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泰平を拒むモノ

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●気まぐれ姫の戯れ
 数日前まで村人達が平和な日常を送っていた平凡な村は、今となっては影も形もなかった。家という家は、焼き尽くされて、人々が生活していたという痕跡さえ破壊され尽くしていた。そんな中にあって、唯一形を残していた村の集会所代わりになっていたお寺の縁側に、狐の耳を生やした少女が、不満そうな顔で足をぶらぶら遊ばせていた。
「あ〜あ、全くつまんないわ。こんなに天下泰平に浸ってる人間ってホント脆いんだから。折角手に入れた“玩具”も壊れちゃったし、こんな世の中ホントつまんない」
 彼女は、お寺の奥に視線をやる。そこには、年頃の若い娘が霰も無い姿で、ぐったりと壁にもたれかかっていた。その瞳に光はなく、時々虚空を見つめて呻くことから辛うじて生きていることがわかる。元々は、普通に暮らしていた村娘だった。妖狐の少女のちょっとした戯れの相手をさせられた結果だ。村を壊滅したのも彼女の唯の暇つぶしだった。
「こんな泰平の世なんか早く終わって戦乱に戻らないかな〜。あ、その子もう好きにしていいよ」
 配下の怨霊に命じて、彼女は立ち上がる。
「さて、次はあっちの方の村にでもしようかな〜」
 妖狐は気の向くままに、泰平の世を脅かそうとしていた。

●猟兵たちの決意
「アンタたちに、至急サムライエンパイアに行ってもらいたいの」
 集まった猟兵たちにカナタ・アマガは挨拶もそこそこに依頼内容を告げる。
「妖狐の一人が、配下の怨霊を率いて何の罪もない村を次々と襲っているわ。彼女はただ自分の楽しみのためだけに人びとを苦しめている。こんなこと絶対許されない」
 いつにも増して真剣な表情で訴えかける。
「グリモアで転送したら、そこはもう戦場よ。配下の怨霊たちが村人たちを襲っている。人々を守りながらの戦いになるわ。厳しいけど、みんななら乗り切れる。配下を倒したら、敵の親玉が必ず出てくるわ。これ以上被害が広がる前に、なんとしてもここで倒して!」
 勿論、と猟兵たちは頷く。
「それと、妖狐を倒したら疲れているところ申し訳ないけど、村の復興のお手伝いをお願い。そのままじゃ、村の人たちが生活できないし…猟兵の仕事からは外れるかもしれないけど、こういう人助けも大事だと思うの」
 たしかに悪くない、と猟兵の誰かがつぶやいた。人々が安心して生きていけるようにするのは、何もオブリビオンを倒すだけではないということだ。
「それじゃあ、いきましょ!」


夢月
 マスターの夢月です。今回の猟兵の戦いの場は、サムライエンパイアのとある村です。すでに怨霊たちによって襲撃を受けています。村人を助け、あるいは守りつつ敵を撃破するプレイングを書いていただけたらと思います。
 それを乗り越えたら怨霊たちを率いている妖狐との決戦です。快楽のために村人たちの命を奪う彼女をかっこよく成敗していください。
 その後は、破壊された村の復興を手伝うことになります。村の人たちとの交流を通して守っているものの大切さを描写していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは皆様のご参加お待ちしています。
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第1章 集団戦 『怨霊女武者』

POW   :    局流薙刀術
【薙刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    局流早射ち
レベル分の1秒で【矢】を発射できる。
WIZ   :    落武者呼び
【鎧武者】の霊を召喚する。これは【槍】や【弓】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵たちが転移した底は、すでに地獄と呼べる場だった。
 家々には、日が放たれ、逃げ惑う人々に、容赦なく怨霊の女武者達が薙刀を振り下ろしている。
 許せない…!
 誰もがそう思った途端、誰からでもなく戦場にむかって駆け出していた。
夜神・静流
まずは村人を助けなければいけませんね。
では、素早く纏めて片付けましょうか。

ダッシュ・ジャンプ・残像・早業・先制攻撃・属性攻撃・範囲攻撃・怪力・破魔の技能を使用します。

全速力で敵の只中に斬り込み、相手が何かするよりも速く抜刀し、範囲内の敵全てに三ノ太刀・鳴神で攻撃。

相手の攻撃に対しては、下手に避けて村人に当たってはいけませんし、見切り・オーラ防御・武器受けあたりの技能で防御しつつ、隙を見て投擲技能を使い、鉄礫や浄化の霊符を投げて牽制します。



「まずは村人を助けなければいけませんね。では、素早く纏めて片付けましょうか」
 夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は、他の猟兵の誰よりも早く戦場に飛び込んでいた。彼女は決して歴史の表舞台に出ず、影ながら超常の存在と戦ってきた退魔の剣士の夜神の一族の末裔として、悪しき者達から人々を護るという思いが人一倍強い。全速力で敵の只中に斬り込み、相手が何かするよりも速く抜刀。
「我が剣は雷。薙ぎ払え、三ノ太刀・鳴神!」
 その太刀筋はまさに速きこと雷の如し。彼女の『三ノ太刀・鳴神』は、刀に雷を纏わせて放つ技だ。しかし、先ほどの一太刀は、刀にやや遅れて雷が迸り、怨霊女武者達を薙ぎ払う。
「大丈夫ですか?」
 怨霊たちから村人を守るように立ちふさがりながら尋ねる。
「え、えぇ…」
「そこから動かないでください。大丈夫、あなた方は私が守ります」
 村人たちはその言葉をどれほど心強く感じただろう。一般人を守りながら戦うのは容易ではない。しかし、彼女はそれを完璧にやってのける。怨霊女武者達から放たれる弓矢はかたっぱしから叩き落し、振るわれる薙刀は弾き逆に切り伏せる。遠くの敵には、鉄礫や浄化の霊符を投げつける。その戦いぶりをのちに人々は戦巫女と語り継ぐことになるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シオン・ハートブレイク
後腐れなくいきましょうか。
つまり、こっちが勝って、あんた達は負け惜しみを言いながら消えていく。
OK?

