ドキッ!水着だらけの超人スポーツ大会~ポロリは無いよ~
#ヒーローズアース
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照り付ける太陽。
灼熱の砂浜。
南方に位置するとある島では、夏を先取りしていたイベントが開催されていた。
その名は『超人スポーツ大会~海の部~』
一般人では参加の難しいほどレベルの高いその大会は、多くのヒーローが参加していた。
物凄い勢いでボールが行き来するビーチバレー。
砂煙が撒き散らされるビーチフラッグス。
異能を使った派手な演出が巻き起こるサーフィン。
その派手派手しい大会の優勝の副賞は『コマーシャルの仕事一本』
知名度を求めたヒーローが、全力で優勝を求めて争っている。
しかしそんな和やか?なイベントに、悪の手が迫っていた。
「イー!優勝の副賞は俺たちがプレゼントするイー!」
突如その大会に雪崩れ込んできたのは、覆面姿の怪人たち。
あっという間に、その場は阿鼻叫喚に包まれた。
●
「また随分と珍妙な事件だねぇ……」
そう溜息を零すのは、スーツ姿の老女――中御門・千歳(死際の死霊術士・f12285)だ。
彼女の予知によれば事件が発生するのは『ヒーローズアース』の世界。
そこで行なわれていたイベントへオブリビオンが襲撃してくるという。
その場には多くのヒーローがいるが……知名度を求めるタイプの“実力不足”のものが多い上、戦闘コスチュームでも無く、何らあらがうこともなく倒されてしまうとのことだ。
「オブリビオンがコマーシャルの出演権を勝ち取っても仕方ないと思うけどねぇ」
予知に現れたのは覆面を被った異様なオブリビオンの集団。
(奪えるものでも無いとは思うが)奪おうとしているものとアンマッチな外見をしており、何やら事件に裏を感じる。
「何はともあれ、まずはそのイベントに潜入しておくれよ」
現場は一般公開されたイベントの会場。
恐らく潜入自体に問題は無く、容易に行なえるだろう――水着というドレスコードを守りさえするならば。
重要なのは、イベント会場にいること。
猟兵たちは試合を応援しても良いし、試合自体に参加しても良いだろう。
少なくともイベントの敷地内にいるならば、事件に出遅れることは無いはずだ。
「随分と気の抜けるシチュエーションだけどね、ま、気を付けて行っておいでよ」
そうにこやかに笑う老女は、猟兵たちを送り出した。
きみはる
●MSより
お世話になります、きみはるです。
拙作の12作目となる今回は、ちょっぴり夏を先取りの依頼となっております。
依頼内容的にシリアスには成りきらないとは思いますが、色んなテイストを練習中ですので、お付き合い頂きますと幸いです。
また、MSページで適時執筆状況や受付可能日等指定することが御座いますので、少し気にして見て頂けますと幸いです。
●依頼について
一章はまずはイベントに参加下さい。
応援しても、参加してもOKです。
試合の内容は例に挙げたものでも良いですし、海でありそうな催し物でしたら、それ以外でもOKです。
ビーチバレーは2:2だとは思いますが、単身参加者はその場で見知らぬ人と組むことになります。
依頼の題名にもありますが、ポロリはしない方針です。
二章、三章は戦闘となります。
三章の敵を想像しつつ、事件解決に励んでください。
ヒーローたちは戦闘では足手まといにもなりませんが、役にも立ちません。
以上、宜しくお願い致します。
第1章 日常
『超人スポーツ大会』
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POW : 派手な技で周囲を盛り上げる。または、参加者を応援する。
SPD : 華麗なテクニックで周囲を熱狂させる。または、飲食しながら観戦する。
WIZ : 不可思議な魔法で周囲を魅了する。または、実況席で実況・解説を行う。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
優勝の副賞は特に気を引くものではないですが、たまにはこうして身体を動かすのも楽しいものです
ザッフィーロ君に前衛を任せつつ、僕は後方まで飛んできたボールを打ち返す作戦で
こうしてスポーツできみとタッグを組むのは初めてですが
不思議とすぐに相手の考えることが手に取るようにわかるんですね
後方へ跳ぶボールとともに名を呼ぶ声が聞こえたなら
きっちり拾いに行って打ち返しましょう
もちろん自分の判断で彼の邪魔しない程度に動きつつ
己の守る範囲をきっちりと把握して打ち返します
速球が己のほうへ向かい伴侶がそれを打ち返したならば
……反則ではありませんが、ちょっぴりズルかもしれませんねと笑って
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
タッグを組みビーチバレーを
こまあしゃる、という物は解らんがオブリビオンの好きにさせる訳には行かん故に
ビーチバレーでは上背がある俺が壁として前で止め
止めきれぬ球を宵に任せる戦法で行こう
…常の戦闘でも俺が前衛に立ち背を護って貰って居るからな
同じ様な物だと思えば自然と呼吸も立ち回りもぴたりと合う事だろう
取れぬと思った球が掠めた場合は宵、頼む!と声を掛けつつ球技としても全力で楽しんでみようか
ああ、もし宵の方へ豪速の球が向かい宵に直撃しそうな場合は【影渡り】にて素早く影の中に潜り宵の影から出てボールを打ち返さんと試みよう
…こ、これは反則ではないだろう?…そうだよ、な?
