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俺たちのクリスマスはこれからだ!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 クリスマス、それはまさに素敵なイベントである。ある者は救いを祈ったり、またある者は親しい人にクリスマスプレゼントを渡したり、またある者は恋人とデートしたりといろんなイベントで盛り上がる日である。

 そんなクリスマスに欠かせないものといえば、クリスマスケーキである。クリスマスケーキはこの日のために大量生産され、人々の胃袋に消えていくのが普通である。ここはキマイラフューチャーだから、壁をこんこんすると出てくるのではあるが。
 だが、そんなクリスマスケーキの頭部になってしまった怪人たちがいる。

「ああ、クリスマスが終わってしまった……ボクもこのまま売れ残ってしまうのかな?」
 怪人たちは恨めしそうに、食べかけの頭部を抱えて道を歩いていた。彼はクリスマスのケーキ怪人。しかも、売れ残ってしまったらしい。頭は食用でいざというときに便利ということで大量生産されたのだが、生ものであるがゆえに賞味期限が短く、すぐに半額になってしまうのだ。しかも、量産型でそんなに戦闘能力は高くないのである。

 この状況を見たマリア・テミルカーノヴァ(f00043)は、猟兵たちに説明をはじめた。
「クリスマスケーキの顔をした怪人が、クリスマスが終わってしまってやけになってしまっています」
 裏路地でやけになっている20〜30体の怪人を「片付けて」ほしいという依頼である。
「もっとも、私のクリスマスは1月7日なので、これからなんですけどね」
 マリアはお茶目に付け加えると、さらに説明をはじめた。

「私としては、怪人たちをただ倒してしまうのではなく、何らかの希望を与えつつ倒してあげてほしいと思っています。彼らとて、恨まれるために生まれてきたのではないのです。彼らの行いを彼らが反省できるように……」
 さらにマリアは言葉を続ける。

「もし、クリスマスケーキ怪人をすべて倒すことができたら、より強力な承認欲求の塊と戦うことになるでしょう。この、承認欲求の塊たる者にも、できれば希望を与えてあげてほしいのです」
 怪人を憐れむようにマリアは瞑目して祈った。

「無事すべての怪人を倒したら、素敵なお菓子が待っていますよ。では、皆さんが無事に戻ってこられることを祈っていますね」
 なんか裏がありそうな顔をしながら、マリアは猟兵たちを送り出すのだった。


ヨーシャ
 1月7日がクリスマスなヨーシャです。
 え、クリスマスは12月25日じゃないのかって?ま、そこら辺は気にしない、気にしないってことで。

 さて、今回もオブリビオンとの戦いの後、日常を楽しむ系のシナリオです。
 怪人たちはさっさとやっつけちゃって、その後皆さんで日常を楽しんでください。

 素敵なお菓子パーティーが、あなたを待っていますよ!
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第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アーロン・リー
俺は毎年クリスマス後に半額になるケーキのために3日断食して備えている…今年は半額どころかケーキの方からやって来てくれるとは…こんなに嬉しいことはない!!お前らこっち来いよ!!俺が美味しくいただいてやるからよぉ!!甘いものに罪などない!!!



クリスマスが終わると、大量生産されたクリスマスケーキは大体半額なりそれ以下なり値引きされてしまうものである。売れ残ったクリスマスのケーキ怪人は、クリスマスが終わるとその価値が半減してしまうという悲しみに毎年のように耐えなければならないのである。

 しかし、そんなクリスマスケーキが半額になるタイミングを毎年見逃さない猟兵がいた。しかもご丁寧に3日間断食して胃の中のクリスマスケーキの入るスペースをあけておくという事前準備までしてこの瞬間を待っているという熱の入り具合である。

「今年は半額どころかケーキの方からやって来てくれるとは…こんなに嬉しいことはない!!」

 その男、アーロン・リー(f09615)は喜びに満ちた言葉を発した。

「お前らこっち来いよ!!俺が美味しくいただいてやるからよぉ!!甘いものに罪などない!!!」

 そう言うと、完全にクリスマスケーキになってしまった怪人に突撃していったのだ。その瞬間、アーロンの胃袋に数体の怪人があっさり収まってしまったのはいうまでもなかった。
 断食の後に食べるおいしいものは、普段以上においしくなるのだ。
 もちろん、食べられるクリスマスケーキの怪人の顔が、何か解放されたような安らかな顔をしていたのは言うまでも無かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

立花・乖梨
クリスマスケーキが売れ残る。
当人(?)からしてみれば辛い事ですよね。

ですけど、それでヤケになる事も無いじゃないですか。
クリスマスじゃなくてもケーキを食べる人は沢山居ますし、シーズンを過ぎて安くなったケーキを買って帰る人も沢山いますっ!

――寧ろ、私はここのすべてのケーキさん、食べちゃいたいですけど。
なので、食べられてもらえます?

戦闘は精霊銃を使って、各個撃破を優先。お腹が空いt…体力が減ったら、怪人さんのケーキを食べちゃいましょう。
クリスマス、忙しくてケーキ食べられませんでしたから――こうして売れ残ったケーキがあるのは、ちょっと申し訳無く思っても、遅れてクリスマスを感じられて、好きなのです。



クリスマスケーキが安くなるタイミングを待っているのは、立花・乖梨(f05235)も同じであった。

「クリスマスじゃなくてもケーキを食べる人は沢山居ますし、シーズンを過ぎて安くなったケーキを買って帰る人も沢山いますっ!」

 乖梨はクリスマスケーキ怪人を励ますと、精霊銃を構えて怪人たちを各個撃破していく。だが、そんな彼女も襲いかかる欲求には抗しがたいのであった。

「――寧ろ、私はここのすべてのケーキさん、食べちゃいたいですけど。
なので、食べられてもらえます?」

 乖梨は、目を輝かせるとスポンジケーキになった怪人数体を胃袋の中に収容していく。

「クリスマス、忙しくてケーキ食べられませんでしたから」
「こうして売れ残ったケーキがあるのは、ちょっと申し訳無く思っても、遅れてクリスマスを感じられて、好きなのです」

 乖梨に食べられていくクリスマスケーキ怪人が幸せそうに涙を浮かべていたのは、言うまでも無いことであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

赤嶺・愛
■心情、説得
クリスマスケーキの売れ残りかぁ、
まぁ売れ残りってネガティブな考え方じゃなくて
お買い得品ってポジティブに考えたらいいと思うよ。

■行動
事件現場近くに一般人が居たら、声掛けなどをして
その場から離れてもらう様にするね。
「ここから先は、怪人が暴れてるから、危険だよ!」

戦闘では、『スチームエンジン』を使用して
武器の破壊力を増加させるね。

あとは、『ハート形の盾』で『盾受け』や『庇う』などで
一緒に戦う仲間をサポートする形を取ろうかな。
攻撃のチャンスがあれば、
最も弱っている対象を狙って、『バスタードソード』で攻撃。
「これでも、食らえー!」

