邪心遊園想失儀式~てきとうなせかい
#UDCアース
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
某所の遊園地、邪神パラダイス。
開園間もない時間の東側、その片隅の屋内アトラクション。
「おや、並ばずに入れるのか。」
「じゃあここにしよう!」
親子連れが一組、入ってきた。
水に浮いたフロートに乗って屋内をめぐる、ライドアトラクション。
「あ~……どうぞ、適当に乗って。」
……しかし、今日は案内の職員がやる気なく乗るように勧めている。
まぁ、そういうときもあるか……と考えながらも乗り込むと、心地よい音楽と共にフロートから離れた岸で踊る人形たち。
「……あれ?」
音楽が、途切れ途切れで妙にスローペースだ。
さらに人形たちも、半分ほど動いていない……。
「どういうこと、だ?」
「……と、なんだかやる気のないアトラクションになってるそうです。」
概要を説明していたアトは、ため息混じりに説明を始めた。
「で、なんでそんなところの説明をしたのかというと、それがまさに邪神召喚の儀式となっているからです。
人形たちのてきとうな動き、音楽のてきとうなリズム……今回退治してもらいたい邪神が好むもののようです。
……まったく、普段であれば小さな子供が楽しく乗って見て回れる、いいアトラクションなんですけどね。」
困ったものです、とため息一つ。
「ともかく、そんな状況なのですが……一つ、困ったことがあります。
中を探索してもらいたいのですが、先ほど言ったように、人形の動きと音楽がてきとうです。
それが組み合わさることで、人の精神に作用するまでの狂気の空間と化しています。
子供の頃に出会った恐怖の記憶や、過去の失敗などの後悔の記憶……そういうモノが、思い出されるでしょう。
……皆さん、気を確かに持って、探索してください。
そうすれば、召喚される場にたどり着けるはずです。」
それではよろしく……と言いかけた所で、アトは思い出したように続けた。
「フロートの浮いているプールですが、大体大人の膝くらいの深さしかないので、人形のある岸まで行くのは簡単です。
それと、ほかの入場者についてはUDC組織の方々によってうまく止められています。
なので、お客さんは皆さんだけです。
安心して退治してきてください、よろしくお願いしますね。」
ヨグ
ヨグです、今回もよろしくお願いします。
このシナリオは『にゃあらMS』『ブラツMS』と共に企画した、合同シナリオとなります。
第1章は、狂気の空間と化したアトラクションの探索です。
過去のトラウマなどを思い浮かべ、それを振り払ってください。
特にトラウマなどがないのであれば、昨日の失敗などが頭に浮かんでくるのをなんとかしてください。
第2章は集団戦、第3章はボス戦となります。
第1章 冒険
『狂気空間へようこそ』
|
POW : 自我を見失いながらも、強靭な精神力を全力で発揮することで狂気を振り払う
SPD : 正気を損ないながらも、現実を感知し冷静さを取り戻すことで狂気から抜け出す
WIZ : 理性を削られながらも、自らの術や智慧を駆使することで狂気を拭い去る
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ネオン・エルバイト
(女性がネオンに向けて銃を撃つ姿が見える。ネオンも相手を殺すために人形を向かわせるが、相手の命を刈り取っても銃撃を阻害できず眉間に命中する……そのような"失っているはずの記憶のようなもの"が不快感を伴いながら脳裏に浮かぶ)
……記憶を失う直前……でしょうか?……もっと見なくてはいけないような、気に……いえ、いえ……!だめです……気を、しっかり持たないと
【お菓子の誘惑】を、僕自身に。菓子を食べて効果を発揮する事で、脳裏に浮かぶものから目をそらします
足は少し止まりますが視力や聴覚は生きていますので、その間に第六感や世界知識を利用して情報収集を行います
そうして得た情報は、他の猟兵に共有していきますね
「いってら~。」
全く覇気のない声に見送られ、ネオン・エルバイト(クリスタリアンの人形遣い・f03023)を載せたフロートが岸を離れる。
椅子に座って背を向けながら……それでも、こちらへ手を振ってるとわかる動きの職員に見送られ、アトラクションの中へ進んでいく。
「……やる気は感じませんが、元々そういうアトラクションなのかと思ってしまいますね。」
間延びした、途切れ途切れの音楽が流れている。
暗い穴を曲がると……そこは、光に満ちた人形の舞台。
「さて……それでは、見て行きましょうか。」
ゆっくりと流れるフロート。
半数が動いていない……かと思えば唐突に動き出す、人形たちの舞台。
「あれは……。」
その上の人形に目が留まる。
他の人形の頭に乗せたリンゴを狙う、ナイフを持った人形。
……ふと目に浮かぶのは、銃を持つ見知らぬ女性の姿。
その銃口をネオンへ向け……ネオンの人形がその命を奪うも、放たれた弾丸は……。
人形はナイフを投げ、相手の頭のリンゴが割れる。
「いえ……これは……。」
口に入れた飴の味がネオンの意識を留め、目の前の物を見せていた。
眉間からはしる亀裂……記憶を失うきっかけとなったものへ、知らぬうちに指を這わせていた。
失われた記憶の一片を視たのか、それとも別のものか……今となっては、解らない。
しかし、解ったことがある。
「人形に、自身を重ねて視てしまうのですね。」
音楽の中、多種多様な場面を再現する人形たち……その中を進むフロートの揺らぎも相まって、記憶を呼び覚ますようだ。
成功
🔵🔵🔴
クラウシス・ゴドリベント
「遊園地というのは楽しい思い出を作る場だと聞くが、これはよろしくないな」
自分の意志で国を出た。家族や民は別れを惜しんでくれたが、それでも彼らの中にある『異物』へのよろしくない感情を感じてしまった、時折見せる彼らの怪物を見るような目は未だに記憶にこびりついている、
【POW】
それでも人は誰かを愛せると、わかり会えると、信頼しあうと旅の中で知った。それでも家族は自分を愛してくれたと理解できた。彼らの美しいあり方が、人の可能性が自分に【勇気】を与えてくれる。挫けそうな己を【鼓舞】してくれる。だから自分は恐怖に打ち勝てる。
もしも屈しそうな仲間がいれば【鼓舞】し、ともに進もう。
アドリブ、絡み歓迎です
黒木・摩那
【WIZ】
見た目は本当にのんびりした空間なのね。
人形とかカクカクだし、音楽も擦り切れてるし。
知らずに来れば、お金をかけていない、さびれたアトラクション、そのものね。
狂気の記憶というと、子供時代の実験施設です。
次の実験体に指名されるのではないか、
指名された場合は、生きて帰れるのか、
また薬の副作用で激しい苦痛を伴うのではないか、
などなど。
しかし、すべては過去の記憶。
今、自分は生きてるし、次の犠牲者を出さないために、ここに来ています。
精神を強く持って、狂気の空間を乗り切ります。
ポーチから唐辛子をひと舐めして【気合い】入れます。
モニカ・ノイチェ
トラウマ…昨日の失敗…間近では投稿に誤字が多い事、投稿後すぐに気付いて布団に顔をうずめ…いえいえ、そうじゃないですね。
POW
癒されない心の傷はやはり料理音痴な事。それはもう殺人的です。食べる事が好きなのに悲しいです。努力はしました。でも何でしょうダメなのです。大雑把なのでしょうか?不器用なのでしょうか?
このままでは結婚も出来ず寂しい老後が待っています。食事が出来なくて飢え死にです。
ですが、
私のトラウマは現在進行形です。
改善の望みが全く無いわけではありません。
そう、料理の出来る方と結婚するとか…!とか?
頭を抱えつつもざぶざぶと水を渡り大盾で人形の破壊を試みる。
連携アドリブいじり歓迎
「うわああああああ!」
コックと思しき、料理を作る人形に対し、大盾を振り下ろすモニカ・ノイチェ(ドラゴニアンのパラディン・f12048)。
ひたすらに、執拗に……涙を浮かべたその目は狂気に満たされ、止める様子は見えない。
「モニカさん、落ち着いて。」
「大丈夫だ、貴女にそんな未来は訪れない!」
追いつき、暴れるモニカを後ろから羽交い絞めにしたクラウシス・ゴドリベント(流浪のプリンスナイト・f03839)と、横から落ち着いた声で諭す黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)。
「う、ううう……。」
「……遊園地というのは楽しい思い出を作る場だと聞くが、これはよろしくないな。」
やっと落ち着いたモニカを見ながら、クラウシスの口からため息とともに言葉が漏れた。
時は少し戻る。
「見た目は本当にのんびりした空間なのね。」
黒木の呟きと共に、フロートに乗った3人がたどり着いたのは、おとぎ話の王国を模したエリアだった。
「人形とかカクカクだし、音楽も擦り切れてるし。知らずに来れば、お金をかけていない、さびれたアトラクション、そのものね。」
「その通りだね、これはこれでいい。」
クラウシスは同意しつつも、周りの様子に身構えながら答える。
「自分の過去と関連するような人形を見ると危ない、とか。」
「トラウマ……昨日の失敗……間近では投稿に誤字が多い事、投稿後すぐに気付いて布団に顔をうずめ……。」
すでに何かを思い出しながら、暗い表情でブツブツと呟くモニカ。
「……いえいえ、そうじゃないですね。」
「ええ、おそらく。」
「違いますね。」
と、周りの人形を見渡したクラウシスと黒木が答える。
「即答しなくてもいいじゃないですか。」
ふてくされたようにモニカが返すと……反応がない。
「おや……二人とも?」
視線の先を見ると、それぞれ違う人形を眺めている。
モニカもそのまま、並んでいる人形の一つを見つけてしまったのだった……。
黒木の見たのは、牢に入れられた囚人の人形。
これからどうなるか解らない、そういう不安を感じさせる表情をしたもの。
「選ばれたく……なかった。」
黒木の目に映るのは、白い病室のような部屋。
野鳥の囀りだけが聞こえる、他に何もない小さな部屋。
実験のために生みだされた自分……だからこそ、
「弄られるのは嫌……連れ出されたら、」
何をされるか、わからない。
薬でも入れられたら……と、脳裏に浮かぶのは過去に思い浮かべたもの。
「……でも、今は生きています。」
無意識に、自分の口に入れた唐辛子。
痛みに似た、好みの味が現実へ引き戻す。
「私は、次の犠牲者を出さないために、ここに来ています。」
しっかりと、自分を保って改めて見直すと……囚人の人形を救いだす、盗賊仲間の人形たちが見えた。
「……そういうこと。」
「目を向けられるのには、慣れている。」
舞台の中央に立つ王子の人形が、クラウシスの視界に入る。
周りの人達……小国ではあるが王子として生を受け、家族や家臣たちの期待に応えてきた。
「……順調、だったのだがな。」
その視線が、突如として顕然したサイキックエナジーによって、変わってしまった。
初めは好奇、やがて不安が混じり……恐れに変わるまで、時間はかからなかった。
「埒外は、人を治める王にはなれん。」
だから……国を出た。
優しく見送る中にも、畏怖の視線が混ざるのがわかってしまった。
「……だが。」
旅の中、その力で人を助け、人から頼られ、わかり会えると知った。
美しい人の在り方を知れば知るほど、家族から向けられていたものを、理解した。
……異物である自分へも向けられた、愛を。
「だからこそ、信じられる。」
人形の王子へ集まる、その他の人形たち。
「人の可能性を。」
だから自分は、恐怖に打ち勝てる。
しかし……そんな二人と違う様子を見せるモニカ。
「料理が、できません。美味しくなりません。食べることが好きなのに!」
コックの人形と、料理の乗ったテーブルを見ながら、ブツブツと呟いている。
「何度も作りました……でも、美味しく出来たことが、ありません。人に教わった通りにやったのに。そのはず、なのに。」
その目から、涙があふれてくる。
「大雑把なのでしょうか? 不器用なのでしょうか? 何で……私には作れないんですか?」
そして頭を抱え……顔を上げたと思えば、
「このままでは結婚も出来ず、寂しい老後が待っています! 食事が出来なくて飢え死にです!」
大声で叫んだ。
「「……え?」」
すでに正気を取り戻していた、黒木とクラウシスの声が重なる。
そして二人がモニカへ視線を移すと、今まさにコックの人形へ向けて駆け出すところだった。
「ひぐ……えぐ……。」
「落ち着きましたか?」
ぺたんと座り込んだモニカの背中をさすりながら、黒木が問いかける。
それにコクリとうなづくのを見て、クラウシスも言葉を続けた。
「料理ができないからと言って、死ぬことはないのですよ。」
「そう、ですよ、ね。」
ゆっくりとだが、答えるモニカ。
「私が、料理を作れなくても、出来る方と結婚するとか……!」
「そうだ、人は助け合えば生きていける!」
鼓舞するように続けるクラウシスに、うなづき返したモニカの顔はすっかり元に戻っていた。
……そんな様子に、誰にも聞こえないように黒木が呟く。
「あー……そうね、そういう人を見つけないといけないけど、ね。」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
尾守・夜野
SPD、ワンダレイで行動
(遊園地は記憶にある限り初めてだな…元々そんなないけど途中まででも楽しみてぇ)
【トラウマ】臨死体験
それその物はそんな事もあったなー未熟だったなー懐かしいな位のノリだが
…思い出してる内に、助かってる罪悪感から剣になってる皆に取り殺される幻覚を見始めるな
…本当に幻覚なのかはお任せする
「来るな!皆止めてくれ!
そんな事をしたら本当に堕ちる所まで落ちてしまうぞ!」
取り乱して暴れるだろう…が
引け目があるから手を振り回したりはしないな
首閉められる幻覚見て首がりがり
ジャボ外れるならその下は傷だらけ
番長(f01648)と船長(f03702)レイ、メンカルに助けられ知覚出来れば正気に帰る
メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。
うーん…トラウマえぐってくる系か…何が見え…あれは…
【×トラウマ ○昨日の失敗】ああ、昨日、お昼食べに入った中華屋はいまいちだったね……隣の洋食屋の方が良かったかも……そう言う日もあるよね。明日はあっちを試してみよう。
…あれ、皆も幻覚受けてる…確か、人形の動きと音楽が原因……
(袖からスマホを取り出し、大音量で別の音楽を流す)
…これでどうかな…だめなら杖で叩いたりしてみて正気を取り戻させよう…
…音楽流しが有効ならそのまま流しつつ対岸まで渡って人形達の方へ…
…この人形もトラウマの原因…何か影響受けてるのかな?
手がかりを求めてUCで解析してみるよ…後は対岸の向こうに何があるか…
星群・ヒカル
【ワンダレイ】で参加
敵の本拠地に正面突撃とはワンダレイらしいやり方だよなッ!ワクワクしてきた!
見える幻覚は「中学時代の舎弟たちがおれのことを忘れてしまい、武器を持ち『お前は誰だ』と問いかけてくる」というもの
えげつない過去の光景を無理やり見させられるのは何度目かだが……っ、何度やられても堪えるな
例え皆がおれを忘れても、おれはおれ、超宇宙番長だッ!
『超宇宙望遠鏡・析光形態』で現実を知覚しよう
皆が苦しんでいると気づけば、皆を助けなければならないという『気合い・鼓舞』で更に自我を保とう
夜野先輩(f05352)に艦長(f03702)が声かけしてるのを見て、先輩の頰を思い切りつねる
正気に戻ってくれッ!
アルフレッド・モトロ
ここが件のアトラクションか!よっし気合入れていくぞー!!
判定は【POW】だ!
と【ワンダレイ】の皆と勇んで乗り込んだは良いものの…人形と音楽の効果で段々気が滅入ってくる…
ふと、ひとつの人形を取り囲むように多くの人形が設置された奇妙な一角が目に入る。真ん中の人形だけ姿形が少し違う。
音楽に混ざって声が聞こえる。
「その目はなんだ」
「その牙はなんだ」
「その手は」
「その尾は」
『どうしてぼくは…みんなと違うの?』
とここまでが俺の幻覚&幻聴!
ありゃガキの頃の俺だ。昔はただただ泣いて堪えるだけだったが今は違う!
滅入る気持ちを【気合い】で【吹き飛ばし】て、様子がおかしい夜野を番長と一緒に宥めたい。
レイ・アイオライト
【ワンダレイ】で参加
敵の罠に自ら飛び込むなんて普通はしないんだけど、今回ばかりは仕方なさそうね。
見えるトラウマは『かつてサムライエンパイアの城に軟禁されていた自分に会うこと』。
ええ、あたしに問うでしょう。城から逃げ出して、何か変わったか、ってね。
―――無駄よ。あたしはもう後悔しないって決めたの。これまでの選択も、これからの選択もね。だから消えなさい。
あたしが『あたし』として立っていることの根本を否定するつもりはないわ。
自分が正気に戻ったことを確認したら、狂気に陥ってる仲間に『雷竜真銀鋼糸』の低電圧電撃でビリっとさせときましょうか。
ショック療法よ。(悪びれもなく)
「ここが件のアトラクションか! よっし気合入れていくぞー!!」
「「「おー!!」」」
元気よく、飛空戦艦ワンダレイの仲間たちを率いてやってきたのは、艦長でもあるアルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)。
「敵の本拠地に正面突撃とは、ワンダレイらしいやり方だよなッ! ワクワクしてきた!」
「敵の罠に自ら飛び込むなんて普通はしないんだけど、今回ばかりは仕方なさそうね。」
艦長アルフレッドと共に、これから起きることを楽しみにしている星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)を見て、レイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)も腹をくくることにしたのだった。
しかし、中には思うところのある者もいる。
(遊園地は記憶にある限り初めてだな……元々そんなないけど、途中まででも楽しみてぇ。)
初めてがトラウマを刺激するアトラクション……そう考えると少し気が重い、尾守・夜野(墓守・f05352)。
とはいえ、人形を見るまでは楽しめるだろうと、仲間と共にフロートへ乗り込んだ。
「うーん……トラウマえぐってくる系か……。」
流れるフロートの上から、眠そうな目で人形たちを見まわしていたメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)。
空間を仕切る暗い通路を抜けた先、海賊団のアジトを模した空間と登場人物の人形たちが目につく。
「……おや?」
気が付けば、周りのメンバーの声がすっかり聞こえなくなっていた。
そちらへ視線を向けると、皆一様に人形を見つめている。
「……ああ、皆も幻覚受けてる……確か、人形の動きと音楽がげんい……ん。」
と、仲間の後ろに見える人形が、目についた。
宴会を楽しむ、海賊の人形たち……。
「……昨日、お昼食べに入った中華屋は……いまいちだったね……。」
隣の洋食屋に入ればよかった……と、人形が囲む料理を見ながら呟く。
皆の幻覚を解こうと、大音量の音楽を流そうとスマホを操る手が止まっている。
「……明日はあっちを試してみよう。」
レイの視線の先には、檻に入れられた捕虜の人形。
「ねぇ、あたし。」
……城の一室、そこにいるレイが、問いかけてくる。
「城から逃げ出して、何か変わった?」
軟禁に近いとはいえ……身の危険はない生活を送る、かつての自分であるレイ。
問われているのは、義賊として……悪を為しながらも悪を許さない義賊として、危ない橋を何度も渡ったレイ。
「――無駄よ。あたしはもう、後悔しないって決めたの。」
変わらぬ安寧、それも良かったの『かもしれない』……それすらも、頭に浮かべることを拒否する言葉。
「これまでの選択も、これからの選択もね。だから……」
消えなさい。
鋭い声に、かつてのレイは諦めたような顔で……しかし、満足そうな笑顔を浮かべて、消えていった。
「……あたしはあたし、よ。」
あたしの根本を否定するつもりは、ないわ。
それを聞いたからか……檻の人形は項垂れ、倒れた。
酒を飲む海賊の親分へ、冗談で武器を向ける手下の人形があった。
「お前は、誰だ?」
そんな人形たちを見ていた星群へ問いかける、学生服の男子たち。
手にはバットやバタフライナイフ……それも、すぐに使えるように持っている。
「なぁ、挨拶も無しかよ?」
「おい、お前だよ。」
それは……かつての舎弟たち。
間違っても、星群にとっては他人ではない。
「嘘だろ、おめぇら……おれの事、忘れたのかよ?」
もちろん、彼らにとっても星群は他人ではない……はずだった。
「あ? 知らねえ顔だから聞いてんだろ?」
「そんな……お前たち……。」
返ってくるのは、赤の他人に対する言葉。
……めまいを覚えてうつむいた星群の耳に響く、少女の声。
「君は一体だぁれ?」
以前に、おしゃれな恰好をして悪辣な笑みを浮かべて囁いてきた、少女の声。
「……思い出したぜ。」
顔を上げると、目に映ったのは舎弟たち。
彼らに対し、真っ直ぐに見つめて叫ぶ。
「例え皆がおれを忘れても、おれはおれ、超宇宙番長だッ!」
声と共に、その眼に星が浮かぶ。
舎弟たちの姿が消え、現実の姿が目に映る……手下の人形が武器を降ろしたところだった。
「ちっ……っ、何度やられても堪えるな。」
頭を振りながら、過去……改変された過去から戻った。
「その目はなんだ?」
突然、アルフレッドの耳に声が届く。
目に映るのは、捕虜を囲む海賊の人形たち。
「その牙はなんだ?」
響く声は、かつての自分にかけられたもの。
クダマキエイ……キマイラフューチャーでも珍しい、アルフレッドの姿。
「その手は」
「その尾は」
自身を取り囲む、声。
無遠慮な、好奇の視線とともに投げつけられる、声。
「その頭は、なんだ?」
「……うるせぇ!!」
うなだれていた頭を……マンタのような、まるで帽子に見える頭を上げ、気合と共に叫ぶ。
「珍しいんだろう? 全部が俺のトレードマーク、俺の誇りだ!」
今ここにいるのは、泣いていただけのアルフレッドではない。
飛空戦艦ワンダレイの艦長、アルフレッド・モトロだ。
……その声に、ほかの仲間たちも動き出すことになる。
メンカルのスマホから、大音量の音楽が流れる。
アトラクションに流れる音楽がかき消され、皆が目を覚ました。
「……これでどう、かな?」
「ええ、おかげで目が覚めたわ。」
ありがと、とウインクと共にレイが返す。
しかし……
「来るな! 皆止めてくれ!」
一人だけ、まだ帰ってきていなかった。
「そんな事をしたら、本当に堕ちる所まで落ちてしまうぞ!」
「おい、尾守! 戻ってこい!」
身体を揺らされながらかけられるアルフレッドの声にも応えず、まだ幻覚の中にいた。
時は少し戻る。
フロートから、舞台の略奪の跡を視た尾守。
「……そういえば、そんなこともあったなぁ。」
脳裏にちらつくのは……かつて、記憶を無くした自分を拾ってくれた、農村の人達。
しかし、彼らは邪神の生贄に捧げられ、今は尾守の剣に込められている。
「でも、なんで……。」
余所者のオレじゃなくて、農村の人達が生贄にされた……?
「なんで、なんで、なんで……?」
優しかったあの人達が死んで、オレが生き残ったんだ……?
「なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで……。」
オレが死ぬべき……だった?
死ぬべきは……オレだった?
勢いのまま膨れ上がる、後悔。
「……オレは。」
がし!
尾守の腕を、一本の手が掴む。
尾守の持つ剣、怨剣村斬丸から伸びた腕が、尾守の腕を掴む。
……掴まれた気が、した。
「やめ、て……。」
さらに、剣から次々と腕が伸びる。
「や、め……。」
腕が触れた所から、意識が流れ込んでくる。
『何故、お前だけ。』『何故……。』『何故。』
そして、伸びた腕が尾守の首へ届いた。
触れた場所から、腕たちの意図が流れ込んでくる。
『お前が死ねばいい。』『お前が死ね。』『お前が。』
「……来るな! 皆止めてくれ! そんな事をしたら本当に堕ちる所まで落ちてしまうぞ!」
「起きてくれよ! 夜野先輩!」
目は開いているのにこちらを見ていない尾守の頬をつねる、星群。
しかし、まだ目を覚まさない……さらに尾守は、自分の首をひっかき始めた。
「……これはまずそうね。」
レイも自身の武器、雷竜真銀鋼糸を尾守へ巻き付け、微弱ながら電撃を流す。
「おい尾守! いい加減起きろ!」
服を掴んでアルフレッドが体を揺らすと、首元が見えた……傷だらけの、首元が。
「……。」
その様子を見て、無言で振り上げられる、メンカルの杖。
「……えい。」
「やめろ! やめてくれ!」
尾守に伸びる手が、頬をつねる。
……今までと違う痛みがはしった。
「あれ……?」
どこか懐かしいような、以前に誰かにされたような、痛み。
「これは……いってぇ!?」
突然の雷撃の鈍痛。
「ぉき、ろ……。」
さらに、声が響いてくる。
……知っている声、だった。
「あ……艦ちょ」
ゴス!
……杖が顔にめり込む痛みで、完全に目が覚めた。
「いってえええええ!」
「……大成功。」
悶絶する尾守を背に、振り下ろした杖を持ってピースをするメンカル。
「おま、お前! 全力で殴るかよ!?」
「……でも、目は覚めた……でしょ?」
「それはそうだけどよ!」
ガタ……ガタガタ!
周囲で物音がする。
「話は後にしな、敵さんが動き出したようだぜ。」
アルフレッドの声に周りを見渡すと、人形たちがひとりでに起き上がり始めた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
第2章 集団戦
『六三一『デビルズナンバーにぎやかし』』
|
POW : 悪魔の召喚(デビルサモン)
いま戦っている対象に有効な【強化をされたオブリビオン】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : 悪魔の応援(デビルチアリング)
【応援の力で強化されたオブリビオン】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 悪魔の救援(デビルリリーフ)
【オブリビオンにしか理解出来ない行進曲】を聞いて共感した対象全てを治療する。
イラスト:猫家式ぱな子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
先ほどまでとは違う、軽快な音楽が鳴り響く。
舞台の奥から現れた、鼓笛隊の人形たちの演奏だった。
彼らの流す音楽に合わせ、周りの人形たちも動き出す。
海賊・猟師・兵士などなど……彼らの手にある剣や銃が、鈍い金属の光を返している。
それはまぎれもなく、人を殺すための道具だった。
クラウシス・ゴドリベント
「人の心を惑わせるだけでなく、趣味の悪いパレードまで行うとは。悪いが問答無用で全て破壊させてもらおう」
まずは今動き出したばかりの人形達に心光剣・大両断で【早業】の【なぎ払い】と【範囲攻撃】で一気にダメージを与えたい。あわよくば鼓笛隊にもダメージを与えられればなお良し。
敵が増援を呼べば上記の範囲攻撃で迎撃し、数が減れば鼓笛隊を直接叩く。
僕の攻撃に対応した敵が出た場合や鼓笛隊への直接攻撃には【念動力】や【衝撃波】剣で【二回攻撃】や【カウンター】で攻撃しよう。
敵の攻撃が激しい時や味方がうまく動けない時は【オーラ防御】【盾受け】で【かばう】事で立て直す時間を稼ごう。
アドリブ、絡みOK
黒木・摩那
今度は鼓笛隊の人形ですか。
姿形はかわいいけど、あれもオブリビオンなのよね。
儀式を完成させるわけにはいきません。
ここで退治します。
大きく踏み込んで、ルーンソードで戦います。
【先制攻撃】【破魔】【なぎ払い】。
防御は【第六感】とスマートグラスのセンサーで対応します。
弾は【念動力】で反らします。
混戦になってきたところで、UC【風舞雷花】を発動して、
人形たちを一網打尽にします。
「今度は鼓笛隊の人形ですか。」
「人の心を惑わせるだけでなく、趣味の悪いパレードまで行うとは。」
マーチの音楽と共に動き出した人形に対し、黒木とクラウシスは同時に剣を抜き放つ。
「姿形はかわいいけど、あれもオブリビオンなのよね。」
「悪いが、問答無用で全て破壊させてもらおう!」
そして両者とも、動き出した人形達へ向けて一気に踏み込み、薙ぎ払う。
流れる剣閃に浮かぶルーンと、サイキックエナジーの光が通った後に、二つに切断された人形の身体と首が転がった。
「さすがに、操られてるのはただの人形なのね。」
黒木が感じたルーンソードを通した手ごたえは、いわゆる樹脂で覆われた鉄の芯。
「ああ、だが……あれをなんとかしなくてはな。」
離れた位置の鼓笛隊がマーチを奏でると、クラウシスの目の前で首のない兵士の人形が起き上がる。
彼らはそのまま、槍を構えて突進してきた。
「これは、キリがないですね!」
突かれた槍を避け、人形の腕を斬り飛ばす。
黒木がその人形の腕を斬り落としたのは、すでに2回……。
「ああ、まったくだ!」
さらに踏み込んだクラウシスがフォースブレイドで薙ぎ払うと、人形たちの胴が断たれて吹き飛ぶ。
その残骸を踏み越え、別の人形達が槍を構えて突進してくる。
さらに、残骸たちが鼓笛隊の音楽と共に起き上がり、パーツが組み合わさり、また突撃の構えをとるのだった。
「一度に道を開く必要があるな!」
「同感、そうしましょう。」
「よし、行くぞ!」
そう言うとクラウシスは、強引にフォースブレイドを振るいながら敵の中へ飛び込んでいく。
「我が心に宿る不屈の光、顕現せよ!心光の導きであるべき場所へ帰るがいい!」
サイキックエナジーを高め、フォースブレイドの刃を極限まで伸ばす……その動きに、後ろに控えていた猟師の人形が銃口を向けていた。
しかし、放たれた弾丸はクラウシスの身体へ届くことなく落ちていった。
「危なかったですね。」
「助かる!」
黒木の操る念動力に弾丸は阻まれ、その力を失ったのだった。
さらに人形たちの周りに、七色の花びらが舞い始める。
「心光剣・大両断!!」
それと同時に、裂帛の気合と共に振るわれたクラウシスの刃が、群がる人形たちを薙ぎ払う。
「敵味方識別良し……散開!」
そして、鼓笛隊との間を吹き荒れる、黒木の放った七色の花びら。
高電圧に帯電したそれは、触れた人形を焦げ溶かし、芯の鉄だけの棒へと変えていく。
開けた道を、さらに踏み込んだクラウシス。
「もう一度だ!」
広範囲に振るわれる、サイキックエナジーの光。
その光は鼓笛隊の人形の1体を捉え、太鼓を持つ人形を斬り飛ばした。
「よし、これで少しは削ったか。」
「そのようですね。」
跳び退るクラウシスに、七色の花びらで支援をする黒木。
その間も音楽は鳴り響くが、斬り飛ばされた鼓笛隊の人形が組み直ることはなかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ネオン・エルバイト
先ほどは嫌な思いをさせられましたが、こういった手合いであれば落ち着いて対処できますね。沢山の動く人形は、見慣れていますから
叫冥の人形劇を使用します。複製人形を僕の周囲に護衛で数体、他は敵の排除役です。誘導弾として扱い突撃させる等、操作の負荷がかからない形で運用します
本命は僕の使用する哭き人形による攻撃です。複製を囮にしてのだまし討ちや、複製に合わせての二回攻撃等で確実に敵を減らしましょう
また、召喚された敵よりも、その元となる人形型の敵を優先して狙いますね
上記をスムーズに行える状況でないなら、オーラ防御を纏った上で僕がある程度存在感を出します。そうしておびき寄せる事で、敵の隙を作るようにしますね
モニカ・ノイチェ
う…また人形ですか。(眉間にしわを寄せ薄目でチラ見)手に持っているのは剣やら銃やらで…武器ですね。よかったよかった。安心して戦えます。
鼓笛隊が人形達を鼓舞しているのならば鼓笛隊を優先して叩きたいところですね。
SPD
【UC】で大盾を複製し、悪魔の応援で喚ばれたオブを囲い行動を制限し、囲った大盾に攻撃されようものなら(カウンター、シールドバッシュ)しボコります。ハメれるといいのですが。
本命は鼓笛隊本体。単体ではなく隊なので(盾受け)で避けつつ剣で切り込みます。
鼓笛隊を破壊できればいいのですが、難しそうなら彼らの楽器等破壊し、バフ出来ないようにしましょう。
共闘アドリブ大歓迎です
「う……また人形ですか。」
先ほどのようにトラウマを刺激されてはかなわないと、動き出した人形達を薄目でちらりと見るモニカ。
「あ、でも……手に持っているのは剣やら銃やらで、武器ですね。」
「ええ、そのようですね。」
その横で、自身の使役する人形達を取り出しながら、ネオンが答える。
「先ほどは嫌な思いをさせられましたが、こういった手合いであれば落ち着いて対処できますね。」
「はい! ふふ、よかったよかった。安心して戦えます。」
モニカも背負った大盾を複製し、念動力で浮かび上がらせて駆け出す。
「僕も、沢山の動く人形は見慣れていますから。」
ネオンもまた、ずらりと並んだ哭き人形から数体を、モニカに並走させた。
鼓笛隊の人形が持つトランペットの演奏が鳴り響く。
「こんの!」
槍を構えて突進してくる人形を大盾で受け、体重をかけてはじき返しながら進むモニカ。
「全く、数が多いですね!」
「ええ、本当に。」
並走する哭き人形の1体が槍で貫かれ、隣の人形の叫び声で吹き飛ばしたネオンが答える。
「ですが、相手の動きはわかりました。」
「何とかできますか!?」
モニカの問いに答えるように、ふわりと哭き人形が浮かんで飛んでいく。
猟銃の弾を器用に躱しながら、着地した哭き人形が叫んだ。
近くの人形は吹き飛ばされたが、一斉に集まる敵の人形達……。
「囲めますか?」
ネオンの言葉に、モニカは一瞬考え、
「……なるほど、わかりました!」
周囲へ浮かせていた大盾をさらに増やし、人形たちの外から覆うように浮かせた。
「せーの!」
そのまま一斉に押し潰し、一塊に押し固める。
ガン!ガン! と大盾を叩く音が響く。
動けないのを見て、モニカはそのまま大盾を蹴り、守る者のいない鼓笛隊へ跳びかかった。
「これで、どうです!」
空中で抜いた剣が、トランペットを弾き飛ばす。
「よし、下がってください!」
「は、はい!」
モニカが離れたところへ、ネオンの哭き人形が一斉に声をあげる。
その音に鼓笛隊の人形たちは吹き飛び、彼らの発する音楽が消えたのだった……。
「これで、終わりですよね?」
動かない人形達を見て、囲んでいた大盾のオリジナルを拾い上げたモニカ。
すると……突然、人形がピクリと動いた。
「ひゃあ!?」
「……いや、まだのようですね。」
周囲の人形達が、ゆっくりではあるが動き出した。
徐々に音が、音楽が大きくなる。
「人形そのものを止めなければ……。」
音楽の主を見ると、ボロボロの鼓笛隊の人形達が口を開けている。
その口からは、マーチが流れ続けていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
レイ・アイオライト
【ワンダレイ】で参加
幻影、幻覚、トラウマの刺激。……やることがいちいち癪に障るわね。邪神っていうのはあたしたちに何を求めてるのかしら。
次々と出現するオブリビオン……面倒ね。あたしは邪魔をする増え続けるオブリビオンを【朧ナル潜影ノ従僕】で片っ端から『目立たない・暗殺・だまし討ち』していくわよ。
人形の処理は……落とし穴に落ちたのなら、『雷竜真銀鋼糸』の雷撃をメンカルと一緒に叩き込んでやるわ。
こんなまどろっこしい茶番はやめにして、早く出てきたらどうなの!!
アルフレッド・モトロ
【ワンダレイ】の皆と一緒に戦うぞ!
「…ヒトの心に土足で踏み入りやがって、一体残らず捻り潰してやらァ!」
幻覚を打ち破ったものの…古傷を穿られてちょっとブルーな気分。
だが落ち込んでる場合じゃねえ!とにかく今は戦う!
UCで出来るだけ人形を巻き込んで
番長(f01648)が作った落とし穴にシュート!
雑魚を渦で蹴散らしつつ…あとは召喚されたオブリビオンだな。
つってもやることはひとつ!錨に蒼炎を纏わせて真っ向勝負だ!
【力溜め】つつ【野生の勘】を頼りに【カウンター】だ。
俺のフルパワー【捨て身の一撃】を食らえ!
出来れば、動けなくなってる夜野(f05352)を【水泳】で救助したい。夜野の馬(スレイ)に預けよう。
メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加……
…うーん…敵の数が多いね…まともにやると中々厄介…ヒカルが水の落とし穴を作ったから…そこに落とすか…
……箒に乗って空中に退避…人形達の足下に【支え能わぬ絆の手】をかけて摩擦を減らして…【縋り弾ける幽か影】の爆発で人形を水の落とし穴へ吹き飛ばすよ…
…人形が…銃を撃ってきたらオーラ防御で銃弾を逸らして…で、人形の大多数が水の落とし穴に落ちたら【精霊の騒乱】で雷落としてトドメ……
…落ち着いたら夜野の治療をしなきゃ…
…これで儀式は阻止出来たとは思うけど…それは相手にも伝わるだろうし、さて、次はどう来るかな……
星群・ヒカル
【ワンダレイ】で参加
どうにも不気味な連中だなッ、きっちりカタつけて邪神シメに行こうぜ!
それにしても敵の数が多すぎる、範囲攻撃し続けてもキリがないってやつだぜ
『地形の利用』……周囲は水で満たされているようだなッ
『超宇宙・夢光見生誕』で、戦いの邪魔にならない端の方に「水で満たされた水の中の落とし穴」を作成
あとは仲間の誘導や、おれ自身が『存在感・パフォーマンス』を発揮することで敵軍を呼び寄せるぞ
「おれは超宇宙番長の星群ヒカル!てめーらまとめておれが相手してやるッ!」
ふふふ、落とし穴に一度入ったら水圧で浮かんでこれなくなるぞ
あとはみんなで一斉に纏めてトドメを刺すだけだッ!
尾守・夜野
【ワンダレイ】
「あ あれは…!?」
村を襲ってきた狂信者と邪神っぽい姿のが呼ばれて怒りで我を忘れて飛び出す
皆の前で情けない姿を晒した事もあり、八つ当たりも込み
足の痛みだとか首の痛みだとか関係なく「死に晒せ!」
【致死の一撃】で跳ね敵の頭を踏み台に駆け寄り首狩り兎に
【生命力吸収・吸血】でごまかしながら動いているが… 動けなくなって正気に返る
そうしたら皆との協力に戻る
番長が何かしてるのと船長やメンカルがその方向に敵を寄せようとしてるの見て 【存在感を出し誘き出し】誘導
船長の方の渦に引っ掛けるように動こう …
多分歩けなくなって戦闘終了後船長に回収されスレイに載せられる
痛み自体は【激痛耐性】でないけどな
動き出した人形達……一部が焼けただれ、へし折られ、斬り捨てられたものをつなぎ合わせた、いびつな形。
「どうにも不気味な連中だなッ、きっちりカタつけて邪神シメに行こうぜ!」
星群の言葉にうなづく、ワンダレイの面々。
「幻影、幻覚、トラウマの刺激。……やることがいちいち癪に障るわね。」
「全くだぜ……。」
レイのいう事はもっともで、アルフレッドも心を揺さぶられてブルーになりかけていた。
「ヒトの心に土足で踏み入りやがって、一体残らず捻り潰してやらァ!」
「おー。」
しかし、それを吹き飛ばすように声をかける、見慣れた船長としての姿に、メンカルも声を返す。
……そんな中、鼓笛隊の放つ音がだいぶ小さく、元々の舞台で流れる音楽が優勢となっていた。
そして、彼らの視線は鼓笛隊を中心とした人形たちへ向いていた。
「うーん……敵の数が多いね。……まともにやると、中々厄介。」
「そうだな、範囲攻撃し続けてもキリがないってやつだぜ。」
メンカルの分析に星群が答え、視線を横にずらしてふと思いつく。
「周囲は水で満たされているようだなッ! ならこうしてや」
「あ あれは……!?」
……それは、突然の出来事だった。
夜野が叫んだとみるや飛び出し、手前にいる頭の溶けた人形の首を刎ねたのだ。
制止する暇もなく、さらに人形の残骸を痛む足で蹴って次へ……。
「死に晒せ!」
標的は、兎の被り物の人形。
その首をもぎ取り……その勢いのまま、水の中へ落ちていった。
夜野の目には、頭の溶けた人形が邪神の信奉者に見えていた。
……当時、住まわせてもらっていた村を襲った、邪神とその信奉者たちに。
「死に晒せ!」
力任せに駆け寄って首を刎ね、元凶の首狩り兎に向けて跳びかかり……。
「……おい夜野!」
「!? げっほごほ……!」
……気が付けば、水の中から引き揚げられていた。
吸い込んだ水に咳き込み、水と涙で歪んだ視界でもわかるマンタの頭に覗きこまれていた。
「大丈夫か、おい!?」
「げほ!……あ、ああ。」
口に残る水を吐き出し、やっとアルフレッドの顔をまともに見返す夜野。
それを見て安心したように、アルフレッドはニカっと笑顔を向け、
「よし、意識は大丈夫だな。動けるか?」
「ああ、問題ねえ……やれるぜ。」
「よっしゃ、じゃあ行くぜぇ!」
おらぁ!と、槍を構えて向かってきた人形へ強烈なカウンターを放つアルフレッド。
その拳から巨大な渦潮を放ち、呑まれて水に落ちる人形を見て、今の状況が理解できた。
「OK、誘導だな。」
「おう、任せたぜ!」
「星の目、光の鍵、夢の扉よさあ開け!」
星群の言葉に呼応するように、水路に開く落とし穴。
「……オーケー、このおれが夢見たその形、目の前に写し取るぜッ!」
「いいね、じゃあ行くよ!」
集中したレイの背中の傷から流れ落ちる影。
それは人の形をとり、人形の後ろから姿を現し、その漆黒の刀で斬り払っていく。
「繋ぎ止める絆よ……弱れ、停まれ。」
吹き飛ばされた人形達が聞くのは、箒に乗って空に退避したメンカルの唱える呪文。
結果、摩擦抵抗がゼロとなった床に乗り、そのまま滑って水際へ……。
「汝は炸裂、汝は砕破。……魔女が望むは、寄り添い爆ぜる、破の僕。」
ドン! 続く詠唱は、姿の見えぬ爆破の呪文。
その勢いに人形たちは、星群の作った落とし穴へ落ちていった。
もちろん、敵の人形たちも何もしていないわけではない……が。
レイの生み出す影の背中へ、槍を構えて突進。
「はっ! その程度で倒されるモノじゃなくてね!」
とぷん……と、水を通り抜けるかのように抜ける。
そのまま通り過ぎた人形達が斬られ、床を滑っていく。
「おれは超宇宙番長の星群ヒカル! てめーらまとめておれが相手してやるッ!」
落とし穴の維持をしつつ声をあげる星群へ、猟銃を向ける人形達。
「さぁ、狙ってこいよ! オレはここだぜ!」
間を駆ける夜野に、照準をうまく合わせることができず、
「おらよ!」
後ろから無理やり近づいたアルフレッドの放つ渦潮に、バラバラになって飛んでいく人形達……。
こうして、人形達はみるみる減っていくのだった。
「さぁ、残るのはてめえらだけだぜ!」
そう言いながら、人形達を操っている鼓笛隊の人形へ近づくアルフレッド。
規則正しい人形を操る曲を放つ口を開けるが……その曲を聞くモノは、水の中に沈んでいた。
「ここからが "クライマックス" だ!」
言葉と共に、アルフレッドが天に向けて拳を突き上げる。
同時に鼓笛隊の足元から上がる渦潮に巻き込まれ、落とし穴へ落ちていった。
「よし……いくよ、メンカル!」
「……はい。」
レイの籠手から伸びる鋼糸、雷竜の髭とオリハルコンを紡いだそれが、鼓笛隊の人形に絡む。
「……魔女が望むは、安寧破る元素の乱。」
呼びかけに答え、メンカルの放つ雷が鋼糸へ落ちる。
一瞬の光と共に、鋼糸に触れた水が蒸発。
霧となって視界を塞ぐが、それが晴れると……穴には、黒い塵だけが残っていた。
「へへ、やったぜ!」
開いた穴を消しつつ喜ぶ星群の声。
「ああ、これ……で……。」
「うおっと!?」
言いながら力が抜ける夜野の体を、アルフレッドが支えていた。
「大丈夫か?」
「……ダメそう、ね。」
すた、っと箒から降りて夜野の顔を覗き込むメンカル。
「……後で、治療してあげないと。」
「そうだな、ひとまずは。」
アルフレッドが意識のない夜野を抱え上げていると、どこからともなく彼の愛馬『スレイ』が現れた。
「頼む。」
その鞍に身体を預けると、主人の身体を落とさぬように8本の脚で器用に動いていた。
「……それにしても。」
人形達を倒した後から、妙な気配が膨れ上がるのを感じたレイ。
辺りに漂う邪神の気配に向けて叫ぶ。
「こんなまどろっこしい茶番はやめにして、早く出てきたらどうなの!!」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『人生なんか適当でいいんだ教の邪神』
|
POW : 適当ビーム
対象のユーベルコードに対し【目からビーム】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
SPD : 適当ビーム
対象のユーベルコードに対し【目からビーム】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ : 適当ビーム
対象のユーベルコードに対し【目からビーム】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:透人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠レパル・リオン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
唐突に、舞台から黒い物体が伸びあがる。
「そう怒るものではない……。」
体のいたるところにある目を開き、猟兵達を見下ろしていた。
「皆、生き急ぎすぎるのだ……。」
さらに2体、黒い物体が伸びる。
「もっとてきとうに、人生を楽しむのだ……。」
目の一つが赤く輝く……。
それは、人のやる気を奪う力。
クラウシス・ゴドリベント
「君の言葉の全てを僕は否定しない。だが、その生き方を他者に強要するのは肯定できないな!」
どうやら目視によって此方の力を封じるようだ。
しかも的確にユーベルコードの弱点を突いてくる。
ならばギリギリまでユーベルコードを使わずに、武器で戦おう。
回避と防御には【見切り】【第六感】【オーラ防御】【盾受け】【かばう】
攻撃は【衝撃波】【早業】【二回攻撃】【カウンター】などの多様な技で翻弄しつつ削る。味方の技が対応し始められたら【心光体:天翔の統王】で一気に決着をつけよう。目から放たれる光線に対応できればいいなら、とにかく速度で翻弄。僕に注目が集まるなら、周りはそれだけ戦いやすいだろうしね。
アドリブ、絡み歓迎
黒木・摩那
適当に人生を楽しむ、というのには一部同意するところもあるけれど。
それを邪神に言われると、途端に違和感ありありなのは、
きっと裏側に何かを感じるからでしょうね。
適当に、と言われたのをよいことに、だらだら過ごし出したら、
それはさすがに勿体ないです。
オブリビオンはここで倒します。
ルーンソードにUC【偃月招雷】を付与して、攻撃力を高めます【属性攻撃】【破魔】。
もしかして、このオブリビオンはユーベルコードを打ち消すだけ?
ならば、コードは使わずに普通に切り倒します【先制攻撃】。
防御は【第六感】と【念動力】で回避します。
こっち見ないでください!
「君の言葉の全てを、僕は否定しない。」
「そうね、適当に人生を楽しむ、というのには一部同意するところもあるわ。」
邪神の述べる考えそのものには、クラウシスと黒木の二人も理解できる部分があった。
しかし、二人とも邪神に向けて剣を構える。
「それを邪神に言われると、途端に違和感ありありなのは、きっと裏側に何かを感じるからでしょうね。」
「その通りだな。そして、その生き方を他者に強要するのは肯定できない!」
いつでも斬りかかれる……そんな二人を見ながらも、邪神は特に身構えたりなどせずにいた。
「愚かな……我らが、そのようなことを考えていると……?」
「てきとうに過ごす……それだけが、我らの考え……。」
一つの目に宿る、赤い光はそのままに。
邪神はただ、立っていた。
「はぁ!」
クラウシスの振るうフォースセイバーが、難なく邪神の体を引き裂く。
しかし、手ごたえはまるで水を斬ったよう。
「……これは、困るな。」
「諦めることだ……。」
「そうはいきません!」
黒木もすかさず、ルーンソードで斬りつける。
後ろに立つ、ほかの邪神をも切り裂く衝撃波を伴う斬撃……だが、結果はやはり同じ。
「物理的な力では倒せない、という事かしら。」
「おそらくはそうだろう。」
見上げると、赤い光を湛えた邪神の目が見下ろしていた。
「……やってみるか。」
そういうと、距離をとるクラウシス。
途端に、全身を青く輝く心光のオーラで覆うと、そこへ邪神の目から赤いビームが放たれた。
「我らを傷つけうる技は……ゆるさぬ。」
「やはりか!」
「ぬぅ……?」
先ほどの位置から離れたところに立つ、全身にオーラを纏うクラウシス。
「お主、さっきまで……。」
「構わぬ……畳みかけるのみ。」
ほかの邪神の目からも放たれる、赤いビーム。
それに対し、クラウシスは巧みに翻弄しつつ注意を引いていた。
「ウロボロス起動……励起。昇圧、集束を確認……。」
すっかり足元を見ていない邪神たち。
黒木は静かに、しかし最大出力で、サイキックエナジーをルーンソードに込めていた。
「帯電、完了!」
極力音を立てず、青白い光を湛えるルーンソードで思いっきり邪神を斬りつけた。
「ぐああああああ!」
「お主……!」
一撃で約半分ほど切り離され、その部分は傷が治る気配はない。
しかし、ほかの邪神たちの視線が集まる。
「く、こっち見ないでください!」
「そうは、いかぬ……!」
黒木の念動力に曲げられた赤いビーム。
しかし、それを見て視線を動かす邪神たちだったが、
「僕を忘れたか!」
「がは……!」
視線はすべて、黒木の方を向いていた。
その隙をつき、クラウシスは半分ほど断ち切られた邪神へ一気に近づき、オーラを纏うフォースソードで完全に斬り離した。
邪神の1体はそのまま、黒いタールのように崩れ落ちる。
「ああ!……あれ?」
その間に赤いビームに貫かれた黒木だったが……。
特に体に傷はなく、ルーンソードに蓄えられていたサイキックエナジーがすっかり消えていただけだった。
「もしかして、このオブリビオンはユーベルコードを打ち消すだけ?」
「本当にそれだけのようだね。」
残る邪神は2体。
彼らはただ、こちらを見下ろしていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
尾守・夜野
【ワンダレイ】で参加
「まったく。
「僕」を可愛がった奴がどんな奴かって
ちょっと体を借りてみたけど…
これにやられちゃってたわけ?
「僕」ってば腑抜けすぎでは?」
主人格はなんか諸々でぶっ倒れてるから「僕」が代打で出てくるね
「僕」は「僕」界隈では腹黒で通ってるよ
後で消失ぎりぎりまで攻めねば…
「生き急がなくて何をするってのさ
限られた時を生きるものにとって怠惰は罪だ」
UC使うとビームで消されるらしいが起点はその目だろう?
番長(f01648)と共に目潰しを仕掛ける
持ち歩いてるスキットル
その中身を邪神の目に向かって投げつけよう
血って意外と粘度あるから目開けられなくなるんじゃない?
その間に近寄って切り裂こうか
レイ・アイオライト
【ワンダレイ】で参加
適当に生きた結果そのものがあたしの目の前に存在してるんだけど。どの口が言ってんのよ……。
ビームでユーベルコードが無効化されるなら……そもそも当たる前に消してしまえば良いでしょ。
【虚空ヲ喰ム者】で、空間そのものを食い潰す影を身に纏うわ。
ビームそのものを空間ごと喰らってしまえば、そもそも命中はしないしね。
番長の目潰しと同時に駆け出して、艦長と一緒に攻撃、【斬影ノ型・閃煌】で一刀両断よ。
メンカルの攻撃のためにすぐに一歩退くわね。
アンタのその黒い体、あたしの影の傷跡の礎にしてあげるわ。
星群・ヒカル
【ワンダレイ】で参加だ!
なんだこいつ(ぽかん)
ラスボスなんだからもっとこう、ちゃんとラスボスらしくしやがれ!
だがやる気をそぐというのは、無駄に厄介な戦法ではある気がするな……
「敵が見たことのない技を」「ビームを放つ時間もないほどの超至近距離から」放てば、ビームで相殺されることはないはずだッ!
というわけで水の中に潜って『迷彩・地形の利用』でひっそりと接敵。
『視力・第六感』でやつの『目』がおれの方を向いていないタイミングを見つけたら、敵に飛びついて『超宇宙・真眼光波動』で一気にドーン!
敵は怯むし、なんならおれの目から放たれる強烈な光は目つぶしにもなるはずだ。
その隙に皆に一斉攻撃をしてもらおう!
メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加。
……んー……息抜きは否定しないけど…息抜きばかりというのもちょっと、ね……
言っても、ヒカルの言う通りやる気を奪う、って地味だけど厄介な能力……
……外見はみかたによってはゆるふわ系だけど容赦はしない…
UCを相殺するビームが主力、か……それなら飽和攻撃はどう対処するのかな……【空より降りたる静謐の魔剣】【尽きる事なき暴食の大火】等の攻撃UC次々と発動、邪神を相殺で手一杯にさせて…仲間の接近や攻撃をフォローする……
……ついでにUCの連射で誘発したビームを解析、仲間のUCに合わせて発射される ビームを【崩壊セ氏邪悪なる符号】でさらに相殺してUCを通すよ……
アルフレッド・モトロ
【ワンダレイ】の皆と参戦!
「へえ~こんな邪神もいるんだなあ、結構かわいいな」
と、てきとうなコメントを残しワンダレイ・アンカーを構える。
邪神の姿に驚いて、
ブルーになってた気持ちもどこかへ吹っ飛んだ!
俺も大概てきとうなのであった。
メンカル(f08301)が敵のビームを引き付けてくれている間、
錨にUC製の炎を纏わせ、アツアツに熱する。【力を溜める】んだ。
番長(f01648)と夜野(f05352)が目潰しするタイミングで
レイ(f12771)と一緒に攻撃だ!
「てきとう」に対抗する【気合い】と【勇気】の合わせ技!
ビームなんて構うもんか!俺達の【捨て身の一撃】を食らいやがれ!
モニカ・ノイチェ
人生を楽しむ事には賛成ですが、私たちの人生は有限ですから適当に生きる事は勿体無く。とはいえ適当に生きる人生も否定しません。でも、貴方自身が適当に生きるだけなら見逃しようもありますが、邪神であり眷属も従わせるとなってくると…やはり帰っていただかなくては。
あの目が要注意ですよね、潰しておきたい箇所です。
大盾を構え(オーラ防御、力溜め)をしつつ接近。どこまで適当にされてるのかしら?どこまで近づけるかしら?
ビームがきたら防御。ビームが来なければそのまま大盾で目を塞ぎ、UC発動。ドラゴンオーラで爆発させます。もしUCを打ち消されたなら、剣と大盾で目を中心に攻撃。
アドリブ歓迎です
「……なんだこいつ。」
ぬーっとただ立ってる柱のような邪神を、ぽかんと見上げながら呟く星群。
「へえ~こんな邪神もいるんだなあ、結構かわいいな!」
そして、豪快に笑いながらワンダレイ・アンカーを肩にかけるアルフレッド。
「いやいや、船長。ラスボスなんだからもっとこう、ちゃんとラスボスらしくしやがれ! って思うだろ?」
「はっはっは! それはまぁそうだな!」
「……人生を楽しむ事には賛成ですが、適当に生きる事は少し勿体無く。」
二人が掛け合いをしている中、邪神の言う事が気がかりだったモニカ。
「適当に生きる人生も否定はしませんが、私たちの人生は有限ですから。」
「……そう、ね……息抜きは否定しないけど……。息抜きばかりというのもちょっと、ね……。」
メンカルも、おおむね考えは同じ。
続けて口を開こうとした時、
「「まったく。「僕」を可愛がった奴がどんな奴かって、ちょっと体を借りてみたけど……これにやられちゃってたわけ? 「僕」ってば腑抜けすぎでは?」」
目を覚ました夜野の言葉が響いた。
「生き急がなくて何をするってのさ。限られた時を生きるものにとって、怠惰は罪だ。」
「適当に生きた結果そのものが、あたしの目の前に存在してるんだけど。どの口が言ってんのよ……。」
多重人格である夜野の普段の人格を思い出しながら、ため息とともにレイの言葉が漏れる。
「まぁいいわ、とにかく奴を倒すわよ。」
「……話は終わった、か。」
少し揺れる程度にしか動いていなかった邪神の目が、猟兵達を見渡していた。
「それでは、てきとうに生きる素晴らしさ、教えよう……。」
赤い光が、邪神の瞳に湛えられていく……。
「それにしても、あの目が要注意ですよね。」
邪神の足元へ、大盾を構えながら近づくモニカ。
近づくだけなら気にしない邪神に一瞥されつつ、足元に立って赤く光る目を見上げる。
「どうにかして潰したいですね。」
「おう、そうだな。」
すぐ後ろにいたアルフレッド。
「で、それについてはうちの船、ワンダレイの連中がこれから動く。だから協力してくれないか?」
「ええもちろん、私にできることなら。」
モニカの返事にニカッと笑い、イカリを掲げて叫んだ。
「よーし、じゃあお前ら! 派手にやってやれ!」
「……じゃあ、いきます。」
言葉に応え、最初に動いたのはメンカル。
高速詠唱から、彼女の周囲に魔力で作られた霜の剣がいくつも浮かび、白く燃える炎が大量に上がる。
「飽和攻撃には……対処、できる?」
途端に、邪神たちも視線をメンカルの周囲へ向け、赤いレーザーを放ち始める。
「せわしないものだ……。」
「我らの教えを、理解できぬ者たちめ……。」
メンカルの生み出す魔法の一つ一つは小さいものの、一度に生みだす数が多い。
邪神の視線は、完全にメンカルの生み出す魔法へと集中していた。
「なるほど……こういう技、なのね。」
邪神のレーザーの解析をしながら、次の動きを待つ。
「……やることは解りました。」
「OK、頼むぜ!」
レーザーが飛び交う邪神の足元でスキットルを構えた夜野を見ながら、モニカとアルフレッドはうなずき合っていた。
途端に、水路の水の中から星群が跳びあがり、邪神に飛びついた。
「その目に焼き付けろ。これが……超宇宙番長の輝きだッ!」
「ぐあああ!」
すっかり注意が逸れ、ビームの照準を合わせることも間に合わぬ位置から星群の放つ輝きに、1体の目がくらむ。
「ぬぅ……邪魔だ。」
「させないよ!」
星群へ視線を向ける、もう一体の邪神の目に投げつけられる、夜野のスキットル。
零れたのは、赤黒いドロッとした液体。
「ぐぅ!」
「血ってのは目に入ると、まともに目開けてられないだろ?」
血が赤く張り付いた邪神の目からは、レーザーが放たれることはなかった。
そこへ跳びかかる、大盾を構えたモニカ。
「これで、どうです?!」
「ぐああああ!」
大盾で邪神の目を覆うようにし、ドラゴンオーラを一気に放つ。
ユーベルコードの爆発に、邪神の目が吹き飛んだ。
「いいねぇ! それじゃあ頑張んなくちゃな!」
「く……おのれ……。」
アルフレッドが、担いだイカリに地獄の炎を纏わせる。
その様へ、光に眩んだ目を向けた邪神だったが……放たれたレーザーが、空中で分散していく。
「なぜ、だ……!」
「……解れば、何とでも。」
打ち消されずに邪神へ突き刺さる、霜の剣と白い炎。
冷気と熱、その二つが合わさり生まれた不可視の霧を操り、邪神のレーザーを分解するメンカル。
そして、白熱したイカリを振り上げたアルフレッド。
「せぇの!」
「ぐ、おおお……。」
振り下ろされ、叩き潰される邪神の目。
しかし、邪神の身体から別の目が浮かび上がり、赤い光を湛え始めた。
「人間にしては……なかなか、やる。」
「しかし、我らを倒すには、至らぬ……。」
その目から猟兵達へ向けて光が放たれるが……影から立ち上がるレイと、その纏う影に防がれた。
「空間そのものを食い潰す影よ。ビームも空間ごと喰らってあげたわ。」
そして、レイの手にした短剣に影が宿る。
「や、やめ……。」
「アンタのその黒い体、あたしの影の傷跡の礎にしてあげるわ。」
黒く尾を引く一閃に、邪神の1体は斬り倒された。
残る1体も、新しい目に不可視の霧がまとわりつき、レーザーが放てない。
邪神の目の前には、白熱したイカリ、オーラを放つ大盾、そして夜野の血を吸って禍々しく輝く刀……。
「言い残すことは、ありますか?」
「……そうだな。」
モニカの言葉に、邪神は少し考えるように言葉を切り、
「てきとうに、楽しかったぞ……。」
「よし、じゃあな!」
アルフレッドの声に合わせ、囲んでいた全員の武器が振り下ろされ……。
てきとうに生きることを信条とする邪神は、骸の海へ還っていった。
「……お疲れ様。」
「よっし! うまくいったぜ!」
メンカルの労いの言葉に、ガッツポーズで応える星群。
「手伝ってくれてありがとうな! しっかり倒せたぜ!」
「こちらこそ、ありがとうございます。」
笑顔で言うアルフレッドに対し、モニカもつられて笑顔で返していた。
「さて、「僕」に返すかね。休ませてやらねえと。」
「ああ、お疲れさまね。……っと。」
夜野の表に出ていた人格が消え、ふらっと倒れる身体を支えるレイ。
……その時、建物そのものが揺れ出した。
「お、おい、まさか?」
「……崩れる、ね。」
慌てず騒がず、壁を魔法で吹き飛ばしたメンカル。
「逃げるぞ!」
夜野の体を担いだアルフレッドを先頭に、皆一斉に建物から抜け出したのだった……。
こうして、邪神の1柱は復活を果たすことなく、骸の海へ還っていった。
だが、この遊園地で新たな邪神の復活が続く……。
……まぁそれは、行きたい猟兵達に任せよう。
行きたくなったら行けばいい、そう適当に考えながら、猟兵達はグリモアベースへ帰っていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年07月27日
宿敵
『人生なんか適当でいいんだ教の邪神』
を撃破!
|