●
熱い日差しを受け、砂を蹴る半裸の男たち。
競技に出るだけあり引き締まった肉体をしている者ばかりなその光景は、多くの女性にとって垂涎ものであろうが、そんな中で特に黄色い歓声を集めている者がいた。
「たまにはこうして身体を動かすのも楽しいものですね」
その男たちの一人――逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は試合を終え乱れた髪を手櫛で髪を梳くと、邪魔にならないよう後頭部で簡単に纏めている。、
「オブリビオンの好きにさせる訳には行かん故に参加したが……悪くは無いな」
もう一人の男――ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は鍛えられた肉体に貼り付いた砂を落としながら、宵に言葉を返した。
二人はもちろん優勝の副賞である『コマーシャル』に興味があるわけでは無いが(そもそもザッフィーロはコマーシャルの意味を理解していないが)、事件が起こるまで手持ち無沙汰というのも味気ないと感じ、せっかくのイベントを楽しんでいるのだ。
二人が参加しているのは『ビーチバレー』
猟兵としての身体能力を活かし初戦を難なく勝ち抜いた二人。
その長身の美丈夫コンビは目立つことこの上無く、目を奪われた女性陣から一挙手一投足に黄色い歓声が投げかけれられている。
「こうしてスポーツできみとタッグを組むのは初めてですが……不思議とすぐに相手の考えることが手に取るようにわかるんですね」
次の試合を待つ間、二人は水分補給をしながらゆっくりと言葉を交わしていた。
宵の言葉の通り二人のコンビネーションは絶妙であり、まるで念話か何かで意思疎通をしているのではないかと思われるほどだ。
「常の戦闘でも俺が前衛に立ち背を護って貰って居るからな……同じ様な物だと思えば自然と呼吸も立ち回りもぴたりと合う事だろう」
しかしそれはユーベルコードを使用しているわけではなく、ザッフィーロの言葉のように長く連れ添った二人の阿吽の呼吸によるものだ。
ザッフィーロの返しに宵が微笑と共に肯定の言葉を返すと、次なる試合の為にアナウンスの声が聞こえてきた。
試合に臨む為べく準備をする二人。
その二人の様子に試合が始まる前から応援の声が飛び交い始める。
そんな様子が妬ましいのか……第二回戦の対戦相手である筋骨隆々の二人組は、何とも憎々し気な視線を送っていた。
前衛に立ち、壁として迫り来るボールを荒々しく叩き落とすザッフィーロ。
ビーチバレーとは想えないほどに勢いがついた剛速球も、難なく対応していく。
「宵、頼む!」
しかし、2対2故に完璧には防ぎきれないのがビーチバレー。
前衛の脇を通り抜けた弾が後方へと飛んでいく。
「任せて下さい!」
しかし先の試合でも発揮されたように二人のコンビネーションは抜群。
奥へと飛んだボールを軽やかに宵が撃ち上げたかと思えば、ザッフィーロのスパイクが炸裂した。
点が決まる度に嬉しそうにタッチを交わす二人の様子に、煩いくらいに歓声がヒートアップしていく。
「喰らえやオラァ!」
そんなキラキラとした光景と黄色い歓声に我慢の限界が迎えたのか、宵の顔面へと悪意の込められた剛速球が襲い掛かる。
直撃かと思われたその瞬間――突如宵の“影”から現れたザッフィーロがその玉を跳ね上げた。
突然の光景に唖然とする対戦相手の隙を突き、宵も打ち上げられた玉を綺麗に決めていく。
騒めきと共に感嘆の声を上げる観衆たち。
「こ、これは反則ではないだろう?……そうだよ、な?」
決して否定的な声はあがってはいないが、今までの歓声とは違った様子に、ザッフィーロはやらかしてしまったかと焦り始めた。
「……反則ではありませんが、ちょっぴりズルかもしれませんね」
そんな相方の戸惑った様子をくすりと笑った宵は、あえて意地悪な言葉を返す。
その言葉を聞いたザッフィーロは、珍しく大層驚いた顔をしたとか何とか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
インディゴ・クロワッサン
アドリブ大歓迎~
水着は猫耳の付いた水色のパーカーに紺のハーフパンツと同色のサーフシューズで。
【SPD】飲食
「…」(フランクフルトもぐもぐ)
とりあえず現場待機しつつ
「……」(タコ焼きもぐもぐ)
白熱するヒーローと猟兵達の声や応援を背中で聞きながら
「………」(焼きそばもぐもぐ)
日陰で買い込んだ食べ物を咀嚼してようっと
「(ビックサイズの飲み物ごっきゅごきゅ)…ぷは」
そもそも僕はヒーローに興味ないから
「…次はかき氷にして…いちごかメロンかな」
応援なんて無視で、猫耳フードを被って(【目立たない】)かき氷を買いに行くよ
一応【聞き耳】を発動して【情報収集】だけは欠かさずにしておこーっと
●
その青年の目の前には、イベントに出店されていた屋台で買い集められた大量の食べ物が積み上げられていた。
その青年の名は、インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)
ハーフパンツの水着にサーフシューズ、猫耳付きのパーカー――日の光を嫌うのか、何とも可愛らしい出で立ちをしたそインディゴ。
彼の背後ではヒーローや猟兵たちが、様々なスポーツを楽しんでいる。
しかしその歓声に背を向け、インディゴは積み上げられた食べ物を一心不乱に食べ続けていた。
(そもそも……僕はヒーローに興味ないからね)
フランクフルトを頬張りながら、インディゴはこのイベントのことを考える。
猟兵として会場に待機するものの別段ヒーローに興味があるわけでもなく、かといってこの猛烈な日差しの下でスポーツに励む気になれなかったのは……ダンピールの本能か。
通り過ぎていく人々がその尋常ではない食べ物の量に驚愕の表情を向けていくが、そんな他者の視線など、インディゴには知ったことでは無かった。
その食べっぷりはもぐもぐという擬音が聞こえてきそうなほど、大人しく可愛らしい食べ方。
しかしながらその食事は一時も止まることなく、延々とコンスタントに食べ物が口に運ばれ続けていく。
フランクフルトを食べきれば、ぺろりとタコ焼き、焼きそばと箸を進める。
粗方食べ物を食べつくしたのならば、次は映画館でも中々に見かけないビックサイズな飲み物をごっきゅごっきゅと一気飲み。
「ぷはぁ……次はかき氷にして、いちごかメロンかな」
フードを被りながら、食後のデザートを求めてビーチパラソルの外へとインディゴは歩き出した。
(あっ……一応情報収集しとかなきゃ)
気配を消しながら、周囲の会話に耳を傾けながら人込みをすり抜けるように歩き続けるインディゴ。
しかしその意識は、次なる美味を見つけた瞬間には彼の脳内から消え去っていた。
成功
🔵🔵🔴
加賀宮・識
敵さんは、どこにでも現れるし厄介でこの上ない
み、水着…着なれないと
恥ずかしいものだ
とりあえず参加できるものは
ビーチバレー…ジャンプ力はあると思うが、身長で泣く
サーフィン…全く自信無し
ビーチフラッグスに挑戦してみよう
ああ、なるほど…やり方は覚えた
後は自分の俊敏さと運に任せる
開始の合図と同時に飛び出す
目指すは…フラッグ
力の限り走り、飛び込む
何かに触っている気がするけど
ど、どうだろ?
砂煙で全く分からない
まあ、順位はともかくこんなに楽しいのは久し振りだ
(アレンジ大歓迎です)
●
「み、水着か……着なれないと恥ずかしいものだ」
恥ずかしそうに自身の恰好を見下ろしているのは、加賀宮・識(焔術師・f10999)だ。
すれ違う際に人目を引くほどに可愛らしい識ではあるが、水着という普段着慣れない恰好に加え、そもそも露出の少ない恰好に慣れていない識は、気恥ずかしさに加えどうにも自信が持てないことでソワソワと所在なさげに立ち尽くしていた。
「と、とりあえず私でも参加出来そうなものは何かあるだろうか?」
立ち尽くしてばかりもいられないと、せっかくなので参加出来そうなスポーツを物色すべく、識は周囲へと目を向ける。
ふと目に止まったのはビーチバレー。
跳躍力には自信があるものの……参加している高身長な男女を眺めていると、向いているとは言い辛いだろう。
次に目についたのはサーフィン。
自分が参加している様子を想像するに、出来そうなイメージが欠片も沸かなかった。
どうしたものかと砂浜を歩く識。
そんな彼女が目にしたのは、砂の上で反射神経と瞬発力を競うスポーツ――ビーチフラッグスだ。
「あぁ……なるほど」
合図と共に立ち上がり、フラッグ目指して我先にと駆ける。
ルールは見る限りシンプルそうで、自分でも問題無く参加出来そうだ。
であれば……
「後は自分の俊敏さと運に任せるのみ、だな」
心を決めた識は、試合に参加すべく受付へと歩みを進めた。
自分の出番が来ると、暑い砂浜にうつ伏せになる識。
じりじりと肌を焼く日差しを感じながらも、合図を待つべく己の神経を尖らせる。
空砲に鼓膜を震わせた次の瞬間、力いっぱい砂を押し返し、フラッグ目指して走り出した。
駆ける、駆ける、駆ける。
隣を並走するのはヒーローだろうか……競り合うほどのスピードで駆けている影が目の端に映った。
砂の厚さを足裏に感じながら、走り続ける。
そしてフラッグまで近づいた瞬間――識はフラッグ目指して全力で飛び込んだ。
勢いに乗ったまま、フラッグが刺さっていた砂山をぶちまける。
巻き起こる砂煙で視界が遮られた。
砂と共に何かを握りしめている感覚はあるが……
「どうだっ!?」
全力で拳を振り上げると、その掌の中には確かにフラッグが握り込まれていた。
巻き起こる拍手。
悔しがる対戦相手。
思わず識はガッツポーズをしていた。
「こんなに楽しいのは久し振りだ」
普段厳しいオブリビオンとの闘いに多く身を投じて来た彼女にとって、久しぶりの満面の笑みがそこにはあった。
成功
🔵🔵🔴
匤・璃狐
せっかく水着も買うたことやし…
と、思うてた時に千歳ちゃんからの海辺でのご依頼
初めてエンパイア以外の世界へ行くけど、頑張るよって
ひとまず、イベント会場へ行ったらええんよな?
