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華散らす悪意

#UDCアース

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#UDCアース


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「お、丁度いいところに来ましたね。少し聞いてくれます?」
 デスクに腰を掛けながら、眼鏡をそっと外して自分の指でくるくると回しながらウインド・ノーワルド(自称ドクター・f09121)は君達に向き直る。
「おっと、そういや仕事を振るのは初めてでしたねぇ。とりあえずドクターでもウインドでもお好きなようにお呼びくだせぇってことで」
 仕事の内容を説明しましょう、と彼女は事件のあらましを説明するよりも先に君達へ一つの資料を手渡した。
 資料はUDCアースのとある町。その大きな自然公園で遊んでいた子供達が行方不明になってしまったという内容のもので、捜索はすでに打ち切られている。
「なんで古い事件の資料を、って思うかもですが、まぁ予知で見ちまったせいもあるんですよね」
 ウインドはせめて直接知りたかったんですけどねぇ、とぐちぐち言っているが早く話を進めろと猟兵達が促す。
「わかってますよーう。まぁ、これからもっと子供が消えるんですよ。犯人は『嘲笑う翼怪』と名付けられたUDCモンスター」
 邪神の使いとされる、鳥人間のような怪物。子供の肉を好み、夜遅くまで遊ぶ子供を狙って喰らい、そして声を模倣する性質でさらなる被害を増やしている。
「と、いうのが内容ですが。この被害は断続的に起きていまして、子供の血肉が公園には染み渡っている……ってことが一番の問題ですかね」
 それで何が起きるのか、と気になった猟兵の一人が聞けば、彼女は困った顔を見せる。
「雷と巨大な竜……邪神の召喚ですかね。詳細は不明ですが神格級といっても過言ではないでしょう」
 それの何が悪いと言えば、既に血と肉が捧げられ公園そのものを召喚の場として活動を広げた崇拝者がいるという事だった。
「放っておけばこの辺吹き飛ぶでしょう。儀式自体はもう止められませんが、妨害は可能です。これ以上の被害を増やさなければ、皆さんでも対処できる状態で邪神は出てくることになるでしょう」
 非常に難しい問題が起きてしまっているが、ここで活動しなければさらに被害は増えるだろう。
「ま、夜遅くまで遊ぶなってことですが、遊びたい気持ちはよく分かります。ともあれこれ以上被害をださねーように頑張ってください」
 怪我したら特性の治療薬を塗ってやるんでとウインドはニヤリと笑いながら、転送の準備を始めた。
 いったいなんだと思うところはあるが、これ以上の被害を出させてはいけないと、気持ちを新たに猟兵達は現地へと向かう事になった。


トビカゼ
 始めまして、今回初めてシナリオをご提供させていただきます。トビカゼと申します。
 中々に重い題材ですが、まずは子供達を怪異から救ってあげてください。
 犠牲者は既に出ている状態ですが、これ以上犠牲を増やしては危険な状態になってしまっています。
 現時点では兎に角モンスターをぶっ飛ばしてしまってください、救助した子供たちはNPCが安全確保に回る為気にしないでも問題ありません。

 それでは、皆さんのご参加をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『嘲笑う翼怪』

POW   :    組みつく怪腕
【羽毛に覆われた手足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪神の加護
【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    断末魔模倣
【不気味に笑う口】から【最後に喰らった子供の悲鳴】を放ち、【恐怖と狂気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ナーシャ・シャワーズ
ふぅん、なるほどね。
夜が光に満ちれば満ちるほど
その陰に闇は集う…そういうもんだ。

まあ、子供は9時には歯ぁ磨いて寝るもんだ。
生憎宇宙には昼も夜もないんで
子供のころにそういう生活をしたことはないがね。

さあて…邪神とやらの姿を拝むためにも
その手下どもを片付けるとするか。
儀式をやったやつも気になるが、まずはそっちだ。

ま、そっちから寄って来るんなら話は早い。
攻撃しようと近づいてきたところを叩き落すだけだ。
わざわざこっちの間合いに入ってくるんだったら銃を使うまでもないね。
この掌だけで十分さ。


ロバート・ブレイズ
「果たして私に此れを滅ぼす手段は在るのだろうか」
 今まで『グリモア猟兵』として活動してきた事で『嘲笑う翼怪』の情報は十分に有る。弱点に狙って攻撃するのだ。
 呟くと同時に鉄塊剣を構えて突撃。
 対象の機動力を殺す為に翼や足を叩き潰す。
 可能ならば忌々しい顔面も撲ってやろう。
「さて。如何だろうか。貴様等は幸福なのか」
 炎上する幸福の眼を発動
 他の猟兵が接近戦を試みるまで延焼させる
「架空の狂気は美味いだろう。道化師ども」

