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撃退はおやつと共に

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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「はあ……いくらなんでも大掃除すぎやしないかな」
 アルダワ魔法学園世界――その学園で、ひとりの学生がそう溢した。
 現在、魔法学園は大掃除の真っ最中。
 今年の汚れは今年のうちに……ということであるらしい。どこもかしこも念入りに磨きにかかり、汚い場所は残らないように。
「……にしても、」
 学生は、つきそうになるため息を抑えながら、呟く。呟くことしか出来なかった。
「地下迷宮まで大掃除は、やりすぎじゃないかなあ……」
 ぶつぶつ、ぶつぶつ。学生は小さく呟きながら、掃除を始めた。
 地下迷宮……の、入り口付近。そこも掃除をしろとの、学園上層部からお達しがあった。そして、そんな危ない場所の掃除を引き受け、もとい押し付けられてしまったのが、この学生だった。正直に言えば、貧乏くじを引きやすいのである、この学生は。
 さて、そんな貧乏くじ学生は。
「……ん」
 少しの異変に気づく。地下迷宮の方から、足音が聞こえるのだ。
 一瞬聞き間違いかとも思ったが、間違いなく足音であるらしい。
 こつり、こつり。
 突然の足音に、思わず学生は動けずにいた。
 そうして、動けない学生の目の前に現れたのは。
「……見たな?」
 ――にやり、と笑う、『自分自身』の姿だった。

「ご足労感謝するわ。我が同士」
 そう言って頭を下げたのは、ユースティティア・ルザライト(ミレナリィドールの聖者・f07011)という猟兵だ。
「とある学生曰く、地下迷宮から大量の『自分自身』が出てくるのを見たのだと言うの」
 ユースティティアは、猟兵たちを学園の入り口から、地下へ地下へと誘導する。
 その語り口は、淡々と、淡々と。
「私たちはそれを災魔『ドッペルゲンガー』と測定したわ。あなたには、地下迷宮に潜んでいると思われるドッペルゲンガーを一匹残らず駆除して貰う」
 こつり、ユースティティアの足が止まる。
「ここが、その地下迷宮の入り口よ。……まあ、健闘を祈るわ」


Alice
 はじめまして、こちらでははじめてシナリオを書かせていただきます。Alice(ありす)と申します。
 皆さまの奏でる物語を少しでも思い出に残るものに出来るよう、尽力させていただきます。どうぞよろしくお願い致します!

 今回のひとまずの目的は地下迷宮より湧き出した『ドッペルゲンガー』の討伐になります。

 舞台はアルダワ魔法学園世界。こちらは蒸気と魔法が発達した世界です。蒸気機械と魔法で創造した究極の地下迷宮「アルダワ」に、この世界の「災魔(オブリビオン)」は全て封印されました。その後、人々は迷宮の上に「アルダワ魔法学園」を建設し、迷宮からの脱出を図る災魔と戦う「学生」を育てはじめました。

 最近では、猟兵にしか退治できない災魔が増え、地下迷宮は刻一刻と姿を変えるようになりました。迷宮を踏破し、大魔王を倒さねばなりません。学園の運営側も学生達も、猟兵の存在や現在の状況を把握しており、猟兵全員を「転校生」として迎え入れ、支援します。

 さあ、さっさと今年の汚れを落として、学園でゆっくり過ごしましょう。
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第1章 集団戦 『ドッペルゲンガー』

POW   :    心の模倣
【対象の目を見ることで思考を読み取り 】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD   :    体の模倣
戦闘中に食べた【対象の血肉 】の量と質に応じて【捕食した対象の姿を模倣し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    技の模倣
対象のユーベルコードに対し【対象の動きを模倣し同じユーベルコード 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

クラウス・ハントハーベン
「なるほど驚異的な能力ですね。しかし、血も肉も思考さえない者が相手ならどうでしょう…」

UC「Soldat」を使用します。この技にによりマリオネットの兵達を呼び出します。また、この兵達を操る為にUC「錬成カミヤドリ」を使用し分身である操作版で兵を操ります。この「錬成カミヤドリ」で作成できる数が16なので兵一人に操作版一つとして操れる数の16の兵達それに加えクラウス本人が操作してる操り人形「ローゼ・ブラウ」の計17の人形の軍で攻撃を仕掛けます。
セリフの通りマリオネット兵たちはあくまで操られてるだけの人形なので敵のPOWとSPDのUCの効果は受けないと推測します。

(アドリブ、共闘大歓迎です。)



