クラウドオベリスクの攻防
●其はそびえ立つ邪なる一柱
それは今もなお天を貫くように立っていた。
それは悪しきなる者を守護する庇護の塔。
群竜大陸への道を閉ざすもの。
多くの守護者に守られし邪悪なる一柱。
銘、クラウドオベリスク。
それを守護する竜が顎(あぎと)をもたげる。
是を破壊し、破却する。
伝説に記された道筋をたどる為に。
●守護者たち
「イエス、イェーガー。新たなる予知の時間です」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は転送の準備を行いながら猟兵たちに視線を向けた。
紫紺の瞳がグリモアベースに集う戦士たちを一瞥する。
「今回はアックス&ウィザーズ。群竜大陸への道筋を切り開く為の布石です」
そうしてグリモアを手元に呼び出せば、情報ウィンドウが展開されていく。
予知によって示された場所。
そこにはそびえ立つ悪しき邪柱、そしてそれを庇護する城塞都市が存在していた。
「イェーガーたちはここに乗り込み、クラウドオベリスクの破壊を目的として行動を行います。
ただし、オブリビオンもそれを感知している節があります」
なので、迎撃に強力なオブリビオンが送られる事でしょう、と銀糸の少女は告げる。
「迎撃してきたオブリビオンを撃破、後に城塞都市への攻撃を行います」
情報ウィンドウで表示されたオブリビオンマークにバツの字がつけられる。
そのまま、侵攻矢印は町へと続き、交戦マークがつけられる。
「城塞都市の攻略戦の為に、かなりの反撃が予想されます。
また、敵の数も膨大でしょう。攻城級戦闘を想定してください」
そうして、城塞都市の交戦マークにバツの字が打たれれば侵攻矢印はそびえ立つ黒柱にたどり着く。
そこで表示されるのはオブリビオンを示すマーク。
「想定ではより強力な守護者がいると思われます。
この守護者を撃破して漸く我々は本来の目的であるクラウドオベリスクの破壊へと取り掛かれます」
その無機質な眼差しで彼女は猟兵たちを一瞥してから、また口を開く。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
お久しぶりです。続いてのシナリオはこちら。
悪しきなる邪柱・クラウドオベリスク破壊作戦。
攻め込むは城塞都市、そして無数の竜の群れ。
いざ征けイェーガー、ドラゴンスレイヤーだ!!
第1章 ボス戦
『白銀竜』
|
POW : 白銀竜のオーラ
全身を【一定ダメージを反射するオーラ】で覆い、自身が敵から受けた【受けたダメージ合計量】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD : 白銀竜の怒り
【殺気】を向けた対象に、【敵合計レベル半径mのいる敵に落雷と流星】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 白銀竜の意志
全身を【一定ダメージを反射するオーラ】で覆い、自身の【意志の力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
イラスト:にこなす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠純・ハイト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
さてさて…竜狩りか…良いねぇ?愉しそうだ…こいつを殺ってもまだいるんだろ?
オベリスクはどうでも良いけど、守護者の方には興味があるよ?強いと嬉しいけど…まぁ弱いなんてことはねぇダロ……
空中戦かな?
【天翔る狂気】さぁさぁ…血を流せ…悲鳴をアゲロ
闇呪宝玉…シフト シュヴァルツ・シュヴェールト
治癒不可の「呪詛」を掛けて端から切り刻む(怪力・鎧砕き・2回攻撃)
ダメージが「生命力吸収」で回復
呪いの矢を放って距離はとらせない(呪詛・全力魔法)
さぁさぁ…前哨戦だ……この私と命を懸けて遊ぼうぜぇ?
イデアール・モラクス
城塞都市を滅ぼして良いのか、それはイイ!
こういう仕事を待っていたのだよ、さぁまずはお前だ!白銀竜!
・行動
「群竜大陸にはお前みたいなのがウジャウジャいるんだろうなぁ、早く行ってみたいよ…だから…お前は死ね!」
UC【絶殺武刀】を『全力魔法』と『属性攻撃』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い一瞬で行使、不可避の刀による『一斉射撃』で如何に素早く飛翔しようとも全身を『串刺し』にして刀身から『吸血』し魔力や魂ごと『生命力を吸収』して反射されるダメージを癒し続ける事で相殺して攻撃。
「痛みと快楽は裏表…嗚呼、心地良いぞ!お前の生命は!」
※アドリブ歓迎
●破砕者たち
「さてさて……竜狩りか……」
死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)は剣を振るう。
暗黒の宝玉が漆黒の剣にへと変貌する。
呪詛を纏ったそれは相手を呪い殺す刃へと成す。
「愉しそうだ、ああ、愉しそうだ……」
こいつを殺ってもまだいるんだろう?
大仰に手を広げ、堂々と白銀の竜に歩み寄るその姿は最早大胆不敵すら飛び越える。
彼女にとってはクラウドオベリスクなどはどうでもいい。
あるのはただの戦乱と殺戮のみ。
「おいおい、私にも多少は分けろ」
「こういうのは早いもの勝ちって言うのは相場の決まりだろう?」
「それもそうだ」
イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)はその足元に魔法陣を展開する。
白銀の竜は暴虐なまでの二人のそれに対抗するように高らかに咆える。
「さぁさぁ、さぁさぁさぁさぁ、血を流せッ!! 悲鳴をあげろッ!!」
謡が狂気を纏い、狂喜する。
赤黒い揺らめく陽炎を纏い、狂ったような高笑いをあげる。
否、すでに彼女は"狂って"いる。
殺戮と戦いが満たすそれに完全にイカレている。
音速域を軽く突破する飛翔。
されど、音速を超えるのはこの銀色とて全く同じ。
互いが超音速を超えて、剣と爪が打ち合い甲高い音をあげる。
「距離は取らせないぞ……!!」
黒い刃から呪いの矢が放たれ、その制空領域を制圧していく。
「おいおい、私も混ぜろと言っただろうッ!!」
イデアールが無数の剣域を展開し、剣群を放つ。
白銀の支配出来る空はごくごくわずか。
無数の矢と剣がその表皮を削り、抉り取っていく。
彼女たちは呪殺の使い手、その僅かな傷すら致命傷となる。
白銀の竜にはある特徴がある。
それはまとったオーラが与えられた傷を相手に反射すると言う代物。
事実、これにより、謡とイデアールはその身の傷を増やしていく。
だが、彼女たちの受けた傷は負った端から高速で癒やされていく。
「お前が死ぬのと……」
「私達が死ぬの……」
放たれた無数の剣群、放たれた無数の呪矢。
切り結ぶ剣戟の音が響く。
竜が大きく吠え猛る。
その咆哮に応じるように、両者共に口を開く。
『先に死ぬのはどっちだろうなぁッ!!』
彼女にとってのこれは前哨戦、命を懸けての遊び。
彼女にとってのこれは快楽、心地よさを感じるための生命。
空を制する戦いは未だに続く。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「本来のスタイルでお相手しましょう……」
【SPD】
●準備
城塞から距離を取る(約800m)、サーチドローンで地形【情報収集】。
●連携
To:リズさん(f11009)
「敵補足完了、座標情報を連携します」
To:アーサー(f03446)
「撃ち落としましょう、後は……」
●戦闘
【スナイパー】として迎撃に現れる敵を工学【迷彩】を使い空中で待ち伏せ(【空中戦】)し、【先制攻撃】を仕掛けます。狙いは『翼』。
「CODE:ARTEMIS。ドローンによる地形観測情報を反映、誤差修正完了。シュート!」
発射後、次弾を装填し追撃(【2回攻撃】)
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎だよ!
【SPD】
この距離なら行けるかな、観測データの収集は任せたよ!
光学【迷彩】を施して敵UCの射程外から攻撃かな、敵の射程内で戦う理由はないよね?
クネウスのドローンが集めた情報を元に、遠距離から【リノベイト】で多重召喚した、多数の迫撃砲の【一斉発射】と1丁の大口径レーザー狙撃銃で攻撃かな。
着弾した!なら、ボクも続くよ!
クネウスの着弾に合わせて迷彩を解いて、多数の迫撃砲を【一斉発射】し、最後に狙撃銃のレーザーの光【属性攻撃】で追撃かな
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、【全世界サイボーグ連盟】で参加
ダメージ反射か…何かホント、ロールプレイングゲームのボスキャラって感じだな
どういうマジックか知らねぇが、律義に付き合う必要もねぇな!
と言うわけで【シューティングギャラクシィ】フォームで参戦。最初は遠距離からレイシューターの砲撃を浴びせてダメージを稼ぐぜ。いくつかの砲弾は反射されるんだろうが、まあそれも含めて【一斉発射】の【範囲攻撃】で撃ち落とすぜ!
砲撃を浴びせつつ、ライドランに【騎乗】した状態で接近、UCの射程内に竜を捉えたら【レイシューター・フルバースト】を発動! デカい的に向かって、全弾発射の特大砲撃を叩き込んでやるぜ!
●鋼の射手
「さて……」
空を制する戦いを遠目に眺めるのは鋼機人たち。
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)はいつもどおりにコタツで拠点防御をする。
無数のサーチドローンが放たれ、その戦域の情報が全て裸に晒される。
観測データが仲間たちに流入し、それを受信する。
「この距離なら行けるかな?」
リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が光学迷彩を纏う。
多脚が地面に突き刺さり、彼女の身を固定する。
バンカー射出、鎖がさらに大地に突き刺さり、"砲撃"に耐えうる体勢を取る。
そんな横でアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)がバッ、と腕を水平に掲げる。
それを半回転させ、ポーズを決めれば。
「変身ッ!!」
そう、アーサー・ツヴァイクは改造人間である。
邪悪なるオブリビオンを倒す為に、その勇気の炎が燃え盛った時。
彼は闇を破る、光の戦士、ドーンブレイカーにへと変身するのだ。
暁を背負った戦士はさらに、ポーズを決め、携帯型アイテムを掲げる。
「ライズツール、ライフォンッ!!」
それをベルトにセットすると同時、声が響き渡る。
『Select……Shooting Galaxy……ACTION!!』
そして、暁の戦士は新生する――――!!
これこそがドーンブレイカー・アメイジングフューチャーに続く新たなる姿、新たなる力!!
ドーンブレイカー・シューティングギャラクシィである!!
「ド派手ですね」
「ド派手だね」
「おばあちゃんが言っていた……変身シーンを決める事は漢の浪漫」
ずいぶんと漢の浪漫に理解のあるおばあちゃんですこと。
「データ分析が終わりました。原理は不明ですが反射能力があるようです」
エンジニアとしては分析・解析してとことん原理を追求したいですね。メガネクイッ。
だが、今はそんなことよりも戦闘である。
そんな彼らが選んだ選択、それはシンプルな答え。
射程外からの超火力である。
クネウスの身が空中に舞い上がり、そしてビットのように展開されるコタツ。
これこそが新たなるコタツの力、自律浮遊式自動防御コタツである。
「――――CODE:ARTEMIS……観測情報を反映」
超音速で飛び交うその姿。
されどドローンで算出されたデータ。
そして鋼機人、サイボーグたる電脳演算能力。
その全てを駆使すれば、"当てる事など造作もない"のだ。
「誤差修正完了……シュートッ!!」
放たれた弾丸、それは、白銀竜の眼を射抜く。
鮮血が散る、思考領域の外からの攻撃。
「着弾観測、続くよッ!!」
その着弾と同時にリズが生成した無数の追撃砲、そして背負ったキャノン砲。
大口径レーザーライフル、それが一斉に火を噴いた。
最早戦隊規模の制圧火力が放射され、飽和火力となり白銀竜を爆滅していく。
苦悶の声が響き渡り、白銀の鱗が砕かれる。
そこにクネウスの第二射が刺さり、また鮮血を散らす。
爆煙がもうもうと立ち込める。
咆哮一つ、煙がその音の衝撃で晴れた。
どこからの攻撃か、と確認をしようとした白銀竜の隻眼に飛び込むもの。
それは、太陽の力をこめて放たれた膨大な熱量を帯びた最大出力砲撃。
これがシューティングギャラクシィフォームから放たれる新たなる砲撃。
レイシューター・フルバーストギャラクシィである!!
膨大な熱量を帯びたまるで、銀河の奔流の如き一撃に白銀竜は飲まれ、その全身を焼かれる。
されど、その身は未だ健在。
咆哮高らかに、いまだこの身は朽ちずと叫びを上げた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
クリスティアーネ・アステローペ
(アドリブ歓迎
攻めに出るのは気が楽でいいわね?