自身が負傷したら、一旦後方に下がって、態勢を整え直すね。



お買い得、それはなんとも魅力的な響きである。

「クリスマスケーキの売れ残りかぁ、まぁ売れ残りってネガティブな考え方じゃなくてお買い得品ってポジティブに考えたらいいと思うよ。」

 赤嶺・愛(f08508)はあふれる優しさで残るクリスマスケーキ怪人を励ましていきながら、自らのバスタードソードに蒸気エンジンを付け、威力を増加させていく。なお、ここは裏路地、怪人たちと猟兵たち以外には人影は見当たらない。

 もう既にケーキを待っている猟兵たちに幾らかの仲間が食べられてしまったが、残る怪人たちは愛の言葉に元気づけられていった。喜びのあまり、怪人たちの両方の手のひらから生クリームが発射されていく。生クリームは愛の顔に直撃すると、そのベトベトする肌触りで愛の動きを一時的に封じてしまったのだ。

「よくも、やってくれたわね……」

 まるで、パイを投げられた有名人のような状態になってしまった愛だが、バスタードソードを構えると、1体の怪人に向かって突撃していった。
 すぐさま、その怪人が愛の胃袋に消えたのは言うまでも無かった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

キャロライン・ブラック
「大丈夫、わたくしのユーベルコードで冷凍保存すれば、来年までもちますわ」
「来年にはきっと、貴方達を美味しく食べてくださる方がいらっしゃいます」
「だから、それまでゆっくりお眠りなさい」

そう申し上げながら、ユーベルコードで怪人たちを固めますの
……最も、本当のことではないのですが。

わたくしにできることは、せめて安らかに終わらせて差し上げること。
言葉の信憑性を高める目的も含めて、まるでアートの様に固めます。

戦闘能力は低いとのことですけれど、油断はせず
少数ずつ相手取るよう立ち回りますわ。

それに、「片付ける」にしましても、
一つ一つ丁寧にしまった方が、彼らのためになるのではなくて?



何も、売れ残ったクリスマスのケーキ怪人たちを慰める方法は食べるのみではないのだ。

「大丈夫、わたくしのユーベルコードで冷凍保存すれば、来年までもちますわ」

 白い紙に黒い瞳の猟兵、キャロライン・ブラック(f01443)は怪人たちにそう一見悪くなさそうな持ちかけた。

「来年にはきっと、貴方達を美味しく食べてくださる方がいらっしゃいます」

 その言葉に、数体の怪人たちがうなずき、前に進み出たのだった。

「だから、それまでゆっくりお眠りなさい」

 キャロラインは、氷河を模した塗料を武器の先から放つと、その怪人たちを数体ずつアートのごときに固めていく。本当の冷凍保存ではないのだ。

 残る怪人たちの間に、動揺が走る。動揺した怪人たちはクリームを放ってキャロラインを固めようとするが、彼女は巧みにかわして、怪人たちを一人ひとり丁寧に固めていった。
 「片付ける」にしても、一つ一つ丁寧にしまった方が怪人たちのためになる。それが、キャロラインなりにクリスマスケーキ怪人を思ってのやり方だったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

星河・成海
うちは家族が多い上にわたしも含めて大食いな人ばかりだから、ケーキが安く買えるのはありがたいんだけどね。こんな風に価値なんて人によって違うから、少なくても求めている人に迷惑をかけるのはどうかなと思うよ?

【バトルキャラクターズ】も使って攻撃しながら、怪人達のケーキも食べちゃおうかな。それとできるなら呼び出したキャラ達にも同じようにケーキを食べてもらおうかしら。たくさんの人に食べてもらえるのは彼らにとっても本望と思うし。もちろん食べる時のいただきますは忘れない。食べ物には感謝の気持ちを持たないと

怪人の攻撃は落ち着いて避けるようにするよ。それと怪人達に囲まれて孤立しないように気をつける



「うちは家族が多い上にわたしも含めて大食いな人ばかりだから、ケーキが安く買えるのはありがたいんだけどね。」

 星河・成海(f03570)は、目の前のクリスマスケーキ怪人に対して、複雑な思いを抱いていた。

「こんな風に価値なんて人によって違うから、少なくても求めている人に迷惑をかけるのはどうかなと思うよ?」

 成海はゲームのキャラクターを呼び出すと、怪人たちも自らの身体をスポンジケーキにしてお互いが攻撃を始めていた。成海たちは怪人の攻撃を慎重に避けつつ、孤立しないようにまとまって行動していたが、怪人たちがスポンジケーキになったことで伸縮性と弾力性を得ると成海やゲームのキャラクターの攻撃を跳ね返すほど苦戦してしまったのだ。しかし、その戦況はある一言で覆されるのであった。

「いただきます!」

 その言葉と共に、成海たちはケーキ怪人のスポンジケーキを食べ始めたのだ。大勢の人に食べてもらえるのは怪人たちにとって本望だと思うし、食べ物への感謝の気持ちを忘れないことは成海にとって大事なことなのだ。

 成海たちは数体のケーキ怪人を平らげると、満足そうな顔でこう言うのだった。

「ごちそうさまでした!」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ジャック・カラック
クリスマスケーキって名前だと、
日を過ぎちゃうと悲しくなるよね
それなら、新しい姿に変身する、っていうのはどうかな?
例えば、パフェに姿を変えたりするなんていいと思うよ
色んな人から大人気のスイーツだし

形や名前が変わっても、中身は同じだし、
デコレーションを追加したら人気間違いなしさ
みんなを幸せにするのがケーキだと思うけど、
今の行動を続けていたら、嫌われちゃうと思うよ?
だから、僕に任せておいて

シーブズ・ギャンビットでスポンジと飾りは賽の目に、
苺はスライスして、綺麗に盛り付ければパフェに変身さ

攻撃が激しい時は
ユーベルジャックを併用してケーキの動きを止めるよ
残った怪人達も手早く変身させてあげたいからね



般若心経には「色即是空、空即是色」という言葉がある。
 これは、すべての「物体」は物質が集まってできた状態をもつにすぎないのであり、あらゆる物が変化するからこそ「物体」として存在できる、ということだ。しかも、それは誰かがその「物体」の状態をそう認識するから、「物体」は成り立っているわけである。クリスマスケーキも、「クリスマス」の「ケーキ」だからこそ「クリスマス」が過ぎてしまえば価値が無くなってしまうものなのである。