SPDメイン、片っ端から動きとめてくわ。
攻撃力に自信ないしね、こういう場所だと、多分他の子達やる気になってるんじゃない?
それのサポートかな。

あと、みんなが熱くなり過ぎて一般人ちゃんへのフォローとか漏れると困るから、そっちも。
どっちかって言われたら、一般人ちゃんのフォローかな。


と言っても目立つのは嫌いなのよね。感謝されるのも。華々しく活躍するのも。
そーゆーのは任せるわ。
私に出来るのは敵の足止めだけ。
でも、それだけなら、ちょっとしたもんよ?



シオン・ハートブレイク(はぐれエルフ・f04237)は怨霊女武者達に相対する。
「後腐れなくいきましょうか。つまり、こっちが勝って、あんた達は負け惜しみを言いながら消えていく。OK?」
 答えは聞いてないけど、と付け加える。怨霊女武者達は、一斉に弓を番え、シオンに狙いを定める。
「あらあらせっかちさんだこと」
 咎力封じ。拘束具を呼び出し、怨霊女武者たちの動きを封じていく。彼女がしたのは、攻撃ではない。ただし、それだけで敵の戦闘能力を完全に封じてしまったのだ。
「私に出来るのは敵の足止めだけ。でも、それだけなら、ちょっとしたもんよ?」
 ふふっと微笑みながら、その場を後にする。彼女は、敵を倒すのは自分の役目ではないと考えていた。
「大丈夫ですか?」
 物陰で震えていた幼子に声をかける。
「お、お姉ちゃん…?だれ…?」
「幕府の遣いよ。あなたたちを助けに来たの」
 その子を安心させようと優しく微笑む。こういった戦いでは、敵を倒すよりも、いかに民間人を救うかが重要である。シオンはそれをよく心得ていた。彼女は敵の動きを止めつつ、逃げ遅れた村人を助けて回っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

クロウ・タツガミ
死者が生者を害するのはどうにも気に食わない

【POW】

武器はサカホコ(ハルバート)を使う予定だ。
まず、村人達を【地形を利用】し護りやすい位置に誘導を試みる。他の猟兵と協力し基本は敵と村人の間で戦う。村人達への攻撃はシールドガントレッドの【盾受け】で【かばう】事が出来るように立ち回るつもりだ。村人の方に抜ける敵は【2回攻撃】で足を止めたいところだ。

敵に抜けられた場合は、ドラゴニアン・チェインを使って足止めを試みるつもりだ。その際に【怪力】を使ってオーラの鎖を引き村人から引き離せればなお良いな。

一段落したら傷を追った村人の【救助活動】を行う予定だ、【霊酒】も簡易の消毒薬代わりにはなるかもしれないな。



死者が生者を害するのはどうにも気に食わないな…。
 そんなことを考えながら、クロウ・タツガミ(昼行灯・f06194)は翼を持つ白蛇の「サカホコ」が変じたハルバートで女武者を吹き飛ばす。流石は死者。四肢を吹き飛ばされても平然と向かってくる。
「こっちだ」
 女武者達を相手にしながら、クロウは、村人たちに呼びかける。今の開けた場所では、四方から攻撃を受けて村人を守り切るのは難しい。少しでも戦いやすい場所へと村人達を誘導しようと試みる。
「ひぃ!?」
 村人の一人が女武者に切りかかられる。
「ちぃ!」
 すんでのところで割り込んで、シールドガントレットで受け止める。
「邪魔をすんな!」
 咆哮とともに、『ドラゴニアン・チェイン』を放つ。竜のオーラをぶつけて敵を爆破させるともに、相手と自分をオーラの鎖でつなぐ技だ。こういった防衛戦で相手の行動を制限することが出来るお誂え向きの技だ。
「おらぁ!」
 力任せに鎖をひっぱりあげる。鎖に引っ張られた女武者を敵の集団にぶつけるとともに、村人が逃げる隙をつくる。
「大丈夫か?」
「あ、あぁ、俺は大丈夫だ。でも、仲間が、怪我しちまって…」
「こいつを使え。薬の代わりになるだろ」
と、酒瓶を投げてよこす。そうして、自身は、誰も通すまいとハルバートを手に立ちふさがるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

罪悔・雹莉
争いは嫌いです。今まで幸せに暮らしていた人達が二度と
笑えなくなってしまう、そんなものはもう見たくありません。
「ですから、彼...いえ『私』に頼ってでも、その蛮行止めさせていただきます。」
私たちの為してしまったこと、それは到底許されることではないでしょう。
そんな私たちだけど今いる人達の幸せを守ることはできる。
「まず、村人たちの安全を確保するために怨霊たちを倒しましょう。」
ユーベルコード・『エレクトロレギオン』を発動。
「『私』ではおそらく怨霊たちと村人の区別なく攻撃するでしょう。
なので、村人が周りにいる間は私がお相手します。」
電脳ゴーグルをかけ、機械兵器たちを操り怨霊たちを攻撃する。



争いは嫌いです…。
 罪悔・雹莉(後悔先に立たず。・f03021)は駆け出しながら、そう思う。今まで幸せに暮らしていた人達が二度と笑えなくなってしまう、そんなものはもう見たくない。
「ですから、彼...いえ『私』に頼ってでも、その蛮行止めさせていただきます」
 自らの意志で人々を守る、そう決心して彼は、電脳ゴーグルを装着する。
「私たちの為してしまったこと、それは到底許されることではないでしょう。そんな私たちだけど今いる人達の幸せを守ることはできる!」
 『エレクトロレギオン』を発動し、小型機械兵器達を呼び出す。表れた新手の敵に、怨霊女武者達は対抗しようと鎧武者の魂を呼び集める。数対数の勝負になりそうだ。
「『私』ではおそらく怨霊たちと村人の区別なく攻撃するでしょう。なので、村人が近くにいる間は私がお相手します」
 彼は、そう宣言すると、機械兵器を操作し、怨霊女武者達にむかわせる。今はまだ、自分がやる時だ。そう言い聞かせながら。

成功 🔵​🔵​🔴​

メルノ・ネッケル
・心情
……何が快楽や。自分勝手で人っ子殺めて、尚且つ楽しんで……救えんあほんだらや!
とにかく、まずは村人さん達を助けんと!犠牲は増やさせへんで……!