 組みつかれた際は防御に集中する。
 苦戦する場合は即時撤退。



なるほどね、とナーシャ・シャワーズ(復活の宇宙海賊【スペースパイレーツ】・f00252)は召喚された公園を見て呟いた。
「夜が光に満ちれば満ちるほど、その陰に闇は集う……というところか」
「なるほど、実にその通りかもししれぬな」
 薄暗い公園、至る所に虎視眈々と獲物を狙う気配がある。ナーシャの言葉を聞き、ロバート・ブレイズ(冒涜爺・f00135)は頷いた。
「しかし……奴らわかりやすいな」
 ナーシャが周囲に意識を向ければ、既に気配がある。幸い呼び出された場所の付近に子供の姿はない、思う存分やれるだろう。
「ああ、果たして私に此れを滅ぼす手段は在るのだろうか」
 ぼそりとロバートが呟くと同時に、剣を構えて気配の元へと突撃した。
「滅ぼす気十分だね。私も行こうか」
 少し遅れてナーシャが飛び込む。既に飛び込んだロバートは構えた剣で翼怪の翼を叩き切り、大地に叩き落すとその顔面に下段から上段へと剣を振り抜いた。
 翼怪は連撃に呻き、あっさりと動かなくなる。
「やるね、こっちも……!」
 飛び込んだことで、標的とみなされたナーシャの元へと翼怪が迫る。剣を持たず、女性であるその姿からして倒しやすいと判断されたのだろうか、一気に踏み込んできた相手の一撃を軽くいなしたナーシャはそっと相手の顔に手を添える。
「見た目で油断したね?」
 ズドン、と。砲弾でも直撃したかのような衝撃音と、振動が響けば翼怪の頭部は一瞬で消し飛び残った体は地に落ちる。
 そのあまりの光景に怯んだ相手は一瞬動きを止めるが、それが相手にとっては大きな失態だった。
「さて、如何だろうか。貴様等は幸福なのか」
 問いかけるようにロバートが翼怪に視線を向けると同時に、彼の眼が輝くと同時に中空に燃え上がるような三つ目が浮かび上がる。
 目ではなく、炎そのものであるそれが残る翼怪に直撃すると同時に、勢い良く燃え上がり、狂気の炎が翼怪を焼き続けていく。
「やってくれるね。それじゃこっちも……!」
 一足に踏み込んだナーシャの掌底が炎の中で燃える翼怪を一撃で穿つ、次いで残る1体を穿ち、その衝撃で吹き飛んだ先にいる翼怪もまとめて薙ぎ払われた。
「架空の狂気は美味かっただろう、道化師ども」
「おいおい、もう聞こえてないよ?」
 それもそうか、とロバートは笑う。まだまだ周囲には気配がある、この勢いのまま片づけるとしよう。
 ナーシャと共に、二人は夜の公園を駆ける。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ラウンツ・ハーリッシュ
邪神の使い…邪神かぁ懐かしいねぇ☆でもこれ見た目完全にキメラだよね~♪なんにしても、子供に夢を与えるのが道化師である僕の仕事だし、子供は救わないとね~(森羅万象あらゆるものをイラつかせる踊り)
とはいえ、今回は討伐メインだし「僕」である必要はないか☆

仮面を外し仮想人格を解除、最小限の回避はするも防御はせず、攻撃のみを重視。
「コード反転―焼き尽くせ、【D/Fenrir】」
どこに当たろうとも、消し炭になってしまえば一緒なのだから…



薄暗い公園の中、ふらふらと歩きまわる一つの影。
 そんな影を獲物と断じたのか、周辺では翼怪の動き回る音が響く。
「邪神かぁ、懐かしいねぇ……」
 ラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)はぼそりと呟きながら、顔は向けずに仮面の下から周囲の悪意を探る。
 わらわらと分かりやすい悪意が蠢いている。こちらかで打って出るよりも先に相手が動く、ラウンツ目がけて翼怪が真っ直ぐと飛び出し、宙を舞って襲い掛かる。
「とはいえ……」
 ぼそりと一言。ラウンツは呟きながら最低限の動きで凶刃を躱すが、その一撃は仮面を弾き、頬を裂く。
「今回は道化師である『僕』の必要もなさそうだ」
 けらりと一瞬笑みが浮かぶと同時に、ラウンツの顔が無機質なものへと転ずる。
「コード反転―焼き尽くせ、【D/Fenrir】」
 切り裂かれた頬から吹き上がる炎が翼怪を包み、一瞬で焼き尽くす。
「さぁ、次は誰だ。どこからでも来るといい」
 
 ―――消し炭になってしまえば、どのような順番でも変わらないのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

四季乃・瑠璃
「子供の肉が好きかー…わたし達も学生で未成年だけど、対象なのかな?瑠璃」
「それならそれで好都合だね。向こうからぞろぞろ寄って来てくれるし」
「そうだねー、怪物殺すの楽しみー♪」

【オルタナティブ・ダブル】使用
本体:緋瑪、分身:瑠璃
片方がK100(以下拳銃)とダガー、片方が両手にジェノサイドボム(以下ボム)を準備。
敵集団に【2回攻撃】【範囲攻撃】で時限式ボムを放り込み、空中に回避した敵を拳銃【クイックドロウ】【2回攻撃】で翼を狙い撃ち落としていく。
接近してきた敵は拳銃で牽制し、接触式ボムで爆殺。ダガーでトドメと息の合った連携で仕留める。