大会の賑わいが夏の海をより活気づけてる気ぃする
此処におるだけで楽しいなあ
潮の香りも…気分を、くすぐ…あら、あらら?
どこからかええ匂いが…焼きそばの香りや!
なんと海の家…!
こ、これは、食べながら観戦しろという神の啓示、や…うん…
…かき氷を食べつつ、焼きそばとフランクフルトの入った袋を提げて観戦がてら巡回を
あっ焼きトウモロコシと焼きイカの屋台!
―はっ…た、食べ歩きしにきたわけやないよ…!
ふぁ、ふぁいおー!
不明点MS様に全てお任せ
●
「初めてエンパイア以外の世界へ行くけど、頑張るよって」
最近買ったばかりの水着に身を包み、決意を新たに気合いを入れているのは、匤・璃狐(マヨヒガの白雛芥子・f03415)だ。
彼女にとって、エンパイア以外の外へと出るのは初めての経験。
胸中に渦巻く期待と不安を押さえつけるべく、気合いを入れ直したのだ。
イベント会場へと歩みを進めた璃狐が目にしたのは、大会の賑わいに活気づいた砂浜。
その様子を眺めているだけで、人々と楽しさが共有されるようで……何やら心が浮き立ってきた璃狐は、先ほどまでの緊張気味の表情を変え、柔らかな微笑みを浮かべた。
「此処におるだけで楽しいなあ」
潮の香りを楽しむように、大きく背伸びをしながら深呼吸をする璃狐。
そんな彼女の鼻を擽るのは、何かを焼いている香ばしい香だ。
臭いに釣られて行きついた先には、『海の家』と書かれた建家が立っていた。
「こ、これは、食べながら観戦しろという神の啓示、や、うん……」
ごくりと唾を飲み込みながら売店に並んだ彼女が購入したのは、焼きそばにフランクフルト、かき氷と何ともイベントを満喫したものだった。
かき氷を頬張りながら、璃狐は気を取り直して試合を観戦すべく歩き出した。
どんな試合がやっているのかと興味深げにあたりを見回す璃狐。
「あっ焼きトウモロコシと焼きイカの屋台!」
そんな彼女の目に止まったのは、新たなる美味との出会い。
試合のことなどすっかり頭から零れ落ち、スムーズに屋台に並んでいた。
笑顔と共に食べ物を受け取る璃狐。
そんな彼女は美味しそうに焼きイカを口にすると、改めて重要な事実を思い出した。
(はっ……た、食べ歩きしにきたわけやないよ!)
何故か急激に“応援しなければ”という義務感に襲われる璃狐。
そんな彼女の視線の先では、見知った猟兵がビーチバレーに励んでいた。
「ふぁ、ふぁいおー!」
とっさに叫んだ応援の言葉と共に飛び出したのは……小さなイカの欠片であった。
成功
🔵🔵🔴
宝海院・棗
【フロッシュちゃん(f04767)と】
サーフィンでびゅんびゅん!水着は黄緑とラベンダーのマイクロビキニで勝負!
フロッシュちゃんほど速く進めないけど、技能の誘惑や残像、パフォーマンス、ダンスで魅了できたらなー
さらにスカイステッパーで多段ジャンプしたり、スペシャルエボリューションスピンでの超光速回転(横回転では両腕を広げて、縦回転では球状に丸まってボール状態でバウンド)とかも併用したい!
あと、可能ならお互いのボードをジャンプで入れ替えたり、交差するようなアクロバットを見せることもやってみたいなー
フロッシュ・フェローチェス
※【宝海院(f02014)】と合同
異能ありのサーフィン……面白そうだ。スポーティなウェットスーツで挑むよ。こういうのは得意だし――カットバックとか、次々と技を見せて行こう。
早業でつなげて、まだ見ぬパフォーマンスを演出するんだ。
加速式改変でサーフボードに力を通して、凄まじい水上ダッシュも見せてやろう。残像で分身しての宙返りとか、注目集められそうだ。
UCを用い、水に足突くギリギリで加速したボードと並走したり。
蹴り出したボードを追って宙を駆け一瞬で追い付いたりもやってみよう。
宝海院と息を合わせ、お互いのボードをジャンプで入れ替えたり、交差するようなアクロバットを見せるのも面白いかな?
※アドリブ可
●
波を利用して水上でのパフォーマンスを競うスポーツ、サーフィン。
様々なヒーローが異能を利用して一味効かせたパフォーマンスを見せる中、一際喝采を集める二人組がいた。
「異能ありのサーフィン……やはり面白いっ!」
二人組のうちの一人はフロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)
スポーティーなウェットスーツに身を包んだ彼女は軽快な波乗りを見せた。
大きな波へ向かうようにカットバックを見せると、流れるように再び波へと向かい飛び上がる大技――エアーを披露した。
通常であれば飛べば落ちるのが道理であるが、フロッシュは自在に宙を“蹴って”見せた。
波の上で舞うように、波から波へと飛び移るように、様々な技を繋げていく。
その畳みかけるような早業は通常では見られない圧倒的な迫力を示し、通常のサーフィンでは見られない独特のパフォーマンスを披露する。
「びゅんびゅーん!」
“技”を魅せたフロッシュに対し、別の意味で歓声を集めているのが、宝海院・棗(もち・ぷに・とろり。・f02014)だ。
スポーティーな装いのフロッシュと相対するように蠱惑的なマイクロビキニを身に纏う棗。
その波乗りは“自分の魅せ方”を最大限に理解しているパフォーマンスだ。
サーフボードの上でありながら煽情的な動きを見せるダンス――砂浜から、鼻の下を伸ばした男性陣の視線を一身に集める。
その半透明な髪が、肌が揺れ動く度、太陽の光を水しぶきと共に反射させ、幻想的な煌きを見せた。
「さぁて、行くよ!宝海院!」
別々のパフォーマンスを見せていた二人が、合わせ技を披露するべく動き始める。
フロッシュの掌から“何かの紋様”が光ったかと思えば、彼女のサーフボードが常識外の加速を見せた。
波の有無など関係無いとばかりに水上を滑走するフロッシュ。
その圧倒的な速度は残像すら見せ、宙を舞う度に感嘆の声を呼ぶ。
「任せてフロッシュちゃん!スペシャルエボリューションスピン!」
棗もまた、反対方向から加速を見せる。
水面を蹴り宙へと飛んだと思えば、サーフボードと共に目にも止まらぬ高速回転をしながら宙を飛ぶ。
さらには自身を球型に変形させると、水面を水切りするかの如く飛び跳ねて回る。
もはやそれはサーフィンとは別次元の何か。
新種のパフォーマンス、いやスポーツだ!
