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ドキッ! 水着だらけの水上運動会 ~ポロリもあるかも!

#キマイラフューチャー #戦後


●騙された人は強制参加
「はーい、ざんねーん! ポロリってえのはな! てめえらの首のことだオラァァァ!!」

 暗黒面斬裂の支配者“ロード・リッパー”は叫んだ。
 キマイラフューチャーで開催された水上水着運動会。
 それは、心躍るフレーズに誘い出された者を、誘い出すための巧妙な罠であった。
 誘い出されたものは、白ブーメランパンツ怪人たちとめいっぱい水上競技で遊んでもらう。
 もちろん、ポロリといったら首がポロリと落ちること以外にない。他に何がるというのだろう?
 少なくとも、キマイラフューチャーではそうだ。
 水着要素は、屈強な白ブーメランパンツ怪人が担当している。この白ブーメランパンツは競泳用水着であり、まったく嘘偽りなく、水着だらけの水上運動会である。

「いいか! この会場に誘い出された以上は、強制参加だ。負けたら首がポロリだ。どうせ、ポロリって言葉に期待してやってきたんだろうが。おっと、いいんだぜ? 白プーメランパンツ怪人がポロリしてもよぉ」

 ロード・リッパーが叫ぶ。
 もちろん、白ブーメランパンツ怪人が首ポロリを狙う、という意味なのだ。
 きわめて危険だが、健全な水上競技大会なのである。
 それはそれとして、楽しい競技が目白押しだ。
 まずは競技に参加し、存分に楽しんでもらいたい。
 それからは、オブリビオンとの雑な戦闘となる。

●水上競技大会
 そしてグリモアベース――。
 キマイラフューチャーでは、水上運動会が開催されることが予知された。
 堂崎・獣明(整備係・f15021)が集まった猟兵たちに解説する。

「この季節になると、水上運動会ってのも珍しくねえよなぁ。みんな、泳ぎたかったんだろう」

 どうでもいい感想である。
 しかし、機体に胸膨らませて会場にやってくると、白ブーメランパンツ怪人が待ち受けており、さらにはロード・リッパーが首ポロリを狙ってくるのだから溜まったものではない。

「ともかく水上運動会に参加して、いい成績を残してくれ。勝ち進めば、白ブーメランパンツ怪人の他、ロード・リッパーと対決できるはずだぜ。じゃあ、しっかり頼んだぞ」


丹藤武敏
 どうも、丹藤武敏です。
 初めましての方は初めまして。そうでない方はまたよろしくお願いします。
 現在『ゲーマーズ・フィールド』誌で「第六猟兵シナリオマスター体験記」という記事を連載中です。

 夏ということで、水上運動会シナリオです。
 魅惑の言葉には、裏があるのかもしれません。
 それはともかくとして、張り切っていきましょう。水上障害物競走で好成績を覚め、白ブーメランパンツ怪人とこの罠を仕組んだ斬裂の支配者ロード・リッパーを倒してください。
 それでは、どーんといらっしゃってください。
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第1章 日常 『障害物盛り沢山!水上競技に挑戦だ!』

POW   :    激しい水流!近道ウォータースライダーコースに挑戦!

SPD   :    忍者感覚!ノンストップビート板渡りコースに挑戦!

WIZ   :    バランス重視!堅実水上スポンジ足場渡りコースに挑戦!

イラスト:音七香

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神羅・アマミ
敗北イコール打首とは、妾の故郷サムライエンパイアでも今日日見かけないハードコアなペナルティじゃのー。
何にせよ、放送コードに引っかかるようなお茶の間ドン引きの残虐行為は阻止せねばなるまい!

さて、参加する競技はビート板渡りにしようか。
コード『箱馬』発動により、板を踏むフリをしつつ実際は空中ジャンプを行っているというインチキじゃ。
というか、最終的には面倒臭くなって板の存在すら無視して水面を蹴るようにして跳ぶ。
キマイラ住民たちには「達人レベルになると右足が沈む前に左足を出せばこの通り」と積極的に嘘を教えていきたい。

水着は多分白か紺の旧スク。
別に重要な情報でもないじゃろ。
妾、お色気要員違うしのー。



「敗北イコール打首とは、妾の故郷サムライエンパイアでも今日日見かけないハードコアなペナルティじゃのー」

 さっそく、水上競技大会に参加したのは、神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)であった。
 そこで登場した、白の旧スク水姿! 峻烈な輝きだ。
 水着着用の競技大会と聞いて期待に胸膨らませたにもかかわらず、完全に裏切られていた観客たちから、思いもがけない歓声が上がる。
 白ブーメランパンツ怪人のきわどい水着姿を脳裏に完全に焼き付けさせられた観客たちには、たとえロリババアの旧スク姿でも、砂漠で見つけた雪解け天然水のような清涼感に包まれるのだ。
 本人は「お色気要員違うのー」と謙遜しているが、荒廃した彼らの心を救ったのは間違いない。

「アマミちゃーん、がんばってー!!」
「おう、まかせとけー!」

 会場から、声援が飛ぶ。それに応えて手を振るアマミ。
 一体感である。裏切りの痛手と、見たくもないブーメランパンツからのポロリの可能性……これに苛まれていた観客は、一体になって応援する。

「何にせよ、放送コードに引っかかるようなお茶の間ドン引きの残虐行為は阻止せねばなるまい!」

 昨今のテレビ事情を考え、挑むのはビート板渡りだ。
 ユーベルコード【箱馬】によって、ぴょんぴょん跳ぶ。
 というかすでに水面を歩く奇跡である。

「達人レベルになると、右足が沈む前に左足を出せばこの通り!」

 やんやの大喝采である。この積極的な嘘はおそらく広まっていくだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

フォー・トラン
激しい水流! 近道ウォータースライダーコースに挑戦だ!

