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夜はドラゴン焼肉っしょ!

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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「ヒャホホホヒャッホイ!」
「ヒャッホーイ!」
 鉈を振り回し馬を駆り、荒野を走るは山賊の群れ。
 彼らが目指すはこの先にあるという村『グルメグル』。
 だが君には分かるだろう。
 山賊たちがただの人間ではないことに。
 骸の海より還りしオブリビオン。知性や協調性が大きく喪われ、野蛮で乱暴な集団と化した醜き山賊たちであることに。
 目的はシンプルだ。破壊、虐殺、そして略奪。

 一方。近づく脅威など知らぬグルメグル村の住民たちは祭りの準備に勤しんでいた。
 年末のサッタロヒャ・フェスティバルは村総出で行なう最高の祭りだ。
 その年にとれた最も優れた肉を村人全員で分け合い、ビールやジュースを振る舞いケルト音楽と踊りで賑やかに祝う夜の祭り。
「今年の肉は誰のものになるかね」
「うちの牛はでかくて美味いぞ。優勝を目指して育てたんだ」
「俺が今日狩るシカに勝てるかな?」
「ちきん! ちきんうまいよ!」
「牛もシカも鶏もいいが……なあ、こんな噂を聞いたことはないか?」
 祭りの準備をする農夫の一人が手を止めた。
「ドラゴンステーキ」
「「……」」
 ごくり、と一同がつばを呑む。
 ドラゴン。その亜種であるワイバーンの肉は軟らかく強く、肉そのものに幸せが詰まっているのではと思うほどに美味であると。
 肉にはうるさいグルメグル村の者たちも、話を聞くだけであふれるその美味の伝説には興味津々だった。
 が、しかし。
「いやいやー。ワイバーンとか無理でしょー、倒すのー」
「一生食べられないでしょー、そんなのー」
 笑う村人たち。
 しかし――!

「食べられるんだな、これが」
 所変わってグリモアベース。
 ナンシー・アラタメはグルメブックを手に頷いた。
「ワイバーンのドラゴンステーキ。その美味たるや凄まじく、幸福に頬がこぼれ落ちると言われている。
 どうだろう。このグルメグル村の北にあるというクロズ谷にはそのワイバーンが住んでいて、近々村を襲うという情報もある。
 それに村へ近づく山賊たちも気になるよな。
 ――ということでまずは山賊たちを倒し、ワイバーンを討ち取り、そして」
 ナンシーは激しく反り返って親指を立てた。
「今夜は焼き肉だ! アッハッハッハッハ!」


空白革命
 焼き肉っしょー!

 状況は章の始まりごとにフリーリプレイにてお知らせします。
 山賊倒してワイバーン倒して最後は焼き肉だ! アッハッハッハッハ!
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第1章 集団戦 『山賊』

POW   :    山賊斬り
【装備している刃物】が命中した対象を切断する。
SPD   :    つぶて投げ
レベル分の1秒で【石つぶて】を発射できる。
WIZ   :    下賤の雄叫び
【下卑た叫び】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●第一章:イェーガーまじつえーことを見せつけるパート
 無数の馬が乱雑に走る。
 跨がる山賊たちは手柄を少しでも獲得しようと村へと迫っていた。
 彼らの手にはナタや鎖やボウガンが握られている。
 もはや彼らはヒトではない。骸の海よりいでしオブリビオンなのだ……!
聖護院・カプラ
【WIZ】
生きとし生ける者の活力を生み出す肉。
それもワイバーンともなれば格別、明日を生きる気力となるでしょう。

そんな、神聖なサッタロヒャ・フェスティバルを邪魔しようとは…
山賊がオブリビオンという事なら法を説くまでもありませんね。
教義の為の犠牲となりなさい。

山賊に対して『存在感』を隠さずに注目を集め、『円相光』を放ち身動きを取れないようにします。
あとは煮るなり、焼くなり。


青葉・まどか
焼き肉の為に、山賊退治。何か問題でも?
襲撃してくる前に強襲!
シーブズ・ギャンビットで攻撃。周囲の猟兵とも連携します。

「焼き肉の邪魔!」



「ククク、この先の村じゃ祭りをやるらしいぜ」
「俺たちのごちそうを用意するたぁな。今夜は焼きに――」
「お待ちなさい」
「グワーッ!?」
 四行で何が起こったのか。
 君たちは知っているか?
 聖護院・カプラを知っているか!
 岩陰から急にスッと出てきただけでいきなり周囲の山賊たちが馬ごと転倒し、一斉に砂地を転がっていく。
「生きとし生ける者の活力を生み出す肉。それもワイバーンともなれば格別、明日を生きる気力となるでしょう。そんな、神聖なサッタロヒャ・フェスティバルを邪魔しようとは……」
「ヘッ、知ったことじゃねえな。第一、邪魔したからなんだってんだ?」
 ニヤリと笑った山賊が血に汚れたナタを振りかざす。
「私です」
「「グワーッ!?」」
 カプラが端的に自己紹介をしただけでぺかーっと輝き山賊たちが悲鳴をあげながら吹っ飛んでいった。
「教義の為の犠牲となりなさい」
「「グーワーーーー!?」」
 カプラが行動をちょっと宣言しただけで謎の光がカッとなって山賊たちがガッとなった。
 具体的にいうとまばゆい後光に照らされた山賊たちが己の本能から思わず飛び退き戦意を喪失。そんな自分が信じられず腰から崩れ落ち多くの者は這いつくばったのだ。
 そこへ颯爽と現われる青葉・まどか。
 黒縁眼鏡をちゃきっとやると、どっからか乗ってきた馬から飛び降りた。
「これから焼き肉だっていうのに……あなたたちがいたらお祭りが出来ないでしょ!」
「そ、それは当然……」
「焼き肉の邪魔ー!」
 まどかが上から斜め下にガッて腕を振った途端山賊の額から血が噴き出した。
 何が起こったのかよく分からないと思うのでもう一度スローでお見せしよう。

『やき――』
 ふくよかな胸の谷間から素早く抜くボールペン。
『にくの――』
 頭上たかく掲げくるりと回転したペンを正しく握り。
『じゃ――』
 まるでテスト用紙に書き付けるがごとくするどく振り下ろし。
『ま!』
 手から離れたボールペンは山賊の額にずぶりと突き刺さりやぶれた額から血が噴き出したのだ。

「そこをどいて!」
「て、テメェ……!」
 割と後から来た山賊たちはそれぞれの武器を構え、まどかへと襲いかかる……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

彗殿・晃
山賊が襲ってきたらせっかくの祭が中止になるかもしれないっす!あとドラゴンステーキ食べたいっす!
だから悪いけどまずは山賊さんを潰すっすよ!

【POW】惜しみなくいくっすー豪炎降臨!バーンブレイザー!
相討ち上等っす!ぶんなぐるっす!【地形の利用】して上から押し潰すように殴りつけるっすよ!受けられても【二回攻撃】っす!こっちは両手っすよ!
図体がでかいから他の援護にもいかせないっすよ!
【傷をえぐる】ようにどこか傷をみつけたらそこを狙うっす!【勇気】をだして飛び込むっすよ!


