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いたずら狐におしおきを!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●山小屋
「雨風をしのぐだけじゃなくて、飯まで分けてくれるなんてありがてえ」
「困った時はお互い様さね」
 旅人は夜に降り始めた雨をしのぐ為に山小屋の世話になっていた。
「ところで旅人さんや。こんな話を知ってるかね?」
「なんだい。ここいらには有名な噂話でもあるのかい?」
「有名って程でもないけどね。ここから少し行った先に洞窟があるのさ」
「へえ、洞窟が?」
「なんでもその先には大きなお屋敷があって金銀財宝があるって話だよ」
「そんな美味しい話なら、もう取り尽くされちまってるんじゃないかい?」
「こんな山奥で洞窟の先だ。とても全部は持ち帰れないさ」
「そういうものかね」
「ああ、だからまだお宝が残っているかもしれないよ」
「世話になった婆様が言うなら通りがてら覗いてみるかね」
「ああ、ああ、そうするといい」
 老婆の口許に笑みが浮かんでいるのは元からの表情だろうか。

●グリモアベース
「サムライエンパイアで妖狐のオブリビオンが人を化かして悪さをする事件を予知したわ」
 楜沢・玉藻(金色の天井送り・f04582)が集まった猟兵達の前で元気良く説明を始める。
「山奥にある洞窟の先、そこにあるもう無人のお屋敷を棲家にしているみたい」
 噂を流しては旅人や村人を屋敷に呼び込み悪さをしているらしい。
「相手はさすがにオブリビオン、洞窟に向かって帰って来た一般人はいないわ」
 屋敷に辿り着いた一般人が何をされ、生き死にすらもうわからない。
「予知で察知できた以上、放っては置けないわ。みんな、オブリビオンの妖狐を退治して来て!」


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

●第1章
 山奥にある天然の洞窟です。
 特に入り組んだりしている訳ではありませんが道中で何者かの視線を感じます。

●第2章
 洞窟の先にある廃墟となって誰も住んでない屋敷。
 屋敷の中には何者かが仕掛けた大量の罠で溢れています。

●第3章
 からくり屋敷を棲家とする妖狐のオブリビオンとの戦闘です。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『洞窟の遭難者たち』

POW   :    洞窟内全てを踏破するつもりで、気力と体力を頼りに捜索する。

SPD   :    五感を駆使して、音や匂いなどの情報と直感を頼りに捜索する。

WIZ   :    目印を付けたり地図を描いたり、迷わないことを第一に捜索する。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●山奥の洞窟
 洞窟は山道から逸れるでもなく簡単に入口を見付けることができた。
 脆く崩れそうな感じもしない天然の洞窟だ。
 歩くのにそれほど苦労しない程度の広さもある。
 しかし、気のせいだろうか。
 誰の姿もなく、声も聞こえない筈なのに。

『あなたは、だあれ?』

 洞窟が静か過ぎるせいだろうか。
 そんな幻聴を聞いた気がした。
ルトルファス・ルーテルガイト
(※アドリブ、他PC絡み歓迎)
(WIZ)
…化け狐が人を化かして悪さ…か、只の悪さでなぜ人が帰らぬのか。
…そのお宝とやらも眉唾なのに、そんな物に惹かれるとはな。

…入り組んでないだろうとは言え、方向感覚を見失うは危険
…道中の壁に印をつけながら、迷わぬ様に進むしかないだろうな
…明かりが足りないなら【選択UC】で炎を灯す

(『あなたは、だあれ?』そんな幻聴を聞いた気がした
青年はさして驚かず、冷たい表情で淡々と答える)
「…貴様の様な人を誑かす化け物に会いに来た、物好きとでも言おうか。
…なぜ人を誑かして帰そうとしない?…それとも「もう帰せない」か?
…もしそうだとしたら…猶更、貴様を野放しする事は出来ん。」



「……化け狐が人を化かして悪さ……か。只の悪さでなぜ人が帰らぬのか。……そのお宝とやらも眉唾なのに、そんな物に惹かれるとはな」
 ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)は精霊剣に精霊の加護で炎を灯す。
 洞窟は一本道というほどではないが、広大でも複雑でもない。
 脇道があれば壁に印を付けながら進むものの、目印が必要なほど深い側道もない。
 すぐに引き返して大きな道に戻った。

『あなたは、だあれ?』

 そんな幻聴を聞いた気がした。
「……貴様の様な人を誑かす化け物に会いに来た。物好きとでも言おうか」
 さして驚くことなくルトルファスはその声に答えた。
「……なぜ人を誑かして帰そうとしない? ……それとも『もう帰せない』か?」
『うん、もうみんな帰れないね』
「……もしそうだとしたら……猶更、貴様を野放しする事は出来ん」
『どうして? だれかがいなくなるのは、いやなの?』
「……貴様ともう話すことはない」
 この狐は人を、誰かの大切な誰かを奪うオブリビオンだ。
 それなら、もう一片の容赦をする必要もない。
 気付けば洞窟の出口の明りが見えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

薬師神・悟郎
何者かの視線に幻聴…気になるな
…少し探ってみるか?

洞窟に入る前に外套と持ち物に防具改造を行い、何処にでもいるような旅人に変装
洞窟の中では地形の利用、暗視、聞き耳で周囲を探り進む

何かの視線を感じれば、UCの召喚を気付かれないよう、さり気ない仕草に混ぜて目立たないように行う
蝙蝠の姿に変えたUCで視線の主を追跡させる
UCの存在に気付かれないよう、何者の意識を俺に向けさせながら会話を試みる

