●コンテストが終わっても
「コンテストへ参加したみんなの水着素敵だったねぇ、お疲れ様♪」
肉球マークが描かれた男性用ビキニとゴーグル姿で姿を現した人狼の男性はガルムゼノン・フェンリル(砕月の咆哮・f01970)である。引き締まった体躯を強調するように体毛は短く整えられていたその姿に、目が留まる者もいただろう。
「コンテストは終わっちゃったけれど、会場となっていた超巨大ビーチリゾート船『ヘブンズピーチ号』で、一時のお休みを味わうなんてどうかな?」
どうやら、コンテストの会場になっていた超巨大ビーチリゾート船『ヘブンズピーチ号』がとある宙域に停泊しており、そこで猟兵たちの休暇を取ればいいのでは?というグリモア猟兵であるガルムゼノンの計らいのようだった。
「他にも色々遊べるレジャーシップも近くに来ているようだし、猟兵のみんなを誘って遊んでみるのも良いんじゃないかな?」
今回は、近くに水着姿のままで遊べるアトラクションが目白押しの『疑似海水浴体験型観光船ザーブ・ゥン』に備わった、遊び尽くせない程の遊具で童心に帰るなんてのも有りだろう。
そんな数々のリゾート船を訪れ、水着姿でめいっぱいハシャいで遊んでしまおう!というのが今回のお話なのである。
「そうそう、今回は普通に私も同行出来るから、気軽に声を掛けてくれると嬉しいな♪」
年甲斐もなく尻尾を振っているガルムゼノンに誘われるまま、君たちはグリモアの輝きに包みこまれて。
「さぁ、せっかくの夏休みだ。めいいっぱい楽しもうじゃないか!」
ご機嫌な人狼と共に、君たちは再びコンテスト会場のリゾート船へ足を運ぶのであった───。
不知火有希哉
●注意!
このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。
おはこんばんにちわーうるふ!
21作目になります、不知火有希哉でございます。
MS業務を一休みするつもりが水着シナリオがあると聞きまして、やらなくては!!と使命感に駆られたシナリオになります。お休みなんてなかった!
オープニングの中では深く物事を定めてしまうと、思い思いの行動ができなくなると思ったので、今回は猟兵の皆さんにのんびりまったり自由にお休みを過ごしてもらえたらと思います。
基本的に何をするのかは猟兵である皆さんにお任せしますが、あまりにも全年齢にそぐわない内容はスルーする場合があるのでご注意を!
プレイング中に【グリモア猟兵同行希望】やら【父狼同行希望】など記載していただければ、うちのガルムゼノンさんも同行させていただきます♪
それでは、今回もよろしくおねがいします!
第1章 日常
『猟兵達の夏休み』
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POW : 海で思いっきり遊ぶ
SPD : 釣りや素潜りに勤しむ
WIZ : 砂浜でセンスを発揮する
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
龍ヶ崎・紅音
アドリブ・絡み歓迎
【POW】
【水着衣装】
「さぁーて、コンテストが終わったことだし、思い切って遊ぼうか!!」
まずは、準備運動をして海に潜る!(ジャケットは耐水加工されているので安心!)海のお魚たちとふれあいながら泳ぎを堪能するよ!
次に、夏の砂浜といえば定番のスイカ割!
目隠しをして棒切れ(「禍焔の大剣」相当)に持って、他の人からの声援を受けながら、【力溜め】の後に【鎧砕き】の要領で叩き割るよ!
※ギャグ補正でスイカとは違うものを叩き割ってもよし、選択UCが暴発してもよし、GMの裁量にお任せします。ホムラは、小竜形態でサングラスを掛けて、浮き輪でトロピカルなジュースを飲みながらぷかぷか浮いています
●楽しむが勝ちっていうよね♪
グリモア猟兵のガルムゼノンに導かれ、超巨大ビーチリゾート船『ヘブンズピーチ号』にやってきた少女と小さな白竜。
「へぇー、こんな船があるんだー?」
思わず感嘆が漏らすのはドラゴニアンである少女、龍ヶ崎・紅音(天真爛漫竜娘・f08944)。
紅音の呟きを肯定するように頷く白竜は、ドラゴンランスの竜形態を取る相棒の『ホムラ』だ。
「じゃじゃーん!」
ジャケットに黒いビキニ水着という、年齢に反してセクシーな水着姿の紅音にガルムゼノンも視線が一瞬釘付けになる。
「わぁ…せ、セクシーな衣装だね……?」
言った直後にふいと視線を逸らしたガルムゼノンに、くすくす悪戯っぽく笑ってみせる紅音。
「あ、そうだ狼さん!帰る時間になったら連絡すればいいのよね?」
「あぁ。せっかく来たんだ、ゆっくり楽しんでおいで♪」
それではと手を降って、紅音は海水浴エリアに移動していく。
「私は何してようかなぁ……」
とりあえず食事でも済ませようか。人狼はてこてこフードコートを目指し歩いていくのであった。
「さぁーて、コンテストが終わったことだし、思い切って遊ぼうか!!」
るんるん気分で海水浴エリアに出てきた紅音は、ゲートを潜った直後に吃驚することになる。
「わぁー……!すごいよホムラ!本物みたい!」
空気や海水は宇宙船の中にいることを忘れるほどキレイなものだった。浜辺の砂は柔らかくサラサラしており、本物にしか思えないリアルさである。
「コレ本当に人工物なの……?スペースシップワールドはこういうとこにも気合入れてるのかな?」
なんて色々考えていると、ホムラが肩をつついて遊ぼうと催促してくる。
「ホムラ、なにしたいの?」
きゅい、と小さく鳴いたホムラは作りかけのお城に降り立って。
「なるほどー、砂のお城を完成させて大怪獣ごっこがしたいのね!」
こくりと頷くホムラの身長より大きめのお城を築き上げる紅音だったが、テンション高めのホムラに速攻破壊されて苦い顔をしていたのは内緒である。
「ほどほどにしてっと…それじゃ!」
海に来たなら泳がねば。やはり準備運動をしてから海に潜るに限る。紅音は美しいフォームで海に飛び込むと、更に吃驚する光景が目の前に拡がった。。
(すっごー、海水なはずなのに奥まで見渡せられるよ!お魚の色も綺麗だなぁ)
ジャケットは耐水加工されているタイプなので問題ないのだ。海を泳いでいくと、人懐っこいのか魚が紅音に近づいてきたり。
(いいなぁ、息抜きにはぴったりだねっ)
海水浴も程々にして再び砂浜へ上がってくると、ホムラは小竜形態の姿で小さなサングラスでキメていた。浮き輪でぷかぷか浮かびながらトロピカルなジュースを飲んでいる姿に思わず笑みが溢れる。
「海に来たなら、やっぱ“アレ”もしたいよね!」
夏の砂浜といえば定番のスイカ割は外せない。海の家にいるお兄さんに声を掛けると気のいい反応を返してくれた。
「お、お嬢さんやる気満々だねぇ!いいよぉ、じゃあコレ行ってみようか!」
目隠しをしてから店員のお兄さんから渡された少し大きめの棒切れを渡されると、流れのままスイカ割りにチャレンジ。いつの間にか遊びに来ていた人たちが観客として紅音の姿を眺めるギャラリーも増えていた。
「お嬢ちゃん違う、右だよ、右ー!」
「もーちょいまっすぐー!」
「そこだ、いけー!!」
声援を頼りに位置を決めて、棒切を振り上げる。
「とりゃぁーっ!!」
気合を込めた力溜めの後に鎧砕きの要領で振り下ろし、其れを叩き割る!……けれど力を込めすぎたのかどごしゃあ!!と酷い音を立てて粉砕してしまった。
「あはははー…やりすぎちゃったけど食べられるから良い…よね?」
見た目がとても表現しづらい無残な姿のスイカの果肉をもぐもぐと頬ばりながら、ひと夏を楽しむ少女であったとさ。
大成功
🔵🔵🔵
三千院・操
ガールムさん!! 一緒にあーそぼ!
せっかく水着を調達してきてバナナフロートも買ったからね!
この夏はガルムさんときゃっきゃしちゃうぞ!
……おれの水着もなかなかだけどガルムさんの水着もいい……! しかもこんなに近くで筋肉を拝めるなんてぐへへへ……おっと涎が
ガルムさんの手を引いてウォータースライダーに乗ったり競泳したりするよ!
競泳でおれが勝ったらガルムさんを1日もふらせて! ガルムさんが勝ったら……うーん、ガルムさんにお任せしよっと!
……もしかしたらうっかりハプニングで水着がどっかいっちゃうかもしれないけど!
まぁ、それも海水浴だよね!
※アドリブ歓迎
ブリッツ・エレクトロダンス
(一通り泳いだ後、ビーチにある海の家に戻ってくる。
気の合うメンバーたち―――例えばガルムゼノンとか。に声をかけ、ちょっとした休憩に誘う)
よう、少しティータイムにしないか?
ハニーオレンジティー、オレンジ入りで。
しかし、今年ももう半年が過ぎたもんだな…
(今年の半年分の出来事を改めて振り返ってみる)
銀河皇帝の軍とやりあったりとか、キマフュが半分に割れてドンパチしたりとか…大きな出来事はそれぐらいだな。
後は…俺個人だと………ああ、うん。なんでもない。忘れてくれ。(色々とアウト気味な個人的な出来事を思い出しては脳内から消す様にハニーオレンジティーを飲む)
●夏休み真っ盛り!
グリモア猟兵のガルムゼノンによる転送で超巨大ビーチリゾート船『ヘブンズピーチ号』へ訪れていたのはドラゴニアンの少女だけではなかった。
多重人格者の青年、三千院・操(ヨルムンガンド・f12510)もその1人である。
「へへー♪まさか夏休み取れるとは思わなかったなぁ……」
ご機嫌な様子の操に尻尾があるなら思いっきり振っていたことだろう。
「遊びに来たならがっつり遊ばないとね♪」
バナナフロートをしっかりと抱えながらゲートをくぐった操の水着は…‥紫色の褌である。水着って言ったら水着なのだ。本人がそう言っているんだからそうなんだろう。
浜辺をさくさくと小気味いい音を立てながら散策していると、見覚えのある暗蒼の毛皮をした人狼の姿を見つけて。
(この夏はガルムさんときゃっきゃしちゃうぞ!)
下心をちらつかせつつも、人狼の傍へ近寄っていく操。
「ガールムさん!! 一緒にあーそぼ!」
「ん?……やぁ操くん。楽しんでるかい?」
海の家で焼いていたであろうフランクフルトをもぐもぐ頬張っていたのか、空いた左手をひらひらさせているのは転送を担当したガルムゼノンその人である。
「海に来たしなにしようかなーって考えてたとこ!」
にーっと少年のような笑顔を浮かべている操に思わずガルムゼノンの表情も緩む。息子の表情と重なったのだろうか?
(……おれの水着もなかなかだけどガルムさんの水着もいい……! しかもこんなに近くで筋肉を拝めるなんてぐへへへ……おっと涎が)
筋肉フェチを拗らせていた操は、人狼の肉体を耳先からつま先まで舐めるように眺めていて。
「……どうしんだ?フランクフルト食べる?」
涎を垂らしていた様子を眺めていた父狼は、何を思ったのか口元に食べかけのフランクフルトを近づけてみると…ぱくり。反射的に操の口の中へもぐもぐとフランクフルトが消えていく。
「…これおいひいね?!」
「だろう?……とりあえず、飲み込んでからにしようね?」
ごちそーさま!と伝えてから、もう一本買いに行くと言った人狼の後ろに付いていく操。
───
「ガルムさん、せっかく遊びに来たんだし泳がないの?」
「いやぁ、アトラクションがたくさんあるからさ、どれから遊ぼうかって考えてたんだよ」
フランクフルトを再度購入した後ぺろりと平らげて、頭をがしがし掻きながらたははと戯けてみせる父狼に提案を投げかける。
「ならあのウォータースライダーで遊ぼ!」
人狼の手を引いてそのままウォータースライダーに並ぶと、案外すんなり列が進む。
「このままならすぐ滑れそうだねぇ」
「ここのウォータースライダー、かなり加速するらしくて怖いらしいよ!楽しみー!」
チャレンジャーだなぁと眺めるガルムゼノンは何か思ったことがあったようだが飲み込むことにした。
「さ、順番だよ。いっせーの、せで滑ろうか!」
「せ、ね!」
といいつつ既に飛び込んで滑っていく操。
「ちょっとぉ!?」
小さくなる「ごめーん!!」の声に、乗り遅れる形で隣のレーンに入ると後を追うように滑っていく父狼。
無事に着水した父狼を出迎えるのは先に滑っていた操で。
「はー楽しかった!ガルムさん、次は競泳で勝負しよ!」
「ご機嫌な様子なところ悪いんだけど、操くん…褌どこやったの?」
「……へ?」
こう、でっかいのがぶらりとぶら下がっているのはフロートの暗喩だったのだろう。……多分。着水した拍子に操の褌がどっかにいったらしく、2人して探し回ったのは言うまでもない。
●
一方その頃。もうひとり遊びに来ていた猟兵の男性がいた。黒豹のキマイラである青年がすいーっと海を回遊していて。
引き締められた体躯に映える、切込みが入った赤いビキニという中々攻めた格好のブリッツ・エレクトロダンス(限定★4:真夏のクロヒョウ・f01017)である。
「……ふぅ」
一通り泳いで満足したのか、木に掛けていたタオルでがしがしと少々乱暴に拭いて身体の水気を取るブリッツ。
「しっかしまぁ…コレホントに宇宙空間に浮かぶ船の中身かよ?信じらんねぇ……」
其れもそうだろう。この超巨大ビーチリゾート船『ヘブンズピーチ号』はそういう船なのだから、納得するしかないのがけれど。
「…いい匂いするな。何かあればつまむか」
ビーチにある海の家へ戻ってきて、ソースの匂いが鼻腔を擽って食欲も出てきたことだしと。
「ハニーオレンジティー、オレンジ入りで。あと焼きそば一つ頼むわ」
「あいよー!」
元気よく返してくれた店員の男性が厨房に消えていくのを見送って、再び海岸に視界を戻すと見慣れた人影が2つを捕捉する。
「よ、ガルムゼノン!操もいたのか。こっちで少しティータイムにしないか?」
「やっほ、ブリッツくん!」
「やぁブリッツくん。楽しんでるようで良かったよ♪」
2人がこちらに歩いてくる様子を遠目に眺めていると、腕を絡ませるように組んでいたのをみて思わず。
「……いつからデキてたんだ?」
「「…あっ」」
お互いに無意識だったらしい。仲がいいのは悪いことじゃないけどね?
まぁともかく。ブリッツはカウンターから注文した二品を受け取って、席に持っていく。
「しかし、今年ももう半年が過ぎたもんだな……」
「そうだねぇ、速いもんだ」
「あっという間だったねー!」
焼きそばをずぞぞぞと貪りつつ談笑していると、操が山盛りポテトを注文して持ってきた。
「買ってきた!みんなで食べよー!」
各々フライドポテトをつまみながら、ブリッツはこの半年間に何があったか考えていた。
「銀河皇帝の軍とやりあったりとか、キマフュが半分に割れてドンパチしたりとか…大きな出来事はそれぐらいだな?」
「半年間に戦争が2回もあったと考えると、よく生きてこれたなって思うよね……」
「充実し過ぎて半年経った実感がないよね?」
あ、いつの間にか山盛りポテトが無くなってる。この2人、案外手が早いぞ……。
「後は……あ、うん。なんでもない。忘れてくれ」
「…あっ」
思いついたように、いたずらっぽい表情を浮かべる操の顔を観て、ガルムゼノンも思い出す。あの事件を。や、私も大変な目にあったけどさ?
「…あぁ、色々あったねー。UDCアースの旅館で邪神召喚とk」
「其れ以上はやめろ!?人が折角忘れようとしてんのに!!」
ガルムゼノンが言い終える前に静止させるブリッツであったとさ。
そして、3人で駄弁りながらかき氷を食べたりして過ごしていると。
「結構良い時間だけど帰る?それとも宿泊してく?」
常夏の空間が拡がっている客船の中とはいえ、空は真っ暗になっていた。
「もうそんな時間か。そうだなー…ここのホテルも気になるし宿泊で」
「じゃあオレも一緒に行くー!いいよね?」
3人してロビーへ戻って、別行動していた竜人の少女を帰してから宿泊手続きを進める人狼。
こうして、何気ない一日が終わるのだ。
他の子たちも息抜きになったのであればと、ガルムゼノンは優しい笑顔を浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