さて、地下迷宮を歩いていくのは、この地に呼ばれた猟兵であるクラウス・ハントハーベン(青薔薇の操者・f01090)と、彼の抱える青薔薇の姫。
 まだ、大掃除の手は地下迷宮に行き届いていないようだ。……災魔、オブリビオンが彷徨く地下迷宮まで大掃除を行うというのは、なかなか無茶が過ぎている気がしないでもないが。
 ――と。
 クラウスが、とすり、と。青薔薇の姫――「ローゼ・ブラウ」を床へと下ろした。
 クラウスが見据え、ローゼが向く方向から聞こえるのは……足音、ではなく。べちゃ、べちゃ、という、なんとも形容しがたい音。
「……来ましたか」
 そして、見据えた闇から現れたのは、闇と似た色をした……カタチも保っていない災魔。そして、未だ続く不快な音。
「ふむ、」
 クラウスは、ゆらゆらと揺らぎながらこちらを見ている災魔――ドッペルゲンガーを観察する。
 曰く、模倣の悪魔。
 対象のさまざまなものを、文字通り『模倣』する、忌むべき災魔。
「なるほど驚異的な能力ですね。しかし、血も肉も思考さえない者が相手ならどうでしょう……」
 すい、とクラウスが腕を軽く払う。
 刹那。ローゼに向かってドッペルゲンガーが動き出し、その腕ともわからぬ部位が、彼女に触れる幾分も前に。
 ――クラウスのユーベルコードが、発動した。
「大盤振る舞いで参りましょう」
 ドッペルゲンガーの部位を受け止めたのは、マリオネットの兵。
 クラウスは、ユーベルコードを次々と発動させる。マリオネットの兵は、その数を増していった。――分身である操作版も、数を増やしていく。
「このくらい、でしょうか?」
 クラウスが首を軽くかしげる。
 マリオネットの兵と、ローゼ。合わせて、17。
 これだけの数であれば。
「まあ、いけるでしょう」
 ――斯くして。
 クラウスの率いる人形の軍は、ドッペルゲンガーたちへと侵攻を開始したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

桜・吹雪
他称:様

年末の大掃除を邪魔されるとは
神をも畏れぬ所行でございますね
【掃除】は創られた私の仕事でございますわ
さあ、大掃除を始めましょう

SPDユベールコード【白蛇】を呼び出し、共に行動致しますわ
血肉を喰らわれて強化されるのであれば、極力接触せずにいきたいですわね
【殺気】を放ちながら白蛇と高速で駆け回り、相手を怯ませひきつけましょう

【見切り】【学習力】し、相手の攻撃と立ち回りを見極めますわ
着物より取り出した【鋼糸】を手繰り張り巡らせ攻撃、絡め【敵を盾にする】ことで寡兵の弱みを少なくするよう心がけますわ
同族を喰らえばどうなるのでございましょうか

接近されれば、【掃除】万能掃除用具ではらいますわ


モッチ・モチ
オオー!恐ろしい敵さんがお相手デスネ。とても強そうデス。でも負けませんヨ?

視聴者数の差が力の差!
グッドナイス・ブレイヴァーの効果により、武器である大型ナイフ型のグルメツールを強化しちゃいマスヨ!敵を刺身にしちゃいましょー。
相手が自分だとしても視聴者にはきっと!きっと見分けがつくはずデス!
応援よろしくデス♪
人の身長くらいあるナイフ型グルメツールをブンブン振り回して敵を蹴散らしマス!

アドリブ、他の人との合わせ描写、おまかせしますデス



「ふふふふーん。ドッペルゲンガーのお刺身ってどう思いマス?」
「さて、如何でしょうか……」
 こちらは途中で合流し、行動を共にしていた桜・吹雪(主を求めて三千世界・f09844)とモッチ・モチ(バーチャルフードファイター・f09023)の二人組。
 ぶんぶんと楽しそうに、手に持った大型のナイフ型グルメツールを振り回すモッチを、吹雪はぼんやりと見つめている。
 振り回して、振り回して。
「ふふふふーん、ふふふふーん。ふふふふー……、と」
 ふと、その手が止まった。
 ひゅん、と。モッチの手のひらからグルメツールが真上に飛んだ。
 それを見るや――吹雪も、自らの『掃除道具』を構える。
「来たようですね」
「来たみたいだネ! お刺身が向こうカラ!」
 じゃきん。降ってきたグルメツールを構え直せば。モッチが展開したユーベルコード……ドローンの向こう側から声援が聞こえる。
「ヒュー! みんな見ててネー! 掃除人二人組がドカンと一発決めてくるヨー!」
「……なかなかこういうのは慣れませんね」
「ふふ! 慣れてくると快感ダヨ!」
 たたたっ。モッチが地を駆ける。
 そして、その手に握ったグルメツール――大型のナイフは、迷うことなくドッペルゲンガーを裁断する。
「へへん! やったヨ!」
 また、歓声がわくと思いながら、モッチがドローンに向けて決めポーズを。
 しようとして。
「――白蛇」
「んえ?」
 次の瞬間には、モッチは大蛇に絡めとられ、吹雪の隣に戻されていた。
 よく見れば、裁断されたドッペルゲンガーが、そのカタチを、いびつをさらにいびつにしたようなものだが、取り戻しつつある。
「ヒエー。危なかったヨ。ありがと」
「いえ、気にすることは。――それに、」
「ウン?」
 ……吹雪が、しゃなりと可憐な動きを。しかし、そこから現れるのは狭い迷宮空間に幾重にも張り巡らされた鋼糸だ。
 攻撃され、いびつになったドッペルゲンガーにも巻き付いた鋼糸を手繰り、こちらにつける。まるで、盾のように。
 すると、
 ――ドローンから、感心が混ざった歓声がわく。
「……これもなかなか、快感のようですから」
 淡々と吹雪が言えば。
 モッチはその瞳を煌めかせて。
「じゃあ! もっと頑張って声援浴びないとネー! 任せテ! 鋼糸の間を潜り抜けるの楽しそうダヨー!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

