3
不安の芽を刈り取れ!

#アックス&ウィザーズ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ


0




●村人の心配事
 アックス&ウィザーズ世界の一地方。
 広がる荒野の中にぽつぽつとある水源の近くに村がある。
 その点在する村々に異変が訪れていた。
「一つ丘を越えた先の村もヤツにやられたらしいな」
 村人たちは不安を隠せず囁き合う。
 その案件は今のところ、村人の不安の種であった。
「ああ。避難してきた住人に聞いたよ」
「川向こうの村もやられたってよ」
「何でも、花が急に咲いたかと思ったら竜に襲われたって言うじゃないか」
 近隣の村を襲った脅威の話を聞いてから、彼らの表情は晴れない。
 しかもその竜はこの村の近くの荒野に飛んで行った、なんて噂もある。
「これじゃあ、対策の立てようもないな」
 村人たちは互いにため息を吐く。
 いつ襲い来るかもわからない竜の暴威。それを防ぐ手立ては村人たちにはない。
「ああ……せめて俺たちに戦う力があればなぁ……」
 村人の嘆きが風に攫われていた。

●要請
「猟兵のみんな、ちょっといいかな?」
 グリモア猟兵のオラクル・エーデルライト(f05684)は猟兵たちに呼びかける。
 アックス&ウィザーズ世界のとある地方で竜が村を襲うという事件が起こっている。
「それで竜退治をお願いしたいんだよね」
 竜を倒す。目的はいたってシンプルだ。
 だが竜を倒す前に解決すべき問題がある。
「竜が潜む荒野に一番近い村を、拠点にして竜退治、といきたいんだけど」
 そう簡単にいかないのが、無情な世の常である。
「襲われた村の避難民に当時の様子を聞いたのかな。村人たちが不安がってるんだよね」
 無力な村人たちは、竜が来れば自分たちなど、なすすべもないと途方に暮れているのだ。
 竜退治の拠点にすることについて、村人は嫌な顔もせずに歓迎してくれるだろう。
 だけど、村に蔓延する不安は良くない影響を今後も残してしまう。
「そこでまずは、村人たちと一緒に戦う準備を整えてほしい。きっと、戦う準備が整っていれば村人たちの不安も消えると思うよ」
 戦いの心構えを説くも良し、罠や装備の準備をするも良し、村人を直接鍛えるのも良し。
 その全ては赴いた猟兵に委ねられる。
 準備が整うだけで村人たちの不安はぐっと解消されるだろう。
 村人たちの不安が解消できたら、ようやく竜退治に出発できる。
「で、その後に竜退治なんだけど、その前に盗賊王のお宝とか探してみないかな? 竜がいるらしい荒野に、盗賊王が数々のお宝を隠した、なんて伝説があったりするんだ」
 ほとんどおとぎ話で、信じている人はほとんどいない。
「本当の事だったらすごいよね」
 もし本当ならば一攫千金という途方もないロマンがある。
 ごつごつとした岩と砂ばかりが続く荒野のお宝探しにもやり方はある。
 力技で岩場を突破したり、罠を調べたり、隠された暗号や宝の地図を読み解いてもいい。
 竜退治の前に挑戦する価値はあるだろう。
「そういうわけで、よろしく頼むよ」
 オラクルは猟兵たちにぺこりと頭を下げたのだった。


流堂志良
 第六猟兵では初シナリオ、流堂志良です。

 このシナリオでは村人と戦う準備をし、お宝探し、竜退治とやることがあります。
 まずは竜の脅威に不安がる村人と戦いの準備です。皆さまの得意分野で村人の不安を解消させてあげてください。
 様々なプレイングをお待ちしています。
5




第1章 冒険 『民との共闘』

POW   :    戦力になるように訓練を施し、鍛え上げる。

SPD   :    罠を仕掛け、装備を整え、迎撃の準備を整える。

WIZ   :    戦いの心構えを説く。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルセリア・ニベルーチェ
【POW】
村人さんを鍛え上げるのに協力するわ。

猟兵が来ましたよ!強くなりたいかぁ!!

『戦闘知識11』で短期間で鍛え上げる
自信をつけさせるのに適している戦法を伝え
共に訓練しょうかね?適材適所もございますし
それぞれの役割をこなせば、きっと村を守れるわ。

手が足りないようであれば『残像11』で個別指導
それぞれに合った、量・質・傾向で鍛えれるといいわね。

*おふざけ、アレンジなどは歓迎。



「猟兵が来ましたよ! 強くなりたいかぁ!!」
 ルセリア・ニベルーチェ(ルセリアさんは自由民・f00532)は、集合した不安そうな村人たちを前に発破をかける。
「おー……」
 上がる声はか細く、気合が足りない。
 ルセリアは元気よくもう一度声を掛けた。
「声が小さいですよ。強くなりたいかぁ!!」
 拳を振り上げたルセリアに合わせるように、村人たちも腕を振り上げた。
「おー!!」
「それじゃあ、一緒に訓練しましょうか」
 ルセリアは村人に自信をつけさせる戦法を伝えて、共に訓練する。
「その調子よ」
 動きが良い者には、より素早く動き敵を翻弄する戦法を。
 力自慢には力を生かした戦法を。
 力も動きも及ばない者には、仲間をサポートする方法を。
「それぞれの役割をこなせば、きっと村を守れるわ」
 村人たちの動きが滑らかになっていくのを見て、ルセリアは頷いた。
 訓練を始めて、時間を追うごとに村人たちから不安な表情が消えていく。
「これなら、俺にもできる!」
「ああ、俺たちで村を守れる気がしてきた」
 村人たちに自信がみなぎっていくようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ウィル・キュラー
【SPD】
アックス&ウィザーズ世界の農村出身の俺的にここはなんとなく懐かしい気持ちになる村だぜ
だからなのか何なのかね…怯える村の奴らを見てっと何かイライラするっつーか、ほっとけねえんだよな
べつに深い意味はねーけどよ 
仕方ねえ、ここは本腰入れて竜退治と行くか

