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彼岸に至る幽玄の島

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●幽玄の島、黄泉へと繋がる
 りぃん、と風鈴の音がなる。
 こんなことは無かった筈だと、住民が言う。
 島から這い出さんとするは、黄泉からの使者。
 いいや、その使者を招いているのは……『過去からの使者』(オブリビオン)なのだ。

●次の舞台は和風世界みたいですよ
「しっかし、どーして修行場がこんなことになっちまってるンだろうなァ……」
 霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)が、猟兵達が集まったのを確認した後、こうぼやいたという。
「えっとだなァ、サムライエンパイアでの事件なんだが……伊豆国ッつーと分かるか?そそ、UDCアースでいう静岡県の伊豆半島のトコだ。そこの修行場で変な事件が起きてるみてーなんだ」
 クロトが猟兵達を見回しながら詳細を語り始める。片手間にお茶と鯛焼きも配りつつ、だが。
「そこにな、若武者が修行場に使ってる島があンだ。あの世とこの世の境目にあるとかそんなこと言われてる不思議な島で、たまーに潮が引いてる時だけ歩いて渡れる。そんな島。なんだけどなァー……」
 クロトは頭を抱えた後、自分用の茶を1杯飲み干して続ける。
「どーも、本気でやばいのと一瞬繋がっちまったみてーでなァ?今そこ、オブリビオンが根城にしてンだよ。地元住民が『奇妙な風鈴の音色』を聞いた――とかなんとかで不気味がって若武者にすら近寄らせないようにし始めてる状態」
 島に無理矢理向かった若武者も帰っていない、という話も跋扈し始めていることから、地元住民も相当に警戒度をあげ始めているのだろう。住民を安心させる為にも早めの対処が必要だ。だが……。
「都合の良いことにさ、今は潮が満ちてるからそのままだと渡りようがねーんだけど、俺ら猟兵とっちゃすげえ都合が悪いってことだ。島に辿り着かなきゃ話になんねーからな」

「つーわけで。お前らにはこの島に渡る手段を見つけて、元の修行場を取り返してきて貰う、ってのが今回の俺からの依頼だァ。」
 クロトは続けて方法を提示していく。
 1つ。島へ渡る船を探したり、いっその事泳いでいったりする。
 もう1つ。コレは渡った後の為だが、事前に罠や仕掛けなどを準備する。
 最期に、島の情報を事前調査する、というものだ。
「いやぁ、方法っつーか、完全に作業分担な気もしなくはねーんだが……島に乗り込まねェと話にならねぇからさ、巧くやってくれよ?」

 彼岸に至る幽玄の島。そこでは……。
 ――過去(オブリビオン)が、口を開けて待っている。


逢坂灰斗
 潮が引いてる間だけ歩いて渡れる系のお寺とか結構ありますよね。逢坂灰斗です。
 今回は「サムライエンパイア」で若武者の修行場である島をオブリビオンから奪還して頂きます。

 真面目シナリオなので戦闘描写は頑張っていきますが……。
 もし、グループや同行者と挑戦なさる、という方は迷子防止に【同行者名(ID含む)】か【グループ名(参加人数記述必須)】をお願い致します。
 描写漏れされたよおおおお!!と叫ばれても逢坂がおろおろするだけですので、すみませんが宜しくお願いします。

 なお正直1章のパートは他に良さそうな内容を思いついたら盛り込んで頂けますと採用するかもしれません(確約は出来ませんが)

 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
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第1章 冒険 『武士の試練』

POW   :    島へ渡る船を探す、泳いで渡る

SPD   :    事前に罠や仕掛けを作っておく

WIZ   :    聞き込みで島の情報を得る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

姫条・那由多
「修行場?それは腕が鳴…コホン、前途ある若武者達の為にも早急に解決せねばなりませんね」

まずは聞き込みで島の情報を得る事にいたしましょう。
あらかじめ地元の地域を調べ、不足していそうな品や
重宝がられそうな物をお土産として持っていきますね。
特にその辺りがなければ…口が滑らかになりそうなお菓子やお酒でしょうか。

着いたら穏やかな笑顔、お土産などで住人の方々から信頼を得つつ、
島の情報を集めます。
傷ついている方がいれば【生まれながらの光】で治療を。

「大層お困りの御様子ですね。私はこの通り細腕の女ですが、解決してくれそうな
強い武芸者に心当たりがあります。何でも構いません、島に纏わる事を教えて戴けませんか?」



●幽玄の島の来歴
「修行場?それは腕が鳴…コホン、前途ある若武者達の為にも早急に解決せねばなりませんね」
 と、本音を隠しつつ、自体の解決に意気込む姫条・那由多(黄昏の天蓋・f00759)は先に島の近くの住民達の所で聞き込みを行っていた。
 手土産などを持参したものの、やはり住民達は怯えているのか、直ぐに有力な情報が……とはいかなかったが、一人の少年がこんなことを返す。
「……んー、あの島のことならちっちゃな神社だけど」
といって、石づくりの鳥居のあるこじんまりとした神社を指差す少年。
「あそこの人なら分かるかもしれねぇかな。おれはじーちゃんに近寄んなって言われて海の方に最近いってねーから良く分かんねぇや。ごめんなー」
「大丈夫です。教えて下さって有難うございます」

 言われた通りにその神社に来てみると、那由多は神社に運ばれようとしている若武者を目撃した。
 神社の娘らしき者と、住民達に抱えられ運ばれていく若武者にはオブリビオンに襲われたと思わしき怪我があった。那由多は思わずそちらに駆け寄る。
「……あの、すみませんが、私の力でしたらその方を」
「見ず知らずのもんの手を煩わせる訳には……」
 住民は慌てて那由多を制そうとするも、
「良いのです。手をお貸し頂けるのでしたら」
 その住民を制すように、娘は那由多を共に招き入れてくれた。