フェリクス・フォルクエイン
なんだか味方が襲われているようですので、前方に進み出てユーベルコードの無敵城塞で山賊たちの攻撃を受け止めます。
「大丈夫ですか?」
「女性や力なき者を護ることこそ騎士の本懐ですよね」
と言うか、男子たるものこういう時こそ前に出るべきです(ぐっ)
まぁ、このユーベルコード使うと動けないんですけど。
山賊にもスルーされるとかそのまま置いてきぼりなんてオチはきっとないはず。
あと男の子扱いされなくてもいじけない、陰で泣いたりしない。
「どうしました、たった一人の男が怖いんですか?」
あまりにも相手にされない様であれば挑発します。
また、無敵城塞る必要がなさそうなら普通に剣で攻撃しておきます。
「これが、僕の――」



「女一人細切れにしてやるぜ!」
「「ヒャッハー!」」
 何かを襲う時だけは地味に連携する山賊たちのジャンピング武器振り上げフォーム。
 アニメでよく見るこのフォームはとりま全員襲っているのがワンフレームで分かる優秀なフォームだ。
 そして大体、次のカットで邪魔される。
「大丈夫ですか?」
 山賊たちに背を向け、『無敵要塞』を用いて立ち塞がるフェリクス・フォルクエイン。
 その頑丈な背中にナタも鎖鎌もヌンチャクも弾かれる。
「女性や力なき者を護ることこそ騎士の本懐、ですよね」
 グリーンの横髪を指で軽くかき上げると、フェリクスはその場だけで反転して山賊たちをにらんだ。
「男子たるものこういう時こそ前に出るべきです! ……これ以上でれませんけれども!」
 防御姿勢はとったがこちらからは動けないというフェリクスに対して、山賊たちはじりじりと囲むように距離を取る。
「どうしました、たった一人の男が怖いんですか?」
「なんだと?」
「テメェなんか恐くねえ!」
「野郎ブッ――」
「拳だけバーンブレイザー!」
 むしろ待っていたとばかりに身を乗り出した山賊オブクラッシャーを横入りパンチでキャンセルする彗殿・晃。
「へぶし!?」
 吹き飛んでいく山賊に目もくれず、晃は防御姿勢のフェリクスの後ろから出たり入ったり出ると見せかけたりで山賊たちの陣形を乱していく。
「お前たちを放置したらせっかくの祭が中止になるかもしれないんっす! あとドラゴンステーキも!」
「ドラゴン? なんて?」
「うるさいっす! 拳だけバーンブレイザー(二度目)!」
「へぶし!?」
 晃の動きに若干ついていけなかった山賊にまたバンブレ拳。
「あっこいつ二回も殴りやがった!」
「必殺技は一回だけって決まりをしらんのか!」
「知らないっす! おれは毎日全身全霊っす! つまり一挙手一投足が必殺技っす! ――豪炎降臨(バーニング・オン)!」
 演出シーンを延期されて不安な視聴者のみんな待たせたな。
 晃はどこからともなく走ってきた宇宙バイクブレイザー号に向かって跳躍。
「鍛えるは鋼、燃やすは闘志! 豪炎降臨っ! 行くっす――!」
 跳躍した晃に対してブレイザー号は一瞬にして分解、変形。鎧となって晃の全身へと装着されていく。
 ついでに飛んできた大量のサポートメカの皆さんがバンクシーンをカットして一斉合体。
 軽く4メートルくらいはある人型ロボットが完成した。
「完成、バーンブレイザー!」
 山賊たちの見上げた顔に『あっこれ死んだな』と書いてあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

京条・響
いいよね、焼肉。
それはそれとして……村人たちに手出しはさせないよ。

楽器は使わず、銃とエニー(バイク)で行こうかな。
走る馬に横や正面から突っ込んだり、並走して馬上を攻撃してみたり。
アクション映画みたいに暴れてみようか!
(パフォーマンス5、騎乗3、追跡2、地形の利用3、クイックドロウ5、2回攻撃1、武器落とし3、援護射撃4、零距離射撃3)


ロティリア・マクディーナ
武器を持った連中が相手なら【ゴッドスピードライド】を使わざるを得ないっすね。グルメグル村……必ず助け出してやるっす(濃ゆい画風)
このスピードとボクのチビっぷりがあれば、あの程度の石なら簡単に避けれると思うんすよ。おう誰っすか今チビって言った奴念入りに轢くっすよ。
まァ、『賊どもを蹴散らす』『肉を食う』両方やらなくちゃいけないのが猟兵のつらいトコロっすね。あーつらいっすわーすごくつらいっすー。



先に走っていったバイクを見送って、京条・響とロティリア・マクディーナはそれぞれ自分のバイクと見比べた。
「なんかすごいバイクだったね。ファイヤーパターンのペイントとかさ」
「そっちもだいぶヤバい改造されてるっすけどね」
 ロティリアが響の宇宙バイク『anywherewolf』通称エニーのボディを観察していた。
 走行はきわめて静音だがそれは隠密性のためではない。ボディ両側面から発せられる対抗音波によってノイズを吸収しクリアかつ大量の音声出力を可能とするシンフォニックデバイスそれが『anywherewolf』である。
 車体に走るブルーのLEDレイラインがその光量を増し、テクノポップミュージックを鳴らし始める。
「バイクもいいけど……」
「っすね。焼き肉も」
 ロティリアはアクセルに手を添え、赤い髪の間から僅かに目を覗かせる。
「武器を持った連中が空いてなら、ゴッドスピードライドを使わざるをえない――っす」
 おおきくひねると、ロティリアのバイクが突如として変形。本来身長30センチ弱のロティリアが跨がるに相応しいミニバイクではあるが、車体後方両サイドのすラスターより茜色のエネルギーを噴射。蝶の羽根のように美しい光を作ると、ロティリアをバイクごと高速で飛行させた。
「グルメグル村……必ず助け出してやるっす!」

 かくして現われる二つの影。
 派手に吹き飛ばされる山賊たちの一方で、別の山賊の一団がそれに気づいて振り返った。
「鉄の馬が来るぜ。一台……いや、二台だ!」
 布回転式のスリングショットを振り回し石のつぶてを投擲する山賊たち。
 ロティリアはバイクのハンドルをしっかりと握り込んで前傾姿勢をとると、飛来するつぶてを次々に弾き落としながら高速で接近。山賊の手からスリングショットをたたき落とす。
 一方で響は爆音で流れるテクノポップのリズムに合わせバイクで横スライド走行。頭上を抜ける無数のつぶて。
 車体を立て直しつつハンドル付近のホルダーから抜いたリボルバー拳銃をまとめて六連射した。
 弾倉を開放。はねる空薬莢だけが置き去りにされ、バイクに備え付けたオートスピードローダーへと突っ込んで即再装填。更に連射。
 ブレーキをかけてターンする頃には、山賊たちは残らず倒れていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

草野・千秋
【POW】
焼肉の邪魔だなんて野暮ですね!
焼肉なんてぼ、僕は誕生日しか食べられなかったのにずるい!
老いた祖父母に育てられたから
ご飯とかお魚とかさっぱりメニューばかりで
健康的な男子にはもの足りなかったですよ!?
(欲求不満バリバリ)
断罪戦士、ダムナーティオー、いざ参る!
って、まどかさん、危ないっー!?
オリジナルユーベルコードで
防御力を上げて庇う方向性
肉ー!肉!肉欲が!
あっ、いやらしい方面の肉欲じゃないですよ?



既に壊滅状態となった山賊たち。彼らの一部は既に撤退を始めている。
 だがそうでない者も少なからず存在していた。
「まどかさん、危ない!」
 はじめに戦っていた仲間たちへムキになって襲いかかる山賊たちである。
 草野・千秋はそんな現場へと乱入。
 アサルトウェポンの乱射で山賊を薙ぎ払うと、仲間と山賊の間へと割り込んだ。
「どきやがれ、てめぇも殺しちまうぞ!」
「それでお祭りの邪魔もするのですか。焼肉の邪魔だなんて野暮ですね! 焼肉なんてぼ、僕は誕生日しか食べられなかったのにずるい!」
「なんの話だ!」
「老いた祖父母に育てられたからご飯とかお魚とかさっぱりメニューばかりで健康的な男子にはもの足りなかったですよ!?」
「なんのはなしだ!?」
「そんなお前たちにはこうだ――!」
 千秋は三枚のメダルのうち鮮やかな緑のメダルを手に取ると、親指ではねた。
 スローモーションになった世界でゆっくりと回転して飛ぶメダル。
 落ちてきたそれをそれをキャッチし、千秋は低く、そして呟くように唱えた。
「『gladius damanatorius』」
 風の魔力が彼を包み込み、周囲の山賊たちを一斉に吹き飛ばす。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジギスムント・ベムベン
【行動】
うまい飯が食えて、ワイバーンや山賊との闘いという極上のおまけまで
付いてくるという話に、あっさりと釣られる、それはもぅ簡単に釣られる。
「山賊とワイバーンをぶった斬って、うまい飯まであるじゃと!?
 わし行くぞ、何と言われようといくぞぃ!」
【戦闘】
まずは山賊退治という事で、複数を一斉に攻撃しやすそうな
『グラウンドクラッシャー』を用いて攻撃を行ってゆく。
基本的には《怪力》を活かして、サムライブレイドとバトルアックスの
二刀流で、《第六感》に身を任せ《2回攻撃》を行ってゆく。


ロルフ・ロートケプヒェン
なんだって!?今なら山賊やワイバーン退治に参加した猟兵の中から抽選で焼肉パーティーにご招待だって!?