真宮・響
ドッペルゲンガーか。技を模倣してくるとは確かに強敵だ。奏(f03210)、瞬(f06558)力を併せて、連携して戦うよ!!

視認した敵を模倣する性質なら【目立たない】と【忍び足】でとことん気配を消して、【先制攻撃】で竜牙を叩き込むよ。敵が攻撃してきたら【カウンター】で対処。【2回攻撃】で数を減らしていくよ。


真宮・奏
自分とそっくりのドッペルゲンガーですか?怖いです。でも個々のコピーは出来ても連携までは模倣できないと勝手に予測します!!響母さん(f00434)、瞬兄さん(f06558)、一緒に頑張りましょう。

のっけから信念の盾を使ってがっちりと壁になりますよ。これで少なくとも体の模倣と心の模倣は無効化されます!!もし信念の盾が相殺されたら、【オーラ防御】と【盾受け】で戦友を【かばう】我が身は不屈の盾、皆様には傷を付けさせません!!


神城・瞬
ドッペルゲンガーですか。相手の技を模倣するとは恐るべき能力ですね。その力は脅威なれど、連携の力を持って対抗しましょう。響母さん(f00434)、奏(f03210)行きましょう。

相手が回避と相殺の技を使うならば、手数で勝負しましょう。【高速詠唱】で氷晶の矢を【全力魔法】で撃ちます。最初の矢を回避及び相殺しても【2回攻撃】で再び放たれる氷晶の矢に対処しきれるか。試してみましょう。



「さて、」
 真宮・響(赫灼の炎・f00434)が、曲がり角の向こうに察知したたくさんの気配に気付かれぬよう声を潜め、後ろに続く二人に顔を向けた。
「ドッペルゲンガーか。技を模倣してくるとは確かに強敵だ」
 響がそう言えば、二人――神城・瞬(清光の月・f06558)と真宮・奏(絢爛の星・f03210)が、それぞれ同調と、不安を返した。
「相手の技を模倣するとは恐るべき能力ですね」
「自分とそっくりのドッペルゲンガー……。怖いです」
 小さく奏が呟くと。響と瞬から返ってくるのは、自信に満ちた声だ。
「いや、それでも。個々を模倣出来ても『連携』は模倣出来ないと思うんだ」
「連携ならば僕たちの得意分野でしょう」
 その言葉に、奏のくもり気味だった顔が晴れていく。
「は、はい! そうですね。響母さん、瞬兄さん。一緒に頑張りましょう……!」
「ああ、行こう!」
「まずは、どう近寄るかですね」
「先手必勝、だろ? アタシがやるよ。二人はここで待機。一撃を加えたら二人も出て来てくれ。いいね?」
「はい」
「了解です」
 あっという間に話をまとめると、彼らはドッペルゲンガー打破に向け行動を開始する。
 響は、その見事な忍び足と目立つことのない技で、ドッペルゲンガーとの距離を詰めていく。
 彼方と此方の距離は、攻撃範囲内まで近付いた。ならば。
「――行くよ!」
 ドッペルゲンガーに、武器が触れる。その瞬間に、鋭い一撃がドッペルゲンガーを両断した。
「響母さん、すごい……!」
「僕たちも、行きましょう」
「はい!」
 素早く、奏と瞬が戦線に加わる。斯くして、戦いは幕を開けた。
「よし、がっちり壁になりますよ!」
 奏がユーベルコードを起動する。響と瞬の前に出て、全身を超防御モードに変えたのだ。
 何体かのドッペルゲンガーが奏に向かう、が……。彼女に触れるや否や、押し戻される。彼女は今、見事な盾だった。
「わたしの『信念の盾』を押し通せると思わないでください!」
 その後ろで瞬も、ユーベルコードを起動する準備をしていた。魔力を練り上げる。丁寧に、丁寧に。
 ――そうして、それは発動する。
「……これが、見切れますか?」
 現れるのは、いくつもの、いくつもの、『氷の矢』。それを、奏の盾と響の攻撃に阻まれ、こちらにこれずにいるドッペルゲンガーたちに。
「さあ、行きますよ」
 ――一本残らず、降り注がせる。
 響の攻撃と奏に引き付けられていたドッペルゲンガーたちは、それをもろに食らう。食らってしまう。
 氷の矢――『氷晶の矢』により、ドッペルゲンガーが一気に減り失せた。あとは。
「残りを、文字通り『掃除』するだけだね!」
「はい!」
「そうしましょう」
 彼らは、それぞれの力を発揮して。ドッペルゲンガーを追い込んでいく。追い詰めていく。それはもう、見事な『連携』で。
 ――そうして、響、奏、瞬の三人は見事な連携にてドッペルゲンガーを『大掃除』することに成功したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『トレジャリーガード』