最後のキメ技をするべく、波を突き破るかと思わせるほどの高速で向かい合う二人。
二人はこの日一番の大波へと乗り上げた。
その勢いのまま宙へと飛び上がる二人――直接ぶつかるような位置取りとそのスピードから観客が事故を危惧したその瞬間、二人は互いの腕を掴むと空中で体勢を入れ替え、その勢いのまま相手のサーフボードへ乗り波を下る。
その圧倒的な迫力に唖然とするように静まり返る観客――数呼吸の後、その場には大きな歓声が響き渡った。
パフォーマンスを終え、砂浜へ向かってゆっくりと漕ぐ二人。
その二人を、多くの人々が拍手で向かい入れたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『ザウルスマン』
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POW : ザウルスアタック
単純で重い【拳や尻尾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : ザウルススライディング
【怒りの感情】を向けた対象に、【スライディングキック】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : ザウルスアーマー
全身を【爬虫類の鱗】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:ぱぶ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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「イー!」
様々なスポーツが楽しまれているそのイベントの中に、突如マスク姿の集団が乱入する。
火花を散らしながらも和気あいあいとしていたそのイベントは、突如として阿鼻叫喚の坩堝と化した。
「イー!優勝の副賞は俺たちがプレゼントするイー!」
マスク姿の集団は、次々と試合に乱入し、荒らしていく。
突然の危機に対し、イベントに参加していたヒーロー達が立ち向かった。
しかしながらその集団は外観に反し、そこいらのヴィランよりも腕が立つようだ。
戦闘用コスチュームを用意していないことも一因にあげられるが、それを差し引いても簡単に無力化されていくヒーロー達。
もはや、その集団を制止出来る者はいなかった。
そう……猟兵以外には。
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
なんと言うか、わかりやすい悪役の悪行ですねえ
しかしながら招かれざる闖入者は歓迎されないと相場が決まっているものです
はい、ザッフィーロ君。食前の運動と行きましょう……!
襲い来る敵はザッフィーロ君に頼みつつ
僕は「高速詠唱」「範囲攻撃」「属性攻撃」「全力魔法」を付加した
【天撃アストロフィジックス】で敵を一掃するように狙いつつ攻撃します
敵の生命力吸収が厄介なのでできるだけ「吹き飛ばし」「衝撃波」で距離を取っていきましょう
はい、きみのおかげで砲台という術師の本領発揮ができています
やはりきみとともに戦うのは気持ちがいい
これも日ごろから心が通っているからですねと笑い
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
…お前達も正々堂々と勝負すれば良い物を
まあ良い。宵、早々に邪魔者を倒し氷菓子を堪能するぞ…!
戦闘と同時に『高速詠唱』を唱え【罪告げの黒霧】を敵へ
数が多い故囲まれては厄介だからな
宵と背中合わせで敵を迎え打ちつつ弱らせてから一体づつメイスにて止めを刺さんと試みよう
囲まれ掛けた場合はメイスで『なぎ払い』間合いを取りつつ【罪告げの黒霧】にて弱らせ撃破を
先もそうだが…やはり考えが手に取る様に解る故動きやすいな
宵に攻撃が及びそうな場合は『盾・武器』受けにて『かば』いつつ先のビーチバレーの様に連携しながら攻撃をして行こう
宵は攻撃に集中しろ。
お前への攻撃はなんだ、先の様に護って見せる故に、な
●
「なんと言うか、わかりやすい悪役の悪行ですねえ……」
逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は、何とも微妙そうな表情で乱入者を眺めていいた。
「しかしながら招かれざる闖入者は歓迎されないと相場が決まっているものです」
その呆れとも侮蔑とも言えない表情を浮かべていた宵は、表情を引き締めて敵に相対する。
「……お前達も正々堂々と勝負すれば良い物を」
対し、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は静かに怒りを燃やしていた。
平和にイベントを楽しんでいた人々を蔑ろにし、己が欲望を優先する敵たち。
せめて正々堂々と試合に参加するのであれば何ら問題が無かったものをと、敵に対しても救いの道を模索するのは、聖職者故か。
普段感情の読み取り辛いその表情は相も変わらず分かり辛いが、その纏う雰囲気から静かな怒りを感じさせる。
「宵、早々に邪魔者を倒し氷菓子を堪能するぞ……!」
真剣な顔つきでちょっと可愛らしいセリフを投げかけられた宵は、くすりと表情を緩めると言葉を返す。
「はい、ザッフィーロ君。食前の運動と行きましょう……!」
その緩んだ表情を再び引き締めながら、宵は杖を構えた。
「罪なき者には効かぬと聞くが……試してみるか?」
パートナーの宵と背を合わせて敵に相対したザッフィーロ。
戦闘開始と共に彼が放ったのは『罪告げの黒霧』
その身が纏う罪の穢れにより、放たれた黒霧は毒と化す。
当然このような騒ぎを起こす者どもの判決は――有罪。
黒き霧に纏わりつかれた敵は喉を抑えると、苦しそうに身をもたげた。
「太陽は地を照らし、月は宙に輝き、星は天を廻る。そして時には、彼らは我々に牙を剥くのです。さあ、宵の口とまいりましょう」
ザッフィーロが時間を稼いでいる間に素早く唱えられたのは『天撃アストロフィジックス』
宵が杖を振るうと共に宙に現れたのは、昼間にも関わらずはっきりと認識できるほどの星の煌き。
その一つ一つが彼が生み出した魔法の矢であり、その数は二人の頭上を覆いつくすのに十二分な量だ。
「イー! させないイー!」
強力な攻撃が放たれる――そう直観したオブリビオンたちは、杖を振るう宵へと標的を変えた。
悪い足場をものともせず砂上を駆けるオブリビオンに対し、とっさに詠唱を中断しようか逡巡する宵。
しかしその動きは、ザッフィーロによって止められる。
「宵は攻撃に集中しろ!」
加速された動きのまま飛び上がると、その強大な尾を叩きつけんと宙で振るうオブリビオン。
「させん!」
しかしその攻撃は、ザッフィーロのメイスに受け止められる。
殺しきれない衝撃が彼の周囲の砂を浮き上がらせる。
しかし決して、守る者の邪魔はさせない。
「お前への攻撃はなんだ、先の様に護って見せる故に、な」
振り返らずに言葉を重ねるザッフィーロの言葉に頷くと、杖を振るう宵――その瞬間、宙へと散りばめられた星の瞬きが、流星となってオブリビオンへと降り注いだ。
その魔術は強力にして強大。
爆発音と共に、流星が砂を巻き上げ、周囲を取り囲むオブリビオンを根こそぎ薙ぎ払う。
その天災が過ぎ去った後には、数多のクレーターと共に、大地に伏したオブリビオンが散乱していた。
「きみのおかげで砲台という術師の本領発揮ができました」
無力化したオブリビオンを確認するべく周囲を見回し、安全を確認した宵が声をかける。
「やはりきみとともに戦うのは気持ちがいい……これも日ごろから心が通っているからですね」
そう笑う二人の間に、周囲の光景の悲惨さに反し甘い空気が流れた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
匤・璃狐
ヒーローショーいうんの敵役…にしては、少しばかりおイタがすぎるんやないかな。
歓声はええけど悲鳴はあかんよって。
せっかくの楽しい食べ歩…やなくて楽しいイベントを邪魔する悪い子はメッ、や!
