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第六天囲~三段撃ちを越えて疾れ!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●十二将軍議
 街道が整備され、徳川幕府の威光が遍く世に行き渡っていて、なお。
 その光届かぬ場所は確かに存在する。
「――勅命が下った」
 そのような闇に覆われた場所に集うのは12の影。
「あのお方のため、我らはここに集った」
 闇に浮かぶ顔――それは細川ガラシャと呼ばれる女武将だ。
 ここに集う彼らの姿形は千差万別だが、その共通点は彼らが皆、過去の残滓たるオブリビオンであること。
 歴戦の風格漂わせる将から百鬼夜行の妖までが、ガラシャの元に集まっていた。
「この城を落とすため汝らの命、頂戴したい」
 ガラシャが示した地図を囲い、それぞれの役割を告げる。
 その声がやんだ後、一瞬の静寂を挟んで影たちは一斉に動き出す。
 ここに産声を上げるはオブリビオンの大軍勢。過ぎ去ったはずの戦国が、今の世に蘇る。

●グリモアベース
「サムライエンパイアで少々大きなオブリビオン事件が発生しようとしている」
 ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は集まった猟兵達を前に説明を始める。
「『織田信長』の指示で大規模なオブリビオンの軍隊が1つの城を攻め落とそうとしていることを予知した」
 何人かのグリモア猟兵で予知情報を共有したところ、かなりの大軍であることがわかった。
「城には侍もいるが既にオブリビオンの手は城内まで伸びている」
 ユーベルコードを操るオブリビオンを前に戦の常識は通用しない。
「そこでお前達の手を貸してほしい」
 ユーベルコードに対しては同じ超常の力を使える猟兵の出番だ。
「私達が担当するのはまだ城内に入っていないオブリビオン達だ」
 城内の敵は他のチームが各個撃破に動いているが、城の中央正門が破られ外の兵が雪崩れ込めば城を守り切ることは難しいだろう。
「中央正門前にいるオブリビオンは大砲で城門を破壊しようとしているのだが、その周辺には当然突入を待つ兵達がいて、砲撃の邪魔をすることができない」
 そこで砲撃部隊を攻撃できるように陽動を掛ける必要がある。
「私はまずお前達を中央正門から真っ直ぐ離れた街道上に送り出す」
 これにも訳があるのだ。
「敵方に『大宝寺・桃』という武将がいる。一番槍として単身突撃して来るコイツに察知されずに近付くことが難しい」
 そこで奇襲できないなら距離を取ってしまうことで兵から孤立させ、突出している内に対処してしまおうという作戦だ。
「作戦通り大宝寺を倒せたところで、ここからが本番だ。近くの森に伏せていてもらっている侍達にも手伝ってもらうがこちらは少数精鋭の奇襲部隊、相手は数が頼みの銃歩兵とはいえ戦場は遮蔽物のない平野になっている」
 相手の武装は火縄銃だが長篠の三段撃ちの再現になり兼ねない。
「結局のところお前達一人一人の腕が頼りの、作戦ともいえない作戦になってしまうが、お前達だけが頼りだ。何とかしてくれると信じているぞ」


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

 こちら連動シナリオ『第六天囲』の1本となっております。
 戦場は城外の街道で敵兵の陽動と殲滅を行います。

 まず第1章では一番槍として突出して来る悪屋形『大宝寺・桃』との戦いです。
 第2章では追い付いて来た集団敵と戦い敵大将を目指します。
 第1章では近くの森で待機していた侍達も手伝ってくれます。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『悪屋形『大宝寺・桃』』

POW   :    羽黒の山の烏天狗
全身を【無数の烏羽】で覆い、自身の【戦意の強さ】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    孤将の暴威
【薙刀を振り回して衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    桃姫繁盛、土民陣労
戦闘力のない【農民や商人の霊】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【召喚した霊を吸収すること】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠大宝寺・朱毘です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「このままでは手柄を上げる前に終わってしまうかもと思っていましたが」
 街道を1体のオブリビオンが猛烈な勢いで駆けていた。
「信長様の邪魔となる猟兵を討ち取り、首を上げれば手柄になるでしょう」
 悪屋形『大宝寺・桃』の脚力に手勢は付いて来られなかった。
 しかしそれも悪くないと桃は思う。
「ここでの槍働き次第で信長様の覚えも良くなる筈です」
 単騎先駆けの方が戦功としてもわかり易い。
「さあ、猟兵達。私の手柄になってもらいましょうか」
 桃は既に猟兵達の転送地点の目前まで迫っていた。
ミスティル・エンドウ
「サムライエンパイアの世界は好きなので、戦国の世に戻されるのだけは勘弁してもらいたいですね。」
【WIZ】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【狂気耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【属性攻撃】の【コキュートス・エキスキュージョン】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『悪屋形『大宝寺・桃』』を攻撃します。
「一番槍の功名のために、一騎駆けをするのはよほど腕に覚えがあるようですが、戦いは数ですよ。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


鞍馬・景正
まったく余念のない事です。
天下は既に定まり、布武の余地は無い。
それを知らしめに参りましょう。

◆戦闘
敵将の姿を確認次第、切り結びに。
手柄を立てるより、骸の海に戻る支度を済ませておられるか?