俺が旅人であること、声の主の正体、声の主の目的
この辺りを上手く言いくるめながら探ろう
会話中は第六感、野生の勘で何者かの言葉が真実かどうか判断する

会話を続けることができなければ、そのまま洞窟内を慎重に進み出口を目指す



(「何者かの視線に幻聴……気になるな
……少し探ってみるか?」)
 何処にでもいるような旅人に変装してから薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)は洞窟に入る。
『あなたは猟兵ね』
「…………」
 悟郎が旅人を装うより前に。
 声の主は悟郎をからかう様にそう述べた。
 相手がオブリビオンなら一目でわかること。
 つまり視線の主は件の化け狐だ。
 そしてそれを隠すことより、変装した悟郎をからかうことを優先することに稚気を感じる。
(「子供は苦手なんだがな……」)
 悟郎は溜息を吐いた。
 しかし聞き出すまでもなく声の主の正体が明らかになったのは収穫だろう。
 仕事のやり応えがないことはこの上ないが。
 次に悟郎は蝙蝠の姿に変えたユーベルコードで視線の主を探った。
 隈なく洞窟内を探らせたが視線の主を発見することはできなかった。
 つまり本体はこの洞窟には居ないということだ。
 恐らく悟郎のユーベルコードと同種の術で五感と声を媒介させているのだろう。
『あなたはわたしに興味があるの?』
 くすくすと少女の声が洞窟内に木霊するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
洞窟で人探し

…まあ、普通はこんな所に来ませんから
捜索もそれ相応の対策が必要ですね

(行動)WIZ

時間を【追跡】して【情報収集】で要所要所で通路にサイコメトリーを仕掛けてそれを頼りにそれらしい人物を探してみます

念の為、外のマルミアドワーズ内で待機しているS.A.L.U.を通して機載のソナーを【操縦】で使用、【聞き耳】で空洞を探索して地図にして手元の端末に送って貰い、さらに私自身を【追跡】して探索の支援をして貰います

…まあ、そこまでしなくてもテレポートで飛び回らない限りは迷う事は無いでしょうが、サイコメトリーは幻術に弱い為…本当に念のためです



「……まあ、普通はこんな所に来ませんから、捜索もそれ相応の対策が必要ですね」
 カグヤ・アルトニウス(辺境の万(面倒)事(請負)屋・f04065)はスペースシップワールドのサイキッカーである。
 サイコメトリーを使うこともお手の物だ。
 しかし読み取れるのは被害者と思われるサムライエンパイアの旅人や村人と自分と同じ様に召集された猟兵達の足跡のみ。
 洞窟は概ね一本道で遭難するほど複雑な作りにはなっていない。
 サイコメトリーは幻術に弱い。
 誤った情報を上書きされている可能性があるからだ。
 カグヤは念の為、外に待機させてある小型宇宙艇マルミアドワーズ内のハッキングツールS.A.L.U.にソナーでの探査をさせてみるが、結果はサイコメトリーと変わりない。
『ここに迷子はいないよ』
 親切に声を掛けてくれる幻聴の様な声。
 人を化かそうとしている当の狐の言うことなど最も信用できない。
 それでもその他の調査結果がそう示しているならそうするしかないとカグヤは先に進むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月山・カムイ
WIZ
これはまた、面妖な

こういうダンジョン攻略は、堅実に行くのが良いでしょうね
迷って自分の現在位置を見失うのが一番恐ろしい
地図をちゃんと作成するのが良いでしょうね、急ぐものではなしのんびり参りましょう

マッピングを行いつつ、のんびり攻略していく
分岐点で影の追跡者を召喚、その道が行き止まりなのか、さらに分岐するのかを見極めながら進んでいく
とはいえ、分岐に分岐を重ねる状況の可能性もありますから……ある程度は無謀に進まないと完全に足が止まる可能性もありますか

LEDのマグライトとタブレットを用意、地図を描きつつ堅実に進んでいく
誰かの視線を感じますが……殺気ではないなら、無視していきますかねぇ



「これはまた、面妖な」
 山道を通っていれば目に入る様な洞窟。
 坑道の様に人の手が入っている様にも見えないし、動物が巣穴にしている様子もない。
 それでいて迷宮の様には入り組んでいる訳でもなく奥深い。
 わざわざオブリビオンが用意したのではないかというくらいに作為的だ。
「急ぐものではなしのんびり参りましょう」
 月山・カムイ(絶影・f01363)は地図作成用のタブレットを片手に洞窟に入る。
 安全そうに見えて気付けば狐に化かされていたのでは笑えない。
 分かれ道の度にカムイは影の追跡者を先行させて道が入り組んでいないか確かめた。
 しかし側道は窪み程度の深さしかなく、影の追跡者はすぐ行き止まりにぶつかるか、次の分かれ道まで進んだ。
『……あなたはつまらないくらい慎重なひとね』
 洞窟に響く声音はやや拗ねたような様子だ。
 最終的に殺意はあるのだろうが、この瞬間にオブリビオンの妖狐に殺気はない。
 カムイは地図を作りながら頻りに話し掛けてくる妖狐を無視し続けたのだ。
 今は脅威ではないし構う必要もない。
 そうこうしている内にカムイの目には洞窟の出口が映るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

逢坂・理彦
まずは洞窟の探索だね。

『あなたは、だあれ』と聞かれてもだいたい名前なんかは言わない方がいいってのが定石だよね。とりあえずおじさんはおじさんだよ〜とだけ答えておこうか。

【聞き耳】で音を聞きながら歩こう風の音なんかが頼りになったりするかもしれない。
後はまぁ…【第六感】かなぁ?
動物がいるなら【動物と話す】のもありだけどさてはて洞窟の中だからねぇいるのは蝙蝠か鼠かな?

アドリブ連携歓迎。



「まずは洞窟の探索だね」
 逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)は風の音を聞こうと耳を動かす。
 洞窟の見た目通り真っ直ぐ奥から風が通っていた。
 迷宮の様に入り組んでいるようには見えないが、化け狐の棲家に続く通り道が見た目通りと思うのはあまりにも無警戒だ。
「蝙蝠か鼠でもいないかね」
 もっと情報を集めようと理彦は動物を探す。

『あなたは、だあれ?』

 そこへ聞こえてくる例の声。
「おじさんはおじさんだよ〜」
 どう考えても呪術の類である。
 馬鹿正直に名乗るのは愚策だろう。
『おじさんは、なにをするひと?』
「おじさんは猟兵だね」
 この妖狐は既に一般人を化かして殺している。
 そうでなくてもオブリビオンは世界を滅ぼす。
 守護者として在る理彦に見逃す道理はない。
 世知辛いねぇと理彦は苦笑した。
『おじさんは、わたしを退治しにきたのね』
「人間を化かすのをやめる気はないかい?」
『わたしはオブリビオンだもの。それにやめるといっても、おじさんはわたしを退治するんでしょ?』
「おじさんも猟兵だからね」
 本当に世知辛い話である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
人々を屋敷に誘い込む可愛い妖狐がいる…でござるね?
そんな狐…超見に行きてぇ!