どんな水場でもアタシには水着なんて必要ないぞ。
"変身魔法"で急流を住処とするカワウソ(超可愛い)へと変身するからな。
どんな激しい水流だろうとちょろいちょろい。
水泳のプロには負けるが"救助活動"で泳ぎの心得も多少はあるしな。

そうだ1
"演技"力で観客にも愛想を振りまいておこう。
この世界、キマイラフューチャーでは全ての猟兵はヒーロー扱い。
皆の声援こそが何よりの力の源となるのだ!

いや、ちょっと待てよ。
カワウソの姿でいくら頑張っても、アタシ自身の知名度はちっとも上がらないような気が……。



「激しい水流! 近道ウォータースライダーコースに挑戦だ!」

 二番手として、フォー・トラン(精霊術士・f12608)が会場に現れる。
 会場も、新たな挑戦者の登場に沸き返っていた。
 今度こそ、今度こそ期待していた者が見られるはずだ、と。

「じゃ、着替えるぞー!」
「わあああああっ!」

 会場での着替え宣言がなされた。
 すなわち、生着替えだ。これはもう期待のボルテージが上がる。

「どんな水場でもアタシには水着なんて必要ないぞ」
「え……?」

 そして、ユーベルコード【変身魔法】によって、フォーの身体が光りに包まれる。この時点では、まだ期待を残していた観客も、若干いた。
 そして、現れたのは超かわいいカワウソの姿である。

「ああ、うん……」

 期待していたのとは違う、だがかわいい。
 なら、いいじゃないか。
 カワウソだっていいじゃないか。
 だって、彼女はヒーローなんだぜ?
 何かを期待する俺たちのほうが、失礼で不純じゃないか。
 応援しようよ、かわいいカワウソを。
 そんなほほえましい気持ちからの拍手が送られる。

「どんな激しい水流だろうとちょろいちょろい」

 かわいいカワウソが、ウォータースライダーコースを泳ぎきっていく。
 観客に愛想を振りまき、オーディエンスを求める。
 そんなフォー・トランの活躍に、惜しみなく拍手が送られる。

「いや、ちょっと待てよ。カワウソの姿でいくら頑張っても、アタシ自身の知名度はちっとも上がらないような気が……」

 ……あ、うん。そこに気づいたんだ。
 これも、また会場の一体化した気持ちである。

成功 🔵​🔵​🔴​

野良・わんこ
変態を倒すために水上運動会とは世知辛いですねぇ。
しかしわんこは遊びにも本気ですよ。いや、決して賞金に目がくらんだわけではない……(目を逸らす)

水着はスポーティなチューブトップにマフラーを巻いていきます
水着マフラーでマニア人気も獲得です

ウォータスライダーでいきましょう。何事も近道はありがたいことです。
サイコキネシスを「念動力」で操作して進みます。
だがやりすぎてはいけません。
あくまでも外見からは水流を操作しているようには見えなくするのがプロの技というもの。
最後の急流ではあえて加速。
空中に飛び出した後、自らの身体をサイコキネシスで操作して華麗に着地。
これで賞きnもといキマフュの住人は拍手喝采ですよ!


ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
ふっふっふ、夏と言えばプール。プールと言えばサメ
サメグルミを着た私はまさに無敵。この大会もらったよ

というわけで私もウォータースライダーに挑戦するよ
激しい水流もサメを得た私にとっては余裕だね
この愛らしい姿が観客を狂わせる……
なんなら滑ってる最中に、アピールのために『メカ・シャーク号』を『私のウェストポーチ』から取り出して、疾走してもいいね
ついでに片手に芋煮を持って芋煮の素晴らしさのアピールもしておこうそうしよう。
美少女とサメと芋煮の組み合わせで観客は拍手喝采。勝ったね!


羽月・姫香
はぁ~、妙な催し物やなぁ…まっ、うちにとっては得意分野やけどねっ☆
とりあえず、いい成績残せば『おぶりびおん』をシバけるんやろ?

水着はぁ…これなんかどうやろ?(青紫色の露出高めのビキニ)
これやったら肌も出て、殿方に受けるんやないかなぁ?

出る種目はもちろん『ビート版渡り』っ!
【忍法・跳雲】と【早業】【ダッシュ】で軽やかに行くでっ!
…あれ? 似たようなことした人がもうおるって?
うぅ~、二番煎じになるとは思ってへんかったぁ~…ここは、ウチなりの個性を出さなあかんっ!
折角の水着姿なんやからぁ…少しぐらい【誘惑】してもえぇよね?