【視力】を凝らして薙刀を操る腕の動きや視線、重心の流れから衝撃波を【見切り】回避するか、甲冑を盾代わりにしての【武器受け】で直撃を躱しながら接近。

懐に潜り込めれば、そのまま抜刀から【影踏】による乱撃を。
薙刀の柄を脇差で抑え、反撃を封じながら【怪力】と【早業】の限りに刃風を浴びせましょう。

逃れる気配があれば【2回攻撃】で牽制し、薙刀の利を発揮させぬよう近間を維持させて頂く。

この城、守り抜いてみせましょう。



「まったく余念のない事です。天下は既に定まり、布武の余地は無い。それを知らしめに参りましょう」
「ええ、サムライエンパイアの世界は好きなので、戦国の世に戻されるのだけは勘弁してもらいたいですね」
 鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)とミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)は接近する大宝寺・桃の前に立ちはだかった。
「手柄を立てるより、骸の海に戻る支度を済ませておられるか?」
「戦のない時代の者がよく吠えました。大宝寺出羽守桃、推して参ります!」
 桃の振るう薙刀からは衝撃波が放たれ、その斬撃は30間に到る。
 周囲に兵がいれば、それごと薙ぎ払わんばかりの勢いで振り回される薙刀。
 ミスティルは金色のオーラで受け止めることでなんとか威力を軽減した。
「懐に潜り込んでしまえば、ただの薙刀と変わりありますまい」
 景正は鞘から刀を抜くことなく桃の動きを凝視する。
 薙刀を操る腕の動きや視線、重心の流れから衝撃波を見切り回避した。
 しかし長柄の武器の利点を活かすこの射程の延長。
 刀の間合いに敵を捉えるまでの数歩が限りなく遠い。
 すべてを避け切れず、幾度かの斬撃が甲冑を掠めて切り飛ばした。
「漸く捉えましたよ」
 死の嵐を抜け、景正は薙刀の柄を脇差で押さえ付ける。
 抜刀して影踏の一太刀目が閃いた。
「雑兵ではないようですね。名乗りなさい」
「鞍馬景正」
 桃は手首を返して脇差を受け流すと、景正を上回る早業で斬撃を薙刀で受ける。
 一合、二合、三合と、刀と薙刀が打ち合わされた。
「これは……」
 攻防が繰り返される程に、桃に苛立ちが募る。
 加速する景正の太刀筋は桃の一拍子先を制し、思う様に薙刀を振るえない。
「一番槍の功名のために、一騎駆けをするのはよほど腕に覚えがあるようですが、戦いは数ですよ」
 薙刀を振り切れないことで衝撃波の勢いが衰え、ミスティルが守勢を続ける必要がなくなった。
「コキュートス・エキスキュージョン!」
 ミスティルの両掌から絶対零度の凍気が放たれる。
「小癪な!」
 景正はミスティルの声に反応して射線から飛び退き、桃は上段から薙刀を振り下ろして衝撃波で迎え撃つ。
 直撃は避けるものの衝撃波で凍気を吹き飛ばし切れず、体表が凍結して桃の動きが一瞬鈍った。
「その隙は逃せません」
 射線からは逃れたものの桃を回り込むことで最低限の距離を開けるに留めた景正が再び接近する。
 もう一度の連撃が、動きを封じられた桃を切り刻んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハロ・シエラ
なるほど、この状況はやりやすいですね。
周囲への遠慮も、支援攻撃への警戒もなく戦えますから。
かと言って楽に勝てる相手では無いですけどね。

敵は霊を召喚して力を高めるとの事。
ならばそれを阻止した方が戦いやすそうですね。
とりあえずは【早業】でレイピアを振るい、間合いの不利を埋めましょう。
こちらの方が手数では押せるはず。
【怪力】も使って押し込み、私の得意な距離で戦える様にしたいですね。
その為には敵の動きを【見切り】適切に回避する事も必要でしょう。
敵のユーベルコードが発動する条件が揃えば、こちらもユーベルコードで無効化し、有利を取らせないようにします。
出来れば苦戦させて使わせたいですけどね。


国木田・光星
敵ながら見事なもんだなぁ城攻めってのは。
時代劇よか生々しいのはまぁ、リアルだからかな。
うっし、いっちょ主演目指すか。

距離を取ってなら俺でもなんとかなるな。
「コミュ力」使って他の猟兵と連携。
「援護射撃」「スナイパー」「一斉射撃」、三段待たずに撃てる科学の結晶だぜ。
UDCでも珍しいだろ。あ、UDCじゃないんだっけか。
まぁいいや、よーく拝んでけ。

霊を召喚する、か。似たようなもんだな。
そんだけ強くなるんなら自信も随分ついて傲慢になるんじゃねぇか?
そうなったらこっちの思う壺だぜ。

【悪意なき黒の天幕】、UDCとはいえ人型なら嫌だろ?
しかも凶暴で腹ペコだ。
想像を絶する恐怖に塗れて、骸の海に帰るんだな。



「敵ながら見事なもんだなぁ城攻めってのは。時代劇よか生々しいのは……まぁ、リアルだからかな」
 飄々とした様子で国木田・光星(三番星・f07200)は戦場を眺める。
 仲間の先鋒が敵と切り結んでいる後方遠くには敵兵の姿も見えた。
「うっし、いっちょ主演目指すか」
 光星はイレイザーレーザーの銃身を敵の方へ向ける。
「なるほど、この状況はやりやすいですね。周囲への遠慮も、支援攻撃への警戒もなく戦えますから」
 転送されて来たハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は素早く戦場を把握した。
「かと言って楽に勝てる相手では無いですけどね」
 目の前で薙刀を振るうオブリビオンは間違いなく強敵である。
「援護射撃は任せとけ。UDCでも珍しいだろ。あ、UDCじゃないんだっけか」
 隣に立つ小柄な少女はUDCアース出身でも組織所属でもないように見えた。
「それなら背中はお任せします!」
 そう言ってハロは疾風の様に大宝寺・桃に向かって駆けて行く。
「敵は霊を召喚して力を高めるとの事。ならばそれを阻止した方が戦いやすそうですね」
 瞬く間に桃の懐に潜り込むと、薙刀のリーチを活かされるより早くレイピアの連撃を繰り出した。
「猪口才ですね。あまりこれは使いたくないのですが、仕方ありません」
 ハロのレイピアを薙刀で受けつつ桃がそう言うと、ぼんやりとした人影の様な霊が周囲に召喚される。
「お家の為と思い戦を繰り返す私の事を家臣領民達は陰で『悪屋形』と呼びました」
 霊は桃の武器や防具に吸収され、その力を強化していった。
「それによって桃は大宝寺氏往来の勢力を復権したではありませんか」
 それは生前の呪いなのだろう。
 桃は農民や商人の霊を糧とすることで力を増す。
「これは……!」
 手数で押していたハロを桃は薙刀の一振りで押し返した。
「三段待たずに撃てる科学の結晶だぜ。よーく拝んでけ」
 ハロが劣勢になりそうな瞬間、光星がイレイザーレーザーから放った荷電粒子砲が桃の動きを牽制する。
「今です! その技、その力全て……断ち斬ります!」
 ハロのユーベルコードによる一閃が、桃の纏っていた霊気を一撃の下に打ち砕いた。
「能力を使うまでもなく傲慢な奴だな。まあ、それならそれで好都合だぜ」
 光星はユーベルコードの発動態勢に入る。
「悪意なき黒の天幕(ブラックカーテン)、UDCとはいえ人型なら嫌だろ? しかも凶暴で腹ペコだ」
 それは誰もが嫌悪感を抱くゴキブリの霊の群れ。
「想像を絶する恐怖に塗れて、骸の海に帰るんだな」
 桃にけしかけられる夥しい数の群体。
「ええい、おぞましいものを!」
 武具の強化をハロに破られた桃は、薙刀ですべてのゴキブリの霊を払うことができずに、その群れに飲み込まれた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ガルディエ・ワールレイド
麾下を置き去りにして将が一騎駆けなんざ、冷静に考えてどうなんだっていう話だ。
だが、嫌いじゃないぜ。
首が欲しいというなら掛かってきな。
ただし、当然テメェの首も賭けてな!

◆戦闘(対【羽黒の山の烏天狗】)
【竜神領域】を使用して《空中戦》を仕掛け叩き落とすぜ
その速度で自在に動かれると、ちと厄介なんでな

武装は《怪力/2回攻撃》を活かすハルバードと長剣の二刀流
高速戦闘を行いつつ、適時《念動力》による妨害を行い、敵の上方を取れた時に《衝撃波》を伴う斬撃で撃ち落しを狙う

武器には赤雷の《属性攻撃》を付与
被弾時は《オーラ防御/衝撃波》で被弾箇所を爆発させてダメージ減衰と同時に敵の体勢崩しを狙う


アララギ・イチイ
貴方が出迎えの人かしらぁ?
大歓迎に感謝、お礼にぶちのめしてあげるわぁ

【早業】で戦闘人形のフギン・ムニンを配置よぉ
フギンは前衛で大太刀を振るい【なぎ払い】、散弾砲の散弾で【範囲攻撃】、又はシールドで【盾受け】、後衛はムニン、ガトリング砲で【スナイパー】しつつ、発射機から【誘導弾(ミサイル)】を【一斉発射】してフギンを【援護射撃】するわぁ

私はその後方で【召喚・ヘヴィ~】使用よぉ
除霊に関しては専門家の彼らの【祈り】【楽器演奏】【歌唱】【破魔】のミュージックで敵の召喚した霊を除霊してしまいましょうかぁ

後はのんびり戦闘を眺めるわぁ
と、油断している様だけど接近されたら隠し武器で【カウンター】狙いするけどぉ



「貴方が出迎えの人かしらぁ? 大歓迎に感謝。お礼にぶちのめしてあげるわぁ」
 アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)は素早く壱号型戦闘人形フギンと弐号型戦闘人形ムニンを配置する。
「絡繰り遣いの大道芸人と侮れば痛い目に遭いそうですね……」
 桃はフギンの大太刀を薙刀で受け、押し返されたところに叩き込まれた散弾砲を後方跳躍で回避。
 ムニンのガトリング砲による弾丸の雨を着地と同時に一気に駆けることで振り切り、誘導弾を薙刀で切り払った。
「『桃姫繁盛、土民陣労』」
 再びホバー走行で接近したフギンによって振るわれた大太刀と薙刀で鍔迫り合いをしながら、桃はユーベルコードの名を唱える。
 領民達の霊を吸収した桃は容易にフギンの大太刀を押し返した。
「最近は霊に関わる敵が多いので手配しましたぁ。涅槃(ニルヴァーナ)の皆さんの入場でーすぅ♪」
 戦闘人形達の後方でアララギはヘヴィメタル系坊主バンド涅槃を召喚する。
「はい、拍手ぅー」
 悪霊滅殺用の木魚やら鈴などの仏具で武装した住職達が、仏教的な装飾が施されたステージ上で演奏を始めた。
「くっ、なんなんですか、これは!」
 霊特攻の効果で桃の武器や防具の強化がどんどんと祓われていく。
「麾下を置き去りにして将が一騎駆けなんざ、冷静に考えてどうなんだっていう話だ」
 その桃の前に6尺もの背のある西洋甲冑の騎士が立ち塞がった。
「だが、嫌いじゃないぜ。首が欲しいというなら掛かってきな。ただし、当然テメェの首も賭けてな!」
 そう啖呵を切ってガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は竜神領域(ドラゴニック・フィールド)を発動する。
「その言葉、飲み込ませはしませんよ?」
 桃を見下す様に浮遊するガルディエに対して、桃も無数の烏羽を纏い垂直に飛翔した。
 複合魔槍斧ジレイザと複合魔剣レギアの二刀流で手数と攻撃範囲の広さを活かして戦うガルディエ。
 それに対して速度で勝る桃はガルディエの上方や後方を取って一撃離脱を繰り返す。
「空中戦は不慣れではないようですが、速度で上回る私に挑んだことは下策でしたね」
「そいつはどうかな? 竜の爪をくらいな!」
 ガルディエの後方へと回り込もうと足下を飛翔する桃を狙って、ガルディエはレギアに赤雷の魔力を纏わせ、これまで温存していた念動力による斬撃の衝撃波を放った。
「なっ……!?」
 不意打ちの飛び道具に桃は対応し切れず、そのまま地面へと撃ち落とされる。
「こいつで、トドメだ!」
 それを追ってガルディエは落下の速度を乗せたジレイザを叩き込んだ。
 超重量に加速の乗った質量の一撃に桃の肉体は原型を留めないほど破壊される。
 そしてオブリビオンの将は、そのまま骸の海へと還って逝った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『切支丹女武者』