しかし準備も無く洞窟に入れば時間がかかるばかり
あっという間にスペランカーの仲間入りだ!
という訳だとっとと可愛い狐ちゃんに会いたいから文明の利器の力をくらえ!
【サーチドローン】を大量に洞窟内に放ち一気にマッピングでござるよ!
暗視カメラ、赤外線、音波探査、あらゆる手段で地形まで丸裸にしてやりますぞ!
正解ルートはドローンの照明をつけて他の猟兵にも判りやすくする安心対応でござる!

…ハッ!なにか視線を感じる…
もしや狐ちゃんが拙者の活躍を見てる…?もしかしてフラグ?フラグが立った?
俄然やる気が湧いてきましたぞ!

アドリブ連携歓迎



「人々を屋敷に誘い込む可愛い妖狐がいる……でござるね?」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は洞窟の入口に視線を向ける。
「そんな狐……超見に行きてぇ!」
 洞窟の入口にダッシュするエドゥアルト。
「しかし準備も無く洞窟に入れば時間がかかるばかり、あっという間にすぐ死ぬ洞窟探検家の仲間入りだ!」
 エドゥアルトは荷物から大量のドローンを取り出していく。
「という訳だ。とっとと可愛い狐ちゃんに会いたいから、文明の利器の力をくらえ!」
 サムライエンパイアの洞窟を大量のドローン達が容赦なく丸裸にしていった。
「ハッ! なにか視線を感じる……もしや狐ちゃんが拙者の活躍を見てる……? もしかしてフラグ? フラグが立った? 俄然やる気が湧いてきましたぞ!」
『うわぁ…………』
 テンプレート(『あなたは、だあれ?』)も忘れて思わず引き気味な声が洞窟のどこかから漏れる。
 ヒャッホーウとやたらハイテンションに全力疾走するエドゥアルトの耳には、その声が届くことはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
【SPD】

つまり探検だな。
財宝とかには興味はないけど。

腰に明り取り用にランタン下げて洞窟へ。
【暗視】は持ってるけど、明るいに越したことはないからな。
抜けた先があるって事は風の流れがあるって事だろうし、そこに注意しながら進むか。
時折立ち止まって【聞き耳】をたて、空気の流れを聞く。
判断に迷ったら【第六感】に頼る。これには自信がそこそこあるし。

幻聴には少し考えてから「探検家?」と答える。
不思議な事は好きだし、解明とはいかなくても知りたいとは思う。
少なくとも今回はただ害するわけでもなさそうな気がするから、まぁうん。
気になるわな。



「つまり探検だな。財宝とかには興味はないけど」
 黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)は腰に明り取り用のランタンを下げて洞窟に入る。
 夜目は利くが足許を照らす灯りがあるに越したことはない。
「洞窟を抜けた先に屋敷があるってことは風の流れがあるって事だろうし、そこに注意しながら進むか」
 瑞樹は時折立ち止まっては風の音に耳を澄ませ、分かれ道があれば風が流れる方に向かった。
 そんな風音に紛れる様にして声がする。

『あなたは、だあれ?』

「……探検家?」
 少し考えてから瑞樹はそう答えた。
『探検家ということは、ここには知らないことを探しにきたのかしら』
「不思議な事は好きだし、解明とはいかなくても知りたいとは思う」
『そう、あなたは好奇心がつよいのね』
 今はこちらを害する気はなさそうだが、興味津々という様子は自分だけではない。
 声の主からも自分に対しての関心の強さを感じた。
 洞窟を進む様を観察して何を知ろうというのだろうか。
 これから殺そうとする獲物の観察というには迂遠過ぎる。
「まあ、どうしてそうしているのか気にならなくはないわな」
 自分を見る視線を感じながら瑞樹は洞窟を進むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テン・オクトー
山奥の洞窟…暗いだろうし視線を感じるとか、うう、怖いなあ。でもお仕事だもの、頑張らなくちゃ。
SPD
【UC】でヤモリ達を出し、対象を見つける事が出来れば追跡、また、自身が迷わないよう道標としても使用。(アイテム:ランタン)の灯りと(暗視)を使用しいざ洞窟へ。

あなたはだあれ?か。
「ボクは旅人みたいなものかな?あなたこそだあれ?」

洞窟を抜けて廃墟の屋敷に行きたいから、ここは…
「お宝があるって本当?ボク見てみたいなあ。もし知ってるなら連れてっいって。」
うう、心臓ばっくばくです。

連携アドリブ歓迎です。



「山奥の洞窟……暗いだろうし、視線を感じるとか」
 テン・オクトー(ケットシーのシャーマン・f03824)はおっかなびっくり洞窟を覗き込む。
「うう、怖いなあ。でもお仕事だもの、頑張らなくちゃ」
 一念発起、テンは勇気を出してランタンの灯りを手に洞窟へと入った。
「ちょっと手伝ってね」
 まずユーベルコードでシャドウなヤモリ達を召喚。
 視線の主が見付かったら後を追って目的地に向かうつもりだ。
 それはそれとして見付けてしまうのも怖いような。

『あなたは、だあれ?』

 そうこうしている内に例の声が聞こえてくる。
「ボクは旅人みたいなものかな? あなたこそだあれ?」
『わたし? わたしはお化けみたいなものかな?』
 内心『お化け!?』と怖気そうになるが声音が気安く陽気なので冷静でいられた。
「お宝があるって本当? ボク見てみたいなあ。もし知ってるなら連れてっいって」
『大丈夫、そんなにこわがらなくても、出口はまっすぐ先だよ』
 洞窟の先の屋敷までの情報を聞き出そうとするが、どこまでこの声を信じていいものか。
 話している間にテンのヤモリは偶々洞窟の隅で人型を模した紙札を見付けた。
 恐らくテンのユーベルコードと同様の術の媒介だろう。
 視線の主を見付けたら後を追おうと思っていた。
 しかし紙札は一定の距離を保ってテンのことを背後から追って来る。
 視線の正体がわかったのはいいが、これでは案内の役に立たない。
 言葉通りなら洞窟は単純な一本道なはず。
 テンはランタンを手にヤモリ達の力を借りながら洞窟を進むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『からくり屋敷への誘い』

