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邪神の宿泊先は

#UDCアース

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#UDCアース


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「猟兵の皆さん、UDCアース世界にて手伝ってほしいことがあるっす」
 そう言って猟兵たちに声をかけたのはあるキマイラのグリモア猟兵だ。
「自分は『秋月・充嘉』(キマイラのUDCメカニック)って言います、よろしくっす。早速なんすけど状況を説明するっすね」
 充嘉は猟兵たちに見えるようホログラムを表示した。

「場所は日本と呼ばれる島国のとある高級ホテルっす。ここで邪神復活を企む邪神教団が動いているのを予知したっす。皆さんはここに潜入しているであろう教団員を探して陰謀を阻止してほしいっす。ただ…」
 申し訳なさそうに充嘉は言葉を濁し。
「具体的に教団員は誰なのかまでは予知できなかったっす、人数の絞り込みはできたんすけど…」
 言って充嘉は5名の容疑者を取り上げた。
 一人目、ホテルの総支配人。
 二人目、バトラーと呼ばれる客室専任スタッフ。
 三人目、ホテルに併設されているバーのバーテンダー。
 四人目、一ヶ月ほど宿泊している宿泊客。
 五人目、一週間ほど前から宿泊している宿泊客。

「これ以外にも普通にホテルで働いている従業員や長期短期関係なく泊まっている客もいるっす。容疑者の5人以外は完全にシロっすから皆さんは容疑者本人もしくはその周辺を調べてほしいっす。方法は例えば…」
 『自分が怪しいと思った相手に力を見せつけたり』
 『容疑者の情報や証拠を集めて容疑者を特定してみたり』
 『他の従業員や客などと会話をして容疑者を推理してみたり』
「…とかっすかねぇ。ホテルの近くまでは自分がテレポートするんで、そこから各自調べてほしいっす。…あ、自分は現場には行かず近くで待機してるんでなにかヤバい事になったらすぐ戻ってきてほしいっす」
 そう言ってホログラムを消したあと猟兵によろしくっすと頭をさげた。


川内嘉治
 第六猟兵の世界へようこそー!
 マスターをさせていだだく、川内嘉治(かわち・よしはる)です。『せんだい』ではありません。

 さて、記念すべき一回目のシナリオはUDCアースと呼ばれる世界です。
 現代の地球をベースにし、UDCと呼ばれる狂気的なモンスターを対症療法的に処理している世界になります。
 今回はとある高級ホテルに潜入もしくは潜伏している教団員を探し出し陰謀を阻止するというお話になります。
 容疑者たちの具体的な特徴は記載していませんが、宿泊客だけ言えば一ヶ月または一週間ちょうど前に泊まった客はこの二人だけなのですぐわかるものとします。

 また、参加される猟兵さんの種族によっては明らかにヒトじゃないよねって種族もいると思いますが猟兵の特殊能力としてどんな種族でどんな世界に行っても現地の人達に対して違和感を与えない能力を持っています。なので外見に限って言えば通報されたりはしませんのでご安心ください。
 それでは嘉き猟兵ライフを。
32




第1章 冒険 『教団員を探せ』

POW   :    自分が怪しいと思った相手に力を見せつける

SPD   :    容疑者の情報や証拠から教団員を特定する

WIZ   :    会話して得られた情報から教団員を推理する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐之上・権左衛門
まずは容疑者と会話してみないとなんとも言えないよな?出来れば全員と話をしたいがまずはどんな行動をしてるか観察をしたい。観察をした後に【第六感】の技能で容疑者の特定、かな?(分類的にはSPDかな?)



「まずは容疑者と会話してみないと何とも言えないよな?」
 そう考えた左之上・権左衛門はまずは容疑者たちの行動を観察することにした。
 総支配人はバーやレストラン、フロントなどを巡回しつつ従業員や宿泊客からホテルに関しての現状や困りごとがないか聞いて回っているようで、一通りまわると従業員用出入り口へと向かっていった。
 バーテンダーはバーの準備をしているようだ。バーは正午にはもう開いているらしく大人以外にも家族連れの客も来るようだ。
 バトラーの方だが定期的にある宿泊客のいる一室にルームサービスや配達物を持っていく様子を観察することができた。あの一室は容疑者の一人である長期宿泊客の部屋だった。

 長期宿泊客が部屋を出るのはあまりなく、出てきても何かを考えこむようにしながら出る事が多かった。戻ってくるときも同じように考え事をしながら入ってくることを確認できた。
 短期宿泊客は逆によく部屋を出てはホテルの他の施設に向かうことが多く見受けられた。

 怪しいと感じたのは長期宿泊客だが果たして…。

成功 🔵​🔵​🔴​

阿紫花・スミコ
「操作の基本は足だ!」
鼻歌交じりで刑事ごっこを始めるスミコ。
聞き込みをしたり、本人の行動を観察したり、サーマルスキャナー(熱源分布を観察できるゴーグル型ガジェット)もあるので、部屋の状況を調べてみるのもありかもね。(まさか、部屋の一室でろうそくでもつけて、召喚の儀式とかしてくれてればわかりやすいけど)
「疑わしきもそうでない者も疑え・・・てね。」
とにかく様々な情報を足を使って調べていこう。