・行動
まずは集団戦やな!
村人達を追いかけてる怨霊の奴らを狙って、【狐の嫁入り】行くで!
銃弾熱線の雨を浴びせたる!

……この技は撃ち込む相手を選べる。
追いかけられとる中でも、村人さん達を避けて怨霊だけに撃ち込めば、逃げる助けになるはずや。
「村人さん達、逃げぇ!足止めはうちがやったる!」

打ち漏らした怨霊は、移動方向を
【見切り】で確認した後、【2回攻撃】の【クイックドロウ】、早撃ち二連で仕留める!
スパッと撃ち抜かんと、村人さん達が追いつかれてまうでな!



……何が快楽や。自分勝手で人っ子殺めて、尚且つ楽しんで……救えんあほんだらや!
 メルノ・ネッケル(火器狐・f09332)は、今回の事件の黒幕が同じ妖狐と聞いて憤慨していた。同族が行った所業を許せないのだ。
 とにかく、まずは村人さん達を助けんと!犠牲は増やさせへんで……!
 怒りを感じながらも、今自分がやるべきことは冷静に理解している。伊達に異世界を傭兵として渡り歩いていない。屋根伝いに村を移動し、標的を探す。ちょうど、村人たちを捕縛している怨霊女武者達の集団を発見した。それらに向けて相棒のR&Bとアサルトリボルバーを構える。
「銃弾熱線雨あられ、引きでもん代わりに取っときや!」
 銃口から飛び出した熱線と弾丸は跳弾し合い、正確に怨霊女武者だけを狙って降り注ぐ。『狐の嫁入り』、彼女の得意技だ。
「今や!村人さん達、逃げぇ!足止めはうちがやったる!」
「ど、どなたかわかりませぬが、ありがとうごぜぇやす!」
 突然の助けに戸惑いながらも、村人達は安全な方へとしっかりと向かってくれている。それを逃がすまいと追いかけようとする怨霊達。
「おっと、そうはさせへんで!」
 無粋な真似をする敵に早撃ちの二連撃を叩きこむ。
「あんたらの相手はうちや!村人さん達のとこにはいかせへんで!」

成功 🔵​🔵​🔴​

ジロリア・アンブッシュ
襲われる村人は勿論、かつて守るべき者の為に戦いながら、死後妖狐の我欲の為に使われる霊達もまた被害者。
あの人(亡夫)なら、きっとそう言うのでしょうね。

……ええ、わかってるわ『あなた』。
全部私に任せて。

戦いを終結に導く事で、村人達への被害を無くす為前線に。
他の方々が足止めや食い止めている頃合いを見計らい、手袋を外し露わになった右手の火傷跡(聖痕=武器)を、【葬霊彼岸花】で無数の彼岸花の花弁に変え、鎮魂の祈りを捧げつつ範囲内の怨霊女武者、及び呼ばれた鎧武者達を全て対象に含めて倒し、成仏させる。

「皆様、弔いは必ず致します故、どうか安らかに……」

掃討後は、親玉に備え周囲警戒。
仲間達にも備えるよう伝える。



襲われる村人は勿論、かつて守るべき者の為に戦いながら、死後妖狐の我欲の為に使われる霊達もまた被害者。あの人(亡夫)なら、きっとそう言うのでしょうね。
 自分に向かってくる怨霊女武者達、そして、彼女達が呼び寄せた鎧武者達に囲まれながらもそんなことを考えるジロリア・アンブッシュ(燈狼の未亡人・f05791)。
 ……ええ、わかってるわ『あなた』。全部私に任せて。
 彼女は、静かに手袋を外し露わになった右手の火傷跡を掲げる。彼女の夫が残していった彼女にとっての聖痕である。
「どうか、安らかに……」
 そう告げると、聖痕は無数の彼岸花の花弁に変え、舞い散る。フューネラル・リコリス―葬霊彼岸花―。この技によって舞い散る花弁に触れた霊には安らぎが与えられ、成仏してしまうというものだった。花弁に触れた怨霊たちは一瞬安らかな表情を浮かべた後、静かに消えていってしまった。後に残ったのは、ジロリアと散ってしまった彼岸花だけだった。
「さぁ、みなさん、あとは、親玉を残すのみですよ」
 猟兵達の活躍により、怨霊女武者達は壊滅した。いよいよここからが勝負所だ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『『妖狐』明日香』

POW   :    妖狐の炎
レベル×1個の【妖狐の力 】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
SPD   :    野生の開放
【真の妖狐の力 】に覚醒して【九尾の狐】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    スコールシザーズ
自身が装備する【鋏 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠暁・碧です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ちょっと!私の可愛い怨霊ちゃんたちになんてことしてくれんのよ!」
 幼さを感じさせる妖狐は、そう言って猟兵達に敵意を向ける。普通に見れば無邪気な可愛い幼子に見える。しかし、次の瞬間そんな雰囲気はどこかへ吹き飛んでいた。
「責任とって、あなたたちが、私の”玩具”になってくれるわよね?」
 向けられた明確な殺意は、その見た目が幼い妖狐から発せられたものだ。
 かくして、決戦の火蓋は切って下ろされた。
シオン・ハートブレイク
あー、きたきた。待ってたわよー? さぁ! 勝負!
――なんてね。
相手なんてしてやらないわよ?