そうと決まればまずは何事も装備からだろ
丸腰じゃあ勝てる喧嘩も勝てねーしな
…あ?喧嘩じゃねえって?
ちっ、細かいことは気にすんな

愛車の宇宙バイク「メーア」に積んできだ俺愛用の金属バットとロング学ラン風耐刃チョッキを村人に貸し出す
こういうアガる装備してっと勝てるような気がしてくるだろ?
気持ちが肝心なんだよ

いいからあとは俺らに任せとけ



「なんとなく懐かしい気持ちになる村だぜ」
 ウィル・キュラー(白銀キホーテ・f10064)は村を見て感慨に耽る。
 不安を抱える彼らを見て、思うところがあるようだ。
「奴らを見てっと何かイライラするっつーか、ほっとけねえんだよな」
 ぼやいた後一転、気合を入れたウィルは前に進み出る。
「まずは何事も装備からだろ」
 ウィルはごそごそと自分の装備を探り、出てきた愛用品を村人たちに差し出した。
「丸腰じゃあ勝てる喧嘩も勝てねーしな」
「いや、これは喧嘩ではないのでは……」
 おどおどとツッコミを入れた村人にウィルは舌打ちする。
「ちっ、細かいことは気にすんな。いいから手に取ってみろよ」
 ウィルがぐいっと装備を押しつけると、村人はそっと受け取った。
「意外と、重い……?」
 金属でできたその長大な棒を握り、村人は振ってみせる。
「こいつも着ろって」
 もう一つ装備を羽織らせれば、いかにもテンションが上がりそうな格好だ。
「おお、なんだか強くなった気がするぞ」
 装備の影響か、ぱあっと村人の表情が明るくなった。
「アガる装備してっと勝てるような気がしてくるだろ?」
 こくこくと頷く村人。それを見てウィルは満足そうに笑った。
「気持ちが肝心なんだよ」

成功 🔵​🔵​🔴​

エリエール・アルストロメリア
【WIZ】
ここは、戦うときに考えることを教授させていただこうかと思います

「村の皆さまにおかれましては、他の方から戦い方を教わり、戦う際の装備を見繕っていただいたかと思います。ですので、わたしは戦う際の心構えについてを少々」

何のために戦うのか、その戦いの目的はなんなのか、これが明確でないと戦いの最中で迷い、躊躇い、怯む可能性が上がりますので
守りたいものがあるから戦うのか、死にたくないからなのか、それを明確にし、その目的を達成するためにはどうすればいいのか、それを決めて考える、ということを教えていきます
わたしが戦う理由をもし聞かれたなら、魂がそう叫ぶから、と答えさせていただきましょうか



エリエール・アルストロメリア(聖龍機・f10416)が選んだのは、戦う時に考えることについて教えることだった。
「村の皆さまにおかれましては、他の方から戦い方を教わり、戦う際の装備を見繕っていただいたと思います」
 集まった村人たちの前で、エリエールは表情を引き締めて語りかける。
「ですので、わたしは戦う際の心構えについて少々」
 村人たちの中に緊張が走る。
 その中でエリエールが村人たちに問いかけたのは、最も基本的なことであった。
「皆さまは何のために戦うのでしょうか?」
 戦いの目的は何なのか。これが明確でなければ、戦いの最中に迷い、躊躇い、怯む可能性が上がってしまう。
 ざわめきが村人たちに広がっていく。
 彼らは自分に問いかけている。自分たちが戦う目的を。
「守りたいものがあるから戦うのでしょうか。死にたくないから戦うのでしょうか」
 目的を達成するためには、どうすればいいのか。
「それを決めて考えてください」
 エリエールの言葉に感銘を受けた村人たちはそれぞれに考え始める。
 彼らは戦うために一歩一歩確実に前進していた。
「じゃあ、あんたは何のために戦うんだ?」
 村人からの質問。考える必要などエリエールにはなかった。
「魂がそう叫ぶから」
 答えは至ってシンプルであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

浜栗・あさみ
【WIZ】戦いの心構えを説く。

なーにシケたツラしてんだか
サイキョーのあたしが来たんだからもっと喜びな?

へ?自分たちで戦いたい?
ふ~ん…?
なかなかいい覚悟だねおっさん!

それならサイキョーのあさみちゃんが戦いの心構えってやつをおしえてあげるよ!
だいたい戦いなんてもんはさ~
こうガーーーッとやったときにグイーってくるっしょ?
それをまんじ~~~ってかんじで避けたらもうあざまるっしょ!おっけー?

アレンジアドリブ歓迎・NGなし



「なーにシケたツラしてんだか。サイキョーのあたしが来たんだからもっと喜びな?」
 浜栗・あさみ(最強女子高生(自称)・f01376)は早々に村人を捕まえてそんな風に言った。
「いや、あんたに頼らず、俺たちで戦いたいんだ」
 村人の不安そうに思いつめた表情を見て、あさみは興味を持ったようだ。
「ふ〜ん……? なかなかいい覚悟だねおっさん!」
 あさみは豪快に笑って、村人の背中を叩いた。
「それなら、サイキョーのあさみちゃんが戦いの心構えってやつを教えてあげるよ!」
「お。おう……。よろしく頼む」
 村人が頷く。するとあさみは身振り手振りを交えて、戦いの心構えを説く。
「だいたい戦いなんてもんはさ~。こうガーーーッとやったときにグイーってくるっしょ?」
 ババっと手や体が派手に動いて、勢いよく語った。
「ガーーーッと……? グイーって……?」
 あさみの雰囲気に飲まれたように、村人は話に聞き入っている。
「それをまんじ~~~ってかんじで避けたらもうあざまるっしょ!」
 村人は理解しているのかいないのか、あさみに押されるように呆けていた。
「おっけー?」
「ああ。なんだかよくわからんが勢いが大事なんだな。俺にもできる気がしてきた」
 明るくなった村人の表情を前に、あさみはまた笑うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サフィリア・ラズワルド
テン・ドラゴン(f09028)との行動を希望します。

POWを選択

ドラゴンと戦った経験があれば皆さん自信がつくと思うのでドラゴンと戦ってもらいます!あ、本物じゃないですよ?私が獣人型になってドラゴン役をするんで皆さんにドラゴンと戦う時の立ち回り方を覚えてもらいます。本格的にするために私は武器は使いません、爪と尻尾で村人からの攻撃を受けたり流したりちょっと反撃したりします!

うーん、これだけだとちょっと物足りないかな?そうだ、折角だしテン君と戦ってるとこ見てもらおう、実際に戦ってるところを見た方がわかりやすよね!


テン・ドラゴン
サフィリア・ラズワルド(f08950)との行動を希望。

やれやれ、僕は自分で戦うのはともかく教えるのは門外漢なんだけどね。
サフィーがドラゴン役をやるなら、僕は村人でもできる戦い方を考えないと。
ドラゴンの攻撃は強力だけど動きが大振りだから、実はよく見れば次の動作が分かりやすい。「見切り」で攻撃を避ける術を教えていく。
「恐れている内は倒せない。相手の動きをよく見るんだ」
次は反撃。硬い鱗の上からでは、攻撃が通りにくい。「鎧砕き」で鱗を剥がし、内側の柔らかい肉を狙うんだ。きっと村人たちは一人ではこなせないから、剥がす役と攻撃する役を分けて連携させる。
さて、これで一方的にやられるって展開は避けられるかな。



「皆さんにはドラゴンと戦ってもらいます!」
 サフィリア・ラズワルド(ドラゴン擬き・f08950)が言った途端、村人たちはどよめいた。
 ざわざわと不安そうな村人たちにサフィリアは素早く言い足した。
「あ、本物じゃないですよ? 私がドラゴン役をするんで、皆さんにドラゴンと戦う時の立ち回り方を覚えてもらいます」
「な、なるほど……」
 本当に竜と戦うわけではないと知り、村人たちはほっと胸を撫で下ろす。
「サフィーがドラゴン役をやるなら、僕は村人でもできる戦い方を考えないと」
 肩をすくめ、テン・ドラゴン(紅眼の悪魔・f09028)が村人たちの方へ歩み寄る。
 ドラゴンの動きを模して、サフィリアが動く。
 爪を振り上げたり、尻尾で払ったりしてみせた。
 大振りなその身振りを指してテンが村人に『見切り』を教示する。
「あの通り攻撃は強力だが動きが大振りだから、実はよく見れば次の動作がわかりやすい」
 村人に回避するように指示すると、おたおたと村人はぎこちなく避ける。
「その調子。恐れている内は倒せない。相手の動きをよく見るんだ」
「ああ……やってみるよ」
 テンの言葉を受けて、何度か村人が挑戦していき、動きも徐々に滑らかになっていく。
「次は反撃。ドラゴンの硬い鱗の上からでは攻撃が通りにくい」
 だから『鎧砕き』で鱗を剥がし、内側の柔らかい肉を狙う必要がある。
「うっ……できるかな……」
「剥がす役と、攻撃する役を分けてみよう」
 テンの指示通り、二手に分かれて村人は動く。
 サフィリアは村人が攻撃してくるのを、爪や尻尾で受け流し、反撃もした。
 村人の攻撃はなかなか通じないが、サフィリアの動きを読んで避けることができる。
 一方的に村人たちが押されることはなかった。
「うんうん、その調子よ」
 村人の様子を見て、サフィリアが頷く。
 けれど、これでは訓練として物足りない。
「そうだ、せっかくだしテン君と戦ってるところを見てもらおう」
 サフィリアからの提案。村人の動きをチェックしていたテンも頷いて賛同した。
「いい考えだ。戦い方を見せる方が僕に合ってる気がする」
「実際に戦ってるところを見た方がわかりやすいよね!」
 そしてサフィリアとテンは実際に戦ってみせる。
「戦い方がわかれば、俺たちでも村を守れるかもしれない」
 経験があれば自信に繋がる。
 二人の戦い方を見て、村人たちの抱えた不安は吹き飛んだようだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『盗賊王のお宝探し』

POW   :    真正面から真っ向勝負。力技で障害物を乗り越える

SPD   :    敵対生物の気配を探る、隠された道を見つける、罠を解除する等

WIZ   :    宝の地図や隠された暗号を読み解く、快適な野営方法を提案する等

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


砂と岩ばかりが続く荒野。
 竜がどこかに潜むというこの荒野、夢のある話がある。
 ここに盗賊王が数々の宝物を隠したという伝説であった。
 ほとんど誰も信じていない、ただの夢物語だ。
 はたして伝説は本当なのか、夢のまた夢で終わるのか。
 冒険が今、始まろうとしていた。
ウィル・キュラー
【SPD】

しっかし荒れ果ててんな…
岩とかの具合によってはバイクに乗るのは厳しいかね
つーわけでバイクに乗るかどうかはまぁ臨機応変に
乗れそうならバイク乗って広範囲の探索
数打ちゃあたるで手広く探索するぜ

無理そうならある程度怪しいところにアタリつけてピンポイントで探すことにするわ
秘宝を手に入れたらどこに隠すか、元宇宙海賊の俺的にマジモードで考えてみるぜ
岩と岩の隙間、砂ん中、木のウロん中…考えられるのはこんなモンか?
木は…そもそもねーか?
砂ん中は一人じゃ途方ねー気がする

岩場中心にやるか
障害になる岩場はクラッシュオブ一角獣
岩に掘られた宝の地図が雨降ったら砂が流れて現れたりとか…ねーか

クモ出ませんように…



「しっかし荒れ果ててんな……」
 広がる砂と岩の荒野を見渡し、ウィル・キュラー(白銀キホーテ・f10064)はバイクに跨る。
 走り出した彼は風を切り、気持ちよく進んでいく。
 数を打てば、いずれ当たるのだ。
 怪しいところはないか、バイクの上から荒野を見渡す。
 あまりにも、荒野は広く走りながら探すのは難しい。
 思考を切り替えてピンポイントに探すことにする。
 自分ならどこに隠すかをウィルは経験から考える。
 砂の中か、岩の隙間か。
 広い砂の中を探すには途方がない。
 ならば岩の近くを探してみるしかあるまい。
 しばらく砂の上を走ったウィルは怪しい岩場の近くにバイクを止めた。
「この辺あるんじゃねーか?」
 岩が集まり、重なったような場所だった。
 岩と岩の間は何かを隠すには最適だろう。
 入り口は岩で塞がれていたが、拳で砕いた。
 その岩が吹き飛ぶと、砂をかぶった岩の一部が不自然に平らになっているのがわかった。
 まるでそこだけ切り取ったかのようだ。
「ここんトコに宝の地図が彫られてて、雨が降ったら砂が流れて現れたりとか……ねーか」
 岩の間を覗き込むと何かが出そうだった。
「クモはいねーよな?」
 ウィルはそっと岩の間へ入り込んだのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エリエール・アルストロメリア
【WIZ】

さて、竜退治の前に宝探し…と
ふむ、そういえば竜というのは宝を集める、と聞いたことがありますね
つまるところこれは竜探しにもつながるのでは…?

