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猟兵たちのパフォーマンスコンテスト!

#キマイラフューチャー #挿絵

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#キマイラフューチャー
#挿絵


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●ゲストはオブリビオン
「さあ始まりました、第2019回パフォーマンスコンテスト! みんな盛り上がってるか―!」
 司会のその言葉に沸き立つ会場。
 ここはキマイラフューチャーの一角にあるとあるライブ会場。今日はここでパフォーマンスコンテストが行われようとしていた。やけに開催回数が多い? 細かいことを気にしてはいけない。
「ルールはいたって簡単! 出場する選手たちのパフォーマンスにお客様が『いいね!』と感じたらお手元のボタンをプッシュ! その数だけポイントが入ります!」
 ……と、ここまでは普通のパフォーマンスコンテスト、だった。
 そう、あいつが来るまでは。

「それではエントリーナンバー199番、『リス』さんです、どうぞ!」

 現れたのは、オブリビオンだった。
 リスの形をしたそれはステージに出るや否や。
「リスです! ビーム打ちます!」
 ちゅどーん。いきなり額から発射されたいいねビームに会場が騒然とする。
「に、逃げろ!」
「い、いやでも、あれもパフォーマンスじゃない?」
「かっこいー……お父さん、僕もああなりたい!」
「何を言っているんだ!くっ、でも確かにいい……」

 逃げる人も多少はいるが圧倒的にパフォーマンスと信じる人の方が多い。そして観客のボタンがすごい勢いで押されていく。
 怪人が1位になるのにそう時間はかからなかった。

●さらに猟兵もゲストで登場!
「まあそんなわけで、みんなにはパフォーマンスしてきてほしいんだ」
 猟兵たちを集めた水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)は予知した内容をそう説明した。
「オブリビオンがかかわっている以上、野放しにするわけにもいかないからね。ただ……」
 と、そこで一つ区切る。
「たぶん、会場に乱入していきなり直接オブリビオンを倒す、ってのは難しいと思う。観客が大勢いるからね」
 どれくらいいるんだ、と猟兵の1人が聞けば。
「親子連れから老若男女問わず、ざっと8万人くらい?もっと多いし少ないかもしれない」
 それじゃあ観客の影響を無視するのは難しい、と猟兵たちが頭を抱える。
「そこでこのライブコンテストってわけ。このコンテストでオブリビオンを上回る人気を出せばきっとチャンスが生まれると思う。ただ、その前にオブリビオンから観客の心を放さないとね」

 そこまで言うと手元の資料に目を落とす。
「幸い、このコンテスト、乱入パフォーマンスってのが許されてるみたいなんだ。まずはこれでオブリビオンのパフォーマンスに乱入して人気を奪ってほしい。手段は問わない。パワフル、テクニカル、インテリジェンス、どれでもいいと思う。ただそれだけじゃあ、オブリビオンは猟兵たちがいない間に得たポイントで優勝して満足するかもしれないから、さらにその後みんなのうちの誰かが優勝する必要がある」
 猟兵のなかでじゃあ俺が、私が、という声が聞こえてくる。それを聞いて可奈は少し焦ったように。
「ああ、優勝者は別に複数でもいいみたいだし、ノリと勢いと『いいね!』で決まるみたいだから別に競う必要はないと思う」
 その言葉に一部の猟兵がほっとしたのを見ると可奈は続ける。

「改めて今回の依頼を言うね。パフォーマンスコンテストのオブリビオンのパフォーマンスに乱入し、観客の人気を乗っ取り。その後、オブリビオンのポイントを超えたパフォーマンスで優勝。その後、オブリビオンを討滅、だよ」
 今一度可奈は猟兵たちを見渡すと。
「私は術式維持のため遠くからしか見ることができないけど……みんなのパフォーマンス、期待してるからねっ」
 そう言うと猟兵たちを送り出す準備を始めるのだった。どことなく、うきうきした様子で。


結衣謙太郎
 年末年始って何かとイベント多いよね……録画容量が……。

 あっ、もう始まってるの?

 皆さんこんにちは、たまにはネタものも経験してみないとな、と考えた結衣です。

 可奈の言っている通り、「パフォーマンス依頼」です。

 ユーベルコードの使用とかは問いません、キマイラたちはノリと勢いでやっているのでオブリビオンがやったような観客に危険なことさえしなければなんでもありです(猟兵に危険なこと禁止とは言ってない)。

 複数人でパフォーマンスしたい場合は、お相手の名前と、できればIDを書いてくれると幸いです。

 それじゃ、思いっきりはっちゃけちゃってねー!結衣がつい笑い転げるようなパフォーマンスを期待してますっ!
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第1章 冒険 『ライブ!ライブ!ライブ!』

POW   :    肉体美、パワフルさを駆使したパフォーマンス!

SPD   :    器用さ、テクニカルさを駆使したパフォーマンス!

WIZ   :    知的さ、インテリジェンスを駆使したパフォーマンス!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルテミス・カリスト
「パフォーマンスというのはよくわかりませんが、怪人の攻撃によって人々が危険に晒されるのは捨て置けません!
この正義の騎士アルテミスが人々を守りましょう!」

リス怪人のビームもユーベルコードのはず。
それならば無効化する方法があります!