 【生まれながらの光】により、治療を受ける若武者。その奇蹟を見て、住民は驚愕するも、娘は平静とその様子を見て礼を告げる。
「助かります……この方はお助け出来たのですが、どうも無茶をする方が多くて困るのです」
「大層お困りの御様子ですね……。私はこの通り細腕の女ですが、解決してくれそうな強い武芸者に心当たりがあります」
 その言葉にどよめく住人達、娘はその中でも真っ直ぐに那由多を見つめる。
「……何でも構いません、島に纏わる事を教えて戴けませんか?」

 那由多の治療を受け、若武者も目を覚ます。
「……あの島のことですね。私の知る範囲で宜しければ」
「おっと、その話は俺も興味あんだけど」
 調子よく神社の娘の話す事に乗っかろうとする若武者。困った顔をしながらも、神社の娘は話を続ける。
「あの島は神域ですので、詳しい詳細を語ることは出来ないのですが……あの場には死後の世界……黄泉の国に繋がっていると称される祠がございまして。あの世とこの世の境である場所として、修行を行う方が多かった、というのが始まりなのです。」
 この方も恐らくそのようにしていらしたのでしょう、と若武者の方を見つつ語る。
「では、特に魑魅魍魎が湧くようなことは今まで無かったと?」
「はい。ここ最近のことでございまして……私共にも心当たりがありませんので」
 娘が語るに、風鈴の音色が響き始めた辺りから島は修行場として機能していない、というのだ。それを聞いた若武者が頭を捻る。
「つーことは、俺が見たのは修行の試練でもなんでもねぇのか。……風鈴みたいなのが一杯いたぜ。なんでか島からは出てこれねぇみたいだったけどな」
 そのような事を語る若武者に那由多が疑問をぶつける。
「島から、出てこないのですか?」
「おうよ、ふよふよ浮いてる風鈴が沢山いたけどさ、なんでか島の外に出ようとして『何か』に弾かれてる感じが見えた」
 まさか、という顔をした神社の娘。
 居住まいを正し、那由多へと向き直り、告げる。
「……もし、貴方があの島のことを解決して頂けるのであれば、『潮』が引いて道が拓けるまでに、解決して頂けますか?嫌な予感がいたしまして……」
「分かりました。お引き受けいたしましょう」

 こうして神社の娘から、事態の解決を託された那由多は急いで他の猟兵達の元へ向かっていた。
(――もしかしたら、今は神域の力で閉じ込められている『だけ』なのかもしれません。ですから、道が拓ける時……神域が開かれる時が訪れれば)
 別れ際に、神社の娘が告げた言葉を、脳内で反芻する。
(……放置したら風鈴みたいなのが拓けた道を辿って一杯雪崩込んでくるってことじゃない!!これは急がないと……)

成功 🔵​🔵​🔴​

メイロン・ミラー
修行場かぁ!いやぁ、いい響きだねぇ!
滝とか崖あるのかな!?打たれたり駆け下りたりしたくなってきたっ!!
…まーでも、やるにしてもオブリビオンを倒した後か
……良し!それじゃあ船を探すとするか!

とにかく「ダッシュ」で船を探すぜ!
船を見逃さないようにしっかり「見切り」もする!
見付けたら素早い「早業」で船を使って島に殴り込みだ!
……まあ多分、この船は誰かの持ち物だろうね
そこはほら緊急事態だからさ、貸して?

これで駄目なら仕方ないよな……
「盗む」ぜ! 悪いな、後で返すから!本当に!


四軒屋・綴
ふむ…潮が満ちて居ないと渡れない…か。

こうなったら致し方ないなッ!【POW:島を渡る船を探す、泳いで渡る】を選択ッ!

幸いヒーローマスクは単独であれば『空飛ぶ仮面やマスクの種族』ッ!かなりしんどいだろうが【ジャスティス・ペイン】も併用しつつ頑張って飛んでいこうッ!船を作れた人がいれば後ろから押して手助けするぞッ!

……流されたら、まぁ、祈るしかないなッ!


御門・セツ
修行場が使えないなんて、(私的には)生き死に関わる程の問題だよ。絶対に放っておくわけにはいかない!

直ぐにでも島にいかないと、船を探す時間も惜しいし……それに修行の島なんだから、泳いでいくのが礼儀だよね!
そこに向かう所から既に修行は始まってるんだー!


五十嵐・達也
修行場の奪還、承った
然し潮の満ち引きにて渡れぬ時があると。
「渡れれば良いのであろう。ならば押し通る迄」
私一人であれ、先に向かう者が居たほうが良かろうな

狩人の跳躍術にて海を走る様に翔ける
「空翔けるならば、海とて渡れよう。いざいざいざ!」
海に没する覚悟は決めている。がそう容易く沈む気も無い
ジャンプを応用し海を蹴り、低く前へ翔けよう
修行の結果と言い張るには少々申し訳ないが、業には変わりなし
オブリビオンよ、その首洗って待っているが良い



●渡るのも修行の一貫
「修行場かぁ!いやぁ、いい響きだねぇ!」
 と修行場に胸を膨らませるのはメイロン・ミラー(堕ちた武人・f01473)だけではない。
「修行場が使えないなんて、(私的には)生き死に関わる程の問題だよッ!」
 と、呼応するように御門・セツ(狂い華・f02799)も言う。
そのような二人を見ながら、潮が満ち、今は閉ざされている海面の道のあるべき所を見遣るのは五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)だ。
「しかしながら、潮が満ちている時期だ。私は先に先行しようと思う」
「あたしは船を探してくるよ。先行する手段は任せたから」
「渡れれば良いのであろう。ならば押し通る迄――」
 そう言い放った直後。達也が海面に向かってダッシュを始めた。あ、もうそのままの勢いで走ってる。待ってー、とばかりにセツも泳いでその背中を追いかけていく。

「ほんとーに走って行っちゃったよあの人……」
 若干ぽかーんとするその姿に声をかけるのは四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇・f08164)。
「首尾よくゆけば俺も力になろうッ!!交渉の方は任せたぞ!!」
 と、四軒家(しかもヒーローっぽい)に言われて若干ギクリとするメイロン。
(どーしよ。最悪盗むつもりだったとか言えないな……)