よっしゃ、おれの活力はうまい肉、うまい肉は正義、そして正義は必ず勝つ!
山賊なんかには負けられねぇ、油断は大敵だな……!

おれのユーベルコード、Nicht erlaubtで盗賊共を攻撃だ
接近しようとする相手を押し留めたり、敵が武器を出すのを妨害するのを狙うぞ
無事命中したら、武器を回収して、傷の深い相手に接近戦だ
『傷口をえぐる』『鎧砕き』技能も活用しながら、敵へのトドメを刺すぜ

※他者との絡み、アドリブ大歓迎
※二人称→相手の名前を名前を呼び捨て(カタカナ表記)


ユア・アラマート
ドラゴンって食べられるのか
そうか……そうか……
人助けと食欲が同時に達成できるなんて、いい仕事だね
本当なら運動は食べたあとの方が良いんだが…まあいいいか

SPD判定
性別が反転した自分のような分身を作り出し、ダッシュ技能も乗せて」高速移動
山賊からの攻撃が当たらないよう、また的を絞らせないように撹乱もしながら接近
暗殺技能で素早く死角に回り込み、装備しているダガーで的確に急所を斬りつける

悪く思わないでおくれ
お前たちは未来に進むこの時間にはいてはいけないし――
食が絡むということは、死闘なんだ
代わりに私達が食べるから、それで許してほしい


ラティナ・ドラッケンリット
「ドラゴンステーキか。胸が熱くなるな」
その前にワイバーン狩りと山賊退治だ
冒険者は村の平和を脅かす者を許さない
ビキニアーマーを身に纏うことで得られる敏捷性を見せてやろう
まず【ダッシュ】で一気に山賊達との間合いを詰め
【見切り】で山賊達からの攻撃を潜り抜け【捨て身の一撃】で
目に付いた山賊に『グラウンドクラッシャー』をぶっぱする
オブリビオンである山賊に慈悲はない
片っ端からグラウンドクラッシャーすることで地形ごとクラッシュだ
それにしてもドラゴンステーキが食べたい


アノルルイ・ブラエニオン
アッハッハッハ! 祭りだ! 宴だ! 美味い肉だ!
まずは邪魔な山賊から排除するぞ!

「お前達! 私の問いに答えられるか?!」
問答無用の問答【賢者の影】
リュートを弾きながら現れる【パフォーマンス】で注意を惹きつつ!

「カルビとはもともとどの部分を指す言葉だったか?」
「サーロインのサーとは敬称のsirである、○か×か?」
「牛肉を生で食べることのリスクを二つ挙げよ!」

正解は上から肋、×、寄生虫と食中毒

「こんなことも解らん奴に美味い肉を食う資格はない! お前達が影に食われろ!」

アッハッハッハ!



●閑話休題:逃げ足の速さは見積もりの甘さを補えない
「くそっ、なんだってんだアイツら」
「イェーガーが出てくるなんて聞いてねえぞ」
「急に出てきやがるんだ。仕方ねえだろ」
「チッ、ほとぼりがさめるまでアジトに隠れるぞ」
「で、さめたら……」
「さめたら?」
 クククといやらしく笑う山賊の後ろで、低く威厳のある声がした。
 声の割には低い位置から聞こえるな、と振り返ってみると。
「どうするんじゃ? えぇ?」
 赤いあごひげのドワーフがにんまりと笑っていた。
「イ、イェ――!」
 ふん、と振り込んだ斧が山賊に直撃。
 通り抜けて大地を打ち、衝撃は波打ってクレーターを作り、クレーターはあたりの山賊たちをもろとも天空へと吹き飛ばした。
「祭りが出来てもその後村が無くなったら台無しじゃろうが!」
 剣を握った左手を翳し、指を立てて数える。
「山賊をぶった切って、ワイバーンを仕留めて、その肉で美味い飯が食える。このまま村まで守れば来年も食える。やらん手はないぞぃ!」
「あれ? もう片付けちまったのか?」
 外側がのこぎり状になったショーテルソードをくるくるとやりながら、ロルフ・ロートケプヒェンが岩陰からひょっこりと顔を出す。
「じゃあもう焼き肉パーティーに行ってもいいか?」
「まだワイバーンがのこっとるじゃろうが」
「おっと」
 そうだった。とフードのはじをつまんで引っ張るロルフ。フードの耳穴(獣耳や角をもつものがそれを通すために開けている隙間をさす)から耳をだして立てる。
「人助けと美味しい食事が同時に達成できるなんて、いい仕事だね」
 いつの間にか岩に腰掛けていたユア・アラマートがダガーを取り出して見せる。
「けど、ワイバーンの所に行くのはまだ早いんじゃない?」
「アッハッハッハ! たしかに!」
 仲間に抱えられてやってきたアノルルイ・ブラエニオンがリュートをぽろろんと奏ながら笑った。
「こちらへ向かってきている山賊の集団があるようだ。彼らを片付けてから、あらためてワイバーン退治といこうではないか」
「村あっての焼き肉祭りだから、な」
 彼を抱えるというか背負っていたラティナ・ドラッケンリットが、アノルルイをその場に下ろして手についた砂をはらった。
「しかしドラゴンステーキか……胸が熱くなるな」
 まだ見ぬワイバーンのすみかがあるという山のほうへ目を向け、ラティナはきらりと目を光らせた。

 馬の集団がやってくる。
 イェーガーの襲撃から逃げ、アジトで力を蓄えようとしている集団が。
 だがそんな彼らの前に、吟遊詩人風の男がふらりと現われた。
 抱えたリュートをぽろろんと鳴らし、一見女性と見まがおうかという整ったエルフ顔で振り返る。
「お前たち、私の問いに答えてみろ」
 なんだ? 山賊たちがこの奇妙な男(イェーガーだとは一応分かっている)に首を傾げた所で、アノルルイは自らの影を伸ばし山賊たちへと絡みつける。
「第一問!」
 デデデン!
「『カルビとはもともとどの部分を指す言葉だったか?』」
「どこもおんなじ肉――アイテテテテ!」
「第二問! 『サーロインのサーとは敬称のsirである、○か×か?』」
「サーって敬称だったのか? イダダダダダダ!」
「第三問! 『牛肉を生で食べることのリスクを二つ挙げよ!』」
「お腹を壊す! あと……ま、まずい! グエー!?」
「フッ、食中毒リスクも考えぬ愚か者たちよ――お前たちに肉を食う資格は無い。影に喰われろ!」
 激しくリュートをかき鳴らしながら大笑いするアノルルイ。
「こいつ、大人しく聞いてりゃ調子に乗りやがって!」
 影にとらわれていなかった山賊たちが剣やスリングショットを手に取り、アノルルイへと狙いをつける。
 が、その瞬間。
 風のように駆け抜けた一筋の影が、山賊たちから剣をはじき飛ばす。
 振り抜いた槍を鋭く返し、ラティナが振り返る。
「ビキニアーマーを纏うことで得られる敏捷性、みせてやろう」
「しゃらくせえ!」
 一斉に素手のまま飛びかかる山賊たち。
 ラティナはジグザグに走って彼らの攻撃をすり抜けると、槍を地面に突き立てた。
 放射状に広がる衝撃が、山賊たちを吹き飛ばす。
「チッ、これでも食らえ!」
 スリングショットを構えた山賊たちが一斉に石のつぶてを放ってくる。
 が、それがラティナたちに命中することはなかった。
 間に割り込んだユアのダガーが石のつぶてを弾き落としていたからだ。
 だがたった一人であの数を?
「ど、どうやって――」
「さあ、ね」
 ユアはゆらりと揺れるように身体を傾けると、高速で山賊たちに詰め寄った。
 相手の手首を、首筋を、素早く切り裂いて走り抜ける。
 血を吹き出す山賊が、四人。
「なんでだ! 二度しか斬られていないはず……」
「いや、違う……もう一人いる!」
 ユアの隣に、まるでユアを男性にしたかのような男が立っていた。
「悪く思わないでおくれ」
「お前たちは未来に進むこの時間にはむいていない」
「『食』とは今と未来をつなぐ輪廻。死の闘いなんだ」
「焼き肉は、未来から弾かれたお前たちのかわりに、私たちが食べる」
 後じさりし、逃げ出す山賊。
「付き合ってられるか! 俺はアジトに帰らせて貰うからな!」
「おいおい、そう言うなよ」
 ロルフのショーテルが山賊の前に翳された。
 咄嗟に取り出したスリングショットは、ロルフによって腕ごと切り落とされる。
「おい、最後はもってくかジギスムント?」
「ふむ」
 ジギスムントはゆっくりと歩み寄り、あごひげを指で撫でた。
「わしの見せ場はもうとった。おめぇさんにくれてやるぞぃ」
「そうかい」
 ロルフはにやりと笑い、ショーテルの先端を握った。
 いや、この剣はショーテルなんかじゃあない。
 大きな生物の肉と骨を切断するための肉切り包丁だ。
 蹴倒した山賊の首にこれをそえ、片眉を上げてみせる。
「『Rundwaffe』って名前なんだ。覚えとけよ?」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ワイバーン』