寄られるとザウルスアタックやアーマーが厄介やから距離を取って戦いたい所
自身の周りにまじない紙を広げ
【マヒ攻撃】の力を付与して【範囲攻撃】
避難する一般人の殿で 、即座に敵の動きを制限・敵戦力の削減を
スライディングを使われたら足元にまじない紙を集めて【オーラ防御】
そのまま『葬送』でごめんなさい
焼いても美味しくなさそうなのが残ね…こほん
おもろないショーははよ終わらせて屋た…イベント再開させなな!
アドリブ・絡み歓迎
加賀宮・識
事前に分かっていた事とは言え、実際皆が楽しんでいたのをぶち壊されると腹が立つ
周りに注意を払いながら、近くの集団に狙いを定め、暗月鎖で『衝撃波』を起こし『なぎ払う』
自分に標的が移ったら
【ブレイズフレイム】で
攻撃
反撃には『第六感』と『野性の感』でかわす
全く皆が楽しんでいるところを
邪魔するんじゃない
(アレンジ、共闘大歓迎です)
●
「事前に分かっていた事とは言え、実際皆が楽しんでいたのをぶち壊されると腹が立つ」
加賀宮・識(焔術師・f10999)はそのアメジストの如き澄んだ瞳を細め、怒りをあらわにした。
彼女自身も参加し、皆と競い合った試合。
そんな熱く、楽しい様々な試合が行なわれたこのイベント――久しぶりに戦いを忘れ、楽しむことが出来たイベントであったのに……予知で理解していたとはいえ、その楽しい時間を台無しにされたことが、酷く苛立たしい。
識は師匠から譲り受けた愛剣――漆黒の斬鉄剣、暗黒鎖を肩に担ぎ駆けだした。
彼女の健脚は足場の悪い砂地をものともせず、まるで平地を駆けるかのように距離を詰める。
今まさに一般客を追い払うように暴れまわっている集団の中央へと飛び込んだかと思えば、暗黒鎖を振り回し薙ぎ払う。
その太刀筋は乱暴なようで繊細――決して一般客を傷つけることなく振るわれた剣は風を巻き起こしオブリビオンたちを吹き飛ばした。
「負けないイー!」
傷を塞ぐかのように、全身を鱗で覆ってゆくオブリビオンたち。
ギチリ、ギチリと鱗と共に肥大化していく筋肉が、その膂力の強化を想像させる。
爪の伸びた四肢を振るい、オブリビオンは肉薄した。
周囲を囲われた識――しかし彼女は研ぎ澄まされた五感によりするりと避ける。
その明らかな死角からの一撃も避ける動きはまるで、見えているかのような滑らかな所作だ。
「識さんっ!」
オブリビオンに囲まれた識の元へと駆けつけたのは、同じ旅団に所属しており偶々同じ依頼に参加していた匤・璃狐(マヨヒガの白雛芥子・f03415)
「せっかくの楽しい食べ歩、やなくて楽しいイベントを邪魔するなんて……」
彼女もまた、食べ歩き……もといイベントを楽しんでいた。
先ほどまで抱えていた山のような食べ物――食べきる時間も無いがそこらに捨てることも出来ず、置き場に困っていたのはちょっとした秘密だ。
「悪い子はメッ、や!」
彼女が懐から取り出したのは、筆文字と共に可愛らしい狐の描かれた呪い札。
そのきめ細かい白い指から離れた札は、弧を描くかのように一人でに宙へと広がったかと思えば、暴風に飛ばされたかのような勢いでオブリビオンへと貼り付いてゆく。
その札に込められた呪いは『麻痺』――まるで毒を喰らったかのようにオブリビオンたちは動きを鈍らせてゆく。
「匤さん、ナイスだ!」
識の掛け声と共に彼女の両の手が突如裂け、その隙間から禍々しい炎が噴き出す。
彼女が舞うようにくるりと回れば紅蓮は踊る。
荒ぶる地獄の炎は動きを鈍らせた周囲のオブリビオンたちに纏わりつき、燃え上がらせた。
「骸の海へ、還ってな!」
追撃をかけるかのように、璃狐もまた炎を放つ。
彼女の掌から放たれたのは雛芥子を模した白銀の炎。
識の放った紅蓮の炎と加えられたその白銀の炎は、互いの炎を強め合う。
太陽の光よりも輝くように燃え上がる炎。
紅と白の炎は螺旋を描き、絡み合いながらも決して混じり合わない。
その強烈なコントラストは、神々しささえ感じさせた。
砂さえも変質させる高温の炎に、オブリビオンたちは逃げることも出来ず炭となった。
「全く……皆が楽しんでいるところを邪魔するんじゃない」
「焼いても美味しくなさそうなのが残ね……こほん」
炭になったオブリビオンたちを吐き捨てるようにねめつける識の横で、腹ペコな感想がこぼれる璃狐。
面をくらったような表情の識の視線を感じ、とっさに決め台詞を言い直す。
「おもろないショーははよ終わらせて屋た……イベント再開させなな!」
言い直したもののやっぱり腹ペコな台詞にたまらず笑顔を零す識。
うっかりが続いた璃狐の顔もまた、燃え上がるような真っ赤な色をしていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フロッシュ・フェローチェス
来たかオブリビオン。
しかし分かり易い奴らだ……だからこそ、潰す。これ以上イベントを壊させはしないよ。
先制攻撃で敵の頭部を狙い蹴りこむ。目にもとまらぬ二回攻撃で、まずは最低でも二体を蹴散らそう。
次は地形を利用するよ……衝撃波で砂塵を舞い上げ、だまし討ちしやすくしよう。
そのまま影を利用したフェイントで一撃だ。吹き飛ばして敵を混乱させよう。
惑っているうちに空中から蹴り込んだり、早業ラッシュで目についた敵を沈めるよ。
その後、敢えて敵を誘い込むように海の方へ後退しよう。
敵を集めたら加速式励起。敵UCに対し大げさに回避し、海の上を走ってやる。
呆気に取られている間に、とどめのUCで吹き飛ばそう。
※アドリブ可
●
「来たかオブリビオン」
防波堤の上に仁王立ちしているフロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)は、眼下のオブリビオンたちを見下す。
日常を破壊する、分かりやすい敵……だからこそ、見過ごすわけにはいかない。
「潰す……これ以上イベントを壊させはしないよ」
確固たる意志を言葉に起こし、彼女はその身を戦場へと投げ入れた。
防波堤から飛び降りたフローシュは飛び込む勢いのままに、その身を抱き込むように身体を回転させる。
落下の勢いに加え回転の勢いが加えられた踵が、オブリビオンのうち一体の頭蓋を陥没させた。
「シッ!」
突き刺さった踵を支点にし、身体を捻るようにして回し蹴りをもう一体の側頭部に叩き込む。
突如現れた影と共に倒れる味方に、オブリビオンの集団は混乱する。
「イー! 何者だイー!」
その問いへの回答は砂煙。
高速で蹴り上げられた砂が、視界を塞ぐかのように巻き上げられた。
周囲の取り囲むオブリビオンたちは相打ちを恐れ、砂煙の中へと攻撃を行なうことが躊躇われた。