POW   :    ロケットパンチ
【剛腕】を向けた対象に、【飛翔する剛拳】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    コアブラスター
【胸部からの放つ熱線】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    マジックバーレッジ
【自動追尾する多量の魔力の弾丸】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【絶え間ない弾幕】で攻撃する。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

真宮・響
あれは迷宮を守護するガーディアンってことだね。あんな物騒なものがうろついていたら学生達が危険すぎる。即急に破壊しないとね。行くよ!!(真の姿解放。黒髪金眼になり赤いオーラを纏う)

敵が繰り出してくるロケットパンチとコアブラスターは奏(f03210)に受け止めて貰って、迫ってくる弾幕の対処は瞬(f06558)に一任して、【目立たない】で一気に敵の懐に飛び込んで、【先制攻撃】で竜牙を叩き込むよ。ロケットパンチの攻撃なら【カウンター】を狙えるね。とにかく敵の攻撃した隙は見逃さないようにするよ。


真宮・奏
うわ、今度は何か一杯ついてて堅そうな奴が来ましたよ!!もうこちらをロックオンしてる・・むむ、対抗します!!(真の姿解放。黒髪金眼になり青いオーラを纏う)

信念の盾を使いたいところですが、動けなくなるのは危険だと判断してトリニティエンハンスで【防御力】を高める事を選択。ロケットパンチとコアブラスターに対して【オーラ防御】【盾受け】で受け止めます。敵の攻撃から味方を【かばう】敵の攻撃範囲によっては【拠点防御】も併用しますね。攻撃が必要ならば、【属性攻撃】で。


神城・瞬
こんな物騒なものがうろついていたら学生さん達は探索どころかお掃除も安心して出来ないでしょう。危険は排除しときませんとね。本気で行きますよ・・・(真の姿解放。両目が赤くなり、銀髪に。銀色のオーラを纏う)

ロケットパンチとコアブラスターの対処を奏(f03210)に任せ、マジックバーレッジの対処を。【高速詠唱】で氷晶の矢を【2回攻撃】で撃って弾幕に対抗します。こちらに飛んでくる弾丸は【見切り】で対処したいですね。