「操作の基本は足だ!」
 ということで鼻歌まじりで刑事ごっこを始める阿柴花・スミコ。
 何かないかと聞き込みをし容疑者たちの行動を観察したりする。
 従業員である支配人やバーテンダーは巡回や店の準備で忙しいらしく直接聞くことができなかったが、それならばと二名の宿泊客の部屋をサーマルスキャナーで覗き見ることにした。
(まさか、部屋の一室でろうそくでもつけて、召喚の儀式とかしてくれてればわかりやすいけど)
 短期宿泊客は部屋でテレビを見たり本を読んでいたりとある意味宿泊客らしい行動をしていた。
 長期宿泊客に関しては、部屋にもう一人分の熱源を確認することができた。先ほど見つけられなかったバトラーだろうか。何かを渡しているように見える。

 ろうそくのようなわかりやすいものは確認できなかったがろうそくを使わない召喚儀式もあるのかもしれない。
 誰が教団員なのかまだわからないが……。
「疑わしきもそうでない者も疑え……てね。」

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇崩・京次郎
「グゲゲ! 邪神の教団、ナァ? くせーくせー、キナくせーゼ!! いちいち話を聞くなんてやってられネェ。──妖しいヤツを炙り出しゃあいいんだロ?」

「オマエだよオマエ! こォんな高級ホテルに一ヶ月も泊まってやがるってなァにしてんダ? ただの観光にしては長すぎネェ? くだらねェこと考えてんじゃねぇだろうナァ……?」

行動:『一ヶ月前から宿泊している宿泊客』に対して自分の「POW」を使って力を誇示して威圧し、「なぜ一ヶ月間も滞在しているのか」を聞き出す。具体的には拳や首を鳴らしたり、鋭い目線を投げかけたりといったもの。あくまで威圧が目的なので施設を傷付けたりはせず、空気で圧倒するようにする。



「グゲゲ! 邪神の教団、ナァ? くせーくせー、キナくせーゼ!! いちいち話を聞くなんてやってられネェ」
 ──妖しいヤツを炙り出しゃあいいんだロ?

 蛇崩・京次郎はそう判断し一番怪しい人物に脅しをかけてみることにした。その相手はちょうど部屋から出たところだった。
「オイ、オマエ!」
 急に声をかけられた人物は情けない声をあげ、声をした方へ振り向いた。
 振り向いた人物は一ヶ月前から泊まっていた宿泊客だった。

「オマエだよオマエ! こォんな高級ホテルに一ヶ月も泊まってやがるってなァにしてんダ? ただの観光にしては長すぎネェ?」
 くだらねェこと考えてんじゃねぇだろうナァ……?
 首や拳をぼきぼきと鳴らし鋭い視線を投げつける。施設を壊すつもりは流石にないが、答えによってはこいつを……。
 その空気が伝わったのか宿泊客は腰を抜かしてしまい弱々しく後ずさりし。
「ネ、ネタを……」
「ア?」
「本のネタを探していただけなんだ!」
「本だァ?」

 怯えながら言うにはこの客は趣味で本を書いているらしく、その新作のために長く泊まっていたようだ。ちなみに本を配布する日程はもう少し先でこのホテルにほど近いイベント会場で行われるそうだ。
 なお、このホテルに泊まったもう一つの理由としてバトラーが知り合いで無理を言って頼み込んだらしい。
 念のため、UDCの事を(ぼかして)聞くと何かのゲームのモンスターですか?と逆に聞かれてしまった。

 「完ッ璧にハズレじゃねぇかヨ……」
 一言謝罪をしてその場を離れた蛇崩はイライラと髪をかきぼやいた。
(……トシュカトル)
「ア?」
(やりすぎ)
「うっせエ!」

成功 🔵​🔵​🔴​

江戸川・律
「最近は田舎の取材ばっかだったからさ、たまには羽を伸ばしても罰は当たらないだろ?」
クリスマスイルミネーションに輝く街の夜景が見えるバーカウンターで
ターゲットのバーテンダーにカクテルを入れて貰いつつ
周辺にそれとなく気を配りながら
「あ~そうだ最近こんな話聞かない?変な宗教団体の噂とかさ?」
「記事のネタにしたいんだけど?」と
にこやかに「情報収集」や「言いくるめ」を使いながら雑談を続けます。

しばらくしてお手洗いに立ち
「鏡写しの影法師(ドッペルゲンガー)」を使い分身体を作成
彼に視線を誘導させ清算を済まさせた後、
SPDで潜伏しながらバーテンダーが変な動きをしないか見張ります。



「最近は田舎の取材ばっかだったからさ、たまには羽を伸ばしても罰は当たらないだろ?」
 クリスマスイルミネーションに輝く街の夜景が見えるバーカウンターで江戸川・律はターゲットのバーテンダーにカクテルを入れて貰い。
「あ~そうだ、最近こんな話聞かない?変な宗教団体の噂とかさ?」
「噂、ですか?なぜです?」
「記事のネタにしたいんだけど?」
 バーテンダーの疑問ににこやかに返す。ふむとバーテンダーは軽く思案し。
「他のお客さまから聞きましたが、この周辺に見慣れない集団がいるそうで」
「へぇ、いつ頃から?」
「私が聞いたのは最近ですが、具体的にいつからまではさすがに……」
 ただ……、と小さくつぶやいたバーテンダーの声を聞き逃さず。
「ただ?」
「あ……、いえなにも……すいません、あまりご参考にならない情報で」
 妙に言葉を濁すバーテンダーに違和感を覚えるも今は触れずに。
「いや、参考になったよ」
 礼を言ってカクテルを飲み干すと席を立ちお手洗いへと向かう律。