「応援してくれた人にぃ…お礼の『さーびすしょっと』やでっ☆」

(※アドリブ等可)



「変態を倒すために水上運動会とは世知辛いですねぇ」

 野良・わんこ(灼滅者・f01856)がこの渾然とした会場に姿を現す。
 なにせ、賞金が出る。目の輝きが違った。
 しかも、この競技では芸術点も加味されるという。
 審査基準と、審査員は謎だが。
 そして披露する水着は、チューブトップであった。
 しかも、ワンポイントのマフラーもする。

「これなんだなぁ……」

 会場から、それでいい、そのままのキミでいてとでも言いたげな納得の感想が漏れる。
 夏の水上競技大会というのは、乾いた心に潤いをもたらすものでなくちゃあならない。
 鍛え上げた肉体を眺めるのは、別の機会でいいのだ。
 そのチューブブラで、わんこはウォータースライダーを勢いよく滑り降りる、
 ちょっとだけ念動力で操作しているが、菩薩のような表情で見守る観客たちには、バレることはなかった。
 最後の激流ではあえて加速し、華麗に着地。念力だが。
 惜しみない拍手が送られた。

「はぁ~、妙な催し物やなぁ…まっ、うちにとっては得意分野やけどねっ☆」

 煌めく肢体を惜しげもなく披露するのは、羽月・姫香(災禍呼ぶ忍・f18571)であった。
 青紫色の露出度高めのビキニである。
 しかも、バストは豊満だ。さすがは忍者、おのれの武器を効果的に使う術をよく知っていると言えよう。

「これやったら肌も出て、殿方に受けるんやないかなぁ?」

 ちょっと疑問系なあたりが、また無防備で嬉しい。
 会場の観客たちは「これだよこれ!」と喜びを噛み締めている。夏の暑い日に、かき氷のいちごシロップを食べたときの表情、それによく似ていた。

「ほな、姫香いきまーす!」

 軽やかにビート板渡りに挑む。
 ユーベルコード【忍術・跳雲(ニンジュツ・トビグモ)】で、ひょいひょい跳ぶ。
 しかし、実は先にロリババアキャラがビート板渡りを披露していた。

「……あれ? 似たようなことした人がもうおるって?」

 二番煎じでは、ちょっとインパクトが弱い。
 いや、そんなことはないのだが姫香はそう判断した。

「そういうことなら――」

 ふと思い立った姫香は、見様見真似でグラビアポーズを披露する。

「応援してくれた人にぃ……お礼の『さーびすしょっと』やでっ☆」

 くいっと腰をにひねってくびれをアピールしたのち、女豹のポーズを決める。
 まるで、週間青年漫画雑誌の表紙のようであった。

「ふっふっふ、夏と言えばプール! そしてプールと言えば――」

 そして最終走者となったルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)に会場の注目が一心に集まる。ここまで、チューブブら悩殺ビキニと続いているからこそ、観客の期待が高まる。

「――サメ!」
「サメかあぁぁぁぁぁぁぁ……」

 サメのきぐるみ、サメグルミに身を包んで登場であった。
 サメといったら、数億年間形態を保った軟骨魚類である。
 流線型のボディと海中の微弱な電流を感知して獲物を仕留めるロレンチーニ器官を備え、これ進化の必要がないほど自然界に適応したと言われている海の王者だ。
 サメグルミに入ったルリエラはまさ無敵であった。

「……ただ、たださ、せっかくのエルフの女の子なんだから、水着姿も見たかったよなぁ」
「いいじゃないか、サメで――」
「……え?」
「エルフの女の子がサメグルミを着たって、いいじゃないか。みんな、着たいものを来て、なりたい自分になればいいんだ」

 会場から、そんな達観したやり取りが聞こえた。
 いいじゃあないか。旧スク水でもカワウソでも、チューブブラでも、悩殺ビキニでも、白ブーメランパンツでも。
 大会に参加する選手たちが自分で選んだんだから、それでいいじゃないか。
 その愛らしい、感情のこもらない目が何かを告げている。
 所詮は、ポロリという言葉につられてやってきただけの観客なのだ。
 好きな格好で参加する、ただそれだけのことなのだ。

「あの子は、それが言いたくてあのサメの格好で……」

 本人がそう思うのなら、それでいじゃないか。
 ともかく、愛らしいサメの姿が会場の観客たちに哲学的思考をもたらしたのは、間違いない。
 ルリエラはメカ・シャーク号と並走してウォータースライダーを泳ぎ切る。
 そして、泳ぎきったあとは、芋煮を振る舞う。
 夏に芋煮? しかもプールで? 疑問は浮かぶが、キマイラフューチャーはそのへんのコンビニで芋煮用の薪が売っている。
 競技大会の後に食う芋煮は、うまい。
 運動会の後やロックフェスのあとに食うのと、同じくらいうまい。
 味噌か醤油か、豚肉か牛肉か、それも水着同様、作る人が決めていい。
 そうしないと、新たな火種になってしまうからね。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『白ブーメランパンツ過激派怪人』

POW   :    至高の履物とは
【白のブーメランパンツ】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    白ブーメランパンツとは強さの象徴なり
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【白のブーメランパンツ】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ   :    白ブーメランパンツの魅力を知れ!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【同志】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。

イラスト:くずもちルー

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「キミたち! いい競技だった、感動した!」

 白ブーメランパンツ怪人が現れた。
 水着要員、ポロリ要員としていたいけな観客の心を砂漠化させた連中である。

「ここからは、我々と勝負しようじゃないか! 水上競技大会と言ったら、水上相撲とか水上騎馬戦とかいろいろあるが……我々はガチでキミたちに挑む! 正直、ロード・リッパーのやり方にはついていけん! ……思わず本音がポロリだな」

