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蒼穹の塔と黒皇竜

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #クラウドオベリスク

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#アックス&ウィザーズ
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#群竜大陸
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#クラウドオベリスク


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●澄んだ空とそびえ立つ塔
 平原に先端が雲まで届きそうなほど高い塔が建っていた。
 しかしこの地域の人間はたとえ勇敢な冒険者であってもこの塔を眺めるだけで、決して近付くことはない。
 行商達もわざわざ遠回りをして塔を避ける。
 何故なら塔に近付いて帰って来た人間はいないからだ。
 塔の近くには強力なモンスターがいて、何人たりとも塔に近付くことを許さない。
 こうして邪悪なるクラウドオベリスクはモンスター達に守られることで群竜大陸の存在を隠し続けるのだった。

●グリモアベース
「お前達はアックス&ウィザーズの世界各地に『クラウドオベリスク』というものが存在していることを知っているな?」
 集まった猟兵達にラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は話し始める。
「その内のひとつを発見することができた。これを破壊することが今回の目的だ」
 邪悪なるクラウドオベリスクが群竜大陸の所在地を隠していることで、噂には聞こえても群竜大陸を発見することができないのだ。
「まずオベリスクに近付くと『氷雪の鷲獅子』という氷の力を操る強力なモンスターが襲い掛かって来る」
 並の冒険者はこのモンスターと遭遇しただけで生き残ることができない。
「コイツを排除したところで安心は出来ない。何故ならオベリスクの近くにはコイツより強力なモンスターが待ち構えているからだ」
 クラウドオベリスクを破壊させまいと最後の守護者が猟兵達の前に立ち塞がる。
「しかしどれほど強力なモンスターであっても、オブリビオン相手に後れを取るお前達ではないだろう? クラウドオベリスクを破壊して群竜大陸への道を切り拓くぞ」


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

 今回はクラウドオベリスクを破壊する為に、それを守るモンスター達を倒すことが目的です。

●他のPCとの参加
 迷子にならないように【名前(ID)】または【グループ名】をプレイング冒頭に記載していただけると助かります。
 またグループが4名以上の場合、リプレイを分けさせて頂くことが御座います。
 予めご了承下さい。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『氷雪の鷲獅子』

POW   :    極寒の風
【両翼】から【自身を中心に凍てつかせる風】を放ち、【耐性や対策のないものは氷結】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    爪による連撃
【飛翔してからの爪による攻撃】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    凍てつく息吹
【氷の息吹】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍らせ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シル・ウィンディア
氷が得意な鳥さんかぁ…
でも、わたし達の邪魔はさせないからっ!

基本は【空中戦】で飛び回って【残像】を生み出して【フェイント】も織り交ぜて撹乱機動っ!
大型だから、小回りは効かない!

対敵UC
被弾時は
【オーラ防御】を纏って、可変式攻防光盾の【盾受け】でカバー
オーラ・光盾には【属性攻撃】で火を付与
敵の凍てつく風に対する備えるよ

敵の攻撃を防いで、隙を見せたら
撹乱機動を行いつつ、接敵っ!

炎の【属性攻撃】を纏った光刃剣で【フェイント】を織り交ぜて攻撃して
敵が怯んだら【高速詠唱】と【全力魔法】のUCで一気に切り裂きますっ!

切り裂くは、肉体じゃなく、魔力や精神…
一撃必殺っ!
とまではいかないけど、痛手にはなるよね?



「氷が得意な鳥さんかぁ……でも、わたし達の邪魔はさせないからっ!」
 シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は飛行魔法を使いながら、クラウドオベリスクを目指して平原を進む。
『オオオオォォオオオォォォッ!』
 接近する者に気付いた氷雪の鷲獅子は、咆哮を上げながらシルに向かって来た。
「そんな大きな体で、小回りは利かないでしょっ!」
 飛翔する氷雪の鷲獅子を攪乱するように、シルはジグザグと方向転換しながら的を絞らせないようにする。
『オオオオォォオオオォォォッ!』
 焦れた氷雪の鷲獅子は両翼を広げ、極寒の風を広域に放射することでシルを捕えようとした。
「その攻撃は、対策済みだよっ!」
 可変式攻防光盾に炎の精霊魔法を宿らせることで、シルは凍てつく風を軽減する。
 火の属性を付与した光の盾の力で凍りつくことは避けられたが、光盾を前面に構えて風に当たる面積を最低限にしても、体の芯から震えるほどの寒さを感じた。
 氷雪の鷲獅子が極寒の風を放つ為に大きく羽ばたき、滞空状態にあるのを狙ってシルは一気に氷雪の鷲獅子の懐に飛び込む。
 火の精霊の力で炎の刃を形成した光刃剣『エレメンティア』による一閃を、氷雪の鷲獅子は再び大きく羽ばたくことで緊急回避した。
「本命はこっちだよっ! 切り裂くは、肉体じゃなく、魔力や精神……」
 四元素の力が集束して光の剣による斬撃、『エレメンタル・スラッシュ・エクステンド』が繰り出される。
「一撃必殺っ! とまではいかないけど、痛手にはなるよね?」
 翼を振り切って方向転換できない氷雪の鷲獅子を追撃して、シルの精神体を切り裂く一撃が叩き込まれた。
 オブリビオンであり鷲獅子(グリフォン)である幻獣にとって、精神体へのダメージは大きな痛手であり、氷雪の鷲獅子は苦鳴を上げながら大きく高度を落とした。