 なら、その「状態」を再構成して、「クリスマス」の「ケーキ」という状態から変化させればよいと考えた猟兵もいるのだ。その名はジャック・カラック(f04652)。赤茶色の肌のテレビウムである。

「例えば、パフェに姿を変えたりするなんていいと思うよ。色んな人から大人気のスイーツだし」

 ジャックは売れ残ったクリスマスのケーキ怪人たちがパフェという姿に変われば売れ残った恨みを抱くこともないと思ったのである。確かに、違うものにしてしまえば恨む必要もなくなるわけだ。中には、なるほどと思った怪人も出始めている。
 だが、一体の怪人がジャックに反論した。

「ボクは、あくまでも『クリスマスのケーキ』怪人なんだ。『クリスマスのケーキ』怪人というプライドがある以上、パフェになんかなりたくない!」

 その言葉と共に、怪人たちが動揺する。

「みんなを幸せにするのがケーキだと思うけど、今の行動を続けていたら、嫌われちゃうと思うよ?」

 一方、ジャックは熱心に説得を続ける。耳を傾ける怪人もいれば、徹底抗戦を主張する怪人もいる。あきらかに、怪人たちの結束はバラバラになっているのだ。

「ボクは、パフェになるよ。でも、『クリスマスのケーキ』怪人として生まれたからには最後の散り際を見せたいな」

 怪人たちはそれぞれ己の身体を弾力のあるスポンジケーキにしてジャックに殴りかかる。その襲いかかるスポンジケーキをジャックはシーブズ・ギャンビットを使って丁寧に賽の目状に切り分けていく。のっている苺もスライスして盛り付ければ、見事なパフェの出来上がりだ!

 残ったクリスマスのケーキ怪人たちも少数いるが、仲間が「変身」したパフェを見る目は、悲しさ半分うらやましさ半分であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

最上・空
【WIZ】
甘味って焼くと、大抵美味しくなりますよね?
バナナ、マシュマロ、さつま芋、リンゴ等々!

つまり、ケ-キも焼くと更に美味しくなるかもなのです!
旨く行けば来年のクリスマスには、焼きケ-キが流行るかもなのです!

なので、空は【ウィザ-ド・ミサイル】のユーベルコードで
怪人の皆さんを程よく炙って頂いてみるのですよ!

マズかったり食べ切れないモノに関しては、徹底的に焼却処分ですね-

「通り掛かりの、美幼女参上です!」
「むっ!コレは意外とイケるかもですね!でも、量が多すぎるので燃やしますね?」
「……コゲましたね。アカンです、食べる前から匂いが甘味の匂いではありません!」



クリスマスとは「救世主」とされた人間の「誕生日」ではない。もともとは神が、「救世主」という「人間」としてすべての人を救いに来てくれたことを祝う日なのである。
 お祝いの日であるがゆえにその日にお菓子を食べる習慣は古くからあり、その中でもドイツのシュトーレンは最古のクリスマスケーキの一つとされるのである。なお、シュトーレンの食べ方は普通のクリスマスケーキと違って、十二月の頭からの降誕節の期間中毎日少しずつ薄く切っていき、その過程で毎日味が変わるのを楽しむお菓子なのである。

 と、クリスマスとお菓子についての話はさておき、今はクリスマスに向けて大量生産されたクリスマスのケーキ怪人を「片付け」なければいけないのだ。

「通り掛かりの、美幼女参上です!」

 そんな時、最上・空(f11851)という、一人の美幼女猟兵が現れた。

「甘味って焼くと、大抵美味しくなりますよね?」

 彼女は、クリスマスのケーキ怪人たちを見るなり、唐突に語り出した。

「バナナ、マシュマロ、さつま芋、リンゴ等々!」

 空は、炎をまとった矢であるウィザード・ミサイルを発射する手立てを整えはじめた。

「つまり、ケ-キも焼くと更に美味しくなるかもなのです!」

 彼女は、焼けばおいしくいただけるのではないかという仮説を立て、ウィザード・ミサイルで炙って食べてみようとしているわけである。

「旨く行けば来年のクリスマスには、焼きケ-キが流行るかもなのです!」

 だが、今残っているクリスマスのケーキ怪人たちはクリスマスケーキというプライドゆえか、パフェになることを拒んだ怪人たちなのである。さらに、元々ケーキというのは焼き菓子である。だからこそ、怪人たちは先手必勝とばかりに空がウィザード・ミサイルを放つと同時に必死に生クリームを飛ばしてきたのだ。空めがけて四方八方から飛んでくる!

 空もまた、顔面に生クリームをくらってしまったのだ。だが、怪人たちもウィザード・ミサイルの炎でほどよく焼かれ……いや、ちょっと焦げるぐらいに焼けてしまうのだった。

「むっ!コレは意外とイケるかもですね!でも、量が多すぎるので燃やしますね?」

 クリームを拭き取った空は、ほどよく焼かれたクリスマスケーキを一口頬張るものの、まだ数体立っている怪人たちに対して再度炎の矢を放った。その炎の矢は見事に怪人たちに命中し、残ったすべての怪人を焼き尽くしてしまった。

「……コゲましたね。アカンです、食べる前から匂いが甘味の匂いではありません!」

 どうやら火加減は強すぎたようで、完全に焦げてしまったようである。ちょっともったいないという思いを胸に、猟兵たちはクリスマスのケーキ怪人を無事片付けたのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『いいねリス』

POW   :    強いっていいね! いいね!ボム
【いいね! 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【いいね!ボム】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    足がはやいんだね! いいね!ビーム
レベル分の1秒で【いいね!ビーム 】を発射できる。
WIZ   :    いいね!って思ったらみんなあつまれー!
戦闘用の、自身と同じ強さの【共感者】と【いいねリスの分身】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠青景・黒影です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「クリスマス、いいね!年中クリスマスもいいね!」

 クリスマスのケーキ怪人を操っていたのは、額にハートマークが浮かんだリスの姿をした怪人、いいねリスだった。

「クリスマスはリア充がイチャイチャしてるのがいいね!」

 いいねリスは、なりふり構わずいいねをしていくという怪人である。それゆえ、場合によっては炎上してしまうという危険性もある。

「毎日をクリスマスにしてあげるよ。楽しくなると思うよ!」

 毎日をクリスマスにされちゃたまったものではない。

 猟兵たちは、なりふり構わずいいね!をして毎日をクリスマスにしようとする怪人とどう戦うのだろうか。
赤嶺・愛
真の姿を開放する。
真の姿は、目や髪が赤く染まる。

■心情
毎日がクリスマスか、それも楽しそうで良いものだとは思うけど
年に一度しかないのが、そのありがたみが分かる物だと思うけどね。

■行動
WIZ判定の行動を行う。

『スチームエンジン』で自身の武器を強化するね。
「いいねリス!私達猟兵が相手してあげるよ!」

いいね!ボムは、『見切り』を駆使して、初撃を確実に避ける様に頑張る。
いいね!ビームは、『武器受け』『盾受け』『オーラ防御』で防御。
いいねリス分身が来たら、『範囲攻撃』で分身を倒しつつ
『二回攻撃』で本体を攻撃して、解除させるね。

