ふむ、なになに?テレビウムは飯を食えるのか?
そもそもオレには口がない?だと?
実はキミたちの脳内に直接語りかけているのだ!
それに画面に映ったら味がするし「食べた」って感覚がするんダ!
それがオレの食べるということだ!
(本人は真剣、感覚は本当らしい)
今日はベッジさんの知られざる過去の話をしよう――総ては唐突に始まるものだ。舞台上の転移したベッジ・トラッシュ(深淵を覗く瞳・f18666)はキラキラとした金の眼を閉ざす。果たして瞼の裏に在るのは嘘か真か(妄想)――ベッジさんの封印された過去は、思い出せないのだ――心臓か脳に『印』でも捺されたのか。ふしぎなリモコン片手に語りを続ける――ひとつの惑星を飲み込み、スーパーヒーローにしては破壊的な力を持ちすぎたオレ――英雄としては重すぎる設定。ダークヒーローの方が相応しい『もの』だろう。舞台の端から端までをぐるぐると歩みながら――悪に唆されるまま闇落ちし――此処までは理解出来る。だが。問題なのは次の台詞だ。
後は猫にも飯を奪われる毎日!
平和だ。とても穏やかな設定だ。どこぞのキャラクターを思わせる日々が浮かび上がる。勿論、観客は居ないのだが――だがどんなに空腹だろうとも、ベッジさんは争わないと決めたのだっ! 優しい。とても可愛らしい。黒歴史と言うよりはほのぼの系の物語だ。いや。少し考えてみたら――テレビウムは飯を食えるのか? そもそもオレには口がない?
実はキミたちの脳内に直接語りかけているのだ――誰かの驚く貌が視える(誰も居ない)。それに画面に映ったら味がするし「食べた」って感覚がするんダ! 如何やら『此れ』は本当らしい。真剣な表情で客席を覗き込む。最後に念を押して。
それがオレの食べるということだ!
決まった……シィン。
成功
🔵🔵🔴
紅月・美亜
「くっくっくっ……私の為にあるような舞台だなッ!」
大量のBLACKを従者のごとく従え、両手を組んで靴音を高らかに鳴らしながらゆったりと歩く。
「我が名はレイリス・ミィ・リヴァーレ・輝・スカーレット。始祖の末裔にして世界を改竄する侵略者(スーパーハッカー)なり!」
空間にハッキングをして壮大なBGMと共に逆光で照らす照明を付けよう!
「いよいよもって私に逆らう愚か者が現れるか。その罪、正しく万死に値する。これより貴様は何も出来ずただ死ぬ事となる。どこまでもがきあがき苦しむか、存分に楽しませてもらおう」
仁王立ち、いやガイナ立ちで締めくくろう。
「死ぬがよい」
まあ、まだ相手が来てないんだが……
かつん……かつん。舞台袖から響く音(ネ)は平和への誓い。小型の戦闘機を従えて登場するのは紅月・美亜(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)だ。誇りに満ち満ちた宵闇(軍服)を纏い――くっくっく……私の為にあるような舞台だなッ! 腕を組んだ。BLACKの光源が女を照らすと、演出は中二力(エネルギー)に溢れていく。ゆっくりと歩む輪郭は月を思わせる優雅さで、目立ちたいのか目立ちたくないのか判断し難い。
我が名はレイリス。レイリス・ミィ・リヴァーレ・輝・スカーレット――名乗りが始まった。自らの『名』を噛まずに言えたのは高得点だ。くるりとその場で回転し『ヤスメ』のポーズ――始祖の末裔にして世界を改竄する侵略者(スーパーハッカー)なり! 指差した。瞬間、空間への侵略(ハッキング)を開始する。壮大なBGMと共に光源が好奇へと成り替わると、世界(舞台)が彼女に喝采(無)を送る。
いよいよもって私に逆らう愚か者が現れるか。その罪、正しく万死に値する――逆光が彼女を称えると何処かでシャッターが鳴いた。そんな気がするだけだろう――。これより貴様は何も出来ずただ死ぬ事となる。どこまで藻掻き、足掻き、苦しむのか。ぞんぶん楽しませてもらおう――哄笑が舞台を盛り上げる。此れが全部本当だったならば彼女はラスボス枠に違いない。あ。ハッキングの能力は本当です。
仁王立ちか。否。あれは腕を組みながらせり上がる迫力。矮小なる愚者を踏み付けるような『締め』、格好いい――死ぬがよい。
誰も居ないんだけど!!!
成功
🔵🔵🔴
ユキ・スノーバー
はいはーい!
中二病って何か判らなかったから、検索サイトさんに聞いてみたんだよーっ!
取り敢えずそれっぽいのお披露目で、敵さんホイホイしなきゃだから頑張るー♪
皆集合なんだよー(白熊達で円陣組んで)
今日は夏の浮かれたテンションで、ファッションショーしちゃおうねっ!