「わたし達が獲物だと思った?ざんねーん☆」
「獲物は貴方達ですよ」



とことこと、公園の片隅を歩く一人の少女がいた。
「ねー、やっぱり私達見てるよ、瑠璃」
「本当に好都合だね、ぞろぞろ来てくれた」
 自分自身のもうひとりの人格である『緋瑪』と話しながら、四季乃・瑠璃(瑠璃色の殺人姫・f09675)は自分の周囲を飛び交う翼怪を見て楽しそうに笑う。
「ほんと、楽しみー♪」
 けらけら笑いながら緋瑪はダガーと拳銃を手に翼怪の群れへと突撃する。それに合わせるように瑠璃が時限式の爆弾を放り込めば、それを確認した敵は慌てて上空へと対比する。
「逃がさないよーっ!」
 だが、それは殺人姫の計画通り。正確に放たれた銃撃が翼を撃ち抜き、翼怪は落下し爆発した爆弾に飲み込まれる。
「あっはは! 次々!」
 近寄ってきた相手の顔にダガーを投げつけ、突き刺さって怯んだ相手の顔のナイフを掴んで引き裂くと、瑠璃が爆弾を投げ込みあっさりと翼怪は消し飛んでいく。
 一瞬の殺りくに、翼怪達はたじろぎ、それを見た二人は楽しげに笑う。
「わたし達が獲物だと思った? ざんねーん☆」
「獲物は貴方達ですよ」
 まだ、宴は終わらない。

成功 🔵​🔵​🔴​

シェラ・ルート
「鳥だけど…鳥、じゃない」

鳥は好き。でも「あれ」は鳥とは呼べない。

「なんか、変なの。キモチワルイからいなくなって」

シェラはものすごく、不快だよ?
なるべく距離をとりつつ近寄られたら【衝撃波】で飛翔して逃げよう。
【見切り】で相手の動きをよく見て、隙があれば槍で【串刺し】。一撃当たればそれでよし。ヒット&アウェイ、でいこう。焦らなくても大丈夫、だって

「ドラゴニック・エンド…あとはお願いね?」

あとはドラゴンさんの餌食になるだけだもの。


篁・綾
…物事には相応しい時というものがあるわ。
花にも、散るべき時がある。彼らはまだ、無残に手折られていい時ではなかった。
…未来の代償は高くつくわ。

周辺の味方に連携しつつ、
【範囲攻撃】【属性攻撃】【目潰し】【鎧無視攻撃】を駆使してユーベルコード涅槃迷桜を起動、月の光、桜吹雪、飛び交う狐火で敵の怪異を攻撃します。複数巻き込めそうなら巻き込んでいく方針で。

「魍魎共。お前たちの花散る運命は、今夜此の地へ定められた…!惑え、未来を見失え…!」


敵からの攻撃には【残像】【カウンター】【オーラ防御】【第六感】【呪詛耐性】等で対応を。
刀の間合いであれば、刀で反撃もしましょう。



「鳥だけど……鳥、じゃない」
 夕闇の公園で自分の周囲を、空を飛び交う翼怪を見上げながらシェラ・ルート(ドラゴニアンの竜騎士・f09611)は呟いた。
 シェラは鳥という存在は「好き」だ。しかし、あの怪異は鳥とは呼ぶには程遠い。
「同感だ。それに、彼らはあまりにやりすぎた」
 篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)がそっとシェラの横に立つ。
 彼らは手折るべきではない華を、子供の命を無残に摘み取り、未来という可能性を消し去った。
 二人は非常に不機嫌だった。
「やろう」
「ああ」
 たった一言の短い言葉だけだが、明確に目の前の悪意を消し去ろうという二人の意志が一つになった。
 距離を取り、一旦様子を見るシュラに背を任せ、綾は鞘に収められた刀に手を添えて前線へと向かう。
「落ちろ……!」
 綾に向って飛び込んでくる翼怪の群れを回避ではなく、抜刀することで対応した。
 一瞬綾の姿がぶれると同時に閃く銀閃。何かが奔ったと見えた瞬間に翼怪の胴が両断され、地に落ちる。
「なんか、変なの。キモチワルイからいなくなって」
 後方で翼怪の頭部を槍で貫いたシュラは冷たく言い放つ。
 逃げるほどの相手でも、意識を見切りに集中するほどでもない。目の前にいるアレらはあまりに隙だらけだ。
「今行く」
 駆けたシュラが、綾の正面に群れる翼怪の群れへ突貫すると同時に、勢いよく大地を蹴り、飛び上がる。
 ふわりと飛び上がった彼女は、正面の1体を槍で貫く。
「……後はお願いね」
 ぼそりと呟くと同時に、槍を引き抜くこともなく翼怪を蹴って飛び離れる。
 同時に槍が輝き、突き刺さっていた翼怪の身体がはじけ飛んだがと思えば、目の前には巨大な竜の姿が現れた。
 猛々しい咆哮と共に、竜が振るう鋭い爪は宙を舞う翼怪を次々と引き裂き、握りつぶす。
「竜か、流石だよ」
 負けてはいられない。綾も刀を構え、大地を蹴って竜の横まで飛び上がる。
「魍魎共。お前たちの花散る運命は、今夜此の地へ定められた……!」
 うっすらと月の光が綾を照らす。闇に包まれたこの空間に差し込む一縷の光のように、彼女の刀が閃く。
「惑え、未来を見失え……!」
 炎が舞い、桜吹雪が舞い散り、空を飛ぶ翼怪達を包み、焼き始める。
 美しくも恐ろしいその力が戦場を圧し、翼怪達は周囲に安全な場所を求め始めた。
「終わらせて」
 だが、そんな猶予など彼らにはない。
 猛々しい竜。アルの怒号と共に振るわれる爪が、宙を舞う悪意を全て引き裂いていく。
「……これが代償だよ」
 竜の背に柔らかく着地した綾は、周囲から悪意を振りまく気配が失われたことを確認した。



