10
お伽の語り手となれ!!

#アリスラビリンス

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アリスラビリンス


0




●はじまりはじまり
「うんしょ、うんしょ………」
 暗い穴を進む獣達。犬、猫、兎………様々な容姿をした彼らの体は、陶器であったり木材であったり……中には植木鉢やジョウロの姿のものも。
 道を行くのは、ガーデンオーナメントに命が吹き込まれた、愉快な仲間達。先に見える光を求めて進む。
「もう少しで………ついた!」
 光の元へ辿り着いた彼らが見たのは、それはもう広大な、緑あふれる大地であった。

●グリモアベース
「今日も今日とて予知を見ました」
 リア・ルートス(御伽噺はいつも貴方の隣に・f19349)は栞を本に挟み込んで大切そうに胸に抱え込む。
「アリスラビリンスに、手付かずの不思議の国が発見されました!」
 展開されたグリモアに映し出されたのは、まっさらな平原。どこまでも広く、大きく、低木が点々と存在しているだけ。
 住人が不在のため、もちろんオウガの存在も今は無い。
「そこに、現地の方が手を加えて快適な場所にしようとしているようなのです。そこで!皆さんには彼らのお手伝い、をしてもらいたいのです!!」
 集まって来てみればいきなり建国まがいのことをしろとか、なんのこっちゃと言いたげな猟兵たちに、リアは少し真剣な表情になる。
「ええと、手伝いという名目、と言ってはなんですが………オウガの侵略に対抗できるような国造りをするのが目的です」
 営みが栄えればその賑わいに気づいたオウガがきっと破壊しにやって来る。そのため、防衛施設や、それを建てるための環境整備が必要。
 住人はもちろん、猟兵も一緒に楽しめるような工夫があれば、もっと栄えていくことだろう。
「その不思議の国の『物語』を作り上げる一員となる………素敵だと思いませんか?」
 そのお伽を語るのはあなた。
 果たしてどんな世界が造られるのか……。


鈴の音
 暑くて寒くてもう大変、夏はいつ来るのか、いや、もう来ているのか?そんなこんなですっかり溶けそうな鈴の音です。

 今回の世界はアリスラビリンス。
 お国を作って、それを破壊しに来たオウガと戦う、という内容となっています。
 どんな街、国になるかはあなた次第。真面目に設備を作るもよし。いっそのこと遊具でも作ってみるのもよし。
 猟兵たちのユニークな発想を待ってます。
8




第1章 日常 『みんなでわらの家作り』

POW   :    森の木を伐採して、薪やテーブルなどの家具を作ろう。丸太の温かみ溢れるログハウスもできるね

SPD   :    手先の器用さを活かして、わらを編んでおうちの屋根や、草を紙に漉いておうちの壁を作ろう

WIZ   :    お花を摘んでリースを作ろう。家の敷地確保の為にどれだけ摘めば良いかや、リースの配色など頭脳労働者向け

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


==========================================


第一章執筆は7月20・21日(土日)を予定しています。
それに合わせてプレイングを送ってください!


==========================================
※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「一本三三七」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は生まれながらの光を使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです



「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
 響納・リズ(オラトリオの聖者・f13175)は、ちょこちょこと可愛らしく動き回るガーデンオーナメントな動物達に、おしとやかにあいさつをした。
 ガーデンオーナメント型の愉快な仲間達は、そのリズを見上げて、小首をちょこんと傾げて見せた。
 全員が同じ方向に同じようにチョコンと首を傾げるので、その可愛らしさは倍増だ。

「おねぇさんだれ?」
「ボク達、お願いされたの?」
「こちらこそ、よろしくおねがいします」

 口々に挨拶してくれる愉快な仲間達に、リズも頬を緩めながら、さっそく家づくりの提案を行った。
「わらのお家を作るのですよね? それなら、家の広さを決めなくては。お家の広さが決まったならば、お家を綺麗に飾るお花のリースを作りましょう」