手伝ってくれる白熊さん達はね、ぼくより小さい子から
如何にも大きい子まで様々なんだーっ♪
沢山集まれば百人力って言うんだっけ?
ぼくのレベル足りなくて半分も居ないけどねっ!
(眼帯とか如何にもなアクセサリーとか着けた子40に……匹分
見たいなーみたいなー?お任せしたいなっ!)
ぼく魔方陣とか描いてそれっぽい演出してみるっ(円の中に雪だるまの絵を並べて)
とてとて。とてとて。愛らしい足音で舞台に上がるユキ・スノーバー(しろくま・f06201)はキマイラではなくテレビウムだ。画面が真っ白に映ったならば此処は雪山と同じ場所――はいはーい!――元気な声が木霊する。此れが英雄舞台(ヒーローショー)ならば子供達も大喜び間違いなしだ。最も、今現在客席には風が吹くのみで、それでも彼は自信満々。溌溂と――中二病って何か判らなかったから、検索サイトさんに聞いてみたんだよーっ!――よくわからないけれど『カッコいい』と思わせれば好い。検索して自分なりに解釈したのか。始まるのは白熊のファッションショーだ。取り敢えず『それっぽい』お披露目で眷属邪神をホイホイせねば成らない。
皆集合なんだよー!――水着を魅せるように白熊たちが召喚される。眼帯十字架黒の衣に包帯闇の力黒色の吹雪etc……数多の設定を引っ提げた合計四十匹。小さい子から大きい子まで皆々(みんなみんな)決めポーズだ。沢山集まれば百人力って言うんだっけ?――数は足りないけれども演出の準備は完璧だ。
白熊達が円陣組んで、中に並べられる雪達磨。五芒星の輪郭を模った『それ』は偶然にも『カッコ好く』成った。夏に降り注ぐ涼しさは、静寂以外に違いない。
成功
🔵🔵🔴
紅葉・雨燐
月見里さん(f19119)と
「ひっ!?そ、そんな月見里さんいきなり振られても!?」
アカシックレコード?きょ、共犯者?トリニティソウル?
ど、どうしましょう……月見里さんが何を言っているのか全然分かりません!?
「た、助けて2人とも!!」
赤と青の香水を取り出し同時に使用、合わせてUC【オルタナティブ・ダブル】も発動
自身の影から、青の瞳のもう一人の自分『雨』を呼び出し、自分は人格変更で『燐』になる
「トリニティソウル、中々洒落た名前でございますね」
「言い得て妙じゃねぇか!」
ふふっと嫋やかに微笑む雨と豪快に笑う燐
そう、雨燐自身が厨二を理解していなくとも多重人格者の時点で厨二力は爆発していたのであった
月見里・華夜
紅葉・雨燐 f18786と
「既に役者が揃っているようですね今回の演出家は随分やり手のようだ」
ふわりと舞台に舞い降り左の目の傷をなぞり呟く…彼女は昂っていた
綴り続けた【黒歴史帳(アカシックレコード)】その一端を披露できるのだから!
「闇を纏わされ、呪われし宿業を植え付けられた我が運命…せめてこの舞台を異界の神の血と悲鳴で彩る事で…我らのせめてもの慰めとしましょう」
外套を翻し
「失礼、でしゃばり過ぎましたね…所詮私は【共演者】に過ぎません…トリニティソウルの異名を持つ彼女の…ね」
「駄目だ、もうコイツハトマラナイゼ」
相棒である物言う外套フォリアは騙された一般人紅葉に憐れみを感じながらも全てを諦めていた
影無く音無く、ふわりと『出現』したのは黒を纏った銀髪の女。赤色の双眸、左の傷を伝(なぞ)りながら、昂ぶり爆ぜるような感覚。月見里・華夜(現代に生きる忍び・f19119)は忍ぶ事在らず劇的かつ激的な登場を魅せた――既に役者が揃っているようですね――漆黒の外套が風で揺れる。観客は存在しないが、演出家は随分やり手のようだ。暗黒に染められた『書物』即ち【黒歴史帳(アカシックレコード)】を紐解かねば成らない。此処まで美しい舞台上で『解放(披露)』しないなど嘘だろう――闇を纏わされ、呪われし宿業を植え付けられた我が運命……せめてこの舞台を異界の神の血と悲鳴で彩る事で――小太刀を構え、虚空を薙ぎ払う。
我らのせめてもの慰めとしましょう――完璧だ。台詞を終えると同時に踵を返す。ばさりと翻った外套が『カッコいい』を曝け出す。貌を伏せて――失礼。でしゃばり過ぎましたね。所詮私は【共演者(ピエロ)】に過ぎません。【共演者(シノビ)】に過ぎません……トリニティソウルの異名を持つ彼女の…ね。
くるりと視線が向いた先、混乱する紅葉・雨燐(パフュームトリッパー・f18786)が存在した。小さな悲鳴が涌いて緊張は最高潮に到達する――ひぃ!? そ、そんな月見里さんいきなり振られても!?――アカシックレコード? 共演者? トリニティソウル? 疑問符の嵐が紅葉を襲う。何か良き打開策は無いものか。何を言っているのかサッパリ解らない。意志持つ外套(フォリア)に訊ねても、駄目だ、コイツハモウトマラナイゼ。諦めの境地だ――た、助けて2人とも!!