それにしてもこの城塞都市自体も中々面白そうねえ
時間があれば見て周ろうかしら
そのためにも…あの竜にはご退場願いましょう
成体の竜相手は久しぶり、かしら?
こっちの力試しとしても悪くないわね
《見切り》や《高速詠唱》を用いた【ウィザード・ミサイル】や
《衝撃波》《薙ぎ払い》を乗せたフランツィスカで牽制しながら
【咎力封じ】の3点捕縛を狙いましょう
猛獣用の枷も用意はあるのよ?主な用途は調教ですけど
生命吸収能力や飛翔能力を粗方封じたら【咎を穿て、赫き杭】で翼狙い
さあ、串刺しか、打ち首か。あなたはどっちがお好みかしら!
六代目・松座衛門
「空中戦、これまでは接敵までに苦労したが! 暁闇ッ!」
腕が伸び、四足歩行の獣のようになった人形「暁闇」へ多節棍「双爪丸」と大型銃「玲瓏」を組付け、『白銀竜』へ飛び上がる!
「行くぞ! 新演目「黒雨」!」
UCで空中に張り巡らされた糸を足場に、ジクザクに高速移動しつつ、遠距離からは、人形の口から銃口を覗かせた「玲瓏」による射撃。【スナイパー】
近距離では、人形自身の鋭い爪と副腕となった「双爪丸」による連続切りを行う。【傷口をえぐる】
「最後にこれだぁ!」
人形を『白銀竜』の翼を拘束するように抱き着かせ、錐揉みさせながら、地面へ叩きつける!
アドリブ、連携歓迎
●串刺し絡繰り
「攻めに出るのは気が楽でいいわね」
クリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)はドレスを風にはためかせながら城塞都市を見下ろした。
それ其の物を観光ついでに見回るのもいいか、と想いながら。
最も、それが原型を綺麗に残すとは限らないのだが。
そして、空から睥睨する白銀の竜を見上げる。
「とりあえず、あなたにはご退場願いましょう」
斧槍を振るい、払えば背後に無数の魔法陣が浮かび上がる。
銀竜の咆哮と同時に、号砲は解き放たれる。
無数の魔力矢が竜に殺到し、それを打ち据え鱗を砕いていく。
『グオオオオオッ!!』
咆哮をあげ、そのオーラが呼応しクリスティアーネの身を傷つけていく。
竜の意志に応じてそれはダメージを反射するのだ。
「成体の竜は久しぶりね……空ばかりいるのもつまらないけれど」
「これまでは苦労したが、今ならば任せろッ!!」
六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)が自らの絡繰り人形を操る。
四足の獣の如き様相、暁闇が、節々を持った独特の棍と大型の銃を背負い、虚空に飛び上がる。
「新演目、披露しよう!! これが、黒雨だッ!!」
虚空に無数に張り巡らされた糸の上にとん、と着地する暁闇。
二度、三度と砲声が響き、弾丸が銀竜の挙動を殺す。
縦横無尽四方八方に張り巡らされた糸がその制空権を殺す。
糸の上を走り、糸の上を跳ね、暁闇がその爪を振りかざし、翼を切りつけた。
悲鳴の咆哮があがり、動きが鈍った所に、その身に放たれた無数の拘束具。
「捕まえたわよ」
放ったのはクリスティアーネ。
動けない所に暁闇が組付き、それを離そうともがく。
「喰らえぇッ!!」
松座衛門が糸を繰れば、暁闇はそれに応えるようにその身を墜とし、錐揉み回転させる。
重力加速度を伴った墜落、そして轟音。
大地に強かに叩きつけられたは銀の竜。
されど、その身は未だに健在。
白銀の闘気は衰えることを知らず。
されど――――。
「さあ――――斬首の時間よ」
クリスティアーネがその斧槍を構え、大きく振りかぶっていた。
その身は拘束され、すでに動きを封じられた。
最早その断頭台を避ける術はなし。
「久しぶりの力試しとしては悪くなかったわ」
斧槍は振り下ろされ、その銀の首が虚空に舞う。
鮮血を散らしながらくるくる、と舞ったそれ。
ド、と言う音と共に大地に墜ち、白銀の竜は遂にここに潰えた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『パストール』
|
POW : ディス・イリュージョン
自身からレベルm半径内の無機物を【昆虫や爬虫類の幻影】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD : ドラゴニック・リボン
【召喚した伸縮自在のリボン】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : ジャッジメント・パヴィリオン
【杖】を向けた対象に、【巻き付く炎のカーテン】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●城塞の竜都市
「おお……なんと言うことだ」
白銀の竜が墜ちたことを見ていた都市の民。
彼らは竜を愛し、竜を報じる竜の民。
故にこそ、彼らにとってその不遜、許しがたし。
「あの者たちを決して許してはならない」
その声に無数の声が応じる。
そのとおりだ、そのとおりだ。
「あの者たちは罪を犯した」
その声に無数の声がまた応じる。
そのとおりだ、そのとおりだ。
「故に罪は罰さなければならない」
轟音の如き咆哮があがる。
城塞都市の無数の防衛兵器が駆動する。
兵士たちが武器で武装する。
剣と盾を打ち付け己を鼓舞する。
「我らが竜の民、決して退かぬ勇猛なる者!!」
謳うように高らかに。
竜の民は自らの主の居城。
そこに続く道を守るために。
「蛮人どもをここで仕留めるのだ!!」
轟音の如き咆哮、無数の竜の民。
その全てが今、牙を剥く。
六代目・松座衛門
「おおぅ! 本当に街一つを敵に回しちまった!」
城塞都市の外側にて、防衛兵器からの攻撃を人形「暁闇」で防ぎつつ、大型銃「玲瓏」で反撃する。【武器受け】【かばう】【スナイパー】
「よし、吶喊するぞ!」
防衛兵器の無力化、もしくは攻撃の隙をついて、城塞都市の外壁に近づく。
相手UCの幻影は無視し、リボンは「双爪丸」で払い、炎のカーテンは【破魔】を纏った「暁闇」で切り裂く。
「顔を出したな! ニノ型「手繰り討ち」!」
城壁や櫓にいる『パストール』に目掛けて、UCを発動。「暁闇」共に突撃し、内部から侵攻する。閉鎖された扉があったら、解放しよう。【敵を盾にする】
アドリブ、連携歓迎
クリスティアーネ・アステローペ
可能ならさっき落とした竜の首を拾っていくわ
血の味も見たいところですし…とはいえ、彼等との戦いが始まるまではお預けかしら?