「うわ、今度は何か一杯ついてて堅そうな奴が来ましたよ!!」
 真宮・奏(絢爛の星・f03210)が声を上げた。そちらを見ると――本当に、文字通り『何か一杯ついてて堅そうな奴』が、奏たちの方へと、がしゃり、がしゃりと音を立てながらやって来ていた。
 真宮・響(赫灼の炎・f00434)と神城・瞬(清光の月・f06558)が、今すぐにでも戦闘を行えるように、体勢を整えた。
「あれは迷宮を守護するガーディアンってことだね。あんな物騒なものがうろついていたら学生達が危険すぎる。即急に破壊しないとね」
「こんな物騒なものがうろついていたら学生さん達は探索どころかお掃除も安心して出来ないでしょう。危険は排除しときませんとね」
 そして。
「――行くよ!!」
 響は、その『真の姿』を解放する。それを追うように、奏と瞬も真の姿を解放した。
 響はその髪を黒く染め上げ、瞳を煌めく金に変え、赤いオーラを纏う。
 奏も、母を追うように黒と金の色彩を得て、青いオーラを発し。
 瞬のその瞳は鮮やかな赤へと、髪は銀糸へと移り変わる。そして、銀のオーラを纏った。
「ええ、本気で行きますよ……」
「もうこちらをロックオンしてる……むむ、対抗します!!」
 いち早く動いたのは、奏だ。響と瞬の前に出ると、ユーベルコードを起動する。
 ユーベルコード【トリニティエンハンス】。三つの魔力で自身の『防御力』を強化したのだ。
 信念の盾は強力だが、今回動けなくなるのは危険だと判断した。
 ぎゃり。嫌な音を立てて、敵方――トレジャーリガードが行動を開始する。
 その剛腕を、奏に向ける。
 ――剛腕が、奏に向けて飛翔する。
「くっ!」
「奏!」
「大丈夫です! この程度じゃ、わたしの盾は破れませんよ……!」
 しっかりと地に足を留まらせ、奏は宣言する。守るものがある限り、彼女の盾は破れない。破らせないのだ。
「負けちゃいられないね」
  響が、武器を構える。
「瞬、相手の攻撃の処理。アンタにも任せたよ」
「はい」
「いい返事だ。――さあ、行くよ」
 その目立つことのない技で、響がトレジャーリガードに向かっていく。
 その間に、瞬は自らのユーベルコードを練り上げる。
 その銀のオーラを練り上げ。氷の矢を。
 対してトレジャーリガードも、なにか、危険を察知したらしい。
 がちゃ、と。また音を立てる。
 そうして……展開されたのは、大量の魔力の弾丸だ。
 それが、次々と発射され。
 三人を捉え。
「させませんよ!」
 ようとした時に。瞬のユーベルコード【氷晶の矢】が、弾丸を打ち落とす。
 ……瞬とトレジャーリガードが弾幕戦を繰り広げている間に。
 目立たないように移動していた響は、攻撃圏内にトレジャーリガードを捉えていた。
「さ、」
 響は、にや、と笑みを。そして。
「この一撃は竜の牙の如く!! ――喰らいな!!」
 ユーベルコード【竜牙】が、もはや美しいほどにトレジャーリガードのからだを切り裂いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

桜・吹雪
他称:様

あらかた片付いたようでございますが、まだ大物が残っているようでございますね
群れを率いている長でございましょうか
何れにせよ掃除に支障がでますので、排除致しますわ

皆様が十全に戦えますよう、この身で足止めを行いましょう
SPD【妖刀開放】
妖刀を開放し、桜吹雪と共に高速で距離をつめますわ

【殺気】をぶつけて極力気をひき、相手の行動を【見切り】【学習力】し、
1秒でも速く高速で近づき、1秒でも長く相手と自分の命を妖刀で削り続けるよう心がけますわ

相手の追尾弾等には、花吹雪を射出して相殺するよう試みましょう
仲間のかたが攻撃態勢にはいりましたら、敵を鋼糸で絡め盾としますわ
こちらは気にせず攻撃されて下さいませ


クラウス・ハントハーベン
「それを待っていました!」
敵のPOWのUCの使用に狙いを定め機を伺います。
私や他の猟兵にロケットパンチを放ったら、飛翔する腕に対しUC「die Zwang」を使用して、腕を糸で拘束そしてその腕を敵へ投げ返します(自分の体を軸にコンパスで円を描くように腕の進行方向を変えながら)
また、その攻撃で敵が怯むあるいは転倒などの隙ができたらローゼを使用した攻撃であるUC「zerschlangen」を使用し一気に攻め立てます。

(アドリブ、共闘大歓迎です。)


モッチ・モチ
「モッチモチの弾力の前には、敵のパワーなど恐るるに足らず!」
お正月らしくお餅を持参して食することでユーベルコード、バトルモッチリフォームを使いマスヨ♪
肉体的に強化、モチスベを活かしその弾力で跳ねまわって移動し、打撃の連打で攻撃しマス!
「柔よく剛を制すと昔から言いマス」
アドリブ、味方との連携、お任せします