POW   :    仕掛けや罠を物理的に打ち破る

SPD   :    忍者のように華麗に移動

WIZ   :    建物の構造から罠や隠し扉を看破

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●からくり屋敷
 洞窟を抜けた先には四方を崖に囲まれた空間に大きな屋敷があった。
 何を思って建てられたものかはよくわからない。
 武家屋敷か大きな旅籠ほどのサイズで一家族が生活するだけの建物としては大きい。
 長いこと人が住んでいないのか生活の雰囲気はない。
 屋敷の中を進み、扉を開けると。
 ヒュン。
 正面の廊下の奥に置かれた仕掛け弓から矢が射掛けられる。
 猟兵であれば対処の難しいものではない。
 しかし旅人や村人であれば、これで命を落とす者もいただろう。
 そう思った時、足が何かを踏み、頭の中で警鐘が鳴った。
 すぐ側の壁から『正確に』心臓を目掛けて槍が飛び出して来る。
 何とかそれを回避するが、後から纏わり付く様な違和感。
 先ほどの仕掛け弓に比べると壁の罠は新しい。
 何故。
 矢を避けた先のどこに足を運ぶかわかっていたのだろうか。
 何故。
 そして対処後に体をどう開き、心臓の高さがどこかわかったのか。
 床にある染みはきっと誰かの血の痕だろう。
 不気味さだけが心の隅に引っ掛かる様に残るのだった。
黒鵺・瑞樹
共闘・アドリブ可

あーなるほど。罠を餌に罠を仕掛けてるわけか。孫氏だかに似たような記述なかったっけ?
しかも実践で新たに仕掛けなおしてる、と。思ってた以上に質悪いな。

まずは【情報収集】。
自分ならどうしかける?罠は【暗殺】にも通じる思考のはず。相手の思考を読むんだ。

【視力】【暗視】といった視界から違和感を感知。【第六感】【野生の勘】も総動員だな、これは。
【追跡】利用の血痕も情報としよう。
さて、どこからどこまでだ?わかったら【鍵開け】の要領で罠解除だ。
そうやって順に探知と解除をしていく。

発動してしまったら【見切り】【第六感】で回避。
場合によっては空翔使用。
なるべき同行者を巻き込まないようにする。



「あー、なるほど。罠を餌に罠を仕掛けてるわけか。孫氏だかに似たような記述なかったっけ?」
 兵とは詭道なりと書かれた彼の兵法書であれば、そういう記述もあるかもしれない。
「しかも実戦で新たに仕掛けなおしてる、と。思ってた以上に質悪いな」
 黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)は心臓を狙った槍を折って表情を引き締めた。
(「自分ならどうしかける?」)
 罠は暗殺にも通じる技術である。
 それならば主と共に在った瑞樹の領分だ。
 相手の思考を読むこともできるはず。
 廊下を歩いて行くと床に違和感を見て取れた。
 その床の上に足を動かすと床が開き、底には槍が敷き詰められている。
(「待てよ。さっきの罠はどうだった?」)
 瑞樹は足を引っ込め様として動きを止めた。
 恐らくこの足を置こうとした先に次の罠が仕掛けてある。
 前の罠を見て自分が警戒し、自然な足運びではなくなっていることすら計算されている可能性すらある。
「それなら!」
 戻そうとした足で空翔によって生み出した足場を蹴り、空中を駆ける。
 瑞樹は扉の辺りまで引き返した。
「これは本当に油断できないな……」
 落とし穴のところまで戻り、最初に足を置こうと思っていた場所には罠の仕掛けがあった。
 このからくり屋敷の罠をどうするかも見られているのだろう。
 洞窟から引き続き纏わり付く様に視線を感じるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月山・カムイ
人の習性を理解したモノが仕掛けたトラップ程、厄介なものはないという事ですか
問題は……心の臓を正確に狙ってきたところですね
その高さには個人差が有りますし、その差をものともせずという事は、なにかそれ相応の調整機構があると見るべきか?
よし、解体しましょう

まずは飛び出してきた槍の射出機構の確認
なにか高さを調整するギミックを持っているかを解体して確認する
解ったところで「厄介である」という事実を理解するだけだが、覚悟は決まるでしょう

なら、後は罠のスイッチを見切り、殺意をもって仕掛けられたそれをカウンターで全て切り伏せながら進みましょう
……予想外の所から罠が来そうですね、用心して進みましょう



「人の習性を理解したモノが仕掛けたトラップ程、厄介なものはないという事ですか」
 二尺の小太刀『絶影』が槍の穂先を切り落とした。
「問題は……心の臓を正確に狙ってきたところですね。その高さには個人差が有りますし、その差をものともせずという事は、なにかそれ相応の調整機構があると見るべきか?」
 月山・カムイ(絶影・f01363)は自らの心臓を狙いピタリと止まった槍の柄の断面を見下ろす。
「よし、解体しましょう」
 それから壁まで近付くと槍の射出機構の確認を始めた。
 新しく仕掛けられたとはいっても槍の高さ、角度、飛び出す距離の調整が可能な機構であることがわかる。
「やはり厄介であるとしか言いようがないですね……」
 罠を解体して理解できたこと。
 槍の射出を調整できても心臓の位置を正確に予測したのは妖狐であるということだ。
 殺意を向けてくる今となっては視線を感じても話し掛けてくることはない。
 覚悟を決めたカムイは洞窟より一層慎重に屋敷を進むことにした。
 しかし妖狐には見られているのだ。
 カムイがどの様に警戒するのか、その癖を。
 思考の読み合いになるにしても骨が折れる事だけは確実だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
武家屋敷探索

ここは、土豪の隠れ家という所でしょうか…
忍びの里にしては小さいですしね
引き続き心して探索しましょう

(行動)WIZ
まずは、構造の把握のためにI.N.U.を【空中浮遊】にて浮遊させて先行させます
【聞き耳】のソナーで構造・【暗視】で赤外線視覚で生体反応・【情報収集】で細かな痕跡やスイッチを調査し、後ろから【念動力】で防御支援します
探索がある程度終わったら解析結果を元にテレポートと浮遊で避けられる物は回避し、解除が必要な物はS.A.L.U.と【念動力】・【メカニック】・【ハッキング】・【封印を解く】を総動員して仕掛けを解除します