 数分後。
「すまない、思ったよりも酔いが回ったようだ。清算を頼む」
 清算を済まし、バーから離れると人気のないところへ向かい唐突に『消えた』。

 バーから離れたのは律の『鏡写しの影法師(ドッペルゲンガー)』だ。本物の律はバーに潜伏しバーテンダーを観察する。
 バーから離れた律がドッペルゲンガーと知らずいまだバーに潜伏していることも知らないバーテンダーの手は震えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ピグマリオン・エリュトロス
…推理は仲間に任せるとしよう。
バトラーに対して情報収集を仕掛けたいと思う。通路などで仕事中に引き留める形になるだろうか。
「ああ、少しいいか?引き留めてすまない。手短に終わらせる」
身分を私服警官と偽り、少し話を聞きたいと頼む。最近変わったことはなかったか、不審な客はいなかったかなどを尋ねてみる。
「隠し事は、していないな?」
壁際に追い詰め壁に手をつき威圧する。(いわゆるスラングではないほうの壁ドン的な形)
この時にどれだけ動揺したかによっても怪しさの判断材料になるかもしれない。
「…失礼した、貴方に危害を加えるつもりはない」
尤も、教団員であれば別だが。一般人であればすまなかったな。



「ああ、少しいいか?」
 私服警官の身分を偽り、ピグマリオン・エリュトロスは通路で仕事中のバトラーに声をかけた。
「引き留めてすまない。手短に終わらせる」
 最近なにか変わったことはなかったか?不審な客はいなかったか?
「とくになにもなかったと思いますが……」
「そうか」
 言ってピグマリオンはバトラーを壁際に追い詰め壁に手を付き威圧する。

「隠し事は、していないな?」

 スラングではない脅しを兼ねたその行動は、バトラーには充分効いたようだ。
「お、お客さまの中には不審な人物はおりません……」
――この反応……、おそらく一般人だな。教団員だとしたらとんだ演技だが。
「……そうか」
 一言いい壁から離れた。
「……失礼した、貴方に危害を加えるつもりはない」
 いままで良い調査を得られずすこしいらだってしまったようだ。
 ピグマリオンの方便にバトラーは首をふり。
「あの、お客さまの中にはいらっしゃらなかったのですが……」
「うん?」
「バーのバーテンダーが少し気になることをしていたような」
 グラスをしきりに磨いていた。それ自体はいいのだが……。
「ちょっと、やりすぎかなというくらいまでしてたので」
 それだけが最近気になったことらしい。それ以外はいつもの忙しいホテルの一日だ。

(……推理は他の仲間に任せるとしよう)
 バトラーと別れピグマリオンは知った情報を他の猟兵に連絡することにした。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

京奈院・伏籠
ふむ、短期宿泊客はホテルの他の施設は利用しているようだが…外出したりはしないのかな。勿論、高級ホテルともなればその施設を楽しむだけでも娯楽としては十分なのかもしれないけど…。

よし、なら俺も宿泊客として短期宿泊客と同じ施設を同じタイミングで利用してみよう。
利用タイミングが合えば、同じ宿泊客として、このホテルや施設について話を振ってみよう。疚しいところがなければ、同じような楽しみ方をしている宿泊客同士、話は合うと思う。
あとは、このホテルについて何か気が付いたことがないかも聞き出したいところだ。



宿泊客として京奈院・伏籠は短期宿泊客に狙いを決めて行動を開始することにした。
 このホテル、高級というだけあって展望室や娯楽室、図書室など施設が多々ある。

 娯楽室へターゲットが入って行ったのを確認し京奈院もあとに続く。
 ビリヤードをし始めようとしていたので、声をかける。
「一緒にしてもいいかな?」
 快く承諾され、ビリヤードを楽しむ京奈院たち。
「聞きたいことがあるんだけどね?」
 玉をはじきながら情報を聞き出す。
「このホテル、来るの初めてなんだ。だからこのホテル特有のこととかあれば教えて欲しいんだけど」
 手番を客に回し。
「うーん、特有かはわからないですけど……」
 キューを玉に狙いを定めてうつ。
「バーテンダーの人がよく他のところにも来てますね」
「他というと?」
「こことか、展望室とか図書室とか。あそこのバー、午後から開いてるし自分から宣伝してるとかかも」
「なるほどねぇ」
 情報としておそらく充分だろう。情報を他の猟兵に連絡をし、京奈院は短期宿泊客にもう一戦ビリヤードをすることにした。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『祭具争奪戦』

POW   :    祭具を強奪する、教団員を物理的に排除する

SPD   :    乗り物を用意する、所有者と一緒に逃げる

WIZ   :    交渉で祭具を入手する、偽情報で敵を惑わす

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「教団員が誰かわかったっす」
 グリモアベースに一時的に集まった猟兵たちに、秋月充嘉は隠れていた教団員の正体を暴いた。
「バーで働いているバーテンダー。彼が教団員っす」

「ただこのバーテンダー、マジもんの教団員じゃなく一般人なんすよね」
 邪神復活に協力しろ、さもなくば家族を殺す。
「そんな感じに脅されて嫌々従っていたみたいっす」