 そして同時に、この公園にいる者たちの元に迸る雷の音が響いた。
 話にあった神格か。予知された未来とは異なる形で、召喚が行われたのだろうか。
 だとすればやる事はあと一つ。最後の悪意を打ち滅ぼすだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『雷穹龍グローレール』

POW   :    雷霆光輪
【超高熱のプラズマリング】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    撃ち砕く紫電
レベル×5本の【雷】属性の【破壊光線】を放つ。
WIZ   :    ドラゴニック・サンダーボルト
【口から吐き出す電撃のブレス】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・皇士朗です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


迸る雷。
 凄まじい圧力が公園全体に圧しかかる。
 一種の大災害、まるで天災のように美しい公園の景観を破壊するように雷が落ち、戦場と化していく。
「っとと、こりゃ思った以上にやべーやつ出てきましたね……召喚者は……ああ、もうだめですねこれ」
 戦場で救助された一般人の対応をしていたウインド・ノーワルド(自称ドクター・f09121)は、雷に打たれて物言わぬ肉塊と化した人物を見てそう呟いた。
 地から天に上るようにして現れたのは巨大な龍。全身に雷を纏い、ただ目の前にある存在を破壊して回る悪意。
「こいつさえどうにかすりゃあとは何とかなります。皆さん頼みますよ!」
 終わらせよう。
 これ以上、この地に咲き乱れるあらゆる花は散らされて良いものではない。
 悪意を討ち、また華の咲く平穏を取り戻すのだ。
ラウンツ・ハーリッシュ
召喚者には興味はないが、流石にこれは厄介だな…
理想としては範囲外から遠距離で撃ち落とすといったところだろうが、周辺被害を増やすなという条件がある以上厳しい。集団戦で叩くにしても周りの奴らが信用できるとは限らない。ということは選択は限られるが…

回避重視の機動戦を仕掛けつつ対象を攻撃、相手が確実な隙をつくるまで頭部は狙わず牽制がメイン。頭部を狙えるタイミングを見つけ次第焼き尽くす―損傷は免れないだろうが、これ以外にはなさそうだな



「ま、こんなものか」
 興味もなさそうに召喚者だった肉塊を見やりながらラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)は呟いた。
 それよりもあの龍は厄介極まりない。降り注ぐ雷に、吹き付ける雷、その上でこれ以上周辺の被害を増やせない。
 何より、集団で攻めるにしても少々気にかかる事も多い。故に選択肢は自然と限られてくる。

 ―――回避重視の機動戦。

 単独でこの状況を切り抜け、確実な一手を担う為にはこの方法しかないだろう。
 そうと決まれば動く、確実に一撃を決めるためにもラウンツは駆ける。
「こっちだ……!」
 目の前に飛び込み、銃撃による牽制を行うと同時に即座に動く。
 的確な命中にはならないがこれでいい、反撃に振るわれる単純な尻尾の薙ぎを転がり込んで躱し、叩きつけられる腕を飛びのいて躱す。
 それを繰り返せば相手も業を煮やすのか、口の中に雷が収束しラウンツを狙って動きを止める。
 チャンスは、今だ。
「焼き尽くしてやろう……!」
 顔の傷から炎が吹き上がる。あふれ出す炎が龍の顔に直撃し、包み込む紅蓮が龍を焼き続ける。
 これでもかと炎が燃え続けた後に大きく爆発を起こし、雷のブレスがラウンツを襲う。
「……っ。だが十分だ」
 ギリギリ被害は最小限に抑え込み、龍を見上げる。
 焼け付いた顔を覆う鱗がぼろりと剥がれ落ちるのが見えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナーシャ・シャワーズ
ほおう、これは…なかなかの大物じゃあないか。
子供の命を食うような奴にしてはイカしてる。
どこぞの人間様の都合で勝手に呼び出されちゃあ、さぞご不満だろうさ。

ま、出てきたもんは仕方がない。
ただの自然現象って言い張れるうちにさっさとおかえり願おうか。
スペースサーファー、今日は雷乗りだ。

ただの自然現象じゃあ予測もできんが、この雷は意思持つ者の光だ。
十分に見切れる。
どこに来るかわかっているならば
その隙間を、このスピードで駆け抜けるだけさ!

そうしているうちに必ず攻撃のチャンスは来る。
その瞬間を狙って、撃つ。
雷より早くとはいかないが
私は早撃ちの腕だって大したものなんだよ。


四季乃・瑠璃
「これは予想外の大物が出てきたね、緋瑪」
「神でも竜でも関係ないよ、全力で殺すだけ。でしょ?瑠璃♪」

煙幕式のジェノサイドボム(以下ボム)で敵の攻撃を回避しやすい環境を整える。
その上で【2回攻撃】活用の【範囲攻撃】接触式ボム、【クイックドロウ】拳銃で攻撃。敵を翻弄、撹乱するように敵の側面や背面に回り込むように二手に別れて連携攻撃を行う。狙いは敵の口元や致命傷になりやすい首元(逆鱗)部分。

基本、敵の攻撃は【見切り】【フェイント】で回避するが、光輪は接触式ボムで迎撃し、ブレスは発射前にボムで口元を爆破または拳銃の【クイックドロウ】で狙って軌道を反らす等での回避も狙う。紫電は数が多過ぎる為、ひたすら回避


ネラ・イッルジオーネ
雷を纏う竜のようなモノでしょうか。

私は他の方が動きやすいように今回は補助として、相手の動きをよく観察して『ミレナリオ・リフレクト』を使い、相手のユーベルコードを相殺して消します。

もしもの時は杖で叩くか、炎魔法でも使えば良いのでしょうか。


篁・綾
猛き龍神…しかし、それも形だけ…実態は、悪意を纏いし邪なる蛟…!