ステージに乱入しビームの射線上に立ち
身体の力を抜いてビームを受け止めます。

「これこそ、どんな攻撃でも無効化する守護騎士の奥義です!」

ユーベルコードを発動してビームを受けます。
受け止めたビームの衝撃は身に付けた服や防具へと分散され……
服や防具が破れ、弾け飛ぶのでした。

「ふえっ?!
きゃっ、きゃああっ!」

望んでいないのに、奇しくもお色気パフォーマンスになってしまうのでした。



●今回もやられ役
「パフォーマンスというのはよくわかりませんが、怪人の攻撃によって人々が危険に晒されるのは捨て置けません!この正義の騎士アルテミスが人々を守りましょう!」
 リスが現れるや否やビームパフォーマンスに真っ先に食いついたのはグリモアベースでそう話していたアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)。そういえばグリモア猟兵だったのね。
「これこそ、どんな攻撃でも無効化する守護騎士の奥義です!」
 リスの前方にスライディングするように立ちそういうと全身の力を抜いて重力に身を任せる。同時にリスからいいねビームが飛ぶ。

 ビームははたして、アルテミスに命中し、少しアルテミスを勢いで押した後、彼女の服や防具を壊しながら拡散する。
 ……これが彼女のUCなのだ。仕様なのだ、これは。
「……ち、ちょっと、なぜ服が破れ、きゃぁっ!」
 そのままアルテミスは客席前方に落ちる。

「ママー、あの人なんでおようふく脱いだのー?」
「しっ! 見ちゃいけません!」
 と親子連れがドン引きした中で、青年たちが彼女にポイントを与えまくったのは言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔴​

神楽威・紅葉
ねぇ、可奈さん……ビームって切れると思う?

■行動
SPD

オブリビオンのビームを真正面から妖刀夢幻で受けて両断できるか試してみるよ。
成功すれば観客の人たちも守れそうじゃない?
修行中に滝なら切ったことあるから行ける気がするよ。

失敗したら?……ビームって直撃したらどうなるんだろうね?考えただけで恐ろしいんですけど?!
絶対に失敗は許されないよ。いいねとかお客さんたち以上に私の命的に!(やること決めてから後悔してる)

アドリブ歓迎。



●心頭滅却すればなんとかかんとか
 グリモアベースで可奈に話しかけていた猟兵はまだいた。神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)だ。彼女は可奈と同じ旅団だが、仕事で可奈に転送されるのは初めてだ。で、そのセリフが。

「ねぇ、可奈さん……ビームって切れると思う?」

 その言葉をこれから実践しようというように、リスの目の前に立つと目をつぶって刀を構える紅葉。
「おのれ、もう一発――」
 と、紅葉のことも目に入れずビームの準備に入るリス。

 紅葉は妖刀【夢幻】を構える。
 声が響く。「害なるものを殺せ」と。いやいつものことだけど。
 覚悟をする。自らの命を賭す覚悟を。いや決めてから後悔しているだけだけど。

 さながら、それは滝の前のように。
 響く声は滝の音。
 精神を集中し、その時を待つ。

 この雰囲気に、観客の歓声もやんだ。皆、何が起こるのかと見守っている。

(向日葵、椿お姉ちゃん、百合お姉ちゃん……今一度、力を貸して)

 リスが、ビームを放った。
 迫りくる攻撃。
 死へと近づく音。

 紅葉は、双眸を見開いて――

「てやぁーーーー!!」

 ――斬った。
 いいねビームを。

 斬られたビームが二つに分かれて観客の上を素通りしていく。
 その様子に、観客は息をのんだ。

「おお……」
「いい……」
「かっこいい……」

 静かに、しかし激しくボタンが押されていく。
 その様子に紅葉は胸をなでおろした。
(よかった……成功したみたい、だね)

 リスはというと、またしてもいいねビームのパフォーマンスに失敗したからか、地団太を踏んでいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

キケ・トレグローサ
(ルナ)「キマイラフューチャーのお祭り好きなところ、好きよ!!」
パフォーマンス、しかも大人数の前でできるとあるなら行かない道理はない。キケを主人格とし『流浪の楽団』全開でエド(キケの兄で背の高い青年の歌い手)とルナ(キケの妹の可憐な踊り子)を実体化させ、乱入パフォーマンス。ルナがステージの真上の空中にスカイステッパーで飛んで行って。
(ルナ)「ビームなんて見飽きるだけよ!私たち流浪の楽団が『魅了される』経験を教えてあげる!」
宣言と同時にキケがリュートを奏で、エドが歌い、ルナが踊りだす。
キケの調べは速く、ルナも併せて激しい舞踏を魅せ、力強いエドの歌声がそれを後押しする。

*アドリブ・絡め歓迎


諏訪野・みすず
ダンスを披露します。「みすずちゃんのダンス、観てね!」リスに負けないくらいにキュートな踊り子になって、ドローンで相手の動きを注意しながら、(襲ってきた時とかを考えて)ちょっと色っぽいダンスをします。「リスさーん、あとでドングリあげるから、ここは引っ込んで、ね?」


御堂・鈴里
「あらまぁ、みなさん盛り上がってはるわぁ。それじゃ、うちも少しお手伝いさせてもらいましょ」

人様の前で芸をするんは、うちの本職やもの。
ハイカラさんなこの世界の人たちには、うちみたいな狐はちょっと珍しいやろか。せっかくやから、色々お見せしましょ。
まずは篠笛の演奏をお見せしましょ。穏やかなサムライエンパイアの音色を楽しんで、安らいでもらいましょか。
それが終わったら、本番に祝詞と舞を演じましょ。
祝詞「豊穣」で皆様の身を癒しつつ、舞扇「赤牡丹」を使った舞で目を癒してもらいましょ。
うちとしては、皆様に楽しんでもらえるのが一番やもの。
何か現地でご希望が出れば、それにも答えましょ。お写真とかも、喜んで。



●ライブの時間です
「はいはい、演武は楽しんでもらえたやろか?」
 入れ替わりで出てきたのは御堂・鈴里(旅芸人・f11162)。
「それじゃ、続いてはうちの篠笛を、どうか聞いておくれやす」
 鈴里は篠笛を取り出すと、穏やかに侍の国の音色を響かせる。
「いい音色だ……」
「いい……」
 観客は先ほどまでの緊迫した感じから一転、穏やかな雰囲気を感じ取る。

「――篠笛は以上どす。では、次に――」
「おい、これは俺のパフォーマンス――」
「リスさん、どんぐり後であげるから、ちょーっと黙っててね?」
 リスが自分のイニシアチブを取り戻そうとしたところにさらに乱入したのは諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)。しかも、踊り子風の割と魅惑的な格好だ。
「おい、あれバーチャルキャラクターじゃねえか?」
「おお、ほんとだ!いやー、バーチャルキャラクターのダンスともあれば、期待できる!」
 キマイラたちが興奮する中、さらに。
「私たちもいるわ! みんな、今日は存分に楽しんでいって!」
 と、ステージの真上にキケ・トレグローサ(たった一人の流浪の楽団・f00665)のUCで実体化したルナが飛んでいく。
 ステージの大道具の上に着地した時には、さらにキケとエドがステージ上に乗っており。
「みんな! 本日限りの夢のコラボレーション! 私たち流浪の楽団(オルケスタ・デ・ビアヘロス)プラスツーが『魅了される』経験を教えてあげる!」
 ルナがそう宣言するとキケがリュートを奏で、エドが歌い、ルナが踊りだす。
 合わせるように鈴里も「豊穣」と題された祝詞を歌いながら舞扇「赤牡丹」を使った舞を踊り、みすずも負けじと(ちょっと色っぽい)ダンスをする。
 2つの歌声はハーモニーとなり、観客の心を癒していく。
 曲が進むにつれだんだんキケの調べは速くなり、ルナも併せて激しい舞踏を魅せ、力強いエドの歌声がそれを後押しする。鈴里とみすずも負けじとそれについていく。

「お前ら、ここは俺のパフォーマンス――」
 と、リスが邪魔しようとした瞬間、リスは上に飛んでいる何かに気づいた。

 撮影用のドローンだ。これはみすずが念のために、と用意したもの。激しいダンスをしながらも、みすずはリスの動きを見ており、時折ちらっとリスの方を見ていた。 それはついてこれるか、というよりも、そこを動くな、という感じで。
(……これじゃあ、行動を起こしにくいじゃないか! くそっ、このまま黙って観客が盛り上がるのを見ていくしかないのか――!?)
 リスが悔しそうに歯を鳴らす中、観客の盛り上がりは最高潮に達していた。

「いぇーい! みすずちゃんたちのこと、ちゃんと見てるー!?」
 間奏でみすずがそう叫べば観客がボタンを押すのも忘れるほどの盛り上がりを見せる。
「おっけー! ここからますます盛り上がっていくからねー!?」
 と、観客席に飛び出しそうな勢いでみすずはその声援にこたえた。

 もはや観客の勢いはとどまるところを知らず。
「お前ら、最高だぜー! フゥー!」
 いつしか、司会までもマイクを持ったままノリノリになっていた。

(――舞は本来、こんなに盛り上がるようにするものでもなし、ましてやこんな高速で派手に踊るものでもなけんど――たまにはこういうのも、ええなぁ……猟兵同士で異文化交流しあうのもええわぁ)
 そう思いながらも踊り(まい)続けた鈴里は、ふと、笑みをこぼしていた。
(――うちは人様の前で芸をするんが本職。芸は、人様を楽しませなあかん。この混ざりあいで、それが為されたとすれば、ほんまにおおきにやわ。一緒にやってくれとる猟兵にも――盛り上がってくれとる観客にも)
 もはやリスなんか忘れたかのように、会場はライブで盛り上がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『勝利の栄光を掴め!』

POW   :    情熱を燃やして優勝する

SPD   :    冷静な作戦で優勝する

WIZ   :    なんやかんやで優勝する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●猟兵のパフォーマンスタイムです
「オーケー、乱入がありましたが、以上、『リス』さんのパフォーマンスでした!」
「はぁ!?」
 乱入された挙句に観客の人気を持っていかれ、しかもターンエンドを宣言されたリスは抗議をしていたが――
「おい! ふざけんな! 乱入が――え? ちゃんとしたルールだからOK? いちゃもんつけるなら失格にする? は、はぁ、わかりました……」
 スタッフに注意されすごすごとステージを後にした。

「さて次ですが――皆さん、もうお判りでしょう!猟兵です!猟兵たちがこのコンテストに参加してきました!」
 先ほどまでのライブに負けないくらい熱狂するキマイラたち。動画をアップすればすぐミリオン。子供に見つかったら無限握手会。それほどまで大人気な猟兵たちの参戦に、「生きててよかった」という声まで上がる始末。

「せっかくなので、猟兵の皆さんのパフォーマンスといきましょう!」
 今まで以上に盛り上がるキマイラたち。観客の期待が高まっているのはまちがいない。

 さあ、ここからだ。
 ナイスパフォーマンスでリスの得点を超えるんだ、猟兵たち!
諏訪野・みすず
ダンスを空中で披露します。「みすずちゃんのダンスは宇宙一、だよっ!」「邪魔なリスもいなくなったし、みんな、踊りまくりよ!」他の猟兵や観客も巻き込んで、ダンスをみんなでします。「ダンスは宇宙の共通言語! みんな、楽しみましょう!」ダンスは激しい、情熱的かつ扇情的なもので。


キケ・トレグローサ
ルナ)「ここからが本番ね!さぁ、みんな出ておいで!」
ルナは宣言と共にUCを発動。魔法で作り出した妖精の踊り子が飛び出し会場全体で踊り始める。キケの演奏、エドの歌に合わせ、ルナと妖精たちは会場のいたるところで踊り、妖精たちは軌跡に光の粒子を煌めかせながら飛び回る。観客にウインクやハイタッチで絡みに行く妖精もいる。
ルナ)「みんな楽しんでる?楽しんでるなら声をだせぇ♪Say Wow!!」
曲の合間でルナも観客を煽り、ボルテージを上げる。
パフォーマンスの最後、妖精がルナのもとに集まり曲の終わりと同時に会場に散開。会場を光の粒子で包みこむ。
ルナ)「楽しんでくれた?流浪の楽団でした!」

*アドリブ絡め歓迎



●アンコールはいりました
「ここからが本番ね! さぁ、みんな出ておいで!」
「邪魔なリスもいなくなったし、みんな、踊りまくりよ! みすずちゃんの宇宙一のダンス、見ててよね!」
 先ほど素晴らしいライブを見せてくれたみすずとキケ、ルナ、エド。ルナがUCを発動すると妖精の踊り子が会場のあちこちで踊りだす。アンコールに応えるようなキケの演奏とエドの歌に合わせるようにルナや妖精は会場のあちこちを飛び回る。

「うおっ!? こっちにも来た!?」
「ママー、ようせいさんだー!」
 中には観客にアプローチをする妖精もいて、これには会場も大盛り上がり。

「みんな楽しんでる? 楽しんでるなら声をだせぇ♪ Say Wow!!」
『Say Wow!』
「声が小さいよー!? もういっかーい! Say Wow!!」
『Say Wow!!』
「よーし、いっくよー! みんなも一緒に踊っちゃえー!」
「ダンスは宇宙の共通言語! みんな、楽しみましょう!」
 ルナがコール&レスポンスを繰り出せばノってきたキマイラたちにみすずも呼び掛け、まさに会場はダンスパーティー。
 みすずがスカイステッパーを使い空中で激しく情熱的な踊りを見せる中、ルナたちも引き続き会場中を飛び回っていく。
 エドとキケの演奏と歌も、それに合わせるように熱さを増していく。ここはもはやクラブイベントなのか、そうと勘違いしそうなくらいの熱気だった。

 しかし曲もずっと続くわけではなく、いつかは終わりが来る。
「さあ! ラスト、いっくよー!」
 その言葉と共にルナとみすず、そして妖精たちが一斉にステージに集合する。
 そして曲が終わるその瞬間。妖精たちが散会し、会場中が光の粒子に包まれる。
 その様子を見たキマイラたちがボタンを次々に激しく連打していく。
 それを見たルナが満足げに叫ぶ。
「みんな楽しんでくれたー?流浪の楽団(オルケスタ・デ・ビアヘロス)プラスワンでした!」
 ルナとともにみすずが手を振る。大歓声の中ステージ脇へはけていく流浪の楽団プラスワン。

 結果がリスのはるかに上、ダブルスコアの1位だったのは言うまでもない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イデア・ファンタジア
よーし、それじゃあ私の【アート】、楽しんでいってね!
「ファンタジアを今ここに、その姿を描き出そう!君の名は――ディープダイバー!」
『空の白鯨』で、空に描いた白い鯨が、色とりどりの魚達が、生きてるみたいに動き出すよ。
鯨や魚が宙を泳ぐのが不思議?ううん、もうここは海の中なの。だから私だって――泳げる!
あらかじめ着込んでた水着になって、まるで本当に水の中にいるみたいに空中をすいすいーっと泳ぐよ。
観客の頭上を泳いだり、手が触れるくらい近づいたりしちゃう。
でもこのユーベルコード、実はこれだけじゃないの。
なんと!みんなも一緒に泳ぐことができちゃうの!さぁ、素敵な空中遊泳を楽しもうよ!


栗花落・澪
【WIZ】
僕にかかれば
空だってステージになるんだからね!

【飛行戦術】を生かし
天使の翼で天井付近まで舞い上がったら
【破魔】の力を宿した【優しい、歌】を紡ぎながら踊るよ
宙に大地があるかのようにステップを踏み、時には旋回
敢えて観客の伸ばした手に触れられる位置で低空飛行し
その手に触れていきながらウインクしてみせたり

【パフォーマンス】としてUCを発動
ふわふわと上空で舞いながら会場いっぱいに鈴蘭を散らせ
体を光らせれば白花が眩い朝陽に照らされた雪のように見える演出

あっ、もし舞台袖から見られてるなら
ついでにリスさんにもエンジェルスマイルで
【誘惑、催眠】狙ってみちゃおっかな

※容姿、性別いじり、アドリブ絡み全歓迎



●それはまさに、夢のような体験だった
「ライブの次は、アートなんていかがかな?」
 ライブしてきた猟兵たちと入れ替わるようにして出てきたイデア・ファンタジア(理想も空想も描き出す・f04404)。イデアは七大絵筆『セプテントリオン』を顕現させると、それを優雅に振るう。
「ファンタジアを今ここに、その姿を描き出そう! 君の名は――【空の白鯨】(ディープダイバー)!」
 イデアの描いた空に描いた白い鯨が、色とりどりの魚達が、生きてるみたいに動き出す。その様子に観客からは思わず声がこぼれる。
「鯨や魚が宙を泳ぐのが不思議? ううん、もうここは海の中なの。だから私だって――泳げる!」
 イデアは服を脱いで水着になると、ステージを蹴り上げ、空中へ。まるで魚のうちの1つみたいに、優雅に泳いでいく。
「ほら、君も!」
「あっ、うん!」
 イデアがステージ脇に呼びかけると、もう一人、少年がステージに――いや、ステージをけりだし、優しい歌を歌いあげながら天使の翼で空へと舞い上がる。彼の名は、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。2人は時には旋回し、時には敢えて観客の伸ばした手に触れられるほどの高さで低空飛行し、時には観客の手に触れてウインクしてみせたり。

 と、澪がパフォーマンスをしようと足を止めた。澪はUCを発動し、自分の武器を鈴蘭の花びらに変え、会場いっぱいに散らせる。そこに2人が体を光らせるように迷い込めば、まるで白花が眩い朝陽に照らされた雪のように輝き、その横を白鯨が通り過ぎていく。会場がいっそう感動の声にあふれる。

「ほら、みんなも一緒においでよ!」
 イデアがそう手を観客に向ける。すると、観客がひとり、またひとりと空へと浮かんでいく。最初は驚きつつも、2人に連れられて空中遊泳を楽しみだす観客たち。天使のような可愛さの2人に連れられ、会場はまるで1つの映像(あーと)のようになる。
 それは、鈴蘭の花びら降り注ぐ中、みんなが色とりどりの魚と白鯨とともに、空に浮かぶ海を泳ぐ――そう、まるでそれは――天国のような。

 澪はふと、ステージの脇へと行く。
 そこにいたのは落ち込んでいる他の参加者たち(リス含む)。
「そんなところにいないで、こっちで一緒に泳ぎませんか?」
 澪は天使のようなほほえみ(実際オラトリオなんだけど)でそう語りかける。
 その微笑みにやられたのか、ひとり、またひとりと彼に導かれステージへ。
 最後に残ったリスは最初こそしかめっ面をしていたが、澪は方針転換。
 誘惑できないなら、催眠状態――トランス状態にしちゃえばいい。澪はUCを発動しつつリスに微笑みかける。
 UCとしてのエンジェルスマイルにやられたリスはとろんとした顔で、彼の手を握る。
 そのまま彼は他のステージ脇にいたスタッフも巻き込み、イデアの【アート】の中へと招待した。まるでそれは、天国へと導く天使のように。まあ実際天使(オラトリオ)なんだけど。

 いつしか、観客も参加者もスタッフも、みんな混ざってイデアのアートを楽しんでいた。
 ポイントがどのくらいもらえたかは――いうまでもないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御堂・鈴里
「そうやなぁ。普段の使い方とはちょっと違うんやけど、やってみましょか」

皆様、少々この鈴里めにお付き合い下さいまし。
舞踊「唐紅の相生獅子」をお見せしましょ。
うちは美しく、柔らかく、静かに舞いましょ。1人残された女の儚さを語るように。それでも獅子のように気高く逞しい、お前様を信じて待った健気な女を語り継ぐように。
呼び出した甲冑武者には舞ってる間、演武をしてもらいましょ。
槍を使った大きな動きで派手にいきましょか。愛する者との幸せの為に、戦に生きて戦で果てた、男の雄々しさを語りましょ。
最後には、甲冑武者と2人で舞い、恋仲の男女の本来の美しさを語りましょ。甘く、優しく、誰もが羨むように。



●舞踊開演
「【あーと】やったら、うちも負けまへんで」
 イデアたちと入れ替わりでステージに出てきたのは先ほどライブで見事なコラボをした鈴里。
「皆様、少々この鈴里めにお付き合い下さいまし。舞踊「唐紅の相生獅子」をお見せしましょ」
 鈴里はUCの域に達した舞踊を舞い、唐紅の甲冑武者を呼び出す。

 鈴里は舞う。
 美しく、やわらかく、そして静かに、1人残された女の儚さを表すように。
 それでも、信じるものを信じて待ち続けた、健気な女を表すように。

 武者は演武する。
 槍を使い、大きく派手に、堂々と戦に、武に励む男の勇敢さを表すように。
 それでも、愛するものとの幸せのため、戦に生き、戦に逝き果てた、雄々しき男を表すように。

 やがて2人は一緒に舞う。
 甘く、優しく、誰もが羨むような舞を。
 恋に溺れた男女の、本来の美しさを表すように。

 その舞踊は確かに、観客が見とれるほどの、素晴らしいものだった。

 だが――

 ――結果は、リスを若干上回っただけにとどまった。
 さすがに素晴らしいものを2連発で見せられてしまい、観客も肥えてしまったのだ――

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『いいねリス』

POW   :    強いっていいね! いいね!ボム
【いいね! 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【いいね!ボム】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    足がはやいんだね! いいね!ビーム
レベル分の1秒で【いいね!ビーム 】を発射できる。
WIZ   :    いいね!って思ったらみんなあつまれー!
戦闘用の、自身と同じ強さの【共感者】と【いいねリスの分身】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠青景・黒影です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●リス、怒る
 かくして、その後も色々な参加者がパフォーマンスをしたが、結局優勝は猟兵たちのものとなった。
 しかも、リスは最下位という憂き目にあってしまった。

 コンテスト終了後、観客やスタッフがはけていく中、リスはステージ脇で――
「待てや!」
 ――猟兵たちにケンカを売っていた。
「お前らのせいで、せっかくの計画が台無し――それどころか、乱入されて最下位というかわいそうな目で見られることになってしまった!
 この気持ち――お前らへのいいねで返してやる!」
 それだけなら別に問題ないのでは、と一瞬首をかしげる猟兵たちだが、リスが適当に放ったいいねが爆発する。
 しかもリスは明らかに戦闘態勢だ。

 ――やるしかない。
 猟兵たちは売られたけんかを買うことにした。
 まあ、そもそも今回の依頼はオブリビオンの討滅が目的だからね。
キケ・トレグローサ
突然爆発したいいねに風圧に尻餅をついたルナが悲鳴を上げる。すると、キケとエド、つまり妹ルナを溺愛する兄たちがキレます。手が付けられません。
エド)「おう、今お前の未来は決まったぞ。俺たちの妹に何してくれた?あぁ?」
エドが愛用のナイフ取り出し宣言するのに対し、キケは無言で無表情で(怒りすぎて顔に表情が出てない)戦闘用に改造したリュートで無限に殴りつける。UCを使わない。ただ単純にキレた攻撃です。
エド)「お前の計画なんかどうでもいいんだよ!てめぇ、ルナが怪我したらどう責任取るんだ、コラァ!」
キケ)「…ユルサナイ…」
一心不乱に二人はリスを袋叩きにします。
兄たちに呆れつつルナは消滅しキケの中に戻ります。



●流浪の楽団、相当やばいシスコンだった
 リスの牽制のいいねボムに対してつい尻餅をついてしまったルナ。
「た……たすけてー!!」

 ルナの口からつい出たその声にキケとエド、二人の兄がキレた!
「おう、今お前の未来は決まったぞ。俺たちの妹に何してくれた? あぁ?」
 と、エドは愛用のナイフを取り出すとリスの首根っこをつかむ。そのリスの後頭部を無表情でリュートでゴッゴッと殴りつけるキケ。信じられる? これ、UCじゃないんだぜ?
「い、いや、俺の計画の邪魔なんかしやがった――」
「お前の計画なんかどうでもいいんだよ!てめぇ、ルナが怪我したらどう責任取るんだ、コラァ!」
 と、エドが壁にリスを叩きつけるとキケと共に袋叩きにする。
「ユルサナイ……ユルサナイ……ユルサナイ……」
「ルナに手ぇ出すなんて、よっぽど骸の海に戻りてぇようだな?」

 そんな兄たちを見て。
「まったく……バカシスコンなんだから。ま――おかげで助かったんだけど。」
 呆れを通り越して半ば満足げな顔でそういうと、静かに消滅していった。
 ――流浪の楽団は1人で3人。ルナはあくまでキケの【中】に戻ったにすぎないのだ。
 もっとも、このおかげで「ルナが逃げた」って思われて他二人による袋叩きは激しさを増したわけだが。

成功 🔵​🔵​🔴​

諏訪野・みすず
「リスさーん、お願いだからここで倒されてくれる?」【エレクトロレギオン】で数で対抗します。「ちょっと残酷かなぁ?」トドメは手持ちの【バールのようなもの】で殴り倒します。「これで一丁上がり!」見映えの良い戦いをするよう心掛けます。



●3人目の袋叩き
「いい加減にしろよ!?」
 リスは袋叩きにされながら激怒すると、自分の分身や共感者たちを召喚して代わりに猟兵たちを襲わせようとする。

 が、それが猟兵たちに届くことはなかった。

「リスさーん、お願いだからここで倒されてくれる?」
 みすずの周りに展開される機械兵器たち、その数およそ75。
 相手も相当数の召喚数だが、数の暴力には勝てない。
 1人、また1人と倒されていく分身や共感者たち。
 そしてそれに紛れ込んでリス本人へ近づくみすず。その手にはバールのようなものが……あんた意外に殺意満々だな!?
「そうかな? ちょっと残酷かな?」
 ……ま、まあ、いいと思うよ。うん。相手はオブリビオンだしね。慈悲はない。
「それじゃ、いっちょ行きますか――」
 と、分身たちが消えたリスの袋叩きに乱入するみすず。その姿はどこか小気味よく、動画にできそうなんじゃないかというくらいだった。
 仕上げには。
「これでいっちょ上がり!」
 と、思いっきり脳天にバールのようなものを打ち込む。
 リスが昏倒したようにのたうち回る。その様子に、みすずはついカメラ目線をするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
もー、さっきまで一緒にステージ楽しんでたくせに
リスさんちょっとわがままだぞ、メッ
え、催眠?なんのこと?(すっとぼけ)

敵のPOW、SPD技は【飛行戦術】を生かし
空中旋回や素早い移動で回避狙い
WIZ攻撃は回避しながらのリス狙い

攻撃特化の味方がいれば極力積極攻撃はせず
【歌唱、催眠】でリスの動きを鈍らせたり
【全力魔法】を足元に放ち態勢を崩させたりと
サポート行動優先

攻撃特化の味方がいない場合はリスの攻撃動作を【見切り】
【全力魔法、UC】での積極攻撃でリスを妨害
挑発で【誘き寄せ】囮に
その攻撃、僕まで届かせられる?

リスさん…君の容姿には、僕からもいいねしてあげるよ
もふりたい(真顔/本音)

※アドリブ絡み全歓迎


神楽威・紅葉
今更だけど、自慢のいいねを封じてあげたらどうなるのかちょっと興味が…。

■行動
UC封じでリスの各種いいね攻撃をできなくするよ。
地団太踏むリスがちょっと可愛かったから、もう一度見たいというのも理由の一つだけど…。

もちろん迷うことなく退治はするけど、オブリビオンにこんなに愛着沸いたのは初めてかも…私、リス派じゃなくて猫派なんだけどなぁ。

■真の姿
人の目が多すぎるから、真の姿は晒したくないかなぁ。
(能力値加算がされなくなってでも衆目には晒したくない様子)

アドリブ歓迎・絡み歓迎



●スーパーモフりタイム
「もー、さっきまで一緒にステージ楽しんでたくせに。リスさんちょっとわがままだぞ、メッ」
 澪が前のめりで指を出しながらリスに言い放つ。
「え、俺そんな楽しんでたか?」
 痛みから回復し起き上がったリスは首をかしげる。そりゃそうだ、催眠中だったんだもの、記憶がおぼろげなのも無理はないよね。

「でも今更だけど、自慢のいいねを封じてあげたらどうなるのかちょっと興味が……」
 と紅葉が言うので、澪も。
「じゃあ、僕がそのチャンスを作りますね」
 と、リスの足元に全力の魔法を放ち、リスが大きく体勢を崩したすきに素早く近づくと耳元で囁くように歌う。さっき脳天をやられて頭がぐわんぐわんしているリスの脳に催眠音声のような歌が響く。するとどうなるか。リスはなすすべなしに催眠にかかり、どことなく眠そうな目つきになる。
「今ですよ!」
「ちょっと待って、え~っと……あ、あった!」
 と、紅葉が若干遅れて取り出したのはペンみたいなもの。それの先っぽを突き刺すようにリスに投擲する。
「あいた! 俺は今、何を……はっ!?」
 リスが違和感に気づく。
「俺の、いいねが……使えない!?」

 今までできていたことが急にできなくなる、というのは誰しも驚き、困惑し、うろたえるものだ。リスも例外ではなく、UCを奪われておろおろしている。
 そんなリスに優しく語り掛けるように澪が一言。

「リスさん……君の容姿には、僕からもいいねしてあげるよ」

 じりじりと近づく澪と紅葉。澪はいたって真顔で、先の言葉も本心であることがうかがえる。一方の紅葉は。
(さっき地団太踏むリスがちょっと可愛かったから、もう一度見たいというのも理由の一つだけど……そもそも私、リス派じゃなくて猫派なんだけど……でも、つい愛着わいちゃう……)

 そう思う二人がたどり着いた結論はただ1つ。

「「モフりたい!!」」

 二人は一斉にリスにとびかかり抱き着き、モフり始める。
「ちょ、お前ら、何いきなり――」
 リスの方から、痛みとはまた別の悲鳴が聞こえましたとさ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ドアクローザ・バックチェック
暴れリスがいると聞いた……。
リスを倒せばいいのか? わかった、手伝おう。

私もパフォーマンス、というか舞踏には自信がある。
スカイステッパーで空中を乱舞して、【残像】を作ってみせよう。
貴様のいいね!ビームとやらが当たるとは、思わぬことだ。
ビームを避けたら、そうだな……蹴りでも食らわせてやろう。

パフォーマーなら勝負に負けて悔しいのは当たり前だ。
その悔しさを次に繋げられたら、良いと思う……いや、いいね、と思うぞ。



●助っ人参戦
「暴れリスがいると聞いたのだが……」
「あっちです、猟兵さん!」
 キマイラの1人にリスのもとへと誘導されたドアクローザ・バックチェック(ケーキナイフ・f11864)。現場を見てみれば――
「なんだ、これは」
 あったのはモフられて悲鳴を上げるリス。あれは本当に敵なのか? 暴れてるって、抵抗しているだけなのでは? そんな考えが脳裏をよぎる。しかし、あんなんでもオブリビオンはオブリビオン。倒さなければいけないのだ。
「おい、そこのリス。貴様のいいね! ビームとやらが当たるとは、思わぬことだ」
「ああ!?」
 思い切った挑発にリス、ガチギレ。モフってた猟兵たちを弾き飛ばしいいねビームをドアクローザに飛ばす。
 それをドアクローザは空を蹴ってかわせば、残像のできるほどの速さで乱舞する。
 青筋を浮かべながらリスはいいねビームを乱射する。それをことごとくかわしていくドアクローザ。

 リスが息を荒くして、疲れたようにビーム乱射をやめた瞬間、ドアクローザは左足で空を蹴るとリスに向かい勢いそのまま右足で蹴りをリスの脳天にたたきつける。
 疲れたところにこの一撃はこたえたようで、リスはゴロンゴロンと転がり、壁にぶつかって止まる。

「パフォーマーなら勝負に負けて悔しいのは当たり前だ。その悔しさを次に繋げられたら、良いと……いや、【いいね】と思うぞ」
 見下すような目でリスを睨み、ドアクローザはそう言い残すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​


●リス激怒
「いい加減にしろよ!?」
 好き放題されてきたリスだがここにきて怒った!
「そもそも、俺らのパフォーマンスをキマイラたちが『時代遅れ』とか言ってるのが悪いんだ! 今一度見せつけてやる、俺の在り方(パフォーマンス)を!」

 言いながらリスは逃走した!
 慌てて辺りを見渡す猟兵たち。と、そこにキマイラたちの悲鳴が!
 駆けつけてみれば、会場入口付近でキマイラにいいねビームをこれ見よがしに目の前でしているではないか!

「やだー! 時代遅れー!」
「そうだろうな、てめえらにとってはそうだろうけどな! こっちはこれで生きてんだよ! この『いいね!』パフォーマンスで生きてきたんだよ!」

 ……少し可哀想な気もするが、被害を出すわけにはいかない。
 猟兵よ、今度こそリスをぶっ飛ばしてやるのだ!

 あ、キマイラたちがいるからパフォーマンス交えながら攻撃するとなんか喜ばれるかもね!
シャオ・フィルナート
★→アイテム
【】→技能

リスさん……汚れてる…
大人しくしててね

★氷麗ノ剣から放出させた水による【属性攻撃+UC】で
敵の周囲に水の竜巻発生後凍らせ閉じ込める
俺が登れるように壁の周囲だけ坂状に
氷は透明だから敵の様子は外からでもバッチリ
あ、今ビーム撃つと自分に跳ね返るからご注意を(嘘だけど)

さて…それじゃあやるね
なにって……お洗濯?

氷の壁の内側に水を大量放出
渦を発生させぐーるぐーるお洗濯
キマイラさんの巻き込み防止と
敵の洗濯で一石二鳥…?

終わったら★雹燕を作り
一振りで鋭い氷の刃を【一斉発射】
壁を派手に砕き壊し砕け散る氷の欠片で綺麗な締めを演出しつつ

……よかったね
綺麗になったよ…リスも

※常に無表情無感情



●悪夢の洗濯
「リスさん……汚れてる……大人しくしててね」
 暴れるリスに近づくシャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)。ゆっくりと氷麗ノ剣を抜くと『absolute zero』を使用し、水を放出させた後竜巻にした後に凍らせる。
 キマイラたちから見事な氷像におー、と声が上がる。しかしそんなのも気にしないまま、シャオは次の段階へ。
 自分が登れるようにあえて壁の周囲だけ坂状になっている部分を登れば、リスに呼びかける。
「……あ、今ビーム撃つと……自分に跳ね返るから……注意してね」
「な、なんだと!?」
 あ、リス凍ってなかった。氷の壁の中にいただけなんだ。喋れたんだ。
(まあ……嘘だけど……ね)
 あ、嘘なのね。

「さて……それじゃあやるね」
「おい、何する気だよ!?」
「なにって……お洗濯?」
 嫌な予感を感じたリスが壁を叩くが、壊れる様子はない。その間にもシャオは氷の壁の内側に水を大量放出し、渦を発生させる。
「ごぼがぼぼごぼがぼぼぼ」
 リスがまるで洗濯機でおぼれているかのように回転する。知ってる?洗濯機って、中で回されると、相当酔うんだぜ……

 しばらくして洗濯が終わると、リスはもう酔いながら目を回している。そこにシャオは空気中の水分から雹燕――燕の翼を模した美しい氷扇を作り出し、氷の刃を一振り、飛ばす。すると壁の氷は綺麗に、そして派手に砕け散り、キマイラたちがリスのことも忘れて見惚れるほどの映像になった。

「……よかったね……綺麗になったよ……リスも」
 と、言い残して去ろうとするシャオにキマイラたちがもう一度綺麗な芸術を見ようと駆け寄っていく。この後どうなったのかは彼しか知らない。

 ……うん、確かにリスは綺麗になったけど、リスの視界は全然綺麗じゃないよ。酔って歪んじゃってるよ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アメリア・イアハッター
時代遅れな貴方に、時代を超えても愛されるモノを見せてあげましょう!
そう、それは即ち……ロボよ!

・方針
最初の一撃をド派手に叩き込んでカッコつけちゃおう!

・行動
「待ちなさい! それ以上の横暴は、許さないわ!」
宇宙バイク「エアハート」に乗りフルスピードで相手に接近
時折ハンドルを切って相手に攻撃の的を絞らせないように

「変身!」
接近できたらスピードに乗ったまま【Air Max Heart】を使用しロボに変身
そのままの勢いで思いっきり「Vanguard」で殴りつける
「唸れ! ヴァンガーーード!」

うまく決まったら、決めポーズでパフォーマンス
キマイラさん達を喜ばせつつ安心させられたらいいな

共闘アドリブ歓迎


ドアクローザ・バックチェック
ん、まだ動けたのか。
思ったより、しぶといリスだ。
今度こそ仕留めてやろう。

まず、リスを追撃に行った他の猟兵とできる限り連携しよう。
少なくとも、彼(彼女)のパフォーマンスを邪魔しないようにするつもりで動く。

タイミングを見計らって、私もリスを追撃しよう。
せっかくだから、キマイラたちに何かパフォーマンスを見せてやりたいが……
【カウンター】を狙った居合切りでもしようか。
リスがいいねを放つ瞬間の隙をついて、機械太刀で一閃、切り伏せてやろう。
いや、真剣で斬るのは……まずいか?
リスを斬ったら、グロテスクなことになるかもしれない……。
よし、みね撃ちにしておこう。うん。



●最後の一撃は、激しく
「待ちなさい! それ以上の横暴は、許さないわ!」
 宇宙バイク「エアハート」に乗りフルスピードでリスに接近してくるのはアメリア・イアハッター(想空流・f01896)。帽子のヤドリガミである。フラフラなリスがおぼろげに見えたそのバイクにいいねボムを打とうとするが、視界がおぼつかないかそれとも、アメリアが相手に攻撃の的を絞らせないようにハンドリングしているからか、狙いがうまく定まらずなかなか当たらない。
 なかなか当たらないということはつまり、見ているキマイラの方に被害が出そうということであるが。それを防いだのは。

「ん、まだ動けたのか。思ったより、しぶといリスだ。今度こそ仕留めてやろう」
 と頭をかきながら会場から現れたドアクローザだ。パフォーマンスの邪魔にならないよう、そして連携がうまくいくように、いい感じにキマイラたちを被害の出ない場所に集める。

 アメリアはエアハートに乗ったまま叫ぶ。
「時代遅れな貴方に、時代を超えても愛されるモノを見せてあげましょう! そう、それは即ち……ロボよ!」
 するとリスが負けじと。
「なにが……ロボだ……あんなの……ただの人間の装甲だろうに……」
 と、アメリアをしっかり見つめていいねボムを放とうとする。

 だが。
 それがアメリアに届くことはなかった。

 ドアクローザが見事にカウンターを決めた。
 キマイラたちの誘導を終えたドアクローザは自らの機械太刀に手をかけ、アメリアにいいねボムが放たれる瞬間――居合切りのように、リスに一撃を与えたのだ――さすがに真剣で赤い何かを出しちゃうとキマイラたちがドン引きすると見たのか、峰打ちだが。逆にそれがリスをひるませ、再びフラフラさせる。

「オーケー、助かったわよそこのあなた! いくわよ、エアハート! 変身!」
 叫ぶや否や、UCの力を借りてエアハートが変形し、アメリアの人間態が中に取り込まれる。音を立てながらエアハートがさらに変形していき、最後に帽子が頭の部分に入ると、全長316cmほどの巨大ロボに変身!言っとくけど、彼女、ロボでも人間でもなく帽子のヤドリガミだからね!?

「唸れ! ヴァンガーーード!」
 ロボアメリアの右腕に縛霊手ができたかと思うと、そのまま思いっきりリスをパーンチ!
「う、うわああああーーーーー、覚えてろーーーー……」
 そのままリスは星になってしまった。あ、依頼に行くための代金にできない方の星ね。言うまでもないけど。

●一仕事終えて
 最後の一撃を決めて上機嫌なロボアメリアは決めポーズをしていた。子供たちをはじめとした多くのキマイラたちが群がる。この分ではしばらくは拘束されるだろう。彼女はあくまでロボじゃなくてヤドリガミなんだけどな。しかも帽子の。

 それを傍目に見たドアクローザは、ふっ、と一息つくと去ろうとしたが。

「あ、あの……先ほどの剣技、素敵でした。あれは、どうやって……?」
 聞いてきたのはキマイラのうちの数名。しかもまだ小さいのに、近未来的っぽい剣を持っている。
 ――どことなく自分が重なって見えた。自分はキマイラであるのはわかっているのだが、どんな動物のキマイラかは自分でもわからない――だが、目の前のキマイラたちが、どことなく自分と重なって見えたのは、果たして気のせいか。それとも――

「――ああ、なんやかんや、あってな。お前にもわかるよ――私くらいになればな」
 そう言い残すと、目をつぶりながら去っていった。

●このノリで締めてしまおう
 こうして、第2019回パフォーマンスコンテストを巡る戦いは終わりを告げた。
 キマイラフューチャーのこの区域には再び平和が訪れたのだ!
 だが、オブリビオンの脅威がある限り、今日もキマイラフューチャーのどこかで平和が脅かされているだろう!
 戦え! イェーガー! 脅威がなくなるその日まで!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月16日
宿敵 『いいねリス』 を撃破!


挿絵イラスト