 案の定、漁師との交渉は難航した。流石に年頃の娘っぽい人を島へ送ろうという気にはなれなかったようだ。だが、隙を見てメイロンは最終手段へと移行した。
 鮮やかな手際で船に乗り込み、【早業】にてそそくさと漕ぎ始める。漁師が気づいた時には、もう遅い。
「……ったく!!後で返せよォ!!!」
「勿論返すっての!!!」
 遠くに聞こえる漁師の声を背にしつつ、船を漕ぐメイロンにぷかりと合流してきた四軒屋。ちなみに船が見つからなかったら彼は【ジャスティスペイン】で首部分だけで浮遊して向かうつもりだったらしい。
「船は……多少問題はあるが借りれたようだなッ!!」
「これも事態の解決の為ってことで。……なるべく壊さないようにしなくちゃな」
 上様の支援があるから、こういうことも多少許されるんじゃなかろうか、とは思いつつ。事態の解決のために二人は海上を進んで行く――

 こうして、島へ渡ろうとしていた猟兵達は海上にて再集合と相成った、が。
「あたしが船見つけて渡ろうと考えてたのに。冷静に考えてなんで皆ふっつーに泳いだり海の上走ってんの……?いや、確かに鍛錬になるけどさ??」
 メイロンのお陰で水没してもなんとかなる状態にはなってるとはいえ。船に乗ってるのはメイロンだけで。
「空翔けるならば、海とて渡れよう。いざいざいざ!」
 達也は【狩人の跳躍術】の応用で爆走しているし、
「修行の島なんだから、泳いでいくのが礼儀だよね!」
 と言うセツはユーベルコードを特に使わずに泳いでいるので、
 借り物(しかも盗んだ)とはいえ、真面目に船で渡ろうとしていたメイロンは四軒家の援護があるものの、若干浮いている形となった。かくいう四軒家も泳ぎながら船の後ろを押してるだけだから仕方ないね。
「……修行はオブリビオン倒してからのつもりだったんだけどなー」
「オブリビオンと相対するのもまた修行と言えるだろうッ!気持ちを切り替えてゆこうかッ!!」

 そうこうしながらも快適に……快適に?進む猟兵達。聞こえる風鈴の音も強まって来た辺りで、先行偵察をしていた達也が船に乗船する。
「ふむ……メイロン君。少し迂回して付けた方が良さそうだ。那由多君が言っていた通り、『外側』にオブリビオンが張り付いている」
「……楽に上陸はできねぇ、ってか。この船の持ち主にせめてちゃんと返したいからな、あたしも」
「自分が付けれそうな場所を探して見るね。見つけたら風鈴達に見つかる前に色々準備しておこうよ」
「ならば俺も必要に応じて支援しようッ。何、船には傷一つ付けさせんッ!!」

 那由多の聞いていた証言通り、島には『外側』に張り付くように島から出られないオブリビオン達が居た。
 猟兵達は、その層の薄いところを見計らい、慎重に上陸していくのであった……

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

バル・マスケレード
SPDで罠の設置に回るとするか。

【ロープワーク】だとか【地形の利用】だのは得意分野なんでな。
ロープの類を多めに持ち込んで、島のアチコチに罠を設置しておくぜ。
木を利用したくくり罠は基本だろ。
あとは滑車の原理を活かした結び方……トラカーズヒッチ? だったか?
ソレをしたロープをアチコチに配置しておく。
細けェ理屈はいいんだ。
要するに、スゲー強い力で敵を拘束できる投げ縄をアチコチに設置するってこった。

……しかし、こういうチマチマした作業はめんどくせェな。
適当なトコで切り上げて、『久遠の《棘》』……
伸縮自在のイバラを地形に巻きつけて登って、高所を確保してみっか。
島の地形を把握しとくに越したこたねェだろ。



●奪還への下準備
「ったく、上陸できたのはいいものの、こりゃ通用するか怪しいとこだな」
 バル・マスケレード(エンドブリンガー・f10010)は、上陸したエリアを中心に罠を張っていくが……風鈴は思ったより小柄で、集団で外側へ向けて張り付いていた為、設置にも難航していた。
「こればっかやってると流石に時間くってる間に見つかるかもしれねェな……うし、そうだ」
 たまたま見つけた高所へと茨を伸ばし、足がかりとしつつ登っていくバル。彼が目にしたのは……

 祠らしき場所を中心に島の外側へ這い出ようとする大量の風鈴の群れ。ところどころまつろわぬ霊を伴いながらも、その集団はやはり『外側』へ向かおうとしている。
「こりゃ事前情報のとーりってわけだな。あの風鈴達は『たまたま』この場所に出現できたのは良いけども、この島が不思議な力で閉ざされてるせいで出れねェ、と」
 なら、今が逃さずに一網打尽に出来るチャンスだな、とバルはにぃやり、と笑った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『彼岸の兜風鈴』

POW   :    風鈴の音が響き渡る
予め【風鈴の音を響かせ続ける 】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    風鈴の音が共鳴する
【共鳴振動となる甲高い風鈴の音 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    風鈴の音が死者を呼ぶ
【黄泉の国 】の霊を召喚する。これは【悲鳴】や【武器】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●外を望みしもの、外からのものを羨望す
 島に上陸してから、この季節に不釣合いな風鈴の音があちらこちらから響き渡っている。
 音色が奏でられる毎に湧き出すは黄泉より招かれし、『この世にあらぬ』者達。
 猟兵達は嫌悪を示しながらも前へ進もうとするも、彼らは気づいた。
 自らが行けぬ『外』からの者だと。
 『外』から来た今を生きる『生者』なのだと。

 ――外へと向かっていた『風鈴』達の意識が一斉に、『猟兵』へ向いた。
メイロン・ミラー
(なんでこの人たち船を使わずに渡れてるんだろう……)
な、なにはともあれ渡り切れたようで良かった!
さ、戦いの始まりだね!

戦闘では冷静にいくぜ
まずは『動静の構え』、動の構えで攻撃力を跳ね上げる
長々と時間を掛けると不利になるのはこっちだ
自慢の「ダッシュ」と「早業」、そして「2回攻撃」で素早く仕留めていくか

ふぅん、動きは読みやすいな
これなら攻撃を「見切り」つつ「カウンター」を狙っていけるだろう
当たりそうになったら「盾受け」で攻撃を受け流すぜ

さあて、何体倒せるかな?


姫条・那由多
「なんとか島に辿り着けたかと思いきや……この数の怪異、確かに由々しき事態ですね」

さすがに大群の前では多勢に無勢でしょうが、それならそれで順次潰していくまで。
祠を中心地点として風鈴を各個撃破していきましょう。

他の猟兵の方が傷ついていれば【生まれながらの光】で回復を。
(聖痕はたわわな胸の谷間、つまり心臓の真上にあります)

他は…そうですね、折角の初陣なのですし、自分の力を確かめる意味でも
注意深く、さりとて動きは縮こまず大胆に。
鉄拳で裁きを下していきましょう(えっ?武器?なんですかソレ?)

注意すべきは多数の風鈴が集まった際に【共鳴】で一度に何人も
範囲攻撃を喰らう事でしょうか。位置取りには気を付けますね


四軒屋・綴
今度から…もっと頭を使おう…。ともあれなんとかたどり着いたが……バカンス気分とはいかないらしいなッ!

ユーベルコード、蒸騎構築を発動し防御力重視の蒸気機関車系ヒーローに変身ッ!背中の蒸気機関車型装備を変形させ腕部に装着した『ケムルシューター』と『アッツィーコウル』を【一斉発射】ッ!味方の攻撃を補助するための【援護射撃】兼、相手の反撃を遅らせる為の【時間稼ぎ】だッ!

『風鈴は夏の風物詩ッ!今すぐ仕舞い込んでやろうッ!』


御門・セツ
うーん、流石に数が多過ぎて囲まれると拙そうだ。
囲まれないように他の猟兵達と協力しようか。
薙ぎ払いで複数相手しつつ、見切りで囲まれないよに位置取りできれば
有利に戦えるかな?
囲まれた場合は【グラウンドクラッシャー】で囲いの一画だけでも
崩して抜け出せれないか試してみよう。

多数相手は苦手だし、ちょうどいいや!修行の一環だね。



●黄泉へ続くその音色
 周囲からは悍ましい程の風鈴の音色が響き渡っている。その音色に導かれ、聖域である筈の島に現れるのは黄泉から至る霊。まつろわぬものたち。
「なんとか島に辿り着けたかと思いきや……この数の怪異、確かに由々しき事態ですね」
 周囲の兜風鈴と黄泉から這い出た霊の群れを見て、改めて島の異常事態を確信する姫条・那由多(黄昏の天蓋・f00759)。見渡しながらも祠を基点とすべく、突破口を探る。同様に周囲を見ていた御門・セツ(狂い華・f02799)も、その光景に思わず嘆息する。
「うーん、流石に数が多過ぎて囲まれると拙そうだ」
「包囲される前に括弧撃破を狙いましょうか……向こうも複数を相手取れる力がありそうです。要事には私が治療しますので、皆さんは戦いに専念なさって下さい」胸元の聖痕に清き光が宿り、猟兵達に那由多の覚悟が示される。

「ここからが戦いの始まりって訳だ……『良し、始めようか』」
 戦地へと来たという事実に【動の構え】を取り、自らの力を高めていくメイロン・ミラー(堕ちた武人・f01473)。音色を鳴らし続ける兜風鈴の群れをその速度ある身のこなしで排除してゆく。相手の動きに即応していなし、直ぐ様拳打を重ねていくことで次々にその数を減らしていく。
「……動きは読みやすいね。なんにせよ複数共鳴と亡者に警戒すれば、本人は『力を溜めよう』としてるだけ。そんな悠長な暇はくれてやらないよ」
「そうです、囲まれたってこうして、ドーンです!!」
 自らの狙いを悟られ、霊達に包囲させようとした風鈴達はセツの【グラウンドクラッシャー】で地形ごと吹き飛ばされ、道を開けざるを得なくなる。集団を排除しながらも基点と定めた祠へ急ぐ猟兵達。

「……バカンス気分とはいかないならッ!!」
 癒やし手宣言のあった那由多の近くを保持し、風鈴の音の最中でも負けず劣らずよく聞こえる声でシャキーン!!とポーズを決めつつ、四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇・f08164)も戦闘形態へと移行する。
「『――来たれマイボディッ!』」
 説明しよう!!四軒家は合体用ボディを具現化プログラムで構築し、その上に蒸気機関車を思わせる武装を身に纏う、【蒸騎構築】によって自らの想定する戦闘形態へ移行することが出来るのだッ!!
 頭部より下に擬似肉体が形成され、纏われた武装により味方の支援、援護を重点とした防御形態を取った四軒家は、すぐさま前線で力を振るう味方の【援護射撃】に移る。
「風鈴は夏の風物詩ッ!今すぐ仕舞い込んでやろうッ!ケムールシューター、アッツィーコウル、セット、ゴー!!!」
 前線の主体であるメイロンとセツの間隙を縫うように煙弾と石炭型の高熱弾が敵陣に注がれる。撹乱と足止めにより敵陣は崩れ、そこを突くように打撃が加えられていく。
 その上で、負傷具合を見ながら那由多が【生まれながらの光】により治療を行うことで支援はより強固な物となっていった。

 その最中、癒やし手である那由多へ直接風鈴の魔の手が伸びた……のだが。
「……癒やし手から狙う頭はあるようですね。ですが、」
 大胆にも敵の眼前に躍り出る那由多。そのままの勢いで正拳突きを与えた。
 それは破邪の力の籠もった一撃。拳に込められた光により兜風鈴や黄泉の霊達は浄化されていく。
「私の光は清き光。……不浄を滅ぼす為の技術は持ち合わせていると、心得えましたか?」
(折角の初陣だから、アンタ達で私の力を試したい所でもあったのよね。好都合だったわ)
 世の中には神官から倒せなどという物騒な話もあったりするが、それは彼女の前では通用しなかったのである。この光景を目にしても、無謀にも那由多に襲撃をかける個体は散見されたようだが、皆等しく平等に浄化への途を辿っていったと言う……。

 こうして猟兵達は兜風鈴の包囲を強引に崩しつつも、基点と定めた祠へと辿り着き、掃討戦への足がかりをまず一つ手に入れたのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

藤野・いろは
何とか戦いには間に合ったようですね。
さて、残りのお相手は全て貰ってしまっても構いませんか?
「破魔」の力を太刀に込め、風鈴達を「なぎ払い」で倒してしまいましょう。
幸い共鳴により相手の場所はわかり易い、逆手に取って立ち回りましょうか。
共鳴した音色も耳に「オーラ」を集めて防御をすることで大きく軽減出来るはずです。
相手に先手を取らせるのは得意分野、推して参ります。
住人の皆さんを安心させる為、早々に片付けさせてもらいましょうか。
まだこの場所でやらなければ行けない事がありますからね。
誰かにとっての正義たれ、此度も代わりに太刀を振るうとしましょう。
太刀にて紅引き、紅を差す。飾る銀に見惚れるなかれ――。



●振るわれる義勇、閃くは破魔の太刀
 足がかりは得たというものの。少しづつ疲弊していけば、ゆっくりと崩れていく可能性は否めない。そんな最中、猟兵達が来た方向から一閃が閃いた。その先には藤野・いろは(天舞万紅・f01372)の姿。
「何とか戦いには間に合ったようですね。残りは……」
 敵陣に向けられる切っ先に込められるは。魑魅魍魎を払う破魔の力。
「全て引受けさせて頂きます」
 力を増幅させる音色を奏で始める風鈴の群れ。増援1人程度、と見られているのだろうか。だが……
「『太刀にて紅引き、紅を差す。飾る銀に見惚れるなかれ――』」

 【剣刃一閃】が閃く。その音色は歪に止まり、たち消える。
「まだ、為すべきことがあります。早急に片付けさせて貰いしょう」
 増援として現れた剣士の剣閃により斬り伏せられていく兜風鈴の群れ。猟兵達にも分かる程、だんだんとその視界を埋め尽くしていた風鈴が数を減らしていっていたが……
「粗方は片付きましたが……」
 周囲を一瞥しつつも、いろははその表情を緩めることは無く。
「――まだ、続ける気のようですね」

 残りは僅か。だが、猟兵達による制圧も時間の問題であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エクサ・カラーヌド
コレガ噂ノワビサビ…風流……イヤ、夏ノ風流ダッタカ……?
サムライエンパイアハワカラン……。

【SPD】
トリアエズハバイクノ上カラ撃ッテミルカ。アサルトウェポン+範囲攻撃デザックリ掃討ト行コウ。
……喧シソウダナ……

押シ寄セテ来ルor埒ガ明カナイヨウナラ仕方ナイ。
宇宙バイク+騎乗+操縦+野生の勘デ敵陣中央二突貫ダ。
見切りヲ駆使シツツ敵ノ無差別衝撃波ヲ躱ス事デ上手ク同士討チシテクレルト楽ダナ。
アル程度ノ密度ニナッタラ我影掴不能デ一網打尽ト行コウカ。



●真冬の風鈴、放送終了のお知らせ
 島には不釣り合いなエクゾースト音が響き渡る。
 直後、上からアサルトウエポンによる掃射が雨のように降り注いだ。
 一部の風鈴がその掃射の雨を掻い潜りながらも、その乗り手を見遣ると、其処に居たのはその大型バイクより遥かに小柄な体躯のテレビウム、エクサ・カラーヌド(テレビウムのスターライダー・f02365)。
「コレガ噂ノワビサビ…風流……イヤ、夏ノ風流ダッタカ……?サムライエンパイアハワカラン……」
 掃射の後に荒々しく【愚者の見上げし黄金龍】を着地させると、風鈴達の残党が群れだす。

「……喧シソウダナ……ダガ、マアイイ」
 再びバイクを再発進させ、風鈴達の群れの中央に突撃、再び掃射を開始する。単純機動のようにも見えるが、単純だからこそ、彼の狙いには効果的だった。
 掃討されずに釣り上げられていく風鈴の群れは、既に疲弊している猟兵達から遠ざかっていき。突然の闖入者に全個体の意識が向いていたのだ。
 当然の如く包囲されるものの。風鈴の群れには、『彼を捉えることは出来ない』。
「『――ソレデツイテキタツモリカ…?』」
 刹那。彼の顔の液晶に時々挟まるような白黒の砂嵐が周囲に放射された。砂嵐の中でエクサを見失った個体が一様に呑まれていき。
 ……最期に残ったのは、彼ただ一人。

「コレデ、静カニナッタ……ナ……ウン?」
 エクサが周囲を見回し、風鈴の群れが完全に掃討されたのを確認した直後。
 ――島を断末魔のような風鈴の音響が襲ったのだ!!

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『仮面の武僧』

POW   :    末世読経
予め【読経を行う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    狛犬噛み
自身の身体部位ひとつを【狛犬】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    金剛力士の招来
戦闘用の、自身と同じ強さの【金剛力士(阿形)】と【金剛力士(吽形)】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●断末魔が呼び覚ましたもの
 風鈴の音響が断末魔の如く響き渡り、思わず耳を塞ぐ猟兵も居るなか、祠の近くにいた猟兵は、それを目撃した。
 ――荒々しく大地を踏みしめ、着地する『仮面の武僧』。
 恐らく風鈴の群れが最期の力で呼び招いた、過去からの使者。この場にもっともあってはいけない者。

 猟兵達は構えた。……恐らく、これがこの島における最期の戦いになるだろうと、皆一様に感じていたからかも、しれない。
姫条・那由多
「いよいよ大物の登場という訳ですね…いいわ、細かいのをちまちま潰すのは
いい加減性に合わなかったの。貴方は少しは話せたりするのかしら?」

先に島に渡り帰ってなかったという若武者。
万に一つでもと生存の期待を抱いていたのですが…此度の怪異、ここで終わらせましょう。

武僧に纏わりつき、舞を舞うかの如くスウェー、パリイング等で
相手の攻撃を捌いて神の拳を叩きこみます。
隙のできそうな読経と招来はむしろ攻撃のチャンス、注意すべきは不意の狛犬ね。

トドメをさせそうならば【聖光破山掌】。
胸の谷間の聖痕を最大限に励起、そこから伝わった光を震脚からの
掌打で相手にぶつけるわ。

もし仮面の下が若武者ならばすぐに抱きとめて回復を。



●向かいへの渡賃は六文
「いよいよ大物の登場という訳ですね……」
 姫条・那由多(黄昏の天蓋・f00759)は猟兵達の眼前に現れた武僧にも臆すること無く。その微笑みを崩さずに近寄っていく。
 しとやかな歩みよりでありながらも、聖女は力強く宣言した。
「いいわ、細かいのをちまちま潰すのはいい加減性に合わなかったの……そうですね、貴方は」
 刹那、叩き込まれる拳打に対応し、錫杖で受け流す武僧。それに笑みを浮かべる。
「――少しは話せたりするのかしら?」

 始まった聖女と武僧の攻防。その中で攻撃を捌きながらも、渡り合おうとする聖女は悟る。
(……むしろ、私の狙い『も』読まれている感じね、これは)
 優美な舞踏の如く繰り広げられる那由多の回避機動の中にも、彼女は一切の妥協はなく、神の拳を穿つ機会を探り、撃ち込もうとしている。だが、武僧にもそういった隙を与えるつもりなないようで、光拳が構えられる瞬間を見切り、錫杖でいなす。その最中に読経が始まり、察知した那由多がその阻止へと立ち回るという一進一退の攻防。それはどちらにも傾くことは無かった。

 打ち合い、捌き合いを重ね、感じた違和感が徐々に、肥大していく。
 亡霊の類ならば、まだ虚にも近い感触があっただろう。だが、その芯には確かな『生』の感触が在ったのだ。
(これは、まさか……)
 戻ってこない若武者、という情報が脳裏をちらつく。
(眼の前にいる『彼』こそが、その若武者……!?)
 だとするならば、若き肉体に憑いた怪異、その上でのこの強さ。一筋縄では行かないだろう。那由多は間合いを取りつつもそう確信した。
「――必ずや、此度の怪異を終わらせましょう、貴方を救う為にも」

苦戦 🔵​🔴​🔴​

四軒屋・綴
 【改変絡みアドリブ歓迎】

 ありがたいお話を……してくれるタイプではなさそうだな……ッ!

 他の猟兵と連携を取りつつまずは【一斉発射】での【援護射撃】ッ!今回は相手が単騎だ、それほど距離は取らずに味方を【オーラ防御】で【かばう】ことが出来る立ち位置を保つぞッ!

 大技の予兆があればユーベルコード『爆圧列車』を発動ッ!ジョークアームズを装着した両腕を前に突き出してそのまま突撃だッ!【ダッシュ】に【怪力】と【吹き飛ばし】で強引にお経をキャンセルさせてもらうッ!ありがたくないからなッ!

 「貴様も供養される時が来たというわけだッ!」
 「流石に重い……ッ!」
 「そうは問屋だッ!爆・圧・列・車ッ!」 


御門・セツ
さっきので終わりかと思ってたけど、手応えのありそうなのが出てきた。
まぁ、悪いけど直ぐにお帰り願おうかな。

小細工なしの真正面から力比べということで、
最初から全開の【グラウンドクラッシャー】!
後は2回攻撃で攻め立てつつ、鎧砕きがどれだけ効果があるかだね。
金剛力士の招来が来たら数の不利で厳しくなりそうだけど、
そのまま本体に攻め寄せて解除させればいいか

それにしても、怨みがましく現世に戻ってきて……
自分に念仏が必要なんじゃないの?



●されどその六文、彼の者のではなく
 那由多の打ち合いを見て武僧の強さを悟った御門・セツ(狂い華・f02799)。その内心は強者への昂りを感じていた。
「さっきので終わりかと思ってたけど……手応えのありそうなのが出てきたね」
 油断なく那由多と入れ替わるように前と出ていくセツ。
「まぁ、悪いけど直ぐにお帰り願おうかな」
 真正面から一撃を振りかぶるセツ。それを完全に喰らうまいと狙いをずらしずらし受けていく武僧。明らかに『鎧を撃ち砕く』程の力であると警戒をしているのか、その立ち回りは先程よりも慎重になっている。隙あらば読経を始めようとする辺りは変わりないのだが。

「ありがたいお話を……してくれるタイプではなさそうだな……ッ!」
 読経の開始を視認した四軒屋・綴(大騒動蒸煙活劇・f08164)が、セツと交戦する武僧の瞬撃を代わりに受け、至近より援護掃射をし、間合いを必要な距離へ引き戻す。
「……流石に堅いね、護りを『砕かないと』お話にならないみたいだ」
「成る程……ならばッ」
 ジョークアームズが瞬時に四軒屋の腕部に装着され、間合いを取った瞬間を好機と悟った武僧の懐へそのまま飛び込んだ。耳元に聞こえるのは歪な読経。
「そうは問屋だッ!『爆・圧・列・車ッ!』」
 両腕による鈍重な一撃が武僧を打ち据え、地形ごと吹き飛ばす。それに先回りしたのはセツ。
「小細工なしの真正面から力比べということで!受けて貰うよ!!」
 更に追撃を重ねるように着地する筈だった地面ごと砕く【グラウンドクラッシャー】。ついに、武僧の護りは態勢ごと崩れた。

 態勢を崩し、さらなる追撃を受ける武僧。鈍重なる武者は足元を狙え……なんて話があったりはするが、『地形ごと』崩せば流石に即応出来ないのだろう。二人は改めて武僧を見据える。
「それにしても、怨みがましく現世に戻ってきて……自分に念仏が必要なんじゃないの?」
「――貴様も供養される時が来たというわけだッ!」
 幾度の鈍撃、重撃。それは地形を崩し、相手の利を崩す程の力だった。けれどまだ、猟兵達はまだ、食らいついただけに過ぎないのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メイロン・ミラー
ふっ……これはまた、強そうな奴が出てきたねぇ
あたしはメイロン・ミラー。覚えても覚えなくてもどっちでもいい
……これ以上の言葉は不要、いざ勝負

武僧に向けて一直線に「ダッシュ」し、【縮地の一掌】による一撃を放つ……これで行きたい所だが、噛みつき攻撃を受けるのは避けたい
なのでここは、武僧の攻撃が当たるギリギリを「見切り」一旦静止し「フェイント」することで、攻撃の不発を誘う
静止と同時に「力溜め」を「早業」で行い、改めて【縮地の一掌】による渾身の「カウンター」攻撃を喰らわせてやる

さぁ、どうだい
あたしの縮地は通用したか?



●送り返すに渡賃は不要
「ふっ……これはまた、強そうな奴が出てきたねぇ」
 同様に、強者への昂りを感じていた猟兵は居た。メイロン・ミラー(堕ちた武人・f01473)だ。
 彼女はその昂りの中に在りながらも、されど明鏡止水の如く。その強者に真っ直ぐな視線を向けた。
「あたしはメイロン・ミラー。……覚えても覚えなくてもどっちでもいい」
「この場にこれ以上の言葉は不要だからな。いざ、……勝負」

 武の者が飛んだ。懐に飛び込み、自らの機動性を活かし、立ち回らんとする。武僧も、自らの身の一部を狛犬に変じさせ、喰らいつこうとするものの、【見切り】、【フェイント】。どちらも高い練度で行使されるソレに態勢を一度崩された武僧が食らい付くには速さが足りなかった。辛うじての対応となりつつも瞬撃を捌き切ろうとする武僧に、一掌が飛んだ。
「『行くぜ……勢ッ!』」
 速度ある攻防の中にありながら、一瞬の業で力を溜めたメイロンの「縮地」に対応するには武僧は余りにも『遅すぎた』。【縮地の一掌】による全力の一撃が注がれ、積み重なった交戦により生まれた傷により深い衝撃を与える。

「さぁ、……どうだい。あたしの縮地は通用したか?」
 吹き飛んだ武僧を一瞥しながらも、まだ『終わっていない』と、確信していたメイロンは油断なく構える。彼女の武により、猟兵達は確実な有利を掴み取り始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

丑三・勘太郎
【絡みアドリブ可】
俺の故郷の世界でなんだか楽しいことやってんじゃねぇか
妖憑依の真髄ってやつを見せてやるぜ

まず【降魔化身法】を使用し自分を強化する
代償はあるが知ったこっちゃないな
敵の元まで一気に近づき、近距離で【暗殺】が出来る位置に陣取る
刻印を起動し、さらに自分を強化
【捨て身の一撃】である平手打ちを敵にぶち込むぜ!

「丑三流奥義『鬼平手』! とくと味わいなぁ!」



●身捨てても見捨てはせず
「俺の故郷の世界でなんだか楽しいことやってんじゃねぇか……」
 丑三・勘太郎(羅刹の化身忍者・f10108)は、化身忍者としてその武僧の違和に気づきつつも、好戦的な眼差しを向けた。
「他人に取り憑けば暴れられるってか。悪かねぇがちょいと短絡的な発想だな。なら俺の……妖憑依の真髄ってやつを見せてやるぜ」
 この戦場での新たな猟兵は、自らの身に『向こう側』の存在を宿し、混ざり合うと……武僧へと、飛びかかった。

 【降魔化身法】は一般的に、呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受けるとされている。が。この男は『代償など知ったこっちゃない』のだ。最初から捨て身の覚悟で突貫に来ている!!
「なぁに、俺もお前と同じ土俵にあがったようなモンだ。……中身が望んでるかどうかの違いだがな!!」
 強化された速度を活かし、至近距離で立ち回る丑三。武僧は鈍重ながらも狛犬の噛みつきで対応するも、相手は初めから捨て身なのだ。いくらさらなる流血を齎そうとも、完全に『動きを封じる』ことに至らなければ、意味がない!!
 そしてその捨て身の一挙手一投足が全て、【暗殺】に繋ぐ為の布石であるのだから――!

「――丑三流奥義『鬼平手』! とくと味わいなぁ!」
 平手打ち、と片付けるには余りにも強烈な一撃が武僧に叩き込まれ、地に沈む。それでも尚、再び立ち上がろうとするが……
 その行動が、何故か『半ば拒否されているか』のように鈍い。
 ……武僧の「中身」と「外身」の繋がりが少しずつ『ズレ』始めていることを、猟兵達は感じ取った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緋翠・華乃音
……さて、戦闘は佳境に差し掛かってるみたいだな。
このまま押し切れれば良いのだが……

既に前線には必要十分な戦力が整っていると判断。
戦列には後衛として参加。

敵が此方に意識を向ける前に、遠距離から優れた「視力」を生かし「スナイパー」として狙撃銃にて「先制攻撃」を行う。
「早業」にてリロード。隙を見て「2回攻撃」を行う。
仮に敵が狙撃手から潰そうとしてくるのなら狙撃は中止し近接戦闘に移行。
ナイフ、ダガー、二挺拳銃、鋼糸などの多彩な武器を使い分け、威力よりも速度や技術を生かして敵を翻弄するように戦闘を行う。
「見切り」と「第六感」にて敵の一挙手一投足を見逃さず、決定的な隙を突いてユーベルコードを使用。


月舘・夜彦
現世と黄泉を繋ぐ所があるとは知りませんでした
風鈴の音色に招かれたとは言え、見過ごす事も出来ないでしょう
特にあの武僧……ただ者ではなさそうです
私もお相手致しましょう

【先制攻撃】にて敵に接近、攻撃は【2回攻撃】を活用する
敵からの攻撃は目視と声から判断
【残像】と【見切り】にて回避した後、【カウンター】
読経の声、金剛力士召喚の際には抜刀術『神風』を武僧へ
距離が離れていても、この刃ならば当てられましょう
読経の中断、召喚の解除を狙います

我が刃は目に見えるもの全てに非ず
風の如く、空を裂く刃也
恨みはございませんが、黄泉の者を送り返すのが現世に生きる者の役目でしょう


姫条・那由多
「その『武』の腕前はお美事、さぞや名のある武僧の方だったのでしょうね。
ただ…過去の亡霊の分際で未来ある若者を取り組むとは笑止千万。浅ましや化生!
貴方も貴方です!良い様に操られるなんて、根性見せなさい根性を!
後でたっぷりとお説教しますので……必ず還っていらっしゃい!!」

武を競いたい気持ちもあるものの、それよりも何よりも若武者の命を救いたいという一心。
口では発破をかけつつも己が事ではなく、誰かの為に戦う時こそ本領が発揮される、
それが彼女が『聖女』たる所以。

若武者を救いたいという【祈り】を【破魔】の光と変えて拳に宿し、
体勢を崩した武僧に震脚からの【聖光破山掌】を叩きこみます。

必ず、救い出す!



●その差し伸べる手こそが強さ故に
「その『武』の腕前はお美事、さぞや名のある武僧の方だったのでしょうね……」
 姫条・那由多(黄昏の天蓋・f00759)は、武僧と再び肉迫し、相対していた。その力量を認めざるを得ないとは思いつつも、眼の前に在るその状況への怒りを迸らせる。
「ただ…過去の亡霊の分際で未来ある若者を取り組むとは笑止千万。浅ましや化生!」
 振り抜かれる拳打は、自らの『若武者を救う』という【祈り】に呼応し、鋭くなっていくが、反面、武僧の動きは緩やかに、だが精細に欠け始めて来ている。武を競いたいという本心より今、勝っているのは那由多自身の祈りだった。輝きが更に増す中で聖女はその『中』にいるであろう者へ問いかける。
「貴方も貴方です!良い様に操られるなんて、根性見せなさい根性を!」

 それでも尚粘ろうとする武僧を見遣ってか、さらなる猟兵の加勢が入った。
 流麗な斬撃が武僧を捉えようとするも、寸前で2人分の攻撃を捌く。それを見て再び構え直したのは、その斬撃の主、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)。
「風鈴の音色に招かれたとは言え、見過ごす事も出来ません」
 真っ直ぐに自らの斬撃に即応した武僧を見る。だいぶ追い込んだとはいえ、まだ膝を付いている訳ではない。その威容に直ぐ様力量を感じ取る。
「ただ者では無いようですね……私もお相手致しましょう」
 直ぐ様二の太刀が閃き、武僧へと迫るも、再び即応される。その中で、さらなる利を得ようと読経を紡ごうとする武僧を襲ったのは『不可視』の斬撃だった。
「『――是は空さえも斬り裂く刃也』」
 読経を始めようとすれば見えない斬撃で抑え込む事が出来る。なにしろ2人も相手をしているのだ。見えない斬撃まで対処しようとすればそれこそ【第六感】の必要な世界だ。どんな達人であろうとも、至難の領域だろう。

 後少し、という応酬の最中、武装の肩から鮮血のように「もや」が爆ぜた。それを引き起こしたのは……
 拳打でも、斬撃でもなく。『銃撃』だった。

●黄泉路へ還る時
「……さて、戦闘は佳境に差し掛かってるみたいだな」
 戦地となる祠周辺より少し離れ、後方より援護を行う影があった。緋翠・華乃音(ambiguous・f03169)だ。彼は優れたる視力にて前線には十分量がいると判断し、狙撃による援護に注力していたのだった。
「このまま押し切れれば良いのだが……」
 狙撃銃のリロードの隙を最小限に抑えつつ、味方へ誤射の無いよう徹底した速度と命中精度でもって、その援護は武僧を追い詰めていた。
 が、それに気づかぬ程、相手も甘くない。押されている振りをしつつ、段々と、狙撃手の側に移動していき……援護射撃を行う狙撃手から排除しようと、向き直った。距離を詰め、狙撃手に迫る武僧。一撃を加えようと、狛犬化した脚部を向け……
 ている、暇など無かった。

「余所見をしている暇が」
「あるのですか?」
 そう、近場で2人も相手しているのだ。後方よりの射手に対処しようなどと考えれば、それは……『致命的な隙』となる。
「我が刃は目に見えるもの全てに非ず……風の如く、空を裂く刃也」
 不可視の刃と実在の刃両方を相手取らなければ行けない上に、破魔の光の宿った拳が隙あらば振り抜かれるのだ。無論、そのような隙を晒せば、狙撃手も即応する。
 ――そんな余裕は、最初から無かったのに。武僧は、2人に背を向けた。

「――必ず、救い出す!」
「……恨みはございませんが、黄泉の者を送り返すのが現世に生きる者の役目でしょう」
「文字通り、チェックメイトだ」
 3人の猟兵の一撃が交差する。その後に残されたのは……
 憑かれていたらしき、若武者の姿であった。
「……まったく、後でたっぷりとお説教ですからね」
 解放された若武者を抱きかかえると、那由多は少しだけ安堵した。

●その後の話
 猟兵達の活躍により、島の怪異は取り払われ、幽玄の島は元あるべき静寂を取り戻し、少しずつ修行場としての形を取り戻していったそうだ。

 武僧に取り憑かれていた若武者も、目を覚ました後、那由多を筆頭とした面々に延々と説教を食らっていたらしいのだが……効果があったかは不明だった。
 ……なお。この若武者、後日とある事が原因で猟兵達の元へ再び現れる自体が起きるのだが、この時点では誰も知る由も無かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月08日


挿絵イラスト