これがまだ完全な乱戦であるならばまだしも、敵の数は一体――砂煙ごと薙ぎ払おうものならば、巻き添えになる仲間の方が圧倒的に多いからだ。
拳がぶつかり合うような打撃音が続いた後――吹き飛ばされたように砂煙の中から転がり出たのは、仲間の一人であるオブリビオンであった。
一陣の風によって砂煙が吹き飛ばされる――その中から現れたのは、荒々しい笑顔を浮かべ口元の血をぬぐうフローシュだ。
視界を奪われた中で倒されたのであろう……その足元には、何体ものオブリビオンが地に伏していた。
「お、追うイー! 逃がすなイー!」
突如として駆けだすフローシュ。
包囲から逃げ出す為だと判断したオブリビオンたちは、大急ぎで後を追う。
彼女を狙った拳が、尾が、スライディングが襲い掛かる。
しかし彼女のスピードには――追いつけない。
浜辺を超えて尚走り続ける彼女は、そのまま水上を滑走する。
そして全ての敵を直線状に捉える位置に移動したその瞬間、身を翻した。
「これで、終わりだ――喰らって吹っ飛べ!」
彼女が叫んだその瞬間――戦場を閃光が覆いつくした。
成功
🔵🔵🔴
第3章 集団戦
『神譜奏者『シンフォニック・リリッカーズ』』
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POW : 追奏するカノン
【追唱する仲間】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : 不協和音のディゾナンス
【相手の出だしを挫く先制攻撃】【立て直しを妨げる追撃】【カウンターを許さない追い討ち】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 熱唱するサビ
予め【イントロから歌い続ける】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
イラスト:つかさ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
猟兵たちに無力化されたオブリビオンたち。
しかし……新たな影が現れたその時、突如として活力を取り戻す。
「みんなー、ありがとーっ!」
突然鳴り響くキャッチーなメロディー。
そんな中現れ――曲に乗って踊り、歌い出したのは……48人の少女たちだ。
先ほどまで暴れていたオブリビオンたちもまた周囲を囲い、盛り上げるかのように一子乱れぬパフォーマンスを見せていた。
その掛け声たるや、イーイー五月蝿くて仕方がない。
「私たち、オブリビオンのアイドルグループ、神譜奏者シンフォニック・リリッカーズです!」
「皆が一生懸命やってくれたこと、私たち分かってる!」
「失敗だなんて凹まないで、皆に勇気を貰って、私たち自身でコマーシャルの仕事を掴むから!」
「そう、力付くでっ!」
支離滅裂な言葉を正当のように語る彼女たちもまた、まさしく骸の海から這い出たオブリビオンなのだろう。
狂気に侵された少女たちと、猟兵たちとの戦いの火蓋が切って落とされた。
シスカ・ブラックウィドー
ついにボクがアイドルデビューする日がやってきた!お前たちを倒してコマーシャルの仕事はこのボクが貰う!
骸の海からオブリビオンを召喚!
ボク自身は召喚中は動けなくなるからその場で得意な歌を歌ってボクがいかに可愛いかをイベントスタッフにアピールするよ!
※アドリブ連携歓迎!
●
「ついにボクがアイドルデビューする日がやってきた!」
そう高らかに宣言をしたのは人形を抱えた少女、シスカ・ブラックウィドー(魔貌の人形遣い・f13611)だ。
「お前たちを倒してコマーシャルの仕事はこのボクが貰う!」
大会の優勝の副賞であるコマーシャル出場権。
もちろん、大会に参加していない以上、通常であれば貰えるわけでは無いのだが……乱入のせいで大会自体が中止になりそうなこの現状。
彼女の脳内では、この事件を解決すれば感謝されてコマーシャルの出演権が貰えたりとかワンチャンあるんじゃないかな?とか邪な思いが溢れていた。
「ということで、骸の海からオブリビオンを召喚!」
シスカが使用したのは『リザレクト・オブリビオン』
彼女の周りの大地が光ったかと思えば、不気味な存在感を放つ死霊騎士と死霊蛇竜が召喚される。
禍々しいオーラを放ちながら、シスカの命じるままに死霊騎士と死霊蛇龍がオブリビオンのアイドルグループ――シンフォニック・リリッカーズへと襲い掛かる。
「貴方もアイドル……つまりこれは、アイドル勝負」
「私たちだって、負けるわけにはいかないんだから!」
「それでは聞いて下さい!『追奏するカノン』」
曲を歌い出した少女たちへとシスカの召喚獣が襲い掛かる。
そんな彼女たちを守るかのように、追唱するオーディエンスと化していたオブリビオン――彼女のファンたちが行く手を阻んだ。
全身に鱗を纏い死霊騎士と切り結び、尾を振るいながら死霊蛇龍と格闘する。
「ボクがいかに可愛いかを教えてあげるっ!」
シスカが戦闘に加わり傷を負っては、召喚された死霊騎士たちは姿を消してしまう。
その為乱戦に加わるわけにはいかないシスカは、どうせ手持ち無沙汰ならばと、得意な歌を披露し始めた。
透き通る歌声、可憐な容姿――アイドルたちを守るべく戦っていたファンたちも、アイドルの歌と踊りとはまた一風違ったパフォーマンスに心を奪われる。
「イー、彼女も可愛いイー!」
「ボクッ子もアリだイー」
「イー! それは彼女たちに対する裏切りだイー!」
一部のファンがシスカを褒めたことで、彼らの中でも争いが勃発する。
それはもはや場外乱闘。
そんなカオスな状態にツッコミを入れてくれる者は、誰もいなかった。
成功
🔵🔵🔴
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
力尽くで…?お前達、あいどるなのだろう?
兵士の様な思考をしてどうするのだ…?
宵の言う様、王道を行かぬ者には結果はついてこんだろう
…宵の言う様灸をすえてやらんとな
戦闘時は背は宵に任せ前衛として行動
近い敵へメイスにて『なぎ払い』の『2回攻撃』を試みよう
その後は【罪告げの黒霧】にて『麻痺攻撃』性の毒によるダメージを与えんとしつつメイスで追撃していこうと思う
宵が攻撃を受けた際は慌て駆寄る…が
カウンターにて反撃をしている様を見ればその敵をメイスで『なぎ払』いつつ無事かと声音を
…背を預け信頼できる相手こそ一番頼りになると、先の言葉を思い出し笑みを零しつつ
さて、残りの敵を殲滅しに行くか?