「さすが、大きい人は違う」
「おねぇさん、よろしくね」
「リースってなにブー? たべれるブー? おいしいブー?」

 犬型の愉快な仲間達が感心し、ウサギな愉快な仲間達がちょこんと頭を下げ、ブタさんな愉快な仲間達がブーブーが、リズのスカートを引っ張った。

「リースはね、とっても綺麗なお花の飾りなの。これがあれば、素敵なお家になるのですよ」
 そう説明したリズは、10体くらいの愉快な仲間達をひきつれて花畑へと足をのばし、お花を摘んでリースを編んでいく……。

 お花畑には、楽しそうな笑い声が響き、みんなで楽しく作業したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

スレイマン・コクマー(サポート)
『行け。そしてオレも行こう。共に、共に!』
人間の探索者 × バロックメイカー
年齢 23歳 男
外見 177.8cm 金の瞳 黒髪 色黒の肌
特徴 由緒正しい血筋 実は囚われていた 冷静沈着 アクティブ 空想好き
口調 男性的(オレ、相手の名前、だ、だな、だろう、なのか?)
時々 丁寧(オレ、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)

チームを組むもよし、組まずともよし。
基本徒手格闘で立ち回り、ユーベルコードはゲージを消費する必殺技という感じ。
「……フン」と鼻で笑ったり「フハハハハハ!」と高笑ったりする。
NGはありません。



 リズ達がお花畑で、キャッキャウフフとお花を編んでいるのを尻目に、スレイマン・コクマー(ジ・オーディナリィ・f00064)は、ガーゴイルタイプやドワーフタイプの愉快な仲間達を集めて、実作業の割り振りを行っていた。
 ガーゴイル達は庭の番人の怪物風の外見だが、黙々と真面目に力仕事をこなしてくれる、有能な労働者だ。
 ドワーフ達は「ハイホーハイホー」と陽気で煩いのが玉に瑕だが、手先が器用で、集団作業への適性がある有能な職人だ。

 そんな労働者と職人を率いたスレイマンは、ガーゴイル達にわらを集めるように指示すると、ドワーフと共に、わらを編んでお家の屋根を作るように指導した。

 勿論、スレイマンは、どちらの仕事もこなして大活躍だ。
「……フン」
 と鼻息荒く、うずたかく積まれた藁を運ぶスレイマン。
「うんとこどっこいせ、うんとこどっこいせ」
 ガーゴイル達は、そのスレイマンを尊敬の目で見つめつつ、一生懸命藁を運ぶ。

 その藁を加工するドワーフは、
「ヘイホーヘイホー」
 と陽気に歌を歌いながら、次々と藁を束ねていく。
 その陽気につられたのか、あるいは、働きづめでハイになったのか、スイレマンも、「フハハハハハ!」と陽気に高笑いをあげながら、藁を束ねていった。

 愉快な仲間達と共に、順調に家づくりの材料を用意したスレイマンは、

「少し作り過ぎたかもしれないが、まぁ、大は小を兼ねる。あればあったで、きっと、誰かが良い使い道を考えてくれるだろう」

 と、出来上がった大量の藁束を前に満足げに頷いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ザイーシャ・ヤコヴレフ
・POW
Здравствуйте、こんにちは
蟻さんのように小さい小さい小人さん達
枝を集めて何してるの?
…ふぅん、お家作ってるんだ
手伝ってくれない…て?
うん、いいよ
枝を集めれば良いのね?

小人さん達のお家まで集めた枝を運ぶよ
足元の小人さん達を見てると、まるで私が巨人さんになったみたい
ドシン、ドシン、ドシン がおー
でも小人さんはとてもとても小さいから…ぷちって踏んじゃいそう
…うん、面白くないからやめとこ
虫さんを踏んだりして遊ぶのは男の子のすることだってお母さんも言ってたし…
でも「1人ぐらい」ならいいかな?
こっそり捕まえて…カエルさんみたいに解剖ごっこ、とか
居なくなったのを聞かれても知らんぷりしよっと



「ねぇねぇ、小人さん達、枝を集めてるなら手伝ってあげようか?」
 ザイーシャ・ヤコヴレフ(Кролик-убийца・f21663)は、赤い瞳を不吉に光らせながら、楽しく働く愉快な仲間達に話しかける。
 思わずビックリして、逃げ惑う愉快な仲間達だったが、おそるおそるザイーシャの側によると、コクンと頷いて、お手伝いをお願いした。
 ザイーシャはさっそく周囲の森を九死殺戮刃で切り倒して、建材の枝を手に入れた。
「あっ手が滑っ……らなかったみたいね」
 九死殺戮刃の一撃が愉快な仲間達に当たりそうになったが、面白くないからやめておいて、大量の枝を抱えて愉快な仲間達と一緒にお家を作っている場所へと進む。
 ザイーシャの足元には愉快な仲間達が、枝をかかえてチョコチョコついてくる。
 それが少し面白くて……、ザイーシャは、
「ドシン、ドシン、ドシン、がおー」
 と、わざと足音を大きくして怪獣ごっこなどをしてみたようだ。

「びっくりこいた」
「かいじゅーでたー」
「ここは、木の枝でばりけーどを作るべきでは?」

 そのザイーシャに驚いて右往左往する愉快な仲間達だったが、このままでは工期が遅れると思ったザイーシャが、先を急ぐように指示したので、やっぱりチョコチョコとザイーシャについてきて、そして、枝を運び込むと、既に完成していた藁束と合わせて、トッテカトッテカと、お家の建設にとりかかった。

 巣を作る働きありのように、一生懸命お家を作る愉快な仲間達の活躍で、わらの家は無事完成。
 お花のリースも可愛らしい、綺麗なお家ができました。

 そろそろ、不思議の国の夕方です。
 新しくできたお家を中心に、夜でも明るい不思議の国を作りましょう。
 お菓子があったら、みんなでお茶会も楽しそう。

 えっ、愉快な仲間達がひとりいないみたい? どうしたんだろうねぇ?

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『最初の灯』

POW   :    石や菓子を削り出す

SPD   :    不思議な素材を組み合わせる

WIZ   :    光る花や葉を生み出す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロン・テスタメント
【POW】
「これは、あれの出番ですね」
UCでもう一人の人格である狼(ロウ)を呼び出す。
『呼び出されたが、何をするんだ?』
「これです! これ!」
とりあえず、飴に見えた物を削り出して見せます。
『食えるのか?』
「分かりませんが、ちょっと楽しそうでしょう?」
『まぁ、そうだな……やってみるか!』
こうして二人で、お菓子を削り出します!
「あのっ! こうしたらケーキ出来そうです!」
『こっちはマカロンの山だぜ!』
二人ともお菓子好きなので、楽しく削り出します!

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 夕闇迫る不思議の国。
 そろそろ灯りが欲しいころ、ロン・テスタメント(幸福をもたらす龍・f16065)は言いました。

「これは、あれの出番ですね。出てきて、狼(ロウ)!」

 ロンが元気いっぱいにそう叫ぶと、彼そっくりな外見だが、目つきと雰囲気が剣呑なオルタナティブ・ダブルが現れた。
 呼び出された分身、狼(ロウ)は、平和なわらの家の周りの状況に怪訝そうに肩眉をあげる。

『呼び出されたが、何をするんだ?』
「これです! これ!」
 ロンが手にしたのは、飴のようなものだった。戦闘でも無いのに呼び出すなとは言わないが……、
『食えるのか?』
「分かりませんが、ちょっと楽しそうでしょう?」
 多少思う所もあるが、ロンが楽しそうなら良いかと狼(ロウ)は判断し、2人でお菓子を作ってみると、意外に楽しかった。

「あのっ! こうしたらケーキ出来そうです!」
『こっちはマカロンの山だぜ!』

 競うように、お菓子を作る2人は、中の良い兄弟のようで……、お祝いのお菓子が、とても一杯、美味しそう。

 あらかた準備が終わったころ、森の方からガサゴソという物音が聞こえてくる。
『隠れろ、敵かもしれん!』
 狼(ロウ)がロンに注意を呼び掛ける。
「オウガが来たの? まだ早いんじゃ……」
 狼(ロウ)の背に庇われたロンは、森の方を凝視した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ザイーシャ・ヤコヴレフ
持ってきた枝で小人さん達がお家を作っている間に、森から材料を集めてきて欲しい、ってお願いされたから頼まれた物を集めてきたよ
あと森の中は誰にも邪魔されないから「遊んで」来たけど…楽しかった♪

ねぇアリさんのように小さい小人さん、このキノコと苔をどうするの?
え…お日様が沈む頃になると分かる…?
わぁ、キノコと苔が光り始めてきたわ
分かった、キノコが外灯で苔が照明ね
じゃあ採ってきたキノコは道に植えて苔はナイフで細かく刻んで使いやすくするね

そうだ、ねぇ小人さん
良いこと思い付いたわ
この細かく刻んだ苔をね、道に振りかけるの
そうすると…ほら、道が光ったわ
それに看板の文字に沿って塗れば分かりやすくなるわ
いいでしょ?



 ロンが見やったた森の向こうに、ポツンと灯りが灯った。
 その灯りは、ポツンポツンと灯りつつ、だんだんコチラに近づいてくる。
 ガサゴソガサゴソ。
 それと同時に、近づいてくる影。
 大きな影が一つに、小さな影がちらほら。
 心なしか、大きな影から邪悪っぽい気配を感じてしまう。
 緊張するロンと狼(ロウ)。

 だが、現れたのは、ザイーシャ・ヤコヴレフ(Кролик-убийца・f21663)と、愉快な仲間達だった。
 彼女たちは、森に『光るきのこ』や『光る苔』を採取にでかけていたらしい。

「光るきのこは道に植えてきたから、夜でも道に迷わなくて済むわよ。それに、こうしてみると幻想的でしょう?」
 ザイーシャの言葉に、ロンと狼(ロウ)も頷いた。

 邪悪っぽい気配なんて気のせいだったんだ、この子はきっと優しい子。
 だって、愉快な仲間達を見ながら、こんな優しそうに笑うのだから。
 ロンと狼(ロン)は、彼女に自分達が用意したお菓子をみせて、わらの家に誘う。
 オウガが来るまで、お菓子を食べながら、森の灯りを一緒に見よう!
 ザイーシャも、2人に採取してきた光る苔を見せ、
「これをナイフで細かく刻めば、いろいろ使えると思うよ」
 と言うと、手始めに、家の周りを飾る、花のリースに振りかけた。
 花のリースが、ほわっと光り、お花のランプのよう。

 ザイーシャについてきた小人たちも、楽しそうに歓声をあげる。
 ザイーシャは、やっぱり、優しそうな赤い目で、小人たちを眺めている。
 眺めながら、赤い舌がチロリと舌なめずり。

「もう1体くらい遊んでも大丈夫かな? アレは、とっても楽しかったから♪」
「えっ、何か言った?」
 ザイーシャの独り言に、ロウは聞き返したが、

「ううん、なんでもない。それより、飾りつけをしてお菓子を食べましょう♪」
 ザイーシャに即されて、3人と愉快な仲間達は、軽い足取りでわらの家へと入っていったのだった。

 完成したわらの家。
 日が落ちて夜になると、光るきのこの道が森に浮かび上がり、光る苔が照らすお花のリースが夜の闇に浮かび上がり、わらの家を素敵に彩っていく。
 家の中からは、お菓子を楽しむ猟兵と愉快な仲間達の声。

 とても、素敵で楽しい夜。

 オウガが来るまで、いまひととき、この楽しい時間を過ごしましょう。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ストーリー・テイラー』

POW   :    ああもう、苛々するなぁ!このシナリオは全部没だ!
自身が【望んだ通りに話が進まない苛立ち】を感じると、レベル×1体の【大きなハサミを持った小型のオブリビオン】が召喚される。大きなハサミを持った小型のオブリビオンは望んだ通りに話が進まない苛立ちを与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    必要ないキャラクターは引っ込んでろ!
【本の頁で出来た大型オブリビオンの群れ】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    おっと、その展開は無しだ。
【まるで物語の先を読んだかのように】対象の攻撃を予想し、回避する。

イラスト:倉吉サム

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はグルクトゥラ・ウォータンクです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロン・テスタメント
ロイド(f01586)さんと

あのですね! あのですね!
私が物語の人物だったのです!
狼『バレバレ、じゃないか!』

戦闘:
「こうなれば」
『いつもの手だなー』
UCで狼呼び、彼は七ノ堕龍を、ロンは王龍を扱います
「敵の攻撃なんて」
『二人で力を合わせれば』
敵のUCや攻撃は【オーラ防御】で防ぎ、挟み打ちして攻撃するフリ
本命はペンを持っている手を攻撃して【武器落とし】
「流石ロイドさんです!」
『バッチリだな』
王龍に仕込まれた疾風で捕縛し、狼が七ノ堕龍の炎属性攻撃で紙も燃やせるだけ燃やす!
「今回も私、頑張れたでしょうか?」
ちょっとワクワクしながら聞きます。
狼も褒められるといいね?

※一緒に住んでいるので仲は良い


ロイド・テスタメント
ロン(f16065)と

どうしたのですか?
あぁ、そういうオウガが出たって話でしょう?

戦闘:
「さて、私がサポートしますので思う存分に戦って下さい」
【目立たない】ように行動し、【罠使い】を駆使してBlau Kreuzを張り巡らせる
ペンを落とした瞬間にUCを発動させで攻撃力落とす、可能であればUCを封じれればと思う程度
「敵に対しては徹底と、な?」
咎人の双剣を【生命力吸収】【傷口をえぐる】【呪詛】を【暗殺】で死角から2本とも【投擲】
「全てを無へ……」
Τισιφόνηで【2回攻撃】と【部位破壊】する
「ええ、とても頑張っております」
狼とロンを褒めつつ頭を撫でる

※狼の存在は認知済み
※戦闘中は荒々しい口調



 ロン・テスタメント(幸福をもたらす龍・f16065)は、友達になったザイーシャと、狼(ロウ)と一緒に、お菓子をもぐもぐ。
 テーブルには、ちょっとお洒落なティーセット。
 用意してくれたのは、執事としても働いていたりする暗殺者の、ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)さん。
 優雅な手つきで、お茶の準備をしてくれる有能さんだが、暗殺者としても、勿論有能。
 だから、オウガの襲来にもいち早く気づく事が出来る。

「さて、オウガの登場のようですね。私がサポートしますので思う存分に戦って下さい」
 ロイドがそう促すと、ロンと狼(ロウ)は、名残惜し気にテーブルのお菓子を見やったが……、
「戦いに勝利した時の為の、とっておきのお菓子も用意していますよ」
 とのロイドの言葉に、それならと、やる気に満ちた表情でわらの家を後にした。

「こうなれば」
『いつもの手だなー』
 ロンは龍の模様の鉄扇を手にし、狼(ロン)は、同じく龍を彫刻された鉄棒を構える。
 当然だが、オルタナティブダブルの2人の連携に隙は無い。

「君達だね、私のストーリーを邪魔した不届き者は……。私のストーリーにお前達など存在していない筈なのだ」
 わらの家から出てきた2人に、オブリビオン『ストーリー・テイラー』は、手にした本のページを捲りつつ、忌々し気に睨め付けた。

「あれ? 私は物語の人物じゃなかったのですか?」
「まぁ、オブリビオンの本のなかじゃぁな」
 ショックを受けた感じのロンを狼(ロン)が少し慰める。
 その2人に、怒りのストーリー・テイラーの攻撃が迫った。

「予定にないキャラクターは引っ込んでろよっ!」
 ストーリー・テイラーの本から放たれた大型オブリビオン。
 だが、その程度で2人は怯みはしない。
「敵の攻撃なんて」
『二人で力を合わせれば』
 攻撃をオーラで防御すると、素早く左右にわかれて、ストーリー・テイラーを挟み込むように武器を振るう。

「小癪な、その程度で……」
 ストーリーテイラーは、ロンと狼(ロウ)の攻撃を、尻尾と杖で迎撃しつつ、カウンターで攻撃すべく、本を掲げ……、られなかった。
 2人の攻撃を目眩ましにして、ストーリー・テイラーの背後をとった、ロイドが張り巡らせた青い鋼糸が、その動きを許さなかったのだ。
 ロイドは十字架を弄びながら、ストーリー・テイラーに歩み寄る。
「貴様の行動、縛らせてもらうよ」
 ストーリー・テイラーは、ロイドから放たれた拘束具に戒められ、屈辱の表情を歪ませた。
 更に、ロイドは手を緩めることなく、いつのまにか手にしていた紅の双剣を、ストーリーテイラーに放ち、その傷口を抉り呪詛を練り込んだ。

「敵に対しては徹底と、な?」

 そのダメージに膝をついたストーリー・テイラーに、ロンと狼(ロン)に、
「流石ロイドさんです!」
「バッチリだな」
 と
 左感嘆しつつ、左右から駆け寄っって攻撃を叩きこんだ。
 まるで、連携攻撃のお手本のような連続攻撃だ。

「ぐぬぅぅぅ」
 大きく傷ついたストーリー・テイラーは、まとわりつく鋼糸と拘束具、そして、自らを燃やす炎を、気合で振り払うと、傷ついた体を無理やり起こし、3人の存在を否定するように魔力を練り上げる。

「必要ないキャラクターは引っ込んでろ!」
 再び放たれた、大型オブリビオンは、ストーリー・テイラーの怒りを反映し、凶暴で凶悪に3人を噛み裂こうと迫りくる。

 だが、その攻撃も……、突如現れた29体のマトリョーシカに阻まれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ザイーシャ・ヤコヴレフ
・SPD
ふぅん、アレが小人さん達のお家を壊そうとしてるオウガなの
もっと怖い怪物さんを想像してたけど、これなら小人さんと違って思う存分遊べるね?
それに…小人さんは私の遊び相手ですもの
羊さんが狼さんに襲われそうなら狼さんを倒して羊さんを守るでしょ?

まぁ、必要ないキャラクターは引っ込んでろって失礼だわ
【入れ子人形のマーチ】…さぁ行きなさい、私の可愛い可愛いマトリョーシカ達
どんどん合体して…お家を壊そうとしている怪物たちを追い払って!

うふふ、どう?邪魔された気分は?
そうイライラしないで…私が遊んであげるから
じゃあ、その不機嫌そうに振ってる尻尾からざっくり行っちゃうね?
まだ遊びは始まったばかり、うふふふ



「さぁ……行きなさい。可愛くて…残酷なお人形さん達」
 ザイーシャ・ヤコヴレフ(Кролик-убийца・f21663)は、ロイ達を襲う大型オブリビオンから3人を庇うように、呼び出したマトリョーシカを向かわせる。
 マトリューシカは、次々と大型オブリビオンにかみ砕かれて消えていくが、残ったマトリョーシカが合体して、その巨体で巨大オブリビオンを圧殺してのけた。

 自らの攻撃を圧殺されたストーリー・テイラーは、
「お前も、邪魔者か!」
 傷つき余裕をなくした声色でザイーシャを怒鳴りつける。
 対して、ザイーシャは、赤い瞳を愉悦するように揺らめかせると、
「ふぅん。もっと、怖そうな怪物オウガが来るかと想像してたのだけど、私の遊び相手に丁度良いかな」
 思う存分遊べそうと、赤い舌でチロリと唇を舐めて弑逆的な微笑みを浮かべたのだった。
 この反応の違いが、両者の格の違いを定めたのだろうか、その後の戦闘は常にザイーシャが優位を取り続けた。
 ザイーシャが嘲弄するようにストーリー・テイラーを攻撃する。
 浅く、多彩な攻撃がストーリー・テイラーを痛めつける。
 ストーリー・テイラーが余裕なく大ぶりな攻撃をザイーシャに振るう。
 その攻撃を、軽やかなステップで避けるザイーシャ。

「そうイライラしないで……私が遊んであげるから。そうねぇ、その不機嫌そうに振ってる尻尾からざっくり行っちゃうね?」
 ザイーシャの殺戮刃物が、ストーリー・テイラーの尻尾を付け根からザックリ切り落とす。

「ギャァァァ」
 恥も外聞も無く叫び声をあげるストーリー・テイラーは、息も絶え絶えにザフィーラから距離を取ると……、

「もう、全部無かったことにする! このシナリオは全部没だ!」
 と宣言し、ザイーシャやロン達3人を無視して、わらの家に向けて攻撃を解き放った。
「あの家を壊してシナリオを強制終了させて、私は、帰らせて貰うぞっ!」
 ストーリー・テイラーが放った攻撃が、みんなで作った、わらの家に襲い掛かる。

 この危機を防ぐ事が出来るのは……、

大成功 🔵​🔵​🔵​

津久根・麦穂
到着が遅くなってしまいましたが、
あのわらの家を守ればいいのですね?

では、ポケットから【リングオブメイズ】を
取り出し指にはめてUCを起動します。
巨大な石壁の迷路でわらの家を取り囲めば、
オブリビオンとはいえちょっとやそっとじゃ壊せないでしょう。

【リボルバー】や【鉄串】での遠距離攻撃を試みますが、
どうやら私程度の腕では当たらないようですね。
まあ私は元々戦闘は苦手なので想定済みです。

この狭い迷路内でそんなに動き回ってもいいのですか?
私の【蒸気携帯仕掛け罠】は既にそこら中に
設置されてありますよ……?

爆弾、毒ガス、転移罠……。
色々ありますけど、なるべく苦しまずに済むよう
祈ってますおきますね。



 ストーリー・テイラーが苦し紛れに放った、数十体の小型オブリビオン。そのオブリビオンが大きなハサミをジョキジョキさせながら、わらの家に迫る。
 その鋭利なハサミがジョキジョキすれば、わらでできた家など、簡単に切り刻まれてしまうだろう。
 ジョキジョキジョッキン。
 ジョキジョキジョッキン。
 わらの家に向けて行進する、小型オブリビオン。
 だが、そのオブリビオンが、わらの家に到達する事は遂に無かった。

「到着が遅くなってしまいましたが……」
 そう言いつつ、ポケットからシンプルナ金色の指輪を取り出して指に嵌めた、津久根・麦穂(ストレイシーフ・f19253)が、オブリビオンと、わらの家の間に、石壁の迷宮を作り出したからだ。
 石壁の迷宮に誘い込まれた小型オブリビオンは、たった一つの出口を目指して迷宮を彷徨い続ける。
 なんとか出口を発見できても、たった一つしかない出口を固める、麦穂の容赦ない攻撃で殲滅されるしか末路は無い。

 あるモノは、リボルバーで撃ち抜かれ、またあるモノは、鉄串で早贄のように突き刺し殺された。
 それでも、出口で麦穂に殺されたモノは運が良かったのかもしれない。
 到達できなかったモノたちは、迷宮内に設置された悪辣な蒸気携帯仕掛け罠によって、殺し尽くされたのだから。

「なるべく苦しまずに済むよう、祈ってますおきますね」
 心にも無いお悔やみの言葉を述べた麦穂は、ストーリーを台無しにするちゃぶ台返しの大技を防がれ、茫然とするストーリー・テイラーへと歩み寄る。

「私に、近寄るな! このイレギュラーが! 物語のやり直しを要求する。リセットボタンは何処だ!」
 見苦しく足掻くストーリー・テイラーを、麦穂は、小型オブリビオンと同じように、迷宮に閉じ込めた。

「わらの家を壊して帰るつもりだったんですよね? でも、わらの家は私が守ったし……、あなたは、この迷宮から出る事は不可能です……。残念でしたね」
 麦穂が、そう告げた時、ストーリー・テイラーの表情は絶望に染まっていた……。

 結局、ストーリー・テイラーは迷宮の出口まで来る事無く、迷宮の何処かで罠にかかり消滅したのだった。

「こんなものですか。さて、わらの家では、勝利を祝うための準備をしているらしいし、私も、美味しいお菓子のご相伴を頂きましょうか」
 きっと、有能な執事さんが、麦穂の分も紅茶を入れて待っていてくれるはずだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月09日


挿絵イラスト