【覚悟】を決めて【第六感】【残像】【フェイント】【呪詛耐性】【オーラ防御】で攻撃を掻い潜りながら距離を詰め、
【鎧無視攻撃】【なぎ払い】【第六感】【鎧砕き】を駆使して桜花閃刃を発動。
刀を引き抜き、桜の花弁と共に斬り込みます。
距離と状況如何によっては、【カウンター】も駆使し、プラズマリングごと相手を両断せしめんとします。
「夜明けより早く華と散れ!魍魎の神!」



「なるほど、中々大物じゃないか」
 雷が降り注ぐ公園の中でナーシャ・シャワーズ(復活の宇宙海賊【スペースパイレーツ】・f00252)は巨大な龍を見てニヤリと笑う。
「これは予想外の大物が出てきたね、緋瑪」
「神でも竜でも関係ないよ、全力で殺すだけ。でしょ? 瑠璃♪」
 くすくすと肩を並べて竜を見上げる四季乃・瑠璃(瑠璃色の殺人姫・f09675)目の前に広がる存在は確かに脅威で、立ち向かうだけで畏怖しかねない存在。
 だがしかし、アレは殺すことができるものでもあるのだ。
「やろう、緋瑪」
「もちろん、瑠璃」
 二人の姿がブレると同時に、緋瑪と瑠璃の姿に分かれ同時に投げつけられた爆弾が龍の近くに着弾すると同時に爆風を上げる。
 直撃までとはいかないものの、その爆風は龍の動きを阻害し反撃に放たれる雷のブレスの射線を限定させた。
「猛き龍神……しかし、それも形だけ……実態は、悪意を纏いし邪なる蛟……!」
 目の前に飛び込んでいった二人を見て、篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は覚悟を決める様に。自分に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
 降り注ぐ雷から身を躱しながらあれを討たねばという決意を高めていく。
「……往くぞ!」
 目の前に雷が落ち、雷光が奔ると同時に綾は一足で踏み込む。
 同時に桜吹雪が舞い広がる。猟兵の力によって引き起こされたその現象は、この凶悪な戦場を幻想的な場と彩り、誘うように綾の刀を導いていく。
 導く先。即ちそれは討つべき邪神。きらり、きらりと光る桜の刃が、閃く白の一撃を真っ直ぐと導く。
「我らが敵を、彼岸の彼方へと追いやらん…!」
 一閃。走る白が傷ついた龍の頭部へと叩き込まれ、大きな裂傷を作り出す。
「やるね、あいつら。さて、ただの自然現象って言い張れるうちにさっさとおかえり願おうか」
 龍相手に一歩も引かない瑠璃達の行動を見て、ナーシャは自分の宇宙バイクをコンコンと叩く。
 ガチャン、と音を立ててバイクは形を変えボードがような姿に転じるとナーシャは勢いよくそれに飛び乗り、まるで雷の奔る大海原を飛ぶように乗り、駆ける。
「スペースサーファー、今日は雷乗りだ!」
 降り注がれる雷を合間を縫い、龍の雷の雨の間を飛び交う。
 チャンスは必ず来る、それまではただ駆け抜けるだけ。
 二人の殺人姫とスペースサーファーが龍と舞う。そんな姿を見守っていたネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)は降り注ぐ雷と激しく吹き付けられるブレスをしっかりと観察し続けていた。
 あと一つ。あれはもう一つ力を持っている。だからこそしっかりと見極めたい。赤と青の瞳が雷を追う。
「瑠璃、やっちゃって!」
「任せて、緋瑪」
 二手に分かれ、緋瑪が正面に投げ込んだ爆弾を素早く引き抜いた拳銃で撃ち抜き、誘爆させれば突然の爆発に対応できなかった龍の視界は完全にふさがり、動きが一瞬止まる。
 そこを逃す瑠璃ではない。側面から首元まで一気に踏み込んだ彼女は、龍の首元にある逆鱗を狙って銃のトリガーを引く。
 乾いた音に遅れて、凄まじい雄たけびが響く。
「よし……」
「瑠璃、危ない!」
 確実に決まった一撃だが、龍はまだ倒れない。
 超高熱の輪が、龍の周囲に展開し、薙ぎ払うように放たれる。
 回避は間に合わない。迎撃を―――と、思った瞬間、同じように高熱の輪が後方から叩きつけられ対消滅した。
「低い確率でしたが、成功しましたね」
 ミレナリオ・リフレクション。ネラにユーベルコードがプラズマリングを模倣し、迎撃したのだ。
「……今か!」
 攻撃が相殺された瞬間、大きく隙ができた。
 腕に装着したエネルギー銃が詳細な狙いをつける素振りもなく放たれ、瑠璃が撃ち抜いた逆鱗を再び打ち抜き、龍を大きく揺らす。
「早打ちの腕も大したものだろ。さて、もう一度雷乗りと行こうか!」
 再び降り注ぎ始める雷の合間を縫い、攻撃の落ち着く隙を見出し銃撃を繰り返す。
 数多の連撃、確実な攻撃が確実に、そして着実に邪神を終わらせるために繋がっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネラ・イッルジオーネ
手数が足りないです?それでしたら、私があなたに生を持つ今しか見られない、素敵な時を届けましょう。