赤色の香りと青色の香りが紅葉の身体を包み込む。影から出現する『存在』は雨。青に招かれた人格(瞳)だ。更に紅葉の表情(カタチ)も変化する。赤(瞳)に招かれた燐だ――雨が降る、トリニティソウル、中々洒落た名前でございますね。燐が笑う、言い得て妙じゃねぇか! 呵々と微笑みが場を抱擁する。
結論。たとえ表人格が中二病を知らなくても、多重人格は存在自体が『それ』なのだ。漆黒と青と赤、夢の共演(カルナバル)が幕を開ける。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『腹喰蟲』
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POW : 腹喰
戦闘中に食べた【生命体の肉体 】の量と質に応じて【身体が成長し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 腹繰
【体内侵入 】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ : 腹借
【産卵管 】から【すぐ孵化する卵の弾丸】を放ち、【体内で孵化した腹喰蟲に喰われる激痛】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:イガラ
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
各々が設定を披露し切った瞬間、客席の『下』から地響きが起こる。眠りを妨げられたのか。超越性(エネルギー)に反応したのか。巨大の芋虫の群れが――腸に寄生して宿主を蝕む――膨れ上がった。お互いを貪るように這いうねる。視る程度で気分を害してしまいそうだ。兎角。君達は此の忌々しい眷属を駆逐せねば成らない。己の『カッコいい』を叫びながら。
ベッジ・トラッシュ
ギャピーーッ?!
な、な、な…っ!
カ、カッコいい…え、何ダッテ?!
(テンパって聞く余裕なし)
(だが後退りながら虚勢は張る)
このベッジさんをダレと心得る!
見ろ!(真の姿を解放)
このフォルム!つぶらな瞳!!
見るからに同類だろ!(?)
カッコいいだろ!(??)
しかも口もなければ腸もない!
カンペキに近い生命体と言える!
これはもうオレを攻撃対象から外すしかないナ!(???)
そう言うことだ!あばよ!!
UC:怖がりの集大成の脚力で、一瞬にして頭上高くに退避ーっ
(眼下に暴れるモンスター)
…ぐ…っ、このままではアイツの方がカッコいいって騒がれるのでは…?
(頭上から蠢く絵の具を射ち出して迎撃&相殺!)
こっちだ…ひゃっ
うねうねじゅるじゅる……蠢く芋虫の口腔が最初に定めたのは『怖がり』だった。産卵管が脈動すると、数多の楕円形が発射されるだろう――ギャピーーッ?!――舞台上に響く絶叫。気の弱いテレビウムには荷が重かったのか。混乱に混乱を重ねて周囲を『確認』する――な、な、な…っ! か。かか。カ、カッコいい…え、何ダッテ?!――如何にか棒立ちは免れた。心の底から『素敵』な自分を曝け出す。勇気を振り絞って英雄(ヒーロー)に変身するのだ。後退しながら虚勢を吐き出す。
このベッジさんをダレと心得る!――舞台は聖杯と化した。トンガリ帽子を取り込んで、衣を脱ぎ捨てるように『身の内』を魅せる。泥のような漆黒(画面)がぎゅるぎゅると集合し、膨張する球体が如く。不定形の物質(色彩)がばかりと開かれ――このフォルム! つぶらな瞳!!――大目玉。輪郭と台詞が魔改造された天使と悪魔を思わせる。外見だけならば蛆虫よりも『邪神』らしいが――見るからに同類だろ!(?) カッコいいだろ!(??)――全く。可愛い物質も在るものだ。
眷属どもは困惑していた。所以は対象の中身に在る。口も無ければ『内臓』も無い。産卵すべき部位が見当たらないのだ――カンペキに近い生命体と言える!――此れでは『攻撃』し難い。されど蟲に容赦は無く。弾丸(卵)を籠めて。
そう言うことだ! あばよ!!
ベッジさんは天才で在る。蠢く絵の具を撒き散らしながら空高くへと飛び跳ねる。パラシュートで優雅にお散歩だ。だが――英雄(ヒーロー)に成りたい。このままではアイツの方がカッコいいって騒がれるのでは…?――塗り潰す時だ。小さな悲鳴を漏らしながら黒の絵具を放出する。大砲の如く放たれた『もの』が産卵管を詰まらせた。怒り狂う蛆どもは逃げの天才を追い掛ける。
こっちだ。こっち……ひゃっ。
永久に続く鬼ごっこ。
成功
🔵🔵🔴
ユキ・スノーバー
わーっ…何かうにょうにょしてて変なの来たーっ!
どう見ても敵だね本当にあり…がたくなーいっ!