「――あら、」
 そう、口元に手を当てて吐息を漏らしたのは桜・吹雪(主を求めて三千世界・f09844)。
「あらかた片付いたようでございますが、まだ大物が残っているようでございますね」
「そのようですね」
「わー。おっきな敵さんデスネ」
 吹雪の言葉に同意したのは、行動を共にしていたモッチ・モチ(ボス専門バスター・f09023)と、先のドッペルゲンガーとの戦いの際、合流を果たしていたクラウス・ハントハーベン(青薔薇の操者・f01090)だ。
 彼らは、巨大な敵を前にしているとは思えないほどに冷静に、トレジャーリーガードを見ていた。
「群れを率いている長でございましょうか」
「なるほど、かっこいいデス。よく見たら変身ロボットみたいデスシネ」
「しかし、――相手も痛手を負っているようです」
 ほら。とクラウスが示す方をモッチと吹雪が見る。……なるほど。トレジャーリーガードは誰かと一戦交えた後らしい。大きな傷がたくさん出来ていた。
「ふむ、」
 吹雪が、その手を打ち合わせる。
「何れにせよ掃除に支障がでますので、排除致しますわ」
「違いありません」
「違いないデスー!」
 三人が三様に戦闘体勢に入る。
 まず、最初に動いたのは吹雪だ。すらりと抜き出したのは、――妖刀。
「さあ……二度咲き、夢咲き、狂い咲き。泡沫に乱れ咲き、共に散りましょう」
 ユーベルコード【桜吹雪-散華-】。彼女の周囲に花吹雪が舞う。そうして、彼女は花吹雪を操る。高速でトレジャーリーガードとの距離を詰めた。
「ヒュー! 吹雪さんかっこいいデスヨー! 映えデス、映え! くっ、こんなことならドローン起動させておくべきだったデス……!」
 モッチの声援に、吹雪が小さく笑みをこぼしていたのは、恐らく吹雪だけの秘密なのだろう。
 さて、吹雪がその冷たい殺気でトレジャーリーガードの気を引いている間に、モッチも行動を開始した。
「じゃじゃーん!」
「……モッチさん。それは?」
「お餅デスヨ、お餅。お正月デスからね。らしさを重視して持参していたのです」
 みょーん。お餅をふたつに割って、伸ばす。
「ふふ……では、いただきます!」
 もぐもぐ。もふもふ。はふはふ。ごっくん。
「うーん♪ 美味しいデス!」
「は、はあ。……それはよかった」
 唐突に繰り広げ始めた、あまりに平和な食事風景にクラウスが一瞬あっけにとられる。
 ――あっけにとられたのは、一瞬だ。
「……!」
 クラウスがうかがっていたチャンスが、やって来たのだから。
「それを待っていました!」
 トレジャーリーガードが、その剛腕を飛翔させた。それを見計らい。クラウスがユーベルコードを起動させる。
 ユーベルコード【die Zwang】。
 飛翔する腕を、クラウスが糸で幾重にも拘束する。
 ――それと同時期に。モッチの『準備』も終わっていたらしい。
「よおし、行きマスヨー! モッチモチの弾力の前には、敵のパワーなど恐るるに足らず!」
 ――ユーベルコード【流儀変化・戦闘弾力形態】。
「食は力なり。糧は心なり。感謝を持って、今日も今日とて、いただきまーす♪」
 食べたモチモチした食べ物の量と質に応じて全身の細胞の弾力が増し、戦闘力が増加するというそれで、モッチはおもいっきりバウンドしながらトレジャーリーガードに向かっていく。
「――」
 またもや一瞬あっけに――いや、絶句? にとらわれたクラウスだったが……それを好機と見ることが出来た。
「そぉ、れ!」
 クラウスが投げ返した剛腕。モッチのバウンドによる打撃の連打。そして、
「――参ります」
 吹雪の妖刀による華麗なる斬撃が、トレジャーリーガードに止めを刺した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『手作りお菓子を君に』

POW   :    大きなお菓子作りに挑戦!

SPD   :    お菓子いっぱい作るよ!

WIZ   :    お菓子は見た目が命! 出来映えにも拘るよ!

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

真宮・響
ふむ、一杯動いた後はおいしいお菓子か。久し振りに奏(f03210)と瞬(f06558)とお菓子作りもいいね。最近忙しいからお菓子作りもご無沙汰だ。
楽しい時間を過ごさせて貰うよ。

食べ盛りの子供二人抱えてるからアタシはお菓子を一杯作るよ。大量に作るのはクッキーがいいね。とにかく三人が満足できる量のクッキーを腕を奮って焼くよ。出来たら三人で実食タイムだ。こういう時間を過ごせるのは母親として凄く幸せだよ。


真宮・奏
一杯動いたので物凄くお腹すきました!!お菓子作りが出来るなんてワクワクします。響母さん(f00434)と瞬兄さん(f06558)と一緒にお菓子作りなんて久しぶりですね。

折角なので大きいケーキに挑戦します。腕まくりしてケーキ作り頑張るです。生クリーム塗って、いちご乗せて完成です。お菓子出来たら三人で食べます。物凄く幸せです!!(口に生クリーム付けて)


神城・瞬
ふむ。(懐から料理レシピ本を取り出しながら)疲れた後は甘いお菓子に限りますよね。折角なので響母さん(f00434)と奏(f03210)とお菓子作りもいいでしょう。久し振りですからね。

私はプリンを3人分作りますね。料理には自信あるので見た目にも拘りましょう。作りあげたら三人で頂きましょう。うん、美味しいです。


モッチ・モチ
もっちもちのお菓子を食べたいデス!もっちもちのお菓子、どんなのがいいでしょうか。あ、白玉なんてどうでしょう。白玉をどっさり作って、白玉パフェ!いろんな人にも食べてもらいたいデスネ♪