その他、攻撃のチャンスがあれば、積極的に攻撃。



「毎日がクリスマスか、それも楽しそうで良いものだとは思うけど……」

 愛は、目の前のいいねリスを見定めると、真の姿を解き放った。途端に彼女の目と髪が赤く染まっていく。

 さて、目の前のいいねリスの「年中クリスマスいいね!論」に対抗するには、なぜクリスマスは特別な日なのか、ということを考えておいた方がよいかもしれない。そもそも、クリスマスは、「神様が我々人間を救うために、人間としてこの世に生まれてくださった」ことを祝う日である。これに関して難しい話はいくらでもできるが、端的に言うと「神様を受け入れる者に救いが約束された日」だから喜ばしい日なのである。そんな特別な日なのだから、みんなで祝おうというのがもともとのクリスマスなのである。

「年に一度しかないのが、そのありがたみが分かる物だと思うけどね」

 愛は心の中で思いを固めると、愛用のハートの装飾が施されたバスター土ソードに蒸気エンジンを装着した。目前の敵に意識を集中させると、彼女は勢いよく斬りかかっていく。

「いいねリス!私達猟兵が相手してあげるよ!」

 勢いよく叫ぶ愛に、いいねリスも分身たちを呼び出していく。

「毎日がクリスマスなら、毎日ハッピーじゃないか。それもいいね!」

 辺り一面に、いいねリスとその分身たちの声がこだまする。その分身たちを、愛はうまく立ち回ってなぎ倒していく。
 そして、その中にいるいいねリスの本体をを見つけた愛は、勢いよく剣を振るって連撃を繰り出した。瞬時にいいねリスの身体に、一筋の赤い線が走る!

「よくもやってくれたね。年中クリスマス化計画の邪魔をするのは許さないからね」

 いいねリスの声がむなしく響いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウルフシャ・オーゲツ
クリスマス程度で毎日ハッピーじゃと?
クリスマスに何が必要か考えてみよ!
ケーキがいる、パーティのための食事も、一緒に過ごす家族や恋人も、飾りつけだって必要じゃろう!
用意することを考えんかこの戯けリスが!
どうせなら何でもない日をおめでとうと祝うぐらいの気概を見せぬか!
何でもない日は良いぞ!
休んでいても何でもないから大丈夫。
遊んでいても何も邪魔するものはいない!
どこに行くときにも人がそれほどおらずに快適に過ごせる!
どうじゃ、よかろ?
まぁ、分からなかったらわかるまで体に叩き込むしかないのう?
しっかりと【フードファイト・ワイルドモード】用にクリスマス用のチキンを頬張りながらわからせてやるとしよう。



「クリスマス程度で毎日ハッピーじゃと?」

 ウルフシャ・オーゲツ(ヤドリガミのフードファイター・f00046)は、怒りの言葉を投げかけるといいねリスの前に立ちはだかった。

「クリスマスに何が必要か考えてみよ!ケーキがいる、パーティのための食事も、一緒に過ごす家族や恋人も、飾りつけだって必要じゃろう!用意することを考えんかこの戯けリスが!」

 たしかにその通りだ。

「毎日がお祭り、いいじゃないか。それで経済が回るんだよ。クリスマスプレゼントのお買い物にパーティのケーキ!みんな売れるんだよ。いいね!」

 いいねリスが反論する。だが、小売業界の人からしてみれば年中繁忙期というのは地獄かもしれないが。

「どうせなら何でもない日をおめでとうと祝うぐらいの気概を見せぬか!」

 ウルフシャの一言にかぶせるように、いいねリスは詭弁を並び立てる。

「だって、毎日働かなきゃいけないのなら、特別な日が毎日の方がいいじゃない?」

 言葉を遮られたウルフシャはいいねリスの一言にむっとしながらも、自分の主張を続ける。

「何でもない日は良いぞ!休んでいても何でもないから大丈夫。遊んでいても何も邪魔するものはいない!どこに行くときにも人がそれほどおらずに快適に過ごせる!どうじゃ、よかろ?」

 痛いところを突かれたいいねリスは、わからないそぶりを決め込もうとしていた。

「でも、毎日が特別な日、いいね!」

 そのままいいね!ボムを投げつけようとしたが、動揺のあまり、コントロールが定まらないのだ。もちろんウルフシャは余裕でかわしていく。

「まぁ、分からなかったらわかるまで体に叩き込むしかないのう?」

 ウルフシャはにやりと笑うと、クリスマス用のチキンを頬張りはじめた。あまりにもおいしいチキンゆえに、全身の細胞がものすごい勢いで活性化していく!
 その一方で当たらないいいね!ボムを投げつけようとするいいねリスは焦りに焦っている。そんないいねリスに、ウルフシャの痛い痛いお仕置きが今まさに発動しようとしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

キャロライン・ブラック
クリスマスの彩りも素敵ではございますが……
流石に、毎日がクリスマスの色では困ってしまいます

それに、クリスマスでなくとも毎日は楽しいものでしょう?
何気ない日も、見方を変えれば特別な一日ですわ

だから、申し訳ございません
貴方の計画は邪魔をさせていただきます

攻撃は他の方いらっしゃいますから
再び氷河のように固め、動きを阻害いたしますわ

完全に固めることは難しいでしょうけれど
手足を不自由にいたすぐらいはして見せますの

……きっと、貴方の計画は先程のケーキ怪人さまのような方を想ってのことなのでしょう
それで迷惑をかけてしまうのは良くありませんが
毎日をハッピーにしたいという心意気にだけは、いいねをお送りいたしますわ



 何気ない日というもののありがたみがわかるまでには、おそらく十分な人生経験がいるのだろう。だからこそ、何気ない一日のありがたみがわかる人は、人生を十分に味わっているといえるのだと思う。