ラプソディ・デッラ・ルーナの先端を敵に向け、『高速詠唱』でユーベルコード『ラ・ルーチェ・ディラ・フィーネ』を詠唱する。
この世に存在してはいけないモノを『全力魔法』で浄化させて差し上げます。

もしも敵の攻撃が来る時は『オーラ防御』で軽減して、多少の傷ぐらいは耐えます。


篁・綾
そう。まだ続けるのね。
…なら、力づくで彼岸に押し返してあげる。…悪神よ、散華せよ!

可能ならば味方と連携した上で、【属性攻撃】【鎧無視攻撃】【なぎ払い】を駆使して雷桜封神を発動、電撃と結界で一気に押さえ込みにかかる

敵からの攻撃に対しては【残像】【フェイント】【第六感】【呪詛耐性】【オーラ防御】【見切り】等を駆使して対応。



「そう、まだ続けるのね……」
 続けざまに攻撃を浴び、鱗は剥がれ、血を流す邪神を見上げて篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は呟いた。
 何があれを狂わせ、どうして戦わせ続けるのは一切理解が及ばないが、まだあの龍は紫雷をもって花を吹き飛ばし続けている。
「そのようです、ですから」
 くるくる杖を回し、ネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)はその杖先を龍へと突きつける。
「私があなたに生を持つ今しか見られない、素敵な時を届けましょう」
 一言。邪神に向けた言葉を放ったネラは素早く詠唱を始める。
『神々の魂。古の時より蘇り―――』
 杖に備え付けられた宝石に魔力が集中し、輝きを見せていく。
「終わらせようか、力づくになるけど、彼岸に押し返してあげる」
 高速の詠唱を行うネラの前に綾が立ちはだかり、刀を構えなおす。
 ネラの魔力が集中するまで、そのわずかな時間でいい。あの邪神を抑え込もう。
 駆けだした綾は降り注ぐ雷を走り抜けることで躱し、距離を詰めていく。
『我の杖に光となり集う。天を舞う無数の剣―――』
 収束していく輝きを背に、突撃した綾が刀を龍の頭部へと突き刺す。
 おぞましい咆哮と猛り狂う牙。開けた口から雷が綾を飲み込む。
「……っ!?」
 直撃してしまった。それを見たネラの詠唱が止まる。
「……大丈夫!」
 飲み込まれた綾の姿が消えたかと思えば、龍の頭上に彼女の姿が見える。残像、それを残して攻撃を躱したのだろう。
『神光を纏い堕落せし魂を貫く―――』
 少し安心したようにネラは詠唱を再開する。宝石の輝きが最大限に高まる。
「奔れ、奔れ、輝きの縛鎖…!」
 指先からが紫電と桜吹雪が奔り、雷華の如く邪神を包み込むと、強烈な雷撃が動きを封じ込める。
「……悪神よ、散華せよ!」
 綾が叫ぶと同時に、ネラの杖から魔力が一斉に放出されたかと思えば、龍の全方位を囲むように巨大な神聖の剣が姿を顕わした。
『―――ラ・ルーチェ・ディラ・フィーネ』
 終わりを意味する、終律を告げる詠唱と同時に一斉に剣が龍を貫いた。
 苦しむような咆哮と共に、力なく龍は消えていく。浄化されるように、夢が覚める様に消えていく。
 また、姿を見せるかもしれない、けれどその時は止めればいいだけの事。
 雷が闇、天災を乗り越えた公園をただ柔らかい月夜だけが照らしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『希望の花を繋ごう』

POW   :    体力を活かして、広範囲にいっぱい植える

SPD   :    花壇の縁にまっすぐ植える等、丁寧さが求められる部分を担当する

WIZ   :    デザインに工夫を凝らしてみたり、模様状に植えてみたりする

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「はー……終わりましたか。これにて一件落着……」
 戦いが終わった様子を見て、ウインドは深いため息をつく。
 しかし、戦いが終わったからと言って彼女は帰ろうとは言わなかった。
「帰る前に最後の仕事ですねぇ」
 その視線の先には広がる公園。雷によって荒れ果て、黒焦げたところが多く残る公園。月夜が照らす荒れ果てたこの大地。
「さーって、これから園芸工芸、兎にも角にもきれいに整える時間ですよ」
 どこから持ってきたのか、いつの間にか彼女の両手には園芸道具。近くの棚には新しい花の種や既に咲いている花が見える。
「この公園は子供達が育つ、未来に繋がる花が育つ場所。このままで帰るなんていわせねーですからね?」
 悪い顔でニヤリと笑い、君達に道具を押し付ける。
「必要なもんがありゃ言ってくれやがるように、大体何とか揃いますからねー」
 もう花を散らせるものはいない。既に散ってしまった花は戻らない。
 だからと言って、嘆いてばかりではいられないのだ。新しい希望という名の花を植え、そして守っていく。