 なんか、うまいことを言ってやったという顔をしている。
 覆面越しだが、ドヤ顔をしているであろうとが伝わってくる。
 というわけで、雑に襲ってきた白ブーメランパンツ怪人との戦闘となる。
神羅・アマミ
ふふ、己の全てが愚かであると気づかぬとは可愛そうな奴らよ。
どれ…荒涼とした砂漠に突如湧き出た唯一のオアシスたる妾が、其方たちの罪を裁いてしんぜよう!
(多少観客におだてられ精神的余裕がある

真の姿へと覚醒し、ゴリラニックパワーローダーに搭乗!
加えてコード『番手』を発動、両腕部を超高圧水切断機に換装!
幸いにも汲み上げる水なら一切困らぬ。
奴らのパンツごと切り裂いて首をポロリさせてやるぜー!

しかし、妾がただプールだからと安易にウォータージェットを出したと思うなよ?
その真価は奴らが防御行動に出た時発揮される…
何故ならお前ら、パンツの隙間から水流を排出したら、絵面が一体どんな大惨事になるかわかっとろうな!?


羽月・姫香
うわ、出た(素声)
はぁ…しゃあない、ここは一つウチが『ポロリ』したろっ!

と、いう訳やから怪人に向かっていきながら【誘惑】するで♪ こういうんは馴れとるし、【恥ずかしさ耐性】もあるから気にならへんよ。

「あれ~? 緊張しとるん~? あは、やーらしー…♥」

もちろん、これは罠や。ウチ【罠使い】やし♪ 緊張やらなんやらで堅くなる…つまり、脱力してへん瞬間が狙い目やっ!

怪人にしなだれかかる【演技】をしつつ、首に手ぇ回して…
<忍七つ道具>の一つ、鋼線(こない格好やから、これぐらいしか水着に仕込まれへんかったけど…)を巻き付けて…キュっとな☆

「ふふっ、ウチはただの『ポロリ要員』とちゃうよっ☆」

(※アドリブ可)


輓馬・桜
「平和を乱す怪人め! この少年呪術師と…」
(ほら戦士さんの台詞ですよ。『古代の戦士が相手だ!』でしょ? それにその涼しげな格好は何ですか?)
「説明しよう! 死霊である拙者は怪人のユーベルコードの影響を受けて、彼の同士となったのだ!」
いつになく元気溌剌ですね。
でも戦士さんがそういうつもりなら、[破魔]の力を持つ霊符を貼り付けて強制的に退場してもらいます。

その上で怪人へ問いかけという名の[精神攻撃]を行います。
即席の同士…仲間とは言え、それを失った気持ちはどうですか?
とても悲しいでしょう?
僕も同じ気持ちですので今日はもう帰ります。
猟兵の皆さん、後はよろしくお願いします。



「うわ、出た」

 羽月・姫香が思わず素で言った。
 白ブーメランパンツ怪人たちの鍛え上げられた肉体と、洗練して無駄を削ぎ落とした格好が目に痛い。
 しかし、姫香はある覚悟を決めていたのだ。

「平和を乱す怪人め! この少年呪術師と……」

 ここで輓馬・桜(少年呪術師・f17773)が登場し、肘でつんつんと仲良くなったUDCをつつく。

(……ほら戦士さんのセリフですよ。『古代の戦士が相手だ!』でしょ?)

 相棒のUDCに決めゼリフをバシッというように促す。
 今日は、何故か相棒も水着仕様だ。すべては夏の日差しがいかけないんだ。

「説明しよう! 死霊である拙者は怪人のユーベルコードの影響を受けて、彼の同士となったのだ!」

 いつになく、相棒は元気溌剌に名乗った。
 拍手が起こる。死霊UDCの水着姿は白ブーメランパンツよりはマシだ。

「……フッ、我々は平和は乱す! 大いに乱す! だが、着衣の乱れは許さん! ポロリとか、もってのほかだ!」

 そうアピーるする白ブーメランパンツ怪人に、会場から一斉にブーイングが飛ぶ。
 いつにない一体感だ。
 そこに、青紫色のビキニ姿の姫香が迫る。これは悩ましい。

「えー? もってほかって、こういうのん?」

 ビキニ紐に指をかけ、こう、くいっと見せつける。
 眩しい、光処理が入っているかのようだ。

「キ、キミ!? ななな何をしているんだ! やめたまえ」
「あれ~? 緊張しとるん~? あは、やーらしー……❤」

 魅惑のボディで大胆に迫る。姫香には、恥ずかしさ耐性があるが、白ブーメランパンツ怪人にはそんな耐性はなかった。なのによくそんな格好をしているなと思うところであるが、鍛え上げた身体を晒すのは彼らにとっては芸術行為の一環なのである。
 水着姿の乙女から、このように誘惑されては、公衆の面前で恥ずかしい醜態を晒すのは、確定的にあきらか。
 しなだれかかりながら、うっとりした視線を送る。
 しかし、これは姫香の罠であった。彼女の目が、チャンスとばかりに光る。