「クリスマスの彩りも素敵ではございますが……流石に、毎日がクリスマスの色では困ってしまいます」

 キャロライン・ブラック(色彩のコレクター・f01443)は一言語ると、続けて思いの丈を吐露したのだった。

「それに、クリスマスでなくとも毎日は楽しいものでしょう?何気ない日も、見方を変えれば特別な一日ですわ」

 料理に例えると、メインディッシュばかり出されても味覚は麻痺してしまうのだ。前菜も、デザートも、ちゃんとその活躍すべき順番で出されることに意味があるわけで。クリスマスは、何気ない日々があるからこそ尊いのだ。

「だから、申し訳ございません。貴方の計画は邪魔をさせていただきます」

 キャロラインははっきり告げると、いいねリスを氷河のごとき固めるよう色彩を放つのだった。もちろん、それは完全に固めるには難しいのだが、いいねリスの手足を固め、動きを阻害するには十分なものだった。

 もちろん、黙ってみているいいねリスではない。負けじといいねリスは毎日をクリスマスにすべく、アピールをはじめた。

「だって、クリスマスが毎日続けば、毎日が盛り上がれるんだよ。そうすれば、少子化は解決して、オールハッピーになるじゃないか!!」

 いいねリスの主張がむなしく叫ぶ。それも、売れ残ったクリスマスケーキ怪人のような、クリスマスであるからこそ輝ける者を思ってのことなのだろう。しかし、無情にもその手足に、氷河のごとき蒼がまとわりついてしっかりと動きを固めていく。

「……それで迷惑をかけてしまうのは良くありませんが、毎日をハッピーにしたいという心意気にだけは、いいねをお送りいたしますわ」

 キャロラインはいいねリスの思いを汲みつつも、しっかりといいねリスの手足を固めるべく蒼き塗料を放ち続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

立花・乖梨
毎日がクリスマスなのも、きっと魅力的なのだと思います。
ですが、クリスマスだから楽しい訳では無いのです。
過ぎ行く時間の中で、クリスマスというかけがえのない日だから
楽しいですし、大事にしたいのですよ。

ユーベルコード【咎力封じ】を使用。
そのいいねを連呼する口を優先的に塞いでしまいましょう。



「毎日がクリスマスなのも、きっと魅力的なのだと思います。ですが、クリスマスだから楽しい訳では無いのです」

 立花・乖梨(bye-stader・f05235)はいいねリスに語りかけた。

「毎日ローストチキンもクリスマスケーキも食べられるのに?」

 乖梨の問いに、いいねリスは目を輝かせながら問いを返す。

 さて、特別な日が毎日続くとしても、それは特別な日なのだろうか。この問いに対する明確な答えは乖梨が示してくれたのだ。

「過ぎ行く時間の中で、クリスマスというかけがえのない日だから楽しいですし、大事にしたいのですよ」

 さて、「ハレ」と「ケ」という考え方がある。「ハレ」がお祭りなどの非日常で、「ケ」が日常なのであるが、日常を過ごすにはエネルギーが必要で、それを補充できるのが「ハレ」の日である、という考え方でもある。いいねリスの言うとおり毎日がクリスマスになってしまったら、「ハレ」と「ケ」の区別がつかなくなってしまうのだ。そうなると、日常を過ごすエネルギーをどこから補充したらよいのかわからなくなってしまうだろう。

「……わかってくれないのなら、もう実力行使するしかないよね」

 いいねリスはちょっと不利そうにつぶやくと、いいね!ビームを放ってきた。そのビームを乖梨はひょいとかわすと手枷と猿轡、そして拘束ロープをいいねリスに放ったのである。猿轡がいいねリスの声を封じる。悔しそうにいいねリスはもがもがと口を動かした。これで、いいねリスはもういいねをしゃべることもできないだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

富井・亮平
【心情】
おのれッ! 邪知暴虐のオブリビオンめッ!
お前のような邪悪の手先にいい・わるいを判断する権利などないッ!
例え毎日がクリスマスになる時がくるとしてもッ!
それはこの世界に生きる人々が、選択して決めることだッ!
覚悟しろッ!

【行動】
「ゆくぞッ! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
ルーンソードに炎の魔力が宿るッ!
一刻も早くこの怪物を世界から放逐するため、攻撃力を高めるぞッ!
今、この剣に満ちた炎の魔力は、切り裂いた相手の体内に流し込まれて大爆発を起こすのだッ!
この一撃で完膚なきまでに炎上させてやるッ! くらえッ!



「おのれッ! 邪知暴虐のオブリビオンめッ!」
 ヒーローマスクを被った少年、富井・亮平(イェーガーレッド・f12712)はいいねリスの毎日クリスマス化計画に対して激昂していた。
「お前のような邪悪の手先にいい・わるいを判断する権利などないッ! 例え毎日がクリスマスになる時がくるとしてもッ! それはこの世界に生きる人々が、選択して決めることだッ! 覚悟しろッ!」
 亮平はいいねリスを見つめると、己の闘志をみなぎらせた。
「……ほう、邪悪、って言うんだ。だけど、君たちは過去を捨てなければ生きられない。ボクらのようなオブリビオンが生まれるのは、君たちが過去を捨てたからなんだよ」
 いいねリスは「邪悪」と決めつけられることが気に障ったらしい。
「捨てた過去の逆襲、見せてあげるね……」
 思わぬいいねリスの反論に、亮平は次の言葉を探そうとしていたところだった。そこに、いいねリスの放った「いいね!」が命中し炸裂する。はじけ飛ぶいいねボムに亮平は吹き飛ばされてしまったのだった。
 しかし、こんなことでやられる亮平ではない。
「ゆくぞッ! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
 ヒーローらしく技名を叫ぶと、ルーンソードに炎の魔力を宿した亮平はいいねリスめがけて突っ込んでいく。いいねリスも身構えて次のボムを投げようとするが、亮平のルーンソードに斬られた時の爆発で吹っ飛ばされるのだった。
「やったね。これで、おあいこだね」
 いいねリスは亮平を見つめると、さらなる闘志を燃やしていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

パトリシア・パープル
所構わずいいねとか大迷惑なんだけど!
リス娘ならぬ、スカンクガールが相手になるわよ!

戦闘開始と同時に、ポーチからマシュマロ取り出し食べることでパワーアップ
戦闘力を高め、スカンクの素早さを生かした体術で翻弄
一撃離脱を繰り返して相手を苛立たせる

敵からの反撃は【野生の勘】で極力回避
いいね!を言えない状態のリスなんて敵じゃない!
それに、尻尾のもふもふ度合いなら負けないわよ!(無駄な対抗意識

敵を追い詰めたところでスカンクの群れを召喚し、最臭奥義・一斉放射をブチかます
全方位からのスカンクガスで情け容赦なく攻撃
「これで分かったわよね?もふもふならリスよりスカンク!お菓子ならケーキよりマシュマロなのよ!