アドリブ、他キャラとの絡み歓迎です


桜・吹雪
大掃除、皆様お疲れ様でございました
気分も新たにして、ゆっくり致しましょう

SPD【料理】【礼儀作法】
お菓子作りは手習い中ですが、身内での集まりですのでご寛恕下さいませ
多少量がつくれて、皆様が気軽につまめるものに致しましょう

習ったばかりですが、プレーン・チョコチップ等数種のクッキーを
温かいうちにお召し上がり下さい
合間にイチゴ・柑橘類・ベリーを煮詰めたジャムをお作り致しますわ
一口サイズにカットしたパンや、クッキーにのせてどうぞ

皆様が食べている間は給仕にまわりますわ
温かい紅茶等や、わたくしはお酒は嗜みませんが、シナモンとスターアニスをいれたホットミード等如何でしょうか
ごゆるりとお過ごし下さいませ



学園の調理室。そこに用意されたたくさんの『お菓子の材料』と『調理用具』の数々。
 ……つまりは、
「大掃除、皆様お疲れ様でございました。気分も新たにして、ゆっくり致しましょう」
 桜・吹雪(主を求めて三千世界・f09844)が、その手の平を合わせて言う。
 まあ、その通りだった。地下迷宮の『大掃除』を終えた彼女らに与えられたのは、休息の時間。
 お菓子を作って、おやつタイムと洒落込もうという訳だ。
「ふむ、一杯動いた後はおいしいお菓子か。久し振りに奏と瞬とお菓子作りもいいね」
 真宮・響(赫灼の炎・f00434)が自らの子供たち……真宮・奏(絢爛の星・f03210)と神城・瞬(清光の月・f06558)に笑みを向ける。
「一杯動いたので物凄くお腹すきました!! お菓子作りが出来るなんてワクワクします」
「ふむ。疲れた後は甘いお菓子に限りますよね」
 無邪気に喜ぶ奏と、懐から料理レシピ本を取り出している瞬。
「もっちもちのお菓子を食べたいデス! もっちもちのお菓子、どんなのがいいでしょうか」
 モッチ・モチ(ボス専門バスター・f09023)は、もっちもちのお菓子を考えながら微かによだれを垂らしかけている。
 ――こうして、彼らは一時の平穏を過ごす。

「ふふ、考えたのデス。もっちもちのお菓子とは何か……」
 モッチが、にやけをおさえられないといった様子で後ろ手に隠していたそれをみんなの前に出す。
「じゃーん! 白玉デス!」
「おお。美味しそうに出来てるじゃないか」
「でしょう! ちょっと苦戦はしましたが!」
「なるほど、その戦いの跡ですか。この白い粉は」
「わわっ、モッチさん、粉まみれです」
「わたくしが拭き取りましょう……」
 わいわい、がやがや、わあわあ。すっかり大所帯になった彼らは賑やかにしながらお菓子を作っている。片や、粉まみれになりながら大量の白玉を完成させたモッチ。
「じゃあ、せっかくだし奏の作ったケーキに白玉を乗せてみるかい。アタシが作ったクッキーに乗せるのもなかなか良さそうだけれど」
「そうですね! とっても美味しそう……!」
「プリンにも乗せましょう。……ついいつもの癖で三人分しか作らなかったのが惜しいですが」
 テーブルの上に鎮座しているのは、美味しそうな香りを漂わせるたくさんのクッキーと、生クリームといちごの、大きなホールケーキ。それと、ホールケーキの横に置かれたつややかなプリンに、響と奏が白玉を盛り付けていく。その楽しそうな様子を見て、モッチも楽しそうに……そして若干よだれを垂らし気味にしながらも、笑顔で。
「いえいえ! 家族団らんは大事デス」
「はい。わたくしたちのことはどうぞ気にせず、家族団らんを楽しんでください」
「お気遣い痛み入ります。……お言葉、ありがたく受け取らせて頂きますね」
 そうして、響と奏と瞬は平和な家族団らんの時間を過ごし始める。
「さて、と。モッチさん」
「はい! ……あ、吹雪さんにも白玉を! 美味しいデスヨ! 是非ワタシ特製白玉パフェをお食べクダサイ♪」
「あら」
 さきほど『みなさまに』とたくさんのクッキーとジャムを作ってから、手伝いや給仕に回っていた吹雪を見ていたからか。
 モッチが吹雪を座らせると、白玉がたっぷりと乗ったパフェを差し出す。
「……」
 それを、少しの間。ぼんやり。ぼんやりと眺めていた吹雪だったが――。
 ふ、と。表情を和らげて。
「お言葉に甘えますわ。……いただきます」
「はい! 是非是非♪」
 わくわくといった様子で、吹雪が白玉パフェを食べるのを見ているモッチ。
 ……斯くして、白玉パフェは吹雪の口に運ばれ。
「……美味しいです」
 その言葉を聞いたモッチが、吹雪に『もっと食べマショウ!』とたくさん白玉パフェを作り始め、さながらわんこ白玉パフェ状態になるのも、まあ、楽しい楽しいおやつタイムの一興だったのだろう。
「平和だね」
「平和ですねー」
 そんなモッチと吹雪の様子を眺めていた響、奏、瞬の家族は、久しぶりの平穏を噛み締めるように呟いた。
「うん、うん……。物凄く幸せです!」
「はは。奏。ほっぺにクリームがついてるよ」
「え、本当です!?」
「はい。今取るので、あまり動かないでください」
「は、はいっ」
 瞬が奏の頬についたクリームを指で拭おうとして。奏は少し緊張したように固まっていて。それを見て、響はなんだか微笑ましいような気持ちになる。
(……まあ、やっぱり。たまにはこんな日もいいね。このご時世に家族で過ごせるなんて。幸せだよ)
「響母さん?」
「どうかしましたか」
「ん……」
 奏と瞬が不思議そうな顔で響を見ている。奏の頬はきれいになっていた。
「なんでもないよ。さ、早く食べないと……アタシが全部食べちまうよ?」
「あ! ずるいです母さん!」
「それは大変ですね」
 ――モッチと吹雪はわんこ白玉パフェと洒落込み。
 ――響、奏、瞬の三人も似たような状態になり。
 なんだか、不思議な状況になってきた。けれど。
 こうして、数少ない。けれど大切な時間は過ぎていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