「ほい、完成。……キュっとな☆」
「あっ!?」

 怪人たちが緊張でガチガチに動きが固くなっているとことを狙い、胸元に隠していた鋼線でキュと縛ったのである。

「ふふ、おのれのすべてが愚かであると気づかぬとは可愛そうなヤツらよ」

 神羅・アマミが悪魔的な笑みを浮かべ、真の姿を見せる。
 ゴリラニックパワーローダーに乗り込み、両椀部を超高圧水切断機に感想、狙うは白ブーメランパンツである。

「お前らのパンツごと切り裂いて首をポロリさせてやるぜー!」
「ちょっ、ダメダメダメ!? 今はまずい……!」

 何がまずいのか、一切斟酌せずに超高圧水を発射する。

「妾がただプールだからと安易にウォータージェットを出したと思うなよ?」

 今は、豊富な水流がアマミの武器だ。
 狙い違わず、白ブーメランパンツ怪人たちの重要なアピールポイントを攻撃する。
 拘束されている怪人たちには、避ける術がない。

「お前ら、パンツの隙間から水流を排出したら、絵面が一体どんな大惨事になるかわかっとろうな!?」

 会場からも悲鳴が上がった。
 そんな大惨事、見たくない、見たくないんだ。
 せっかく、姫香ちゃんで幸せになれたのに。
 輝くような夏の記憶が塗り替えられてしまうのだ。
 そして、倒れた怪人たちの額に、輓馬・桜が破魔の力を霊符を貼って回る。

「即席の同士……仲間とは言え、それを失った気持ちはどうですか?」
「はい、悲しいです。失ってはいけないものを失った気持ちです……」
「そうですよね、とても悲しいでしょう?」

 いろいろな複合要因で精神的なダメージを受けているところに、小学生による正論含みの気味の説教が、さらに追い込みをかける。さらに慰め気味になっているところも、いい大人としてはつらい。
 

「僕も同じ気持ちですので今日はもう帰ります。猟兵の皆さん、後はよろしくお願いします」
「おっ、もう帰るのか? またなー」

 お辞儀をして帰る桜に、アマミがゴリラニックローダーで手を振って見送る。
 その間、高圧水が雨となって追い打ちかけるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
変態相手にガチはしたくないよね
どんなに格好良く振るまっても、相手が変態って時点でそれはもう地獄だよ
なによりめんどくさ……おっと、私も本音がポロリだよ

この変態露出度が高いよね
と言う訳で【芋煮ビット】で熱々の芋煮をたくさんぶっかけるよ。素肌で熱い芋煮を受け止めるのは、それはもう大変だよ
例え水中に逃げようとも熱々の芋煮を流し込んで水を熱くさせるし、スライダーに逃げようとも、やっぱり上から芋煮を流し込んで地獄にするよ
そう、このプールは巨大な芋煮鍋になったのだ
さぁ『メカ・シャーク号』に乗って、逃げる変態を追いかけて芋煮をぶっかけよう


野良・わんこ
【フォー・トランと共闘】
アブソリュートフレンズを使用。これで味方は無敵となります!
え、本当に友人かって?
同じ旅団にいるからには友人ですよ!
世の中には同じ画面にいたというだけでカップリングされることだってあるんです!
だったら同じ旅団員ならばこれはもう家族も同然!
猟兵全員が友達でない?
それは未来系フレンズですよ! この先友達になるなら今は友達も同然ですからね!

わんこ自身はレーザーブレードでバッタバッタと切り倒していきます。

「いやぁお礼なんて要りませんよ。――なお、今月の友達料は500円です」


フォー・トラン
※野良・わんこと共闘
全身に魔力が漲る!
これが"アブソリュートフレンズ"の、いや"野良・わんこ"の力か!
まるで熟達の精霊術士になったみたいだ。
"精霊は万物に宿る"という師匠の言葉も今なら理解できるぜ。
この場を支配する最も強力な精霊よ!
呼びかけに応じて姿を現し、力を貸し与えろ!
ア、アンタは白ブーメランパンツ(以下"白パン")の精霊!?
怪人は敵でも白パンは敵じゃないと伝えたいのか?
ならば共に戦おう!
というわけで白パンの精霊力を込めた"全力魔法"を食らえッッ!
協力してくれた"野良・わんこ"と"白パン精霊"には"礼儀作法"に則って礼を言っておこう。
また世話になるだろうしな。



「変態相手にガチはしたくないよね」
「ああ、まったくだー!」

 ルエリラ・ルエラの呟きに、会場の観客たちが盛大に同意する。
 変態というのは、まっこと困った存在なのだ。

「どんなに格好良く振るまっても、相手が変態って時点でそれはもう地獄だよ。なによりめんどくさ……おっと、私も本音がポロリだよ」

 サメスーツの合間からでた顔から、ポロリとまろび出る本音。
 ともにこの大会に参加している野良・わんこもフォー・トランも、これには頷く。

「……ところで、そのサメスーツ流行っているのか?」

 白ブーメランパンツ怪人は問うた。
 年がら年中この格好の彼らはファッションの流行に疎い。当然といえば当然だ。

「知らないの? みんな夏に合わせて発注してるんだよ!」
「……知らなかった」

 まあ、夏といえば確かにサメだ。
 しかし、ポロリに厳しい白ブーメランパンツ怪人としては、そっちのほうがいい。

「というわけで芋煮ビット!!」
「熱っ!?」

 いきなり隙を突き、熱々の芋煮をぶつける。
 真っ白なブーメランパンツ以外、身に寸鉄も帯びないのが彼らのポリシーだ。
 素肌に直に芋煮はきつい。デンジャラスである。熱々のおでんと同等だ。
 ガチで相手はしないが、ガチできついユーベルコードは放つのだ。
 多数のマッチョが、身をくねらせて苦痛に悶えるさまは、会場にいる観客たちの夏の思い出をまたさらに専有していく。
 ああ、さようならビキニ姿……。