 ところ構わずの「いいね!」は端から見れば迷惑になり得るのだ。そんな思いを抱いたスカンクのキマイラ、パトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)が戦端に加わったのは、猟兵が苦戦をはじめたところだった。
「所構わずいいねとか大迷惑なんだけど! リス娘ならぬ、スカンクガールが相手になるわよ!」
 パトリシアは戦闘開始前にポーチからマシュマロを食べて元気をつけると、いいねリスに対して己の素早さを生かした体術で優位に戦いを始めたのだった。
 いいねリスだって負けてはいない。口は塞がれていても、己の分身を呼び出すことは可能なのだ。いいねリス本体とその分身が、一斉にパトリシアを攻撃する。野生の勘で避けようにも、数が多くてなかなか避けられない。いいねリスの分身たちに囲まれたパトリシアは焦りに焦っていた。本来なら自分がいいねリスに絶望を与えるはずなのに、絶望しちゃっているのは自分じゃないか、と。
 辺り構わずいいねリスたちを殴るパトリシア。数が多くてどれが本物かがわからない以上、誰彼構わず殴りかかってしまうのはいたずらに体力を消耗してしまうだろう。ましてや、取り囲んでいるいいねリスたちも攻撃を仕掛けてくる。だが、思いは通じたのか、いいねリスの本体に攻撃を当てることに成功する。一斉に消える分身。いいねリスの顔に焦りが走ったのを見かけたパトリシアは、スカンクのガスを発するユーベルコートを発動した。その名も「最臭奥義・一斉放射」だ。あたり一帯にものすごい臭いが炸裂する。あまりの臭さにいいねリスがよろめいていた。
「これで分かったわよね? もふもふならリスよりスカンク! お菓子ならケーキよりマシュマロなのよ!」
 逆転に成功した安堵から、ちょっと余裕を見せるパトリシアであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

星河・成海
さて、さっきはちょっと手間取ったけどここから挽回しないとね

クリスマスを毎日祝っていたら、いつかクリスマスが当たり前になるよね。当たり前になったらその日が、どういう意味で特別なのかということを忘れてしまう気がするの……
そうなったら、もう特別じゃなくなる。そんな中で祝うのは空しくならない?わたしはクリスマスは特別なままでいてほしいよ

【バトルキャラクターズ】で呼び出したキャラ達と一緒に敵に連携攻撃を仕掛けるよ。他の人達が攻撃しやすくなるように敵の動きを抑える方に回ろうかな

油断はしないように気をつけて立ち回る。ちょっとしたミスが命取りになるのはゲームでも実際の戦闘でも変わらないもの



 星河・成海(風にそよぐ深緑の樹・f03570)も、いいねリスの考えに疑問を抱いていた。
「クリスマスを毎日祝っていたら、いつかクリスマスが当たり前になるよね。当たり前になったらその日が、どういう意味で特別なのかということを忘れてしまう気がするの……」
 成海はいいねリスに考えを素直に伝える。口を塞がれているいいねリスであったが、木の棒を使って地面に文字を書いて反論していたのだった。
『尊い日を毎日祝い続けるのが大事』
 その文字を読んだ成海は言葉を続ける。
「そうなったら、もう特別じゃなくなる。そんな中で祝うのは空しくならない? わたしはクリスマスは特別なままでいてほしいよ」
 いいねリスは反論するよりは実力行使を試みた方が早いと思ったのか、いいね!ビームを発射しはじめたのだった。成海もかわしてゲームのキャラクターたちを召喚すると、見事なコンビネーションでいいねリスに攻撃を与えていく。ちょっとしたミスが命取りとなる戦いゆえか、成海はミスをしないように慎重に立ち回っていた。その見事なコンビネーションの甲斐もあって、いいねリスに動く暇も与えずダメージを与えることに成功したのだった。
 何も言えないいいねリスではあるが、その表情は明らかに動揺しているのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヒメル・ヴィーゼ
他にも色々言いたいけど…毎日クリスマスじゃ、お正月やバレンタイン、他の素敵な日が無くなっちゃうじゃない!
それも嫌だから、頑張って止めるわ!

武器『ヒメルの尾:フォース』で、エネルギーを放って攻撃するわ。
攻撃はすぐ避けられるよう、なるべく遠距離を保ちたいの。
近くに寄られたら尻尾で思い切り叩くわ(技能:なぎ払い、吹き飛ばし)

うう、でも分身なんてズルいわ…ならコッチだってズルしちゃうんだから!
ユーベルC『スコーチド・クロウ』で、後ろの本体狙って燃やしちゃうわ。
武器『ヒメルの尾:サポート』で、攻撃のエネルギーに属性も付けちゃうんだから(技能:毒使い、マヒ攻撃、属性攻撃)

※アドリブ、他の方との絡み:歓迎


ウルフシャ・オーゲツ
 さて、そろそろお主に引導をわたすときがきたようじゃな。
「実はな、うちがクリスマスを許せぬ理由がもう一つだけある」
「知っておるか? イベントごとというのはな、重なった場合にはだいたいひとまとめにされるんじゃ?」
「クリスマスパーティしよう、あ、あなたは今日お誕生日だったのね。ついでにお祝いしましょう」
「そう、ついでじゃ」
「他のものは皆別々にお祝いするのにまとめて祝われる」
「そんな悲しみを思い出させ続けるお主に未来はないと知れ!!」