「皆さんはこのバーテンダーが隠していた邪神復活に必要な祭具を見つけ出してほしいっす」
 この祭具があれば邪神がより完全な形で召喚されてしまう。そうなると簡単には邪神を倒すことができなくなってしまう。そうなる前に祭具を確保、敵の襲来に備える。
「祭具は邪神の力の影響で破壊が不可能っす。確保できたあとの手はずは俺がUDCに連絡するんで、皆さんは敵がくる前に祭具の確保をお願いするっす」
阿紫花・スミコ
バーテンダーの後を「追跡」する。
(人間不安になれば大事なものを確かめたくなるのが心情よね。)
隠し場所と思しき場所についたら、さっと背後につき、強引に中へ入り込む。
生徒手帳に筆談で
「家族を救出したい。教団から預かっているものはないか?」
協力してくれそうなら、彼の事情を筆談で聞き込む。
可能なら彼の家族の救出にも手を貸すことを約束する。
祭具が確保後、彼を連れて一度この場を離れる。
協力してくれなさそうなら、その場を離れ、情報を他の猟兵へ引き継ごう。



バーテンダーは邪神復活を企む教団にむりやり脅され協力させられていた一般人だった。
 改めてグリモア猟兵から聞かされた猟兵たちは各自バーテンダーの行動を追い始める。
 祭具の確保に人質の救出。どちらもバーテンダーの協力がある程度必要だろう。
 最初の足掛かりにするためまずは阿紫花・スミコがバーテンダーを追跡する。
(人間不安になれば大事なものを確かめたくなるのが心情よね)
 その道のプロならともかく相手は素人。ささいな不安があれば確認のため、すぐにでも行動するだろう。
 その予想は当たり、バーテンダーは人気のない通路を通りスタッフ用の出入り口前に止まると何かを確認するように左右をせわしなく見渡すとスタッフ口に入っていく。
 そのスキを見逃さず、スミコは強引に入り込む。バーテンダーが気づき声をあげる瞬間、口に指をあて静かにするようジェスチャーする。もう片方の手には彼女の生徒手帳が開かれておりそこには。
「家族を救出したい。教団から預かっているものはないか?」
 と記されていた。先ほどとは違う反応を示したバーテンダーに生徒手帳に新しく書き込み。
「そちらの事情はある程度把握しています。こちらは教団の用意した祭具の確保と人質の救出、どちらも行うつもりです。協力してください」
 スミコの真剣な眼差しに嘘ではないと気づいたのか、バーテンダーは弱くもしっかりと頷いた。
 たまたま教団が侵入した家がバーテンダーとその家族の住む家だった。警察を呼ぼうとするも不思議な力で家族を拘束され、通報や誰かに言うと家族を殺すと脅され人の多い場所で祭具を設置し来たるときまで監視するよう命令されていた。
 かいつまむとそういうことらしい。
 祭具はラベルになにも書かれていないワイン瓶で中身は真っ黒の液体で満たされていた。
 祭具を確保したスミコはバーテンダーに地下駐車場へ向かうよう指示した。

成功 🔵​🔵​🔴​

江戸川・律
WIZ使用
使用特技「言いくるめ5」「コミュ力5」「情報収集5」「ハッキング5」
バーテンの個人情報
車に盗聴器などが仕掛けられていないか調べておきます

ホテルの地下駐車場

車に乗ろうとしているバーテンに

「この間は美味しいカクテルといいネタをどうも、おかげでいい記事が書けそうです。もう少し話を聞かせて貰えませんか?」

声を掛けつつ手に持ったタブレットを見せます

『状況は把握しています力になりたいのですがこのまま車へ良いですか?』
『盗聴されていますので、適当に話を合わせてOKなら頷いて下さい』

車に乗り込み、わざと尾行させながら移動
協力を取り付け、情報を仲間に流します

「大丈夫、頼りになる仲間が居ますから。」


佐之上・権左衛門
【POW】江戸川・律(f03475)の護衛として同行するが盗聴されているらしいので事が起きるまでは終始無言を貫く。もし、他の連中にバレて追っ手が来た時は囮となって食い止め、その隙に律とバーテンに逃げてもらう。合流場所も何も決めてないがなんとかなるだろう。だが・・・別に倒してしまっても構わんのだろう?という冗談はさておき、【即席閃光弾(フラッシュグレネード)】を追手達に投擲して怯んだ隙に俺自身も律達とは別の方向へ逃走。結果的に強奪になったが何も問題はないな!



スミコがバーテンと会話をしているちょうどそのころ……。

(盗聴器……やはりあったか)
 ホテルの地下駐車場。江戸川・律はバーテンの車を調べていた。左之上・権左衛門が念のために周囲を警戒している。
 祭具は確保されたと信じバーテンが来るのを待つ。しばらくしてバーテンが地下駐車場へとやってきた。指示を受けたのだろう、こちらに気づくと怪しまれないように近づいてきた。

「この間は美味しいカクテルといいネタをどうも、おかげでいい記事が書けそうです。もう少し話を聞かせて貰えませんか?」
 声を掛けつつ手に持ったタブレットを見せる。
『状況は把握しています力になりたいのですがこのまま車へ良いですか?』
『盗聴されていますので、適当に話を合わせてOKなら頷いて下さい』
「……え、ええ構いませんよ。立ち話もなんですし車へどうぞ。そちらの方は?」
 同行している権左衛門に視線を向け。
「同僚です。話したら自分も聞きたいと言ってきたので連れてきました」
 車に乗り込み、発進しホテルから離れる。