貴女、“自分のやりたいことをやれない”の、ストレスに感じるタイプでしょう?
――片っ端から、邪魔してやるわ。
咎力封じで全部止める。SPDよ、SPDー。

攻撃とかトドメとか、目立つ役目は他の子にお任せってね。
あー、私なんかそんなんばっかかしら? でもま、性分だし。

……あぁ言うタイプはストレス溜めさせると爆発して、逆に面倒な事になるんだけど……それはその時考えましょうか。
暴れるようになったら隙も出来るでしょ。

……年食ってると、その辺老獪だったりするから、上辺だけじゃ判断できないけど。



「あー、きたきた。待ってたわよー? さぁ! 勝負!」
 シオン・ハートブレイクは、敵意を剥き出しにする妖狐を挑発する。
「じゃあ、まずお姉ちゃんから遊ぼうかな?」
 妖狐はそう言って、シオンに向けて狐火を放ってくる。それを躱して、アサルトダガーを手に妖狐に迫るシオン。身構える少女。
「ーーなんてね」
 そのまま、妖狐を通り過ぎて距離をとる。
「相手なんてしてやらないわよ?」
「ーーふざけないで!!」
 シオンの挑発に完全にのせられた妖狐は、彼女に狐火をやたらめったらと放つ。それを避けながらさらに言葉を重ねる。
「貴女、“自分のやりたいことをやれない”の、ストレスに感じるタイプでしょう?だから――片っ端から、邪魔してやるわ」
「いったわね。じゃあ、これは邪魔できるかしら?」
 妖狐の目が怪しく輝く。まるで獲物を見つけた猛犬のようだ。シオンの背筋がゾクリと危険なものがくると本能が告げる。
 ーーあら、ちょっとからかいすぎて、面倒になるかな?
 妖狐の全身がぶるっと震えたかと思うと、その尻尾が一つ二つと増え、体も狐のそれへと近づいてくる。妖狐としての本性を現す気だ。
「させないっていったでしょ!」
 シオンは、『咎力封じ』を発動。拘束具で妖狐の動きを封じようと試みる。いくつもの拘束具が四方から妖狐に迫る。
「ふうん、それがお姉さんの奥の手なんだ?」
 大きくなろうとしていた妖狐の身体は、一瞬にして、元の可憐な少女の姿に戻っていた。シオンが放った拘束具のいくつかは目標を見失って地に堕ちる。
「ふふふ、残念だったね」
 多少の拘束具を受けつつも、妖狐は、まだまだ余裕のある様子だ。
「まいったわね…」
 流石は妖狐。人より長命な分、一筋縄ではいかない相手のようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜神・静流
目の前に人に仇なす妖が現れた以上、滅するのが夜神の一族の宿命。
「悪しき妖を討ち滅ぼすのが私の使命。貴女にはここで死んでいただきます」

●妖狐の炎、●スコールシザーズ共に複数同時に遠隔操作をする遠距離攻撃のようですので、これらを掻い潜って接近する必要がありますね。

見切り・残像・フェイント・スライディング・ジャンプ・武器受け・オーラ防御・火炎耐性あたりの技能を使って回避や防御をしたり、投擲技能で鉄礫や霊札を投げて相殺しつつ、ダッシュ技能を使って一気に接近。
早業・カウンター・怪力・属性攻撃・破魔技能を乗せた二ノ太刀・紅で攻撃します。



「悪しき妖を討ち滅ぼすのが私の使命。貴女にはここで死んでいただきます」
 妖狐に対して、刀の切っ先を向けて宣言する夜神・静流。
「今度は刀のお姉ちゃんが遊んでくれるんだね!」
 シオンが先程つけた拘束具を気にもとめずに、妖狐は、次の獲物へと狙いを定める。
「参ります!」
「いくよ!」
 静流が地を蹴り、妖狐は炎を放った。射程では、静流が圧倒的に不利だ。
 間合いにさえ入ってしまえば…!
 攻撃を避けつつ接近を試みる。妖狐は、狐火だけでなく、複製された鋏も飛んで来る。静流は、時にそれを躱し、手にする二刀で弾き、確実に歩みを進める。
「やるねぇ。じゃあもっともっと!」
 さらに妖狐の攻撃が苛烈なものとなる。
「くっ…!」
 捌き切れない攻撃に対して、静流は、鉄礫や霊札をぶつけて、相殺する。剣の腕を自負する彼女が滅多に使わない飛び道具を使わなければいけないほど妖狐の猛攻は激しいものだった。だが、彼女の間合いに入ってしまえば、ここからは静流の独壇場である。
「我が剣は焔。二ノ太刀・紅!」
 彼女が鞘から抜き放った愛刀・十六夜の刀身は、燃え上がる焔に包まれていた。それは魔を浄化する聖なる炎だ。
「まずい…!」
「逃しません!」
 危険を感じて、身を引こうとする妖狐。しかし、さっきまで気にもしなかったシオンの拘束具が邪魔になって上手く逃げられない。
「はぁああ!」
「きゃあああああああああ!?」
 静流の一閃を受けて、身を焼かれ苦悶の声を上げる。
「魔の者には、とても辛いでしょう。あなたが虐げていた人たちの痛みを思い知りなさい」

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロウ・タツガミ
玩具呼ばわりならば共に遊んでやろう。これはお遊びだ、ほんの他愛のない互いの命を使ったな

【POW】

武器はサカホコ(ハルバート)をメインで使う予定だ。
最初に三位龍装により攻撃力を強化する。
初撃は【地形を利用】し【先制攻撃】としてレプリカを【投擲】する。
鋏の攻撃は、ガントレットによる【盾受け】、炎の攻撃は【火炎耐性】で耐えたいところだな。