あとは、念の為【第六感】で警戒し…抜けられそうですね



「ここは、土豪の隠れ家という所でしょうか……忍びの里にしては小さいですしね」
 カグヤ・アルトニウス(辺境の万(面倒)事(請負)屋・f04065)はからくり屋敷を見上げる。
 そこには柴犬のぬいぐるみ姿をしたサーチドローンのI.N.U.が浮いていた。
「引き続き心して探索しましょう」
 ソナーで屋敷の構造を、赤外線視覚で生体反応を探査する。
 そして集めた情報を解析して、からくり屋敷に仕掛けられた罠について調査した。
 探査がある程度終わったところでカグヤは屋敷の中へと入る。
 扉を開け正面から飛んで来た仕掛け矢を念動力で受け止め、続く槍の罠を短距離テレポートで回避した。
「これなら抜けられそうですね」
 超能力者用ハッキングツールS.A.L.U.と協力しながら次の罠を超能力で解除する。
 どこまでいこうが絡繰り仕掛け。
 超常的な能力が使われている訳でもなく、技術力の差を前にしては無力である。
 しかし仮定として屋敷の構造を解析していなければ、罠の精度はテレパシーかプレコグでも使えるのではないかという程のものではあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
つまりよぉ…こっちの動きがわかっちゃうぐらい熱烈に見てた
でも見られると恥ずかしくなっちゃうから罠を仕掛けちゃう…
これはまさしくツ☆ン☆デ☆レ!!

まずは周辺を観察ですぞ!【罠使い】としての叡智と猟兵としての【第六感】を駆使してどの位置にどの程度罠を張ってるか見るでござるよ
フラグは立ったからな…じっくりと好感度を上げねば!

ちまちま解除してもいいが…ひゃあ がまん できねぇ!!
時には大胆にだ!てれてて~ん!【超大型爆弾】!
こいつをフロアの中心地に投げつけて罠を丸ごと【吹き飛ばし】てしまおう!
部屋のクリアリングが完了したら今すぐに行くしかあるまい!待ってろよ お耳から ねんいりに

アドリブ連携歓迎



「つまりよぉ……こっちの動きがわかっちゃうぐらい熱烈に見てた」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は銃床で槍の穂先を受け止める。
「でも見られると恥ずかしくなっちゃうから罠を仕掛けちゃう……これはまさしくツ☆ン☆デ☆レ!」
 ハート(心臓)にアタックされてもポジティブシンキングなエドゥアルト。
「まずは周辺を観察ですぞ!」
 罠使いとしての経験と知識、猟兵としての直感と超常的感覚を駆使して仕掛けられた罠を探す。
「フラグは立ったからな……じっくりと好感度を上げねば!」
 エドゥアルトは慎重に罠を発見して、それをひとつひとつ丁寧に解除していった。
「ちまちま解除してもいいが……ひゃあ! がまん、できねぇ!」
 しかし唐突に雄叫びを上げるエドゥアルト。
「時には大胆にだ! てれてて~ん! 超大型爆弾!」
 エドゥアルトはどこからともなく荷物には入りそうもない超大型爆弾を取り出すと、屋敷の広間にある罠を丸ごと吹き飛ばすべく爆弾を大きく振り被る。
「スンスン……黒色火薬」
 嗅ぎ慣れた火薬の臭いに気付いた時には超大型爆弾は手を離れていた。
 大爆発。
 ユーベルコードによる常識外の爆弾が屋敷を揺るがすほどの轟音と破壊を巻き起こす。
 妖狐の罠によってエドゥアルトごと。
 広間を中心に床が陥没しクレーターになり、天井は吹き抜けになった。
「…………」
 黒煙の中からエドゥアルトが機械めいた足取りで歩み出て来る。
「待ってろよ……お耳から……ねんいりに……!」
 ボロボロになりながら膝も震えているがエドゥアルトの足が止まることはない。
(『どうして生きてるんだろう……?』)
 本気で殺す気のブービートラップを仕掛けたのに、仕留め切れなかったエドゥアルトを背筋が寒くなる思いで眺める妖狐だった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

テン・オクトー
ここにたどり着いたものの帰ってこない方、もしくはその方々の痕跡はないかな?それらから敵がどんな悪さして、どんな敵なのかと考えつつ…

ひぃ!罠あぁぁ!?
小さいボクでなければ危なかったかも。こわこわ。

最初の罠は普通な感じ。もともと山奥にある屋敷だしあってもおかしくない罠。新しそうな罠が今回の相手のだね。とは言え、解除とかボクには難しくて無理だし。

SPD
種族の身軽さを利用。【UC】発動(ダッシュ、見切り)も駆使し、床を滑るように駆け罠を回避、むしろ罠発動させまくり、素早く駆け抜けるよ。危ない時は(盾受け)でやり過ごすね。

罠にかからない事にイライラして敵さん出てきてくれないかな?

共闘アドリブ歓迎です



「ここにたどり着いたものの帰ってこない方、もしくはその方々の痕跡はないかな?」
 敵のオブリビオンがどんな悪さをして、どんな存在なのかを考えながらテン・オクトー(ケットシーのシャーマン・f03824)は屋敷の廊下を歩く。
 そして目の前にあった扉を開けた。
 ヒュン。
 テンの頭上を矢が通過していった。
「ひぃ! 罠あぁぁ!?」
 小さいテンでなければ危なかったかもしれない。
 嫌な予感がして壁の方に振り返ると猛烈な勢いで槍が飛び出して来た。
 テンは咄嗟に丸盾を構えることで直撃を避ける。
「はぁはぁ……最初の罠は普通な感じ。もともと山奥にある屋敷だしあってもおかしくない罠。新しそうな罠が今回の相手のだね」
 盾を握った手が衝撃に少し痺れる。
 これが敵の仕掛けた罠だとしても、テンにはそれをひとつづつ解除していくのは難しい。
 そこでテンはユーベルコード猫の毛づくろい(マズルモフモフ)を発動した。
 摩擦抵抗を極限まで減らすことで床を滑る様な勢いで駆け抜ける。
 罠が次々と発動するが、摩擦抵抗が極限まで減っていることと、適切に盾で受け流していることで走行に支障を与えることはない。
「罠にかからない事にイライラして敵さん出てきてくれないかな?」
 そのまま屋敷の奥へとテンは素早く進んで行くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルトルファス・ルーテルガイト
(※アドリブ、他PC絡み歓迎)
(POW)
……悪戯にしては、随分と殺意の高い罠だな。
…まるで今見たかの様な設置の仕方
…さっきの幻聴と言い、恐らく狐がどこかで見てるか?

…だが、俺は躱すという器用な行為はできない。
…此処は他者を巻き込まないようにして、「覚悟」を決めて駆け抜けて突破を狙う、止まっていれば余計に罠を呼ぶだけだからな。

…罠の攻撃は、致命傷を避ける様に「武器受け」+「オーラ防御」
更には【トリニティ・エンハンス】で防御を高めて防ぐ。
…仮に喰らうとしても、致命傷当たらなければ問題ない。
…多少の痛みなど、【激痛耐性】で乗り越える。

…さて、悪戯狐の尻尾を暴いてやるとしよう。



「……悪戯にしては、随分と殺意の高い罠だな」
 精霊の加護によって具現化した刀身が心臓を狙った槍を炭化させる。
「……まるで今見たかの様な設置の仕方……さっきの幻聴といい、恐らく狐がどこかで見てるか?」
 ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)は辺りを見回すが、視線は感じるものの姿を見付けることはできなかった。
「……だが、俺は躱すという器用な行為はできない。……此処は覚悟を決めて駆け抜けて突破を狙うか」
 止まっていれば余計に罠を呼ぶだけだろうとルトルファスは一気に屋敷を駆け抜ける。
 矢継ぎ早に発動する罠を精霊剣で切り払い、オーラの護りで弾いた。
 奥に進むほどに罠の密度は濃くなっていき、トリニティ・エンハンスの三種の魔力を防御に回すことで切り抜ける。
 それでも単純に量が多いだけではなく、ルトルファスの歩幅や体格などに合わせた様な正確さで狙って来る、すべての罠を潜り抜けることは至難の業であった。
 何度か急所に向かって来る罠を、防ぎ切れずに身を捻って腕や肩で受ける。
「……さて、悪戯狐の尻尾を暴いてやるとしよう」
 痛みに耐えて足を止めず、ルトルファスは遂に屋敷の奥の部屋に辿り着くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『妖狐・クズノハ』

POW   :    あなたへの嫌がらせはとっても楽しい
【殺傷力のない嫌がらせを行いながら】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD   :    へぇ、あなたはこういうのが苦手なんだ
自身からレベルm半径内の無機物を【相手の苦手なもの、もしくは苦手な生き物】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
WIZ   :    猟兵をやっているといつかは本当に起きるかもね
対象のユーベルコードに対し【相手にとって最愛の人物の幻影】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:亜鹿

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は葛乃葉・やすなです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「骸の海から還ってみれば、毛並みはまっ黒になっちゃうし、猟兵には狙われるしで散々だよ」
 屋敷の奥の部屋に辿り着くとそこには妖狐の少女が待っていた。
「ねえ、今からでも見逃してくれる気はない? 帰りの邪魔はしないから」
 猟兵を目の前にしながらも、どこか余裕のある様子で少女は嘯く。
「もう悪さはやめるのかって? それは無理だよ」
 妖狐の少女はカラカラと笑った。
「だって、私はオブリビオンだもの」
 その瞳の奥にはただ存在するだけで、世界を滅ぼさずにはいられないその性が垣間見えた。
月山・カムイ
別段、還って来なくても良かったんですけどね
なんの為に世界を侵すのか、生前の貴女に何があったか多少興味はありますが……やめるつもりが無いのなら、この場で断ち切らせていただきましょう

絶影を片手に、無造作に近寄っていく
行われる嫌がらせに少し眉を顰め、苦手なもの……納豆は匂いと味が苦手ですが、まぁ滑る足元に注意をしつつ
あ、独り身でしかありませんので最愛の人物なんかはいませんね、まぁそれはさておき

ある程度近づいたら一気に距離を詰め、神域剣技・絶華で一気に貫く
例えこちらの攻撃を予測出来たとしても、その速度に対応しきれなければ無傷とはいかないでしょう
力と速度でねじ伏せてみせましょう



「別段、還って来なくても良かったんですけどね」
「あはは、そんなこと言わないでよ。平安の世にはそれなりに人の世のためになることもしてたんだよ?」
「生前の貴女はそうだったのかもしれませんが、それなのに世界を侵す……やめるつもりが無いのなら、この場で断ち切らせていただきましょう」
 月山・カムイ(絶影・f01363)は絶影を片手に、無造作にクズノハへと近寄って行く。
「あなたは遊びがなくて、つまらない人ね。慎重な人っていう以外にどんな人かわからなかったわ」
 クズノハは踊る様な軽い足取りで距離を取りつつ、真言の書かれた霊符をバラ撒いた。
「…………」
 カムイはそれに少し眉を顰める。
 恐らくこれは相手の思い描く嫌悪感のイメージを再現する幻術。
 鼻孔に満たされ、口内に広がる納豆の匂いと味。
 嗅覚と味覚以外にも指先や足裏にも粘つく触感を覚えた。
 しかしそれだけのこと。
 歩みを止める理由にはならない。
「例えこちらの攻撃を予測出来たとしても、その速度に対応しきれなければ無傷とはいかないでしょう」
 広い屋敷の中とはいえ、部屋の中だ。
 逃げ回るにも限界はある。
 カムイは一息でクズノハとの間合いを詰め、肉体の限界を越え亜光速に至る神速の一撃を繰り出した。
 神域剣技・絶華(デス・ブレイクソード)。
 クズノハが咄嗟に展開した霊符による結界を力と速度でねじ伏せる。
 絶影は結界を紙の様に突き破るが、その僅かな抵抗の間にクズノハは身を捻り急所への刺突を避けた。
 それでも刃に深く肉を抉られ血の華が咲く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
共闘・アレンジOK

あー、だよな。
言ってわかるなら、最初からこんな事はしないよな。
だからこそ俺ら猟兵がいるんだが。

【罠使い】で逆に罠を仕掛けとくが、ま、付け焼き刃だ。たいしたダメージにはならんだろ。
本命は【暗殺】を乗せたUC剣刃一閃。さらに【傷口をえぐる】ことでダメージ増を狙う。
嫌がらせ対策は【覚悟】を決めておく。あとは完全無視で攻撃して直接【殺気】をたたきつけ、【恐怖を与える】ぐらいか。
嫌がらせには嫌がらせだろ?


カグヤ・アルトニウス
○キツネ狩り

これがオブビリオンの被害者の成れの果てという所ですか
何もしなければ静かに暮らせたとは思うのですが、そこはオブビリオンで…
早速、「終わらせ」ましょう

(行動)WIZ
まあ。向こうがこっちの思考と記憶頼みの行動なのは前回までで分かりましたので念の為、防衛策を講じて対処します
まず、自分に【催眠術】をかけて疑似的な二重人格を構成し、【変装】で目の前の狐が大人の姿になった状態を再構成して仮の「最愛の人物」として登録しておきます
まあ、向こうがこっちのUCに先手をとれなければ無駄ですけどね

あとは、無心にしてUCで突っ込んで【暗殺】で一刀両断にする…一の太刀を躱されても【二回攻撃】でもう一回いけますね



「あー、だよな。言ってわかるなら、最初からこんな事はしないよな。だからこそ俺ら猟兵がいるんだが」
「これがオブリビオンの被害者の成れの果てという所ですか。何もしなければ静かに暮らせたとは思うのですが、そこはオブリビオンということで……早速、『終わらせ』ましょう」
「こんなか弱い女の子を寄って集って殺そうとする猟兵の方がひどくない?」
 クズノハは首筋に霊符を当て出血を押さえながら、拗ねた様子で黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)とカグヤ・アルトニウス(辺境の万(面倒)事(請負)屋・f04065)を部屋に迎える。
「ねえ、探検家さん」
「そういえば、そんなことも言ったな」
「それとも暗殺者さん? こんなのはどうかしら」
 刀とナイフで斬り掛かろうとしていた瑞樹は目を見開いた。
 瑞樹とクズノハの間には老年の男性が立っている。
 その容貌は瑞樹に似ており、瑞樹が歳を重ねればこの様な姿になるだろう。
「自己暗示までかけて、あなたは相変わらず大人げないのね」
「化かされない様にする為には、これくらいの対策は必要でしょう」
 そう言ってカグヤは真打・紅燕の剣先をクズノハに向けた。
「…………!?」
 テレポートで踏み込んだ先には柴犬とテナガザルのぬいぐるみの姿があった。
「その移動方法はさっき見たよ。すこしはびっくりしてくれた?」
 クスクスと笑いながらクズノハはカグヤから距離を取り、硬直した瑞樹の方へと移動する。
「暗殺者はこの程度で怯まないよ」
「……え?」
 振り返ろうとした時にはクズノハの背中に灼熱のような痛みが走っていた。
 躊躇したと思い込ませた瑞樹が幻影ごとクズノハを切り裂いたのだ。
「狐が化かされていれば苦労ありませんね」
 再びのテレポートからカグヤは閃嵐飛奏・烈夏天雷を繰り出す。
 胴を両断する様に真打・紅燕を振り抜くが手応えが浅い。
 霊符の束となって消えたクズノハが部屋の隅に現れた。
「ああもう、これだから猟兵は嫌い!」
 身代わりをしたものの間に合わなかったのか腹部を押さえ、そこからは血が滲んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
…フ…フフフ…デュフフフフ…






ヨッシャアッ!Kawaii!

約束通りお耳からねんいりにprprしてやりたいが膝が産まれたての子鹿のようだ…これが…愛…?
相手の【嫌がらせ】は存分に受ける!殺傷力がないならこれもまた愛…やばそうなのは【第六感】で受け流しますぞ
追いかけて部屋の隅に追い詰めたら【早業】で両手を抑え背後からお耳prprだ!(事案)

十分prprして堪能したら【スリ渡し】で手榴弾をプレゼント
拙者猟兵、クズノハ氏オブリビオン
倒さないといけない定め…
悲しいけどこれ戦いなのよね

次に生まれ変わったら善良な狐になるんでござるよ…
善でも悪でもまた拙者が見つけてあげるからな!

アドリブ連携歓迎



「フ……フフフ……デュフフフフ……」
 幽鬼の様な足取りでエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)がやって来た。
「み ぃ つ け た ★」
 全身血塗れで凄絶な笑みを浮かべ、まるでゾンビである。
「ヨッシャアッ! Kawaii!」
 ビシィとクズノハを指差してガッツポーズするエドゥアルト。
「ぎゃあ、変質者が来たぁ!」
 奇しくもエドゥアルトと同じ様に指を差して涙目になるクズノハ。
「約束通りお耳からねんいりにprprしてやりたいが、膝が産まれたての子鹿のようだ……これが、愛……?」
 いいえ、他の人より殺意数倍のナイトメアモードな罠をくらった結果です。
 足許も覚束ないエドゥアルトを邪魔しつつ姿も見たくない。
 そんな気持ちからかクズノハは石壁を生やす霊符を投げまくった。
 しかしここまでやって来たエドゥアルトの執念をこの程度で止めることはできない。
「あ、あなたみたいな人が嫌がること、知ってるんだから!」
 プルプルと震えながら嫌悪感に必死に耐えつつ強がるクズノハ。
「私、こんな姿で顕現してるけどっ、バツイチで出産経験もあるのよ!」
 ピタリと歩みを止めるエドゥアルト、ニヤリと笑みを浮かべるクズノハ。
「あなたみたいな人は乙女にしか興味がないこと知ってるんだから! ねえ、傷ついた?」
 精一杯ドヤ顔をしながら勝ち誇るクズノハ。
「拙者が中古NGかは兎も角、クズノハ氏は骸の海から還って来たのでござるよな?」
「え、うん。そうだけど?」
「つまりその体は新品なんじゃね?」
「「…………」」
 ジリジリ、ジリジリと壁際に追い詰められていくクズノハ。
「それでは、いただきま~す」
「離して、この変態!」
 エドゥアルトは壁ドンした上にクズノハの片腕を押さえつけ、顔を近付けながら舌をレロレロさせる。
 ペロリ。
「ぴゃあ、犯される! 助けて保名様!」
 狐耳をひと舐めされて閾値を超えたクズノハが手にした霊符から、今まで敢えて使ってこなかったっぽい攻性術式の気配が渦巻いた。
 ブワッと風属性攻撃っぽいのが畳をズタズタに切り裂くが、既にエドゥアルトの姿はない。
「え……?」
「拙者猟兵、クズノハ氏オブリビオン。倒さないといけない定め……悲しいけどこれ戦いなのよね」
 クズノハの手の中にはピンの抜かれた手榴弾があった。
「次に生まれ変わったら善良な狐になるんでござるよ……善でも悪でもまた拙者が見つけてあげるからな!」
 そう言って石壁にもたれかかりながらエドゥアルトは満足げな表情で燃え尽きる。
「絶対絶対ぜっったいに来ないでよね!!」
 手許で手榴弾が爆発して酷い有様の筈なのだが、激痛を紛らわす様にクズノハは叫ぶのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テン・オクトー
こんな山奥に誘い込んで悪さをする動機がよく分からないよ。一人で退屈だったのかな?寂しかったのかな?それともオブ故で深い理由は無いのかな?
いずれにせよオブであり、悪さをやめる気がないのならまた骸の海に帰ってもらうしかないね。
WIZ
【UC】発動。(竜巻)効果とお祖父ちゃんの(鉤爪)攻撃でギッタギタにするよ。
お祖父ちゃん!?
あれ?こっちにもお祖父ちゃんが?
幻影なんだね。幻影とはいえ気分のいいものではないね。召喚したのがお祖父ちゃんじゃなかったら攻撃に躊躇してたかも。

元は…白い綺麗な子だったのかな?もう起きないでゆっくり眠ってね。

共闘アドリブ歓迎です。


ルトルファス・ルーテルガイト
(※アドリブ、連携歓迎)
(WIZ)
…悪さをすれば心は黒い、その性格が体に出てる証拠だな。
…あの様な罠を出しておいて、良くもまぁ見逃せなどと。
…見逃しても、罠は残したままで…まともに返す気などありはしまい?
…なら、俺らはただ【猟兵】として…黒キツネを狩るだけだ。

…だが…あの洞窟で見ていたとしたら、『精霊剣』は種がバレてるな。
…ならば…不本意だが、これ(守護者の大剣)を使う。
…【選択UC】で「封印を解き」、剣と精霊術の限界点を解放
…最愛の姿の幻影ごと、圧縮した空気の刃(風属性の剣風)で薙ぐ。(属性攻撃+全力魔法)

…痛いで済むなら御の字、最悪…痛いと悲鳴すらあげられなくなるだろうな。



「こんな山奥に誘い込んで悪さをする動機がよく分からないよ。一人で退屈だったのかな? 寂しかったのかな? それともオブリビオン故で深い理由は無いのかな?」
「さあ、どれかな? オブリビオンだからっていうのは確かだよ」
 テン・オクトー(ケットシーのシャーマン・f03824)が来た時には、クズノハは既に血塗れで治癒の霊符を体に当てながら辛うじて立っていた。
「いずれにせよオブリビオンであり、悪さをやめる気がないのなら、また骸の海に帰ってもらうしかないね」
「ちっちゃいのに怖いなぁ」
 諦めている訳でもないが、クズノハからは常にからかう様な雰囲気が強い。
「……悪さをすれば心は黒い。その性格が体に出てる証拠だな」
「オブリビオンになったからかな? 生前は白狐だったんだよ」
 腕に刺さった矢を抜きながらルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)も部屋に到着した。
「……あの様な罠を出しておいて、良くもまぁ見逃せなどと。……見逃しても、罠は残したままで……まともに帰す気などありはしまい?」
「罠もあなた達のことが知りたかっただけだから、見逃してくれるなら邪魔はしないよ……まあ、信じてくれはしないだろうけど」
「ああ、俺らはただ『猟兵』として……黒キツネを狩るだけだ」
「うん、いくよ!」
 テンの手にしたランタンから、竜巻を纏ったテンに似たケットシーの霊が召喚される。
「お祖父ちゃん!? あれ? こっちにもお祖父ちゃんが?」
 鉤爪を構え襲い掛かったケットシーの魔導師の前には、鏡映しの様に同じケットシーの姿があった。
「幻影なんだね。幻影とはいえ気分のいいものではないね。召喚したのがお祖父ちゃんじゃなかったら攻撃に躊躇してたかも」
 召喚されたケットシーの霊は、竜巻を伴った鉤爪で一息に幻影を掻き消す。
 これでテンとクズノハの間にもう障害はなくなった。
「あの洞窟で見ていたとしたら、『精霊剣』は種がバレてるな。……ならば、不本意だが『これ』を使う」
 ルトルファスは守護者の大剣の封印を静かに解く。
 精霊同調(エレメンタル・シンクロニティ)は、精霊との境界を希薄にする奥義。
 その力を行使し続ければ、自身も精霊へと近付いてしまう諸刃の剣。
 しかしルトルファスはここに来るまでにクズノハの観察眼の鋭さを見て来た。
 精霊剣では動きが読まれる。
 背に腹は変えられない。
「……やはり、そうなるか」
 クズノハが盾にしてきたのは、ルトルファスの育ての親だった。
 想定はしていたし、ここで剣を握れなくなるようなルトルファスではない。
 しかし当然わかっていたって気分の良いものではない。
「……痛いと悲鳴すらあげる暇なく決めてやる」
 ルトルファスは圧縮した空気の刃で幻影ごとクズノハを薙ぎ払った。
 同時にテンの祖父の霊も渾身の竜巻を繰り出し、二つの斬撃の暴風に挟まれて、クズノハは断末魔の悲鳴を上げることすらなく肉塊と化す。
「元は……白い綺麗な子だったのかな? もう起きないでゆっくり眠ってね」
 クズノハの行動の根底には人間への関心があったように思う。
 それがオブリビオンになったことで歪んでしまったのであろう。
 そう言ってテンはクズノハのことを弔うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年07月18日


挿絵イラスト