誠に個人的な恨みを込めてあらゆる残り物をお腹に詰めながらカロリックバーニングによるなんかすごい力で巨大箸を振り回し吹き飛ばします。

「記念日を皆が好きだと思うでないぞ?」



 ヒメル・ヴィーゼ(草原と空の夢を見る・f04279)はいいねリスの毎日がクリスマス化計画に憤っていた。
「他にも色々言いたいけど……毎日クリスマスじゃ、お正月やバレンタイン、他の素敵な日が無くなっちゃうじゃない!」
 いいねリスは地面にいっしょに祝えばよいと書き出すも、そこに現れたウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)が怒りの弁を述べ始めたのだった。
「実はな、うちがクリスマスを許せぬ理由がもう一つだけある。知っておるか? イベントごとというのはな、重なった場合にはだいたいひとまとめにされるんじゃ!」
 そう言ってウルフシャは身分証明書を見せる。その生年月日欄を見てみると、ものの見事に12月24日生まれと書いているではないか。それを見たヒメルもうなずいている。
「『クリスマスパーティしよう、あ、あなたは今日お誕生日だったのね。ついでにお祝いしましょう』ってことが多くてな。そう、『ついでに』じゃ!! 他のものは皆別々にお祝いするのにまとめて祝われる……そんな悲しみを思い出させ続けるお主に未来はないと知れ!!」
 ウルフシャの表情が怒りに染まる。そしていいねリスの表情も真っ青に染まる。それを見ていたヒメルもあまりにお気の毒すぎて何も言えない感じだった。
 「さて、そろそろお主に引導をわたすときがきたようじゃな」
 ウルフシャが武器を手にいいねリスに迫る。ヒメルも尻尾型の武器を使ってウルフシャを援護し始める。怒りに燃えるウルフシャはありとあらゆるものをおなかに詰め込むと、そのカロリーを一気に燃やしてすごい力で巨大箸をいいねリスにぶつけていく。さらにヒメルはカラス型の炎を呼び出すと一気にいいねリスにたたきつけた。二人の気に押されて何もできないいいねリスはただ袋だたきにされるのだった。いいねリスは最後の力を振り絞って「悪かった」と書くと恐怖に歪んだ表情を見せて息絶えるのだった。
「いっしょに祝われるって、大変だったのね」
 ヒメルはウルフシャを慰めると、ウルフシャは何か吹っ切れたかのように語るのだった。
「記念日を皆が好きだと思うでないぞ?」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『空前の愉快なお菓子ブーム!』

POW   :    食え!何がなんでも食え!

SPD   :    配れ!周囲に問答無用で配れ!

WIZ   :    新しいお菓子を開発しよう!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 と、無事いいねリスを倒し平穏な日々を取り戻した猟兵たち。そんな猟兵たちの活躍を見ていたキマイラたちがお菓子を差し入れにやってきたのである。
 だが、そのお菓子を見た猟兵たちの表情が一気に曇る。それもそのはず、差し入れられたお菓子の中にはタイヤの味がするらしいリコリスグミキャンディーや料理の味を模したらしいキャラメル、さらにいろいろな味のゼリービーンス、極めつけはサルミアッキという、なんかしょっぱい味のする飴のようなお菓子までいろいろ混じっていた。もちろんバケツプリンなどの普通のお菓子もないわけではないが。
 かといって食べないとキマイラたちの好意を無駄にすることになるし、もったいないお化けも出そうである。
 猟兵たちの試練は、まだまだ残っていたのだ……
ウルフシャ・オーゲツ
邪悪なリスは討伐した!
ならば、なんかすごい力でやけ食いをするしかあるまい。
なに、なんでも吸い込む吸引力の変わらない星のウルフシャはだてではない。
機械だろうが爆弾だろうがなんでも喰うのじゃ。

なぬ、バケツぷりんとな?
これは残すわけにはいかんな!
まだまだくえるぞ、もってこーい!


ほれマリアさんも食わんのか?この黒いぐるぐるとか超おすすめじゃぞ?
ゼリービーンズを一気に口に含んで噛み締めるのもすばらしい!
ほれほれ?

「余ったのならウチがもらうのでな、お主らは好きなものを食べればよいじゃろ食は楽しまなくてはのう?」



 キマイラたちが持ってきたお菓子は、なじみのない味のものばかりである。もしかしたら、下手すると「まずい」という一言で済ませることも可能だろう。だが、ウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)は出されたお菓子をちゃんと平らげていたのだった。まさに、なんでも吸い込む吸引力の変わらない星のウルフシャである。機械であれ爆弾であれ何でも食べてしまいそうな感じである。
「なぬ、バケツぷりんとな? これは残すわけにはいかんな! まだまだくえるぞ、もってこーい!」
 キマイラたちもその様子に興味津々で、バケツプリンを作って持って来るのだがそのバケツプリンはすべてウルフシャに平らげられているのだった。
 その様子を見ていたマリアを見かけるとウルフシャは声をかける。
「ほれマリアさんも食わんのか? この黒いぐるぐるとか超おすすめじゃぞ? ゼリービーンズを一気に口に含んで噛み締めるのもすばらしい! ほれほれ!」
 マリアも、お言葉に甘えて黒いリコリスのグミキャンディーを口にする。
 「では、いただきま……って、なんだかドキドキがとまらなくなってきました。頭も痛くて……」
 一つ二つ食べただけなのに、気分が悪くなってしまうマリア。
「あとは、ウルフシャさんが食べてください……」
 そんなマリアを片目に、ウルフシャはいろいろなお菓子を平らげていくのだった。
「余ったのならウチがもらうのでな、お主らは好きなものを食べればよいじゃろ。食は楽しまなくてはのう?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヒメル・ヴィーゼ
お菓子?
キマイラフューチャーのお菓子って、そういえば私食べたこと無いわ。
ありが…ヒェ…い、いや、ありがとうね(匂いや色に驚くが、お礼は言う)

そ、そうね、私もいつもお世話になってるライオンさんと一緒に食べようかしら!
ユーベルC『レオンハート・ライド』で呼び出たライオンさんに、お菓子を抱えて乗るわ。
あっ、そうね、皆で食べたほうが美味しいってことよねライオンさん!
そう言って、走って、通りすがりに渡しまくっちゃうわ!
…あっでもこれだと私自身も食べないとおかしい…?
私も頑張らないとダメ…?

※大丈夫そうと油断したり、誤魔化しきれなかったりで、食べることになってもOKです
※アドリブ、他の方との絡み:歓迎



 奇しくも猟兵を一人倒してしまったキマイラフューチャーの「愉快な」お菓子だったが、その様子を見ていたヒメル・ヴィーゼ(草原と空の夢を見る・f04279)にも容赦なくお菓子は配られるのだった。
「ありが……ヒェ……い、いや、ありがとうね」
 匂いや色、そして猟兵すら倒すらしい禍々しい味に蒼い顔になりながらも、ちゃんとお礼は言っているのだった。そんなヒメルはレオンハート・ライドで呼び出したライオンさんにお菓子を抱えて跨がると、道行く人にお菓子を渡し始めた。
「あっ、そうね、皆で食べたほうが美味しいってことよねライオンさん!」
 そう言って通りすがりの一般人キマイラたちにお菓子を配り始めるヒメル。だが、キマイラフューチャーのキマイラたちはその「威力」を知っているせいか誰も食べようとしないのである。ましてや、目の前で猟兵が調子を悪くしてしまったところを見ていれば、このお菓子が絶大な「威力」を秘めていることに気付かないはずはないだろう。
「……あっ、でもこれだと私自身が食べないとおかしい?」
 自分で食べないともらってくれないと思ったヒメルはサルミアッキを口にした。たちまち謎のしょっぱさがヒメルを襲う!
「うっ……こ、これは……」
 またしても「愉快な」お菓子に悶絶させられる猟兵たちであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

キャロライン・ブラック
無事、騒動が収まったようで何よりですわ
お礼まで頂けるなんて、ふふ、頑張った甲斐がございました

他の方々を拝見するに少々刺激的なお菓子のご様子ですが……
お礼ですもの、頂かずに帰るわけには参りません

それに、お菓子なのでしょう?
元々が嗜好品ですもの、きっと美味しく頂けますわ


ええと……個性的な味、ですわね?
その、わたくし、お腹がいっぱ……え、まだまだありますの?

え、ええ、勿論頂きますわ!
わたくし丁度、お腹がすいていたところですもの
たくさん……たくさん頂きますわ
ですから、ありがとう、キマイラさま方

その、お腹がいっぱいになりましたら
お休みさせて頂くかもしれませんが
お気になさらないでくださいましね?



 キャロライン・ブラック(色彩のコレクター・f01443)もキマイラフューチャー産の「愉快な」お菓子パーティーに巻き込まれた一人である。
「無事、騒動が収まったようで何よりですわ。お礼まで頂けるなんて、ふふ、頑張った甲斐がございました」
 一応、彼女もまわりで繰り広げられる異変に気付かないわけではなかったが、お礼ゆえか食べずに帰るわけにはいかないと食べ始めたのであった。
「ええと……個性的な味、ですわね? その、わたくし、お腹がいっぱ……え、まだまだありますの?」
 さらに追加される変わった味のゼリービーンズに戸惑うキャロライン。
「え、ええ、勿論頂きますわ! わたくし丁度、お腹がすいていたところですもの。たくさん……たくさん頂きますわ!! ですから、ありがとう、キマイラさま方……」
 出されるお菓子を片っ端から食べていくキャロライン。その表情には戸惑いが混じっている。それもそのはず、このゼリービーンズには普通の味から放送コードに関わるような物を表現した味まであるというかなり危険な代物なのだ。変わった味のオンパレードなゼリービーンズに料理の才能があるキャロラインは戸惑ってしまうのだった。
「その、お腹がいっぱいになりましたらお休みさせて頂くかもしれませんが、お気になさらないでくださいましね?」
 キャロラインは善意のキマイラたちを傷つけないように、丁寧にギブアップしてもよいかということを伝えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ムルヘルベル・アーキロギア
一体どうやればこんなゲテモノ菓子ばかり集まるのだ!?
ううむ、しかしキマイラたちのあのニコニコ顔を見ているとワガハイの心も傷んでしまう……
だってワガハイ心優しくて理知的で慈悲深くそれでいて思慮にあふれておまけに強くてかっこいい猟兵であるから……(ここまで早口)
というわけで賢者らしく【WIZ】で新しいお菓子を開発するとしよう!
……うーむ、生クリームとかはちみつぶっかければだいたい美味しくなるのではないかな!?
え、試食? いやワガハイそういうのはちょっと。理論派なので。
えっいやキマイラたちよやめよワガハイに食わせるなそんなゲテモグワーッ!?



「一体どうやればこんなゲテモノ菓子ばかり集まるのだ!? ううむ、しかしキマイラたちのあのニコニコ顔を見ているとワガハイの心も傷んでしまう……だってワガハイ心優しくて理知的で慈悲深くそれでいて思慮にあふれておまけに強くてかっこいい猟兵であるから……」
 ムルヘルベル・アーキロギア(宝石賢者・f09868)は早口で独り言をつぶやいていた。言葉の中からは目の前で繰り広げられる地獄絵図にはっきりと戸惑いを感じている様子がわかっていた。それもそのはず、出されているお菓子は固定概念から外れたフリーダムな味のものや、他の人たちにとっては当たり前の味であっても一般的な猟兵たちにはなじみの薄い味のものばかりなのだ。
 そんなムルヘルベルが考えたのは、お菓子の味を変えるという考えだった。といっても、料理の知識があるわけではないので思いついた方法も生クリームと蜂蜜をかけるという方法だったのだが。その具材になったのは一見すると普通のチョコレートなのだが、なんと激辛唐辛子の入った物だったのだ。唐辛子が入っていることに気がつかないまま、ムルヘルベルは自分で泡立てた生クリームと蜂蜜をチョコレートにかけていく。
 その様子を見ていたキマイラたちはムルヘルベルに実食を迫る。
「え、試食? まて……これはまさかゲテモノチョコレートなのではないか……? いやワガハイそういうのはちょっと。理論派なので。えっいやキマイラたちよやめよワガハイに食わせるなそんなゲテモ……あqwせdrftgyふじこlp;@」
 食べる直前に何かやばいチョコレートであることに気付いたムルヘルベルは必死に抵抗するが、奮闘むなしく唐辛子入りチョコレートを口に入れられてしまったのだ。
「うわぁぁぁぁ……水、水っ!!」
 こうしてまた一人、愉快なお菓子の犠牲者が増えたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パルル・ブラックベリー
キャー!お菓子がいっぱいね!
パルルちゃんはぁ、勿論お菓子大好きだよ!
遅れて来ちゃったから残っている奴食べちゃおー!
え?サルミナントカとかタイヤ味のしか残ってない……?
だだだだだだ大丈夫だよ!パルルちゃんはアイドルだからどんな物も美味しく食べちゃうもん!
【全く大丈夫ではありません。食べたら酷い声を出して悶えます。無理矢理にでも口に突っ込んでください】



 猟兵たちの頑張りによって、愉快なお菓子はサルミアッキとタイヤ味のリコリスグミキャンディを残すのみとなっていた。一方で、猟兵たちも無傷では済まされなかったのだった。そこに、お菓子があると聞いてパルル・ブラックベリー(腹黒フェアリー・f10498)がやってきたのだった。
「キャー! お菓子がいっぱいね! 遅れて来ちゃったから残っている奴食べちゃおー!」
 だが、残ったお菓子は明らかにやばいのしかないのである。
「え? サルミナントカとかタイヤ味のしか残ってない……? だだだだだだ大丈夫だよ! パルルちゃんはアイドルだからどんな物も美味しく食べちゃうもん!」
 そんなパルルの声も心なしかおびえている。だが、パルルは意を決してサルミアッキと黒いぐるぐるをつまむと一気に口に放り込んだ。
「え、なにこr……あqwせdrftgyふじこlp;@:」
 絶叫をあげて悶絶するパルル。いったい、キマイラフューチャーのお菓子は化け物か!
 こうして、猟兵と愉快なお菓子の戦いは双方共に大きな犠牲を出しながら猟兵の敗北で幕を閉じたのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月16日
宿敵 『いいねリス』 を撃破!


挿絵イラスト