「アブソリュートフレンズ! これで味方は無敵となります!」

 怪人連中が芋煮と戯れている隙に、野良・わんこはユーベルコード【アブソリュートフレンズ!】を使用した。
 これは仲間と認めた者に力を付与する空間を想像するものだが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
 つまり、わんこが仲間あるいは友だちと思っている、もしくは相手がわんこをそう思っていることに疑問を抱くと弱体化するという、普段の行いとコミュニケーション能力が問われる効果を持っている。

「わんこさん、アタシ友達ですか?」
「友達友達、同じ旅団にいるからには友人ですよ! 世の中には同じ画面にいたというだけでカップリングされることだってあるんです!」

 カップリングは友情だろうか?
 いや、その疑問は今はおいておこう。
 本当に友達かどうかは、運命(ダイス)が握っている。
 ……おっと、03! これはもうどこからどう見ても友達だ。

「同じ旅団員ならばこれはもう家族も同然! 猟兵全員は友達ですよ。未来系フレンズですよ!」

 わんこが言い張った! 友達はこうして作るのだと。
 そして、その効果がフォー・トランに及ぶ。

「全身に魔力が漲る! これが【アブソリュートフレンズ】の、いや"野良・わんこ"の力か!」

 相手を友達だと信じ切る――。
 たとえ、相手がそう思っていなくとも信じるのが友達のあり方なのだ。

「この場を支配するもっとも強力な精霊よ! 呼びかけに応じて姿を現し、力を貸し与えろ!」

 まるで熟達の精霊術士にでもなったかのような高揚感。
 その呼びかけに応じたのは、白ブーメランパンツ(白パン)の精霊であった。
 会場は、どよめく。
 そんな精霊がおったんかと。
 白パンの精霊は、無言でフォー・トランを睥睨した。

「……そうか、アンタは怪人は敵でも、白パンは敵じゃないと伝えたいのか?」

 伝わったらしい。

「ならば、ともに戦おう!」

 白パンの精霊力を込めた全力魔法をぶつけた。
 芋煮の次は全力魔法とか災難だが、怪人たちはどうすることもできない。
 ウォータースライダーもプールも、ルエリラによって芋煮に変わるという大惨事に、逃げ間をなくしていた。
 会場は、異様な熱気に包まれている。夏だからね。芋煮だけど。
 ついでに、わんこもレーザーファンで焼く。

「いやぁ、お礼なんて要りませんよ。――なお、今月の友達料は500円です」
「友達なってもらったのに、500円だなんて安すぎだ。はい、ごおくえん」

 古来からの礼儀作法に則って、フォーは五円玉を置くのであった。
 プライスレスな友情の値段である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『暗黒面『斬裂の支配者ロード・リッパー』』

POW   :    魂を蝕む触手の群れ
【暗黒面 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【蠢く蒼の触手のかたまり】から、高命中力の【魂を蝕む触手の一撃】を飛ばす。
SPD   :    シンクロ・ザ・ネメシス
【暗黒面の感情で塗潰す事により支配した 】【一般人のイケメンな猫耳キマイラ男子の体に】【斬裂の支配者 ロード・リッパーの身体能力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    次はどんな子にしようかなぁ?猫耳は外せないよね。
対象のユーベルコードに対し【支配していたイケメンな猫耳キマイラ 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:夜月蓮華

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「はい出た、ポロリの真打ち登場ぉぉぉぉぉぉっ!!」

 斬裂の支配者ロード・リッパーの登場である。
 首ポロリのチャンスを虎視眈々と狙っていたのだ。
 そしたら、忠実な手下だと思っていた白ブーメランパンツ怪人たちからの本音がポロリで、ちょっと心が傷ついている。これには涙がポロリである。
 まあ、どうでもいい。

「なんかよー、俺が大惨事にしなくてもすでに大惨事じゃねえか! あとは、お前らの首がポロリすれば当初の予定通りだな!」
ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
部下が変態
その変態からついていけないと言われる
ポロリを虎視眈々と狙っている
なんだろう。残念臭しかしない

なんか色々と気の毒だから、【芋煮会】を開くとするよ
オブリビオンの人は、この芋煮を食べて元気を出して欲しい。ただし、配る順番は最後だし、芋煮の味は任意で変えられるので、こっそり美味しくない芋煮に味を変えておくね。そしたらずっとノロノロになるんじゃないかな
2回目の芋煮配りなので、仲間や観客の皆には、さっきとは味付けを変えて振舞うよ。もちろん、おかわりもあるぞ!
それはそうとこの大会賞金出るんだっけ?
きっと私が一番。これはもらったね


ボゴ・ソート
仲間が敵に対処していた頃、俺は舞台裏で「頭を外す」ことができるように自身を改造していた。
理由は2つあって、1つ目は「負けたら首ポロリ」などといきがっている敵を挑発してやる為、2つ目は頭を外した時の皆の驚く顔が見たかったからさ。