簡単に遊ばれてやる義理はない

近接戦になれば、サカホコを用いて【怪力】による【2回攻撃】で攻撃する予定だ。単純な力では簡単に負けるつもりはない。

さて、まだお遊びが希望かな



「玩具呼ばわりならば、次は俺が共に遊んでやろう。これはお遊びだ、ほんの他愛のない互いの命を使ったな」
 静流に続けて、今度はクロウ・タツガミが前に出る。
「今度はお兄さんが相手してくれるんだ…」
 妖狐がクスリと笑う。静流に受けた傷がまだ生々しい。
「酒は飲ませる、サカホコ、マガホコ、力を寄越せ」
 彼の相棒である翼の生えた黒蛇と白蛇に呼びかける。それに呼応するかのようにクロウの手にするハルバート、そして、懐に隠し持った拷問具がオーラをまとい、それらがクロウに集まってくる。
 三位龍装。サカホコとマガホコの力を、霊酒を供物にして借り受け自身を強化する技だ。
「こんな小さい女の子相手に、随分と恐いわね」
「あぁ、本気で遊んでやらなきゃ失礼だろ?」
 ニヤリと笑い、ハルバートを構えるクロウ。そんな彼に向けて、妖狐は狐火を放ってくる。最初の一撃は、壊れた家の戸を蹴り上げ盾とする。そうして、戸と狐火が爆散した直後に、レプリカを投擲する。その攻撃は、妖狐の持つ鋏で叩き落される。その隙に、クロウは妖狐へ向かって歩みを進める。飛んでくる炎や鋏は、ガントレットで弾き前進する。思うように攻撃が通らずイライラし始める妖狐。クロウに簡単に遊ばれてやるつもりは全くない。
「おらああああ!」
 ハルバートの射程に入った途端、気合の声と共に振り下ろす。
「くぅ!」
 避けられない妖狐は、狐火を集めて迎撃する。しかし、クロウの攻撃をその程度で防ぐことは出来ない。一撃目で炎を振り払い、二撃目を妖狐の華奢な身体にぶつける。
「かっ、はっ…!」
「さて、まだお遊びが希望かな」
 ハルバートを肩をほぐしながら尋ねる。そんなクロウを妖狐は傷口を押さえつつ睨み付けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジロリア・アンブッシュ
あの人(亡夫)は、決してあんな存在を許容しない。
ただ愉悦の為に他を虐げる者など。

……だから私が代わりにあれを、ブッ壊ス。

前衛に敵が集中してる間に、他の方の炎系攻撃が一段落した頃合いを見て、(前章で彼岸花の花弁になった)聖痕が戻った右手を敵に向け、神々と、未だ救いきれぬ犠牲者の魂への祈りを込めて、【怨霊轟天雷】発動。

「因果応報。神々も怨霊達も、応報を求めています。その怒りは、形と成って……」

突如天を黒雲が覆い、狐炎を消し止め飛来する鋏を打ち据え動きを妨げる勢いの豪雨を降らせる雨雲から、変化の暇など与えず落雷を直撃させる。

尚、豪雨は他の猟兵の方の攻撃前には止む。(他の方が炎系の攻撃を使えるように)



「『あの人』は、決してあんな存在を許容しない。ただ愉悦の為に他を虐げる者など。
……だから私が代わりにあれを、ブッ壊ス」
 ジロリア・アンブッシュが、妖狐に向けたのは、他の猟兵達と違って明確な殺意だった。
「へぇ、お姉さん。他の人とは違うんだね。何か“ついてる”のかな?」
 妖狐が、眼を細めてジロリアを観察する。彼女は微笑みを浮かべたままそれには応えず、右手をすっと突き出す。怨霊女武者達を成仏させた彼岸花の花弁達が舞い上がり、彼女の手へと舞い戻ってくる。それは再び元の彼女の火傷の痕へと還る。
「因果応報。神々も怨霊達も、応報を求めています」
 そう言ってジロリアは、指先を妖狐に向ける。妖狐も迎え撃とうと狐火を呼び出し集める。
「その怒りは、形と成って……」
 聖痕が戻った右手を敵に向け、神々と、未だ救いきれぬ犠牲者の魂への祈りを込めてジロリアが聖句を述べると、突如天を黒雲が覆い始める。
「……雨?」
 突然の天候変化を訝しむ妖狐。しかし、その表情は直後驚愕のモノへと変わる。降り出した雨に浄化されるよう狐火が消えていく。
「おのれ!!」
 狐火の代わりに、鋏を複製し対抗しようとする。
「リミッターカット・ケラウノス―怨霊轟天雷―」
 それよりも先に落雷を、怒りの鉄槌を直撃させた。
「こんなものでは足りませんよ」
「くぅ…やってくれるじゃない!」
 雨は、ジロリアの怒りに呼応するように激しさを増した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メルノ・ネッケル
・心情
狐が人に寄り添うんはええけどな……玩具扱いして殺すんは間違っとる!
……行くで、あほんだら!馬鹿げた遊びはもう終わりや!

・行動
啖呵切ったは良いものの、強い相手や。
ここは思いっきり傷を負う覚悟……【戦場の亡霊】を使う覚悟で行くで!

まずはR&Bの【クイックドロウ】で牽制や。
そしたら【見切り】で出来る限り炎をかわしつつ、相手に突っ込む!

それでも食らう炎は無理やり耐えて、銃口を押し付けたら【零距離射撃】!全弾持ってき!

リスクのでかい戦法、こっちも瀕死やろな……。
そしたら【戦場の亡霊】の出番や!
「傭兵の底力……味わってもらおか」
リロードして、亡霊と一緒に【2回攻撃】!
二人分の火力で畳み掛けるで……!