各務・瞳子
学園の方に来るんは、ガジェッティアの勉強しとった時以来や。そんな前や無い筈やのに、何か懐かしいなぁ。
あ、ええ匂いがする……お菓子作り? まだ、やっとるやろか?

折角やし、うちも何か作ろかなぁ。作業の時手軽に摘める……焼菓子がええな。日持ちもええハードビスケットを量産や。
そう言えば、迷宮の逆侵攻予知した猟兵さんがおるんやて? 甘いもの嫌いや無かったらお疲れさんの差し入れしよかなぁ。

(自作のビスケットと珈琲でおひとり様ブレイク)

……御馳走さん。我ながらええ出来やったわ(残りは持帰る)
後片付けもきちんとな……こんな事もあろうかと!
うちが作った万能モップ「クリア君」で【掃除】。これで調理室もピッカピカ♪



「学園の方に来るんは、ガジェッティアの勉強しとった時以来や」
 各務・瞳子(トンボ眼鏡のグリモア猟兵・f02599)は呟きながらひと騒動を終えた学園の中を歩く。
「そんな前や無い筈やのに、何か懐かしいなぁ」
 周囲を見回していた瞳子は、ふと気付いた。
「あ、ええ匂いがする……お菓子作り? まだ、やっとるやろか?」
 賑やかな声が聞こえる調理室に踏み込み。逆侵攻を防いだという猟兵たちと挨拶を交わすと、瞳子は調理道具の前に立った。
「折角やし、うちも何か作ろかなぁ。作業の時手軽に摘める……焼菓子がええな」
 そうして、瞳子はてきぱきと……。
「おああ、粉、ちょい多かったやろか」
 てきぱき……。
「ん、んん? 焼き加減、……ま、まあええな。うん」
 ……。
 ま、まあ。結果として食べられるもの――ハードビスケットだ――は出来た。味も悪くはない。大丈夫。大丈夫、のはず。
「そういえば、」
 と、いくつかのハードビスケットを小分けに包む。これでよし。
「ふう……しかし、賑やかやなぁ」
 逆侵攻を防いだ猟兵たちは、楽しそうに会話を交わし、おやつを食べている。
 平和なひとときだ。普段を忘れてしまうほどには。
「ま、こんな日もいいか」
 ぐ、と伸びをして。瞳子は休息を終わりにする。残ったビスケットと小分けの包みを持って調理室を去ろうとしかけて、……急ブレーキをかけた。
「……とと、後片付けもきちんとな……こんな事もあろうかと!」
 瞳子が、自らのユーベルコードを発動させる。
「よっしゃ! 掃除やクリア君!」
 万能モップの「クリア君」が、すばやく調理室をきれいにしていく。
 それを眺めて、瞳子はゆるりと笑むのだった。

 ――これはただの余談であるのだが……逆侵攻を予知したとある猟兵の元に、焼菓子が届けられたようだ。猟兵は、焼菓子を大切に取っておくか早めに食べてお礼を言うか、未だに悩んでいるらしい。

苦戦 🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト