6
ストリートダンス・ストリートレイド

#キマイラフューチャー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー


0




 街に響くポップサウンド。虚空で回るミラーボールと、その下で踊るキマイラ達。キレのあるストリートダンスを披露する彼らの前では、観客達が盛り上がったり、スマートフォンで動画を撮影したりしている。
 合いの手、口笛、声援。気を良くしたセンターダンサーがギターソロに合わせて高速ブレイクダンスを踊る。逆さになった状態で飛び上がり、見事に着地し決めポーズ。観客達が湧き上がったその時、ミラーボールが砕け散った。音楽が止み、白けた静寂が押し寄せる。
「……えっ」
 目を丸くしたセンターキマイラが空を見上げる。ミラーボールの破片がパラパラと彼の頭にかかる中、居丈高な笑いが響いた。
「ハーッハッハッハッハ! 呑気に踊ってやがるなぁキマイラ共ぉッ!」
 直後、ダンサーキマイラ達の背後にいくつもの人影が降り立った。それらは二本脚で動くスロットマシン型の怪人達。そして怪人の群れを背に立つ、アンカーめいた形の鎌を担いだ少年であった。少年はアンカーを振り回し、肩に担いでポーズを決めた。
「猟兵達の永遠の天敵! パスト・フォーサイスただいま推参ッ!」
 その場に居た全員が、少年に白い目を向ける。しばしの沈黙ののち、観客の一人が叫びを上げた。
「お……オブリビオンだぁぁぁッ!」
 観客やキマイラ達の腰が引け、一斉に怪人達から逃げ出した。
「ハッハッハッハ! 逃がしゃーしねえよっ! 行け、スロットマシン怪人共! キマイラ連中をぶっ殺せぇッ!」
 ガシャコガシャコと音を立て、スロットマシン怪人達が逃げる人々めがけて走り出す。ストリートは一瞬にして、阿鼻叫喚で満たされた。


「えー……ドーモ、皆さん初めまして。俺はシーカー・ワンダーです。早速なんですけど、こちらをどうぞ」
 ややそわそわとしつつ、シーカー・ワンダー(ワイアードワーカー・f00478)は顔の画面にVTRを映し出した。
 キマイラフューチャーのとあるストリートにて、オブリビオンの襲撃が確認された。襲撃を主導するのは『パスト・フォーサイス』。猟兵に悪戯や挑戦を仕掛けるはた迷惑なオブリビオンであり、今回の襲撃もその一環であるようだ。襲撃に使うのは、スロットマシン怪人の群れ。享楽に身をゆだね、楽しみ半分でキマイラ達を追いまわしているようだ。
 遊び半分の行動とはいえ、相手は実際オブリビオン。巻き込まれれば、キマイラ達はただでは済まない。急いで現場へ向かい、スロットマシン怪人の群れを撃破。しかる後にパスト・フォーサイスにお仕置きをしてほしいのだ。
 スロットマシン怪人は、頭部のスロットマシンを回転させてのヘッドバットや、ロケット推進機構を用いての攻撃を得意としている。ただし、刹那的な快楽のために、あえて不利になるような行動も起こしたりするようだ。
「キマイラ達も、楽しみのために怪我させられちゃあたまんないだろうに……悪戯小僧に、キツイお灸を据えてやって下さいな」


鹿崎シーカー
(これまでのあらすじ:サイバーパンク世界、キマイラフューチャーの片隅で、オブリビオンの襲撃事件が確認された。騒ぎを起こしたのは『パスト・フォーサイス』。猟兵への挑戦としてスロットマシン怪人を解き放ち、キマイラ達を襲わせようとしているのだ。『ストリートダンスを襲う通り魔襲撃』を阻み、パスト・フォーサイスを止めろ!)

●概要
 パスト・フォーサイスとスロットマシン怪人の群れがキマイラ達を襲っています。第一章でスロットマシン怪人を殲滅し、第二章でパスト・フォーサイスを倒してください。第三章はパスト・フォーサイス撃破後のお楽しみです。

●第一章・スロットマシン怪人の群れ
 享楽的な遊びを好む怪人の群れです。突進力が秀でており、回転させたスロットの頭部を使った頭突きや、ロケット推進機構を用いた攻撃をしてきます。自分が戦いを楽しむために、あえて自分に不利な行動をとることもあるようです。

(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
117




第1章 集団戦 『スロットマシン怪人』

POW   :    プレジャー・プリーズ
自身の【刹那的な楽しみ】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    スリーセブン・スラッシャー
【頭部のスロットをフル回転しての連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ロスト・ロケット
自身の装備武器に【遺失技術製のロケットエンジン】を搭載し、破壊力を増加する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

清川・シャル
おお…カジノスロットは心踊りますが攻撃手段になると踊れませんね
殺りましょう

数が居るならボコるまで。
愛用の武器を両手に走り回ります

キマイラさん達には
危ないからにげてーはい配信しない録画しないでー私を撮るなら事務所通してね(所属してないけど)
等と適度に避難させながら

暴れますけどね
市民の安全確保第一です

コード「爆竜戦華」を放ち、全ての装備品からの攻撃
一面桜色に染まることでしょう

頃合を見計らって金棒で破壊して回りますね
自分に不利な事もやるようですね
すかさず
「はーいジャックポットぉおおお」
フルスイングです
ほら、私鬼ですし。容赦なく。


柊・雄鷹
一緒にダンスしたい気持ちも分かるし
センターで踊りたくなる気持ちもワイには分かるで…!
えっ?違うんか!!?
とりあえず、自作のミラーボール作って来てたんやけど
良い感じにセンターが空いたから、あそこにでも飾ろかー
…って、紐がないやーん!しまったー!!
(心に沸き上がった衝動に任せて、スロットマシン怪人に
ミラーボールをアタックする)

…さっ!気を取り直して!!怪人ども、ワイと勝負や!
小細工やらフェイトやら、難しいことは分からんから正面から行くでっ
愛用のホークダガーちゃんで一撃入れとこかー

複数体で攻撃されたら、ワイも複数体でお返しや!
御鳥番衆…ワイの故郷に住んどる精霊たちや
一発キツいの、ぶちかましたれっ!!


琴葉音・ラース
おおう、音楽とダンスが好きな自分に喧嘩売ってるっすねこいつら。まとめて叩き潰してやるっす!
フリースタイル激情ラップの手数重視を使用して、スロットマシーン怪人たちをなぎ倒してやるっす!
「自分のラップを聞いたら【燃える】っすよ!真っ黒こげになる準備はok?」

「【スロットがちゃがちゃチリチリチリーン!燃え尽きたあとには塵塵塵。私の名前は琴葉音ラース。聞かせるラップは即興デラックス。味方は癒すよじっくりリラックス。君らはバラしてぽいっダストボックス。言葉でなぎ倒すそれが自分のやり方。見てあげる君らの汚い死にざま!】」

爆音のビートに乗せて、聞いたスロットマシーン怪人を真っ黒に燃やしてやるっす!


モルツクルス・ゼーレヴェックス
自分、これでもそこそこお約束を解する男っす……まずは、制止と名乗りっす!

「待てぇい!オブリビオン、お前の好きにはさせねっすよ!」

このパフォーマンスで注目集まって避難が進めば良いなって下心ありつつ【存在感】醸し出すっす

「新米猟兵、モルツクルス・ゼーレヴェックス、ここに見参っす!」

まあ極論【ウィザード・ミサイル】をスロットに叩き込むだけの簡単なお仕事っす現状一回に50発の弾幕っすよ

自分の【戦闘知識】がまずは雑魚を片付けろと囁くっす
【属性攻撃】で炎を強化しつつ【学習力】にあかせて挙動や反応を覚えて確実に弱点に叩き込んでやるっす

攻撃されたら【オーラ防御】で凌いで反撃っす

「渋いスロット、台パンものっす」


黒白・鈴凛
お楽しみの最中に乱入だなんて無粋な奴らアルナ
そんな奴らは私がスクラップにしてやるネ
POWのブラッド・ガイストで攻めるアルヨ
怪力と野生の勘を駆使してスロットマシンをボコボコにするアル

あ、一人称はワタシ
しゃべり方は共和語でお願いするネ
です。ですか?→アル、アルカ?
良いでしょう。→ヨロシ
みたいな感じアルナ

他の面子との絡みも歓迎アルヨ!
アドリブもOKアル



悲鳴を上げながら逃げる住民達。彼らをスロットマシン怪人共々追いまわしながら、パスト・フォーサイスが歓声を上げた。
「ハッハー! 逃げても無駄だァキマイラ共! やっちまえええッ!」
『ウェェェェェイ!』
 前に突き出されたアンカー型の刃。命令を受けたジャックポット怪人の群れは背中のロケットエンジンを噴射して急加速! 砂ぼこりを上げて猛追した彼らが、逃走住民たちの最後尾に追い付きかけた、その時である!
「待てぇぇぇぇいッ!」
 一斉に足を止めたスロットマシン怪人達が空を見上げる。直後、無数のピンク色と赤の軌跡が怪人たちの足元に流星群めいて降り注ぎ、連鎖爆発! 二色の爆風に吹き飛ばされた怪人達を宙を舞い、パスト・フォーサイスの目の前に次々と落下した。思わず足を止めて振り返る住民達を庇うように降り立つ五つの人影。そのうち、清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)とモルツクルス・ゼーレヴェックス(戦争大好き(自称)・f10673)が着地した。軍服めいた服をはためかせ、モルツクルスはロッドをパスト・フォーサイスに突きつけた。
「オブリビオン、お前の好きにはさせねっすよ! 新米猟兵、モルツクルス・ゼーレヴェックス! ここに見ざ……!」
「しまったアアアアアアアアアッ!」
 モルツクルスの頬をかすめ、ミラーボールが弾丸めいた速度で起き上がりかけたジャックポット怪人の一体に直撃した。仰向けにすっ転ぶ怪人を前に、モルツクルスは背後を振り返った。両膝をついた柊・雄鷹(sky jumper・f00985)は頭を抱え、グレーの髪をかき混ぜる。
「やってもうた……なんでミラーボールにヒモつけるの忘れてん……これじゃあ飾れないやん! センター取ったろ思うとったのに! やらかしたああああああッ!」
 空に叫ぶ雄鷹の後方、足を止めた住民達がざわめきながらスマホを取り出す。すかさずカメラの前に割り込んだシャルが、住民達を追い払いにかかった。
「はいはい、撮影は後にして避難してくださいねー。危ないですから。私を撮りたいなら事務所に話通してからにしてくださーい。ほら、散って散って」
『え――――――っ』
「えーじゃないです」
 ぶーたれる住民の声を、ハウリング音が遮った。拡声器を手に、琴葉音・ラース(激情爆音ラッパー・f10509)が口を挟んだ。
「あー、あー。そろそろ始めてオケ?」
「おっと……」
 表情を切り替えて雄鷹が立つ。彼は咳払いをすると、パスト・フォーサイスを指差した。
「おら怪人共! 一緒に踊りたい気持ちはわかるで! ワイにもようわかる! けど他人様に怪我させんのはアカン! せやから……」
 腰から引き抜かれたナイフが、鋭い輝きを帯びた。
「来いや怪人共! そない暴れとうならワイらが相手したるでぇッ! 勝負やァッ!」
「ヘイヘイ覚悟はいいっすかァ? 自分のラップ聞いたらマジで燃えるっすよ! 真っ黒焦げになる準備はOK?」
 ラースのスピーカーが爆音を放つ。宣戦布告! パスト・フォーサイスは唇の端を吊り上げる。
「へん! 言ってくれるぜ……野郎共ッ!」
 パスト・フォーサイスの号令に従い、怪人達が一斉に身構える。ロケットエンジンが震え、スロットマシンが回り始める。黒白・鈴凛(白黒娘々・f01262)は傍らで膝を抱えるモルツクルスを叱咤!
「ほら、シャキッとするアル! 戦闘準備ネ!」
「名乗り止められた上に宣戦布告まで……うっ、うっ……」
 一方、パスト・フォーサイスは武器を振り回し、肩に担いだ。
「いいねえ! そう来なくっちゃあ面白くねえ。行けぇッ! スロットマシン怪人! あいつら全員をぶっ飛ばしちまえええッ!」
『ウウェエエエエエエエエイ!』
 スロットマシン怪人達の背中がロケット点火、爆速スタート! 猛スピードで突っ込んでくるスロットマシン怪人の軍勢に、立ち上がったモルツクルスは涙目でロッドを振った。
「くっそぉぉぉぉぉう! 渋いスロット、台パンっすーッ!」
 彼の杖先に魔法陣が浮かび、大量の火矢をぶっ放した! マシンガンじみた速度で乱れ飛ぶ炎の矢を受けたスロットマシン怪人達が次々に転倒していく中、翼を広げた雄鷹が空高く飛翔。周囲に様々な種類の鳥型精霊を侍らせ、眼科の怪人達に切っ先を突き出す!
「行ったれお前らァ! 鳥葬やァッ!」
 鳥達が全て倒れた怪人達に急降下! 雨の如く降り注ぎ、衝突と同時に羽を散らして消える精霊達。大きく息を吸いこんだラースがビートボックスからのラップを歌う。
「スロットがちゃがちゃチリチリチリーン! 燃え尽きたあとには塵塵塵ン! 私の名前は琴葉音ラース。聞かせるラップは即興デラックス。味方は癒すよじっくりリラックス。君らはバラしてぽいっダストボックス。言葉でなぎ倒すそれが自分のやり方。見てあげる君らの汚い死にざま!」
 精霊の羽を弾き飛ばして巨大な火柱が天を突く! 赤々と燃える炎を見上げ、満足げな表情を見せるラースの足元、地面を突き破ってスロットマシン怪人が一体出現! ラースの拡声器をひったくり、顔面にラップを浴びせかけた。
「オイオイ一体何言ってやがる! 何がデラックス! オレ達ゃ既に燃えてるハーツ! けどお前はメチャ氷点下! お前のラップで凍るぜお味方! スロットマシンはストップしないでお前ら全員ブチ飛ばして見せてやるぜオレ達の熱いハート地に伏せるのはテメェだ!」
 拡声器を叩き返して拳を地面スレスレまで引き絞り、肘にロケットを点火! ジェットアッパーがラースの顎を撃ち抜いた!
「YEAHHHHHHHHHッ!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 空高く吹き飛ぶラース! だが拳を振り切ったスロットマシン怪人の背後、目を光らせた鈴凛の手中で八卦鏡が彼女の血を吸い、巨大な鬼の顔面に変化した。振り向くスロットマシンの頭部に、鈴凛は鬼の顔面を突き出す!
「ハイヤーッ!」
「へぶぁッ!?」
 鬼に頭を噛ませた鈴凛は力任せに怪人の体を振り回し、突撃してきた別の二体を吹き飛ばした。鈴凛は、鬼に噛み潰された怪人を頭上でぶん回して投げ、吹き飛ばした二体ごと別の個体群にぶつける! そろって転倒した個体群の頭上に跳んだシャルは、グレネードを連射しながら金棒を振り下ろした!
「そうれっ」
 振り下ろされた金棒がスロットマシン怪人達をまとめて叩き潰して破壊、爆発四散させる。他方、モルツクルスが放つ炎の弾幕をヘッドバットで振り払いながらロケットダッシュしてくる三体! 複雑軌道を描く助走からジャンプし、ロケット推進力を利用して一気に肉迫、三体同時にモルツクルスの脳天めがけて背中を反らせた。
『ウェーイ! ぶっ潰してもオッケー的なあああああ!?』
「んなわきゃねーでしょ!」
 叫び返したモルツクルスは横向きにして掲げたロッドにオーラの盾を張り、三体同時のヘッドバットを受け止めた! 踏ん張った足で地面を砕き、渾身の力で押し返す!
「でえええりゃッ!」
 跳ね返され、後ろに着地する三体。そこへナイフを握った雄鷹が飛び込み、逆手の刃で中央の個体を斬り倒す。即座に反応した左右の二体が拳を振りかぶると共に、モルツクルスが叫んだ。
「避けるっす! 空振った隙がチャンスっすよーッ!」
「うおっと!」
 左右から来るWロケットストレートを雄鷹はブリッジで回避! 空振り、前のめりによろめく二体の足に炎の矢が連続して命中し、片足を破壊。雄鷹は装飾過多なナイフを左右に振り抜き、二体の頭を真っ二つに裂いた。直後、仰向けに倒れていた一体がロケット噴射で跳ね起き、雄鷹に頭突きを見舞う!
「ぬおッ……!?」
 ふらつく彼に、スロットマシン怪人が拳を振りかぶる。ロケット右ストレートの構え!
「お一人様、ウェェェェェイ!」
 点火された拳が打ち込まれかけた瞬間、ジャックポット怪人の背後で、シャルが金棒を振りかぶった。
「はーい、お一人様ジャックポットぉおおお―」
 野球選手めいて振るわれた金棒がスロットマシンの背中を撃ち抜き、空の彼方へホームラン! 最後の怪人は、青空で爆発四散した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

琴葉音・ラース
アンサーがくるとは思ってなかったっす、あのスロットできたやつだったすね。さてガキンチョ、覚悟は良いっすか?
引き続きラップでボロボロに焼き尽くしてやるっす!

「【ガキンチョイタズラ程々に。でなけりゃ自分等がボロボロに。泣きわめき後悔してろハイハイ。真っ黒燃やしてすぐにバイバイ。君では自分等は止められねぇ。ズタボロダラタラ血が止められねぇ。猟兵軍団勝利のだぜ?】」

数で潰せるとか思ってる時点で三下っす!アンサー返したあのスロットマシンのほうがまだ根性あったっすよ!



「ほぉー……」
 空の彼方で爆発四散したスロットマシン怪人を遠目に、パスト・フォーサイスはニヤリと笑った。パチパチと投げやりに拍手しながら進み出て、薄ら笑いを張りつけたまま言い放つ。
「流石。あの程度の奴ら、軽ーくひねっちまうよなぁ。それでこそ、俺様の永遠の宿敵だ!」
「なーにが永遠の宿敵っすか、偉そうに」
 下顎をさすりつつ、ラースがパスト・フォーサイスの前に出る。手を伸ばせば届く距離で、二人の視線が火花を散らした。
「それに、ひとつ撤回してほしいところっすねえ。いいっすか? 数そろえりゃ潰せるとか思うのは三下っす。サシでラップにアンサー返してきた、あのスロットマシンの方がまだ根性あったっすよ!」
「ケッ、馬鹿言ってんじゃねえ。あんなもん、お前らを引っ張るためのエサに決まってンだろ? 勝負はここからが本番だ。……来い、俺様ちゃん人形ッ!」
 パスト・フォーサイスが高く上げた手で指を鳴らした。直後、彼の背後の地面がひび割れながら盛り上がり、内側から破裂! 現れたのはパスト・フォーサイスをデフォルメした巨大人形。巨大なラジカセを抱えたそれに大鎌を放り、パスト・フォーサイスはジャケットからマイクを取り出して叫ぶ。
「そして喜べ。今回は……ラップ勝負してやらァッ!」
 ラースが拡声器を構え、挑発的な笑顔を浮かべる。
「良い度胸してるっすねえ! 引き続きラップでボロボロに焼き尽くしてやるっす!」
「やってみろよ。俺様ちゃん人形、ミュージックスタートだッ!」
 巨大パスト君人形の両耳にヘッドホンがかかり、ラジカセからDJミュージックが流れ出す。リズムに乗って揺れ出す二人。しばし体でリズムを取ると、ラースが拡声器を相手の顔面に向けた。
「ガキンチョイタズラ程々に。でなけりゃ自分等がボロボロに。泣きわめき後悔してろハイハイ。真っ黒燃やしてすぐにバイバイ。君では自分等は止められねぇ。ズタボロダラタラ血が止められねぇ。猟兵軍団勝利のだぜ?」
 YEAHHHHHH! 遠くからキマイラ達が歓声を上げ、パスト・フォーサイスが炎上! だが彼はくるっと一回転して炎を払い、歪んだ音楽に合わせてラースの目と鼻の先からメンチを切った。
「オイオイ一体誰が後悔するって? ボロボロになるのはお前自身! 忘れたのかさっきのアッパーカット。顎撃ち抜かれてあえなくOUT! そんな奴じゃあ俺止まらNEE! ラップもバトルもお前らの負け! 俺様のマジを今から見せるぜ! お前は所詮三枚目! 愉快にやられるのが定め! YEAH!」
 パスト君人形の目がビームを発射し、ラースを爆破した。

成功 🔵​🔵​🔴​

モルツクルス・ゼーレヴェックス
「随分良く回る舌っすね」

攻撃受けたラース殿を受け止めて生まれながらの光で回復っす口調が似てるよしみっす

両手塞がって大丈夫か?

「大丈夫だ、問題ないっす」

だって自己複製した「自分」が二人、回り込んでるっすからね

スロットスクラップ転がる【地形を利用】して隠れる二人を【戦闘知識】で運用して効率的に奇襲っす!

ラース殿とのバトルを見て【収集】して【学習】した情報によるとかなり子供染みた性格っす!

「今っす!ファイヤ!」

【コミュ力】で心情を読んで、油断してるところにキツいのをぶちこむっすよ!

「良く回る舌でついでに遺言も喋っとくっす!言い残すなら今のうちっすよ?」

みんなを【鼓舞】する意味込みで勇ましい事言うっす



爆煙の中から弾きだされたラースを、着地点に滑り込んだモルツクルスが抱きとめる。モルツクルスの両手を聖なる光が包み込み、ラースを治療。一方、煙の奥からビートボックスと大小の影! ボイスパーカッションを刻み、巨大パスト君人形を連れて現れたパスト・フォーサイスは、ティアドロップサングラスの奥からモルツクルスを見た。
「YO! 次はお前かThat’s ALL Right! たった一人じゃ味気無いぜこの闘技場。まだまだ歌うぜ俺様好調。逃げてもいいぜ猟兵フレンズ。でも情けねえぜYou are Lose。気概あんならかかって来いよ! ラップはスタートしたばっか! YEAH!」
「……随分良く回る舌っすね」
 ラップで挑発するパスト・フォーサイスを、モルツクルスはジト目で見つめる。光でくるんだラースを抱いて立ち上がり、勇ましく宣告!
「まぁいいや。良く回る舌でついでに遺言も喋っとくっす! なんか言い残すなら今のうちっすよ?」
「はぁー? ミュージックストップー」
 音楽が止むと同時、パスト・フォーサイスは顔をしかめて舌打ちした。両腰に手を当てた後、わざとらしく額に手を当て溜め息を吐く。
「お前さぁ、今ラップ勝負の途中じゃん? 空気読めよ。俺様が、お前らに、ラップで勝負挑んでんの。わかる? それを、ンなお荷物後生大事に抱えながら偉そうに……」
 パスト・フォーサイスがマイクを構える!
『アタマイカレてんのか! あァン!?』
 激しいハウリングが突風めいてモルツクルスに襲いかかった。両手が塞がったモルツクルスはしかし、揺るがずパスト・フォーサイスを睨み返す。
「大丈夫だ、問題ないっす。そっちこそ、そんな余裕で大丈夫っすか?」
「あァ?」
 眉をひそめるパスト・フォーサイスの後方、パスト君人形の背中越しに人影が二つ飛び出した! 振り向いたパスト・フォーサイスは両目を見開く。二つの人影は分身したモルツクルス自身だ! 二人の分身が突きつけた杖の先に魔法陣!
「今っす! ファイヤ!」
 パスト・フォーサイスを爆炎が包む!

大成功 🔵​🔵​🔵​


(これまでのあらすじ:スロットマシン怪人を伴ってキマイラフューチャーに現れた『パスト・フォーサイス』。猟兵達はスロットマシン怪人を下し、彼との勝負にこぎつけた!)
天門・千里
「派手にやってんなぁ」
とか言いつつ私も追撃しようかな。
「これでも喰らえー」
とやる気ない掛け声でユーベルコードを打つよ
え?確かに杖だけど、私には【槍投げ】があるから大丈夫あたるあたる
相手がバルドルじゃないのが残念だ。バルドルなら死んでた。
相手は爆炎の中だけど、そこは【視力】とかでカバー。
知り合いの美影がいるなら、一緒に攻撃とかしちゃうか。


柚月・美影
攻撃が決まった、チャンスには畳みかけるもの!
【野生の勘】と【第六感】でチャンスを見切り
千里(f01444)と連携してパスト・フォーサイスに【勇気】で怯まず攻撃を仕掛ける
「さーて、アタシ達も乱入させてもらうよ!」

【クライミング】と【ダッシュ】でどんな地形も走破する!
と走りながら、愛用のカードを抜き放つと腕のTCG特化型ゲームデバイスに差し込んで『バトルキャラクターズ』をパスト・フォーサイスに発動
「来て、アタシのモンスター達!目標はあいつ、連続攻撃よ!」

攻撃は【投擲】と【オーラ防御】【武器落とし】で相手の武器や攻撃にカードを当てて反らす
「あーっ!?レアカードに傷がついたじゃない!ぶっとばす!!」



 炎に包まれるパスト・フォーサイスより遠方で、二人乗り三輪バイクが飛び出した。着地からドリフトを決めたバイクのハンドルを握る天門・千里(銀河の天眼・f01444)は、眼鏡の奥からパスト・フォーサイスを見やる。
「おー、派手にやってんなぁ」
「ナイスタイミングだよ千里! さーて、アタシ達も乱入させてもらおうじゃない!」
 千里の背後、柚月・美影(カードゲーマーLv10・f02086)がヘルメットを脱いでバイクを飛び降りロケットスタート! バイザーを下げて肩で風を切り、腕のデバイスにカードデッキを挿入。一方、爆炎に包まれたパスト・フォーサイスはロングコートを振るって炎を振り払った。サングラスを剥ぎ取った彼のこめかみに濃い青筋が浮かぶ!
「テメェェェェらアアアアアアアアアアアッ! ふっざけやがって!」
 自分の武器を取り出し、怒りのままに地面を叩く。アスファルトが陥没すると同時、パスト・フォーサイス周囲の地面がボコボコと隆起し、大地を割って機械銃を構えた歩兵が無数に出現。パスト・フォーサイスは武器を前に突き出して怒鳴る!
「俺様の勝負を! ぶち壊しにしやがってッ! もう許さねえ! ぶっ殺してやるぁぁぁぁああッ!」
 直後、歩兵たちが一斉に機械銃の掃射を開始! 飛来するレーザー弾幕を前に、美影は止まらずますます加速! スロットマシン怪人達の残骸を難なく踏み越え、手にした大量のカードを手裏剣めいて投げつけた。オーラをまとって飛翔したカード達はレーザーの弾幕とぶつかり合い次から次へと弾いて射線を逸らしていく。光線に弾かれ宙を舞うカードの一枚を手にした美影は、大きく焦げ跡のついたラメ加工付きカードを見て悲鳴を上げた。
「あーっ!? レアカードに傷がついたじゃない! ……ぶっとばす!」
 美影は左腕のデバイスに扇状のパーツを展開し、そこにカードを一気に並べる。ズギャアアアアン! 派手なサウンドを響かせたデバイスを左腕ごと大きく掲げる!
「来て、アタシのモンスター達! 目標はあいつ、連続攻撃よ!」
 パスト・フォーサイスに向けられたデバイスが六つの光線を射出! 光は途中で騎士や人型ロボット、獣やドラゴンに姿を変えてパスト・フォーサイスへ突撃していく。歩兵たちが繰り返す銃撃は宙を舞うカードによって防御され、召喚されたキャラクター達には届かない。パスト・フォーサイスは武器を横薙ぎに振って命令!
「お前ら! 俺様を守れッ!」
 歩兵たちがパスト・フォーサイスの前に並び立ち、スクラムを組んで突っ込んで来るキャラクター達と正面衝突! 攻撃を受け止めながらもジリジリ押される歩兵の後ろで、パスト・フォーサイスは激しく地団太を踏んだ。
「なに押されてんだよおいッ! 押し返しやがれ! 手下ども!」
 他方、得意げに口の端を吊り上げた美影は千里を振り返って声を張る。
「千里ーっ!」
「了解ー」
 気の無い返事をした千里は、蒼い刀身の剣杖を手にバイクを降りる。剣杖をジャベリンめいて構えると、切っ先をやや上方に向けて引き絞った。刀身が青白い光を帯びる!
「標的照準、方位角固定。はーい、隙アリ。これでも喰ーらえー」
 腑抜けた声のまま投げ放たれた剣杖が円弧を描いて宙を裂く! 手下に罵声を浴びせていたパスト・フォーサイスがハッとした顔で上空を見上げた瞬間、彼の肩を青白く光る剣杖が貫いた!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

天門・千里
「お。当たった」
いや自信なかったわけじゃないんですけどね
さて、ここで追撃しない手はない
「美影、更に行くよ」
と、幼馴染に声をかけつつ
「て、アルフォリナもきたんかい」
自分はウィザードミサイルによる追撃を仕掛ける
こう、人差し指から、びーって
【属性攻撃】と【範囲攻撃】でなかなかのものでしょう
もし攻撃をされたら【オーラ防御】で防御しつつ
【カウンター】でカウンターだ
「そんなへなちょこの攻撃ではきかない。出直してこい」
蒼穹の枝?あれはたぶん勝手に私の手元に戻ってくるよ


柚月・美影
せっちゃん(f01444)とあっちゃん(f04639)と連携して戦うよ
パスト・フォーサイスに攻撃が決まったのを見て、自分もと【勇気】を持って【ダッシュ】で前に出る
「せっちゃんが作ってくれたチャンス、無駄にはしないよ!」
続けて愛用の『バトルキャラクターズ』を使用
カードから呼び出したモンスターを1体に合体させてパワーアップ
【第六感】と【野生の勘】が畳みかけるならこうだと言っている!
「マジックカード《フュージョンライズ》発動!アタシのモンスター達を融合して、切り札登場!《銀河無頼ブレイブ・ジョー》!今こそ放て、銀河大切断!!」
銀色の宇宙浪人が銀河大業物を振りかぶり、ビームの刃を放つ


アルフォリナ・アスタロギア
千里(f01444)・美影(f02086)に続けて参加
ふ、二人とも走るのはやすぎですわ…!(ぜーはー)
「またそうやって武器を気軽に…
勢いに乗るのは良いのですけど…二人とも、もうちょっと弐の手を考えて動きなさい! もう…」

相手の反撃を【見切り】つつ
【属性攻撃】【2回攻撃】【時間稼ぎ】【衝撃波】等を活かして
炎の矢の弾幕で二人の援護ですわ

「さっさと武器を回収なさい! その後は三人であわせますわよ!」
「千里、美影!」
「これが、私達の!」



「痛ってえええええええええええええッ!」
 剣杖の突き刺さった肩を押さえ、のたうち回るパスト・フォーサイス。その姿を遠目に、千里がつぶやく。
「お。当たった」
「当たった、ではありませんわ!」
 突如の叱責に振り返る千里の後ろで、アルフォリナ・アスタロギア(星詠みのお嬢様・f04639)が両膝に手を当てて荒い息を吐く。彼女の滝めいて流れる汗と額に貼り付く金髪を見、千里は言った。
「て、アルフォリナもきたんかい。遅かったね」
「あ、貴女達が早すぎるのですわ……! いえ、そうではなく!」
 呼吸を整え、アルフォリナはドレスの裾を正して杖を取り出す。
「またそうやって武器を気軽に……! 勢いに乗るのは良いのですけど……二人とも、もうちょっと弐の手を考えて動きなさい! もう……」
「弐の手なんて決まってるじゃん。美影、更に行くよ」
「オッケー! せっちゃんが作ってくれたチャンス、無駄にはしないよ!」
 兵士と押し合うキャラクター達を前に、新たなカードを取り出す美影。そこへ兵士達を飛び越したパスト・フォーサイスが飛びかかった! 武器を振り上げ、憤怒に叫ぶ!
「チックショオオオオオオオオオめええええええええッ!」
「うわっ!?」
 思わず飛び退る美影の前で地面が砕ける! 着地したパスト・フォーサイスがむやみやたら振り回す武器の刃が、防御態勢を取りつつバックステップを繰り返す美影の体を斬り裂いていく。
「畜生畜生畜生畜生! 馬鹿にしやがってこのクソ共が! 死ねええええええええッ!」
「つっ……!」
 大振りの一発が美影の頬をかすめた瞬間、パスト・フォーサイスの背後上空に大量の炎の矢が出現! 降り注いでくるそれらをパスト・フォーサイスが一刀の元に斬り払うと共に、矢の第二波が降りかかる! 爆炎がパスト・フォーサイスを飲み込んで爆発。熱風と衝撃波にあおられながらアルフォリアは千里に叫んだ。
「さっさと武器を回収なさい! その後は三人であわせますわよ!」
「大丈夫大丈夫。あれ、多分勝手に戻ってくるから。ほら」
 千里が指さした先、爆炎を斬り払ったパスト・フォーサイスが肩に刺さった剣杖を抜き、ジャベリンじみて投げ返す! 剣杖は急いで距離を取る美影の肩をかすめて千里の下へ! しかし千里はオーラを張った片手を掲げ、指二本で剣杖を挟み取って防御した。
「そんなへなちょこの攻撃ではきかない。出直してこい」
 手を振って切っ先をひっくり返し、ダーツのように投げ返す! これを刃で弾き返したパスト・フォーサイスは短距離バック。彼の足元に炎の矢が突き刺さり衝撃波を伴って爆発! 熱風に焼かれたパスト・フォーサイスが毒づいた。
「クッソ!」
「ああもうまた、どうして貴女はそう……いいえ、お説教は後回しですわ! 千里、美影! 行きますわよ!」
 頭痛をこらえるような顔で言い放ったアルフォリアは再度杖を振って大量の火矢を頭上に出現させ、放つ! 
「今だ! マジックカード《フュージョンライズ》、発動ッ!」
 カードを振り上げた美影の頭上に光の渦が現れた。同時に兵士と押し合いをしていたキャラクター達が様々な色の光となって渦へ飛び、渦の中で混じり合って虹色の光に変わる。
「アタシのモンスター達を融合して、切り札登場! 来い、《銀河無頼ブレイブ・ジョー》!」
 虹色の光の渦が大爆発! 閃光を斬り裂いて現れたのは銀色の肉体を持つ浪人である。爆炎を横薙ぎ一閃で振り払ったパスト・フォーサイスがその威容を目にして目を丸くする。抜刀した浪人の刀に、アルフォリアが飛ばした炎の矢達と千里の指先から放たれた銀河色のビームが収束。炎と銀河色の輝きをまとった浪人が刀を大上段から振り上げ、青ざめた顔で背を向けるパスト・フォーサイスに飛びかかった! アルフォリアが杖を掲げ、美影が勢いのままに拳を突き出す!
「食らいなさい! これが、私達の!」
「銀河、大・切・断・だああああああああああッ!」
『オオオオオオオオオオッ! ハァッ!』
 一閃! パスト・フォーサイスの背を斬り抜き地面に叩きつけられた刃が、ビッグバンめいた大爆発を引き起こす! 大気と大地が激しく震える中、爆炎の中から飛び出したパスト・フォーサイスがロケットじみてすっ飛ばされた。
「チックショオオオオオオオオオ! お―――ぼ―――え―――て―――ろ―――――――ッ!」
 パスト・フォーサイスは捨て台詞と共に、空の彼方へ消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『猟兵だけど動画作ってみた件』

POW   :    怪人に扮して大暴れ(やられ役担当ですが派手にお願いします)

SPD   :    猟兵役として怪人役を倒す(ただしすごく苦戦して下さい)

WIZ   :    怪人がどれだけ危険か解説(多少大げさでも構いません)

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

天門・千里
はい、どうも解説はパンゲアのやる気の無い方、千里です。
あちらにいるのは怪獣ですね。こわいですね。
ところでこれギャラはどのくらい…
え?何アルフォリナ、そういう下世話なのはいいって?相変わらずクソ真面目かよ
はいはいわかりました真面目に解説します
おーっとレッサーパンダウーマンふっとんだー
これが怪獣の実力!強い!説明不要!
なに?解説なんだから説明しろって?
えー…怪獣のー。あのーなに?あれがあれしてどーんで
グリッ…え?版権的にその名前をだすな?はいはい
おっとここで美影…じゃなかったなんとかウーマン渾身のビーム!
哀れ、怪獣は爆発四散!お前はフートンで寝ておれ私も寝たい。
以上、解説の千里でした。おしまい


柚月・美影
千里(f01444)、アルフォリナ(f04639)、とものちゃん(f04019)と連携
千里とアルフォリナは幼馴染なのでそれぞれ、せっちゃん、あっちゃん、と呼びます

〇SPD型なので猟兵役
【戦闘知識】で最適な【時間稼ぎ】を
攻撃を受ける時は【盾受け】と【オーラ防御】を【野生の勘】で使い苦戦を演じる
「くっ!?何てパワーなの!」

そこから逆転劇を演出
デッキからカードを【投擲】で【武器落とし】を狙い
隙をついてバトルキャラクターズを使用
【高速詠唱】と【全力魔法】で召喚し合体!
「《見習い騎士》に《疾風のグラニ》でシンクロニティ!舞い上がれ《スターライト・ドラゴン》!相手を攻撃…響け、スターライト・ソニック!」


アルフォリナ・アスタロギア
千里(f01444)&美影(f02086)ともの(f04019)と連携

WIZ型なので実況・解説役
【コミュ力】【世界知識】【時間稼ぎ】等で緩急織り交ぜた実況で
視聴者にアピール

パンゲアのやる気のある方、実況担当のアルフォリナですわ♪
ってやる気出しなさい千里!
コーホー言ってますわね…怪獣と言うより怪人?
って、マイク入ってますわよ!?(そういう下世話な話はNG!
一撃で!? 随分飛びましたわね…(美影…大丈夫かしら?
いや説明しなきゃ解説の意味ないですわよね?
千里、それ以上いけませんわ!?
決まりましたわね!
…これ、実況と解説、逆の方が良かったのではなくて…?
(こほん)ご、ご視聴ありがとうございました♪


潦・ともの
千里、美影、アルフォリナ(先生呼び)と一緒に参加
ほぁ!?私が怪人役!?
計ったな千里!!
怪人『ダースなんとかさん』を演じ虎視眈々と千里を巻き込む隙を伺います
コーホーいうマスクを付けて赤いフォースセイバーを手に
って視界悪い!息苦しい!いたた!今本気で
『やんのかうるぁ』
マスクを脱ぎ捨て全開ばとる!
両足揃えてのドロップキック!千里ごとふきとべい!!
あっはっはっはっ!こうなったら禁断のゥ!ドラゴン召喚(ドラゴニックエンド)!!
怒りでテンションあがって素で悪役やりはじめます
あ、隙あらばサイコキネシスでスカートめくり
視聴者サービスは大事だからね!8話当たりで!
基本的に隙は多いのでつまらんミスでばたんきぅ



 キマイラフューチャー某所、ビルの屋上。潦・ともの(星達の眷属・f04019)は黒いドクロめいたマスクを手に暇していた。
「うむーん……まだかしら?」
 着信音が鳴った。取り出したともの携帯に、天門・千里(銀河の天眼・f01444)からのメッセージ。
『お待たせー。下りてきていーよ。あ、マスク忘れないでねー』
『はーい』
 短い返事を打ち込んだとものは、マスクを被る。狭い視界に苦労しつつ、ビルから飛び降りてストリートのアスファルトを砕き着地! 直後、どこからかスポットライトが四方からとものを照らし出した。響く人工的歓声!
「……あれ?」
 顔をあげたとものから離れた場所位置に、マイクスタンドを備えた横長テーブル。その席に着いたアルフォリナ・アスタロギア(星詠みのお嬢様・f04639)と天門・千里(銀河の天眼・f01444)が備え付けのマイクを手に取る。
「お集まりの皆様、ごきげんよう! パンゲアのやる気のある方、実況担当のアルフォリナですわ!」
「はいどーも。解説はパンゲアのやる気の無い方、千里です。あちらにいるのは怪獣ですね。こわいですねー」
「コーホー言ってますわね……怪獣と言うより、怪人?」
「ほぁ!?」
 驚愕するとものを余所に、アルフォリナが手でマイクを覆って千里を叱責!
「ちょっと、やる気出しなさい千里! これも立派な仕事でしてよ!?」
「知ってるー。ところでアルフォリナ、これギャラはどのくらい……むぐっ」
 アルフォリナの手が千里の口を塞ぐ。アルフォリナは威圧的な笑顔で千里の耳元に囁く。
「もうマイクは入っていますの。そういう下世話な話はNGですわ」
「相変わらずクソ真面目かよ」
「……千里?」
「はいはいわかりましたー。真面目に解説しますー」
 苦い顔をしたアルフォリナは千里の口から手を離した。
「こほん。このたび現れた恐るべき怪人に立ち向かうのは、猟兵が一人!」
 とものから十メートル程離れた位置に、新たな人影が着地! 立ち上がった柚月・美影(ミラクルカードゲーマー・f02086)はデバイスを装着した左腕を高々と掲げた。千里がマイクに声を流す。
「レッサ―――パンダウーマンだぁ――――」
 一瞬鼻白む美影。しかし彼女は微妙な表情を拭い去り、とものを真っ直ぐ指さした。
「来たわね、新手の怪人! どれだけ強かろうと、好きにはさせないわ!」
 一方、とものはマスクの奥で滝めいた冷や汗を流す。マスクに準備、実況解説役と怪人扱い! 彼女は悟った!
(嵌められた―――っ! 図ったな千里!)
「んじゃ、頑張ってー」
 投げやりに言い、千里は手元のゴングを雑に叩く。安っぽい金属音が鳴るとともに、美影は左腕を掲げてデバイスを起動!
「先手必勝! 行くわよ!」
 扇状に開いたボードの上にカードを叩きつけると同時、美影の目前に光の円が出現した。
「見習い騎士を召喚して攻撃! 始まりの剣っ!」
「おおうっ!?」
 光円から飛び出した若い騎士が剣を手にとものへ斬りかかる! とものは慌ててフォースセイバーを起動、光の刃で騎士の斬撃を受けて鍔迫り合いから押し返した。
「おーっと怪人! 猟兵の初撃をなんなく弾きましたわ!」
「やー、強いですねー。さすが怪人、こわいなー」
 離れた位置に着地した見習い騎士が再度の強襲! 上段斬撃を横向きにした赤光の刃で受け止めたとものは、気の抜けた表情の千里を見やる。
(千里……私を怪人扱いしてタダで済むと思ってるかにゃ?)
 マスクの奥で、とものの顔が怒気をはらんだ笑顔に変わる!
(絶対、巻き込む)
「コーホー……その程度か、猟兵よ。次は、こちらから行くぞ」
 とものが見習い騎士の剣を弾き、鎧の胴を斬り下ろす! 真っ二つにされ光の粒子と化す見習い騎士を急加速ダッシュで貫き、美影へ下段からの斬り上げを放った。美影は左腕のデバイスにオーラをまとわせて光剣を防御。続く連続斬撃にデバイスをぶつけて受け流し、連続バク転で袈裟斬り回避! とものは低姿勢で滑るように追いかけ、着地してバックダッシュする美影にマシンガンじみた刺突連撃!
「せりゃあっ!」
「ぐっ……!」
 素早い突きの連打を美影はデバイスとステップでやり過ごしていく。彼女の後ろではアルフォリナと千里が実況!
「美か、いえレッサーパンダウーマン防戦一方! 致命傷は避けていますが押されていますわ!」
「これがー、えー、ダースなんとか怪獣お得意の戦法だー。どうするレッサーパンダウーマンー」
 突き出されたデバイスの上を斬り上げたとものの剣が滑った。美影はデバイスを頭上に掲げて続く斬り下ろしをガード! 足元の地面が凹み亀裂が広がる! 斬り上げを押し戻しながら、美影は呻くように言った。
「くっ!? 何てパワーなの!」
「コーホー……守ってばかりか」
 ちらちらと千里の方を伺いつつ、とものは赤い光の剣をさらに押し込む。地面が軋み、亀裂が広がる。美影はデバイスからカードを一枚抜き取り、右手のスナップだけでとものの手首にカードを投擲! 光剣を持つ手にカードが突き刺さった!
「いだっ!?」
 とものが腕を引っ込めた隙を突いて美影は後方跳躍! 新たなカードをデバイスにセットする。
「召喚! 疾風のグラニ!」
 再度美影の前に現れた光円から暴風を伴って怪鳥が飛び出す! 暴風に直撃されたとものの足元から砂が巻き上がり、彼女の顔面に振りかかった。防御姿勢のままとものは思わず悲鳴を上げる。
「ちょっと待っ、視界悪い! 息苦しい! 待って待って!」
 怪鳥が獲物を狩る猛禽めいて、とものに急降下キックを繰り出した。とものが吹き飛ばされゴロゴロと転がる。彼女の手首からカードが抜け、はらりと落ちた。
「来たー。レッサーパンダウーマンの反撃がめーちゅうー」
「戦況に一石を投じましたわね! しかし油断はできませんわ。怪人はまだ……!」
 アルフォリナの言葉が切れた。ゆらりと立ち上がったとものがマスクを両手でつかみ、力任せに左右に引っぺがす。その表情は憤怒の微笑だ!
「やんのかうるぁ」
「……とものちゃん?」
 口の端を引きつらせた美影が呼んだ瞬間、とものは地を蹴って跳躍! 車輪じみた回転蹴りで飛行する怪鳥を真っ二つにし、そのまま防御態勢を取る美影に斬りかかる! 斬撃を防御した美影の懐に飛び込んだともののドロップキックが、美影の腹に食い込んだ!
「天・誅っ!」
「ぐえっ!?」
 身をくの字に折って美影が吹っ飛ぶ! 弾丸めいた彼女の直線上には千里。慌てて席を立ち飛び退ったアルフォリナの前で、美影が千里に直撃した。実況席粉砕! 手元に残ったマイクが、引き気味のアルフォリナの声を拾う。
「い、一撃で随分飛びましたわね……お二人とも、無事で……」
 BOOOM! 爆発音がアルフォリナの声を遮る。思わず振り向いたアルフォリナは見た。炎海と化したストリートと空にそびえる紅蓮の火柱を背に哄笑するとものを!
「あっはっはっはっ! よくもやってくれたにゃあ! 灰も残さず焼き尽くす! 覚悟!」
(あ、確実に怒ってますわね、これ)
 アルフォリナの蒼褪めた顔に冷や汗が流れ出した。一方、腹をさすりながら起き上がった美影の下で千里は相変わらず気の抜けた声!
「おーっと、レッサーパンダウーマンふっとんだー。これが怪獣の実力かーっ。強いっ。説明不要っ」
「言ってる場合ですの!? 早く起きなさいな! とものは本気で……」
 CABOOOM! 再度の爆音と共に火の粉がアルフォリナに降りかかる。勢いを増す火の手の中、とものはさらに笑い声を響かせた。
「あーっはっはっはっは! こうなったら見せてやるかにゃ! 禁断のゥ! ドラゴニック・エンドぉぉぉぉっ!」
 ビッグバンじみた爆発を起こした火柱の中から、巨大な炎竜が姿を現す。ドラゴンが炎を零す口から咆哮を放ち、周囲に赤い風が吹き荒れた! 後ろ側からサイキックでめくられるアルフォリナを横目に、千里は仰向けに倒れたまま口元にマイクを運ぶ。
「えー、怪獣のー……あのーなに? あれがあれしてどーんで、グリッ……」
「千里、それ以上はいけませんわ! ほら、一旦隠れますわよ!」
 千里の腕を引きずってアルフォリナは急いで距離を取る。立ち上がった美影は左腕で顔を庇いながら、熱風の奥で笑うとものを見据えた。
「なんて熱気……これがとものちゃんのドラゴン! なら……!」
 美影はデッキからドローしたカードを見せつける!
「マジック発動! リザレクト・チューン! 破壊されたモンスター二体を復活させてシンクロニティできる! 蘇れ、見習い騎士! 疾風のグラニ!」
 美影目前の地面に現れた光の穴から騎士と怪鳥が飛び出し垂直上昇! 二者は二色の光となって螺旋状に絡み合いながら天に飛び、雲間に吸い込まれて爆発した。
「見習い騎士に疾風のグラニでシンクロニティ! 響く戦士の雄叫びが、輝く星を呼び覚ます! 舞い上がれ、スターライト・ドラゴン!」
 わだかまっていた雲を吹き飛ばし、流星めいて一体のドラゴンが降り立った。しなやかな細身に天の川めいて煌めく紋様を浮かべた威容。双眸を銀河色に輝かせて吠えるドラゴンを見上げ、とものはにやりと笑みを浮かべた。
「ふむん、ドラゴン勝負をご所望かにゃ? よかろー。私の炎は全てを焦がす!」
「それはどうかな?」
 不敵な笑みを返した美影が真っ直ぐ炎竜を指し示す!
「行くわよ! スターライト・ドラゴンで相手を攻撃! 響け、スターライト・ソニック!」
「千里ごとやったれぃ! ふぁいあ!」
 二体のドラゴンが同時に大きく息を吸いこむ! 次の瞬間、星の竜が眩い閃光の光線を、紅蓮の炎竜が巨大な業火を吐き出した! 凝集された光の筋はストリートを飲み込みかけた爆炎を貫通し、炎竜の口から喉を貫通! のけ反り、苦しげな咆哮を上げた炎竜は、赤々とした炎を上げて爆発四散した。近場のビルの一階に避難していた千里がひょっこりと顔を覗かせる。
「おっとここで美影……じゃなかったーなんとかウーマン渾身のビーム! 哀れ、怪獣は爆発四散! お前はフートンで寝ておれ私も寝たい。以上、解説の千里でした。はいおしまい」
「ちょっ、千里……! どこ行きますの!? ちょっと!」
 マイクを投げ捨て立ち去る千里。アルフォリナは少し迷った末、接地されたカメラに向かって引きつり気味のスマイルを向けた。
「き、決まりましたわね! 猟兵は見事に怪人……ええと、怪獣の討伐に成功しましたわ! 御覧の通り、怪人は非常に危険な相手だとわかって頂けたかと思いますわ! 危機が迫った時には遠慮なく私達猟兵を頼ってくださいまし!」
 その時、アルフォリナの背後を三輪バイクに乗った千里が過ぎ去っていく。アルフォリナは彼女の背を見送り、小さくぼやいた。
「これ、実況と解説、逆の方が良かったのではなくて……? ……こほん。ご、ご視聴ありがとうございました!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月22日


挿絵イラスト