リッパーくんは他人を支配するのが得意みたいだが、俺の【超音波】は肉体を傷つけずに意識のみを刈り取る。
手下を【超音波】と首ポロリの精神的ショックで無力化したら、次はリッパーくんの番だ。
「ほ~ら、キミの好きな首ポロリだよ」
なんて挑発しながら帝国式フライングヘッドバットを食らわせてやる。
ただ力任せに頭を投げつけるだけなんだけどね。
(使用技能:メカニック、激痛耐性、投擲、怪力)



「部下が変態、その変態からついていけないと言われる。ポロリを虎視眈々と狙っている。なんだろう。残念臭しかしない……」

 さっそく出てきたロード・リッパーにルエリラ・ルエラが辛辣な批評を浴びせる。

「うるせー! 俺は、元々ポロリを期待してきた観客に、首がポロリっていう残念さを見せつけるためにやってきたんだよ!! いいんだよ、残念で」

 確かにその点は残念がるだろう。
 しかし、根本が残念なのはまた別の話だ。

 ボゴ・ソート(ウォーマシンのシーフ × 探索者・f11583)は、そんなロードリッパーがポロリの機会を狙っていた間に、着々とそれを上回る準備を進めていた。

「ほ~ら、キミの好きな首ポロリだよ」

 ロードリッパーの前で、首をポンと外してみせる。

「えええええ~!? ちょっ!? おまっ、それ首ポロリじゃんか! 俺がポロリさせる前にそれすんなよ! すんなよ~!?」

 リッパーは激しく動揺していた。
 ルリエラからの批評とオチを先回りされたこと、そしていきなり頭を外したことの衝撃である。
 実際、ボゴが首を外した瞬間に会場は一斉にどよめいたのだ。

「俺がこうしたのには、理由が二つあってさ。ひとつ目は『負けたら首ポロリ』などといきがっている敵を挑発してやる為、二つ目は頭を外した時の皆の驚く顔が見たかったからさ」

 バッチリ決まり、ボゴはそのまま頭をリッパーに投げつける。

「ぶっ!? ……痛ってえ」

 リッパーの頭に直撃する、フライングヘッドバッドだ。
 普通は、頭を投げずに体ごと行く技だが、この違いが帝国式である。
 リッパーは、額を押さえてうずくまってしまった。

「まあ、なんか気の毒だし、芋煮食う?」
「お、悪ぃな。ちょっと暖かいもので心を温めて……って、おいこれ冷やし芋煮じゃん!」

 芋煮を冷やす、これは究極的に美味しくない。
 本来、芋煮はあったかさが売りだ。
 しかも、自然に冷めたわけではなく、かき氷くらいの温度に冷やしている。
 さらに、食紅の青も入れて煮汁までブルーハワイっぽい色に変わった。
 こんなもん渡されたら、食欲は急激に減退する。
 そして、芋煮会を楽しまない対象の行動時速も五分の一に減退する効果がある。
 もちろん、会場の皆さんには、あったかい芋煮をそのまま出せばいいので、決して無駄にはならない。

「もちろん、おかわりもあるぞ!」

 ダメ出しである、この一言でリッパーのやる気が結構失せた。
 ルリエラは、自分こそ一番だとまだ見ぬ賞金に思いを馳せるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

羽月・姫香
あれが黒幕?
首落とすのが好きやなんて物騒やなぁ…
なんや暗い気持ちにさせた人を操るみたいやし…ここはまたウチが一肌脱いで【誘惑】せなあかんなぁ♪

「あはっ、素敵な殿方やね~♪ 猫の耳付いてるんがまた可愛らしいやん♥」

という具合に、『いけめんきまいら』の気を引いて敵の計画を挫いていこうか~♪

でも、ウチ自身を狙ってきたらどないしよ…?
鋼線はさっき使ってもうたから、もう武器があらへんし…

まぁ、嘘なんやけどねっ☆
武器がなくて無力な【演技】をしつつ、隙をついて【だまし討ち】っ!
【クイックドロウ】からの【忍術・月光】やっ!

え? どこに隠してたかって?
それは…乙女の秘密、やでっ☆

(※アドリブ等歓迎)


神羅・アマミ
ポロリはわかったのじゃが何故そうまでしてピンポイントにイケメン猫耳キマイラを攻めていく特殊性癖持ちなんじゃろ…
こうなるとむしろオブリビオン本人よりもギャラリーに対策を取った方がいいすらあるにゃー。

というわけで今度は真っ赤なメカニカルスパイダー形態に覚醒!
高度なアナライズ機能を持つ(とアマミは言い張る)オクタビアスくんが自動的に猫耳を検出、続いてコード『出禁』を放ち無傷での捕獲・拘束を試みるぞ!

し…しかし、猫耳キマイラと一言に表せど、そもそも100%完全ケモから耳意外はほぼヒトもおるわけじゃろ?
何を基準にイケメンとすれば良いのじゃ?
ロードリッパー貴様…猫耳警察が出動する闇に足を踏み入れたな!?