POW   :    ワイバーンダイブ
【急降下からの爪の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【毒を帯びた尾による突き刺し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    飛竜の知恵
【自分の眼下にいる】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ワイバーンブラスト
【急降下】から【咆哮と共に衝撃波】を放ち、【爆風】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●第二章:肉だー! やれェー!
 クロズ谷。炎の精霊が遊ぶ谷と呼ばれ、あちこちから炎があがり解けた岩のようなものがそこらじゅうを流れている。
 柱のような細長い岩が点々と並び、イェーガーたちはその上を飛び飛び噂の現場へとやってきた。
 そう、すべては焼き肉祭りに最高の肉を持ち込むため。そしてそれらを自分たちで喰らうため!
 ギャオウという奇っ怪な声と共に、高い岩山から一体のワイバーンが飛び降りてくる。
 さあいざ戦えイェーガー!
 そして――夜は焼き肉っしょー!
京条・響
オーケー! 肉だね!

【真の姿×血統覚醒】
鱗はさすがに食えないよね。硬そうだし。
(ワイバーンの赤い姿を瞳に映し――瞳は鮮やかに赤く、爪や牙が伸び、腕や頭部の血管が浮き上がります)

銃なんか効くのかわかんないし、基本はバイクでゴリ押しと行こうか!
岩や斜面から飛び上がって踏みつけるよ!
車載アンプからの音の衝撃波も、効くといいんだけど。
(パフォーマンス5、騎乗3、地形の利用3、踏みつけ1、衝撃波3、2回攻撃2)


ロルフ・ロートケプヒェン
うめぇ肉を早く食いたいのは山々だが、焦りは禁物だな……
敢えて敵に先手を取らせて、敵の動き、癖、習性なんかを観察し、確実に狩るチャンスを狙うぞ
それまでは回避や防御に専念だ

おれが狙うのは、ワイバーンの隙、つまり敵が急降下してきた後だ

相手のワイバーンダイブ、またはワイバーンブラストの着地地点を狙って、一気に刈りとる!
グラウンドクラッシャーで、空を飛ぶ相手を、地面に捩じ伏せてやるぜ

逆におれが逃げきれなくても、タダで転びはしねぇ
おれに攻撃を仕掛けるってことは、向こうもおれの射程圏内に入るってことだ
…その逆も然りだけどな
そこに思いっきり、ユーベルコードを叩き込んでやる!

※他猟兵との協力、絡み等大歓迎



ワイバーンは知る人ぞ知る亜竜。鋭い爪と深い知恵。そして翼から放つ爆風によって多くの焼き肉ハンターたちを逆焼き肉にしてきた。
 しかも足場が悪く転げ落ちれば即マグマというこの地形で、イェーガーはいかにして戦うのか……!?
 ギャオウ! と叫んだワイバーンが鋭い爪を翳し突撃してくる。
 対して――。
「オーケー! 肉だね!」
 京条・響は自らの血に封じられた力を解き放ち、恐ろしきヴァンパイアへと変身した。
 否、それだけでは無い。
 生物の埒外ともいわれる真の姿。真っ赤な目に鋭い爪と牙。額には血管が強く浮き上がり、持っていた銃を投げ捨てた。
「ごり押しといこうか!」
 跳躍。
 ただそれだけでワイバーンの高度へ達した響は、腕のひとふりであの鋭い爪の斬撃を打ち払った。
「『anywherewolf』!」
 アンプスピーカーが接続されたバイクが岩壁を走り響のもとへと駆けつける。
 ワイバーンを蹴りつけてバイクのシートへと着地。
 さらなる跳躍をかけた、その次の瞬間。
「足場借りるぜ!」
 強引に飛び上がったロルフ・ロートケプヒェンがバイクを足場にして更にジャンプ。
 相手を挑発するかのようにギラリと笑う。
 ワイバーンは狙いを変え、ロルフへと急接近した。
 人間などワイバーンにとってみれば虫も同然。手足を振り回すだけで殺せてしまうはかなき生命なのだ。
 ……という奢りが、ワイバーンの命を縮めた。
「来ると思ったぜ」
 ロルフは背負っていた肉切り包丁の端を掴むと、身の回転と共に繰り出した。
 半円状のブレードとのこぎり状の刃は、こうして身を翻すだけでも相手を切断できるという強い利点をもっていた。
 更には接近するワイバーンのエネルギーと落下しかかるロルフの重量。そのすべてを上手にからめ、ワイバーンの足に深い傷を刻み込んだ。
 だが、それで終わるのはただの人間。
 ロルフはただの人間では、ない。
「食い込んだな。貰ったァ!」
 さらなる高速回転。コマのように回転するロルフはワイバーンの身体を駆け上がり、肉体を大いに切り裂いて飛んでいく。
「――っし! 着地頼んだ!」
「ヴァンパイア使いが粗いなあ」
 響は小さく笑うと、マグマへと落下するロルフを掴んでかっさらい、ほぼ垂直な岸壁を走るようにして離脱した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

燈夜・偽葉
黄昏の刀(サムライブレイド)を向けて
「お前を焼肉にしてやります!いざお覚悟を!」

岩の上を跳び渡り、できるだけ横とか後ろから攻撃した方がいいでしょうか
眼下にいなければ、攻撃が読まれることも…ないといいですねっ
お前の攻撃も見切って岩を飛び移って回避してあげます

攻撃には、『剣よ、天を斬って』で切断です
薙ぎ払いと範囲攻撃で、回避先ごと攻撃してあげます!


草野・千秋
ここまで来たら最後までやりぬき
ワイバーンステーキ!
ドラゴンステーキ!
ああ、なんて魅力的な響きなんでしょう……
しっかり食べて成仏させますのでご心配なく
ヴァリアブル・ウェポンで攻撃
2回攻撃を駆使しつつ
着実にダメージを与えることを目標とする
ああ、ステーキとしての肉質は損なわないようにしますので
そこは悪しからず?
ステーキ焼肉となったらタレは何がいいでしょう?
塩?辛味噌?それとも甘辛タレ?
そこもちょっと争いになりそうですよ……?