「狐が人に寄り添うんはええけどな……玩具扱いして殺すんは間違っとる!……行くで、あほんだら!馬鹿げた遊びはもう終わりや!」
 ぼろぼろになった妖狐に向かってメルノ・ネッケルは言い放つ。同じ妖狐として彼女がしてきたことを一番許せないのは、猟兵の中でもメルノだろう。
「言ってくれるじゃん…!じゃあ、これでもそんなこと言えるかしら…!?」
 妖狐は、あれだけの攻撃を喰らいながらもまだ戦う意志を見せる。彼女の尾が増え、それに合わせて体躯も、巨大な“狐”のモノへと変じていく。先ほど、シオンとの戦闘で片鱗を見せた真の姿を晒すのであった。九尾の狐。古来からそう呼ばれる大妖怪の一体である。
「さぁ、そろそろお終いにしてあげる!!」
「こっちの台詞や!」
 と、啖呵を切ってみたものの真の姿を現した妖狐の戦闘能力は圧倒的だ。
 ここはこっちも思いっきり覚悟を決めていくしかない!
 先手必勝と、R&Bを放つ。ブラスターは尾で一蹴されるが、構わず撃ち続けながら妖狐に突っ込んでいく。妖狐側からは反撃に狐火が飛んでくる。ギリギリでなんとか躱していくが、いくつかはよけそこなう。
「ぐぅ…!」
 焼けつく痛みを喰いしばって、懐に飛び込む。
「さっきのお返しや!!」
 アサルトリボルバーの銃口を押し付け零距離射撃。全弾を叩きこむ。
「がっ…!この…っ!」
 妖狐はメルノの決死の攻撃を喰らいながら、彼女に狐火と鋏の嵐を叩きつける。猛攻撃を受け、メルノの身体がぐらりと傾く。これ以上“彼女の肉体”は戦闘は不可能だろう。しかし、これが狙いだった。
「傭兵の底力……味わってもらおか」
 戦場の亡霊。瀕死の重傷を負った今だからこそ現れるもう一人メルノ。倒れたメルノも最後の力を振り絞って銃を九尾の狐に向ける。
 二人のメルノによるさらなる追撃。
「ぐぅ!いい加減に…!倒れなさいよ…!」
 九尾の狐になって再び戦闘力を取り戻したかに思われた妖狐だったが、メルノの決死攻撃により、よろめき始める。あと少しだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​


「あれがこの怨霊たちの親玉の真の姿ですか...」
 ボロボロになりながらも、今だにその圧倒的な存在感をもつ九尾の狐を見て、その強さを感じ、罪悔・雹莉は呟く。目の前の強大な敵に自分はどう立ち向かえばいいのだろうか。
 お前には無理だ。
 どこかから声がした。突如、雹莉の体がふらりと傾いた。かと思いきや、体が倒れこむ直前、彼は今までと違う、まるで性格が変わったかのような荒々しい動きで地面を踏みしめた。
「やっと俺の出番か」
 雹莉ではない誰かは獰猛な笑みを浮かべる。
「あんた、誰?」
 突然雰囲気の変わった雹莉を見て、妖狐が尋ねる。
「俺は『俺』だ。『あいつ』は俺のことを殺人鬼か何かと勘違いしてるようだが、俺は強い奴と戦いたいだけだ。つまり…」
 『オルタナティブ・ダブル』を発動し、二人になった『彼』は走り出した。
「お前をぶっ殺す役ってことだ!」
「出来るかしらね!」
 空中に出現した無数の鋏が『彼』に襲い掛かる。
「「まぁ、同時にたくさんの鋏を操れたとしても、同時に何人もの相手をできるわけじゃねぇだろ」」
と、二人の『彼』は別々の軌道をとり、妖狐を攪乱する。そして、フックの付いたワイヤーを九尾の狐に絡ませる。
「ぐっ!?何よこれ!」
「「これで終わりだ!!」」
 二人が同時にフックを引き寄せた。鋭利なワイヤーが九尾の狐の身体にくい込み、血飛沫をあげる。
「ぐっ、よくも…よくも…!」
 九尾の姿を維持できなくなり、元の少女の姿に戻った妖狐は、全身傷だらけでお気に入りの着物もボロボロだった。
「覚えてなさいよ…!」
 ヒューと風が舞ったかと思うと、妖術により彼女は逃走していったのだった。
 こうして、猟兵達は、罪なき人々を妖狐の手から守り抜くことが出来たのだった。
罪悔・雹莉
「あなたがこの怨霊たちの親玉ですか...」
現れた相手の強さを感じ、どう倒すか思考を巡らせたとき、
(お前には無理だ)
という言葉が聞こえ、突如、雹莉の体がふらりと傾いた。
しかし、体が倒れこむ直前、彼は今までと違う、
まるで性格が変わったかのような荒々しい動きで地面を踏みしめた。
「やっと俺の出番か、
『あいつ』は俺のことを殺人鬼か何かと勘違いしてるようだが、
俺は強い奴と戦いたいだけだ。」
そういうと『彼』は、
「まぁ、同時にたくさんの【鋏】を操れたとしても、
同時に何人もの相手をできるわけじゃねぇだろ。」
と言い、相手の操る【鋏】を翻弄するため、
〈オルタナティブ・ダブル〉を発動し走り出した。



「あれがこの怨霊たちの親玉の真の姿ですか...」
 ボロボロになりながらも、今だにその圧倒的な存在感をもつ九尾の狐を見て、その強さを感じ、罪悔・雹莉は呟く。目の前の強大な敵に自分はどう立ち向かえばいいのだろうか。
 お前には無理だ。
 どこかから声がした。突如、雹莉の体がふらりと傾いた。かと思いきや、体が倒れこむ直前、彼は今までと違う、まるで性格が変わったかのような荒々しい動きで地面を踏みしめた。
「やっと俺の出番か」
 雹莉ではない誰かは獰猛な笑みを浮かべる。
「あんた、誰?」
 突然雰囲気の変わった雹莉を見て、妖狐が尋ねる。
「俺は『俺』だ。『あいつ』は俺のことを殺人鬼か何かと勘違いしてるようだが、俺は強い奴と戦いたいだけだ。つまり…」
 『オルタナティブ・ダブル』を発動し、二人になった『彼』は走り出した。
「お前をぶっ殺す役ってことだ!」
「出来るかしらね!」
 空中に出現した無数の鋏が『彼』に襲い掛かる。
「「まぁ、同時にたくさんの鋏を操れたとしても、同時に何人もの相手をできるわけじゃねぇだろ」」
と、二人の『彼』は別々の軌道をとり、妖狐を攪乱する。そして、フックの付いたワイヤーを九尾の狐に絡ませる。
「ぐっ!?何よこれ!」
「「これで終わりだ!!」」
 二人が同時にフックを引き寄せた。鋭利なワイヤーが九尾の狐の身体にくい込み、血飛沫をあげる。
「ぐっ、よくも…よくも…!」
 九尾の姿を維持できなくなり、元の少女の姿に戻った妖狐は、全身傷だらけでお気に入りの着物もボロボロだった。
「覚えてなさいよ…!」
 ヒューと風が舞ったかと思うと、妖術により彼女は逃走していったのだった。
 こうして、猟兵達は、罪なき人々を妖狐の手から守り抜くことが出来たのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『戦の跡と続く道』

POW   :    損壊した建屋や残骸の片付け、資材の運搬などの力仕事を引き受けます

SPD   :    炊き出しや役立つ道具の作成、仮住居の設置など住人に今必要とされているものを手配します

WIZ   :    怪我人の治療、復興を効率的にする手段の提供などを行います

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


妖狐は去った。
 しかし、襲撃された村は、家は破壊尽くされて、生活に必要なものも燃やされ、このままでは生きていくこともままにならないだろう。怪我をした人たちの手当ても必要だ。ある意味ここからが本当の戦いの始まりだ。
罪悔・雹莉
「『俺』の仕事はここまでだ」
そういうと雹莉は倒れてしまった。
少しの時間を置き彼の意識が戻ると、
敵前であることを思い出し慌てて武器を構えた。
しかし、いつの間にやら殺気がなくなっていることに気づく。
ふと周りを見回すと、気絶する前の記憶と比べ村が破壊されている。
「あぁ...そんな...まさか、また『私』のせいで」
他人格であった時の記憶がないらしく。
自分がこの破壊を起こしたのだと思い、
力のない自分に何ができるかと考えた。
その後、彼は電脳ゴーグルをかけ電脳世界より情報を集めながら、
〈レプリカクラフト〉を使用し、
復興するために必要になるであろう大工道具や、
怪我人のための簡易的な松葉づえなどを作成した。



妖狐との死闘を終え、『オルタナティブ・ダブル』を解除した罪悔・雹莉はふぅと呼吸を整える。かなりの消耗したようで、肩で息をしている。
「…『俺』の仕事はここまでだ」
 『彼』はそういうと、ぐらりと身体がゆれ、その場に倒れ伏す。他の猟兵達も戦いの疲れが出たのかその場に座り込んだり、何かに寄り掛かったりして、勝利の余韻に浸りながら身体を休めていた。しばらくして、彼の意識が戻ると、慌てて立ち上がり武器を構えた。しかし、いつの間にやら殺気がなくなっていることに気づく。そんな彼の様子に、「あぁ、戻ったのか」と猟兵の誰かがつぶやく。多重人格者の猟兵にはよくあることだ。雹莉は周りを見回すと、気絶する前の記憶と比べ村が破壊されている。
「あぁ...そんな...まさか、また『私』のせいで」
 他人格であった時の記憶がないらしく、自分がこの破壊を起こしたのだと思いつめている。
「せめて…『私』にできる償いをしないと…」
 雹莉はふらふらと歩いて、電脳ゴーグルを付けて『レプリカクラフト』を起動する。この村の復興に必要な大工道具や資材、治療に使う包帯や松葉杖などの模造品を次々と作り出していく。彼に自覚はないかもしれないが、彼がしていることの役割は非常に重要だ。復興には、大量の資材や道具が必要となる。そういう意味で、彼の能力は今回の依頼にうってつけだったといえる。彼は黙々と作業を続け、次々と複製をし続ける。それが、償いになると、信じて…。

成功 🔵​🔵​🔴​

メルノ・ネッケル
・心情
終わったか……。例えあいつがのうなっても、村の傷跡は残り続ける。悪趣味な奴やったで……全く。
……さあて!言われとった通り、こっからが本当の戦いや!
乗りかかった船や、きっちり付き合うたるで!

・行動
《POW》で行くで!
勿論うちら猟兵も手伝うけど……村の皆にもやる気を出してもらわなあかんな。
よっしゃ、たまには狐らしく【誘惑】行くで。とはいえ、籠絡の為やない……こいつは鼓舞の為や!
「こっからはうちらと皆で、一緒に戦うんや。さあ、行くで!まずは壊されてしもうた建物やらの片付け!動ける人らは付いてきいや!」
優先して片付けたいところを【見切り】、村人さんらと一緒にお片付けと行くで!


クロウ・タツガミ
少し暴れすぎましたか。壊すことしか出来ない自分とあの狐は何が違うというのか

【POW】

他の猟兵との協力を積極的に行う予定だ。
サカホコを梃子棒に変身させ【怪力】を活用し瓦礫の撤去を中心に活動を行う。梃子棒を使えば瓦礫を効果的に除去ができるのではないかな。人の気配が瓦礫の中にあった場合は【救助活動】を優先

まだ中に人がいるか、なら早々に瓦礫を撤去しなければな

瓦礫の中から救助できた怪我人がいれば【霊酒】を使い気付け代わりに与えつつ、他の治療出来る猟兵に声をかけるつもりだ。

こういうとき、回復の1つも使えないのはもどかしいな

人の気配の無い残骸の破壊には【逆鱗】を使うつもりだ。

これも一種の八つ当たりか



「終わったか……」
 妖狐が去って、ようやく緊張が解けたメルノ・ネッケルがつぶやく。
「例えあいつがのうなっても、村の傷跡は残り続ける。悪趣味な奴やったで……全く」
 彼女は、周りの惨状を見て、去った妖狐に文句を言う。家々は破壊されたり、焼け落ちたりで、原形をとどめているものはほぼない。元から怨霊女武者達や妖狐によって壊されていたのもあるが、村のど真ん中を戦場に猟兵達が戦ったこともあり、流れ弾などでさらに被害を拡大していると思われる。
「少し暴れすぎたか。壊すことしか出来ない自分とあの狐は何が違うというのか…」
 同じことに気づいたクロウ・タツガミが自嘲気味に呟く。
「……さあて!言われとった通り、こっからが本当の戦いや!タツガミさんもいくで!乗りかかった船や、きっちり付き合うたるで!」
 暗い雰囲気を吹き飛ばすように、気合を入れるメルノ。彼女は、戻り始めてきた村人達のもとへと向かう。
「あんたら、怪我はないか!?」
「あ、あぁ。だが、村がこの状態では……」
「おらたち……もう生きていけねぇ……」
「なにいうてんねん!こっからはうちらと皆で、一緒に戦うんや。さあ、行くで!まずは壊されてしもうた建物やらの片付け!動ける人らは付いてきいや!」
 そういうと彼女は、駆け出す。
「……やれやれ、せっかちだな」
 クロウも立ち上がると、近くにあった瓦礫を「よっ」と軽々とかつぎあげる。
「クロウさん!こっちの瓦礫の中に、まだ村人取り残されとるわ!はよきて!」
「よしきた、任せろ!」
 メルノの呼びかけにこたえ、彼は、力任せに瓦礫を吹き飛ばす。瓦礫がなくなった後には、傷だらけの少年がうめき声をあげていた。
「大丈夫か!?生きとるか!?」
「おい、こいつを飲ませてやれ。少しは楽になるだろ」
 クロウから霊酒を受け取ると、メルノは、そっと口元に注いでやる。そんな懸命な作業を見ていた村人の一人が言う。
「お、オラもやるぞ!オラたちの村だ!オラたちの手でなおすんだ!」
「あぁ、旅のお方だけにさせておけねぇ!」
 猟兵達の姿は、村人の心を動かし、人々は村を立て直すべく張り切って作業に取り掛かるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジロリア・アンブッシュ
……そうね、『あなた』。
今は村人の事が最優先ね。

負傷者の治療担当。
緊急性の高い方から優先して治療する為、負傷者のうち移動可能な方は集まれる場所(OPの寺?)に集まって貰った上で、移動不可能な方(重傷の方)の場所を教えて貰い迅速に出向き、【生まれながらの光】で治療。
その後寺に戻り、残りの方に対し同様に治療を実施。

治療は同様の行動を取る仲間がいれば分担し、治療相手に声を掛けて励ましつつ行なう。

己の疲労は重傷者が全て対応できるまでは意地で我慢し、その後は自分が倒れるまで治療→復帰後治療再開の繰り返し。

あの人(亡夫)は己の命を燃やし尽くすまで戦いました。
私も、命を預かる身としてやれる限りの事をします。



妖狐との死闘は想像以上に苦戦を強いられた。猟兵達は皆、全力を尽くし、妖狐の攻撃を受け、ボロボロだった。それ以上に襲われた村や村人達は傷ついていた。元気な者は、メルノやクロウといった猟兵の面々と共に、生き埋めにされた村人の救出や復興に当たっているが、怪我人の治療は全く進んでいない。この村には医者がいないのだ。なんとか無事だった村の寺に、怪我人が運ばれているが、手当をできる者がいないため、精々包帯を巻いたり、傷口を縛ったりする程度だ。
「おっかさん!しっかりしてくれ!おっかさん!」
 幼子が、怪我をした母を呼ぶ。しかし、母親は呻くだけだ。その反対では、我が子をなんとか救おうと呼びかける。
「どなたか!この子に治してください!お願いします!どうか医者を!」
 寺には、そんな悲痛な声が響いていた。
「……そうね、『あなた』。今は村人の事が最優先ね」
 ジロリアはそう呟くと、負傷者の一人のそばに寄り、手をかざす。彼女の聖痕が輝きを放ち、村人の傷を癒していく。『生まれながらの光』と呼ばれる技だ。
「おぉ!奇跡だ!」
「もう大丈夫ですよ」
 ジロリアは聖女のような笑みを浮かべると、次の怪我人の元へと向かう。そして、同じように光を放ち、傷を治していく。
「お姉さん、ありがとう!」
 母親を治してもらった子どもがお礼を言う。
「どういたしまして…うっ」
 笑顔で応えたジロリアだったが、不意に彼女の身体がぐらりと揺れて、倒れこむ。
「お姉さん大丈夫!?しっかりして!?」
 子どもが驚いて、ジロリアを揺すりながらよびかけると、しばらくして目を覚ます。
「大丈夫ですよ」
 ニコリと呼びかけに応えるジロリアだが、その表情には疲労の色が濃い。『生れながらの光』は傷を癒す代わりに、使用者の精神力消費する。戦闘で消耗した状態で、連続使用すれば気を失ってしまうであろう。しかし、彼女は怪我人を癒し続ける。それが今彼女のやるべき使命だから。その姿は、さながら殉教者のように見えたことだろう。


こうして猟兵達の活躍により、村人達は救われた。猟兵の本分は、オブリビオンを倒すことである。しかし、人々を救うためには、こうした活動も必要なのではないだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月06日


挿絵イラスト