成功 🔵​🔵​🔴​

春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
「……大丈夫、あたしに任せて」

味方への氷の風や息吹は【絶対零度】の冷気【属性攻撃】で相殺。
「……そういうのは、あたしもできる」

自分の体を氷に変化させる【氷結耐性】があるため、冷気は効きません。
「……無駄。あたしに冷気や氷は効かない」

「同じ能力では千日手……となれば、物理攻撃しかない」
敵が飛翔したら、敵と自分の冷気で凍った地面に手を置き
「単純な質量ではそちらが上です……けど」
敵が急降下して来たら、周囲の冷気と地面の氷を【絶対零度】で操り、地面から巨大な氷柱を生み出し【カウンター】による【突き刺し】を放つ。
「『アイスファング』……あなたの爪よりも、あたしの牙の方が長い」


アネット・レインフォール
▼心情
うーむ…天高く聳えた謎の塔、か。
元冒険者の身としては、探求心をくすぐる物があるな。

時間があれば塔の内部をじっくり探索してみたい所だが、
今回は件の破壊を優先しないとな。

▼POW
葬剣をフード付のコートにして防寒対策。
周囲の岩陰や刀身を盾代わりにして少しでも威力の緩和を。

先ずは障害物を利用しながら冷静に攻撃動作を確認。
足で攪乱させつつ心臓か翼に狙いを定め、
緋槍で【天帝ノ貫穿槍】を放つ。

鎖で連結後は高速に巻き上げて地面に叩き落してみよう。
無理そうなら敢えて突っ込み、
すれ違い様と落下時にそれぞれ一太刀入れる。

他の猟兵がいるなら鎖を岩に巻き付け、
敵の移動を阻害するフォローも。

▼他
連携、アドリブ歓迎



「うーむ……天高く聳えた謎の塔、か。元冒険者の身としては、探求心をくすぐる物があるな」
 見渡す限りの平原に他に比較する対象もなく巨大な構造物があるというのは、如何にも重要なものであるかのように見える。
「時間があれば塔の内部をじっくり探索してみたい所だが、今回は件の破壊を優先しないとな」
 アネット・レインフォール(剣の異邦人・f01254)が塔を眺めていると、空中戦で撃墜された氷雪の鷲獅子が落下して来る。
 地上の猟兵に気が付くと、氷雪の鷲獅子は地面に激突する前に羽ばたいて体勢を立て直した。
「これは厄介だな……」
 アネットは葬剣【逢魔ガ刻】を綾織に束ねて即席のフーデッドローブにし、皎剣【忍冬白焔】や誓斧【蒼刻乃輩】を大地に突き立てることで遮蔽にするが、氷雪の鷲獅子が羽ばたく度に吹きつける冷気を防ぎ切るのは難しい。
 せめて身を隠せる障害物でもあればいいが、残念ながら頭上を取った氷雪の鷲獅子の視界から逃れられるような大きさの岩は平原になかった。
 氷雪の鷲獅子が極寒の風を放とうと翼を大きく広げるが、かじかんで思うように武器を握る手にも力が入らない。
「……大丈夫、あたしに任せて」
 極寒の風を吹き降ろそうとする氷雪の鷲獅子の前に、春日・氷華(氷の女王・f22182)が歩み出た。
「……そういうのは、あたしもできる」
 大地に叩き付け凍らせながら広がる極寒の風を、氷華は翳した手から絶対零度の冷気を放ち相殺する。
「……無駄。あたしに冷気や氷は効かない」
 真冬のように気温は急激に下がるが、極寒の風を氷華が相殺し続けることで二人の周りだけ扇状に凍結せずに済んでいた。
 元より自らの身体を氷に変化させることが出来る氷華に冷気による効果は少ない。
 氷華は絶対零度を淀みなく維持して、極寒の風と拮抗させ続けた。
「これ以上好き勝手させるか!」
 その隙にアネットは緋槍【月花舞狂】を投擲して天帝ノ貫穿槍を繰り出す。
 極寒の風を吹かせる為に地面から程近い高さを滞空していた氷雪の鷲獅子の片翼の中心を、緋の突撃槍が過たず穿ち貫いた。
 氷雪の鷲獅子の片翼は爆裂し、アネットの腕と闘気の鎖で繋がっていた。
「さあ、墜ちろ」
 アネットは闘気の鎖を巻き上げることで、氷雪の鷲獅子を自分達の方へと引き寄せる。
「単純な質量ではそちらが上です……けど」
 氷雪の鷲獅子は抵抗することを諦めて、むしろ引っ張られる勢いを利用して二人を押し潰すべく加速した。
「『アイスファング』……あなたの爪よりも、あたしの牙の方が長い」
 氷華は凍った地面に手を置き、周囲の冷気と地面の氷を絶対零度で操り、地面から巨大な氷柱を生み出す。
 アネットに闘気の鎖で繋がれ逃れることも出来ず、氷雪の鷲獅子に氷の大槍が突き刺さった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カタリナ・エスペランサ
やぁ、随分とお疲れのようだね
悪いけどこのまま仕留めさせてもらおうか!

UCは【天災輪舞】を使って加速、自慢の翼で《空中戦》を仕掛けるよ
敵の動きは《第六感+戦闘知識》で《見切り》先読み、距離を取って羽弾の《属性攻撃+マヒ攻撃+誘導弾+乱れ撃ち+スナイパー》で目や翼、急所を狙って撃ち抜いていこう。命中するたび羽に封じた炎を解放して焼き焦がすと同時、電撃で痺れさせて身動きを封じるよ

相手が接近戦を狙ってくるなら凍気は《氷結耐性+オーラ防御》で軽減、更に《咄嗟の一撃》で《念動力》をぶつけて拘束し《時間稼ぎ》
《早業+武器改造》でダガーに魔力を通して太刀に変形、火炎を纏わせて《怪力+カウンター》で叩き斬る!



「やぁ、随分とお疲れのようだね。悪いけどこのまま仕留めさせてもらおうか!」
 傷つき地に降りた氷雪の鷲獅子の眼前を、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が高速で滑空して行く。
 互いの攻撃の間合いに入ったところで天災輪舞を発動。
 カタリナは神殺しの蒼雷を纏い、氷雪の鷲獅子の死角へと加速しながら回り込む。
 神の雷の力を飛行に回した速度は、正に疾風迅雷の如く。
 氷雪の鷲獅子は嘴や爪で捉えるどころか、カタリナを目で追うこともやっとであった。
「さあ、どこから潰してほしい?」
 竜巻のように氷雪の鷲獅子の周囲を翻弄しながら、蒼雷の力を宿した羽の散弾を浴びせ続ける。
 羽の散弾は目に、翼に、背に容赦なく突き刺さり、内包する炎の魔力が氷雪の鷲獅子が常に纏う冷気を吹き飛ばすように焼き焦した。
『オオオオォォオオオォォォッ!』
 氷雪の鷲獅子は自らの周りを飛び回るカタリナを、その体躯で押し潰そうと垂直に飛び上がる。
 そして急降下して来る氷雪の鷲獅子の爪がカタリナに迫る。
 カタリナはそれを一瞬念動力で減速させた。
 必殺の爪撃が届くまでの数瞬、カタリナはダガーに魔力を通して太刀と成し、飛翔と同時に伸びた刀身で氷雪の鷲獅子を叩き斬る。
 氷雪の鷲獅子の斬られた傷痕から炎が噴き出し、血飛沫が蒸発した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リュカ・エンキアンサス
まだ少し暑いから
涼しいのなら、それはそれでいいかな

ざっと見回して遮蔽が取れそうなところを幾つか探しておく
で、なるべく隠れながら撃つ
基本は翼の付け根や爪なんかを狙って
同じところから撃ち続けたら場所が割れるから、ある程度攻撃したら移動、を繰り返す
近くで戦っている猟兵がいれば援護射撃で敵の動きを封じるように動いていけたら
遮蔽が無いところならそれはそれでそのまま撃ち倒す

敵の攻撃は絶望の福音で回避。なるべく第六感も使いつつうまく立ち回れればいい
あんまり派手な攻撃は持ち合わせてはいないけれども、地味に着実に削っていければいいかな
勿論機会があればその眉間に銃弾を叩き込めたらいいけれど
派手なのは他の人に譲るよ



「まだ少し暑いから……涼しいのなら、それはそれでいいかな」
 リュカ・エンキアンサス(蒼炎の・f02586)は伏せながら愛銃『灯り木』のスコープを覗き込む。
 氷雪の鷲獅子は仲間の猟兵達との戦いで弱り、呼吸の度に大量の血を流していた。
 草むらに伏せながら、リュカは慎重に鷲獅子の様子を覗う。
 そこに手負いの相手への油断はない。
 この平原で一度見付かれば、氷雪の鷲獅子の高い視点から身を隠すのは難しい。
 大型モンスターを力押しで倒せる高火力の手段を持たないリュカにとって無駄撃ちは許されない。
 不用意な手を打てば窮地に立たされるのはリュカの方だろう。
 ゆっくりと息を吐き切り、引鉄を弾いた。
 銃弾は針の穴を通すような精密さで鷲獅子の翼の付け根を撃ち抜く。
『オオオオォォオオオォォォッ!』
 苦痛に吠える氷雪の鷲獅子と目が合った。
 怒りに染まった瞳がリュカを捉える。
 氷雪の鷲獅子が飛び掛かり、その鋭い爪が死神の鎌のようにリュカを切り裂くのは一瞬だろう。
 しかし氷雪の鷲獅子の脚が撓み、跳躍するより一拍前、リュカは鷲獅子の潰れた目の方へ躊躇なく転がった。
 氷雪の鷲獅子の爪は一瞬前までリュカがいた場所を深く深く抉る。
 そして見える方の目でリュカを再び捉えようとした。
 そう、そこまでは視えている。
 灯り木の銃口はピタリと鷲獅子の眉間に照準されていた。
「もらったよ」
 一発の銃声と共に鷲獅子の巨体は傾ぎ、崩れ落ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『兵士』

POW   :    ハードスラッシュ
【剣による攻撃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ペネトレイト
【槍】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    無慈悲の乱雨
【10秒間の集中】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【雨の如く降り注ぐ矢】で攻撃する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●亡国の軍勢
 氷雪の鷲獅子を倒しクラウドオベリスクに近付くとその変化は起きた。
 墓穴から起き上がるように、甲冑を着た兵士達が大地から現れる。
 その数は見渡す限りの平原を埋め尽くすほど。
 1体1体から強力なオブリビオンの気配はしない。
 しかし数が数だ。
 平らな平原を穴だらけの悪路にするほどの数の兵士を突破してオベリスクに近付くのは容易ではない。
カタリナ・エスペランサ
なるほど、御大層な団体さんだ
だったらアタシも手勢を呼ばせてもらおうか!

敵の剣や槍の間合いに入らないよう上空に舞い上がって《空中戦》、飛び道具は《オーラ防御+属性攻撃+吹き飛ばし》の要領で炎と風をバリア代わりに纏って防ごう

アタシからも羽弾の《属性攻撃+マヒ攻撃+範囲攻撃+制圧射撃+恐怖を与える》で牽制・攪乱しながら詠唱と共にUC【暁と共に歌う者】を発動。
《歌唱+精神攻撃+催眠術+誘惑》で幻惑の歌声を響かせる不死鳥たちをそのまま集団に突撃させるよ

劫火の身体に物理攻撃は効果が薄いし、その灼熱は防具の隙間から入り込んで内部も焼き尽くす
個々の戦力は高くないならこっちも合体させずに数で攻めた方がいいかな



「なるほど、御大層な団体さんだ。だったらアタシも手勢を呼ばせてもらおうか!」
 囲まれれば流石に不利になると、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は剣と槍の間合いから逃れる為に上空に舞い上がる。
「我在る限り汝等に滅びは在らず、即ち我等が宿願に果ては無し――来たれ我が眷属、焔の祝福受けし子等よ!」
 召喚されたのは劫火の身体を持ち灼熱の翼を広げた不死鳥――暁と共に歌う者(カーディナル・ファミリア)。
 その数は優に50を超えており、カタリナの号令で一斉に兵士達に襲い掛かる。
 兵士達も剣を振るい、槍を構え、矢を射掛けるが、不死鳥の劫火の身体に金属製の武器による物理攻撃の効果は薄い。
 更にプラズマの刃と化した翼から繰り出される灼熱の斬撃を、板金鎧で防ぎ切ることは難しい。
 鎧の隙間から入り込んだ熱に炙られて、不死鳥達と交戦した兵士達は次々と倒れていった。
「この様子なら、このまま合体させずに数で攻めた方がいいかな」
 飛来する矢や投槍を炎と風の障壁で遮りながら、カタリナは戦場を俯瞰した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
鳥さんの次は兵士さん達か…

誰が相手でも、行く手を阻むなら乗り越えていくだけっ!

相手は人数が多いし、攻撃はヒット&アウェイの
一撃離脱式で行くよ

【空中戦】で飛び回って、【残像】を生み出して
【フェイント】を駆使して、攪乱機動を行うよ
うまく、残像に騙されてくれたらいいんだけどね

敵の攻撃は、上記の攪乱機動を駆使して
【第六感】で感じて【見切り】で回避

攻撃は、光刃剣を束ねて大剣モードにして
払い抜けのように敵陣をかく乱しながら移動攻撃を行うよ

敵が固まるように動き回って、まとまったら…

【高速詠唱】の【全力魔法】のUCを使用っ!
まとめて、ふきとべーっ!!

あ、効果範囲外の敵には
腰部の精霊電磁砲の【範囲攻撃】で攻撃ね



「鳥さんの次は兵士さん達か……誰が相手でも、行く手を阻むなら乗り越えていくだけっ!」
 シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は放物線を描くような軌道で、弓兵達が放つ矢を振り切りながら、敵の密集している場所へと着地する。
 そして飛行速度を乗せつつ両手に持った柄を揃えて、幅広の大剣のような光刃で兵士達を斬り払った。
 そのまま振り切った勢いで半回転、方向転換して勢いよく大地を蹴る。
 構えた光の刃で兵士達を切り裂きながらシルは戦場を駆けた。
 敵の一画を纏めるように、ぐるりと敵陣を円形に切り取ると再び宙に跳ぶ。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ!」
 光刃剣を風精杖『エアリアル』に持ち替え、精霊の力を集束し敵集団に狙いを定めた。
「まとめて、ふきとべっ! ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト!」
 複合属性の魔力砲の魔力砲が着弾地点にいた兵士達を跡形もなく吹き飛ばす。
「それでこれはおまけっ!」
 効果範囲外にいた敵を素早く精霊電磁砲『エレメンタル・レールキャノン』で薙ぎ払う。
 一瞬の内に大量の兵士達を倒すが、オベリスクの裾野にはまだまだ視界を埋め尽くすほどの兵士達が残っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
天空城が発見されて、この世界も騒がしくなってきた。あまり敵が多いとこの後の戦争が大変だ……。

即UC発動
【全力魔法、祈り】
10秒間もありゃ十分だろう
その矢も含めて無機物みんな巻き上げろ
見せる幻はこの地の英雄が、勇猛果敢に敵に立ち向かう姿
昔の勇者でも呼び起こそうか。そうして敵の注意を惹こう。そのまま、油断した所をUCの衝撃波で一切合切をなぎ払い攻撃する。

オーラ防御常時発動
もし上記の対策が失敗したら、第六感で敵の攻撃を見切り光の鎖で早業武器受けからのカウンターなぎ払い
もしくは念動力で矢を片端から叩き落とし、砂利を巻き込んで嵐と化し敵にぶつける。


ユーフィ・バウム
数は厄介ですが、
数で屈する私たちではありませんよ
ですよね!

培った【戦闘知識】、天性の【野生の勘】を駆使し
敵の動きを把握
基本は【なぎ払い】と【衝撃波】で
多くの敵を巻き込むよう攻撃

孤立や突出を避け多くの敵から狙われないように戦う
敵の攻撃は致命的な一撃を避けた上で
【オーラ防御】で受け凌ぐ

敵が槍による近距離での必殺の一撃を狙うなら、
【力溜め】つつ【見切り】、
【カウンター】の《トランスバスター》!
めいっぱい力強く叩き込む
残念ですが、この間合いは私の間合いですからっ

UC使用後は【ダッシュ】で離れ、残る敵から
集中攻撃を受けないように注意します

数を減らしていきつつ、徐々に仲間と包囲するように動き
殲滅を狙います



「天空城が発見されて、この世界も騒がしくなってきた。あまり敵が多いとこの後の戦争が大変だ……」
「数は厄介ですが、数で屈する私たちではありませんよ。ですよね!」
「当然。それを思い知らせるためにも、時間稼ぎを頼めるかな?」
「任せてください!」
 鈴木・志乃(ブラック・f12101)がユーベルコードの発動準備をしている間、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)が颯爽と敵陣に突っ込んで行く。
 一族の戦士として培ってきた戦闘知識と天性の野生の勘を駆使して、押し寄せて来る敵軍の動きを読んで捌く。
 両手剣というよりは戦槌のようなディアボロスで、片っ端から近付く敵を薙ぎ払う。
「ここは通しませんよ!」
 迫り来る槍衾をユーフィはディアボロスを大地に突き立てることで抉じ開け、その隙間に踏み込んで行った。
『…………!』
 懐に飛び込んで来たユーフィ相手に、兵士は咄嗟に剣を振り上げる。
 オブリビオンの兵士は、この世界の冒険者や騎士に比べても特別強い訳ではない。
 しかしオブリビオンである以上はユーベルコードを行使することが出来る。
 ハードスラッシュによる必殺の切断力を持った一撃が、ユーフィに向かって繰り出される。
 ユーフィはそれを擦れ擦れで見切って回避した。
 髪が一房宙に舞い、掠り傷から一筋赤い血が滲む。
「残念ですが、この間合いは私の間合いですからっ!」
 それでも得意な距離に持ち込んだユーフィは、カウンターにトランスバスターを目一杯力強く叩き込んだ。
 直撃を受けた兵士は砲弾のように吹き飛び、仲間を巻き込んで将棋倒しになる。
「これだけありゃ十分だろう」
 弓兵達が雨のように撃ち込んで来る矢を、志乃は流星群(メテオストリーム)ですべて変換していく。
 無機物はかつて群竜大陸を目指した英雄達、もしかしたら在りし日の兵士達と戦いを繰り広げたかもしれない歴戦の勇者達の幻想となって、兵士達に襲い掛かって行った。
 兵士達が幻想の姿に怯んだところで浄化の風が吹き荒れ、巻き起こる衝撃波が一気に広範囲の敵を叩きのめす。
 志乃とユーフィの前後衛の連携が上手くハマり、最小限の消耗でオベリスクに向かって兵士達を倒しながら進むことが出来た。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

春日・氷華
氷の力を操る寡黙な少女。
前線に立ち、その防御能力と制圧力で味方をサポートします。

能力封じのマントと手袋を取りながら、敵陣に走り込みます。
「……ここは任せて」
敵が攻撃してきたら【無敵城塞】を使用。

味方への攻撃を含む無数の矢による範囲攻撃は、触れたものを凍らせる冷気【属性攻撃】を放って無力化します。
「……無駄」

敵が剣による攻撃をしたら無敵城塞からの【カウンター】を使用。攻撃を受け止めつつ、身体に触れた剣を凍らせていき敵の体ごと凍結させます。
「……物理攻撃は効かない」

槍の攻撃が体を貫いたら【激痛耐性】で耐えつつ、槍ごと傷口を凍らせる。
「……残念」
敵の体に触れて絶対零度で凍らせます。
「……さよなら」



「……ここは任せて」
春日・氷華(氷の女王・f22182)は熱を遮断し能力を封じる外套と手袋を取りながら、敵陣に向かって走り込んだ。
「……無駄。物理攻撃は効かない」
 敵陣の真っ只中で無敵城塞を発動した氷華に向かって雨のように無数の矢が飛び、触れる端から冷気によって凍っていく。
『…………!』
 微動だにしない氷華を囲んで、抜刀した兵士達が刀剣を上段に構えた。
 ユーベルコードの力を宿した刃が一斉に振り下ろされ、動くことの出来ない氷華の超防御モードとハードスラッシュの切断力の間で火花が散る。
「……残念。……そして、さよなら」
 氷華を切断しようとしていた刃が体表と触れたところから凍っていき、そのまま冷気が届く範囲の兵士達の自由を奪っていった。
 しかしそれはこの戦場にいるすべての兵士達ではない。
 後続の兵士達が槍を構え、氷華を串刺しにすべく槍衾を並べて突撃を仕掛けた。
 それも氷華の無敵城塞を貫く前に氷像を増やす結果に終わり、兵士達が無謀な挑戦を繰り返している間にオベリスクへと向かう猟兵達の道が開けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『黒皇竜ディオバルス』

POW   :    黒皇竜の一撃
単純で重い【自身の爪や尻尾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    インフェルノ
【口から放つ「地獄の炎」】が命中した対象を燃やす。放たれた【紅蓮の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    カタストロフィ・ノヴァ
【極大規模の球形の大爆発】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はノエル・スカーレットです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●黒き守護竜
『よくぞここまで来た、定命の者達よ』
 上空よりゆっくりと羽ばたきながら、巨大な黒い竜がクラウドオベリスクの麓に降りて来る。
『我がこの守りを任されてから、ここまで辿り着いた定命の者は汝らが初めてである』
 着地するだけで大地は揺れ、翼を羽ばたかせるだけで物凄い風圧が平原を吹き抜けていった。
『しかし絶望せよ。我がこの地を守っている以上、汝らが生きて帰ること叶う道理はない』
 元よりクラウドオベリスクを破壊する為には、黒皇竜ディオバルスを倒すしかない。
 この脅威を乗り越えて、群竜大陸への道を切り拓くのだ。
夜神・静流(サポート)
「夜神の剣は魔を討つ刃。悪しき魔物が出たならば、何時でもこの剣を振るいましょう」
破魔技能に特化した退魔剣士。あるいは悪い人外絶対殺す女。
妖怪や悪霊、魔物、邪神等を討つ事を得意としており、その手の依頼には積極的に参加する。
一般人や仲間、友好的な相手には礼儀正しく接するが、討つべき邪悪に対してはとことん冷徹非情で、一切の慈悲を持たない。

戦闘中は抜刀術と退魔の術を合わせた独自の剣術(ユーベルコード)を状況に合わせて使用。
除霊や治癒術なども使える。
逆に戦闘と退魔以外の事に関しては不得手。

シナリオ中の行動に関しては、魔を討ち、人々を護るという自分の使命を第一に考える点以外は全てお任せします。



「夜神の剣は魔を討つ刃。悪しき魔物が出たならば、何時でもこの剣を振るいましょう」
 夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)は愛刀『十六夜』の柄を握り、立ちはだかる黒皇竜ディオバルスを鋭く睨んだ。
 群竜大陸を隠す邪悪なるクラウドオベリスクを守るドラゴン。
 帝竜ヴァルギリオスが群竜大陸と共にオブリビオンとして蘇ったのだとしたら、夜神の血に連なる者として、この異形を放って置くことは出来ない。
『その棒切れで我に挑もうというのか?』
 ディオバルスは別段静流のことを侮っている訳ではない。
 この小山のような巨躯を持った黒皇竜の爪は軽々と木々を切り裂き、尻尾は大岩をも砕く。
 ドラゴンとは魔物の王たる象徴として、ただ在るだけで脅威なのだ。
「そんなことは当たり前です」
 静流は自然な足取りで一歩、黒皇竜ディオバルスに向かって踏み出した。
『面白い』
 ディオバルスは無造作に静流に向かって尻尾を振るう。
 それはまるで巨人が列車を放り投げて来たようなものだ。
 竜の鱗で覆われた超硬度の巨大な鞭。
 その間隙を縫うように、静流は地に伏せるほど低い姿勢で駆け抜ける。
 頭上を通過する竜の尾は死神の鎌だ。
 あと少しでも姿勢が高ければ上半身は弾け飛んでいただろうし、擦れ擦れを躱している今も油断をすれば風圧で吹き飛ばされる。
「我が剣は焔。二ノ太刀・紅!」
 ディオバルスの尾を潜り抜けたところで、間髪入れず追うように跳躍して愛刀『十六夜』を鞘走らせた。
 火花は炎となり斬り付けた竜の鱗で燃え上がる。
 肉を裂く手応えはなかったものの、邪悪なる竜に浄化の炎を楔として打ち込むことに成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリナ・エスペランサ
最後の守護者がご登場か
お生憎様、そういう絶望を打ち砕くのがアタシの流儀でね!

《第六感+戦闘知識》で敵の動きの《見切り》を常時維持しつつ、まずは距離を取って羽弾の《属性攻撃+マヒ攻撃+鎧無視攻撃+乱れ撃ち》で《先制攻撃》を仕掛けるよ
今回は牽制しつつ雷撃の行動阻害を仕込むのがメインだね

敵が炎を放つ瞬間を見極め《オーラ防御+火炎耐性》を強化しながら《目立たない+ダッシュ+だまし討ち+暗殺》の要領で炎に紛れるように肉薄、UC【閃紅散華】を発動。

さぁ行くよ――これがアタシの最高最速っ!

《早業+破魔+怪力》を発揮、竜の巨体を足場に舞うように絶えず位置取りを調整しながら《鎧砕き+部位破壊》の連撃を叩き込もう



「最後の守護者がご登場か。お生憎様、そういう絶望を打ち砕くのがアタシの流儀でね!」
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は、ディオバルスの爪や尾の届かない一定の距離を保ちながら飛翔する。
 竜退治とはさながら生きた城塞を相手にするようなものだ。
 カタリナは七色の翼から羽弾を掃射し続ける。
 城壁を削るように攻撃し続けなければ、この巨竜の分厚い鱗を貫くことは出来ないだろう。
『小さき者よ。それならば改めて竜の恐ろしさを思い知るがよい』
 ディオバルスの喉奥に空間を揺るがす程の高濃度の魔力反応。
 古今東西の伝承に語られるドラゴンの力の象徴たる竜の息吹。
 狙いは大雑把なものであったが極大の紅蓮の炎が、カタリナの飛翔していた空間に向かって放たれる。
 延長線上の大地は数キロに渡って抉られたように溶け、平原にまだ残っていたオブリビオンの兵士達が灰も残さず消滅した。
 カタリナは竜の息吹が放たれる瞬間を見極め、急降下することでその効果範囲を逃れていた。
「さぁ行くよ――これがアタシの最高最速っ!」
 そのまま滑空してディオバルスの胸元へと飛び込んで行く。
 閃紅散華――ダガーから太刀ほどの長さまで伸びた紅の雷の力により、一拍の間に繰り出される9連撃。
 速度の乗った蹴り、至近距離からの羽弾と光線、そして紅雷の刃による重い斬撃がディオバルスの巨体を一歩二歩と後退させる。
「あまりアタシ達のことを侮らないことだ」
 ディオバルスが体勢を崩している隙にカタリナはディオバルスから距離を取り着地するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
真の姿を開放っ!
背中の1対の光の翼が具現して、体の周りは青白いオーラを纏っています

絶望なんかしてあげないんだからねっ!!

【空中戦】で飛び回って【残像】を生み出して
【フェイント】を交えて、撹乱機動っ!

敵の動きを【見切り】カタストロフィ・ノヴァを放つ様子がわかれば
急速上昇して出来るだけ距離を取るけど
離れきれないなら
【オーラ防御】で全身を覆い、ビームシールドの【盾受け】で体の正面をカバー
【オーラ防御】とビームシールドには【属性攻撃】で氷属性を付与して
爆発を防ぐよ

攻撃はヒット&アウェイで二刀流の光刃剣ですれ違いざまに切裂きます

隙を見せたら
【高速詠唱】の【全力魔法】でのUC行使
これがわたしの全開だーっ!



「絶望なんかしてあげないんだからねっ!」
 真の姿を開放し光の翼を広げたシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は、今までの飛行速度より疾く青白い光の軌跡を引きながらディオバルスに向かって翔ぶ。
『なれば我も本気を出すとしよう』
 黒皇竜ディオバルスの翠色の鉱石のような部位が発光を始めた。
「これはなんかやばいかもっ!」
 息苦しいほどの圧力で上昇していく空間魔力に危機感を覚えたシルは、稲妻のような速度のまま垂直に上昇してディオバルスとの距離を取ろうとする。
『塵芥と化すがいい……カタストロフィ・ノヴァ』
 球状の魔力塊が弾け、半径100m以内の何もかもが一瞬で消滅した。
「対熱防護光盾全開っ!」
 辛うじて爆発から逃れたシルであったが、その余波だけでも猛烈な熱波が吹き荒れている。
 シルは飛行に回していた魔力もすべて正面に構えたビームシールドに回すことで落下しながら身を守った。
「チャンスっ!」
 黒皇竜ディオバルスは極大爆発によって生まれた谷のように深いクレーターを見下ろしながら翼を羽ばたかせていた。
 あまりにも強大な力を持っているが故か、ディオバルスの行動には隙が多い。
 仮に真の姿を開放していなければ、シルも爆発に巻き込まれて無事では済まなかったであろうことを考えると、それも仕方がないのかもしれない。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!」
 姿勢制御もそこそこに、シルは前面に四重の魔法陣を展開、砲撃魔法の詠唱に集中する。
「エレメンタル・ファランクス! これがわたしの全開だーっ!」
 雨のように上空から四属性の魔力砲撃が降り注ぐ。
 不意を突かれたディオバルスは魔力砲の大半の直撃を受けて撃ち墜とされ、そのまま轟音を立てながらクレーターの中央に激突した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリカ・ベルリオーズ(サポート)
『食べることは生きること、です♪』
 多重人格者のマジックナイト×妖剣士、18歳の女です。
 普段の口調は「表 (主人格 花の乙女)(わたくし、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」、お腹が減ると「裏 (基本人格)(ワタシ、お前、呼び捨て、か、だろ、かよ、~か?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「ああ、これはいけませんね」
 リリカ・ベルリオーズ(白金の翼・f12765)は突如平原に穿たれたクレーターの縁から底を眺めた。
 直前まで存在しなかったそのクレーターの深さは100mもあり、谷や崖と言ってしまってもいいものだろう。
 この天変地異を引き起こしたのは、竜が放った一発のユーベルコードだ。
 これを一発使うことにどのていどの力を使うかはわからないが、これを使えてしまうということ自体が厄介である。
 リリカはえいっと、思い切ってクレーターに向かって飛び込んだ。
 転がり落ちないように、白翼剣と華籠剣をスキーのストックさながらに逆手で扱う。
 クレーターを滑り降りながらも、ディオバルスの威容が見て取れた。
 ディオバルスが飛び立つより前に、その間合いに飛び込まなければならない。
「蓋がすっかり開くまで、お待ちになってくださいね」
 ディオバルスの足許に近付きつつ、宝石箱よりシトリンをひとつ取り出した。
 指で弾いて再び手の中に戻る間に、それは金の鍵へと姿を変える。
『ぬう、小癪な……』
 リリカの接近に気付いたディオバルスが、逃げ場のないクレーターの中でもう一度極大爆発を起こそうとした。
 しかし翠色の石は昏いまま輝くことはない。
 金の鍵が確かにディオバルスの脚に刺さっていた。
「……さて、これからどうしましょう」
 カタストロフィ・ノヴァを封じることに成功したリリカであったが、目の前には見上げるほど巨大な黒皇竜が立ち塞がっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
冷気を操り、触れたものを凍らせ、鋭い氷柱や強固な氷壁を作り出し戦う。

危ない味方を庇うように割って入る。
・爆発に対しては、地面から生み出した強固な氷の壁。
・爪や尻尾には、冷気を纏わせた氷の両腕を使い【怪力】で受け止め凍結攻撃の【カウンター】
・炎に対しては【火炎耐性】を持つマントで【盾受け】して防御します。
「……これは本気でいかないとマズいかもしれない」

能力封じの衣服と眼鏡を脱ぎ捨て、全身から絶対零度の冷気を放ち周囲の地形、空気が凍っていきます。
「……地獄の炎には地獄の冷気を」
そして、裸身に氷で出来たドレスが身に纏う。
「『氷獄領域』」
「……あたしの全身全霊で、迎え撃つわ」


ユーフィ・バウム
真の姿:蒼き猛禽を解放!
さぁ、勝負ですわ黒皇竜。

仲間とは連携を意識し攻撃
戦う中知りえた情報は周知、
【戦闘知識】とし、攻撃に役立てる

敵の攻撃は【見切り】、致命になるものを避けた上で
受け切るスタイル
【オーラ防御】で堂々受けて見せます
【火炎耐性】のある身に何より【覚悟】と【勇気】!
レスラーとして耐えきります

耐え抜いたなら、私の番ですわね!
【グラップル】で組み、【怪力】を活かし
【力溜め】ての【鎧砕き】のドロップキック。
強烈な一撃を叩き込み、ダメージを与えていきます

機を見れば【空中戦】で飛びついてから、
【属性攻撃】で氷のオーラをめいっぱい纏わせ

これで決着ですわ、黒皇竜――
必殺の《蒼翼天翔》を叩き込みます



「……させない」
 黒皇竜ディオバルスの爪がクレーターの底に叩き付けられようとした瞬間。
 金属同士をぶつけ合ったような甲高い音を響かせながら、ディオバルスの爪が止まる。
 氷で覆われた両の腕で春日・氷華(氷の女王・f22182)が、黒皇竜の大地をも砕く一撃を受け止めていた。
『おのれ、次から次へと……』
 ディオバルスは氷華の触れているだけで凍結する氷の腕から逃れるように、爪を氷の腕から引き剥がす。
「首が光ってます。ブレスが来ますよ!」
 これまでの戦闘の様子から予備動作を見抜いたユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)が指を差した。
「……これは本気でいかないとマズいかもしれない」
 氷華は自らの異能を封じる眼鏡と衣服を脱ぎ捨て、抑え込んでいた冷気を解放していく。
 服を脱いだ端から霜が張るように氷で出来たドレスが氷華の全身を覆っていった。
 先ほど見た通りなら吐き出されようとしているドラゴンブレスは大地をも融かすほどの地獄の炎。
 しかもこのクレーターの中、ディオバルスの足許では逃げ場がない。
「……地獄の炎には地獄の冷気を、『氷獄領域』」
『紅蓮の奔流に飲まれて消えよ、「インフェルノ」』
 地獄の炎が竜の口より解き放たれた。
「……あたしの全身全霊で、迎え撃つわ」
 氷華の纏う絶対零度の冷気とディオバルスの竜の吐息が激突する。
 半球状のクレーターの中に水蒸気が充満した。
「さぁ、勝負ですわ、黒皇竜」
 蒸気を切り裂くようにユーフィが前へと飛び出す。
 その髪型、髪色、口調が直前までのユーフィと違っていたが、瞳の色と鍛え上げられた体躯がユーフィであるとわかる。
 直撃こそ避けたものの、クレーターに充満しているのは超高温のスチームだ。
 常人であれば肺が焼け爛れるような霧の中を、ユーフィは全力疾走でディオバルスに肉迫する。
 蒼い少女が弾丸のように黒皇竜の脚に組み付いた。
『グォオオオォオオォーッ!?』
 そのままの勢いでユーフィはディオバルスを引き摺りながら、クレーターというリングを駆け昇る。
「お見せいたしますわ、私のフェイバリット・ホールドを!」
 真の姿を解放しているとはいえ、見上げるほどの巨竜を持ち上げてしまう膂力は常識を超越している。
 そしてクレーターの縁を蹴ると、ユーフィはディオバルスを掴んだまま投げの姿勢に入った。
「『蒼翼――天翔(ブルーバード・ドライバー)』!!」
 空中で黒皇竜ディオバルスをホールドし、ユーフィはクレーターの底に黒皇竜の頭を豪快に叩き付ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アレクシア・アークライト
貴方達から見れば、私達人間の一生なんて、取るに足らない短いものなんでしょうね。

じゃなきゃ、こんなとこで何十年、何百年と待ちぼうけを食らうなんてできないもの。
ほんと尊敬するわ。
だから、死をもって解放してあげる。

・3層の力場を情報収集用に展開し、敵の動きを把握。残りの力場は防御用に展開。
・念動力で敵の動きを阻害しつつ、雷霆で攻撃する。
・敵がブレスなどを放とうとしたら、UCで頭上に転移し、力を収束した一撃を叩き込む。

ずっと待って、やっと回ってきた役目は数分で終わり。しかも失敗。
今、どんな気持ち?

私達を定命の者と蔑んでいたわよね
貴方も一度死んだからこそオブリビオンになったってこと、忘れてるのかしら?



「貴方達から見れば、私達人間の一生なんて、取るに足らない短いものなんでしょうね。じゃなきゃ、こんなとこで何十年、何百年と待ちぼうけを食らうなんてできないもの」
 フラフラと脳震盪を起こしたディオバルスのところにアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)が歩いて近付いて行く。
「ほんと尊敬するわ。だから、死をもって解放してあげる」
 ディオバルスが口を開くより早く、アレクシアは力場を蹴って加速し、ディオバルスの足許に一息で移動した。
『思い上がるなよ、猟兵』
 足を踏みしめたディオバルスが腕を振り上げ、アレクシアに向かって爪を振り下ろす。
 地形すら破壊する黒皇竜の一撃を、9層に重ねた力場が受け止めた。
「私達を定命の者と蔑んでいたわよね。貴方も一度死んだからこそオブリビオンになったってこと、忘れてるのかしら?」
『斯様な在り方でしか物事を視れぬから、儚いと言うのだ』
 アレクシアを圧し潰すべく、黒皇竜は腕に力を込める。
 超常の力(ユーベルコード)を抜きにしても、巨大な竜の質量と膂力に抗うのは難しい。
 拮抗している多層の力場がギシギシと軋みをあげた。
 力場を突破されるまでにあと何秒持つかわからない。
『潰れよ、定命の者』
 力場は砕け、黒皇竜の爪が大地に叩き付けられた。
 岩石と土埃が舞い上がり、足場に亀裂が走る。
「念動集中」
 瞬間移動で黒皇竜ディオバルスの頭上に転移したアレクシアは拳に12層の力場を集束させた。
 一点に凝縮された力が、意識の外からディオバルスの頭蓋を打ち抜く。
「ずっと待って、やっと回ってきた役目は数分で終わり。しかも失敗。今、どんな気持ち?」
 崩れ落ちた黒皇竜からの返答はなかった。
 最後の守護者を討ち倒したことで、猟兵達はまた1本の邪悪なるクラウドオベリスクを破壊することに成功するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月27日


挿絵イラスト