離脱を試みる仲間を追いかけ、ワイバーンは再び接近を仕掛けてきた。
 そこへ立ちはだかる草野・千秋。
「ここまで来たら最後までやりぬきます!」
 腕に収納されていたエネルギーキャノンを開放。銃口に青白いエネルギーをあつめ、ワイバーンへと狙いをつける。
「ワイバーンステーキ! ドラゴンステーキ! ああ、なんて魅力的な響きなんでしょう……。しっかり食べて成仏させますのでご心配なくっ」
 ヴァリアブル・ウェポン、シュート。
 青白い光の球が空間を突き抜けていく。
 対して、ワイバーンは素早く羽ばたくことでそれを回避。ずっと後方の岩壁が破壊される。
「外した――」
 軌道を修正し、今度は千秋へと急接近。千秋の身体を足で掴み、空中へと舞い上がる。
 このままでは握りつぶされる。かといって飛び出せば即マグマ。
 そこへ――。
「助太刀します!」
 岩の柱を次々と飛び、燈夜・偽葉が現われた。
 うっとうしそうににらむワイバーン。
 足や腕の爪を繰り出し岩を削り、偽葉へ雨のように降らせていく。
 しかし偽葉は落下する岩のタイミングを計って器用に回避。
 さらには大きな岩へと飛び乗り、足場にしてさらなる高みへと駆け上がっていく。
「そこですっ!」
 黄昏れた空のような刀身を抜き、跳躍と共に上段に構える。
「お前を焼肉にしてやります! いざお覚悟を!」
 ワイバーンは自らの上をとられたことを察して反転。回避行動をとるが。
 しゃらん。
 というまるでアルミホイルでも切断したかのような音が軽く響いた。
 かと思えば、偽葉の姿はワイバーンのずっと後ろへ通り抜けている。
「――『剣よ、天を斬って』」
 偽葉が刀を鞘へと収めると、一瞬遅れてワイバーンの足が切断された。
 悲鳴をあげるワイバーン。
 と同時に、千秋は二度目の攻撃を仕掛けていた。
「ステーキ焼肉となったらタレは何がいいでしょう? 塩? 辛味噌? それとも甘辛タレ? 楽しみになってきましたよ」
 千秋の攻撃が今度は直撃。
 別の岩柱を蹴って跳ね返った偽葉と手をつかみ合い、岩の地面へと転がる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ラティナ・ドラッケンリット
ドラゴンステーキは早く食べたいし
可食部はできるだけ多く残したいが
相手はワイバーンだ
曲がりなりにも竜種だし足場も悪い
油断して勝てる相手ではない
ワイバーンダイブを警戒して
【ダッシュ】と【見切り】で岩の上を渡りながら
ワイバーンの狙いを攪乱する
仲間の攻撃などでワイバーンに隙が生まれたら
必中を期して『ドラゴニック・エンド』の発動のために
【捨て身の一撃】で穿竜槍『たると』をワイバーンに突き刺す
独りで決めるのは難しい大技だが仲間と協力すれば不可能ではない
さあ、焼肉のために力を合わせるぞ!


アノルルイ・ブラエニオン
なんで私一章でラティナくんに背負われていたんだ?! さておき!
もしかしなくてもシリアスバトルか!

「伝承に曰わく……
ドラゴンに挑んだ勇者は、弓矢で鱗のはがれた場所を射抜き、退治した」

射程ギリギリの位置から【千里眼射ち】で、鱗が傷ついている場所を狙う
ないなら【鎧砕き】で鱗を破る!

オブリビオンとはいえ食って糧にしようというのだ、その命に感謝してレクイエムを奏でよう

ありがとう、食べられてくれて……

戦闘が終わったら飲んで食って騒ぐのだ
それだけでなく、ちゃんと吟遊詩人として我々の竜退治の様子もリュートを弾きつつ語るよ


ジギスムント・ベムベン
【行動】
現れたワイバーンを見て、それはもう楽しそうにニヤリと笑ったのち
一気にワイバーンへと、襲いかかる。
「さて、いよいよワイバーンの焼肉タイムじゃな…ん?
 なんかちょっと違う気もするが、まぁ、ええじゃろ!」
【戦闘】
他の猟兵に注意を行いつつ、UCの『飛空戦艦ワンダレイ』を使用し
攻撃を仕掛ける、うまく地上へと落せたならば、そのまま《怪力》を
活かしたゴリ押し戦闘へと移行してゆく予定。
「さて、おめぇを文字通りの焼肉にしてやるかのぉ
 さぁ、ショータイムの始まりじゃ!」



ワイバーンは大きく羽ばたき、追撃の突進を仕掛けようとしていた。
 岩の柱という不安定な足場の上で、飛行する巨大な敵と戦うイェーガーたち。
 マグマの熱気が肌を焼き、とまらぬ汗も流れ出る。
 そこへ――。
「さぁ、ショータイムの始まりじゃ!」
 天空より迫る巨大な影。
 その名も『飛空戦艦ワンダレイ』。
 主砲から放たれたビームがワイバーンへと直撃。ワイバーンは怒りを露わにワンダレイへと飛びかかり、鋭い爪で戦艦の装甲を大胆に削っていく。
 鋼の引き裂かれる音と共に爆発がおき、中からジギスムント・ベムベンが飛び出してくる。
「さて、いよいよワイバーンの焼肉タイムじゃな……ん? なんかちょっと違う気もするが、まぁ、ええじゃろ!」
 続けて、二人の男女がワンダレイから飛び出し岩場へと着地。
「そういうことだ。倒しさえすればどのみち焼き肉になる」
「遅かれ早かれ……ん? ちょっとまとうか」
 アノルルイ・ブラエニオンは自分が腕に抱えていたラティナ・ドラッケンリットを二度見した。
「なんで私、ラティナ君を抱えているんだ!?」
「私に背負われているのを疑問視していたと聞いたからだ」
「自分が抱える側になりたいって意味じゃないよ!」
 そうか……と呟いて下りるラティナ。
 ふと見上げると、ワンダレイが激しい爆発を起こして墜落していた。
「ワイバーン。強敵のようだな」
「大丈夫なのかな、船」
「なあに、一晩もあれば直るわい」
 ジギスムントは腕をぐるぐると回し、背負っていた斧を手に取った。
「それより肉じゃ肉!」
「うん……こんな伝承を知っているか。『ドラゴンに挑んだ勇者は、弓矢で鱗のはがれた場所を射抜き、退治した』」
 アノルルイは楽器を弓に持ち替え、背負った矢をつがえて見せた。
「矢で弱った所を射貫くのか……しかしそのためには相手の回避能力が難点だ」
 知恵の豊かなワイバーンはこちらの攻撃を予測して回避してしまう。相手の眼下にいる限りは矢を当てることも難しいだろう。
「上をとりたいが、ワンダレイは落ちてしまったしのぉ……」
 困ったようにあごひげを撫でるジギスムント。
 唸るアノルルイ。
 背負う姿勢をとるラティナ。
 ――を二度見するアノルルイ。

「前のあれ、伏線だったのか!?」
 岩と岩の間を飛び、ワイバーンの周囲を回るように登っていくラティナ。
 その背中にはアノルルイが背負われ、弓をしっかりと構えている。
「相手も必死だ。上をとれるのは精々一瞬だと思ってくれ」
「構わない」
 アノルルイは深く深く集中し、矢を構えた。
「一瞬はむしろ長すぎる」
 跳躍するラティナ。
 ほんの一瞬だけ上をとったアノルルイは、その無限にも思えるコンマ数秒の中で矢を発射。
 即座に反応し上昇しようとしたワイバーンの翼へ、的確に命中させた。
「――!?」
 思いがけぬ攻撃にバランスを崩し、逆に高度をさげるワイバーン。
「今だ!」
 アノルルイは飛び退くように離脱。身体の軽くなったラティナは穿竜槍『たると』を落ちるワイバーンめがけて投げつけた。
 直撃の瞬間。虚空を切り裂くように巨大なドラゴンが現われる。
「竜をもって竜を制す――『ドラゴニック・エンド』!」
 ドラゴンのはき出す激しい炎が、ワイバーンを包み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

坂上・半
あ、焼き肉
今回はそういう趣旨なのか
良いね、こういう遊び心は嫌いじゃないぜ

むしろ大好きだ

んじゃ、俺はちまちま地上から妖糸を飛ばして何とか妨害しようとしているちっこいの、みたいな風に思われるように動くぜ
身体能力は高いけどそれだけだろ、みたいにな

んで、こっちに攻撃を仕掛けようとして来たところを【カウンター】で【八艘跳び】
一気に近づいて羽の根本を斬、だ

あ、狙えるなら首を狙うけどな


ユア・アラマート
肉だ!
……じゃないワイバーンだ
でも肉だ!
面倒なのは、この辺りのマグマに落ちれば私達もまずいがワイバーンもまずいという所だね
食べる部分が減るどころか、骨までマグマに食われてしまう
させてなるものか
故にギリギリまで引き寄せ、ワイバーンの落下地点にも気を配る必要がある

WIZ判定
ワイバーンブラストの急降下を誘い、咆哮が放たれる間際を見切り技能でとらえ
ワイバーンが攻撃を放つより先に術式を発動
当たれば爆ぜる風の杭を放ち、主にワイバーンの翼を狙って敵の機動力を削ぐ
同時に、ダッシュ技能を乗せた脚力も用いてその場を離脱
攻撃の回避、もしくは被弾の軽減に務め。後に続く猟兵達が戦いやすくなるような状況を作っていく


青葉・まどか
お肉大好き。焼き肉大好き。
「綺麗事は言いません。食べる為にその命、いただきます」

実は荒事は苦手なので、ただひたすらに斬る!相手が倒れるまで斬る!
シーブズ・ギャンビットで攻撃。
そういえば此処、熱いですね。熱いから服を脱ぐのはおかしくありません。普通です。恥ずかしくないんです。
「さあ、気合い入れていきますよ!」


アーサー・ツヴァイク
おいおいドラゴンの肉で焼肉かよ…最高かよ!
猟兵やってると色んな世界の美味そうなものが食えるから面白いぜ!
最高級の食材を前にテンションが上がっている今の俺は…負ける気がしねぇぜ!

…だが現実問題としてこのワイバーンをどうにかしないとだよな。
まずはこいつを地上に叩き落すか!
ウェポン・アーカイブでピストルを召喚、攻撃回数重視で相手の翼を徹底的に撃ちまくってやるぜ! 飛べる状態のままだと相手の攻撃が半端ねえからな!

あと協力アドリブどんとこいだぜ!


トゥール・ビヨン
ドラゴンステー……焼き肉?ま、美味しいものを食べるためにも一つ頑張ろうか!

パンデュールに搭乗してワイバーンと戦うよ。
パンデュールのAIにこういう時はどうしたら良いか聞いてみるかな【戦闘知識】

「ハイ、トゥール。コウイウトキハブイハカイデス」

部位破壊?

「ハイ、シッポヲネラッテキリオトスノデス。タダシ、ハンマーガアタマヲネラッテイルトキハジャマヲシナイヨウニキヲツケテクダサイ。」

パンデュールが何を言っているか良くわからないけど、取りあえず尻尾を狙ってプログラム・ジェノサイドで斬りまくってみよう!

「ジョウズニヤケマシター」

ちょっと黙っててくれる?



岩の柱から柱へとジャンプしてわたるユア・アラマート。
「ここから落ちれば即マグマか。私たちもまずいが、ワイバーンが落ちてもまずい。この勝負、ただ倒すだけでは食いっぱぐれるね」
「あっ、言われてみればそうかも! そうかもでした!」
 額の汗をぬぐい、眼鏡の位置をなおす青葉・まどか。
「あっぶない! このまま普通に倒してたらワイバーンがマグマにドボンして食べる所がすっごく少なくなってたところでした!」
 そう。ただ勝つだけがイェーガーじゃない。勝ち方を選んでこそのイェーガーなのだ。
 とはいえ、超絶な能力を誇るイェーガーといえど二人きりで出来ることには限りがある。
 燃えさかる炎から飛び出して暴れ回るワイバーンを見上げ、二人はうーんと思案した。
「翼を攻撃して落とすというのはどうだろう」
「それだと自力で飛べずにドボンでは? あ、ワイヤーフックで巻き付けるって手は?」
「重さに耐えきれずに落としてしまうかも」
 腕組みしてうーんと頭をうしろにもたげる二人。
 そこへ――。
「焼き肉と聞いて来たんだが……なんだ、肉を食い損なうかもしれないのか?」
 坂上・半が高い跳躍をもって近くの柱へと着地した。
 彼は懐から白い糸束を取り出すと、目の前で伸ばして見せた。
「蜘蛛の妖怪から得た強靱な糸だ。使えるか?」
「おお、いいね。翼を斬って機動力を落として……」
「身体の両側から引っ張れるように巻き付けてぐいっとやるんだね!」
「けど重量が心配だな。せめてあと二人は……」
「困ってるようだな!」
 ハッ、というかけ声と共に着地するアーサー・ツヴァイク。
「俺に任せな。ドラゴンステーキとかサイッコーにテンション上がるぜ。なんかマグマも相性良さそうだしな。今の俺は――負ける気がしねえ!」
 勢いよく下腹部にサンドライバーを装着すると、素早くベルトが伸びて腰に固定される。
「変身――!」
 ライズツールを起動しベルトバックルに翳すと、瞬間的にバトルスーツが出現。装着された。
「おっと、人手が必要ならボクも手伝うよ」
 どこからともなく現われたトゥール・ビヨンが、全身を覆うように装備した超常機械鎧パンデュールの中で視線を動かした。
「パンデュール、的確な破壊部位を計算して」
「ハイ、トゥール。ケイサン――カンリョウシマシタ。ツバサノイチブ、シッポノツケネ、アシ……」
「出来るだけ肉は残したいらしいんだ」
「ハイ、コウゲキカショシュウセイ。オチツイテ、モクヒョウヲショウジュンニオサメ、トリガーヲヒイテクダサイ」
 ありがとう、と呟くと、トゥールは背負っていた携行固定砲台を肩に担ぐように構える。
「援護は任せて。まずは相手を引きずり下ろす」
「ジョウズニヤケマシター」
「パンドュールは黙ってて!」
 上を向くと、飛行するワイバーンめがけてガトリング砲を連射。
 ワイバーンは攻撃位置を予測して回避を試みるが、回避行動を計算にいれていたパンドュールの正確な射撃によって翼や尻尾に命中。
「ハチュウルイハ、シッポデバランスヲトッテイルタメ――」
「黙っててって!」
 ぐらりときたワイバーン。その隙をつくように、半とアーサーがワイバーンの上部へと駆け上がった。
「同時に行くぞ【Select――CALL ACTION!】」
 音声入力でアプリを選択すると、アーサーはベルトバックルにライフォンを翳した。
 どこからともなく出現した剣を握り込み、飛びかかるアーサー。
「いいね、嫌いじゃ無いぜ」
 半もそれに付き合って華麗な三角飛びをきめると、空中で妖刀『あざ丸』を抜刀。
 二人同時にワイバーンの翼の付け根だけを切断した。
「奪うのは飛行能力だけっ」
「手羽先は美味いかな。マグマに落とすにはもったいない」
 半はくるくると回転しながらワイバーンと共に落下し、真空を蹴るようにしてワイバーンの周囲をまわり蜘蛛糸を巻き付けていく。
「それじゃ私たちも、気合い入れて行きますよ!」
「よっし、肉だー!」
 まどかとユアが同時に目をきらりと光らせた。
 鞄から取り出した数本の彫刻刀を手に握り、一斉に投擲するまどか。
 一方でユアは短く詠唱を始めた。
「荒れ狂え古の風。残るものは何も無し――『刹無(インサイド・アクゥイロー)』!」
 約95本もの風の杭を呼び出すと、それをワイバーンめがけて発射する。
 それらが全てワイバーンへと直撃。
 急降下爆撃をしかけようとしていたワイバーンはなすすべも無く脱力し、そのままマグマへと落下していく。
 が、しかし。
 まどかの放った彫刻刀には丈夫なワイヤーが接続され、ワイバーンの身体にぐるりと巻き付きひっかかっていた。
「せー、の!」
 ワイヤーと蜘蛛糸を両側から引っ張るように踏ん張り、落下するワイバーンの肉体を空中に留まらせる。
 まどかとユア、そして半だけだはまだパワーが足りない。
 そこへパンデュールを装備したトゥールが加わり、ワイヤーを掴んで引っ張り始める。否、それだけではない。
 駆けつけたアーサーも、そして他の仲間たちも加わってワイバーンを無理矢理岩場の上へと引っ張り上げた。
 そうして……ワイバーンの巨体はついに、まるごと、そっくりそのままイェーガーたちの手に入ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『勝利の焼肉っしょ!』

POW   :    火力でこんがり肉を焼いたり、ガツガツと大量の肉を食べたりする

SPD   :    手際よくてきぱき肉を焼いたり、もりもりと肉を早食いしたりする。

WIZ   :    料理に美味しい一工夫をしたり、 肉野菜バランスよく食べたりする。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●第三章:夜は焼き肉っしょー!
 いよいよ始まるグルメグル村の焼肉祭!
 浮かれる人々の目に飛び込んできたのは、なんとワイバーンを一頭まるごと空輸してくるイェーガーの集団であった。
「な、なん……だと……?」
「幻のワイバーン肉を、一頭まるごとだと!?」
「間違いねえ。優勝はあの人らのモンだぜ!」
「祝杯ジャーイ!」
 品評会は即中止。見たまま優勝のイェーガーをVIPに迎え、村人たちははっちゃけた。
 浮かれに浮かれた村人たちはごちそうの限りを引っ張り出し秘蔵の酒も開け、歌って踊って松明を振り回す。
 そう、夜のパーティーは今始まったばかりだ!

==============================
※プレイングガイド

 皆さんはグルメグル村年に一度の焼肉祭にて登場して即優勝となったVIPです。
 女の子にモテるはおっさんにモテるはでむしろ困るくらいでしょう。

・ドラゴンステーキを焼きまくる/いっそ他の料理にもしてみる
・ドラゴンステーキや他の肉を食いまくる/酒もジュースも沢山あるぞ
・祭りを盛り上げてみる(歌ったり踊ったり爆発させたり今日はなんでもありだ)

==============================
草野・千秋
グルメグル。
なんだか聞いてるだけでお腹がすきそうな名前ですね
まぁここは僕たち猟兵に任せてドドーン!と
ワイバーン肉を楽しんで下さいよ

【POW】
みなさんお肉はレア?ミディアムレア?ウェルダン?
どういった焼き方がお好みで?
こんがりとお肉を焼きますよ
僕、家族と暮らしてた頃は
鍋奉行ならぬ焼肉奉行だったんです
(じゅーっと焼き)
さぁさぁ、焼けたのからどんどん食べて下さい
アツアツのを食べた方が美味しいんですよ
僕も食べることは忘れません
(ミディアムレアを頬張り)
んんん、美味しい!
適度に脂がのって筋肉の部分は噛み応えがあって!

食べたあとは歌唱で余興に歌ってみせましょうか
僕昔は名の知れたニコニコ歌い手だったんですよ


ユア・アラマート
賑やかでいいお祭りだな
放っておけばこんな光景も見られなかったのだから、こういう時はしみじみと猟兵で良かったと思うよ
……真面目な感想はこの辺でいいか。いいな?
お腹すいた……

待望だったワイバーン肉を食べる(もっもっもっもっもっもっもっもっ)
イメージでは脂の少ない質の良い赤身なイメージだが、実際はどうなんだろう(もっもっもっもっもっもっもっもっ)
他のお肉も美味しそうだな……あっ鳥。鶏肉好きなんだ私(もっもっもっもっもっもっもっもっ)
お酒はあまり弱いんで量は飲めないんだが、こういう場だし。少し飲もうかな(ごびごびごびごびごび)
ふふ、美味しくて楽しいな。本当に良いお祭りだ
さて、次は何のお肉を食べるかな


ロルフ・ロートケプヒェン
やったー、待ちに待ちわびたワイバーン焼肉の時間だぜ!
まさに食うか食われるかの戦いだったけどな……。

それにしても、こんなにでっけぇ肉を食うのは久しぶりだ……!
いつもはソーセージとか、干し肉で我慢してる訳なんだが。
食いきれるか心配だけど、まあ、おれの肉切り包丁で切っちまえば万事解決だよな

そんなわけで、いただきまーす!
おれはやっぱ、肉はステーキが1番!
中身はレアが良いな!
上等な肉の赤身に牙を立てる瞬間なんて最高すぎるだろ!

そういえば、これ、ちょっと持って帰って干し肉に出来ねぇかねぇ?
ワイバーンジャーキーみてぇにして。

こいつを噛み締める度に、違う世界に行っても今日のことを思い出せそうだからな!


燈夜・偽葉
ついに!来ました!
ワイバーンステーキの時間です!!
ちゃんと火を通して、タレをつけて…おいしーですー!
そして私は良い子なのでちゃんとお野菜も食べます
焼き奉行は誰かがやるでしょう
私は食べるの専門です

それなりに食べて満足したら他の猟兵さんや村人さんにお酌して回ります
忍び足で、こっそりと
ふふふ、何を隠そう、お酌の妖精とは私の事
今まで一度も言われたこと無いですが!

それも一通り終わったら、踊りましょうか
技能はともかく、サブジョブスカイダンサーですし
スカイステッパーも使って空中パフォーマンスしてあげますよ


アーサー・ツヴァイク
【協力アドリブ大歓迎】

ドラゴン肉だああああああああああああああああ
…ってテンションを上げてみたけど、そもそも俺ドラゴンの肉とか初めて食べるわ。一体どんな味がするんだ…ワクワクが止まらねえぜ!
そもそもどうやって食うのがいいんだろうな? ステーキっつってもでかいと逆に食いにくいんだよな…よし!
ここはウェポン・アーカイブでナイフを召喚して…細かく切って串焼きにでもしようぜ! 野菜とかも間に挟んで…これ位の大きさなら村の子供たちも食べやすいんじゃないかな?
こういう珍しいもんはみんなで食べないとな!


青葉・まどか
遂に私達の苦労が報われる時が来た!さあ、肉の宴だ!

取りあえず地元(UDCアース)から味噌や醤油等の調味料や各種香辛料、市販の焼肉のタレをしこたま持ち込む。
「どうぞご自由にお使いください」
味の好みは人それぞれ、みんなで色んな味をたのしもう!

なに!自分で料理もしていいのか?ならば私は『ハンバーグ』を作ろう!
固い肉質の部位もひき肉にして食べやすくしてやる。

刻んで捏ねて成形して、じっくり焼き上げて美味しいハンバーグ出来るかな?
まあ、みんなが楽しければそれで良いんだけどね。


京条・響
(真の姿覚醒なし)

せっかくだし、ドラゴンステーキもそれ以外も、食べ比べをしてみようかな。
料理する人がいるなら、それも食べてみたいな。
酒は……普段は飲まないけど、こんな時だし、少しくらい飲もうかな。
珍しいのがあれば、味見してみたいしね。
村の人たちとのんびり会話を楽しみながら、お腹一杯食べられたらいいね。
希望があれば、歌うのも悪くない。
バンドメンバーがいないから、できる曲は限られるけど、ね。


神威・くるる
ひゃぁー、うち、こないに大きゅうて熱ぅてたくましいお肉、初めて……♥
うちのお口に入りきるやろか?

お肉は調理の仕方が重要。恋もお肉も程よくあつあつでー言うてね。
テキパキお肉を焼いていただきまひょか。
ん?猫ちゃんたちも食べたいん?
いつもお世話なってるさかい、ええで。お食べやすー。

どこからともなくいつも集まる猫ちゃんたちにもお肉をお裾分け。
ちょっと冷ましてからお皿に乗せて。

うちも髪がソースにつかへんように片手で押さえながら、いただきます。
……ん、おいし。とろけてまいそう……♥
うっとりしながら頬張って。

……ところで飲み物もいただいてええんやろか?
(誘惑するような目で村の男性陣の首筋をねっとり見つめて)


ラティナ・ドラッケンリット
【POW】
冒険の後はこうでなくてはな
ワイバーン肉を一塊もらって肉焼きセットで炙り焼こう
油が跳ねると危ないからエプロンを装備する
エールの入ったジョッキを片手に焼けた肉にかぶりつく
あまり食べていない者がいたら焼いた肉を分けてやろう
無事に帰ったら飲んで食べて騒ぐのが冒険者の流儀だぞ?