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
力づくとは美しくないですねぇ
応援してくれている人がいる限り、地道な努力でつかみ取り、栄光を勝ち取るのが王道というものです
努力は人に見られぬようにしろ、というではありませんか
力技にしか頼れぬあなたたちの行きつくところは、奈落です
さて―――ザッフィーロ君、彼女たちに痛ーいお灸をすえてやりましょう
そして何がいちばん信じられて力強いか、教えて差し上げましょう
「全力魔法」「範囲攻撃」「鎧無視攻撃」「一斉発射」を駆使した
【サモン・メテオライト】で攻撃を行います
攻撃を受けそうになれば「オーラ防御」からの「咄嗟の一撃」「カウンター」で反撃を図っていければと
●
「力づくとは美しくないですねぇ」
逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は目の前でパフォーマンスを続ける少女たちを辟易とした表情で眺める。
アイドルならば、応援してくれている人がいる限り……地道な努力でつかみ取り、栄光を勝ち取ることこそ王道。
努力は人に見られぬようにしろ……とまでは言わないものの、力技頼りの彼女らの行きつく先は、奈落だ。
「力尽くで……?お前達、あいどるなのだろう?」
ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)もまた、少女たちのパフォーマンスを冷めた目で眺めていた。
アイドルというものにそこまで詳しくは無いザッフィーロであるが、少なくとも兵士のような思考で励むものでは無いと思われる。
であれば、決して結果などついては来ないだろう。
「さて……ザッフィーロ君、彼女たちに痛ーいお灸をすえてやりましょう、そして何がいちばん信じられて力強いか、教えて差し上げましょう」
宵は煌びやかな意匠が施された杖を取り出し、隣のザッフィーロに声をかける。
「ああ………宵の言う通り、灸をすえてやらんとな」
ザッフィーロもまた戦いに備え、静かに武骨なメイスを取り出した。
どうやら通常のアイドルの常識には収まらない大人数のグループであるシンフォニック・リリッカーズ。
全員が固まって歌えるわけでもなく、ある程度小グループに分かれてパフォーマンスを行なっているようだ。
そのうちの一集団を眼前に捉え――ザッフィーロは宵を背に、敵陣へと殴り掛かった。
がちり、と何かが外れる音が響くと、メイスの頭部が振るわれる勢いのままに宙を飛ぶ。
宙を飛ぶ頭部に引きずられるように、じゃらじゃらと金属音を響かせながら伸び続ける鎖――この仕込みメイスこそ、ザッフィーロが愛用している武器『stella della sera』だ。
大きく振るわれたメイスが、鎖と共に宙を飛ぶ頭部が少女たちを囲うように立っていたオーディエンスを薙ぎ払う。
続けて引き戻すようにメイスが振るわれると、その鎖は鞭のようなしなりを見せ、返し刀のように追撃を叩きこんだ。
呻き声をあげながら吹き飛ばされていくファンたち。
道を切り開いたザッフィーロは、眼前の少女たちをねめつけた。
今まさにザビへと突入し、熱唱しているシンフォニック・リリッカーズ。
しかしオブリビオンの茶番に付き合う必要もなく、ザッフィーロは『罪告げの黒霧』を放った。
歌い続けていた少女たちは突如身体の動きを鈍らせ、声を止める。
黒霧の毒が少女たちの穢れと反応し身体を蝕んでいるのだ。
「自分の罪を……数えてみるがいい」
そう言い放つザッフィーロの足元では、身動きの取れぬ少女たちが鈍く蠢いていた。
(さすがですね……)
何かあればサポートできるよう、ザッフィーロの活躍を後ろで見守っていた宵。
どうやら心配は不要そうだと息を吐き、ゆっくりと体の向きを変えた。
彼が視線を這わせた先には、こちらを強く睨むオブリビオンの少女たちがいた。
「私たちのコンサートを邪魔するなんて」
「サイテー、ちょっとは空気読んでよね」
「絶対に許さないんだから!聞いて下さい、『不協和音のディゾナンス』!」
少女たちが歌い始めた瞬間――宵の鼓膜を衝撃が襲う。
本来であれば美声であるはずの少女たちの歌声――“美しく聞こえない方向”に完璧に合わされた歌声が強め合い、まるで音響兵器のように宵の聴覚と脳を攻撃する。
「ぐっ……」
たまらずたたらを踏む宵。
立て直しを防ぐように、指向性をもった攻撃は宵の鼓膜を狙い続ける。
「宵っ!」
爆音の中にも関わらず、宵は不思議とザッフィーロの声が耳に入った。
その声の方向を目にすれば、心配そうにこちらを駆け寄ろうとしている姿が目に入る。
思わず笑みを浮かべる宵、こちらに来るなとばかりに掌を翳せば……逡巡の後にザッフィーロもまた笑みを浮かべた。
(さて、信頼に応えなければいけませんね……)
こちらを信頼して身を翻した彼に報いるべく、宵は煌びやかな星の衣装が凝らされた杖――『宵帝の杖』を地面に差し、体を支えた。
宵は冷や汗を流しながらも、何でもないかのように精一杯虚勢を張って仁王立ちする――大切な人に、無様な姿は見せられない。
一切の反撃を許さず畳みかけるつもりで攻撃を続けていた少女たちに、一見何事も無く立ち上がった宵の反応によって焦りが生まれる。
「……あなたに、終わらない夜を」
完璧に合わせられていたコーラスに生まれた僅かな乱れにより、圧力が一瞬弱まる。
その一瞬の隙をつき、宵は全力で魔術を放つ。
彼が放ったのは『サモン・メテオライト』
突如現れた数十個の隕石が、逃げ惑おうとする少女たちを狙い一斉に放たれる。
轟音と共に大地が揺れ――その場には、数多のクレーターだけが残った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フロッシュ・フェローチェス
副賞も人気もヒーロー達の領分だ。
だからオブリビオン――お前らに未来へ繋がる一歩を削らせる訳にはいかないね。
ただ蹴散らすのは流石に……リズムに乗ってみるか。
機材、悪いけど使わせて貰うよ――咆蛟炉に命令してスピーカーからロックな音楽を流させる。
音と格闘技の融合みたく合わせて打撃を叩き込んでいく。
リズムを乱されても、早業による目にもとまらぬ連撃で対処……そのまま何事もなく戻るよ。
残像を交えたパフォーマンス、スライディングからのブレイクダンスなキック、あるものはなんだって使うさ。
そしてとどめは――UCによる回避と、反撃の一手。
曲の〆だから見切られやすいけど……速ければ、それも意味無いだろ?