「あれが黒幕? 首落とすのが好きやなんて物騒やなぁ……」

 おいしくない芋煮でやる気を失っているものの、ロード・リッパーはまだオブリビオンとして骸の海に還るつもりはない。羽月・姫香もちょっと警戒しつつも、どうせちょろいに違いないと、また誘惑に持ち込む。まあ、実際ちょろい。

「あはっ、素敵な殿方やね~♪ 猫の耳付いてるんがまた可愛らしいやん❤」

 屈託のない笑顔を浮かべ、リッパーの猫耳をつんつんする。

「そ、そう? そう言ってくれると、やっぱり嬉しいんだよね~」

 ちらちら目のやり場に困りつつも、猫耳を褒められるリッパーは満更ではない。

「ポロリはわかったのじゃが、何故そうまでしてピンポイントにイケメン猫耳キマイラを攻めていく特殊性癖持ちなんじゃろ……」

 そんなリッパーの様子を見て、神羅・アマミは新しい対策を立てた。
 まずは、真っ赤なメカニカルスパイダー形態に覚醒する。
 会場も、メカと白スク水少女という取り合わせにちょっと沸いた。
 この蜘蛛型ドローン、オクタビアヌスくんは高度なアナライズ機能を持っているらしく、猫耳を自動的に検出、会場にやってきている猫耳キマイラを無傷で捕獲、拘束しようというのである。そうすれば攻撃も封じ、安全を確保できるのだ。

「ふーむ、結構きておるのー。こいつら、猫耳キマイラっていっても、ポロリの言葉に引き寄せられた連中じゃろ? それイケメンか?」

 ポロリにいたいけな感情を昂ぶらせているウブい少年から、普通に品のないことを期待するおっさんまで、会場には多数の猫耳キマイラが集まっていた。それをイケメンと言っていいものだろうか? そこで、ハッとアマミは気づく。

「ロード・リッパー、貴様……猫耳警察が出動する闇に足を踏み入れたな!?」

 猫耳警察――。
 人は、猫耳の定義に魂の存在をかけることがある。
 例えば、その頭部付近に猫耳がついている場合、聴覚を司る耳の機能を有していない、横からついている猫耳以外認めないという過激派もいる。
 そういう取締を私的に行なう警察も存在するのだ。
 ロード・リッパーにも、そうした猫耳への深いこだわりがあった。
 あったのだが、今のところ姫香にデッレデレなのでどうでもくなっている。
 ばっちり計画を挫かれていた。

「あっ、でも鋼線はさっき使ってもうたから、もう武器があらへんし……」

 なんて前振りをかましているが、まぁ嘘なんやけどねっ☆
 ユーベルコード【忍術・月光(ニンジュツ・ツキヒカリ)】で隠し持っていた鉄砲をクイックドロウで発砲。鉄砲は最後の武器、古式ゆかしい忍者部隊の言い伝えだ。

「お、おまっ!? 銃なんてどこに隠してやがった!?」
「それは……乙女の秘密、やでっ☆」

 こう言われてしまうと、どこに隠していたんだと想像が広がってしまい、ロード・リッパーも首ポロリどころではない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

野良・わんこ
「ふふん、灼滅者をなめてもらっては困ります」
誇りは無敵で無敵になったわんこに攻撃など通用するはずもなし。
わんこは骸の海の外の世界から来た。
そこで多種族との生存戦争に生き残ってきたのだ。
それは間違いなくわんこに絶対の自信となって残っている。
「六六六人衆を相手にしてきたわんこにポロリ程度がなんぼのもんじゃーーー!!!」
事実、首を落とされたところで10分経てば復活するのだ。
サイキックを使える相手などこの世界にいるはずもなし。

「真のポロリをみせてやりますよ、オラァァァ!!」
ズボンやパンツのゴムを狙って攻撃。
ポロリが嫌? そこにあるじゃないですか、白いブーメランパンツが!
変態が顔に被っていた奴ですけど!



「ふふん、灼滅者をなめてもらっては困ります」

 野良・わんこには、大いなる自信があった。
 彼女は、骸の海の外の世界から来た。
 そこで行われた生存戦争を生き残ってきたのだ。
 誇りは無敵であり、無敵になったわんこに攻撃など通用するはずもなし。
 独自の理論だが、信じることが正義、ファンタジーである。
 何故なら、ユーベルコード【誇りは無敵(アロガンス・アンリヴァルド)】は、誇りを保つ限り無敵の力を与えてくれるからだ。

「六六六人衆を相手にしてきたわんこにポロリ程度がなんぼのもんじゃ―――!!!」
「おお、じゃあやったろうじゃねえか!」

 ロード・リッパーは、わんこの首ポロリを狙う。
 しかし、首ポロリなんて、わんこには恐れる必要はない。
 首を落としても、一〇経てば復活する。

「真のポロリをみせてやりますよ、オラァァァ!!」
「おまっ!? それは待てって!」

 あろうことか、リッパーのズボンやパンツのゴムを狙って攻撃する。

「ポロリが嫌? そこにあるじゃないですか、白いブーメランパンツが!」

 しかも、攻撃に使うのは白ブーメランパンツ怪人が頭にかぶっていたブーメランパンツだ。これが履いていたものだったら、大惨事に発展したであろう。
 ともかく、ブーメランパンツでビシビシ殴られたうえ、執拗なわんこの攻撃でパンツのゴムが切れてしまったロード・リッパーは退散する。

「てめ、覚えてろよコラァ!」

 逃げている最中にズボンがずり落ち、足がもつれて転んだ。
 すかさず、「騙したなぁ!! よくも騙したなぁ!!」という会場の観客からの追い打ちも決まった。
 こうして正義は勝利し、水上競技大会は健全で平和な姿を取り戻したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年06月28日


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#戦後


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はティアー・ロードです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト