#アルダワ魔法学園
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●蜜ぷにかーにばる
アルダワ魔法学園、敷地内に数多校舎が建つうちの、東棟と呼ばれる建物の中にて。
「プニー!」
「チジョウダプニー!」
校舎の廊下を蜜ぷにが大量にぴょんこぴょんこと跳ねていた。
血気に逸る生徒によって、蜜ぷにの何体かは撃破されているものの、何しろ数が凄まじいことになっている。
「2-A教室の三体は片付いたか!?」
「そっちはOKだ、だが2年生の教室があるフロアにまだたくさんいる!」
「2階の食堂エリアに多数侵入!先生たちの避難は進んでいるが、抑えるので精いっぱいだ!」
東棟3階の図書室を作戦拠点にする生徒たちが、次々に飛び込んでくる報告を受けては詰めている生徒たちに指示を飛ばしている。
今回生徒たちの取りまとめを行っている年長の竜派ドラゴニアンの生徒、セリオ・エスクデーロが、小さく牙を鳴らした。
「今はまだ抑えられているが……一体、どこから入って来たんだ」
「セリオ先輩、どうしますか?侵入地点の捜索に当たった方が……」
「落ち着けセヴェリ。捜索は大事だが、まずは敵の数を減らさないとならん」
傍らで生徒たちの回復と強化のためにシタールをかき鳴らすセヴェリ・ニクライネンに視線を向けながら、セリオが小さく笑う。
図書室の扉の向こうで、蜜ぷにの跳ねる音が小さく聞こえた。
●猟兵むーびんぐ
以上の映像をグリモアで映したアスター・ファラデー(ルーンの繰り手・f02089)は、哀しげな表情でため息をついた。
「アルダワ魔法学園の校舎内に、またも災魔が侵入しています……」
アスターがここまで物憂げな様子なのには、一つ理由がある。
先程画像で映し出されたとおり、侵入してきた災魔は、みんな大好き蜜ぷに。
これだけならば特段危険性も高くなく、学園の一般生徒でも問題なく片付けられるレベルなのだが。
「蜜ぷにの数が、問題なのです。
学園生徒が東棟の中に抑え込んでいますが、このままでは、東棟が蜜ぷにで埋まって、べとべとになってしまいます……」
そう、あっちを向いてもこっちを向いても蜜ぷに。廊下も教室も蜜ぷに。
これだけの数がいては、一般生徒では手に余るというところだろう。猟兵たちが出張って、何とかしなくてはならない。
「蜜ぷにの数をある程度まで減らせたら、後は学園生徒でも、何とか出来ます。
蜜ぷにたちが、どこから出現したのか……その出口を、塞がなければなりません」
その出現ポイントまではアスターの予知では判明しなかったが、蜜ぷにの行動範囲、移動方向、密度などを考慮すれば、割り出しは可能だろう。そこを叩けばこの騒動は終わりを告げる。
勿論、災魔の出現地点。侵入者側も抑えはしっかりしている。蜜ぷにだけでは防御にならないことは、重々承知の上ということだ。
「蜜ぷにたちに混じって、僅かにモリフクさまの存在も、確認できました。そちらが、出現地点の、守りにあたっていると、思われます……」
蜜ぷにがぷにぷになら、モリフクさまはもふもふ。そのもふは容易に人をだめにする。
防備に向かないと思うこと勿れ、モリフクさまの翼は強靭だ。その翼でビンタされた人間は物理的にだめになる。戦闘不能という意味で。
「モリフクさまに戦闘不能に、される前に、やっつけてください……その過程で、もふもふしても、私は何も言いませんが……」
ちなみに災魔の侵攻を指揮しているアンリ・クロスライトは、大量のモリフクさまに埋もれてこちらもだめになっている。彼女に攻撃の手を届かせるためにも、モリフクさまを倒さねばならないだろう。
アンリは光の帯を多数放つ攻撃、高エネルギーの波動を放つ攻撃を繰り出してくる。また、胸元のリボンに手を触れることで反応速度と行動速度を爆発的に増大させる能力もあるようだ。
もふ同志ではあるが、容赦をする隙も余裕もない。
「学園の危機です……生徒たちの抑えも、いつまで持つか、分かりません。
皆さん、何としてでも……この事態を、収めてください。よろしく、お願いします」
アスターはそう一言告げて、頭を下げると。
ルーンストーンを放つ間も惜しいと言いたげに、ポータルを開くのであった。
屋守保英
こんにちは、屋守保英です。
学園に災魔が出現した、という事実はだいぶ緊急性高いですが、この依頼はだいぶゆるゆるまったりです。
それもこれもぷにぷにでもふもふな災魔たちが悪いんだ。
●目標
・アンリ・クロスライト×1体の撃破。
●戦場・場面
(第1章)
アルダワ魔法学園の校舎内、東棟です。
蜜ぷに達が校舎内を闊歩しつつぷにぷにしています。
(第2章)
アルダワ魔法学園の中庭、東棟大庭園です。
庭園の中でモリフクさまがまったりしています。
(第3章)
第2章と同様、アルダワ魔法学園の東棟大庭園です。
アンリ・クロスライトがペットのモリフクさまを倒されて、激怒して襲い掛かってきます。
●学園生徒
老いも若きも、戦う力を持った生徒たちが学園の防衛にあたっています。
いずれも、弱い災魔を相手取って撃破できるだけの力は持っていますが、ボス敵には歯が立ちません。
何名か、転校生と面識のある生徒が対応に当たっています。
それでは、皆さんの力の籠もったプレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『蜜ぷに』
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POW : イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バロン・ゴウト
うわぁ、蜜ぷにがこんなにいるのにゃ。
校舎を歩いてる姿は可愛いけど、これ以上増えたら大きな被害も出てきそうなのにゃ。
侵入口をふさぐためにも、まずは数を減らしていかなきゃにゃ!
『アイリスの嵐』を使用し、敵をどんどん減らしていくのにゃ!
敵に囲まれそうになったら『ダッシュ』や『ジャンプ』を駆使して、『逃げ足』で包囲網から抜けて再び『アイリスの嵐』で攻撃、のヒット&アウェイ戦法で戦うのにゃ!
他の参加者さんとの連携、アドリブ大歓迎にゃ。
テン・オクトー
いい匂い~♪こんなにいたら蜜ぷに風呂とか入れそう。…でもさすがにお掃除大変そうな事になってるね。
ダメ元で普通に話かけてみよう。
さてさてどこから湧いてきているプニ?帰って欲しいプニ。
帰ってくれないのなら…
WIZ
【UC】の竜巻効果で吹っ飛べ~!
合体させてあげないよ。武器フレイルをぶんぶん回し、召喚された友情パワーぷにを【衝撃波、気絶攻撃】で合体されないよう仕留めていくよ。
おやつ用にちょっと拝借しちゃおう。
(持参したジャム瓶につめつめ)
連携アドリブ歓迎です。
●蜜ぷにでぃぐにてぃー
アルダワ魔法学園、東棟。
出撃ポイントである3階図書室から飛び出したバロン・ゴウト(夢見る子猫剣士・f03085)とテン・オクトー(ケットシーのシャーマン・f03824)は目を見張った。
「うわぁ、蜜ぷにがこんなにいるのにゃ」
「いい匂い~♪こんなにいたら蜜ぷに風呂とか入れそう」
そう、図書室を一歩出たそこは、まさに蜜ぷにの川。
あっちでもこっちでもプニープニー。甘くまったりとした香りを撒き散らしてプニープニー。
3階の中央部に位置する図書室への侵入を阻むように、戦闘経験豊富な生徒たちが配備して蜜ぷにの波を押し留めてはいるものの、如何せん物量では敵わない。
あんまりにも膨大なその数に、バロンとテンが呆気に取られていると、図書室の扉の隙間からセヴェリがひょこりと顔を出した。
「見ての通りだ、先輩たち。今はなんとか押されずに済んでいるけれど、それもいつまでもつか分からない。東棟の外にまで漏れ出しているかもしれないんだ。
何とか、数を減らすことに注力してくれ!そうすれば、後は俺達でも何とか出来る!」
「了解にゃ!校舎を歩いてる姿は可愛いけど、これ以上増えたら大きな被害も出てきそうなのにゃ」
「さすがにお掃除大変そうな事になってるもんね」
こくりと二人で頷いて、バロンとテンはそれぞれ反対方向に飛び出した。
バロンは西側の廊下へ、テンは東側へ。
物量で押されているこの局面で分散して戦うのはどうか、という点もあるが、しかし二人とも対抗の手を持っていた。
「助太刀するにゃ!」
「っと、転校生か!こりゃ百人力だ!」
ドラゴンランスの仔竜に炎を吐かせていた中年のケットシー男性が、バロンの姿を認めて数歩後退する。
そうして出来たスペースにしゅたっと降り立つと、バロンは手にした黄金のレイピアを高く掲げた。
「アイリスの花びらよ!敵を討つにゃ!」
刹那、巻き起こる紫の嵐。色鮮やかなアイリスの花びらに吹かれる蜜ぷにの身体が、一挙に削られ押し返されていく。
「プニー!?」
「ナンダプニー!?今マデノ攻撃トハ格ガ違ウプニー!!」
「いい具合だにゃ!アルナルドさんはそのまま攻撃を続けて、ボクはどんどん押し返すにゃ!」
「了解だ、ゴウト少年!気張れよゼーヴェ、腕の見せ所だ!」
ケットシー男性の竜騎士アルナルドが腰に佩いた剣を抜き放つ中、バロンは手の中に再びレイピアを握って突進した。囲まれないよう後の抑えをアルナルドに任せ、押し返してできたスペースに飛び込むや、再度放つはアイリスの嵐。
「プニィィィ……!」
「負ケルナプニ!友情パワープニヲ召喚スルプニ!」
消し飛ばされていく蜜ぷにが多数いる中で、何体かの蜜ぷにたちが召喚を試みる。
どどっと増えて増加した蜜ぷにたちが、一気にバロンを取り囲みにかかると。
「わわっ!囲まれるのは勘弁にゃ!」
蜜ぷにたちの壁を飛び越えるように大きくジャンプ、そしてダッシュ。時に蜜ぷにを踏んづけながら、バロンが大きく後退する。
そこに入れ替わりで飛び込んでくるのはアルナルドだ。お供の仔竜ゼーヴェに炎を吐かせ、蜜ぷにの壁を押し留めながら剣で合体して大きくなろうとする蜜ぷにたちに斬り込んでいく。
「ゴウト少年、さっきの頼む!俺を巻き込まずに済むんだろ!?」
「大丈夫だにゃ!」
そう、まなじりを決しながら応えるゴウトが剣を掲げる度に、蜜ぷにの群れはどんどん押し返されていった。
その反対側、テンがいる側でも嵐が巻き起こっていた。
廊下の天井まで届きそうな竜巻が、蜜ぷにをどんどん巻き上げては天井に叩きつけていっている。
テンと瓜二つのケットシーの祖霊を見て、ガジェットを抱えた人間女性が呆気に取られている。
「すっごぉい……壮大だわぁ……」
「ファイーナさんが一ヶ所に蜜ぷにを集めておいてくれたおかげだよ」
ガジェッティアのファイーナへと不敵な笑みを向けると、テンはその手にフレイルを握りしめてぶん、と振り回した。
ケットシーの体躯で振るうフレイル、サイズこそ小さくても威力は折り紙付き。竜巻に巻き込まれていない蜜ぷにたちを次々に吹っ飛ばしては壁や天井に叩きつけている。
「プ、プニ!」
「召喚スルプニ!数デ押スプニ!」
「合体させてあげないよ!」
「まだまだ私のガジェットも動かすわよぉ!」
友情パワーぷにを召喚しては合体しようとする蜜ぷにたちを、テンのフレイルが的確に捉える。さらにはファイーナのガジェットから発射される砲弾が、蜜ぷにたちの合体を阻害しにかかる。
おまけに、テンの召喚した祖霊が放つ竜巻はまだまだたくさんあるのだ。
そうしてどんどん、竜巻が通った後がぺんぺん草もなぎ倒されるような勢いで綺麗な床になり、壁やら天井やらが蜜でべとーッとなる中。
付着した蜜の綺麗なところをジャム瓶に詰め詰めしながら、廊下の端っこのところにいた蜜ぷにに、テンが声をかけていた。
「さてさてどこから湧いてきているプニ?帰って欲しいプニ」
「プ、プニィィィ……」
テンの問いかけに、蜜ぷには恐怖でプルプルと震えるばかりだった。
ちなみにこの蜜ぷにはテンのおやつになりました。無念。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ティエル・ティエリエル
WIZで判定
「ぷにぷにのお掃除だー!同じ色を4つ並べて……えっ、消えないの?」
ぷにぷになのはいいけど、べとべとになると皆困っちゃうからきちんとお掃除しなきゃね!
最初は背中の翅で空中を飛び回ってレイピアで蜜ぷに達をつっついてまわるよ!飛び掛ってくるのは「見切り」でひらりと避けちゃうよ♪
ツンツン突っついてるけど、ぷにぷに柔らかいからレイピアでつっついても余り効果なさそうだね!
でも、大丈夫♪ボク、【お姫様ビーム】でどっかーんってビーム出せるからそれでなぎ払っていくよ☆
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
アルカ・キルジャッジ
ほぉう? 蜜ぷに?
ずいぶんと可愛い子達だねぇ。私的には生徒達も充分可愛いんだけどねぇ。
とりあえず、ピンチになってる生徒を探そうか。
やばげなタイミングで、蜜ぷにの背後からチープウェポン一発っ。
「やぁ生徒諸君、元気してる?」
なんて世間話してる暇はないかぁ。
勇者ぷにと戦士ぷに? 来なよ【びったんびったん】で床とか壁に叩きつけてあげるから。足を捕まえてこう……って、蜜ぷに、足、どこ?
まあいいや、神に不可能はないのさ~。
あ、ごめん。君達の大事な校舎、べとべとになっちゃったねぇ。
あとでお掃除手伝うから勘弁してくれる? めんどくさがりの私がお掃除なんて激レアだよ? 雪が降っちゃうよ?
※アドリブ・共闘歓迎
●蜜ぷにるーめん
図書室周辺がクリアになったところで、転校生たちは東棟の各所へと散っていった。
蜜ぷにたちが一点から湧き出している以上、出現数に傾向は確実にあるはずだ。多いところはすなわち、出現地点が近いということで。
ティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)とアルカ・キルジャッジ(ジャージ神・f19752)は階段を上り、4階へと踏み込んでいた。
はたして、そこには。
「プニー!」
「プニー、プニー!」
「わーっ、このっ、このーっ!」
「チータさん、落ち着いてください!あっ、ていっ!」
ケットシーのマジックナイトの少女ことチータが接近する蜜ぷにに剣を叩きつけ、それを落ち着かせるようにしながらドラゴニアンの精霊術士の少女ことパウリーネが援護をしていた。
パウリーネの的確な魔法と仕掛け罠の設置によってだいぶ抑えられてはいるものの、見るからに分が悪い。
「ほぉう?蜜ぷに?ずいぶんと可愛い子達だねぇ。私的には生徒達も充分可愛いんだけどねぇ……っと。やぁ生徒諸君、元気してる?」
「えっ!?あ、アルカ先輩!すみません、ご助力感謝します!」
「先輩っ!?って今はそれどころじゃないんですーっ!!」
気さくに声をかけるアルカが、パウリーネの背後に迫っていた蜜ぷにへとチープウエポンを一発。爆発四散させてみせるやひょいっと片手を上げる。
その声にパウリーネもチータも数瞬だけこちらを振り返るが、まさしく今はそれどころではない。
苦笑するアルカの頭上を飛び越えながら、ティエルがレイピア片手に躍り出る。
「ぷにぷにのお掃除だー!同じ色を4つ並べて……えっ、消えないの?」
「消えませんよ!?」
「そんなんで消えたら、今頃勝手に消えてるってー!!」
ティエルが首を傾げるのを、パウリーネもチータも揃ってツッコミを入れる他なかった。
気持ちは分かる、UDCアースでロングセラーな某パズルゲームに凄く状況は近い。主に色合いの点で。多分黄色がいれば完璧だった。
しかし悲しいかな、蜜ぷには四つ並んでくっついたら消える魔法がかかっていない。それどころか自分で自分をどんどん召喚して増えてくる。おじゃまなんてレベルじゃない。
ともあれ、このまま放置していては掃除に支障が出る。べとべとになってしまっては皆が困る。
跳びかかって来るのをひらりと避けながら、ティエルは蜜ぷにの中心にびしりとレイピアを突きつけた。
「レイピアでつっついても余り効果なさそうだね!でも、大丈夫♪どっかーん!」
刹那、レイピアの先端から極太のビームが放たれた。
ティエルの身体の何倍もの太さを持つビームが、蜜ぷにをまとめて焼き払っていく。お姫様の気合、恐るべしである。
かたや、チータとパウリーネの傍にいるアルカについては。
「足を捕まえてこう……って、蜜ぷに、足、どこ?まあいいや、神に不可能はないのさ~」
「プ、プニ~~~!?」
召喚された蜜ぷにの端っこをひっつかんでびったんびったん。床に思い切り叩きつけていた。
それはもう、ぶんぶんと。遠心力で蜜ぷにの蜜が壁や天井に線を描くほどである。この叩きつけられているぷにが勇者ぷにか戦士ぷにか、それはもう分かるわけはない。
あんまりにも豪快な攻撃に、蜜ぷにたちが見るからに怯えていた。
「い、今がチャンスです、チータさん!」
「わ、分かった!」
気を取り直したパウリーネが雷を纏う豪雨を降らせると、その間をすり抜けるようにしてチータが剣を振るい、蜜ぷにを押し留めていく。
そうして出来た隙を、アルカのびったんびったんとティエルのお姫様ビームで駆逐していき。
やがて4階の階段周辺、視界のある程度がクリアになったところで、転校生と生徒はようやく肩の力を抜いた。
「うんっ、綺麗になったね!」
「やー、綺麗かなぁ?君達の大事な校舎、べとべとになっちゃったねぇ。あとでお掃除手伝うから勘弁してくれる?」
「「えっ!?」」
へらりと笑いながら申し出たアルカの言葉に、チータもパウリーネも目を大きく見開いた。ティエルだけがキョトンとしている。
「アルカ先輩が……自分から手伝いを申し出た……!?」
「ねぇパウリーネ、明日は雪が降るのかな……」
「うーん、自分で申し出てなんだけど、人にそこまで言われると自分傷ついちゃうなー!」
ジャージ姿の神は、そう言葉を漏らしながら後頭部を掻くのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
ついに蜜ぷにまで学園に侵攻してきたか…これは一大事だ
蜜ぷにそのものは強くはないが…飛び散る蜜の濃い甘さにやられ、蜜ぷにジャンキーに身を堕とす幸運もとい不幸な学園生徒が出てしまう…なんて卑劣な罠なんだ!
お゛の゛れ゛魔゛王゛…゛絶゛対゛に゛許゛さ゛ん゛!゛
まだ見ぬ魔王への(理不尽な)怒りを胸に【サウザンド・フラッシュエッジ】を蜜ぷに軍団に向けて叩き込むぜ! これ位の数なら、二千を超える刃で片っ端からぶった切れるぜ!!
学園生徒の皆には他の場所に行ってもらうぜ。剣刃に巻き込むわけにもいかないしな!
あ、倒した蜜ぷにのドロップ品はちゃんと回収するよ。それはそれ、これはこれ
●蜜ぷにまじぇすてぃー
アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は怒りに震えていた。
彼が今立っているのは東棟2階、食堂エリア。
既に蜜ぷにに占拠されたといっても過言ではないそこで、あちらこちらに倒れ伏す生徒の姿。
いや、彼らは生きていた。生きていたのだが。
「甘ぁぁい……」
「蜜ぷに……蜜ぷにもっと……」
「プニー……プニー……」
誰彼も、一様に蜜ぷにの甘い甘い蜜の甘さにやられていた。蜜ぷにジャンキーと化していた。
ある意味で、幸せ者ではあるのだろうが。こうして災魔への敵愾心をなくすとあれば、これほど卑劣な罠もあるまい。
故に。
「お゛の゛れ゛魔゛王゛…゛…゛絶゛対゛に゛許゛さ゛ん゛!゛」
彼は吼えた。
まだ見ぬ魔王への怒りに吼えた。
その声を聞きつけてか、食堂の外から男子生徒が二人、駆けこんでくる。
「なんだ!?」
「あっ、アーサー先輩!」
「ドーンブレイカーと呼んでくれ!すまないが君達、倒れている生徒を食堂の外に運んでくれ!」
「わ、分かった!」
アーサーの声にそう答えて、生徒たちは倒れたままの生徒を助け起こしていく。意識を保っている生徒たちの救出は比較的容易だった。行動も阻害されていないからなおさらである。
そうして程なく、生徒たちの撤退が完了すると。アーサーは食堂エリアを跋扈する蜜ぷにたちへと向き直った。
「【Select…SLASH ACTION!】全部まとめて……ぶった切るぜ!!」
その文句と共に放出されるのは、二千を超える光の刃。
人気のなくなった食堂をまさしく光のごとき速度で駆けるそれは、蜜ぷにの身体を次々に切り裂いていく。召喚された勇者ぷにや戦士ぷにも、まとめて切り裂いてなお余りある数があるのだ。
そして、食堂が静まり返ったのを確認した生徒たちが、恐る恐る中を覗き込むと、そこには。
「……ん?あ、倒した蜜ぷにのドロップ品はちゃんと回収するよ。それはそれ、これはこれ」
蜜ぷにの蜜をせっせと拾い集める、アーサーの姿があったという。
成功
🔵🔵🔴
パルピ・ペルポル
わー。すごく甘い匂いねぇ…。
…一段落ついたらパンケーキ食べようかしら。ふっかふかのやつ。
さてとにかく数を減らさないとよね。
雨紡ぎの風糸できゅっとまとめてぎゅっと…やると蜜が飛びちりそうね。
せっかくだから蜜を回収しておきたいところね。
そうだ、薔薇の蕾に吸わせてしまえば集めるの簡単そうね。
これなら周囲も汚れにくいし一石二鳥ね♪
あ、蜜色の花も楽しめそうだし一石三鳥かしら。
いっぱい集めなきゃね(大量の薔薇の蕾を手に)
蜜回収するときは花の下をぎゅっと結んでから結び目の下を切って、瓶に差し込んで結び目ほどけば簡単に回収できるんじゃないかしら。
そこは生徒の皆にも協力してもらいましょ。
備傘・剱
うーわー…
密ぷにって奴、か?
べたべたじゃねぇか
掃除、大変そうだな
と、言うわけで、大掃除だって感じで青龍撃発動、水弾を打ち出して、洗い流してやらぁな
所で、こいつ、食えるの?
とにかく、高速移動は出来るだけせず、失せ物を探す要領で細かな所まで、しっかりと捜して水で流してやるわい
あぁ、この甘い香りが俺を誘うぜ~
しつこい蜜ぷにには零距離射撃でしっかりと落としてやろう
これよ、無害な所を集めたら、スイーツとかカクテルのベースになりそうだな…
齧り付いてみよう
んで、味を確かめてから、こっそり集めてみるけど、生徒さんに見られたら、ゆっくりとホラー風味に聞いてみよう
「食べる?」
とな
アドリブ、絡み、好きにやってくれ
向坂・要
見た目だきゃ可愛いんですけどねぇ……
後片付けとか考えるとだいぶ憂鬱ですねこりゃ
主にベタベタ面で
なんて思いつつまぁそこらへんも含めて掃除の時間、と参りやしょうか
エレメンタル・ファンタジアで呼び出すは浄化のルーンも宿した嵐を纏う銀狐達
ベタベタが悪化しねぇようにお帰り願う(お掃除)していきますぜ
っと勿論学園の備品やらなんやらには被害出ないように気をつけますぜ
かいくぐってくる奴らは第六感も生かした見切りと空白でカウンター、ですかね
ところで蜜ぷにの蜜ってあちらさんの色によって味もかわるんですかね?(瓶を取り出し)
●蜜ぷにばいたりてぃー
4階、3階、2階の蜜ぷにを退治しては蜜を回収していって、そのついでに蜜ぷにのまま蜜を味わったりして、猟兵たちは一つの結論に達した。
この東棟、下の階に近づくほどに蜜ぷにの数が多い。事実、5階から上には侵入している形跡がなかったのだ。
2階の階段周辺に群がる蜜ぷにをある程度掃除して、1階に降りて来たパルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)、備傘・剱(絶路・f01759)、向坂・要(黄昏通り雨・f08973)の三名が目にしたものは。
「うーわー……」
「後片付けとか考えるとだいぶ憂鬱ですね、こりゃ」
「わー。すごく甘い匂いねぇ……」
川を通り越して、蜜ぷにが湖のようだった。
予想通りと言えば予想通りではあるものの、足の踏み場もないとはまさにこのこと。東棟から出すわけには行くまい、と多くの生徒が奮戦しているものの、一向に数を減らせている様子がない。
と、そこに。
「ライオンくん、いっけー!」
「ごーごー!あっ、転校生さんいい所に!助けてください!」
黄金のライオンに騎乗して、二人して蜜ぷにを押し流しながら喰らわせていく、エーミールとゲアハルトのバッハ兄弟が階段前に飛び込んできた。
二頭のライオンさんの口からたらーんと垂れる蜜ぷにの色鮮やかな蜜に、パルピの腹の虫がぐぅ、と鳴いた。
「……一段落ついたらパンケーキ食べようかしら。ふっかふかのやつ」
「蜜ぷにの蜜をシロップ代わりにかけたら、さぞかし美味しそうですやね。ところで蜜ぷにの蜜って、あちらさんの色によって味もかわるんですかね?」
「え、こいつ、食えるの?」
パルピに賛同するように口角を持ち上げる要に、劔が驚きのあまり目を見張った。
災魔を食べるというのもなかなかに突拍子もない話、気持ちはとても分かる。しかしアルダワ魔法学園の中ではほとんど常識にもなっている話だ。
エーミールがこくこく頷きながら口を開く。
「そうですよ、劔先輩。僕達生徒も迷宮探索の時、おやつと補給代わりに蜜ぷにを食べてます」
「マジかよ……ってことは、無害な所を集めたら、スイーツとかカクテルのベースになりそうだな……」
「フェドート君の作ってくれる蜜ぷにのタルト、美味しいですよー」
エーミールとゲアハルトの言葉に考えこむように俯いた劔だったが、思案は一瞬だ。
何しろこうして話をしている間にも、蜜ぷにが四方からどんどん迫ってくるのである。このまま囲まれてしまってはベトベトは免れない。
「まぁ、そこらへんの収集も含めて掃除の時間、と参りやしょうか」
「掃除、大変そうだな……と、言うわけで、いっちょ大掃除だ」
パチリと指を鳴らして嵐の属性を纏わせた銀狐を多数呼び出しては蜜ぷにに突撃させる要の横から、劔がその身体に水分を集めて形作った青龍の爪と牙を纏って飛び出す。
何しろ、校舎の1階フロアはどこを向いても蜜ぷにだらけ。高圧の水弾を放てば着弾地点で十数体は蜜ぷにが弾け飛んでいく。
そして浄化のためにルーンも宿した要の銀狐が校舎の中を駆け抜けては、蜜ぷにを次々と吹き飛ばして蜜まで綺麗に消し去っていった。
「二人ともすごい……!わたしも負けていられないわね!」
そう告げて宙を駆けるパルピがその手から雨紡ぎの風糸を放つと、極細の不可視の糸に縛られた蜜ぷにたちが次々と絞られ、その身を弾けさせていく。
そうしてたらーんと垂れる蜜を見て、パルピははたと手を打った。
「そうだっ、こうすれば集めるの簡単そうね!」
パルピが取り出したのは穢れを知らぬ薔薇の蕾だ。本来は血を吸い上げて薔薇の花を咲かせるものだが、これを蜜ぷににぶすりと突き刺すと。
「プ、プ、プ、プニィィィィィ!!」
蜜ぷにの悲痛な叫び声と共に、体内の蜜がぐんぐん蕾に吸い上げられていく。
そして程なく、全てを吸われ尽くしてカラッカラになった、蜜ぷにの表皮だけが残されて。
変わり果てた姿になった同胞に、周囲の蜜ぷには恐れ戦いた。
「プニィィィ!?」
「あ、これいいかも。周囲も汚れにくいし、蜜色の花も楽しめて一石三鳥ね♪
大丈夫よー、蕾はまだまだたくさんあるから。いっぱい集めなきゃね!」
「プ、プニィィィィィィ!!」
そうしてパルピの手に握られた薔薇の蕾の七割方が、七色の薔薇を咲かせる頃には。
劔の水弾と要の銀狐の力で大半の蜜ぷにが綺麗に掃除され、あれだけ蜜ぷにがいて倒されたとは思えないほど、ベタベタしていない床が露になったのである。
あらかたを掃除し終えて、青龍撃を解除した劔が、討ち漏らしていた蜜ぷにの体をとっ捕まえてエーミールとゲアハルトの前に戻ってきた。
「あぁ、この甘い香りがたまんないな……二人も、食べる?」
「いただきまーす!」
「あっ、兄さんずるーい、僕もー!」
「プニィィ……」
もう蜜ぷにもされるがままである。こうして抵抗しないからこそ、学園生徒のおやつにされるのであろうが。
他方では薔薇の花の下側を切り取る形で、回収した蜜を瓶に移し替えているパルピと要の姿がある。
「こんなにたくさん集まったら、いっぱい楽しめそうねー」
「色鮮やかですねぇ……瓶に詰めたままでも綺麗そうだ」
薔薇の花で集めた蜜を瓶詰めしながら、要の視線が向くのはエーミールだ。
「ところでエーミール。この蜜ぷに達、どこから出てきたか、ってのは分かってるんですかい?」
「はい、既に場所は突き留められていて、ニコラ達が封鎖に向かっています!」
その場所とは、東棟の建物がぐるりと取り囲むようにして造っている中庭の一つ、東棟大庭園。
エーミールとゲアハルトの先導を受けながら、東棟に展開していた猟兵たちは災魔の出現地点へと向かうのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 集団戦
『モリフクさま』
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POW : 翼びんた
単純で重い【翼】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 人をダメにするもふもふ
【胸部のモフモフ】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : うぉーみんぐあっぷ
予め【羽ばたく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●モリフクあんだんて
東棟大庭園の中に踏み入ると、そこはまさに災魔のパラダイスだった。
蜜ぷにがぴょこぴょこと飛び跳ね、モリフクさまが庭園の大木の枝に並んで留まってお昼寝中。
災魔の新手は来ていない様子。数の増加が止まったことで、生徒たちも庭園内の蜜ぷにに攻撃しては撃破し、時にモリフクさまのもふもふに陥落していた。
そして庭園の隅っこ、芝生の上に『彼女』はいた。
「くぅくぅ……」
今回の災魔侵入騒動の首謀者、アンリ・クロスライト。
その彼女が、山のようなモリフクさまに埋もれるようにして、すやすやと寝息を立てている。
まさしく、人をダメにするもふもふの本領発揮中である。
呆気に取られる猟兵たちの隣で、人間の竜騎士男子、猟兵たちとも顔なじみのニコラ・バルテレミーがため息をついた。
「こういう状況だ、転校生。
俺達も、この赤毛の少女に手を出して勝てないのは直感で分かる。だが、このままにしておくわけにもいかない」
肩に乗せた藍色の仔竜の顎を撫でながら、ニコラが視線をよそへと向けた。その視線が向かうのは、庭園の中で気ままに過ごすモリフクさま。
「仲間に手を出せば、ここでこいつをダメにしているモリフクさまも、さすがに動き出すと思うんだ。
俺達も協力する。まずはモリフクさまを殲滅したい」
ニコラの言葉に、猟兵たちもこくりと頷いた。作戦内容も、実に理に適っている。生きたまま生徒を引退できれば、きっと彼はいい教師になることだろう。
かくして猟兵たちは武器を握った。
狙うは庭園内のモリフクさま。災魔の出現が止まっている今、ここが勝負どころだ。
●特記事項
学園生徒が、猟兵と共同で庭園内の災魔を相手取って戦っています(アンリは放置されています)。
彼らは猟兵より弱いですが、集団戦の災魔1匹を一人で相手取って撃破するだけの力は持っています。
現在この庭園内で戦闘している学園生徒は、以下の通りです。(種族/性別/メインジョブ)。
・ニコラ・バルテレミー(人間/男/竜騎士)。
・アニェーゼ・トレッカーニ(人狼/女/マジックナイト)。
・エーミール・バッハ(ケットシー/男/ビーストマスター)。
・アルナルド・メランドリ(ケットシー/男/竜騎士)。
・ファイーナ・ジヤチェンコ(人間/女/ガジェッティア)。
・ゲアハルト・バッハ(ケットシー/男/ビーストマスター)。
・パウリーネ・ヒーマン(ドラゴニアン/女/精霊術士)。
・アイリーン・ダルトン(人間/女/精霊術士)。
・マイレ・パルニラ(ミレナリィドール/女/シンフォニア)。
なお、プレイングにてNPCの学園生徒と共闘する旨、記載がなかった場合は、猟兵が一人で戦う場面を描写いたします。
共闘したい場合は、プレイングでその旨をご記載ください。
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
皆! あの鳥ちゃん、カワイイ見た目だがあまり近づくなよ。
こうやって(モリフクさまヒョイ)不用心に(モリフクさまモフモフ)モフモフすると…ぶべらっ!?
………
…こうやって超痛い翼の一発が来るから注意するんだぞ。
さて、危険行動の実演をして頂いたモリフクさまにご退場願おうか。この…特大ハンマーでな!
というわけでこっから本気、【ダイナミック・ストライク】でモリフクさまを片っ端からホームランしていくぜ!
今ならあれだ、アリスラビリンスに向けてかっ飛ばしてやろう! 【怪力】と【吹き飛ばし】を込めて…これぞ、ドーンブレイカー流:エクストリーム転移術…だぜ!!
●モリフクかぷりっちお
庭園内をぱたぱたと飛んでは、木立に留まって羽を休めてまったりしているモリフクさまたち。
モリフクロウが丸っこくなったような見た目をしたその災魔の、芝生の上でまったりしている一体を前にして、アーサーは生徒たちとの間に立ちはだかるように割り込んだ。
「皆! あの鳥ちゃん、カワイイ見た目だがあまり近づくなよ」
そう告げたアーサー、言うが早いが自分から地面の上で微睡むモリフクさまに近づいていく。
「お、おい、アーサー先輩」
「こうやって」
ニコラが止めようとする声にも耳を貸さず、モリフクさまをひょいっと持ち上げるアーサー。
「ホゥッ?」
「不用心に」
微睡んでいたモリフクさまが目を覚ます中、アーサーはその顔面をモリフクさまの胸毛に埋めた。そのまますりすり、もふもふ。
勿論、突然抱き上げられてもふもふされたモリフクさまが黙っているはずもない。むっと眉間にしわを寄せた。
「モフモフすると……」
「ホー!!」
「ぶべらっ!?」
もふもふしながら喋っていたアーサーの横っ面を、モリフクさまの翼が強かに打った。頭部を思いっきり後方に振られたアーサーの首が、鈍い音を立てる。
そのままぐぐぐ、と首を元に戻したアーサーは、ぐっと後方に視線を向けた。多分、マスクの下ではいい笑顔をしていたことだろう。
「こうやって超痛い翼の一発が来るから注意するんだぞ」
「あっはい」
身体を張りまくったアーサーの実演に、ニコラの返答は随分と呆気なかった。さもありなん。
しかしてモリフクさまの危険性を実演したアーサーが、愛用の盾、バスターホーンを握る。盾がガシャガシャと変形すると、その手に納まったのは巨大なハンマーだ。
「ホーッ!」
「というわけでこっから本気、ご退場願おうか。この……特大ハンマーでな!」
抱えていたモリフクさまから手を放し、アーサーはバスターホーンを振りかぶる。上段ではなく、下段に。
そして、次の瞬間。
「バスターホーンの馬力……受け止めてみろおおおおお!!」
「ホー!?」
上方に一挙に振り抜かれたバスターホーンが、モリフクさまの身体を上空へ、それこそ中庭の上、東棟の建物を越えてさらに空へと吹き飛ばしていった。
「今ならあれだ、アリスラビリンスに向けてかっ飛ばしてやろう!これぞ、ドーンブレイカー流:エクストリーム転移術……だぜ!!」
豪快にハンマーを振り回してはモリフクさまを上空へホームランしていくアーサーの姿を、生徒たちはぽかんとしながら見ていたという。
成功
🔵🔵🔴
バロン・ゴウト
モリフク様……見た目は蜜ぷにと同じくとっても可愛いけど、学園の庭園に住み着かれるのはやっぱり困るのにゃ。
エーミールさん、ゲアハルトさん、力を合わせてやっつけようにゃ!
【SPD】
ビーストマスターのバッハ兄弟と一緒に戦うにゃ。
【ライオンライド】を使用し、仲間を【鼓舞】して3騎で突撃にゃ。
【騎乗】の腕前を見せる時にゃ!
突撃で【先制攻撃】を仕掛けて、そのまま【2回攻撃】するのにゃ!
敵の攻撃は【ジャンプ】や【ダッシュ】で躱して、躱しきれない攻撃は【オーラ防御】で受け止めるのにゃ。
連携、アドリブ大歓迎にゃ!
●モリフクぷれすてぃっしも
「モリフク様……見た目は蜜ぷにと同じくとっても可愛いけど、学園の庭園に住み着かれるのはやっぱり困るのにゃ」
黒い口髭模様持ちの子ライオン、シトラスに騎乗したバロンが、ちらりと左右に視線を向けた。
そこには、バロンと同じくライオンライドを発動し、ライオンくんに騎乗したエーミールとゲアハルトのバッハ兄弟が、同じく突撃準備を整えている。
ビーストマスターの力を持つ、ケットシー三人による協力攻撃が、今ここに成されようとしている。
「エーミールさん、ゲアハルトさん、力を合わせてやっつけようにゃ!」
「はいっ、バロン先輩!」
「準備OKですっ!」
バロンの声かけに、エーミールとゲアハルトが言葉を返した次の瞬間。
三頭のライオンが同時に地を蹴った。
狙うは庭園の中央部、噴水周辺に陣取っているモリフクさまの集団。数羽が噴水の水で水浴びしながらこちらを見つめている。
「突撃するにゃ!ボクたちなら勝てるにゃ!」
「はいっ!行きますっ!」
「ぼくは上から攻めます!」
バロンとエーミールがモリフクさまの真正面からライオンを突撃させると、その後方についたゲアハルトが高くライオンをジャンプさせる。
真正面からと、上から。連携して二面的に攻撃を加えていく作戦だ。
モリフクさまは真正面を向いたまま、ずらっと並ぶように位置を取った。ぐっと胸を張ってこちらにもふもふな胸毛を向けてきている。
その狙いをいち早く読み取ったエーミールが、バロンへと声を飛ばす。
「バロン先輩、モリフクさまはもふ毛で受け止めてそのままダメにしてこようというつもりらしいです!」
「小癪にゃ!逃げないというなら好都合だにゃ!」
ぐっとまなじりを決したバロンは、シトラスの胴体をぽんと叩く。指示を受けたシトラスがぐんと速度を上げると。
ぼふっ。
シトラスの顔面が、モリフクさまの胸毛にうずもれた。
「あぅぅ~♪」
モリフクさまのもふもふを堪能しているシトラスの頭上から、バロンがレイピアを突き出した。二度、三度。
「ホーッ!?」
「ボクの騎乗戦闘の腕前を今こそ見せる時にゃ!」
「さすがですね!第二陣、エーミール、行きます!」
「第三陣、ゲアハルト、行きますっ!」
バロンの攻撃に続くようにして、エーミールとゲアハルトがそれぞれの武器を手に握りながらモリフクさまに突撃を仕掛ける。
ライオンに歯を剥き出しにさせ、身体に食らいつかせるおまけ付きだ。
「ガァァァッ!!」
「ホ、ホーッッ!!」
モリフクさまの悲痛な悲鳴が響く中、三人のケットシーはその手の武器をしっかと振るい、群れるモリフクさまの命を刈り取っていった。
成功
🔵🔵🔴
ティエル・ティエリエル
SPDで判定
「ようし、もふもふになんて負けないぞー☆」
せっかくだから蜜ぷに退治から引き続き、パウリーネにも手伝ってもらいたいな!
【ライオンライド】で呼び出した体長40cmほどの子ライオンくんに「騎乗」して戦うよ!
ライオンくんはもふもふより食欲の方が勝ってるからね、獲物を狙うようにがぶりと噛み付いちゃうよ!
「動物使い」の技能も使ってライオンくんとのコンビネーションはばっちりだよ☆
もふもふは戦闘が終わった後、ライオンくんに「動物と話す」で頼んでもふもふさせてもらうから我慢だよ♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
アルカ・キルジャッジ
パウリーネちゃんと共闘
アドリブ・絡み・ツッコミ大歓迎
スヤァ……(ツッコミ待ち)
え、なんでモリフクさまに埋もれて寝てるかって? それはねぇ……そこにもふもふがあるからさ。(きりっ)
うんわかったよ、戦うよ……うちの子が。
はい出たドン、【ゴッド・クリエイション】。動け、アルカちゃん人形~(二分の一スケール)
頭は自分より良いはずだし、何とかしてくれると思うからその子と一緒に頑張って?
……うーわかったよ自分も戦うよ……。
モリフクさま、元気に羽ばたいてるねぇ。『雑刀』ぶんぶんしてこっちも対抗だー(意味はない)
アルカちゃん人形と一緒に、刀でぺしっ。
どう? ダブルアルカちゃんズの活躍。え、人形の方が働き者?
●モリフクこんふぉーこ
「ホーッ!!」
「ようし、もふもふになんて負けないぞー☆」
他方では、モリフクさまとティエルが向かい合わせになって互いに互いを牽制し合っていた。
いざ攻撃を仕掛けようと、ティエルが宙を駆けつつ後方に立つパウリーネへと視線を送る。
「パウリーネ、手伝ってもらいた……どうしたの?」
「ティ、ティエル先輩ー、どうしましょう、アルカ先輩が全然起きませんー」
と、後方でパウリーネはモリフクさまの山の中に両手を突っ込んでいた。
ティエルが近づいてよく見ると、モリフクさまに埋もれるようにして、アルカがすやすやと寝息を立てているではないか。
どうやらというかなんというか、先程までの戦闘の際中にモリフクさまにダメにされていたらしい。
「スヤァ……」
「先輩、先輩っ、起きてくださいよぉ、今からその子たちを倒すんですからー!」
モリフクさまの山の中から、何とかアルカの上半身を引きずり出したパウリーネは涙目だ。
ティエルが、数瞬だけじとーっとした目つきになると。すーっとアルカに近づいていって。
「……えいっ」
ぷすり。
「ふぎゃっ」
その無防備な額にレイピアの切っ先をぶっ刺した。
容赦ない一撃に、さすがのアルカも目を覚ましたらしい。モリフクさまの集団から這い出るようにして出てくると、ごろりと芝生の上にあおむけになった。まだ起き上がるつもりはなさそうだ。
「ねえアルカ?なんで仕事しないで寝てるの?」
「え、なんでって?それはねぇ……そこにもふもふがあるからさ。きりっ」
「きりっ、まで口に出して言う人、私初めて見ました」
寝そべったままでドヤ顔を決めてみせるアルカの姿に、パウリーネもため息をついている。
ともあれ、目の前にはモリフクさまが山のように。ゆっくりと降下したティエルが、体長40センチほどの子ライオンの背中に静かに飛び乗る。
「ま、いいや。始めようよ。あ、パウリーネは精霊術士でしょ?アルカは気にせず巻き込んじゃっていーから」
「えっ」
「あ、いいんですね。分かりましたぁ」
「えっ、パウリーネちゃん容赦ないね?」
そうあっさりと言い残してモリフクさまの山に突撃していくティエルに返答を返して、パウリーネが杖を構える。困惑するアルカはどうやら巻き込まれること前提らしい。
なお、パウリーネは精霊術士。使用するのは勿論エレメンタル・ファンタジア。攻撃範囲の広さと威力は、一般生徒なのでたかが知れているが、そこそこは痛い。
これはたまらんとアルカが起き上がって身を引いた直後、炎の津波がモリフクさまの山にぶつかった。
津波を避けるようにモリフクさまの上を飛び越え、後方に回り込んだティエルのライオンさんも、モリフクさまに食らいついてダメージを与えていく。
「ほらー、アルカ先輩も仕事しないと、私達が全部やっつけちゃいますよー?」
「……うーわかったよ自分も戦うよ……うちの子が、だけど」
そう文句を言いながら、アルカが作り出したのはアルカそっくりの人形だ。スケール2分の1、身長81.7センチ。刀を振り回して果敢に突撃していく。
さりげなく筋力を人間以上に強化しているアルカちゃん人形が一つ刀を振ると、まるでぬいぐるみを切り裂くようにモリフクさまが両断されていく。
「いいねぇいいねぇ。それじゃティエルちゃんパウリーネちゃん、その子と一緒に頑張って?」
「結局自分で動くつもりはないのね、アルカってば……」
「でも強いですっ、これならもっと戦いやすくなります!」
そうして三人、いや二人と一つがモリフクさまの山を全て消滅させるまでに、それほど時間はかからなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
備傘・剱
さて、モリフクさま、か…
うーむ…
と、言う訳でゲアハルト・バッハにちょいと手伝ってもらおうか
あ、あんなでもオブリビオンだし、危険だから、白虎吼を使う
で、何やるかってーと
モリフクさま、さばくの、手伝ってもらおう
ほら、さっきの蜜ぷにも喰えたんだから、こいつも食えるんじゃないかって思えてな?
沢山居るんだし、何匹か後で丸焼きに出来る様にしておいても問題ないと思うんだ
てな訳で、出きるだけ誘き寄せて、暗殺の要領で血抜きしていこう
で、バッハには、なんていうんだ?
折角綺麗に倒したモリフクさまが流れ弾とかに当らない様に物陰に運んでもらってみよう
終わったら、たっぷり食わせてやるから、頑張れ学生
アドリブ好きにしてくれ
パルピ・ペルポル
おやつ食べてあんな感じにおひるね出来たら最高よねぇ。
…ところで、モリフクさまって美味しい?
いや今は食べないけど気になって。
それはさておき、あのもふもふ具合からして。
あの羽根で羽毛布団とか作ったら最高じゃないかしら、ねぇ?
とにかくまずはもふるわよというわけで一直線に突っ込んでいって。
触れる直前でシーブズ・ギャンビットで一撃食らわせて少し距離をとってから、雨紡ぎの風糸でモリフクさまをぐるぐると拘束してから全力でもふるわ。
だって攻撃される心配があったら安心してもふれないじゃない。
落ち着いてもふれる状況を作ってこそ、よね。
ついでに羽根ももらっておきましょ(もふりながらぷちぷち)
満足したら倒すわ。
●モリフクあにまーと
モリフクさまの数もどんどん減ってきた。アンリの周囲で微睡んでいたモリフクさまも騒ぎに気が付き、次々に猟兵たちに立ち向かわんと飛んでくる。
学生たちが必死になってモリフクさまと戦う中、劔はふむ、となにやら考え込む姿勢をしていた。
「モリフクさま、か……うーむ……」
「劔、考え込んでどうしたの?」
劔の後方から飛んで来たパルピが、彼の顔の前へと飛んできてその顔を覗き込む。
パルピの緑色の瞳に見つめられた劔が一瞬目を見開くと、彼の視線はパルピの後方、モリフクさまを追い回している一人の生徒に向いた。
「いや、ちょっと、な……おーい、バッハ……の、弟の方。えーとゲアハルト」
「はい?なんですか?」
「ちょいと手伝ってくれるか」
その言葉を受けて、ライオンくんに跨ってモリフクさまを追っていたゲアハルトが、ライオンくんの口にモリフクさまを咥えた状態で劔の元へと歩み寄る。
ライオンくんにあんぐりと噛まれ、じたばたともがくモリフクさまを見て、満足そうに頷いた劔が、獅子の口に咥えられたモリフクさまの片翼の付け根をひっつかんで持ち上げる。
そして、ゲアハルトを見下ろしながら言うことには。
「モリフクさま、さばくの、手伝ってもらおう」
「はいっ!?」
「ホウッ!?」
劔のその言葉に、ゲアハルトは顎がすとんと落ちた。ライオンくんの顎も落ちた。モリフクさまはバタつくその動きがピタリと止まった。
愕然とする生徒と災魔の前で、パルピが眉を顰めながら首を傾げている。
「……ところで劔、わたし食べたことないんだけど、モリフクさまって美味しい?」
「ほら、さっきの蜜ぷにも喰えたんだから、こいつも食えるんじゃないかって思えてな?
沢山居るんだし、何匹か後で丸焼きに出来る様にしておいても問題ないと思うんだ」
「あ、なるほどー?まぁ鳥だし案外行けるかも?
あ、そだ。捌くんだったら羽根は要らないわよね?それちょーだい。その羽根で羽毛布団とか作ったら最高じゃないかしら、ねぇ?」
「えぇぇ……本気ですか、劔先輩、パルピ先輩……」
「ホ、ホォッ……」
ゲアハルトだけでなく、モリフクさまも、我が耳を疑っている表情を隠そうともしなかった。ついでに言うなら劔とパルピ、ゲアハルトの周囲にいたモリフクさまたちが、びくっとその身体を硬直させていた。
さすが劔、「実はチャレンジャー」の設定は伊達ではない。
確かに蜜ぷにのように、食べられる災魔はいる。他の世界に目を向ければ、食物系のオブリビオンは色々といる。
だがまさか、モリフクさまも思っていなかっただろう、自分にその矛先が向くなんて。
しかし目の前の現実は、どこまでも非情で、どこまでも理不尽だった。
「それじゃ、まずは血抜きだな」
「ホ、ホーーーッ!!」
短刀Orthrusをその手に握り、ゲアハルトに凄惨な現場を見せないようくるっと背を向けてから、なんともあっさりと、劔がモリフクさまの首を掻っ切った。
響いた悲痛な鳴き声は、喉を斬られたモリフクさまのそれか、周囲で見ていたモリフクさまのそれか。
ともかく、一瞬で事切れたモリフクさまを頭を下にして木の枝に吊り下げ、血抜きをした劔が、短刀を振るってピッと血を飛ばす。
「バッハは、血抜きが終わったモリフクさまを、流れ弾とかが当たらないように植え込みの陰に運んでくれ」
「えっ、ちょっ、僕一人でそれをやれと言うんですか!?」
「じゃあわたしは、モリフクさまを劔のところまで連れてくるわね、雨紡ぎの風糸で拘束すれば、血抜きもしやすいでしょ」
唐突に指示を飛ばされるゲアハルトが驚きを露にする中、パルピがその手に不可視の糸を握りしめて飛んでいった。手近なところにいたモリフクさまを雨紡ぎの風糸でぐるぐる巻きにして、翼を封じてから胸元に飛び込んでいる。
そのまま全力でもふもふもふもふ。劔の元まで運んでいくと言った言葉はどこへやら。
「この事件が終わったら、たっぷり食わせてやるから、頑張れ学生」
劔のその言葉と共に、巻き込まれていく他の生徒たちにも手伝ってもらいながら、モリフクさまの血抜きと下処理は着々と進んでいき。
モリフクさまの数がだいぶ減らされた頃には、羽根を根こそぎむしられ丸裸にされたモリフクさまが山になり、その隣にむしった羽毛が山になっていた。
その羽毛の山の頂上、パルピがもふもふに溺れるようにしている隣で、劔は一仕事終えたと言いたげに額の汗を拭っていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
向坂・要
まぁ、一応「先輩」ってやつらしいんで、それらしくお手本でも見せるべき、ですかね
なんて嘯きつつ
エレメンタル・ファンタジアで呼び出すのは毒のルーンを宿した影と陽炎により生まれた鴆
羽ばたきに紛れて付与する毒はマヒ攻撃にも繋がって
特に誰とも組んでない学生がいれば声掛けて
連携というかサポートや声掛けなどを第六感も生かした視野で俯瞰で全体を把握する事で行いますぜ
ついでに気がついた生徒さんの欠点も指摘できりゃちっとは
いい先輩
ってやつになれますかね
もふもふも昼寝も嫌いじゃねぇですが人に迷惑かけてまで、とは思いませんぜ?
●モリフクあっらるがんど
モリフクさまの数が減らされ、生徒たちの間にも余裕が生まれる中。
「まぁ、一応『先輩』ってやつらしいんで、それらしくお手本でも見せるべき、ですかね」
そう嘯きながら、要はつい、と空間をなぞるように指を動かした。
その軌跡から生まれるのは陽炎、そして影。そこから湧き出るように生み出されるのは、鴆、という中国の毒鳥だ。
その羽毛には無味無臭の毒を含み、耕地の上を飛べば作物が全て枯れてしまう、石に糞をかければその石がたちどころに砕けるなどという逸話を持った鳥である。
既にその毒の羽搏きはモリフクさまに影響を及ぼしていて、何羽かのモリフクさまは既にどことなく苦しそうだ。
効果を及ぼしていることを確認した要は、ふと近くで行動していた一人の生徒に目を留める。
「アイリーン、でしたかね」
「は、はいっ!私は確かにアイリーン・ダルトンですが、どうかしましたか、先輩?」
要に呼び止められたアイリーンが、慌てながらも彼の方へと向き直ると、要は指をすっと前方、鴆の飛び回る方へと向けてみせた。
「今、あっちに俺の呼び出した鴆が飛んでます。お前さん、精霊術士でしたっけね?あれ、利用すればより効果的に攻撃できますよ」
「えっ……あっ、はい、なるほど!」
要の言い回しに数度目を瞬かせたアイリーンだったが、その意図を掴むや、すぐさまに杖を構える。
そして。
「えぇい、エレメンタル・ファンタジア!」
彼女が思い切り叫ぶと、モリフクさまと鴆たちを取り囲むように竜巻が巻き起こった。風属性の竜巻だ。
竜巻に巻かれて飛び回る鴆の羽が竜巻に混ざり、猛毒の渦となってモリフクさまを蝕んでいく。
「ホ、ホゥゥゥ……!」
竜巻の中から聞こえて来たその声は断末魔か。やがて竜巻が晴れる頃には、ぐったりと芝生の上に翼を広げるモリフクさまの姿が。
「や、やった!」
「いいですねぇ。ただ、ちょいと術が硬い。お前さんの身体もだ」
「え……」
喜びの表情から一転、こちらに鋭い視線を向けてくる要に、すぐさま真顔になるアイリーン。要は自分の肩を、指でとんとんと示してみせた。
「術をなんとか制御しよう、と躍起になるのは分かります。暴走しやすい術ですからね。
だが、そればっかりに気を取られちゃいけやせん。もっと全体を俯瞰して、的確なところに的確な術を使う。これが精霊術士には大事なところですぜ」
「は……はいっ!ありがとうございます!」
要の先輩らしいアドバイスに、大きく頭を下げるアイリーン。その姿を見て、要は嬉しそうに微笑んだ。
「ちっとは、いい先輩ってやつになれましたかね」
そう独り言ちながら、要は戦場となっている中庭を見やる。
モリフクさま殲滅まで、あと少しだ。
成功
🔵🔵🔴
テン・オクトー
他の猟兵の方と、または、
ファイーナ・ジヤチェンコさんと共闘。
うわぁ…モフモフだあ…(胸毛に埋もれてみたい)
ダメダメ、気をしっかり持たなくてはボクもモフリク様に陥落してしまう!でも、なんて魅惑的なっ…。
WIZ
(先制攻撃)【UC】でどーん!目眩ししてスキを作るよ。目がチカチカしてる間に仲間と共に攻撃。ボクは懐に飛び込み、武器フレイルで(範囲攻撃)ポコポコ叩いてうぉーみんぐあっぷさせないよ。
数がいるみたいだね、場合によっては(クライミング)でモフリク様の群を登ったりもするね。も、モフモフゥ…
連携アドリブ歓迎です。
●モリフクぶりっらんて
数が減って、ぐったりするモリフクさまが多くなる中。
残り少なくなった元気なモリフクさまが数羽固まっているそこに、テンの視線は釘付けになっていた。
「うわぁ……モフモフだあ……胸毛に埋もれてみたい……」
「テンちゃん……心の声が漏れているわよぉ……」
魅惑的なモリフクさまのもふもふの魅力に陥落しそうになっているテンの隣にやって来たファイーナが、しゃがみ込んでテンの頭を小突いた。
しかし、どれだけ数を減らされても劣勢に追い込まれても、モリフクさまのもふもふは健在である。
「ダメダメ、気をしっかり持たなくてはボクもモリフク様に陥落してしまう!」
「そうねぇ、負けちゃいそうな気持ちも分かるけれど、ここで負けちゃったら格好悪いわよねぇ」
抱えたガジェットを両手で差し出すようにしながらまなじりを決するファイーナに頷いて、テンはしっかとモリフクさまたちを見据えた。
そして、モリフクさまが一斉にその翼を広げようとした、その刹那。
「今だよ!どーん!」
「ファイアー!」
テンの指先と、ファイーナの両手が、まっすぐモリフクさまへと向けられた。
次の瞬間、庭園の一角を強烈な閃光が焼いた。天から降り注ぐ眩い光と、ファイーナの抱えるガジェットから吐き出される光が、モリフクさまに照射されている。
「ホ、ホ、ホォォォゥ!!」
網膜を灼かんばかりに照らしてくるその光に、モリフクさまは広げた翼を眼前に翳しながら目をぎゅっと閉じた。うぉーみんぐあっぷなどしている余裕は一切ない。
そこに、飛び込んでくるテンの小さな身体。フレイルを握る手に力を籠める。
「ファイーナさん、そのまま照らし続けて!」
「オッケーよぉ!やっちゃって!」
そこからはあまりにも一方的だった。
ファイーナのガジェットから照射された光が切れるまでの間、テンがフレイルを振り回してモリフクさまをぽこぽこ、ぽこぽこ。
そしてガジェットがエネルギー切れになり、ぷすんと煙を上げて停止した時には。
殴り倒されて庭園の芝生の上に山と倒れるモリフクさまの胸毛に埋もれて、テンが誇らしげに笑っていたのである。
「も、モフモフゥ……」
そのなんとも気の抜けた声に、その場で見守っていた猟兵たちも生徒たちも、苦笑を禁じ得なかったという。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『アンリ・クロスライト』
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POW : ロイヤルコード『クロスライト』
レベル×5本の【斬撃】属性の【体から伸びる光の帯】を放つ。
SPD : マジカルコード『ニュークリアバースト』
見えない【高エネルギーの波動】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ : エクストラコード『ライトニングミューテーション』
【胸元のリボンに手を触れる】事で【『光速のアンリ』】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ロザリア・ムーンドロップ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●クロスライトすうぃーと
モリフクさまの遺体があるいは別の場所に運ばれ、あるいは自然に消滅して、さて残るは、と猟兵たちがそちらに向き直った時。
「それ」はちょうど目を覚まして、むくりと起き上がるところだった。
「んもぉ、何なのよ……折角いい気持ちで寝ていたのに、いつの間にか地面に放り出されているし、眩しいし、五月蝿いし……」
目をこすりながら芝生の上に掌をつく、赤いロングヘアをして帽子とワンピースに身を包んだ少女。
見た目だけならアルダワ魔法学園に生徒として存在しても違和感がなかっただろうが、しかし彼女の纏う強大な力がその認識を阻害する。
アンリ・クロスライト。此度の学園襲撃事件を企て、先の先までモリフクさまに埋もれてすやすや寝ていた、強大な災魔。
「それ」が起き上がったのを認め、真っ先に動き出したのはニコラだった。
「ボスの災魔が起きたぞ!皆、庭園の入口へ!あとは転校生の先輩たちに任せるんだ!」
その声に、庭園で戦っていた8名の生徒がすぐさま動き出す。一ヶ所に固まらないよう、複数の出口へ向かって一目散に。
それぞれの出口では、セリオやセヴェリやチータなど、後の備えとして3階図書室に留まっていた生徒たちが誘導している。他の生徒が庭園に立ち入らないよう、手を回してくれてもいるようだ。
そして生徒の最後の一人、ニコラが大庭園の外に避難したタイミング。ようやく事態を把握したアンリが怒りを爆発させる。
「あーもーっ、あれだけたくさん連れて来たモリフクさまも、蜜ぷにも、みーんないないじゃないの!あんた達でしょ、やっつけたの!
私のかわいいかわいいお布団とおやつを全部横取りするなんて許せない、絶対に痛い目に遭わせてあげるんだから!」
びしりと猟兵たちに指を突きつけるアンリの周囲に、黄金に輝く光の球が出現した。
忙しなく彼女の周囲を飛び回る光の球が、ちかちかと明滅する。
その光の点滅が、戦闘開始のシグナルとなった。
●特記事項
・第2章までにいた学園生徒は、全員大庭園の外に避難しています。戦闘に加わることはありません。
またアンリも、庭園内にいる猟兵を優先して攻撃してきます。
バロン・ゴウト
ちょっとくらいなら見つからずに済んだかもしれないのに、たくさん連れて来るから皆で退治するハメになったのにゃ。
大勢で押し掛けた挙句暴れるなら容赦はしないのにゃ。アルダワ魔法学園はボク達が守るのにゃ!
【SPD】
レイピアを抜くと同時に鞘を捨てるのにゃ。
敵に遠距離から攻撃される前に【先制攻撃】にゃ!
【ダッシュ】で敵に近づいて、【金色の一閃】を叩き込んで、敵を大きく【吹き飛ばし】て、体制を崩すのにゃ!
連携・アドリブ大歓迎にゃ。
ティエル・ティエリエル
WIZで判定
「むむむー、蜜ぷにもモリフクさまもあんなにいっぱい呼ばれたら迷惑なんだよ!」
反省してない悪い子にはお仕置きだよ!
背中の翅を羽ばたいて「空中戦」、レイピアを使ってチクチクと攻撃を繰り返すよ!
ひらりひらりと蝶のように舞い、蜂のように刺す攻撃を繰り返して相手のイライラを誘うね♪
胸元のリボンに手を伸ばそうとした隙を狙って、【妖精姫のいたずら】を発動だよ☆
背中に潜り込んでこちょこちょこちょっと擽り攻撃を放ってアンリの集中力を削って変身させないよ♪
ふふーん、変身途中に攻撃しないなんてお約束はボクには通じないよ!
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
テン・オクトー
モリフクさまがお布団で蜜ぷにがおやつ!?ううむ…それに関しては同意せざるを得ない。でもあんなに大量に出して迷惑かけるのはダメだよ!それにあなたはなんだか強そうで脅威な災魔、骸の海に帰ってもらうよ!
モリフクさまの残がいがあるなら…
WIZ
【UC】で沢山のミニマムモリフクさまを召喚し、アンリさんにぶつける。戦闘力は無くてよし、狙いはモフモフお布団効果!
リボンに触れ驚異的なスピードを得ようともモリフク様の前では!?
フカフカですよ〜モフモフしていいんですよ〜。
モフモフしていただいてる間に寿命減らせたらラッキー。モフモフでアンリさんが油断しスピードがにぶったら武器で畳み掛けるね。
共闘アドリブ歓迎です
●クロスライトまーべらす
ぷりぷりと怒ってみせるアンリ・クロスライトを前に。
東棟大庭園にて相対する猟兵たちは一様に眉間に皺を寄せて、その少女を睨みつけていた。
「むむむー、蜜ぷにもモリフクさまもあんなにいっぱい呼ばれたら迷惑なんだよ!」
宙を舞いながらレイピアの切っ先を向けるティエルの言葉に、バロンも憤慨しながらレイピアを鞘から抜き放つ。
「そうにゃ!ちょっとくらいなら見つからずに済んだかもしれないのに、たくさん連れて来るから皆で退治するハメになったのにゃ」
「なによー!お布団はいっぱいいた方がもふもふで寝心地がいいし、おやつはたくさんあっても誰も困らないでしょ!?」
「困るにゃ!蜜ぷにたちが溢れ出したおかげで、東棟の中はべとべとのぐちゃぐちゃにゃ!」
反論するアンリだが、バロンは全力でそれを否定した。
実際、非常に困ったのだ。蜜ぷにが川のように押し寄せて、その蜜を撒き散らしたせいで、東棟の4階までは蜜でべっとべと。
今頃、学園生徒のお留守番組が必死になって清掃作業の真っ最中だろう。
バロンと一緒になって、テンもぷんすこしながらアンリに非難の眼差しを向けている。
「あんなに大量に出して迷惑かけるのはダメだよ!ただ……」
「ただ?」
少し、言い淀んで視線を泳がせたテンを訝しんだバロンが首を傾げると。
テンはなんとも言いにくそうに、もじもじしながら口を開いた。
「モリフクさまがお布団で蜜ぷにがおやつ……ううむ、それに関しては同意せざるを得ない……」
「ね!?そうよね!?転校生に同意されるのはなんか複雑だけど!」
テンの言葉に、アンリは随分と興奮しながら乗っかってきた。
相手が相手なだけに全肯定するのは複雑な心境らしいが、やはり同意は欲しかったらしい。
ともあれ、モリフクさまのもふもふを礼賛するために来たのではない。
蜜ぷにをおやつに語らうために来たのでもない。
猟兵たちは、アンリ・クロスライトを倒すために、今ここにいるのだ。
徐に、バロンが越しのベルトに刺したレイピアの鞘を、ゆっくり抜いた。それを放り捨てながら、黄金のレイピアの切っ先をアンリに突き付ける。
「大勢で押し掛けた挙句暴れるなら容赦はしないのにゃ。アルダワ魔法学園はボク達が守るのにゃ!」
「ふん、私をそれっぽっちの人数で倒そうだなんて、思わないことね!」
そして、二人と一人が同時に地を蹴って。
一人が空中を蹴るように飛び出した。
●クロスライトふぁんたすてぃっく
まず初めに飛び出したのはバロンだった。
否、飛び出したというには些か語弊がある。テンを後方に置き去りにして、宙を駆けるティエルすらも抜きさって、まさしく閃光のように彼は突出した。
無論、同時に地を蹴って加速し始めたばかりのアンリが、対応しきれるはずもない。
「この一撃は閃光の如くなのにゃ!」
叫ぶ詠唱の言葉すら後方に追いやって、バロンのレイピアが衝撃波を纏いながらアンリの身体へと突き刺さる。
ケットシーの手にするレイピア、刀身の長さなど10cmあるかというところだろう。しかしそれでも、もの凄いスピードで身体にぶつかればそれだけの衝撃を生み出すことは容易であって。
バロンが突進したその勢いに押され、アンリの身体は後方に大きく吹き飛ばされた。
凄まじい勢いで飛ばされて、植え込みに背中から突っ込むアンリの傍に飛んでいったティエルが、これまた手にしたレイピアを繰りながらチクチクと攻撃を加えていく。
飛んでは刺し、刺しては離れを繰り返していくティエルの、さながら蝶のような捉えどころのない攻撃に、どんどんイライラを募らせていくアンリ。
「ああもう!さっきからちょこまかしてチクチクして、鬱陶しいったら!」
ティエルの身体を腕で振り払うようにしながら、アンリがもう片方の手を胸元のリボンに伸ばそうとする。
その瞬間、ティエルの瞳がきらりと輝いた。
「ようし、今だ!」
そう言うが早いが、ティエルの姿が一瞬のうちに掻き消える。と。
「ひゃうんっ!?」
アンリの身体が不自然に曲がった。びくんと、跳ねあがるように背が反らされる。
そこから怒涛のように、アンリが不自然に悶えては苦しみ始めた。
「やっ、あぅっ、ちょ、やめ、やめてっ、うぇぇぇぇ!!」
最早攻撃も強化も何もない状況に陥っているアンリ。その秘密は姿を消したティエルにあった。
今ティエルがいるのは、アンリの背中。服の内側。
ほんのちょっとの隙間にも潜り込める妖精の能力を以て服の内側に潜り込んで、くすぐっているのだ。
事実、あんまりにもくすぐったいせいで、動きを封じるどころのレベルではなくなっているアンリ。
そこにそーっと近づいていったテンが、アンリの服から零れ落ちたモリフクさまの羽毛の一つを手に取る。
「この状態でやるのも、ちょっと可哀想だけれど……いいよね、うん」
拾い上げたモリフクさまの羽を、テンがぐっと上に掲げると。
そこからぽこぽこと湧き出すように、大量の、大量のミニマムなモリフクさまが出現した。
突然現れた小さなモリフクさまを前にして、アンリが驚きに目を見張る。くすぐったさに悶えながら。
「ホーッ!!」
「えっ、いきなりなに!?モリフクさま!?あぁぁぁぁふかふかぁぁぁぁぁ」
地面に転がった自分の上に、降るように殺到するモリフクさまに埋もれるようになったアンリの表情が途端に蕩けだす。
ミニマムモリフクさまを出現させながら、にこにこと意地の悪い笑みを浮かべつつアンリの顔を見つめるテンであったが。
「フカフカですよ~モフモフしていいんですよ~」
「もふぅぅぅぅぅ……」
アンリはとっくにモリフクさまのもふに陥落していた。さすがモフリスト。
ともあれ、これ以上の無いくらいに大きな隙である。
テンは徐にフレイルをその手に握ると。
大きく振りかぶって。
「えいっ」
「あだっ!?」
アンリの脳天をばしんと打ち据えた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
パルピ・ペルポル
やれやれ。ようやっとお目覚めみたいね。
そもそも何しにきたのよ…昼寝しにきたわけじゃないでしょ。
おやつとお布団については同意せざるを得ないけれどね。
まぁとにかくお帰り願うだけね。パンケーキ食べておふとん作らなきゃだし。
基本は雨紡ぎの風糸や穢れを知らぬ薔薇の蕾で敵の行動を阻害したり、他の猟兵が攻撃する隙を作ったりかしら。
念動力で空中に蜘蛛の巣のように糸を張り巡らせて、そこに引っかかったら偶然の不運なる遭遇を発動して攻撃するわ。
何がくるかはわからないから、苦手なものがきたらごめんねー。
あと1回で済むかどうかもわたしにもわからないから…ね。
●クロスライトぶるじょわじー
ミニマムモリフクさまをもふもふしつつも、名残惜しそうにモリフクさまの山から抜け出したアンリを、パルピはジトっとした目つきで見つめていた。
「そもそも何しにきたのよ……昼寝しにきたわけじゃないでしょ。おやつとお布団については同意せざるを得ないけれどね」
「侵攻しに来たに決まっているでしょ!そして地上の学園を占拠して、悠々自適にもふもふライフを送るつもりだったのに!」
ぐっと拳を握りながら抗弁するアンリに、その場の猟兵たちは揃って「あ、侵攻するためだったんだ」と内心で思ったらしい。
実際、アンリはこの大庭園でモリフクさまに埋もれてすやすや寝ていたわけで。侵攻する様子なんて欠片もなかったわけで。
それは蜜ぷに達も庭園の外にぴょんこぴょんこと出ていくわけである。
「まぁとにかくお帰り願うだけね。パンケーキ食べておふとん作らなきゃだし」
「えっ何それいいなー!私にもちょうだいよパンケーキ!」
「あげるわけないでしょう、貴女はこれから骸の海行きよ」
パルピのパンケーキ、という言葉に反応したらしいアンリ、どこまでも緊張感がない。
若干のやりにくさを感じながらも、パルピは宙を舞った。
すぐさまにアンリも胸元のリボンに手を振れる。そうして超スピードを手にしたアンリが、パルピを捉えんと駆けては手を伸ばす。
その手へと巻き付かんと那波される雨紡ぎの風糸。不可視のそれをどうやって察知したか、アンリの手がすぐさまに引っ込んだ。
「その反応速度、やりにくいわね……あ」
「えっ?」
苦々し気に呟いたパルピが、ふと目を見開いて意味深に声を漏らした。
その突然の声にきょとんとするアンリだったが。
「ホー!」
「ぎゃんっ!?」
ミニマムモリフクさまの一体が、超スピードでアンリの後頭部に激突した。
いくらもふもふなミニマムモリフクさまと言っても、これだけの速度で激突したら、どうあがいても痛い。
後頭部を抑えて屈みこんだアンリだったが。
「1回で済むかどうかもわたしにもわからないから……ね」
「えっ、て、あいたぁっ!?」
意味ありげに呟いたパルピの声がアンリに届いた直後、顔を上げたアンリの頭に、巨大な植木鉢が襲い掛かった。
成功
🔵🔵🔴
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
がっつり寝て気力は十分ってか? こっちはこっちで準備運動はバッチリ済ませた後だ、フルスロットルで…行くぜ!
敵の攻撃は…光の刃を伸ばす魔法かなんかか。ならば…こっちも光の刃で対抗だ!
左腕に格納されたフラッシュブレードを取り出したら、【サウザンド・フラッシュエッジ】を発動! 二千を超える剣刃を飛ばしまくって、【範囲攻撃】を乗せつつ敵の攻撃を相殺!
向こうがどれ位光の刃を伸ばすつもりか知らねぇが、数なら負ける気がしねぇ! 相殺で残った分は全部攻撃に回してぶった切ってやるぜ!
●クロスライトちゃーみんぐ
痛みに顔をしかめているアンリの前に、立ちはだかるのはアーサーだ。
「がっつり寝て気力は十分ってか? こっちはこっちで準備運動はバッチリ済ませた後だ、フルスロットルで……行くぜ!」
「ふんっ、こっちもすっかり目が覚めちゃったわ。安眠妨害、許さないんだから!」
そう強い口調で言い放ったアンリが手を伸ばすや、その指先から淡い色をした光の帯が飛び出した。
数にしておおよそ500はあろうかというそれを一瞥したアーサーが、じゃきりと音を立てて左腕を構える。
「ならば……こっちも光の刃で対抗だ!【Select…SLASH ACTION!】」
そして振るわれる左手から飛び出すのは光刃。一つ一つのサイズこそ小さいが、数に関しては優に2000を超える。アンリの光の帯を相殺して、なお余りある物量だ。
その光刃がアンリの放った光の帯とぶつかり合い、互いに消滅していく。そして光の帯が全て相殺されて塵と消えた後には、アンリを取り囲む1000を超える光刃が、彼女をぐるりと取り囲んでいた。
「ちょっ、私の攻撃が全部相殺されただなんて!?」
「数なら負ける気がしねぇからな、残りで全部まとめてぶった切るぜ!」
勝ち誇ったようなアーサーの声と共に、一斉にアンリへと放たれる光の刃。
庭園の植え込みや芝生までもズタズタに切り裂きながら、刃はアンリの身体を次々に斬りつけていった。
成功
🔵🔵🔴
アルカ・キルジャッジ
生徒ちゃん達、みんな逃げてくれたかな~?
じゃあ少し本気出そうかな。
……裁きの時間だよ、災魔。
自分もねぇ、できるならずっともふもふしていたかったんだよ。
でもねぇ、生徒ちゃん達の迷惑になる以上、放置しておけないんだ。悪いねぇ。
まずは『雑刀』に【恐怖を与える】を乗せて斬りかかる。
ロイヤルコード? ほう、面白い技を使うねぇ。
斬撃には斬撃。『雑刀』で受け流したり、ジャージで我慢したり。肉を切らせて骨を断つ、ってね。
攻撃を突破できたら接近して【びったんびったん】でしばき倒すよ。
悪い事した子にはお仕置きしないといけないからねぇ。
自分でも忘れがちだけど裁きの神なもんで。しっかりお役目果たさないと、ね。
向坂・要
おやつ、ってやっぱ食べるつもりだったんですかぃ…
それならちゃんと変わりしとかねぇと、ですぜ
なんて嘯きつつも油断せず
第六感も生かして全体を俯瞰で把握するよう心がけ
何かありゃすぐに声かけ
暉焔と武器に宿したルーンによる毒と拘束の属性攻撃、念動力の合わせで攻撃をしかけますぜ
なるべくあちらさんの行動、進路を限定、阻害出来るように試みますぜ
まぁ、昼寝に良さそうってのは賛成ですがね
不法侵入はよくねぇと思いますぜ
連携
アドリブ歓迎
●クロスライトばうんしー
庭園の周囲を囲む廊下では、戦闘の様子を観戦する生徒たちが歓声を上げていた。
既にアンリはズタボロ、転校生たちは至極優位に戦闘を進めていっている。どちらが優勢かなど、火を見るより明らかだ。
そしてアルカはそんな生徒たちにちら、と視線を向けると、ぱんと拳を打ち鳴らした。
「生徒ちゃん達、ちゃんと安全な場所にいてくれてるねぇ。じゃあ少し本気出そうかな」
いつもの朗らかな笑みでそう告げた彼女は、一瞬だけ、ほんの一瞬だけ真顔になった。
感情の籠もらない視線をアンリに向け、冷たい声色で言い放つ。
「……裁きの時間だよ、災魔」
「っっ!」
びくっと身体を強張らせるアンリ。そんな彼女に要も冷たい視線を向けていた。後頭部をぽりぽりと掻きながら、呆れたように言葉を投げた。
「おやつ、ってやっぱ食べるつもりだったんですかぃ……それならちゃんと管理しとかねぇと、ですぜ」
「仕方ないじゃない!あいつら好き勝手に動き回るし、この庭園入り口に扉が無いから、勝手に出て行かれちゃうし!それにまぁ、後から後から湧いて出るから、いいかなーって……」
最後の方はなんとも、力のない話し方であった。
そんなアンリへと向けられた要の右眼が、きらりと輝くと。
どこからともなく生み出された炎の球が、空中に浮かんではアンリへと飛んでいった。
それと同時にアルカも駆け出し、その手に構えた刀を振りかぶる。
「ちょっ!?」
突然の攻撃態勢に驚いたアンリが咄嗟に胸元のリボンに手を振れた。そのままぐっと後方に飛び退きながら、指先から光の帯を放つ。
放たれた光の帯は要の放った炎に殺到し、炎の球を跡形もなく消滅させた。
飛び退いたアンリを追いかけるように刀を振るったアルカが、にやりと笑いながらアンリに肉薄する。
「自分もねぇ、できるならずっともふもふしていたかったんだよ。
でもねぇ、生徒ちゃん達の迷惑になる以上、放置しておけないんだ。悪いねぇ」
「あんたもあたしのお布団で寝ていたの!?くっ、この……!」
「まぁ、昼寝に良さそうってのは賛成ですがね。不法侵入はよくねぇと思いますぜ」
Lückeを構え、毒のルーンを宿して躍りかかる要も、アンリに容赦のない言葉を浴びせる。
そこからはアルカと要の二人がかりで、アンリを追い詰めることに終始した。アンリの爆発的な反応速度で躱され続けてはいたものの、着実にその行動範囲を狭めていく。
そして要の何度目かの剣閃を、飛び退いて躱した時である。
「くっ、もう時間が……!」
アンリが唐突に膝をついて、胸元のリボンに手を振れた。ライトニングミューテーションは解除するまでの間寿命を削り続ける。その限界が訪れたのだ。
そしてその隙を、アルカは見逃さない。
「悪い事した子にはお仕置きしないといけないからねぇ。自分でも忘れがちだけど裁きの神なもんで」
「なっ、ちょ、きゃあああああ!?」
アルカに足を掴まれて持ち上げられたアンリが、芝生にびったんびったんと叩きつけられる。
悲痛な悲鳴が庭園に響き渡った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
備傘・剱
さて、この緊張感のない奴を倒して、さっさと、手に入れた食材もって仕込み、はじめないとな
所で、モリフクさまって、布団だったんだな…
…ま、説明なかったし、食用で問題ナッシングでしょ
てなわけで、誘導弾と衝撃波で、牽制しつつ、近づいて鎧無視攻撃と二回攻撃で接近戦を仕掛ける
あ、光球は妖怪一足りないのダイスで迎撃してもらおう
接近戦はオーラ防御と武器で受け流して、隙をうかがう
攻撃を弾いて、一瞬でも隙が出来たら黒魔弾を叩き込む
まぁ、なんだ、いまさらなんだが、モリフクさまと蜜ぷに、有効活用させてもらうからな
敵じゃなけりゃぁ、俺の店に来いっていえるんだがなぁ…
てなわけで、ゴチになるぜ
アドリブ・絡み、好きにしてくれ
●クロスライトえくすぷろーじょん
すっかりボロボロになり、芝生の上で荒く息を吐くアンリを前に、劔は申し訳なさそうな視線を彼女に向けていた。
「モリフクさまって、布団だったんだな……ま、説明なかったし、食用で問題ナッシングでしょ」
「あんな可愛くてもふもふなモリフクさまを、あんた、食べようって言うの!?この鬼!悪魔!色黒!」
「色黒は関係ないだろ!?」
全く悪態になっていない悪態をつかれて、思わず抗弁する劔だったが、すぐさま気を取り直して武器を構えた。
「さて、緊張感のないこいつを倒して、さっさと、手に入れた食材もって仕込み、はじめないとな」
「くっ、折角地上に進出できたというのに、このまま終わってなるものですか!」
銃から誘導弾を放ちながら、劔は地を蹴った。
迎撃せんと指先を劔に向けるアンリが、その指から光の帯を放っていく。
「こっち来ないでよ!」
「悪いな、これも仕事なんでね。っと、妖怪一足りない、仕事だ」
距離を詰めていきながら劔が頭上に視線を向けると、そこにぽふっと現れたのは小さな妖怪、一足りない。
一足りないは劔の頭にしがみつくと、そこからぽいぽいと10面ダイスを投げ始めた。
ダイスとぶつかった光の帯が、次々に消えていく。
「くっ、まだよ!」
歯噛みするアンリが手を振る。そうして操られた残りの光の帯が、劔にまっすぐ向かって行った。
光の帯に打たれ、爆発音と閃光に晒されながらも、劔の足は止まらない。
打たれども打たれども、その手に握った短刀やその手に嵌めたガントレットで弾いては打ち消していく劔が、いよいよアンリに肉薄する。
その額に銃口を向けた劔が、一瞬だけ目を細めた。
「まぁ、なんだ、いまさらなんだが、モリフクさまと蜜ぷに、有効活用させてもらうからな」
「くっ、こんなことって……!」
額に銃を突き付けられたアンリが、ぎゅっと目を瞑った刹那。
銃口から吐き出された漆黒の魔弾が、アンリの身体を塵も残さずに消し飛ばす。
そして、何も残らなかった、アンリのいたそこを見やり。
「敵じゃなけりゃぁ、俺の店に来いっていえるんだがなぁ……てなわけで、ゴチになるぜ」
くるりと背を向けた劔が、手を振りながらそう言い残すのだった。
ちなみにこの後、モリフクさまの肉と蜜ぷにの蜜は劔の手で唐揚げの甘酢あんかけとして生まれ変わり、戦闘に疲れた生徒と転校生のお腹を、美味しく満たしたそうである。
おしまい。
大成功
🔵🔵🔵