べっちゃんに続いてぼくも、あのうねうねのお掃除開始なんだよーっ!
まず、飛び散らないように吹雪でヒューっと冷凍する感じで
敵の周りをくるくると滑るように素早く華吹雪で回って…
敵はぼくの事見失った?
隙ありーっ!って感じで脳天…何処だろまあいいやっ!って感じでアイスピックを振りかぶって当てるねっ。
Σ何かうごうごしてて気持ち悪ーいっ!
やだやだやだーっ!(一心不乱にぶんぶん敵に当て)大人しく骸の海に帰ってバイバイっ!
ぼくは食べても美味しくなんか…多分無いんだからねっ!
えっと決め台詞?
つまらぬうねうね退治したんだよー!
わーっ……蛆虫が蠢動の『向き』を変え、認識したのは真っ白な画面(くま)。興味を擽られたのか先程の漆黒とは違い、うきうきした表情で群れを『観』る。粘液塗れの乱雑がぐぃっと涎を滴らせ――どう見ても敵だね本当にあり…がたくなーいっ!――本音が漏れた。叫び出た。好奇心を沸き立たせる輪郭だが、気分の良い代物ではない。早々にお片付けしなければ精神衛生上にも悪いものだ――べっちゃんに続いてぼくも、あのうねうねのお掃除開始なんだよーっ!――宣言と共に荒れ狂う冷気。吹雪く舞台は他猟兵の邪魔に成らない程度の威力。客席に英雄(ヒーロー)が現れても問題は皆無なのだ。ひゅぅぅと滑る、凍結の中。
翻弄の為に滑るのだ。蛆どもの周囲をくるくると踊り、華吹雪の真っ白で包み込む。気持ち悪いウネウネの『視野』を封印すると、構えるべきはアイスピック。見失った『敵さん』は同じ場所をくねくね回るだけ――隙ありーっ!――本来ならば脳天へと叩き付けるのだが、何処が頭部か判断し難い。仕方が無いので口の中。ズタズタにボコボコにぐちゃぐちゃに。一心不乱のぶん殴りだ。絡みつくような音――何かうごうごしてて気持ち悪ーいっ!
駄々をこねる子供のように。無邪気な子供が虫を嫌がるように――大人しく骸の海に帰ってバイバイっ!――手を振れば武器が揮われる。別れの挨拶は呆気ないものだ。兎角。何かを忘れていないだろうか――えっと決め台詞?
つまらぬうねうね退治したんだよー!
ぶんぶんぶんと執拗に、ミンチ肉。
成功
🔵🔵🔴
紅月・美亜
ああ、2ボスだな。間違いない。ゴマンダーとかパラガスとかネクロゾウルとかそういう系だ。つまりR戦闘機に弱い!
そうだな、それならば主役機から選ぶべきだ。全機合体して成形するのはラグナロック。2ループチャージして放つのは全機体中唯一の連射可能な波動砲、ハイパー波動砲だ。単発の威力は低く、使える時間は長くは無いが元より一撃必殺の威力を持つ波動砲を連射できる利点は大きい。
なお、私は後方で操縦に専念させてもらう。さて、いつから私がこの場に居ると誤解していたのやら。アレは立体映像だ。私の戦闘スタイルは私自身がその場にいる必要が無いのでな。
ああ【2ボス】だな――彼女は怯む事無く蠢く群れを『視』た。一個体とも認識可能な蚯蚓(オブリビオン)が次なる超越性(エネルギー)を待ち望む。ミンチ肉と成り果てた同胞を貪る姿は蟲毒の再現――間違いない。ゴマンダーとかパラガスとかネクロゾウルとかそういう系だ――よくわからない発言だが、兎角、芋虫の如きモンスターを想像しているのは解せる。其処から走る思考の先は――つまりR戦闘機に弱い!――やはりよくわからない。何処かの世界で作られた遊戯(ゲーム)の知識だろうか。
赤色の機体が飛来する。虚空から突如召喚される。丸の輪郭を晒した軍勢――そうだな、それならば主役機から選ぶべきだ――先程の言葉が漸く【現実】と化す。視る者に理解を齎す。Rと称された『それ』が総て合体する。形を成すのはラグナロック。定められた神々(オブリビオン)の運命は此の手の『一振り』で放たれる。
波動砲用意――2ループチャージ。全機体唯一の『連射可能』な【ハイパー】の文字。単発の威力は低下するのだが、元々は一撃必殺。たとえ短時間の起動でも蛆虫風情は殲滅容易だ――がぶり。体内へと侵入するべく一匹の雑魚(虫)が彼女を喰らう。されど其処に肉は無く、抉るべき内臓も存在しない。何故か――さて、いつから私がこの場に居ると誤解していたのやら。
舞台上に『映る』彼女。最初から立体映像だったのだ。私の戦闘スタイルは私自身がその場にいる必要が無いのでな――改めて。告げよう。
死ぬがよい。
成功
🔵🔵🔴
カイ・オー
普段よりカッコよく戦えばいいのか。
……難題だ。俺は元々カッコいいからな。カッコつけてしまったら、カッコよくなり過ぎる。過剰はよくない。
まぁいいか。
普段は心で唱える詠唱を声に出してUC使用。
「COMMAND:」
世界の宇(空間)と宙(時間)が認識として脳内に飛び込んで来る。
全ての超感覚的知覚の基本中の基本。
「CRYO-」
脳内「宇宙」に雹と氷雪と冷気の乱舞を思い描く。
「KINESIS:」
「宇宙」を脳外に展開。
常温の世界と凍嵐の世界が二重映しで存在。
「ENTER!」
蓋を閉める。逆向きに。
常温の世界を脳内に仕舞い凍嵐の世界が現実に残る。
中二設定?それがどうした。
これが「超能力」だ。猫を讃えろ衒学者ども。