※アドリブ可
●
フロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)は想う。
優勝の副賞も、人気も……あくまで正々堂々と争ったヒーローたちの為のもの。
だからこそ……
「オブリビオン……お前らに未来へ繋がる一歩を削らせる訳にはいかないね」
本来であれば司会進行やゲストによるトークイベント、コンテスト等が行なわれていたはずの特設ステージ。
その上を陣取って行なわれているパフォーマンス――熱唱している少女たちを尻目に、フロッシュは威風堂々とした面持ちで、力強く歩を進めた。
まるで行なわれているパフォーマンスなど見る価値も無いとばかりに無視を決め込むフロッシュ――そのまま舞台袖へと移動すると、音楽機材とスピーカーとをつなぐケーブルを乱暴に引き抜いた。
不快なハウリングを響かせながら、音楽が止まる。
ざわつくステージを尻目に、彼女は自前のガジェットへとケーブルを突き刺す――突如鳴り響いたのはロック。
その音楽は先ほどまでのキャッチーなメロディーとはあまりにもかけ離れたものだ。
「さぁて、リズムに乗ってみるか」
ビートを刻む重低音に合わせて肩で風を切りながら、フロッシュはステージの上へと飛び上がった。
突然の乱入者に戸惑う少女たちへ、無慈悲な拳が叩きこまれる。
音楽と共に振るう四肢の動きは神速。
リズムに乗せた連撃が、敵の攻撃をすり抜けるように行なわれた足払いが、懐に飛び込み振り抜かれる蹴りが、残像を残しながら敵を吹き飛ばす。
一人、また一人と意識を刈り取られていく少女たち。
流れるように生まれる残像は、まるでダンスを用いた曲のプロモーション動画のようだ。
「ちょっと、せっかくのステージの邪魔しないでよ!」
「それに何て可愛くない音楽!」
「私達のステージには似合わないわ!」
やいのやいのと姦しく罵声を口にする少女たち。
ステージを台無しにしたフロッシュを誅するべく、タイミングを合わせ攻撃を放つ。
しかして爆音がステージを揺らしたその刹那、既にその影は少女たちの視線の先には存在しなかった。
「速さの前には……全て無意味だ」
音もなく少女たちの背後に立った死神は、全ての意識を刈り取った。
大成功
🔵🔵🔵
匤・璃狐
識さん(f10999)と
…っは!
色々なことにちょっと追いつけずにうっかり呆けてしもた
チャンバラ騒ぎの次は騒音…マナーは守らな…ってオブリビオンやった!
数が多いので識さんと協力してまずは一か所に追い込も
引き続き【マヒ攻撃】を付与したまじない紙で敵を囲うようにして追い込むよって
識さんの戦いの邪魔にならんように、後方から
もちろん背後も絶対取らせへんよ
識さんの背中は、うちが守るよって…!
ある程度敵を追い込んだら『葬送』でじゅっと纏めてこんがりと
即興でもいい連携が取れたから、今度は息を合わせて
無事に倒せてイベントが再開したなら、のんびり識さんとご飯したいなぁ
識さんは何が好き?うちは焼き鳥!
アレンジ歓迎
加賀宮・識
璃狐さんと(f03415)
POW
48人ってなんだそれ
そしてうるさい、色々邪魔
今回は敵が敵なだけに
璃狐さんと協力して戦う
数が多いので威嚇しながら一ヶ所に追い込む
璃狐さんの攻撃の様子を見つつ逃れた敵を暗月鎖で迎撃
璃狐さんが怪我をしないよう【第六感】【野性の感】で 気を配る
彼女に怪我させたら 倍返し
敵を追い込んだら璃狐さんの【葬送】と合わせ【ブレイズフレイム】を放つ。
息を合わせた分焔は威力倍増、なはず
敵を倒せたら璃狐さんと
イベントを楽しむんだ
好きな物? 血の滴るレア肉
璃狐さんは焼き鳥か
じゃあ、お肉が一番美味しそうな店へ行きましょうか
(アレンジ大歓迎)
●
「うるさい、そして色々邪魔」
加賀宮・識(焔術師・f10999)は苛立たしげに、少女たちのパフォーマンスを眺める。
アイドルグループとしては尋常では無い人数に気圧されていたが、いざ音楽が始まれば、イベントを台無しにされた違和感の方が勝り、ふつふつと怒りが再燃してきたのだ。
「……っは!」
突然始まったパフォーマンスにより思考が停止していた匤・璃狐(マヨヒガの白雛芥子・f03415)もまた、隣に立つ識の言葉により意識を戻す。
突然現れたアイドルの少女たちも、一緒に追唱しもはやただのオーディエンスと化している先ほどまで戦っていたオブリビオンの残党もまた、敵には変わり無いのだ。
先の戦闘で共同した二人は、視線を交わすと無言で頷き合う。
猟兵として事件を解決すべく、二人は戦場へと駆け出した。
「数が多いな……」
複数箇所に散ったとはいえ、オーディエンスを含めるとかなりの人数が見受けられる。
そんな識の呟きを聞いた璃狐は、敵を一ヶ所に追い込むべく、懐から再びお狐印の呪い札を取り出した。
「なら、うちが追い込むよって!」
璃狐が放った呪い札はその手を離れると、敵の集団を囲うように宙を舞う。
飛び回る呪い札に追い立てられるように集まるオブリビオンたち――覆うように呪い札が貼り付くと、呪いにより動きが阻害されていく。
「ちょ、何これっ!」
「イー! これに触っちゃいけないイー!」
そんな中、オブリビオンたちのうち幾人かが、飛び交う呪い札の隙間を縫って逃げ出した。
その撃ち漏らしを討つべく、識は漆黒の鉄塊剣『暗月鎖』を手に疾駆する。
「逃がさないっ!」
逃げ惑う敵に対し無慈悲に振るわれる重い一撃は、的確に彼らを骸の海へと還してゆく識。
ぐちゃり、ぐちゃりと音を立て、その巨魁を軽々と振るう度に砂浜にクレーターを作るのだ。
「隙有だイー!」
そんな彼女の背後を狙い飛び掛かるオブリビオン。
しかしその顔面にびたりと呪い札が貼りついたかと思えばそのまま倒れ込み、ビクビクと痙攣して見せた。
「識さんの背中は、うちが守るよって!」
背後の璃狐を眺め、識は笑顔を零す。
現場の猟兵と共に行なう行きずりの共闘では無く、しっかりと仲間に背を預けるということがこうも心強いものかと――不思議と胸中には温かいものが溢れた。
「璃狐さんっ、合わせるよ!」
動きを封じた敵を根こそぎ焼き尽くすべく、識は両の掌から『ブレイズフレイム』を放つ識。
荒れ狂う地獄の炎がひび割れた皮膚から吐き出される。
「任せてーな、識さん!」
タイミングを同じくして、璃狐もまた『葬送』を放った。
呪い札を燃やしながら現れた白銀の雛芥子の花びらは、風に舞うかのように渦を描く。
同時に叩き込まれる紅と白銀の炎が合わさった瞬間、爆音と共にそり立つ火柱が辺りを照らす。
その圧倒的火力は熱波を生み、周囲の屋台を吹き飛ばす。
呪いにより動きを封じられたオブリビオンたちは、成す術も無く塵と化した。
「あー、屋台……のんびり識さんとご飯したかったなぁ……」
戦闘の惨状に寂しそうな声をあげる璃狐。
「それなら、他の場所でご飯でも食べようか?」
そんな彼女に識は笑いかけ、それじゃあご飯にでも行こうかと声をかけた。
たちまち曇っていた彼女の笑顔は晴れ渡り、二人は意気揚々と食事の相談を開始する。
「識さんは何が好き?うちは焼き鳥!」
「私は血の滴るレア肉……じゃあ、お肉が一番美味しそうな店へ行きましょうか」
そう笑い合う二人の背を、爽やかな青空に浮かぶ太陽が照らしていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