 最後の大仕上げの始まりだ。
篁・綾
「…生花とかは苦手なのよ。…あぁ、そう、植えるのね。」
「ところで、この苗は何色の花なの?」
まず公園を【掃除】し、片付ける。修復等は得意な人へ任せ掃除へ専念。
【料理】の時の彩りへ感覚の応用で、花が咲いた時の完成形をイメージしながら、周囲に話を聞く。
構想がまとまったら、自分の分担の花壇へ平和への【祈り】を込めて植える。
そして何故か公園にも感情移入し【優しさ】を向ける
「…またこの場所が子供達の憩いの場となりますように。あなたはそうして生まれたのだから、そう有りたいと思うわよね。」



荒れ果ててしまった公園。夜が明けるまでまだまだ時間はあるが、それを片付けようという事で猟兵達は活動を開始した。
「……生花とかは苦手なのよ。……あぁ、そう、植えるのね」
 最初から最後まで、今回の事件にかかわり尽力した篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は砕け散った残骸や木片などを一通り片付け終えて呟いた。
 そして目の前に残ったのは何も植えられていない花壇。争いで花は全て吹き飛んでしまったのだろう。
「ところで、この苗は何色の花なの?」
「そうですねぇ、これが青、こっちが赤。んで黄色もあってと……」
「そうか、なら……」
 ウインドから苗から咲く花の色を聞き、綾はじっと目を閉じて頭にイメージを浮かべる。料理を作る時のような色彩を浮かべ、色とりどりになるように固めた後に作業を開始する。
 慣れないながらに作業を進めていく。いつの間にか、この花壇に愛着に近いものが沸き始めた。
「……またこの場所が子供達の憩いの場となりますように。あなたはそうして生まれたのだから、そう在りたいと思うわよね」
 祈るように。この花壇をもとに平和な日々が戻ってくるようにと、想いを込めて作業を進める。
 ふと、一枚の花弁が綾の目の前を舞っていく。
 どこからか流れてきただけのはずだというのに、不思議と感謝の念がこもっていたように思えて不思議でなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シェラ・ルート
「力仕事なら任せて」

荒れた公園に散らばった残骸を運んだりして、片付けを手伝うよ。飛べるから物とか運びやすいしね?

「綺麗なお花…」

【POW】たくさん持って行って、たくさん植える!植える場所とかよくわかんないから、ウインドさんやほかの仲間に指示もらいたいな。
アルにも小さいままで苗の運搬を手伝ってもらったら効率よくできそうだね!

「アル、壊さないようにね?…私も気を付けないと」

花という小さなモノは、儚く、脆いけど。それが壊していい理由になんてならない、から。

「護る存在になれたらいいな…なんて」



「よいしょ、っと」
 ドスン、と音を立てて大量に集められた瓦礫が廃棄所に運ばれた。
 運び終えたシェラ・ルート(ドラゴニアンの竜騎士・f09611)が汗をぬぐえば、すっと目の前に飲料水の入ったボトルが差し出された。
「いやぁ、助かりましたよーう。おかげでだいぶ片付けも終わったんで、後は花植えってとこでしょうか」
 水を差しだしたウインドの傍には色とりどりの花が用意されていた。
「綺麗なお花……」
 綾と時とは違い、しっかりと花開いた花々、ウインドの言葉によればこれは公園の中央の花壇に持っていくとのことだ。
「結構量ありますけどね、いけます?」
「うん、アル」
 槍が龍に転じ、戦闘時よりも小柄なサイズで苗を背負うと小さく鳴く。
「壊さないようにね? ……私も気を付けないと」
 花を抱えて、シェラとアルは翼をはためかせて花壇へと飛ぶ。
 この花という小さなモノはとても儚く、脆い。ただ少し、手折ろうとすれば容易に手折れてしまう儚い物。
「中央の花壇……どうやろう?」
「はぁ、飛べるのうらやましいですねぇ……っと、方針なんですが、私と一緒にお願いします」
「うん」
 息を切らしてついてきたウインドが、花が輪を作るように植え始めていく。
 それを見てシェラも一緒に、同じように花を植えていく。とても地道で、気長な作業。散らすときは一瞬だというのに、こうも手間のかかるものなのだろうか。
「……「護る存在になれたらいいな……なんて」
 シェラがぼそりと呟くと、ウインドは彼女の顔を見て笑顔を浮かべる。
「なれますよ、きっと」
「……うん」
 確信があるわけでもないが、きっと彼女はなれるだろう。護りたいという気持ちがあれば、必ず。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィロメーラ・アステール
「おー、こりゃ派手にやったなー」
遅刻をつっこまれないように【迷彩】【物を隠す】でこっそり手伝うか!

大地に【祈り】を捧げながら踊る【パフォーマンス】で、自然界の再生能力を【鼓舞】するぞ!
【全力魔法】で【星の遊び場】を発動して、へこたれた地面に【気合い】を注入する【救助活動】だ!

発動するのは、地属性の……えーと、自然現象!
たぶんこの技はゆるめに発動したら自然が元気になる!
急に咲き乱れたりするとヤバそうだし、ほどほどでな!

「まあ、もともとそんなにヤワじゃないだろ?」
あたしの【失せ物探し】の【第六感】は、全てが無くなった訳じゃないと囁いてるんだぜ!
だから多分……。

っと、この先は未来のお楽しみだな!