妖精は湖畔で踊るものだが、此度は観客の無い舞台上だ。されど蠢きは拍手に思え、邪心は何れカッコいいに塗り替えられる――難題だ――カイ・オー(ハードレッド・f13806)は探偵で在る。数多の難事件を解決し、時には物理的にも快結させた実績を持つ。家計は火刑の如く車だが、今現在『そのような』現実には目を逸らすべきだ。見据えるべきは腸喰う蛆。最初から『美的』な己に『重ねる』など過剰行為だ。だが――まぁいいか。カッコイイはカッコイイのだ。二回使用しても構わないだろう。冗長が発生するとは想像し得ない――体内へと侵入するべく、奴等が動き始めた。
COMMAND――門が解放される。宙(空間)と宙(時間)が七色に輝き、最初から最後まで『視え』て往く。飛び込んでくる『世界』が瞬時に超感覚を活性化させ、基本中の基本を真価(最大限)満たす。
CRYO-――脳髄(宙)は時空、其処に描かれるのは絶対の白。氷雪と冷気の乱舞が咲き誇り、思考をクリアに導いて。
KINESIS:――宇宙(すべて)を脳外へと展開。正常(温)世界に重なる異常(冷)世界。嵐は包み込み、侵蝕するように映し出される。
ENTER!――正常(真)に蓋を。異常(超)を残す。脳内に仕舞った『普通』が嗤い、世界に溢れた『現実』が至る。凍てつく蛆。もはや停滞(絶対)は壊せない。サラマンダーが呵々と!
中二設定? それがどうした。為せば成るのだ。夢が現で現も現。これが『超能力』だ――猫を讃えろ衒学者ども。
成功
🔵🔵🔴
髪塚・鍬丸
高所から全身を覆う忍装束で参戦。
「……天魔覆滅」
呟いて宙を舞い、戦場に飛び降りる。
右手に刀、左手に苦無を持ち二刀流で【二回攻撃】、周囲の敵を切り払ってゆく。
常に位置を変えつつ敵を死角に置かない様に立ち回り、攻撃を【見切り】かわし続ける。
攻撃を喰らってしまったら冷静にその効果を瞬時に分析。……呪殺の類か。ちとまずいな。
即座に【空蝉の術】。攻撃を喰らった残像を残し過去に遡る。無傷の自分に戻り攻撃を先読みして回避。残像に惑わされる敵の死角に回り【暗殺】。
思ったより面倒な敵だったか。ならば……。【空蝉の術】を連続使用。
戦場を埋め尽くす無数の残像で敵を惑わし、時間を支配しつつ目に映る敵達を暗殺して回る。
火のない所に煙は立たぬ――光無き場所に影は現れぬ。オブリビオン在る故に英雄(ヒーロー)は顕れる。高所に視えるのは飛行機か。高所に視えるのは未確認飛行物体か。否。高所にて笑うのは髪塚・鍬丸(人間の化身忍者・f10718)だ。光輝(センサー)纏いし装束が忍者の意味を問い掛ける……天魔覆滅。呟きと共に舞い降りる姿は正しく化身(忍者)だ。もはや誰の文句も寄せ付けない輪郭。その貌(カタチ)は全ての存在を納得させるだろう――勇者の刻印がぎらりと映える。
左の苦無が蛆の口内を開き、右の刀が皮を剥ぐ。二刀を構えて駆ける様子は宙を踊る『カッコいい』そのもの。切り裂き避けて常々位置を変え、蜂のように獲物(蛆)を蹂躙する。見切りの類で丸呑みを逃れ――侵入は防ぎ難い。されど忍は狼狽えず冷静に現を分析する。対象の能力は何か。目的は何か。呪殺(ルール)の類か。腸を抉るような感触が脳髄に這い寄る。瞬間、其処には影が残った。
走る。奔る。遡る――空蝉の術だ。無傷の己に『戻った』と同時に過去の攻撃を容易に除ける。既に。其処には髪塚・鍬丸は在り得ない。齧っても圧し潰しても、蛆どもは空気を殺すだけだ。困惑の渦中に囚われる。
すぅ。音は未来からやってくる。握り締めた刀を翳すだけの作業だ。対象の首を刎ねるかの如く――思ったより面倒な相手だったか。ならば――時間を支配したならば全は一へと集うだろう。目に映った過去(敵)どもを暗殺。否。絶殺と呼ぶに相応しい『一撃』で屠るのみ――観客が居たとしても、殺す瞬間は判らないだろう。
その『殺し』は折れる事無く。曲がる事も無く。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『絶影ノ華』『リリナ・アルシエル』
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POW : シャドウエンペラー
対象の攻撃を軽減する【神霊体】に変身しつつ、【衝撃波を放つなぎなた】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD : マインドコントロール
レベル分の1秒で【熱線銃(ブラスター)】を発射できる。
WIZ : ダブルハッキング
対象のユーベルコードを防御すると、それを【頭部のテレビ画面に映し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
イラスト:はちごう
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ネラ・イッルジオーネ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カッコイイ――それが邪神を。否。強力な眷属を誘き寄せる方法だ。
観客席の後方。奇怪な玉座がゴゴゴと浮上し、其処の傍らに少女が一。
漂うオーラはダークネスで、構える得物は薙刀だ。
雑魚どもを吸収するかのように蛆を退け、ふふふと愉快な笑い声。
――此処は我が主の支配下だ。早々に立ち去るが好い!
――さもなくば貴様等を処刑する。斬殺刑だ!
君達はこの娘の設定に乗っても好いし、穴を見つけて笑っても好い。
紅月・美亜
「ようやく本体のお出ましか」
高らかに靴音を鳴らす。
「なら、私自らが出る!」
そう、今度は本体だ。まあ、実際私が出る意味は無かったりするんだが、いいか!
「相手をするのは我が騎士、蒼星の改竄者だ!」
鋼鉄の大剣を手にした蒼の人型機動兵器。名前の由来である*型のブースターを吹かして大剣を突き出し、ダッシュ突きで先制攻撃だ!
S.H.B.D.で指示を送りながら現実改竄装置を仕掛け、対象に向けて放たれる大量の蒼の光球が包囲し、全方位から光弾を放つ。一発の威力は低いが、避けられる物では無い。
「宿命を切り拓け、アスタブリード!」
締めは光球間を次々と高速移動しながら相手をバラバラにするEX乱舞斬りだ!
カッ……カッ。姿勢を安定させる事。此れが最も『彼女』を映えさせる基本の基だ。高笑いする絶影を打ち消すかの如く大声で――ようやく本体のお出ましか――カッッ! 停止(トマレ)と共に背筋を伸ばす。利き腕で絶影(オブリビオン)を示し、宣戦布告の台詞を魅せる――なら、私自らが出る! 今度は【本体】だ。通る声は太鼓を思わせる勇ましさで、絶影の貌がカッコよさに緩んだ。好敵手(ライバル)に相応しい衣で在る。ふはははは……貴様は実に美しく、猛々しいな。ならば猟兵の力、証明するが好い――実際には私が出る意味は無かったりするんだが、いいか!
相手をするのは我が騎士――その名に刻まれたものは無敵。その輪郭に記されたのは改竄。その兵器に籠められたのは想像。遍く『もの』を切断する大剣。星々を持ち上げるかの如き人型は正しく強靭に相応しい――Operation;ASTERISK(蒼星の改竄者)!
構えた輝きは突撃の合図。*型を吹かして絶影へと迫る――彗星の如く走る『者』は幕開けの派手に喜ばしい。喝采すらも突き刺す脚(ダッシュ)が神霊体を穿った。此れでは物足りないと影皇帝(シャドウエンペラー)が哄笑する。ならば――四本の十字架が掲げられる。送られる指示は現実改竄(ハッキング)だ。包囲する蒼の光球が『命中する』と決められた。全方位……S.H.B.D.
――宿命を切り拓け、アスタブリード!
擁するが如き眩しさが押し寄せ、其処を進む鋼鉄の蒼。必殺の高速(斬撃)を繰り出せば、絶影は『塵』も残さず紅に解体(バラバラ)される。乱舞『EX』が舞台で映えたなら、無と呼ばれる観客でも轟雷の沸きあがり。
成功
🔵🔵🔴
髪塚・鍬丸
ふむ……薙刀使いか。
極めれば最強の説も根強い長柄武器。短物の俺の武装では相性が悪いな。
忍者とは不利な勝負はしないもの。ここは敢えて武器を収め、素手にて対峙しよう。
UC【皷霊の術】。
「討ってこい。無刀取りの極意、見せてやろう」と挑発。白刃取りからの返し技の構え。
ならばと熱線の類を撃ってきたら、前に構えた左手の人差し指と中指で、矢を挟んで止める様に熱線を止める。
熱も光も衝撃波も、そこに確かに存在する物。ちょいとしたコツさえ掴めば棒切れと変わらん。
「……返すぞ」と左手をくるりと返し、熱線を反射する。
不利な勝負はしない。相手の武器が有利なら、相手の武器を使えばいい。
御下命如何にしても果すべし。
赤色が力に変換される事は度々で、球体は何れ希望の星と化すだろう。ふむ……絶影が構えた『得物』を見る。視る。観て定める。薙刀使いか――極めれば最強と謳われる長柄の代物。影(シャドウ)の力で増幅された超越性(ダークネス)は正しく華が如く。対する忍者の刃は暗殺向き。俺の武装では相性が悪いか。されど『忍び』は不利を受け入れない。他の術を試す事こそが最善だ。すぅと収めて武器(素手)を成す。此処からは『髪塚』の本領発揮だ。装備を外した結果強く成るのはお約束だろう。
舞台上に一時の静寂。面する両者に緊張が走る。絶影の哄笑も今や真剣そのもので、先に動いた方が『敗北』だ――討ってこい。無刀取りの極意、見せてやろう――笑み(挑発)はゾクゾクと背を這う興奮(かっこよさ)を演出し、オブリビオンの好み(線)に魅せた。好いだろう。ただし。此れが捌けるならな――己の脳髄を最大限『引き上げる』事で発射される熱線(ブラスター)。刃よりも素早く放たれた光――だが。皷霊の術は遍く『攻撃』を白刃取りする埒外(ユーベルコード)だ。刀を。矢を。左の人差しと中で挟む『感覚』での防御。オブリビオンの貌は驚きと清々しさで呵々と鳴る。
ちょいとしたコツさえ掴めば棒切れと変わらない。熱も光も衝撃も、総ては全て『飛ぶもの』なのだ。確かに存在する『もの』なのだ――返すぞ――くるり。反射には秒も掛からなかった。熱線が絶影の脇腹を抉る。御下命如何にしても果すべし――忍者は手段を選ばない。目的の為ならば相手の武器(有利)すらも酷使する。
成功
🔵🔵🔴
カイ・オー
カッコいいと邪神が呼び出されてしまう、だと?
……まずいな。つまり、俺がここにいるだけで邪神召喚が成されてしまう。
絶体絶命……いや。絶望する訳にはいかない。一刻も早くこいつを倒しさえすれば。
己の罪(カッコよさ)は己が償う!
【火焔魔人】発動。全身を炎で包み刀で連続攻撃を仕掛ける。
致命傷さえ受けなければ炎が自身を癒してくれる。攻撃主体で攻め込もう。
ダブルハッキングで能力をコピーされたら、一旦距離を取る。弓矢を引き絞る様に、刀を片手平突きの構えに。一撃に全てを賭ける。
この技は相手が強い程威力を増す。即ち敵が強化された分己も強化される。お互いに、だ。
この局面、【先制攻撃】を与えた方の勝ちだ。
……いくぞ!
現実こそが悪夢だと探偵は理解した。邪神召喚の切っ掛けが『カッコイイ』だと、自らでスイッチを入れるような『もの』だ。支配者の如く振る舞うならば悦ばしい手段だが、彼に悪役は似合わない――まずいな。俺がここにいるだけで邪神召喚が成されてしまう――観客は存在しないが此れは真実。惹かれて引かれた邪の魂が、焔に共鳴して破壊を齎す可能性。絶体絶命だ。絶影の鏡(テレビ)が嘲笑するかのように探偵を映す。いや……絶望する訳にはいかない。一刻も早く元凶を倒せば好いのだ。己の罪(カッコよさ)は己が償う。対象の罪(力)は俺が償わせる。青色の瞳も赤色の髪も、超能力に寄って引き出される『色』に染まる。魔(オーラ)に覆い尽くされる。
潜在能力の開放――解除。沸騰する核が表に噴き出し、宙を描かんと魔人が笑う。如何なる傷を受けようと何度も何度も立ち上がる不死者の如く。意志と意思を纏い『全力』を放つ――哄笑再び。深淵(テレビ)に映るのは己自身だ。歪んだ罪(カッコイイ)が出現する。絶影の魂にも火が憑いた。両者距離を取る――ぐぃぃ。探偵は構える。弓矢を引き絞るように、無銘を片手平突きへ。賭けるのだ、一撃に。
敵の強さに比例して威力が増強される。鏡に写された自らも『同じ』事だ。無限に続く螺旋階段を焔が昇る。昇る。荒々しく――いくぞ――地に焔(跡)だけが残った。交差……嬉しそうな表情で、娘は生命を燃やされる。先に斬ったのは探偵だ。
何故かって。決まっている。
彼の方が罪(カッコイイ)深い。
成功
🔵🔵🔴
アルグレイ・クロックロック
「そこまでだ!」
「白馬の王子様」で高所から颯爽と登場。
白馬に乗って、革命剣を太陽に煌めかせます。
「誰一人、処刑なぞさせない!君の企みはここまでだ!何故なら、僕が来たからさ!」
はあっ!と白馬を駆り、高所から飛び降ります。眉をきりりと引き締め、口元には爽やかな微笑み。少女に相対し、剣を騎士礼の型に構えます。
手を引いてくれ……とは言わない。君達の事は理解しているつもりだ。
さぁ、存分に撃ち合おう。
白馬を操り、駆け回らせる事で狙いを定める隙を与えません。
白馬の首筋を撫で「鼓舞」。無理させるね。世界を守る為、一緒に頑張ろう。
隙を見てランスで「ランスチャージ」。希望を想像(創造)する力の全てを槍に込めます。
彼女は罪を重ねたが、カッコイイとしての罰を受けねば成らない。禁忌に浸り尽くした存在は悉く途絶えねば成らず――オブリビオンの高笑いに釘を刺す者が一人。白馬に跨り革命の剣を掲げる猟兵、アルグレイ・クロックロック(愉快な仲間の王子様・f21859)だ。そこまでだ!――高所から舞い降りる輪郭は正しく、お伽噺の英雄。残酷で無慈悲な女王の手下に文句を言うのだ。誰一人、処刑なぞさせない! 宣言する――君の企みはここまでだ。何故なら、僕が来たからさ!
爽やかな微笑みの奥には正義の志。瞳に映った敵に対する敬意。白馬を走らせ対面し、構えるべきは騎士礼の型――かっこいい――少女(オブリビオン)の表情が若干、柔らかくなった。手を引いてくれ……とは言わない。言っても意味がない。君達(オブリビオン)の事は理解しているつもりだ。意志と意志の衝突も辞さない。さぁ、存分に撃ち合おう。何方かが倒れるまで。斃れるまで。
駆ける白馬は王子を乗せて、戦場(舞台)を縦横無尽に駆け回る。放たれた熱(ブラスター)も定める事が不可能ならば水鉄砲に等しい。転移と加速を繰り返し――無理をさせるね。世界を守る為――白馬の首筋を菜で、鼓舞は更なる高みへと英雄を導いた。想像を創造せよ。希望に屈するのが邪悪には相応だ。
慈悲を与え給え――白銀と称される明日への輝きが、絶影の胸を貫いた。光属性も悪くない。垂れる赤色を視て、にんまりと、嬉しそうに。
成功
🔵🔵🔴
ユキ・スノーバー
立ち去るのはそっちの方なんだよーっ!
(華吹雪の吹雪を演出っぽくしつつ)狩るのだって、ぼく達猟兵の方だしっ!
ボスの割に、あんまり演出カッコよさが物足りない感は残念…
その端末只の飾りとか、宝の持ち腐れってこういうのを指すんだよね?
(表情周辺から戦闘用BGM流しつつ)豪華なBGM流すとかすれば良いのに勿体ないしっ
リーチの長い武器って、当たらずに距離詰めちゃえば一方的にぼっこぼこも可能なんだよねーっ♪
…そもそも、仮面に手をかけたりタブレット持ってたりしてる手が、武器を上手く扱えるとは思えないし、ね?
カッコつけようとすると、その分大振りだったりで隙が大きくなるの逃す筈ないんだよなぁ(きらーん)覚悟ーっ!
物語の終わりには。大団円の演出には。カラフルな吹雪が相応しい――立ち去るのはそっちの方なんだよーっ!――可愛らしい画面が戦場を映す。ふわふわとした衣が舞台に幕を下ろす。狩るのは猟兵だ。オブリビオンは最期、狩られねば成らない。僕達(イェーガー)のカッコよさは並大抵の暗黒では覆せないのだ。ボスの割に、あんまり演出カッコよさが物足りない感は残念――呟きが絶影の耳に届いた此度で一番『効いた』らしい。胸のあたりを押さえて蹲る。その端末只の飾りとか、宝の持ち腐れ――あー!!! あー!!! 叫び声が否定を拒絶する。カッコイイが台無しだ。
表情(画面)周辺から音が流れる。エンディングテーマか。何とも『愛』でたい白熊で在る。デフォルメが悪夢を終わらせるべく――薙刀が揮われた。貌を真っ赤に染めたオブリビオン(小娘)が一心不乱に得物を握る。されど『それ』は悪手だった。握手可能な近距離まで迫られたのだ。カッコよさを求めるあまりに大振りと成った。仮面と端末が邪魔と成った。リーチが長い武器だと、懐に入られた時脆過ぎる。大きな隙を傭兵が見逃す筈など在らず――覚悟ー!
光輝いたアイスピックが、対象の仮面(貌)を撲り砕いた。眩ませる吹雪が見事な演出と成り、飛び散る脳漿を雪を覆い隠す。首から上を持っていかれたオブリビオンは、遂に沈黙した――だが。小娘は、死んで尚、骸の海に還っても尚。
立っていた。
吹雪が止む頃には、影も形も無いだろう。
観客の居ない舞台は、無の喝采を得て――静と呼ばれる緞帳。
大成功
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