いえ、二兎を追うものは一兎をも得ず、とも申しますし、一旦は竜のことは置いておきましょう

宝の地図、があるのであればすでに宝が見つかっていてもおかしくはないはず
見つかっていないということは、地図が偽物か、単体では意味をなさないものであるか…
もし複数存在するならば、それらを合わせることで何かしら見えるものがあるかもしれませんし、そういう方向で探してみるとしましょう

野営…砂ばかりであるなら敷物がないと砂が入り込んでしまいそうですね
村で借りておきましょう



「ふむ、そういえば竜というのは宝を集める、と聞いたことがありますね」
 竜退治を前にした宝探しにエリエール・アルストロメリア(聖龍機・f10416)はそんな感想を漏らした。
 もしかしたら、宝の眠る先に竜が潜んでいるかもしれない。
 そう連想したとしても不思議ではない。
 だが――。
「いえ、二兎を追うものは一兎をも得ず、とも申しますし……」
 エリエールは竜のことは一旦置いておき、宝探しに集中することにした。
 まず彼女が考えたのは地図を読み解くことだった。
 荒野に眠る宝の地図、というのは探すところを探せばあっさり見つかる。
 しかし地図どおりに探せば見つかるのならば、夢物語で終わっていないはずだ。
「と、なると地図は偽物……いえ、一枚では意味がないのかもしれません」
 例えば複数必要であるか、もしくは地図の場所に行けば照応する何かがあるか。
「こちらはおそらく岩場の地図でしょう」
 地図を読み解いているとやがて日も暮れてきた。
「さて、野営の準備をしましょうか」
 野営の準備も抜かりなく。エリエールは村で借りてきた敷布を敷いてテントを広げたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

テン・ドラゴン
サフィリア・ラズワルド(f08950)との行動を希望。

宝探しか。何もない荒野を一から探すのは骨が折れそうだ。サフィーが見張りをしてくれるみたいだし、こんな時は僕の小さな友人の出番かな。
【悪戯好きなトカゲ】を召喚し、岩の隙間みたいに僕らの目が届きにくい場所を探してもらおう。
『小さき隣人よ、我の言葉に耳を傾けたまえ』
さて、あとはこの気まぐれな友人が、真面目に探索をしてくれることを願うばかりだ。
……あそこでサフィーが花摘みを始めている気がするけど、きっと僕の気のせいだよね?


サフィリア・ラズワルド
SPDを選択、テン(f09028)との行動を希望します。

テン君が探索してる間私が見張ってるから安心してね、肉食獣が来ても山賊が来ても追い払うから!

お城の門番みたいにキリッとしてみたり暫く周りをうろうろしますがすぐに飽きて花を使って花冠を作り始めます。大丈夫大丈夫、私には【第六感】があるし、ちゃんと気は張ってるから!ちゃんと見張ってるから!

『できた、テン君の分も作ってあげよう』

え?敵?来てないよ!大丈夫だよ!



「宝探しか。何もない荒野を一から探すのは骨が折れそうだ」
 テン・ドラゴン(紅眼の悪魔・f09028)はどこまでも続く荒野を見てため息をついた。
「こんな時は僕の小さな友人の出番かな」
「テン君が探索に集中してる間、見張りをしておくね!」
 サフィリア・ラズワルド(ドラゴン擬き・f08950)が気軽に胸を拳で叩き、見張りを請け負う。
「大丈夫! 肉食獣が来ても山賊が来ても追い払うから!」
「うん、じゃあよろしく頼むよ、サフィー」
 テンはサフィリアに見張りを任せ、集中する。
「小さき隣人よ、我の言葉に耳を傾けたまえ」
 ポンッと現れたのは小さな吸血トカゲだった。
「岩の隙間を覗いて来てくれないかな」
 頼むと吸血トカゲはさささっと走ってテンの前から姿を消す。
「さて、あとはこの気まぐれな友人が、真面目に探索をしてくれることを願うばかりだ」
 目を閉じ、テンは走り去った吸血トカゲと五感を共有し、小さな友人の視界を得る。
 岩の下を見て回るが、隠されている箱があっても壊されている物ばかり。
「僕たちより先に誰かが……?」
 テンは首を傾げた。
 一方、その頃サフィリアはキリッと直立して、見張りに徹する。
 しかし直立した見張りが長時間続くわけもなく、落ち着きなくサフィリアはうろうろとしだした。
 何もないと見張りも飽きてきてしまうのだ。
 ぐるりと周囲を見回し、彼女の目についたのは――。
「あ、お花畑!」
 砂と岩ばかりの荒野に現れた花畑。彼女の興味を引くには十分だった。
「ちょっとだけだから、大丈夫大丈夫! ちゃんと見張ってるから!」
 やがて鼻歌混じりにサフィリアは花冠作りを始めた。
 その間もちらちらとテンの様子を確認するが、すぐに手元に集中してしまう。
「できた、テン君の分も作ってあげよう」
 一つ作った物を自分の頭に乗せて、もう一度花を編んでいった。
「……サフィー、何やってるの?」
 花冠がもう一つ出来上がる頃には、周囲の探索を終えたテンがサフィリアに声を掛けた。
「え? ちゃんと見張りしてたよ! はい、テン君の分!」
 サフィリアはテンに完成した花冠を差し出すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


●お宝の実在
 荒野に風が吹く。
 猟兵たちの探索があってもお宝の尻尾はなかなかつかめない。
 しかし、岩場にそれらしき箱が見つかったことは暁光だった。
 発見したが、箱は壊されており中身は見当たらない。
 ならば中身はどこに行ってしまったのか。
 先にお宝を見つけた者がいたのか、それとも別の何かが箱を壊し中身を持ち去ったのか。
 謎は尽きない。
 
二本木・アロ
空っぽでも箱あったとかマジすごくね?
おとぎ話じゃなくて実話ってことじゃん!

でも宝隠すなら罠の一つも仕掛けそうじゃね?
【暗視】で岩陰や隙間覗いたり、【怪力】【グラップル】で岩ぶっ壊して箱の周り調べてみる。
この空き箱が罠っつーかダミーで、どっかに本物あるかもしれねーだろ?
既に周囲に罠壊した形跡があったり、箱にお宝が入ってた痕跡でもあれば、本当に誰かが持ち去ったんだなって納得して諦めるわ。

……にしたって箱ごと持ってったり開錠したりしないでいちいち箱壊すとかよくわかんねーな。
案外、おとぎ話みてーに竜が持ってったっつーのもあり得るかもな。カラスも光る物集めるし。
とりあえず竜探してみりゃわかんじゃね?



「空っぽでも箱あったとかマジすごくね?」
 二本木・アロ(羅刹の人形遣い・f02301)は熱の籠った声で呟く。
 そう、お宝はおとぎ話ではなく、実在したのだ。
 しかし、この箱が罠かダミーの可能性もある。
「どっかに本物あるかもしれねーだろ?」
 岩場の陰を覗き込み、更に周囲を探る。
 箱が本物のお宝であるならば、罠の一つでも周囲にありそうなものなのだとアロは考えたのだ。
 見えるところを探るだけで何も見つからないなら、岩を壊して更に探すつもりである。
 アロが周囲を探っていると、少し離れたところに罠らしきものが転がっている。
「これも壊れてるじゃん」
 恐らく踏み入れた人の足を挟む、所謂トラバサミであった。
 人の足より大きな何かに踏み抜かれたかのように、歪んで罠としてはもう使えない状態だ。
 壊された箱の中も探ってみると、零れ落ちたように金貨が一枚転がっていた。
 やはりこの箱は本物で、誰かが中身を持ち去ったのだ。
 納得して諦めようとしたアロだったがふと疑問を覚えた。
「……にしたって箱ごと持ってったり開錠したりしないでいちいち箱壊すとかよくわかんねーな」
 罠がぺしゃんこに潰れていることも気にかかる。
 一体誰がお宝を持ち去ったのか。
「案外、おとぎ話みてーに竜が持ってったっつーのもあり得るかもな」
 アロはそう結論づけて、岩場を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​

村雨・ベル
知的好奇心もたまには満たさないとですね!

箱から持ち出された物の大きさは箱から想定できますので
箱の残留物から中身が固体か液体かだったなど予想
宇宙バイクで周辺のありとあらゆる場所を調査

持ち去った痕跡などを辿れば
もしかして怪しい竜の巣へと続いている可能性もありますしねー
光り物とか好きそうですもんねー

戦いなどは高速で回避
ここは冒険の鼻歌など歌いながら気楽に探し物しちゃいますよ
双眼鏡とかでキョロキョロ

途中でお弁当食べながら情報纏め
いやー 謎は深まるばかりです
それとも真実はいたってシンプルなのだよ とか探偵風に言うのもいいかも
楽しくいきましょう!

。。
◯。 ぺたん



「ふむふむ、中に入っていたお宝は固体……しかも金貨が混じってることも確定ですね」
 村雨・ベル(エルフの錬金術士・f03157)は箱の中身から推測して、お宝の痕跡を広く広く探していく。
 宇宙バイクに乗り、まずは岩場の周囲をぐるりと一周する。
「持ち去った痕跡があれば、もしかして怪しい竜の巣へと続いている可能性もありますしねー」
 竜は光り物が大好きというし、この線は大いにありうる。
 ベルが目を凝らして地面を探していると、きらりと光る物が目に映った。
「何か、ありますね?」
 バイクを止めて光った物の正体を確かめると、それは金貨だった。
「痕跡発見ですねー。後はこれを辿れば……」
 双眼鏡できょろきょろと荒野を見渡せば、またきらりと光る物をまた発見する。
 点々と荒野を金貨が道を作っているだろうと予想して、ベルは金貨のある方へバイクを向けて出発した。
 颯爽と荒野を走りながら、ベルは気軽に鼻歌を歌う。
 高速でバイクをぶっ飛ばせば、徘徊する獣の類も寄せ付けない。
 走りながらも、地面を見れば点々と金貨が道を作るように続いていた。
 しばらく走るとバイクを止めて休憩を取る。
「んー……情報を整理しましょうか」
 ベルはここに来るまでに得た情報をざっくりとまとめた。
 お宝を持ち去った何者かは、お宝を持ち運ぶ間に金貨を落としたことに気づいていない。
 持ち去った何者かは竜の可能性がぐんと高まった。
「真実は至ってシンプルなのだよ」
 これから向かう先にベルは視線を向ける。
 そこには緑が広がっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『息吹の竜『グラスアボラス』』

POW   :    フラワリングブレス
【吐き出された息吹 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【咲き乱れるフラワーカッター】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ガーデン・オブ・ゲンティアナ
自身の装備武器を無数の【竜胆 】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    フラワーフィールド
【吐き出された息吹 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を花畑で埋め】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ナイツ・ディンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 荒野の中に緑が広がっていた。
 花が咲き、緑が萌える。
 その中心にうたた寝をするように蹲っているのは息吹の竜『グラスアボラス』だった。
 その背後には荒野から持って来たらしい、お宝の山。
 金貨、宝石、貴金属。どれもキラキラに輝いている。
 縄張りに入り込んだ猟兵を前に竜は目を覚ました。
「ぐおぉぉぉ!!」
 のそりと立ち上がり、威嚇するグラスアボラスに猟兵は立ち向かう。
ウルフシャ・オーゲツ
 なんじゃなんじゃ、お宝とは美味しいものではないのか……ん?
 まてよ、もしやこのドラゴン、美味しいのではないか。
(じー……)
 よし、食おう(強い意志)
 愛機の『ステラドラグーン』を駆り、【ゴッドスピードライド】をつかって一気に正面から突っ込むぞ!
「肉を、よこせーい!」
 花びらが飛んでこようと息吹が飛んでこようと肉に目が眩んだウチを止めることなどできぬぞ!
「ぬぅ、流石に一撃ではそうそう上手く行かぬか、さて、楽しくドラゴンハンティングと行こうかのう!」
 ん?正面衝突したら吹っ飛ばされる? なぁに、いつものことじゃな。

 アドリブはなんでも大丈夫じゃ!



 ウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)は動き出したグラスアボラスの背後にあるお宝の数々を見て、がっかりしたようにため息を吐いた。
(「なんじゃなんじゃ、お宝とは美味しいものではないのか……」)
 しかし、ウルフシャは何かに気づいたように、竜をまじまじと見つめる。
「もしやこのドラゴン、美味しいのではないか」
 心の声が現実へと零れ落ちる。
「よし、食おう」
 気づいてしまった以上、ウルフシャは竜を求めざるを得ない。
 主に、食欲的な意味で。
 だって、もう敵が肉にしか見えない。
「肉を、よこせーい!」
 愛機の『ステラドラグーン』を駆り、ウルフシャは竜の真正面から猛スピードで突っ込んで行く。
 進むほどに『ステラドラグーン』のスピードが上がり、唸る風が宇宙バイクを包み強化していった。
 グラスアボラスが息吹を放ち、さらに飛び交う花びらが、ウルフシャを襲った。
 揺らぐバイク。だが、倒れる事はない。
 まさにウルフシャまっしぐら。この程度で、彼女を止める事はできない。
 正面から激突すると、『ステラドラグーン』ごと、ウルフシャは吹き飛ばされた。
「ぬぅ、流石に一撃ではそうそう上手く行かぬか、さて、楽しくドラゴンハンティングと行こうかのう!」
 華麗にバイクを操り、着地したウルフシャは口笛でも今にも吹きそうな楽しそうな様子で、また肉を求めて竜へと突撃するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​


「なるほど、見事にドラゴンですね。私の中の龍が猛っているのを感じます」
 エリエール・アルストロメリア(聖龍機・f10416)は唸る息吹の竜を見て静かに頷いた。
 だがそれも一瞬。
 戦うことに特化した自分に、切り替えるようにエリエールは吠えた。
 華奢な体から驚くほどの猛々しさだ。
「では、いざ尋常に、真っ向勝負と行こうかぁ!」
 真っ直ぐ飛び出していくエリエールは小細工など弄さない。
 龍光覚醒(ドラゴンウォーリア)で体を強化し、ドラゴニックアームズで殴りかかる。
「ぐあああああ!」
 竜はエリエールを振り払い、息吹を吹きかける。
 体は切り裂かれても、怯まなければダメージなどないも同然だ。
 その為に防御力を高めた。
「その程度で我を害せるとは思っておるまい?」
 普段と口調をがらりと変えて、エリエールは拳を振るう。
 強化した拳とドラゴニックアームズで竜の鱗を貫いた。
「おおおおお!」
 息吹が再度エリエールを襲う。
「足りぬ!」
 竜の息吹はエリエールを押し戻そうとする。
 だが、彼女の動きの方が力強かった。
「もう一度貫かれたいか?」
 拳を構え、エリエールは竜に不敵に言うのだった。
エリエール・アルストロメリア
なるほど、見事にドラゴンですね。私の中の龍が猛っているのを感じます。

では、いざ尋常に、真っ向勝負と行こうかぁ!
戦術も戦略も必要ない、攻撃力と防御力を高めて真正面から串刺しにしてやるのみ
防御とか、回復とか、回避とか、そういうのではなく、受けて、殴る!
幸い向こうもこちらを害するのは直接的なものばかり、ならば状態異常対策は捨てて、殴り合いに専念させてもらう!



「なるほど、見事にドラゴンですね。私の中の龍が猛っているのを感じます」
 エリエール・アルストロメリア(聖龍機・f10416)は唸る息吹の竜を見て静かに頷いた。
 だがそれも一瞬。
 戦うことに特化した自分に、切り替えるようにエリエールは吠えた。
 華奢な体から驚くほどの猛々しさだ。
「では、いざ尋常に、真っ向勝負と行こうかぁ!」
 真っ直ぐ飛び出していくエリエールは小細工など弄さない。
 龍光覚醒(ドラゴンウォーリア)で体を強化し、ドラゴニックアームズで殴りかかる。
「ぐあああああ!」
 竜はエリエールを振り払い、息吹を吹きかける。
 体は切り裂かれても、怯まなければダメージなどないも同然だ。
 その為に防御力を高めた。
「その程度で我を害せるとは思っておるまい?」
 普段と口調をがらりと変えて、エリエールは拳を振るう。
 強化した拳とドラゴニックアームズで竜の鱗を貫いた。
「おおおおお!」
 息吹が再度エリエールを襲う。
「足りぬ!」
 竜の息吹はエリエールを押し戻そうとする。
 だが、彼女の動きの方が力強かった。
「もう一度貫かれたいか?」
 拳を構え、エリエールは竜に不敵に言うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
知り合いのティア(f12213)と一緒に参加するわ。アドリブ歓迎よ。

ドラゴンを悠然と眺めながら
「どうやら、間に合ったみたいね」
二丁拳銃を構え、ティアに声掛けます。
「さぁ、一緒に暴れましょうか?」

【破魔】の弾丸を【2回攻撃】で撃ち込みます。
「流石に硬いわね」
同じ個所に撃ち込み続けることで【鎧砕き】を狙います。
「いくら頑丈な鱗でも限界はあるはずよ」

敵の攻撃は【視力】【聞き耳】で【見切り】【残像】回避します。
「残念、ハズレよ?」

味方が危ない時は【援護射撃】を行い、敵を【おびき寄せ】ます。
「余所見してると危ないわよ?」

ブレスが来たら味方を守るように【怪力】【断罪撃】で【なぎ払い】
「その技はもう見たわ」


ティアリス・レイン
・アレンジ歓迎!ミーナ(f00319)と一緒に参加!
・相棒の小竜に【騎乗】し【空中戦】するよ!

ミーナに対して
「うん!ティアたちにまかせてよ!」

【怪力】で戦斧を振るい【グラウンドクラッシャー】による【鎧砕き】の一撃を放ち、足元の花畑ごと粉砕!
「ごーらい、いっせん!」
素早く下がりながら【2回攻撃】で小竜による炎【属性攻撃】のブレス!
「ありがと、ユーちゃん!」

敵の攻撃は小柄な体型で【目立たない】【見切り】【残像】でかいひするよ!
「ユーちゃん、おねがい!」

味方や自分が危ない時は、雷の精霊による【全力魔法】の【マヒ攻撃】や【気絶攻撃】や【目潰し】などを使い【時間稼ぎ】するよ!
「ありがと、ミーちゃん!」



 ミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)はティアリス・レイン(小竜に乗る妖精騎士・f12213)と共に、悠然とグラスアボラスを眺める。
「どうやら、間に合ったみたいね」
 二丁の拳銃を構えてミーナはティアリスへと声を掛けた。
「さぁ、一緒に暴れましょうか?」
「うん! ティアたちにまかせてよ!」
 言うが早いか、ティアリスは小竜と共に空へと舞いあがる。
「ごーらい、いっせん!」
 身の丈から考えると、長大な戦斧を操り竜を花畑ごと叩き割った。
 もうもうと砂煙が舞う。
 小竜は素早く後退し、炎のブレスを吹き散らす。
「ありがと、ユーちゃん!」
 吠える竜は攻撃しようとのけぞる。
 さては息吹を吹きかけるつもりか。
「あら、余所見してると危ないわよ?」
 怒り狂う竜の隙を突き、ミーナが二発の弾丸を撃ち込む。
「流石に硬いわね」
 弾丸が命中したにも関わらず、その場所の鱗に破損はない。
「いくら頑丈な鱗でも限界はあるはずよ」
 同じ場所を立て続けに攻撃すれば、いつかは――。
 しかしミーナが再度射撃する前に、竜は爪を花びらに変える。
 舞い来る鋭い花びらをミーナは身軽に避けてみせた。
「残念、ハズレよ?」
 その花びらはティアリスをも襲う。
 しかし――。
「ユーちゃん、おねがい!」
 ティアリスを乗せた小竜が巧みに動き、刃と化した花びらを寄せつけない。
「ティア!」
「うん!」
 小竜が空中を細かく動き、竜の視線を翻弄する。
 吹きかけられる炎のブレスを竜が振り払おうとした時。
「後ろががら空きよ」
 死角から銃弾が放たれ、竜の気勢を削いだ。
 絶妙なコンビネーションだ。
 同じ場所を連続で銃撃していく。
「ぐおおおお!!」
 振り返り、息吹を吹きかけようと息を吸い込む動きを、ミーナは見逃さない。
 更に、ティアリスの傍につき従う黒猫が、バチバチと雷の魔法を放ち動きを鈍らせた。
「ありがと、ミーちゃん!」
 竜の動きが止まったのはほんの一瞬。それでもミーナには十分。
 放たれた息吹を迎え撃つ体勢が整っていて。
「その技はもう見たわ」
 ジャンプしたミーナがくるりと宙を舞い、鋭い蹴りを放った。
 切り裂かれた息吹は弾けるように消失する。
「そろそろ焦って来たんじゃない?」
 さらにミーナは二丁拳銃で畳み掛けるように、竜を撃つ。
 何度も同じところを撃っているとピシリと鱗にヒビが入った音がした。
 苦しげに竜がのた打ち回る。
「ユーちゃん、ミーちゃん、行くよ!」
 ティアリスは小竜、黒猫の姿をした雷の妖精に声を掛けて竜に怒涛の攻撃を仕掛けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サンディ・ノックス
輝いているものを集める性質があるだけで
今までの襲撃も光物目当てだったかもしれないね
でも脅威になっている以上倒すしかないんだ
ごめんね?

まずは武具と一体化
黒基調の赤いラインが入った全身甲冑姿へ変身
主武器は大剣へ変形

他猟兵が戦闘している隙に宝へ近付く
そんなものに興味はないけど竜の反応を見るため
反応見たあとは相手がどう出ようと戦闘行動に移行

【怪力】を駆使し攻撃力重視した解放・宵で【2回攻撃】
視野から外れるように立ち回る
姿が捉えられているときは攻撃を【見切り】あるいは【フェイント】をかけて回避してから【カウンター】
同じ場所を攻撃して【傷口をえぐ】りたいけど
こちらの動きを予測される原因になりそうなら控える



「もしかしたら今までの襲撃も光物目当てだったかもしれないね」
 サンディ・ノックス(飲まれた陽だまり・f03274)は竜が集めた宝物の数々を見て頷いた。
 だが、そうだとしても近隣の村を脅かしている以上倒すほかない。
「ごめんね」
 サンディは武具と一体化して変身する。
 一瞬後に現れた彼は全身が黒い甲冑に覆われていた。
 赤いラインが甲冑に走り、手には大剣を携えて。
 のた打ち回る竜へは向かわず、サンディは宝物へと近づいた。
 竜の反応を確かめる為に。
 痛みにのた打ち回っていた竜はサンディの姿を見ると、バッと起き上がり突進した。
「なるほど」
 黒い大剣を構えて、サンディは集中する。
「さぁ、宴の時間だよ」
 力の限り大剣を振り抜いた。
 上乗せされた力により、風を切る音が鳴り、ちょうど突進してきた竜の横面を叩く形になる。
「ぐあぁぁぁっ!」
 更に回転してもう一撃。
 竜を弾き飛ばしてサンディは走る。
 体勢を立て直した竜がぐるりと首を巡らせた時には、死角から切りつけていた。
 次の瞬間には花びらが舞い、サンディへと殺到する。
「効かないよ」
 サンディが華麗に舞うように、花びらを回避。
 流れるような動きで再び大剣を叩きつけた。
 確実に、鱗にヒビができている。
 いずれこれは亀裂となり、竜の守りを削るだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
弾丸じゃトドメには至らないわね。
「そろそろ、本気で行くわよ」
聖別された二本の長剣を抜刀し、構えます。
「さぁ、フィナーレと行きましょう?」

【破魔】の刃を持つ長剣を【怪力】で振るい【鎧砕き】の一撃を放つ。
「わたしの全力、受けてみなさい!」
二刀流により素早い【2回攻撃】で、敵の鱗がボロボロになった箇所を狙います。
「あら、そこが痛いみたいね?」

敵の攻撃は【視力】【聞き耳】【見切り】【残像】で回避する。
「あら、危ないわね」
一度見た攻撃は【断罪撃】の蹴りで打ち消します。
「言ったでしょ?もう効かないわ」

味方が危ない時は長剣を一本【投擲】
「あら、余所見は危ないわよ?」
その後はナイフや銃などで変則二刀流になる。


ティアリス・レイン
「まだたおれないなんて、げんきすぎるよ!」
相棒の小竜に【騎乗】し【空中戦】をしかけるよ!

敵の攻撃を【目立たない】【見切り】【残像】で避けながら、戦斧を【怪力】で振るいます。
「ユーちゃん、ありがと!」「おかえしだよ!」

敵が弱ってきたら、精霊による雷【属性攻撃】の【全力魔法】【マヒ攻撃】や【気絶攻撃】や【目潰し】などを使い【時間稼ぎ】するよ!
「ミーちゃん、おねがい!」
その間に小竜を加速させて突撃し、途中で槍モードに変形し【勇気】【捨て身の一撃】【投擲】【投げ槍】
「いっけぇぇー!ユーちゃん!!」
敵の逆鱗、脆くなった鱗を【突き刺し】【ドラゴニック・エンド】をはなつ!
「これが、ユーちゃんの本当の力だ!」



 幾度も銃の音が響く。
 しかし弾丸ではトドメに至らないことは明白だった。
「そろそろ、本気で行くわよ」
 ミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)は二丁拳銃から二本の長剣へと武器を持ち替えた。
「さぁ、フィナーレと行きましょう?」
 竜に向かってミーナは駆けだす。
「まだたおれないなんて、げんきすぎるよ!」
 鱗にヒビが入っても竜はまだ倒れない。
 そんな姿にティアリス・レイン(小竜に乗る妖精騎士・f12213)はより気合を入れるのだった。
 相棒の小竜に乗って、竜の息吹を迎え撃つ。
 竜の息吹を巧みな見切りで避ける。
「ユーちゃん、ありがと!」
 小竜とティアリスは一心同体のように、竜へと迫る。
「おかえしだよ!」
 息吹の死角から竜の顔面に戦斧を叩きつける。
「ガァアアアア!」
 悲鳴を上げる竜がのけぞった隙に、ミーナが両手の長剣を全力で振るい、同じ場所を連続で切りつける。
 ただの二刀流よりも更に早い連撃に、もろくなった鱗に亀裂が走って行く。
 割れるのも時間の問題だろう。
「あら、そこが痛いみたいね?」
 悲鳴すら上げずにのた打ち回る竜にミーナは呟く。
 何とか体勢を立て直した竜が爪を、牙を、花びらに変えてティアリスとミーナを狙うと同時に突進。
「言ったでしょ? もう効かないわ」
 ミーナは花びらを華麗な蹴りで無効化し、更に長剣を投げて竜の動きを制限する。
「余所見は危ないわよ?」
 ティアリスに突進した竜はつんのめるように長剣を回避した。
 長剣を一本投げた代わりに、銃を取り出し、竜に向けて撃つ。
 これで遠近共に攻撃できる。
 幾度も銃や剣、戦斧で鱗の亀裂を攻撃されて、流石に鱗が剥がれだす。
 そこへ――。
「ミーちゃん、おねがい!」
 ティアリスの言葉に従い、黒猫がバチバチと雷撃を放ち、体勢を立て直す竜をけん制する。
 その隙に小竜が竜へと突進する。
「いっけぇぇー! ユーちゃん!!」
 途中で小竜は槍へと姿が変わり、ティアリスの全力の投擲で見事鱗の剥がれた部分に突き立った。
「グァァアアアアアア!」
 召喚されたドラゴンが、息吹の竜に牙を剥く。
「これが、ユーちゃんの本当の力だ!」
 しかし惜しくもトドメにはまだ至らない。
 もう一押し、後もう一押しで竜は倒れるだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エリエール・アルストロメリア
さて、あと少し…となれば、もう少し頑張るとしよう

【ミレナリオ・リフレクション】でやつのユーベルコードのことごとくを相殺してくれる
そうして純粋な殴りあいで降して見せようぞ
我が龍の魂にかけて、竜に殴り負けるわけにはいかんのだ!

というわけで、相手のユーベルコードをつぶしながら、ひたすら正面から殴りあって、プロレスみたいに戦ってやる
ドラゴンがデカいとかそういうのは、バックドロップをきめない言い訳にはならないし、殴りあわない理由にはならないし、相手の攻撃を受け止めて魅せない理由にはならないのだ!

勝てたなら「とったどー!」と勝鬨を上げようか



「さて、あと少し……となれば、もう少し頑張るとしよう」
 エリエール・アルストロメリア(聖龍機・f10416)は息吹の竜の消耗を見て気合を入れた。
 竜は鱗が一部剥がされ、全身の鱗に亀裂が走っている。
 しかしこうした深手を負った時こそ要注意だ。
 痛みにもがいて、予想も出来ない動きをすることがあるからだ。
 そんな竜に対し、エリエールが挑んだのは素手での戦いだった。
 竜相手に負ける事はできない。そんな気迫を感じられる。
「かかって来るが良い。龍の魂にかけて、竜に殴り負けるわけにはいかんのだ!」
 竜が話を聞くわけもなく、息吹を放って来るが、そっくり同じ攻撃をエリエールが返す。
 そうして竜の攻撃を封じ、殴りかかった。
 竜はエリエールを振り払おうと爪を振るうが、エリエールの気迫には及ばない。
「ふっ! はっ!」
 竜の爪を受け流すように受け止め、カウンターのように拳を振るう。
「ウガァァァァ!」
 のけぞり、怯む竜に二撃、三撃。拳が叩き込まれる。
 フラフラになった竜の背後に素早く回り、バックドロップを仕掛ける。
「はああっ!」
 気合一閃。竜の大きさは関係ない。為せば成るのだ。
 宙に舞った竜は頭から地面へと叩きつけられる。
 それっきり動くことはなかった。
「とったどー!」
 高らかにエリエールの勝鬨が上がる。
 かくして村の不安の芽は刈り取られた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月25日


挿絵イラスト