「おー、こりゃ派手にやったなー」
 荒れた公園を見回して、フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)はここで起きたであろう自体を思い浮かべてみた。
 残念ながら、今回の戦いには間に合わなかったのだが、だからと言ってなにもしない彼女ではない。
「けどまあ、遅刻突っ込まれるのは流石にな!」
 と、言うのが彼女の談。そういうことで持ち前の小柄さと物隠しの知識を応用して皆が植え終えた花壇をこっそりと回っていた。
「ここでいいか」
 植えられたばかりの花の苗を見つけ、彼女はひらひらと飛ぶながら、大地に祈りを捧げながら舞い踊る。
 踊りが進むにつれ、大地が呼応し魔力が満ちていくように感じ、気がつけば土の色も色褪せたものから活力に満ちた色へと変わっていく。
「まあ、もともとそんなにヤワじゃないだろ?」
 花壇を、公園の大地を見てフィロメーラは笑う。彼女の感覚は確かに告げていた。勘に近い不確かなものだが、この地から全てが失われたわけではない。
 だからこそ、未来を楽しみに手助けしよう。きっと美しい花が咲き誇るはずだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラウンツ・ハーリッシュ
こういうのはあんまり得意じゃないんだけど、このままにしておくってのも後味悪いよね♪
デザインに工夫を凝らしてもいいなら支柱なんかを恐竜とか動物っぽくしていけば将来的には面白いかもしれないね。子どもたちが楽しめる場所をつくりたいね♪それにしても未来につながる、か、いいこと言うね~…僕にはよくわからないけど☆

未来とか将来とか、僕には正直わからないけど、誰かが笑顔になれる場所っていうのも、きっと大切だろうしね…



―――揺れる月夜を仮面が歩く。赤のダイヤはだれの涙か、しかして今日にて悲劇は終わる。これより必要なのは喜劇のみ。
 
「こういうのはあんまり得意あじゃないんだけど、このままっていうのも後味悪いよね」
 戦闘時とは打って変わって、仮面を身に着けて演技的な様子を見せるラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)だったが、その気持ちはここにいる誰とも変わらない。
 どうやってこの公園を元に戻していこうか、ただ花を植えるだけでは終わらないのが彼だ、その思考の中では様々なデザインが巡りは消え、巡りは消えを繰り返している。
「よし……!」
 思考の中で、作るべきものはまとまった。公園の片隅、花の市中のデザインを恐竜や動物をイメージした、男の子たちが喜びそうなデザインに作り替えていく。
 雰囲気には確かに合わないかもしれないが、これはこれで子供たちも喜ぶだろうし、何よりもただ一つとして同じものである必要はないというメッセージにもなるのではないだろうか。
「未来に繋がる……か」
 ラウンツの中に、反響する一つの言葉。未来や将来は今ここでわかる事ではない、グリモア猟兵でも全て見通せるわけでもない。
 けれど、道化であっても、普通の中の異質であってもできる事があるはずだ。
 誰かを笑顔にできる事。誰かが笑顔になれる場所を作る事。
「ま、僕にはよくわからないけど☆」
 よくわからないけども、これだけはわかる。
 きっと、それは大切な事なんだと。そう思えばラウンツの作業の手はどんどんと進んでいく。
 この区画は間違いなく、子供たちの笑顔をよりたくさん作ってくれることになるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

琥珀川・れに
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花を植える。
「昔庭当番のおじじを手伝ったことがあるぞ」

西洋風の庭園を作りたいが一人じゃ無理なのは分かっている。
寄せ植えを並べていくようにしてみよう

「母と僕の好きな薔薇と、母が好きなマーガレットと……」
「うん、なんだか僕を表現した寄せ植えになった気がするよ」



柔らかい月明かりに照らされる公園で、琥珀川・れに(男装の麗少女 レニー・f00693)は一人花の苗を植えていた。
「花を植える、か……」
 ふと思い出す。かつて庭当番であった老人の手伝いをした事。立派な西洋庭園が思い出の中に蘇る。
「……っと」
 思い出に思考をはせていて、ちょっと苗の位置がずれてしまう。慌てて手直しして整える。
「危ない、おじじみたいにはいかないなぁ」
 流石に彼みたいにはうまく行かない、と思いながら苗に手を伸ばす。今回彼が持ってきたのは既に花の咲いた苗。
「母と僕の好きな薔薇と、母が好きなマーガレットと……」
 ゆっくり、ゆっくりと苗を花壇に植えながら、ふとれには思った。
「ふふ、なんだか僕を表現した寄せ植えになった気がするよ」
 気が付けばそこはれにの心にある花ばかり。しかし見ていると不思議と心が温かくなる。
 この公園で過ごす子供達も、これからきっと自分のように心に残る花があるのだろう。そう思うと不思議と心が温かくなった。


 気が付けば公園の片付けも花の植え直しも終わり、元々の公園……いや、それ以上に公園は綺麗になったように見える。
 きっと、これから、この朝日と共にまた多くの子供たちが遊びに来るだろう。多くの犠牲も天災もあった、しかしそうやって未来へ繋がる花が手折られることはもうない。
 君達の活躍と、これからに繋がる花がきっと新しい未来をつないでくれるだろうから。
 柔らかい日の出が公園を優しく照らしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月05日


挿絵イラスト