『尾行させるつもりで運転してください』
「あのカクテルはつい最近完成したもので自信作なんですよ」
「なるほど。どうりで他の店では見ない組み合わせだと思いましたよ」
「お口にあえば幸いです」
 他愛のない会話をしながら祭具はどうなったかを確認する。
『我々より先にあなたに接触した女性がいたと思います。祭具を彼女に渡しましたか』
「たしかに素敵な女性には好みな花束や『ワインなど受け渡し』たくなりますね」
 タブレットに表示される文に頷きながらそう答えるバーテン。どうやら祭具は無事に確保できたようだ。

 十字路の信号で止まり、後部座席で後方を注視していた権左衛門がふいに声を上げた。
「バレたみたいだ。後ろから三台こっちに来てる」
 言ってすぐ後部ドアを開き道路へ飛び出し後方へ即席閃光弾を放つ権左衛門。

「逃げますよ!」
「で、ですが彼は……」
「大丈夫、彼もそうですが頼りになる仲間がいますから」
「わ、かりました……!」
 権左衛門を囮に信号が青になる前に車を出すバーテン。発進音を確認しもう一度即席閃光弾を放ちすぐさま律たちとは別方向に逃げ出す権左衛門。これである程度時間は稼げるだろう。
 合流場所も何も決めていないことに気づくが何とかなるような気がする。そんな自信が権左衛門にはあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リルヤ・イルマリネン
●心情
馬脚を現したな、狂信者ども!
仲間達の後は追わせない。ここから先を通りたければ、私を倒してからにしろ!

●行動
技能『スナイパー』を活用。
バーテンダーのクルマを追跡していた三台の車両の内、先頭のクルマから順にアサルトウェポンでタイヤを狙撃して走行不能にする。

降車してきた相手が戦闘の意志を持っていた場合はそのまま交戦し、射殺。
一般人、或いは戦闘の意志を失っていた場合は、武装解除の上で拘束。
黒幕の事等尋問する。



目くらましを受けた三台の邪神教団の車は落ち着いたのか、逃走したバーテンの車を追跡を再開しようとする。
 その出鼻を挫くように車のタイヤを順に狙撃し走行不能にしたのはリルヤ・イルマリネンだった。
(仲間達の後は追わせない)
「ここから先を通りたければ、私を倒してからにしろ!」
 相手が戦闘の意思があるのなら交戦し、状況によっては殺害することも念頭に置き武器を構え言い放つリルヤ。
 だが、車から降車するどころか再発進する気配がない。
(……?)
 不審に思いつつも警戒を解かず車に近づき運転席を覗いた。
「なっ……!?」

 搭乗者は全員、自害していた。

 追跡を断念させられたときにすでに実行していたのだろう。戦わず相手に情報を流されないための手段をこうも簡単に使うとは。
 これでバーテンが追われることはない。だが、拘束し黒幕等の尋問をするつもりでもあったリルヤには狂信者たちのこの行動にうすら寒いものを感じたのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

阿紫花・スミコ
祭具を見つめ、しばらく考えるスミコ。
「祭具は確保した。バーテンのおじさんは仲間が回収・・・ボクは何をすればいいんだ?」
祭具の破壊?・・・は、できないんだっけ。そういえば、敵はボクが祭具を持っていることに気づいているんだろうか・・・?だとすれば敵は・・・。
「とりあえず、ここを離れるか。他の猟兵たちとも合流したいし。・・・なに、走るのは得意だから。」
いざとなればこいつもいるしね。スーツケースをぽんと叩くと、街の喧騒の中へ走り出した・・・!


犬憑・転助
俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだってかぎ分けるぜ


仲間が厄介ごとに巻き込まれたのを、超嗅覚で感じとり救援に駆けつける
(くんくん)俺の鼻は特別でな
で、何をすりゃいい

着物姿

敵の奇襲や発見は超嗅覚(ユーベルコード、第六感、野生の観、聞き耳)で感知し、仲間に知らせる
こっちはキナ臭ぇ、こっちだ!

頭使う場面になったら、頭脳派な仲間の指示に従う。または、やろうとしてる作戦をフォローする。

自分の世界との違いにはいちいち感心する

俺は「転んでも助ける」って書いて転助だ
コロ助じゃねー! てん助だ!

※アドリブ歓迎、他PCと絡み希望、失効日ギリギリまで待ってなるべく大人数と一緒に描写してもらえると嬉しいです。



「祭具は確保した。バーテンのおじさんは仲間が回収……ボクは何をすればいいんだ?」
 確保した祭具を見つめ、考え込むスミコ。
 祭具の破壊はできない。試しに壁にぶつけてみたが割れなかった。
(そういえば、敵はボクが祭具を持っていることに気づいているのだろうか……)
 だとすれば、敵がする行動は?
「とりあえず、ここを離れるか。他の猟兵たちとも合流したいし。……なに、走るのは得意だから」
 いざとなればこいつもいるしね。スーツケースをぽんと叩くと、走り出すスミコ。

「そっちはキナ臭ぇ、こっちだ!」
 そこに着物姿の狼耳の青年が大声で止めた。犬憑・転助だ。
 迷いなく転助のいる方向へ走り出すスミコ。聞けば仲間が厄介ごとに巻き込まれたのを、自身のユーベルコードである超嗅覚で感じ取り救援に駆けつけたらしい。
「俺の鼻は特別でな」
「ありがたいけど、匂いで追いかけてきたって女の子の前で言わないでくれる?」
 逃げているところだが一応言うことは言っておくスミコ。
 人通りの少ないところや裏路地など転助が匂いを嗅ぎ分け、敵の奇襲や発見が容易にはなった。おかげで敵との遭遇は少なくすみホテルからは遠ざかっていく。

 敵をまき祭具を無事に確保できたスミコと転助。
「鉄の馬車に乗ったほうが早くねぇか?」
「鉄の馬車?」
 ふと言った転助の言葉に疑問をなげるスミコ。何を言いたいのかはなんとなくは分かるが。
「あれ」
 転助が指さしたのは予想通り自動車だった。たしかにより早く逃げられるだろうが……。
「ボク、運転免許持ってないよ?」
「なんだそれ」
「運転するのに必要な資格みたいなもの。この世界は18歳以上じゃないと自動車は運転しちゃダメなんだよ」
 試験勉強とか実技講習とか他にも必要な事柄はあるが。
「ボクより年上っぽいけどコロ助くんは運転しちゃダメだよ?」
 なんとなく頭より体で動く派のような気がして一応言っておく。

「俺は「転んでも助ける」と書いて転助だ!」
 コロ助じゃねー! てん助だ!

 転助の叫びは夜の街中に消えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『膨らむ頭の人間』

POW   :    異形なる影の降臨
自身が戦闘で瀕死になると【おぞましい輪郭の影】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    慈悲深き邪神の御使い
いま戦っている対象に有効な【邪神の落とし子】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    侵食する狂気の炎
対象の攻撃を軽減する【邪なる炎をまとった異形】に変身しつつ、【教典から放つ炎】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


バーテンの運転する車が止まったのはバーテンとその家族が住む家。
 家の外には部下の連絡を受けたのか、邪神教団の教祖が待ち構えていた。
 猟兵達の姿とまだホテルにいるはずのバーテンダーを一瞥し計画が失敗したことをさとると、突然かがまり奇声を上げ、人の肉体からは聞こえるはずのないボコリボコリというおぞましい音を出しながらオブリビオン『膨らむ頭の人間』へと姿を変えた。

 このオブリビオンを撃破すれば今回の一連の事件は終息に向かう。
 猟兵達はバーテンダーを安全な場所へ避難するよう指示すると各自武器を構えた。
犬憑・転助
二刀流
敵の攻撃は刀で斬り弾く
知らねーのか、サムライに斬れない物はねーんだぜ?

超嗅覚で攻撃位置を特定する
俺はキナ臭ぇ場所がわかんのよ
次はここだ、と相手の攻撃地点を予測、防ぐ
さらに言うなら手前ぇの弱点もな!

誰かがやられそうになったら【かばう】
超嗅覚でキナ臭い場所は解るっつったろう?

戦いが膠着したら、頭脳派な仲間の指示に従う。またはやろうとしてる作戦をフォローする。

必殺技は耐えて隙を見て発動!
「咆えろ白狼・泣け鬼哭丸・秘技"百鬼斬り"!!」

自分の世界との違いにはいちいち感心する

※アドリブ歓迎、他PCと絡み希望、失効日ギリギリまで待ってなるべく大人数と一緒に描写してもらえると嬉しいです。


蛇崩・京次郎
「くっソォ……さっきは恥かいちまったゼ……」
「だが、こうなってくりゃあ話は別ダ。オレサマの得意分野ダ!」
「ギャハ! 邪神だろうが何だろうがやることは同じヨ! "目に目を、歯には歯を、神には神を”ってナァ!」

戦闘が始まると同時にオレサマは武器『夜の斧』を出すゼ
UDCには<呪詛耐性>がありゃあいいンだロ? あとは<2回攻撃><生命力吸収><戦闘知識><武器改造><破魔>で相手をめった切りにすル!
「人質をとるなんてダセェ真似、してんじゃねェぞ三下ァ!」

ヤバくなったら『原初の太陽』を使うゼ
「創るより壊す方が簡単ダ。そうだロ?」
オレサマの斧は冥府の斧ダ 神代回帰すりゃあ、神サマだって逃げられネェ


阿紫花・スミコ
「ボクはいったい何をすればいいんだ?」
祭具を見ながらふと思う。
「まあ、いざとなればこいつもあるし、なんとかなるか。」
からくり人形の入ったスーツケースを再びぽんと叩くと、再び走り出した。

※先の展開が読めないので、MS様のいいように書いていただけるとありがたいです。



「やれやれ……結局こうなる運命か」
 阿柴花・スミコはスーツケースからからくり人形『ダグザ』を取り出す。
「ボクの人形に勝てると思ってるのかい……?」
 ダグザを操りオブリビオンに肉薄するスミコ。彼女のユーベルコード『ランペイジングストライク』で重視したのは攻撃回数。ダグザの持つ巨大な棍棒で何度も殴りつける。
 ダグザの強力な連撃でオブリビオン『膨らむ頭の人間』をいきなり瀕死にまで追い込めたが敵もただではやられるはずもない。
 オブリビオンが瀕死になったと同時におぞましい輪郭の影が召喚され操者であるスミコ本人に攻撃を仕掛ける。 
 その攻撃を防ぐように斬り弾いたのは犬憑・転助だ。彼のユーベルコード『超嗅覚』で物理的なにおいだけでなく殺気や攻撃地点すらも彼のいうキナ臭さに変わりわかってしまう。
「サムライに斬れない物はねーんだぜ?」
 白狼刀と妖刀鬼哭丸の二刀を構え敵本体に肉薄する。オブリビオンの召喚した影はオブリビオン本人に代わり転助に有効だろう邪神の落とし子を召喚される。しかし、転助は超嗅覚で邪神の落とし子の攻撃も切り捨て、回避しスピードを緩めない。
「咆えろ白狼、泣け鬼哭丸……! 秘技……」
 百鬼斬り!!
 超嗅覚で発覚した敵の弱点に向け斬撃をくりだす転助の攻撃は邪神の落とし子を切り払い確実にオブリビオンを追い詰めていく。
 そこを追撃するように蛇崩・京次郎も加勢する。
「ギャハ! 邪神だろうが何だろうがやることは同じヨ! "目に目を、歯には歯を、神には神を”ってナァ!」
 彼の手には斧の形にかたどられた黒い光が収まっている。『夜の斧』と名付けられたその斧でめった切りにする。
「人質をとるなんてダセェ真似、してんじゃねェぞ三下ァ!」
 召喚されたおぞましい輪郭の影はターゲットを京次郎に変え京次郎の体に傷をつけ血を流させる。だがそれがかえって不利に働いてしまった。
「創るより壊す方が簡単ダ。そうだロ?」
 『原初の太陽』。ナウィ・オセロトルと呼ぶそれは『自身の血液』を代償にし自分の装備武器を『神代回帰形態』へと変化させ、殺傷力を増す。京次郎のユーベルコードだ。
「オレサマの斧は冥府の斧ダ 神代回帰すりゃあ、神サマだって逃げられネェ」
 さらに殺傷力を増した『夜の斧』で向かったきた影をめった切りにしおぞましい輪郭の影をさらにぐしゃぐしゃにさせ消滅させた。
 三人の連携によりオブリビオンは大打撃を被った。しかし、決定打としてはまだ足りない。オブリビオンは瀕死になったとはいえまだ息がある。

「これだけやってまだ息があるとはさすがオブリビオンって言うべきかな?コロ助君?」
「コロ助じゃねぇ転助だ。だが、斬れない相手じゃねぇ!」
「あァ、こうなってくりゃあ話は別ダ。戦いは俺様の得意分野ダ!」
 この一連で足りないならさらにもう一連かませばいい。スミコ、転助、京次郎の三人は再びオブリビオンに攻撃を仕掛けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

江戸川・律
【SPD】(佐之上・権左衛門氏と共同)
「お出迎えご苦労さん」と 集まるまで時間を稼ぎます
場所は伝えてないけど、まぁ間に合うでしょ
「…悪いけど消えてくれないかな?」
地形の利用と情報収集で周辺の状況を確認
「使える」モノを確認して内心ため息
良くも悪くも住宅街か…
自前で何とかするか
罠使い・戦闘知識・早業・破魔・先制攻撃・念動力・衝撃波…
おまけに誘導弾あたりかな?殺意高い?うるさい
足を踏み鳴らし、術を起動
早業の「レプリカクラフト」
色々なルーンを表面に刻んだ念動力で浮かぶ鉄球を複数精製
それを囮にしつつ
タイミングを見て本命の仕掛け罠「足元からせり上がる鋼の檻」に
閉じ込め動きを封じます


佐之上・権左衛門
【POW】(江戸川・律との共同)前章ではぐれた江戸川とバーテンの居場所を第六感で探し当て開戦中だったら「よっしゃ、ビンゴっ」と息を切らしながらも参戦。 愛用のグレートアクスで【2回攻撃、鎧砕き、捨て身の一撃、カウンター、怪力、挑発、かばう(対象はバーテン)、盗み攻撃、気絶攻撃、だまし討ち、目潰し】を使って不気味な頭をしているのをぶん殴る。 「(殴った後で)アレがボスなんだよな? もうやっちまったけど」と律に問い合わせながら。 間合いを取られたらフィンガーニードルで【スナイパー・鎧無視攻撃・毒使い・マヒ攻撃】を。 攻撃されたら直感という名の【第六感】で無理矢理回避を試みる。



「お出迎えご苦労さん」
 オブリビオンに軽く挨拶を返す江戸川・律。逃げる途中にはぐれた左之上・権左衛門が心配だがおそらくこの場所に来るだろう。それまで少しの間時間稼ぎをしておきたい。
「……悪いけど消えてくれないかな?」
 言って周辺の地形に目を走らせる。『使える』モノがないか確認する。
(良くも悪くも住宅街か……自前でなんとかするか)
 内心ため息をつきつつ、足を踏み鳴らしユーベルコード『レプリカクラフト』を発動。様々なルーンを刻印した念動力で浮かぶ鉄球を複数精製し、オブリビオンにめがける。
 鉄球を避けられまた弾かれるも鉄球はすべて囮。本命はオブリビオンの足元からせり上がる鋼の檻。
 檻に閉じ込め動きを封じ込めることに成功したが決定打がない。どうしたものかと考えるより早く檻を破壊するオブリビオン。
 それならばもう一度と仕掛けなおす律より早くオブリビオンの不気味な頭に殴りかかっていった人物がいた。

「アレがボスなんだよな? もうやっちまったけど」
 合流を果たせた権左衛門だ。はぐれた後、勘だけでこの場所にたどり着きグレートアックスで二回も連続で殴りつけてみせた。
 さすがのオブリビオンも間合いを取ろうと距離をとるも、感づいた権左衛門は指をまげ関節を敵に見せるように向けると関節から小型の針が射出された。
 外見こそはどこにでもいるような中年男性が大型の斧を振り回すように見えるがその実、骨格や筋肉など内面を機械化している権左衛門。内蔵武器の用意は万全だ。

「あれが文字通り頭ですよ。それにしてもサイボーグでしたか」
 自身も万年筆のヤドリガミで外見はあまり参考にならないのは知っているが権左衛門の内蔵武器に素直に感心する。
「アレに比べりゃ普通だろ?」
 と満身創痍のオブリビオンを指さす権左衛門。
「アレと比べたら誰だって普通になりますよ」
 律の返しに違いないと笑い武器を構えなおす権左衛門。
 オブリビオンを倒すのももう一息だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アレクシア・アークライト
 UDCでーす。祭具を受け取りに来たわよ……って、まだオブリビオンがいたのね。
 あれだけ弱っていたら私のフィールドを抜けられないと思うけど、服が汚れたら嫌だから遠くからやっちゃいましょ。
 周囲を固めて動けないようにして、吹っ飛ばしてあげる。(念動力、サイコキネシス)
 万が一近付かれちゃったら……仕方ない、殴るかなぁ。(ヴァリアブル・ウェポン)

 家にはバーテンの家族がいるはずだから、あいつを倒したらすぐに助けなきゃ。
 あいつ、家族をわたし達に対する人質として使わなかったことだけは、褒めてあげていいかも。

 あ、UDC? この家に教団の情報があるかもしれないから、その調査と家族のフォロー、お願いね。


琥珀川・れに
「まだ終わってない、加勢するぞ」
技能【目立たない】からの【先制攻撃】で
高いところから横やりを入れ突っ込む。

次に、【ブラッドガイスト】を使用し
剣を持った腕を変化させ戦闘を行う。
「悪あがきか?妙な影を出してきた」

「僕はかつてこの闇を受け入れた。さらにお前を飲み込んでもどうということはないさ」
「…でも味は想像したくないな…」

身体が化け物になっても、心は貴族。
得意な【見切り】と【カウンター】でスマートに戦うぞ。



「UDCでーす。祭具を受け取りに来たわよ……って、まだオブリビオンがいたのね」
 祭具の回収に来たUDCエージェントのアレクシア・アークライトはオブリビオンがまだ息をしていることに呆れていた。
(あれだけ弱っていたら私のフィールドを抜けられないと思うけど)
「服が汚れたら嫌だから遠くからやっちゃいましょ」
 近づかれないよう距離を遠くにおきサイキックエナジーでオブリビオンの周囲を固め吹き飛ばす。
 しかし、彼女が想像していたほど出力がなかったのかすぐ態勢を整えアレクシアに接近するオブリビオン。
 苦手ではないが接近戦をすることになると判断したアレクシアはヴァリアブル・ウェポンを構え……。

「まだ終わってない、加勢するぞ」
 オブリビオンとアレクシアの間に割込むように上空から切り込んだのは男装の麗少女、レニーこと琥珀川・れにだ。
 剣を構えオブリビオンと対峙するレニー。
 そんな彼女に激昂したのかおぞましい影を召喚するオブリビオン。
「悪あがきか?妙な影を出してきた」
「家にはバーテンの家族がいるはずだから、あいつを倒したらすぐに助けなきゃ」
 アレクシアの言葉に頷いたレニーはユーベルコード『ブラッド・ガイスト』を使い剣を構えた腕を変化させる。
「僕はかつてこの闇を受け入れた。さらにお前を飲み込んでもどうということはないさ」
 そしてオブリビオンの召喚した影の攻撃を見切り、カウンターで剣を切り込む。
「……でも味は想像したくないな……」
 ほどなくしてオブリビオンは奇声をあげながら倒れ動かなくなり、闇に溶けるように消滅した。
「あいつ、家族をわたし達に対する人質として使わなかったことだけは、褒めてあげていいかも」
 家族の救出を他の猟兵達に任せ、UDCへ連絡するアレクシア。
「あ、UDC? この家に教団の情報があるかもしれないから、その調査と家族のフォロー、お願いね」

 ――その後。
 バーテンとその家族には邪神教団を強盗集団として、猟兵達を警察関係者(一部は記者として)と記憶を改ざんした。
 回収された祭具はワイン瓶はどうやっても割れなかったが真っ黒だった中身の液体は透明な液体となり性質上水と断定されたが念の為UDC組織で保管することになった。
 こうして邪神復活の計画は猟兵達により阻止された。しかしこれは『多くの内の一つ』でしかない。
 猟兵達は世界を救うため今日もオブリビオンを退治する。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月07日


挿絵イラスト