POW   :    鉄砲三段
【鉄砲の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    部位狙撃
【鉄砲】から【トリモチ弾】を放ち、【手や足を狙う事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    聖母の慈悲
【聖母に捧げる祈り】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●街道の合戦
 猟兵達が大宝寺・桃を討ち取ったのを見て、街道脇の森に伏せていた侍が一斉に現れる。
 森に伏せておける兵力にも限りがあるので、それほど数は多くない。
 しかし銃兵、弓兵、槍兵と、猟兵達の背中を任せるには頼もしい。
 桃に付いて来ていた切支丹女武者達も、それに気付いて戦闘態勢に入る。
 置き盾を設置するくらいしかできないが、素早く3人3列を組んでいく動きには高い練度を感じる。
 この奥にはまだこの部隊を指揮するオブリビオンがいる筈だ。
 引き付けておけた敵兵達が城門に引き返してしまう前に倒してしまわなければならない。
ミスティル・エンドウ
「『切支丹女武者』ですか。言葉的に言うと『切支丹』は徳川綱吉以降に使用されるのですが、渡来人を信長が魔法で召喚したサムライエンパイアの世界では違うのでしょうね。」
【POW】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【狂気耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【破魔】の【属性攻撃】の【ファイナル・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『切支丹女武者』達を【2回攻撃】します。
「「戦いは数ですよ」と言った手前、相手の数を確実に減らさないといけませんね。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


ルドルフ・エルランゲン
敵将大宝寺は討ち取られた!、敵陣を突き崩す好機は今ぞ!
各々方、一気に距離を詰めて刈り取れ!

とはいえ射撃兵相手に無策に行けばただの的。
槍兵は盾を構えて密集陣形突進、銃兵と弓兵は断続的に援護するのです。

…敵が隊列を整えたは動かぬ的、狙うは容易い。
対しこちらは突撃兵と援護兵、的は二つ。援護兵を無視すれば撃ち減らされて陣容が薄くなる、槍兵を無視すれば距離を詰められ蹂躙される、敵は二律背反に陥り当惑する、その瞬間こそ勝利の鍵だ!

■詭道の計(WIZ)
敵陣が消耗して回復しようとしたら
「オブリビオンは破壊の象徴。聖母の祈りなんて嘘っぱちです。治るわけないでしょう」と、対象が共感できないようにして効果を打ち消す



「敵将大宝寺は討ち取られた! 敵陣を突き崩す好機は今ぞ! 各々方、一気に距離を詰めて刈り取れ!」
 いつの間にか転送されていたルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)が采配を振るっている。
「とはいえ射撃兵相手に無策に行けばただの的。槍兵は盾を構えて密集陣形突進、銃兵と弓兵は断続的に援護するのです」
 槍兵は槍衾を作り正面から街道を進み、弓兵は槍兵の頭越しに敵を狙う。
 銃兵は射線を確保するように移動しつつ槍兵達を援護した。
「……敵が隊列を整えたは動かぬ的、狙うは容易い」
 切支丹女武者達が銃陣地を築いているということは、それ以上進軍しては来ないということだ。
「対しこちらは突撃兵と援護兵、的は二つ。援護兵を無視すれば撃ち減らされて陣容が薄くなる。槍兵を無視すれば距離を詰められ蹂躙される」
「それならば的が三つあれば更に有利ですね」
 そう言ってミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)が単騎で飛び出して行く。
「『切支丹女武者』ですか。言葉的に言うと『切支丹』は徳川綱吉以降に使用されるのですが、渡来人を信長が魔法で召喚したサムライエンパイアの世界では違うのでしょうね」
 ミスティルは銃兵達とは反対方向から槍兵を追い抜く様に回り込んで行った。
「さて、『戦いは数ですよ』と言った手前、相手の数を確実に減らさないといけませんね」
 隊列を組んでおらず超人的な脚力を持った猟兵であるミスティルは突出して行く。
 敵前線まで目測でおよそ100メートル。
 まだユーベルコードの射程に捉えられてはいない。
 猟兵の足なら数秒に満たないが、敵側も一斉射による弾丸の雨を向けるのに十分な時間だ。
 金色のオーラが描く軌跡を利用した残像、それでも避け切れないものはオーラで受ける。
 残り50メートル。
 オーラを貫通されてはいないが、無数の銃口から撃ち出された弾丸を接近するほど、避けられる数は減っていった。
 走る足は止まらないものの、これは防具の上から鈍器で叩かれ続けているようなもの。
「終焉の吹雪を、その身に受けよ」
 そして遂にミスティルはファイナル・ブリザードの射程に敵陣を捉えた。
 何本もの巨大な氷柱の様な矢が敵銃撃陣地の一角を吹き飛ばす。
 第二波、第三波と繰り出される氷の矢が敵陣をどんどん削っていった。
 敵は負傷した切支丹女武者を後方に下げ、祈りによって治療しようとする。
「オブリビオンは破壊の象徴」
 そこへ朗々とした声が響いた。
「聖母の祈りなんて嘘っぱちです。治るわけないでしょう」
 槍兵部隊の形成する陣頭まで来たルドルフが、詭道の計を込めた言霊で切支丹女武者達を揺さぶる。
 治癒の祈りは力を失い、敵の負傷者の戦線復帰を阻害することに成功した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハロ・シエラ
余り射撃武器を相手にするのは得意ではありませんが、かと言って一人逃げる訳にも行きません。
何とかやってみましょう。

まず可能な限りの【早業】で戦闘準備をし【先制攻撃】を仕掛けます。
置き盾を【ジャンプ】で飛び越え、敵陣に飛び込めるといいですね。
敵が自分の味方への誤射を気にしようと気にしまいと、少しは有利なはず。
敵が刀を抜くとしても、銃相手よりはやりやすい。
比較的味方への気兼ねなく撃てそうなトリモチ弾は【第六感】なりでかわさなければなりませんけどね。
飛び込んだ瞬間の攻撃を一波凌ぎ、次はユーベルコードを。
逃げ切れる範囲の攻撃ではないでしょう。
もっとも、私も味方を巻き込まない様にしないといけませんが。


アララギ・イチイ
置き盾ねぇ
それは地面の下からの攻撃に意味のある代物なのかしらぁ?

【追加武装コンテナ~】を使用よぉ
特殊潜航艇を発進させて、地面の中に【早業】で潜航、【ダッシュ】で敵を包囲する位置に移動、【聞き耳】で地上の音を聞き分けて【誘導弾】の地中魚雷を【一斉発射】、地面下から敵を攻撃よぉ
後、城門側に包囲陣形を敷いた潜航艇は発射管から機雷を放出して機雷源(地雷原)を構築、逃走経路を塞いでおきましょうかぁ

私は魔術刻印の効果で上空に飛行、【迷彩】を展開して姿を隠蔽して、上空から105㎜リニア榴弾砲の砲弾を発射、爆風による【範囲攻撃】の【吹き飛ばし】で攻撃するわぁ
一応、対空攻撃を警戒してシールドで【盾受け】用意よぉ



「置き盾ねぇ。それは地面の下からの攻撃に意味のある代物なのかしらぁ?」
 アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)は追加武装コンテナ・特殊潜航艇を発進させた。
 置き盾は厚板を使った矢や銃弾を想定したものであり、足許からの攻撃には対応していない。
 当然地中魚雷になど備えている訳がなく、無防備に一斉射による土煙によって巻き上げられる様に、切支丹女武者達は宙を舞った。
 地中魚雷を撃ち終えた特殊潜航艇達は切支丹女武者達の後方に地中機雷を散布。
 知らぬ間に地雷原を敷かれて退路を断たれる。
「これで駄目押しよぉ」
 特殊潜航艇を指揮する為、特殊迷彩で隠れつつ敵陣上空を浮遊していたアララギが、敵に甚大な損害を与えられたと見て105mmリニア榴弾砲を構えた。
 地中もどうしようもないが、頭上から電磁加速された榴弾を撃ち込まれては堪らない。
 木の葉の様に舞い散る切支丹女武者達。
 それでもどこから攻撃して来ているかわからない地中よりはマシである。
 切支丹女武者達はアララギに銃口を向けて対空射撃を始めた。
「一時撤退ねぇ」
 敵陣地に大打撃は与えられたが壊滅させられた訳ではない。
 流石にすべての銃弾を円盾で防ぎ切ることはできず、アララギは後退を余儀なくされた。
「余り射撃武器を相手にするのは得意ではありませんが、今なら好機と見ました」
 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)が槍兵の間から飛び出し、置き盾を一息に跳び越える。
 度重なる爆撃で陣地が混乱する中、接近戦を得意とする前衛猟兵の突入に戦慄が走った。
 ハロが小柄であることも手伝って、咄嗟に銃身の長い火縄銃をハロに向けることが遅れる。
「これは逃げ切れる攻撃ではありませんよ!」
 小狐の名を冠し妖狐の炎と霊力を宿したレイピアが、その力を発揮する。
 ハロの繰り出した薙ぎ払う様な斬閃は、三日月の様な軌跡を残し、投射された炎は渦となって敵を燃やし尽くした。
「さて、次にいきましょうか」
 敵が炭化して倒れたことを確認し、ハロは姿勢を低くしながら次の銃撃隊に向かって襲い掛かって行く。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ガルディエ・ワールレイド
城攻めに来たんだろ?
良いぜ、歓迎してやるよ。

◆戦闘
武装は《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流
遠距離戦では幻影弓スティラに持ち替え
武器には雷の《属性攻撃》付与

敵陣の前で【万の軍勢】を発動
城塞の城壁から主に弓(一部にマスケット銃)による矢弾を大量に浴びせる。味方にも適時援護を。
置き盾VS城塞の陣地ハンデマッチだ。
敵が無謀にも戦いを続行するなら受けて立ってやる。

後退するなら軽騎兵や重騎士を繰り出して追撃。城塞からの射撃は続行。
追撃時は俺も城塞で騎馬を調達して先頭に立つぜ。
飛んでくる弾丸を《武器受け》で払い、《念動力》で止める
「三段撃ちの真価は陣形を取って待ち構えてこそだ」



「城攻めに来たんだろ? 良いぜ、歓迎してやるよ」
 街道の中心、敵陣の前線でガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は万の軍勢(ブレイブ・アーミー)を発動した。
 ガルディエの想像する無敵の城塞が、切支丹女武者達の目の前に創造される。
「さあ、置き盾VS城塞の陣地ハンデマッチだ。てめぇらが無謀にも戦いを続行するなら受けて立ってやる」
 火縄銃では城壁に傷を付けることも難しい一方で、城壁から弓兵と銃兵が矢弾を雨の様に浴びせ掛けた。
 これでは埒が明かず一方的に削られるばかり。
 前線の切支丹女武者達は銃撃陣地を撤収して後退を始める。
 敵が後退して行くのを見て、城塞の門が開いていく。
 城門からは追撃の為に軽騎兵や重騎士達が現れた。
 その先頭には軍馬を駆るガルディエの姿。
 後退しつつも切支丹女武者達は敵将を討つチャンスと筒に込めた弾を撃つ。
「三段撃ちの真価は陣形を取って待ち構えてこそだ」
 それをガルディエは魔槍斧ジレイザで事もなく打ち払った。
「さあ、征くぞ!」
 そして騎兵達による蹂躙が始まる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鞍馬・景正
三段撃ち、か。
しかし長篠の勝利はそれ以外の様々な要因が合わさって得たもの。

火縄だけで再現を狙おうというなら、その隙に付け入らせて頂く。

◆戦闘
【鬼騎乗崩】にて打ち破ります。
味方の兵たちには、私が敵を混乱させた隙に切り込むよう依頼。

そして愛馬に【騎乗】して突撃。
発砲の瞬間を【見切り】、そのまま戦列の中央まで跳躍。

敵陣に飛び込み、刀を【怪力】のまま振るって、斬撃の【衝撃波】による【2回攻撃】と【範囲攻撃】で攪乱。

此方を銃撃する気配を【第六感】から察すれば、もう一度跳躍して回避いたしましょう。

そうしている内に首尾良く味方たちが火縄の殺し間を踏破してくれれば、後は内と外から撃滅にかかりましょう。



「三段撃ち、か。しかし長篠の勝利はそれ以外の様々な要因が合わさって得たもの」
 鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)は愛馬に跨り、槍を持った侍達を率いて城塞を回り込む。
 視界に入って来たのは味方の猟兵達の手によって大打撃を受けた敵の銃撃陣地だ。
「火縄だけで再現を狙おうというなら、その隙に付け入らせて頂く」
 それでも壊滅ではない。
 普通の軍勢なら三割も削られれば瓦解している。
 オブリビオンだからか、信仰からか、切支丹女武者達は未だに踏み留まって銃口を向けてきていた。
 急造の銃撃陣地とはいえ、十全であれば騎馬による突撃は難しかったかもしれない。
 しかし今となっては散発的な射撃しか行えない敵の動きを見切ることは、景正にとっては容易いことだった。
 景正は残った切支丹女武者の一隊に近付くと、発砲のタイミングを読み切って愛馬『夙夜』を跳躍させる。
 敵第二陣が射撃態勢に入る前に、戦列中央に着地。
 素早く振るわれた濤景一文字が切支丹女武者達の首を刈り取った。
 そのまま風車の様に愛刀を振るい続ければ、斬撃は衝撃波となって刃の届く範囲を伸ばす。
 景正がいくつかの銃兵隊を切り崩したところで、侍達の本隊が切支丹女武者達へと切り込んで行く。
「あとは敵将を討ち取るだけですね」
 街道の戦いの趨勢はここに決したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『今川・義元』

POW   :    火燕弓
【飛行する弓ユニットから火矢】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    黄泉津返し
戦闘用の、自身と同じ強さの【屍人槍兵】と【屍人弓兵】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    鬼神楽斬舞
【特殊な神楽舞】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【斬撃】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は政木・朱鞠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「猟兵のことを過小評価し過ぎていたか」
 今川・義元の側には少数の手勢しか残っていなかった。
 兵の大半は大宝寺・桃に付いて猟兵を討ち取るべく動いたが、結果は返り討ち。
「骸の海から還ってみれば、皮肉なことに尾張のうつけの手駒のひとつ」
 桃の武力と銃兵の数で押せばなんとかなるだろうという目算が、猟兵達を甘く見ていたという結果だ。
「過去からの影法師とはいえ、国を取らねば始まらぬ」
 義元の目に諦めの色は窺えない。
「徳川の世を脅かすにしても、織田に叛逆するにしても、天下を取るにはまず国が要る」
 此度の顕現はそれを叶えるのにも都合が良い。
「ここを凌げばまだ目もあろう」
 順調に進んでいた城攻めも猟兵の介入があったのか旗色が悪いように見えた。
 最後に残り手柄を上げる為にも、まずは目の前の猟兵と義元は刀を構え戦場を見据える。
ミスティル・エンドウ
「他の戦場で頑張って戦っているみなさんに負けないように、私も頑張りましょう。」「この戦場の大将は、『今川・義元』ですか。気を引き締めていきましょうか。」
【WIZ】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【火炎耐性】【激痛耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【属性攻撃】の【黄昏の魔法弾】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『今川・義元』を【2回攻撃】します。
「やっぱり戦いの勝敗は、守りたい気持ちや助けたい気持ちを持つ人たちの数ですよ。」「自分の私利私欲だけでは、私達猟兵に勝つことはできませんよ。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


ハロ・シエラ
なるほど、剣士でありながら術師でもあるようですね。
剣での戦いであればいざ知らず、術は厄介です。
何とか使わせずに倒したい所ですが……どうでしょうね。

とにかく何とか【先制攻撃】を仕掛けたい所です。
ユーベルコードによって風を放ち……当たらなくても構いません。
寧ろ相手に避けさせた方が【フェイント】になるかもしれません。
私が速く動けるようになるので【残像】を残す程の【早業】で動き、敵の神楽舞による攻撃を受けないように撹乱します。
見られていても、それが残像であれば私自身には攻撃は当たらないでしょうから。
その様に回避しながら動きを【見切り】接近して【鎧無視攻撃】を仕掛けます。
どんな鎧でも、貫いて見せます!



「この戦場の大将は、『今川・義元』ですか。気を引き締めていきましょう」
「剣士でありながら術師でもあるようですね。剣での戦いであればいざ知らず、術は厄介です」
「剣の間合いに入るまでの援護は私が承りましょう」
 ミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)とハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は今川・義元の姿を視界に収める。
 数こそ多くないものの銃兵もまだ残っており近付くことは簡単ではない。
「他の戦場で頑張って戦っているみなさんに負けないように、私も頑張りましょう」
 ミスティルは金色のオーラから魔を討ち破る矢を形作った。
 それら黄昏の魔法弾は矢弾の雨となって義元の周囲に降り注ぐ。
 義元を守る様にしながら、火縄銃を構えていた切支丹女武者達が怯んだ。
「ミスティルさんが作ってくれたこの隙、活かしてみせます!」
 ハロのレイピアから繰り出された空を裂く様な斬撃による暴風が義元達を襲う。
「涼風が見晴らしをよくしてくれたようだ」
 避け切れなかった切支丹女武者の何人かが血霧と化すが、義元に焦りの色はなかった。
 義元の鬼神楽斬舞は遠くの敵に斬撃を放つユーベルコード。
 その間合いは優に水平線を超える。
 この遮蔽物のない街道で逃げ場などない。
「いくら見られていても、それが残像であれば」
 嵐の出撃の余波で地表に残った風に乗り、ハロは残像する程の速度で滑る様に走った。
 一瞬前までハロがいた場所を斬撃が通り抜ける。
 しかし距離が近くなるほど、斬撃の密度は増し、ハロの体に細かい傷を刻んだ。
「どんな鎧でも、貫いて見せます!」
 遂にハロの細剣が義元に届く距離まで踏み込む。
 それは斬撃の竜巻に飛び込む様な決死の一撃。
「見事な先駆けであった。しかしもう容易くこの首をくれてやる訳にはいかないのでな」
 だがそれを義元の剣技が上回り、ビリビリと空気を震わせながらハロの一閃を受け止めた。
「戦いの勝敗は、守りたい気持ちや助けたい気持ちを持つ人たちの数ですよ」
 返す刀がハロの首を斬り落とそうとしたその時、黄昏色の魔法の矢が再び義元に襲い掛かる。
「仕留め損ねたか」
「自分の国を取ろうという私利私欲だけでは、私達猟兵に勝つことはできませんよ」
 ミスティルの援護射撃によって生まれた隙に、ハロが安全圏まで離脱する時を稼げたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アララギ・イチイ
これがラスボスかしらぁ
手早く倒してその辺の茶屋で3時のおやつにしましょうかぁ

【禁忌薬~】を使用よぉ
薬を【早業】で投与、【空中戦】の技能で補正して上空に飛行、【範囲攻撃】の技能を応用して広範囲に霧を放出、【念動力】で気流を操作して相手の視界を塞ぐわぁ(UC対策
敵の位置はシールドシステムのセンサー類、及び【聞き耳】で索敵、捕捉後に40㎜グレネードランチャー×8を【念動力】で操り、爆発物による【範囲攻撃】で仕留めるわぁ(敵味方識別注意

ちなみに近接された時を想定して、霧を凍結させて作った透明な盾(攻撃の軽減効果有)を自分の周囲に展開、【盾受け】の用意と、近接武器での【咄嗟の一撃・カウンター】用意よぉ



「これがラスボスかしらぁ。手早く倒してその辺の茶屋で3時のおやつにしましょうかぁ」
 その言葉の通り戦場に辿り着くと、アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)は『禁忌薬・天狗薬』を自らに投与した。
 アララギは翼人の因子を強制的に励起し転身する。
 翼が生えると同時に羽ばたき、空中から戦場を一望した。
「まずは目眩ましよぉ」
 高範囲に散布された霧が戦場を覆い尽くし、戦場にいる者達の視界を塞いでいく。
 今川・義元のユーベルコードは神楽を舞いながら視認している者へ斬撃を飛ばすというもの。
 その射程は長く、視界に入ってしまえば逃れることはできない。
「考えたものだ。それならばこの霧、すべて払わせてもらおうか」
 義元は鬼神楽斬舞で霧の発生源、アララギのいる方向に向けて斬撃を乱発した。
「時間が稼げれば十分なのだわぁ」
 アララギは霧を放出しながら、前面の霧を凍結させ盾を形成、展開した。
 直接自分を狙った斬撃でなければ、本命の攻撃を準備するまで攻撃を逸らすことは容易い。
「そぉれ、一斉射よぉ」
 アララギ側からは多機能シールドシステムの赤外線カメラ等で義元の位置は捕捉している。
 8本の40mmグレネードランチャーを念動力で浮遊させ義元を爆撃した。
「これが異世界の兵器というものか。戦のあり方も変わるというものだな」
 殺気に反応して斬撃で迎撃しようとするが、8発の榴弾をすべて防ぎ切るのは不可能である。
 義元は少なくない手傷を負ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鞍馬・景正
ここまでは良し。
そして後は敵将の首――今川義元公ならば相手取るに聊かも不足なし。

◆戦闘
義元公の姿を補足次第、【騎乗】したまま接近。
弓にて迎撃されれば、狙いを【見切り】、もしくは【第六感】が警鐘を告げるのに従うまま回避。

困難な場合も直撃のみは避け、多少の炎や熱は【火炎耐性】にて堪え突き進む。

そして太刀打ちの間合にまで持ち込み、【太阿の剣】を全霊の【怪力】と、疾走の勢いを乗せた【早業】で打ち下ろしましょう。
剣撃の【衝撃波】にて、その野心ごと骸の海へとお返し致す。

義元公が戦乱の時代で最も優れた英傑であった事は疑いの余地なし。
だが嘗ての信長公や、今も我ら猟兵を侮ったが運の尽き。
確実に仕留めさせて頂く。



「ここまでは良し。そして後は敵将の首――今川義元公ならば相手取るに聊かも不足なし」
 鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)は愛馬『夙夜』に跨り、今川・義元の姿を認める。
「義元公が戦乱の時代で最も優れた英傑であった事は疑いの余地なし」
 景正は街道を一直線に夙夜を駆って、義元のもとへ向かった。
 残った銃兵が火縄銃を撃ち、義元は火燕弓を放つ。
 並の馬であれば、銃声や火矢の炎に怯むこともある。
 しかし夙夜は怯む様子など一切なく、景正の手綱に従い攻撃を避けた。
 正に人馬一体の疾走である。
「だが嘗ての信長公や、今も我ら猟兵を侮ったが運の尽き」
 頭上を飛び回り、あらゆる間合いから火矢を射掛けて来る火燕弓。
 景正はたとえ背後からであろうとも、火矢をことごとく切り払っていった。
 切り払う度に火の粉が散るが、それを意に介する景正と夙夜ではない。
「確実に仕留めさせて頂く」
 そう言って景正は夙夜から飛び降りた。
 義元までの距離はおよそ3間。
 太刀打ちの間合いまでほんの一息である。
「この一刀を以て何物をも断ち切らん!」
 構えは大上段。
 稲妻の様な速さで踏み込んだ景正は、その一太刀に全身全霊を賭けた。
「くっ……!」
 それを刀で受けようとした義元の背に悪寒が走る。
 この斬撃を刀で受ければ刀ごと両断されるという確信に近い予感。
 咄嗟に躱すことを判断して身を捩るが、義元の左腕は肩の根元から切り落とされた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガルディエ・ワールレイド
そんな状況になっても野望を捨てない心意気は嫌いじゃないぜ
だからといって手加減なんざしねぇが
天下を狙うっていうなら、見事越えていきな!

◆戦闘
武装は《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流
敵の攻撃は《見切り》回避か、《武器受け》で対処
防御も回避も難しい状況では相打ち上等で《捨て身の一撃》

【火燕弓】対策
敵との交戦中に、頭上を取られるのは避けてぇな
【竜神領域】を使用して《空中戦》機動、《念動力/範囲攻撃》で空中を掻き乱して弓ユニットから先に破壊するぜ。その後に急降下しながら今川義元へ攻撃
弓ユニットが次々に出てくる場合は仕方ねぇから、高速起動で的を絞らせないようにしつつ敵本体へ猛攻



「そんな状況になっても野望を捨てない心意気は嫌いじゃないぜ」
 配下の数は極僅か。
 左腕を肩口から失い、具足も血と土に汚れている。
 ガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)が見た今川・義元は既にそんな状態であった。
「だからといって手加減なんざしねぇが、天下を狙うっていうなら、見事越えていきな!」
 そう吠えてガルディエは竜神領域を発動する。
 義元の目が絶望に染まったものではなかったからだ。
 ガルディエは念動力を使った加速で突進すると、魔槍斧ジレイザと魔剣レギアによる二刀流で猛攻を仕掛ける。
 それを義元は押されながらも刀で受け続けることで致命傷を避けた。
 左腕がないことで僅かにバランスが取れていない。
 左腕がないことで片手で刀を握っている。
 もし万全の状態であれば、竜としての権能で強化した自分と拮抗していたかもしれない。
 それを哀れむことはないが、微かに残念に思った。
「と思えば、油断も隙もねぇな!」
 ガルディエの視界の隅に炎の燕。
 全周囲から射掛けられる火矢をガルディエは空中に逃れることで回避する。
「まずはてめぇらからだな」
 宙を舞い火矢を放って来る火燕弓達を、ガルディエは竜神領域の飛翔能力を活かして1体づつ落としていった。
 火燕弓を操作している限り、義元は空中にいるガルディエを攻撃して来る手段はない。
 果たしてそうか。
 ガルディエの脳裏にそんな考えが過ぎる。
 最後の火燕弓をジレイザで叩き落とした直後、ガルディエは予感に従ってレギアを背後に振り抜いた。
 そこには刀を振り被った義元が迫っていた。
「おいおい、低く誘導されていたっていったって、ビルの3階はあるぞ」
 胴体を両断された義元の上半身と下半身が地上へと落下して行く。
 街道での戦いは義元を討ち取ったことで猟兵達に軍配が上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年07月26日
宿敵 『悪屋形『大宝寺・桃』』 『今川・義元』 を撃破!


挿絵イラスト