「確かに宣戦布告も無しに攻め入ったのは私達よね」
「けれどそれ以前、汝等自身、この都市の存在そのものが顕世に対する侵略と知りなさい」
「死してな迷い出て世界に害を為すなんて、大罪にも程があるわね」
「疾く砕け散りなさい、蜥蜴共」
「断罪者たる我、クリスティアーネ・アステローペより竜人パストール達へ。その魂に、永き救いと安寧を」
【咎を穿て、赫き杭】による広範囲攻撃の連打
パストール共も幻影も
等しく刺し穿ち、突き穿ちましょう
途中竜の血を舐めて【紅瞳覚醒】
杭の威力や生成速度に血の力を上乗せし
●暁の闇と朧月
「おおぅ……本当に街一つを敵に回しちまった……」
城塞都市の門が開かれ、無数のリザードマンたちが武器を掲げて突撃してくる。
無数の数、数、数。
そのあまりの数に六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)が思わずつぶやく。
「確かに宣戦布告も無しに攻め入ったのは私達よね」
飛んだ竜首を片手で弄びながらクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)もつぶやく。
咆哮をあげ、無数の群が二人目掛けて飛びかかる。
砲声。
飛びかかったパストールの腹部に風穴が空き吹き飛ぶ。
斬り墜とす音。斬声一閃。
振りかざした矛槍がその首を刎ねた。
「けれどそれ以前に……汝ら自身、そしてこの都市の存在そのもの」
大仰にクリスティアーナが振る舞いながら語る。
その姿はまるで歌劇の一節のように。
「それこそがこの顕背への侵略そのものであると知りなさい」
「否!! 否!! 否!! 我らが信仰、世に届くまでッ!!」
その告げられた言葉に否を唱える。
そうでなければ、彼らは自らを肯定できない。
ましてやそれが天敵たるものから告げられれば尚更である。
「死してなお迷い出て世界に仇なす……大罪にも程があるわ」
「否!! 否!! 否!! 我らが大神を仇した事、それこそ大罪なりや!!」
そのやり取りは決して交わらないし、和解には程遠い。
そもそもすれ違ってすらいるやり取り一つ。
「――――言葉を解せど所詮は蜥蜴。疾く砕け散りなさい」
クリスティアーネの影が蠢く。
飛びかかったパストールの首を矛槍が刎ねる。
飛び散った鮮血が影に飲まれ、また一層にそれが蠢く。
「生者は止まれ、己が過去を枷として」
振るう刃は相手を選ばず、そのことごとくを刈り取る死神の刃。
「過去ならば瓦解せよ、骸の海へと立ち返れ」
言葉を紡ぐごとに影は蠢き、血をすする。
嗚呼、嗚呼、その影まるで竜が如く。
「汝を裁くは顕世の法理――――!!」
矛槍の石突が地を砕く。
突いたそこより大きく広がるは全てを食む咎人殺しの影。
「贖えッ!! 己が血潮と痛苦を以てッ!!」
――――カズィクル・ベグザーディー。
それは咎を穿つ赤き、紅き、朱き、赫き鮮血の杭。
血で鍛たれ、呪詛で編まれ、祈りによって焼入れを施された法理の鉄槌。
無数にそそり立ち、それはパストールを喰らい穿つ。
流れ出て溢れた鮮血がまた、新たなる法理の鉄杭を生み出す。
道が拓けた刹那、松座衛門が暁闇とともに疾駆する。
「よし、吶喊するぞッ!!」
砲声を響かせ、その城壁に砲弾が叩き込まれ、砕け散る。
城壁と櫓諸共吹き飛ばし、その吹き飛んだ瓦礫がさらに多くのパストールを巻き込む。
「手繰り討ち、かかれッ!!」
放たれた糸、それは城壁に引っかかると同時に、その身を一気に巻き上げ、高く飛び上がる。
砲口を地に向ければ砲音が響き、また無数のパストールたちは血肉となり飛び散っていく。
「開門ッ!! かいもーんッ!!」
叫びながら、閉ざされていた巨大な扉を松座衛門が開く。
かくして無敵の城塞都市はその進入路を穿たれたのである。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
イデアール・モラクス
アーハッハッハ!竜どもが群れおって、ゾロゾロと滅ぼされに来たか!
さぁ、お愉しみの時間だぞ!
・行動
まずは竜どもの使う魔法、炎のカーテンを正面から魔剣ドミナンスの一閃で斬り払い『武器受け』して防ぐ。
「ほぅ、それが貴様らの魔法か?
パワーが足りぬなぁ…クハハハハ!」
そして反撃としてUC【七星覇天煌】を『全力魔法』と『属性攻撃』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い一瞬で行使、膨大な魔力光線の『一斉射撃』による『範囲攻撃』で眼前の敵勢を跡形も無く『なぎ払い』消し去る。
「これが魔術の極み、創世と破壊の光だ!目に焼き付けながらその身を散りと化すがよいわ!」
※アドリブ大歓迎
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
あらら…良い感じの耐久性で愉しかったのに堕ちちゃったかぁ…いやぁ残念残念…まぁ良いや、まだいるんでしょ?…幸い、目の前に耐久性には難が残りそうだけど数はある玩具もいることだし、ね?
【殺戮感染】発動…さぁ、暴れようか…
案呪宝玉…シフト シュヴァルツ・シュペーア
崩壊の「呪詛」を掛けてなぎ払う(怪力・2回攻撃・なぎ払い)
固まっているところがあれば呪いの塊を叩きこんで吹き飛ばす(呪詛・全力魔法・なぎ払い)
さてさぁて……まぁ質を量で補ってくれよ?期待はそんなにしてないけど…
●破壊者たち
「あらら……良い感じの耐久性で愉しかったのに……」
墜ちちゃったなら仕方ないねぇ。
死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)は嘆息して息を吐いて。
開かれた城塞都市を見据える。
「……ま、玩具はまだいっぱいあるし、いいか」
謡の持つ崩壊の呪詛が解き放たれる。
宝玉より満ちた殺戮の波動が無数のパストールを薙ぎ払う。
そうして生命を奪えば奪うほどに、その身に蓄えられた力は増していく。
「期待はそんなにしてないけど……少しは愉しませてくれよ?」
笑いながら、それこそどこかに散歩に向かうような。
そんな足取りのまま、歩み続ける。
歩みそのものは戦いのそれとは言えない牛歩の歩み。
されど掲げた宝玉より解き放たれた呪詛は正に崩壊のソレ。
その呪詛に触れたものはぼろぼろと崩れ落ちて生命を失っていく。
喰われれば最期、彼女の力となり、そして呪詛はさらに、より、強くなっていく。
「あっちはあっちで面白そうではないかッ!!」
竜が放った炎のカーテン。
それは常人ならば瞬時に灰と化す獄炎の津波。
されどここにいるのは、暴虐の魔女たるイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)である。
魔剣の一閃で炎の津波は切り分かたれた。
「それが貴様らの魔法か!! 不足、圧倒的不足ッ!! 魔法とはこのように使うんだよぉッ!!」
彼女の眼の前に巨大な魔法陣が顕現する。
収束していく膨大な魔力。
あまりにも膨大すぎるが故に周囲の空気が屈折して歪んですら見える。
危険な香りしかしないその術式を阻害しようと竜群が押し寄せる。
されど――――。
「残念ッ!! 遅いッ!!」
放たれたのは極大の光。
滅びを呼ぶ極光の崩壊。
7つの属性を束ねられた破壊の奔流。
地を抉り、空間を穿ち、空を割る滅びの光が解き放たれた。
射線上にいたパストールは幸運であっただろう。
己の死を感じる事もなく、一瞬で蒸発したのだから。
不幸なのはそれが掠めただけのもの。
ただ、掠めただけだと言うのに、余波だけで身体をほとんどを持っていかれた。
己の死を認識する暇があったのだ。
放たれた滅びの余波は射線上の敵やその周囲どころか、周辺すら食らう。
極大熱量によってそこの空気そのものが消失したのだ。
なれば流入する空気の量も膨大な量となる。
結果としてその流入する空気の圧力によってまた幾百と巻き込まれ潰れていく。
「しまったな」
しくじった、とでも言わんばかりにイデアールが呟いた。
「どうした?」
滅びを撒き散らしていた謡が不思議そうに問いかけた。
イデアールの視線は極光の果てにとどまっていた。
「もっと広範囲を巻き込める魔法でやれば城塞都市を破壊する楽しみがあったのだが」
「ああ、さもあらん」
そこには直線上に食い滅ぼされた瓦礫の後が残るばかりであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、【全世界サイボーグ連盟】で参加
竜を信仰するオブリビオンの民か…面白れぇ!
何体だろうが…かかってきやがれ!!
引き続き【シューティングギャラクシィ】フォームで戦闘開始。リズの援護射撃に合わせてライドランに【騎乗】して突進、【存在感】を発揮しながら敵の注意をこちらに向けさせておくぜ!
【怪力】でぶっ飛ばしたり、レイシューターの【範囲攻撃】でぶっ飛ばしたりして敵陣ど真ん中に着いたら、ICの基本フォーム【ライジングサン】にフォームチェンジ!
【サウザンド・フラッシュエッジ】を発動して、二千を超える剣刃で幻影諸共オブリビオンをぶった切るぜ!
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「竜が人の脅威となるならば狩りましょう」
【POW】荷電粒子砲で敵を一掃する
●連携
To:リズ(f11009)
「援護感謝します、ならコレの出番ですね」
To:アーサー(f03446)
「道はこちらで切り開きます」
『サーチドローン』(第一章)を展開済み砲撃用に【情報収集】を行わせます、電脳魔術で『重戦車』を召喚します。 戦車を【運転】し、砲塔に採用したアームドフォートから荷電粒子砲の砲撃。
「骸の海との接続を確認。電荷エネルギー抽出、チャージ完了」
「CODE:GROUND ZERO。周辺ごと一掃します」
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎だよ!
【SPD】
竜の次はカメレオンでいいのかな、数は多そうだけどそれならこっちも数で!
【ルシーズ】を使って、量産型Rシリーズを召喚して戦うよ。
皆、援護は任せて!
疑似刻印によるレーザーの光【属性攻撃】で【スナイパー】として皆の【援護射撃】しながら【時間稼ぎ】して数を減らしていこうかな。
ルシーズ、ごめんね!
リボンの攻撃をルシーズを盾にして防ぎ、リボンを回収される前に自爆させて、リボンの再利用を防いでいくよ
仲間を犠牲にするのを不思議そうに見てるけど、そんな余裕あるのかな?
ルシーズの自爆で怯んだ敵を、ルシーズ達との【一斉発射】で集中砲火だね
●鋼の御旗
「竜の次は……カメレオン?」
リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が思わず呟く。
開かれた城塞都市にたどり着いてからであった。
「カメレオンとは不敬!! 我ら竜の民に対する不敬ぞ!!」
その言葉に憤慨したパストールたちはその数を以て押し寄せる。
だが、次に現れたるは無数のコピー&ペーストによって生成されたルシーズたち。
そのルシーズたちに無数のリボンが放たれ、絡み取られる。
刹那、絡め取ったはずのソレらが爆発を起こしていく。
そう、自爆したのである。
「なッ?! 貴様、仲間を……!?」
「そんな余裕、あるのかな?」
すでにリズは砲撃体勢に移行していた。
背負った二門にエネルギーが収束していく。
雷光の如き閃光、そして轟音。
無数の群れはその閃光に焼き切られて消し飛ぶ。
それでもその膨大な群れの数を焼き切る事は叶わず。
だが、その一瞬の間隙。
「ぶっちぎるぜ!!」【Select……RIDE ON!!】
ドーンブレイカー・シューティングギャラクシィ。
アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)が光より速く切り込んだ。
自らの愛機がエンジンを唸らせ、タイヤが大地を裂き疾駆する。
眼の前に立ちふさがったものは、その質量と速度だけで無残な姿を晒す。
敵の群れのど真ん中に切り込んだドーンブレイカーの姿。
「愚かな、一人で何ができよう!!」
叫びとともに孤立した彼に群がるパストール。
だが、暁の戦士、払暁の化身たるライジングサンにその姿を変貌させていたドーンブレイカー次なる手は。
無数に浮かび上がる光の刃。
「全部まとめてぶった切るぜッ!!」【Select……SLASH ACTION!!】
それが周囲を一気に薙ぎ払う。
閃光の刃が無数の竜の子らを滅ぼし切り裂く。
街中のパストールは最早それで駆逐された。
「ここだけは死守せよ!! これ以上進ませるな!!」
最早城塞都市は食い破られた。残すは最後の一門。
クラウドオベリスクにまで通じるただ一つの扉。
そして最も強固なる護り。
「コレの出番……ですね」
キュラキュラキュラ、とキャタピラが地を食む音が響く。
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)の呼び出したるは鋼の重戦車。
それの砲口が狙いを定める。
収束するは蒼光。
その鋼の威容に、その収束する蒼き雷。
恐れをなしたか守護者たちは必死に弾幕を繰り出す。
しかし、ドーンブレイカーの光刃に、ルシーズたちの献身に阻まれる。
「骸の海との接続を確認、電荷エネルギー抽出……チャージ完了」
鋼の砲口は最早狙いを定めた。
誤差の修正は必要ない。これは狙撃ではない。――――破壊なのだから。
「CODE:GROUND ZERO、一掃します」
鋼の顎より爆音が響き、加速した粒子線は亜光速にまで到達する。
荷電粒子が空気を焼き払い、パストールを焼失させ、最後の一門に叩きつけられる。
破砕音、爆発音、轟音。
世界に響いたかと思うような炸裂音が響き渡る。
後に残ったのは破壊の後、その生命を失った無数の敵の群れ。
骸の海に帰った過去の残照。
そして――――。
「あれが……クラウドオベリスク……」
誰ともなくつぶやいた。
それが群竜大陸への道を閉ざしていた邪悪なる一柱。
禍々しさすら覚える漆黒の柱が猟兵を出迎えた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『崩竜・ヴァッフェントレーガー』
|
POW : ネーベルヴェルファー
【自身の周囲に生じた魔法陣】から【何もかもを“崩壊させる”火球】を放ち、【超遠距離からの面制圧爆撃】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : ヴィルベルヴィント
【顎】を向けた対象に、【消失や崩壊を与える速射のブレス】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : ホルニッセ
【自身の“崩壊”すらも省みない状態】に変形し、自身の【射程距離】を代償に、自身の【巨体による攻撃力や機動力】を強化する。
イラスト:降矢 青
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠フォルティナ・シエロ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●崩壊の竜
『オォォォォオオオオオオオオオオオッ!!』
その叫び声だけで、周囲に存在していた僅かな木々が灰に帰った。
其は崩壊を司るもの、其は崩壊それ其の物。
全てを灰に返し、自らの身すらにも伝播する滅びの概念。
そう、それは滅び其の物にして、滅びを孕んだもの。
為す事は全て塵に返す竜。
クラウドオベリスクすら崩壊させかねぬ危険物。
されど、それ故にソレは守護者と選ばれた。
敵を滅ぼし壊すのに最も相応しき異形の竜であったからだ。
イデアール・モラクス
クク…イイぞデカブツ、この都市ごと全てを破壊するラストダンスには相応しい!
さぁ、滅びを始めよう!
・行動
「破壊しようじゃないか全てを!」
UC【魔導覚醒】を『高速詠唱』で行使。
本気モードになり、魔導防壁を纏いながら空を縦横無尽に飛翔し、両手から次々と『全力魔法』の力で威力を増した『属性攻撃』魔法【風の刃、聖なる光線、触れた相手の『生命力を吸収』する闇の球体、炎弾、全てを『串刺し』にする氷の槍、足元から隆起する石の棘】を無詠唱連射、圧倒的弾幕の『範囲攻撃』と成して『一斉射撃』の飽和攻撃をかけ、相手の攻撃を相殺『武器受け』しながら都市やオベリスクごと竜を『なぎ払う』。
「アーハッハッハ!」
※アドリブ歓迎
●崩壊の竜、暴虐の魔女
「クク……イイぞ、デカブツ!!」
全てを崩落させる最強の幻想の一角を前にイデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)を吠えた。
その身に膨大な魔力が収束し、吐息一つであらゆるものを崩壊させる幻想の魔力を打ち消す障壁を纏う。
「この都市ごと全てを破壊するラストダンスには相応しい……!!」
イデアールの体が浮かび上がり、その背に無数の魔法陣が展開される。
さらには両手にも魔法陣が展開され、無数の魔法が放たれる。
竜の咆哮一つで、その無数の魔法は術式ごと崩れ落ちていく。
「ハハハッ!! "ただの魔法"ではこうもなるか!!」
高笑いしながらさらに展開する術式。
崩壊する反作用に対する抵抗術式を付与した新たなる魔術式。
それは属性に応じた色取り取りを顕し、美しさすら覚える。
だが、しかしそれは即ち滅びの始まりを意味する。
「さぁ、滅びを始めよう。破壊しようじゃないか!! 全てを!!」
放たれたのは風の刃、術式を溶け崩す吐息はそれで断ち切られた。
光輝を帯びた光の奔流が、崩竜に直撃する。
闇の球体が放たれ、竜の鱗を溶け崩す。
竜の放った崩壊術式の焔は全てを焼き尽くす炎の弾に飲まれて互いに燃え尽きた。
その翼を縫い止めるように氷槍が降り注ぎ、その足を穿つように無数に隆起する茨の如き石。
詠唱を介さぬ恐るべき速度で放たれるその虹色の弾幕。
竜の崩壊術式と言えどそれに追いつくのは至難の技。
量が質を圧倒する、否、圧倒的な質をもった量が圧殺する。
都市が崩壊術式と虹の弾幕によって崩壊し、瓦礫に沈んでいく。
「アーッハッハッハッハッハッハァッ!! さあ、もっとだ、もっとだッ!!」
虹の弾幕とそれを滅ぼす崩壊の吐息。
戦いは拮抗しているように見え、イデアールの優勢が続いていた。
だが、今だ竜を殺し切る事叶わず。
戦いは推移していく。
大成功
🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ&絡み歓迎
「これは……大量破壊兵器の類でしょうか」
【POW】(真の姿)魔法陣破壊→本体攻撃
●戦闘
「CODE:GEIST PANZER。追加装甲展開、ブースター点火。全砲門開放!」 UCで真の姿(強化外骨格)になり、『ブースター』で飛行しながら【空中戦】を行います。
多少のダメージは『追加装甲』で防ぎつつ、敵の周囲に生じた『魔法陣』を狙いアームドフォートとマシンガン、『追加武装(バルカン等)』を【一斉発射】を浴びせます。
●連携
アーサーさん(f03446)
「先ずは、共に爆撃を抑え込みますか」
リズさん(f11009)
「これで近づけるはず、後は……」
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎だよ!
【SPD】
守護者の登場みたいだね、ちょっと危ないけど試して見るには悪くない相手かな
まずは【迷彩】して【地形を利用】して、【スナイパー】として戦おうかな。疑似刻印のレーザーによる光【属性攻撃】で皆の【援護射撃】しながら、敵の動きの傾向の【情報収集】が終わるまで【時間稼ぎ】だよ
うん、このタイミングなら!
迷彩を解除して、目立つように【空中戦】で空に躍り出るよ、【ヴィルベルヴィント】を誘発して、狙うは【リフレクション】による攻撃の反射だね
強力なブレスだけに、自身が受けたら耐えきれるかな?
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、【全世界サイボーグ連盟】で参加
【POW】判定
バカ火力で近づく奴全部ぶっ飛ばせるなら、守護者として適任だろうな。
まあ、それも今日限りでお終いだぜ!
魔法陣から火の玉を出されると厄介だ。レイシューターによる光の【誘導弾】を撃ち込みつつ【範囲攻撃】を展開、クネウスと合わせて向こうの攻撃を限りなく抑え込むように動くぜ。ついでに【存在感】を出しながら接近。こっちに注意を向けさせて、リズが飛び出すタイミングを作ってみせるぜ!
こっちの攻撃チャンスが出来たら【ギャラクシィ・ブレイク】で反撃だ! まだこの世界をぶっ壊させやしねぇ。崩壊とやらは、テメェ一人でやってな!
●鋼鉄の咆哮
「これは……大量破壊兵器の類でしょうか……?」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)はその咆哮のみで周囲のものを崩壊させる崩竜を前に呟いた。
なるほど、無差別に周囲を崩壊させる。大量破壊兵器に通じる何かがある。
彼の体が追加装甲と外骨格に包まれ、その身が鋼の巨躯と化す。
「まぁ、あんな真似できるんなら守護者としては適任だろうな」
アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)が頷いて応える。
何せ咆哮一つで全てを崩落させる破壊者である。
近づけばあっけなく無残に滅びるだけ。
動く必要は何もない、吠えて吐息を吹き付ける。
それだけで事が足りる。
「ちょっと危ないけど試してみるには悪くない相手かな……?」
リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)に何か考えがあるようだ。
私にいい考えがある。司令!!
「先ずは、共に爆撃を抑え込みますか」
「承知だぜ、崩壊するのはあいつ一匹でいい」
クネウスが追加ブースターで浮かび上がり、蒼穹に飛ぶ。
アーサーことドーンブレイカーがライド・オンして周囲を駆け巡る。
無数の魔法陣が展開され崩壊を呼び起こす炎が放たれる。
だが、標的は2つ。
それが高速で空と大地を往く。
それ故に無数の弾幕はその密度を下げざるを得ない。
だが、それこそが彼らの狙いである。
「弾幕とは即ち密度です。それが散った時点でそれは弾幕ではありません」
アームドフォートとマシンガン、そして追加された武装が展開される。
閃光、轟音。
無数に放たれた圧倒的な弾幕が魔法陣を打ち砕いていく。
展開されるよりも早く、疾く、それは打ち砕かれていく。
「こっちも忘れるんじゃねぇぞッ!!」
地上を疾駆するドーンブレイカーもレイシューターにより魔法陣を攻撃する。
自らに放たれるそれは高機動のランダムムーヴで回避し、魔法陣を破壊。
そして、リズが切り込む間隙が生まれる。
「うん!! いくよ!!」
迷彩で狙われぬように隠れながら援護していたリズが、その背のスラスターを展開する。
ブースト、閃光が灯り、火を吹き出す。
迷彩は解除され、超高速で迫る影一つ。
それに気づかぬ道理もなく、崩竜は自らの顔を向け、その顎を開く。
その顎に閃光が収束し、全てを焼失させ崩壊させる閃光が解き放たれる。
「事象解析、干渉――――反転ッ!!」
起きた事柄に対する演算が終了し、ベクトル演算を刹那に行われる。
放たれた閃光を突き出した華奢な手が受け止めた。
すべてを消失させる事象を持つ閃光がそれに受け止める事などは通常有り得ない。
みしみし、とリズの腕がきしむ音をあげる。
今もなお消失させようとするその事象に対する演算が続行される。
消そうとするソレの計算は通常では間に合わない。
だが、今ここには鋼の戦人は"一人"ではない。
「こちらに演算を少し回してください」
クネウスの演算能力がリズのそれに加わる。
だが、それでも追いつかぬ。
「おおっと、俺は計算は苦手だが邪魔する事は得意だぜ!!」
【Select……FINAL ACTION!!】
ドーンブレイカーのレイシューターが竜の顔面に直撃する。
直後、閃光の如き速度で突撃形態と化したアーサーが突っ込む。
「ギャラクシィッ!! ブレェェェェェイクッ!!」
その土手っ腹に必殺の蹴りが叩き込まれる。
苦悶の表情を浮かべる崩竜、そのブレスの勢いが若干弱くなる。
「解析……完了ッ!!」
その若干の隙が好機となる。
演算完了、ベクトルが反転し、事象は今ここに入れ替わる。
「そのまま、持ってけぇッ!!」
崩竜・ヴァッフェントレーガーの恐るべき武器、ヴィルベルヴィント。
崩壊事象・消失現象をもたらす恐るべき吐息。
それのベクトル方向が逆転し、自らに突き刺さる。
崩竜の崩壊に対する耐性はあれど、それ以上にヴィルベルヴィントは恐ろしい威力を持っていた。
顎が崩れ落ちていく。
かくして崩竜は自らの最強の武器をここに失った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
六代目・松座衛門
「咆哮だけで、周囲に『崩壊』が! 崩竜の名は伊達じゃないな!」
崩れ落ちる建物、足場に気を付けつつ、多節棍「双爪丸」を人形「暁闇」に組付け、『崩竜』と一定距離を保ちつつ観察する。
「チマチマした攻撃じゃ効果がなさそうだ。一撃必中を狙う!」
『崩竜』の足元へ人形と糸で繋いだ岩を投げつつ、「暁闇」を『崩竜』の直上へ移動させる。
「貴様の『崩壊』の力と自分の『猟兵』の力、どちらが強いか力比べだっ! 二ノ型「手繰り討ち」!」
岩とつながった糸を巻き取ることで「暁闇」を『崩竜』へ高速突進させる! 物理的なダメージと共に、【破魔】やUC特有の超常的な影響力を期待する!
「骸の海へ戻れ!」
アドリブ、連携歓迎
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
ん?嗚呼…そうか…
【外世界よりの呪い】
fgHJL+xklisihbJSLEK+L*OP4YUIKJWElksd;
(本体出現:対話不能)
・行動開始
抑、人型に変形した呪いの集合体の様なモノなので崩壊などしない、効かない
闇呪宝玉シフト シュヴァルツ・シュヴェールト&シュヴァルツ・ズィッヒェル
シュヴェルツェ全起動
相手の攻撃を全て無視して飛翔しながら接近し、斬殺
(呪詛・怪力・鎧砕き・部位破壊・2回攻撃)
補助として呪いの呪炎放射
(呪詛・全力魔法)
―――――本体は速やかに撤収――――――
久し振りだったねぇ…
クリスティアーネ・アステローペ
中心部分の保全には期待できなそうね
文献を当たるだけの情報は得られたでしょうし何よりここが最後と言うわけでもなし
なら遊びに加わりましょうか
【権能覚醒「嵐と雷」】による限定的な自己改変、強化による高速戦闘
フランツィスカによる《串刺し》、《薙ぎ払い》で《衝撃波》を放つことで射程を増加
敵の攻撃を《見切り》や《オーラ防御》で凌ぎながら、崩壊により生じた《傷口を抉る》ように斧槍を振るい解体
クラウドオベリスク近くまで追い込めたら懐に飛び込んで【咎を穿て、赫き杭】でオベリスク諸共《串刺し》に
ああ、最後は折角ですし先の白銀と同じように首を断ちに行きましょう
オベリスクの残骸の上に晒してやってもいいかもしれないわね
●嵐と雷、暁の闇、外世界の呪い
「中心部分の保全には期待できなさそうね……」
顎が崩れ落ちてゆくソレを見上げながらクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)は呟いた。
なれば、多少遊んだところで別に構うまい。
「――――力は、此処に」
クリスティアーネは祈るように呟いた。
その身に膨大な魔力が吹き荒れ、荒ぶる嵐と化す。
「私の翼は空を裂く」
その線から真紅の巨翼が生じて、紫電の雷が荒れ狂う。
権能は今此処に呼び起こされ、嵐と雷は即ち空を往く。
その顎を崩壊された崩竜は自己の崩壊を顧みる事なく突き進む。
「遊んであげるわ、ドンキホーテ」
見立てられた風車はオベリスク、挑む騎士は崩竜。
風車の影に佇む魔王竜の役目はこの少女。
本来ならばまるっきり逆の立場。
されど、今この場においての演者は是この通り。
高速で迫る崩壊の爪を救済の刃が受け流す。
反転、振るわれた刃がその爪を墜とす。
重々しい音をあげ、鋼よりも硬質なそれが墜ちて周囲を崩壊させながら溶け消える。
「崩竜の名は伊達じゃない……が、自分の暁闇も伊達じゃないぞッ!!」
六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)が糸を手繰り、巨岩が崩竜に叩きつけられる。
されど、その巨躯を止めるに能わず図。
直後、松座衛門は暁闇を崩竜の直上へと打ち上げた。
「貴様の"崩壊"、自分の"猟兵"としての力……さあ、どちらが強いか力比べだッ!!」
――――二ノ型、糸が手繰り寄せられ、崩竜に土手っ腹にめり込んだ岩目掛け。
「手繰り討ちッ!!」
暁闇が超高速で放たれる。
ドン、と言う空気を抜く音と共にそれは、暁の戦士が撃ち抜いた腹目掛け放たれる。
「骸の海へ戻れッ!!」
暁闇が超高速で突き刺さると同時、竜の巨躯が浮かび上がる。
苦悶の叫びと共に、その身が黒き邪柱に打ち付けられる。
ミシミシ、と言う音、そして刹那、何かが砕ける音。
"間違いなく"ヤツの骨格はへし折れた。
「――――骸の海へと立ち返れ」
暁闇が引き戻されると同時に放たれたのは血潮の槍。
呪詛と祈りによって編まれた無数の茨。
それがまるで断罪の如く突き刺さり、崩竜を黒き邪柱に縫い止める。
「――――さあ、逝こう」
興味深く見ていた死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)が遂に動き出す。
その身が溶けてゆく。
現れたのは――――最早何と言えばいいのか分からない。
此処に顕れたるは呪詛の集合体。
生は反転し死へ、死は反転し生へ。
憎悪は反転し愛情へ、愛情は反転し憎悪へ。
人にして人あらざる者。
其は呪詛の集合体、無数の呪詛にて編まれしただの呪いそのもの。
それを崩壊させる? 不可能だ。
"是"は1つで出来たものではない、無数の、数多の呪いで出来上がったただの呪い。
そこに光は届かない、そこにあるのはただの闇其の物。
闇ですらない。それは無、虚無に等しきもの。
"ソレ"は無造作に歩む。
苦し紛れに竜は吠えた。
周囲が滅び、崩れていく。
ぼとり、と"ソレ"の腕が落ちた。
だが、それは地面を侵食して、虚空をよじ登り、肩にまた繋がった。
より、大きく、より強くなって。
苦し紛れに竜は放った。
崩壊の炎が"ソレ"を打ち据えた。
だが、炎は喰われ、飲み込まれ、呪詛となり、より強く、より大きくなった。
無造作に、機械的に、"ソレ"が竜の前に立ち、最早刃ですらない呪詛を振るった。
一瞬の斬撃、永遠の刹那、"概念"と言うレベルに対する"ソレ"に防ぐ術はない。
ゴパ、と言う音と共に竜は腹から切り裂かれた。
邪柱はその余波を持って斬り分かたれた。
呪詛に飲まれ、それは崩壊していく。
"ソレ"は黒髪の美女の姿に立ち返れば、嘆息一つ漏らした。
「久しぶりだったねぇ……」
それは何を意味するのか。
崩壊し、ぐずぐずに溶けてゆくソレを見てクリスティアーナは無感情に呟いた。
「……白銀と同じように首を晒せなかったわね」
いや、どこか残念そうな口ぶりであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