アノルルイ・ブラエニオン
もちろん飲んで食って騒ぐ…言葉がいるだろうか!

だが吟遊詩人の喜びはそれだけではない
【楽器演奏】を使用し良いタイミングで音楽を奏でて場を盛り上げるぞ

誰かが何か芸とかするのなら、音楽で盛り上げよう

ユーベルコード?!必要か?!
まあ元気づけるという意味では【サウンド・オブ・パワー】?

メインとして…
我々の竜退治の様子もリュートを弾きつつ語るよ
【歌唱】と【パフォーマンス】の出番だな

語る所はたくさんあるだろう
最初の山賊との戦い…
そしてワイバーンとの死闘

「これより語るは…
音に聞こえしワイバーンと
それを打ち倒せし冒険者達の物語……」



●大団円:ドラゴンステーキの伝説
「グルメグル。なんだか聞いてるだけでお腹がすきそうな名前ですね……」
 ワイバーンが倒されたというニュースは即座にグルメグル村に広まり、人々は今よりさばかれるワイバーン肉を今か今かと待ちわびている。
 草野・千秋はそんな村人たちの注目を浴びたまま、ドンと胸を叩いて見せた。
「まぁここは僕たち猟兵に任せてドドーン! と、ワイバーン肉を楽しんで下さいよ!」
「「イエーッ!!」」
 わき上がる村人たち。老若男女関係なく叫び踊り歌い出す。今年の祭りはかつて無い盛り上がりだ。
「賑やかでいいお祭りだな。放っておけばこんな光景も見られなかったのだから、こういう時はしみじみと猟兵で良かったと思うよ」
 ユア・アラマートはふかく頷いて……そして、ナイフとフォークを手に取った。
「それはそれとして、お腹すいたっ」
「まさに食うか食われるかの戦いだったけど……」
 ロルフ・ロートケプヒェンも同じようにナイフとフォークをとり、天高く掲げている。
「待ちに待った焼き肉の時間だぜ!」
「ついに! 来ましたね!」
 燈夜・偽葉もこの時間が待ち遠しかったのか、耳をたてて軽くぴょんぴょんしていた。
「うおおおおおおおおおおドラゴン肉だああああああああああああああああ!!」
 アーサー・ツヴァイクに至っては勢いで変身していた。
 ビカーッという変身エフェクトと電子音が無駄に響いた。
「無理もないよね。私たちの苦労が報われる時が来たんだから……」
 青葉・まどかはそう言って、自前の調味料セットを入れたリュックサックをすとんと下ろした。
 腕組みし、元のすらっとしたバンドマンの風貌になった京条・響。
「ドラゴンステーキに隠れがちだけど、他にも自慢の肉が沢山出てるんだね。それもそれで気になるな」
「うち、こないに大きゅうて熱ぅてたくましいお肉、初めて……♥」
 神威・くるるが誤解を招きそうなことを言って頬に手を当てる。
 そうしていると、足下に黒猫の群れが現われて一斉ににょーんと鳴いた。
「ん? ネコちゃんたちもお肉食べたいん? 猫舌やろうけど……ふーふーして食べよな」
 人それぞれな光景を、ひとり満足げに眺めるラティナ・ドラッケンリット。
 笑顔、喜び、そして幸せ。
「冒険のあとは……やはりこうでなくてはな」
 ラティナはエプロンを取り出すと、サッと身体にかけた。
 ほぼ胸しか隠れてなかった。
「え、それ、なんで……え、油がはねないようにかけてんじゃないの?」
「大胆やわあ」
 響やくるるの視線をうけて、ラティナはきらりと目を光らせた。
「飛来する油を高速で回避すれば不都合は生じない。そう、そのためのビキニアーマー……そしてビキニエプロンだ」
「びきにえぷろん」
 知らない単語に目を細めるアノルルイ・ブラエニオン。
 一度首を振ると、広がる祭りの光景に目をやった。
「飲んで食べて騒ぐ。だがそれで終わらせる私ではない。吟遊詩人は、歌うことこそ使命……!」
 アノルルイは今再びリュートを手に取ると、高らかにかき鳴らし始めた。

「焼き加減はどうしますか。レア? ウェルダン?」
 千秋はあの肉をさしてくるくるやるあのなにあの上手に焼けるやつを操作しながら、少しずつ焼けた肉を並ぶ人々のお皿にのせていった。
「思い出しますね。僕、家族と暮らしてた頃は鍋奉行ならぬ焼肉奉行だったんです」
 目を瞑ってほわんほわんと回想雲を出す千秋。
 焼き肉の『焼く係』は重要なポジションだ。家族の平和を司っていると言っても過言では無い。
 ついでに自分でもぱくりと食べてみるが……。
「んんん……」
 千秋は美味と呟いて瞑目した。
「わかる、分かるぞ。恐ろしく美味だ」
 ユアはドラゴンステーキの中でも妙にマンガっぽい肉を掴んで小刻みに食べていた。ハムスターがひまわりの種をちょっとずつ食べるみたいにモモモモモってやっていた。
「え、ていうか、これ、肉なのか? マジの肉なのか?」
 ロルフに至っては食べては凝視しもうひとくち食べては凝視しを繰り返している。
「いつもはソーセージとか、干し肉で我慢してる訳なんだが……まるで比べものにならねえ。食べた瞬間に身体の一部になるみてーなこの、この……なんだ」
 途中から語彙が溶けていく彼に変わって、偽葉が口元をナプキンで拭きながら頷いた。
「油がたっぷりあるのにしつこくなくて、食べた瞬間ドンときたかと思えば嫌になる前にさっぱりと消えています。あとなぜでしょう。肉の中になぜだか柑橘系のさわやかさがあって、食べるたびにさわやかにスッとした気持ちになりますね」
「うおおおおおおおおおおおお! バーベキュースタイル! うおおおおおおおおおおお!」
 一方でアーサーはドでかいドラゴン肉をサイコロ状に切り取っていくと、大量の鉄クシにさくさく刺しては炭火の上に翳していった。
「というか俺、ドラゴンの肉とか初めて食べるわ。何肉なんだこれ」
「何肉でもないよ! ドラゴン! だよ!」
 まどかが眼鏡をカッと光らせた。
「鳥でも豚でも牛でもないよ。ドラゴン! だよ!」
「おちつけ、テンションがおかしい」
「ハンバーグもしよう! きっと美味しいよ! ハンバーグ!」
「ハンバーグ!?」
「ハンバーグ!」
「ハンバァァァァァァァァァァッグ!」
 誰も止めるもののないテンションの高まり。
 響はそんな彼らをどこか微笑ましく見守りつつ、ワイングラスをそっと手に取った。
「あらあら、手酌だなんて無頼なこと」
 くるるがワインの瓶をとると、響のグラスにどこか色っぽく注ぎ始めた。
 足下では小さく切り分けられたドラゴンステーキ(覚まし済み)を黒猫たちがうめーにゃーとかいいながら(言ってはないが)がっついていた。
「さて、それじゃあうちも……」
 中指で横髪をかきあげ、一口だけ頬張る。
「……ん、おいし。とろけてまいそう……♥」
 とろーんとした顔で瞑目した。
「歌うのもいいがまずは喰え。無事に帰ったら飲んで食べて騒ぐのが冒険者の流儀だぞ?」
「それもそうか。よし……」
 ラティナに皿を突き出されたアノルルイは、演奏を一旦休んでドラゴンステーキのお皿を手に取った。
 見るからに食欲をそそるきつね色のステーキ。
 村特製のステーキソースがかかり、うっとりとした色と香りがたちのぼっていた。
 じゅうという音すら香しく、アノルルイはフォークを手に取ってみる。
 予めサイコロ状に切られた肉を一口ふくめば、突き抜けるような爽やかさと肉のインパクト。まるで暴風を伴ったワイバーンが脳裏を駆け抜けるかのような快感が、アノルルイをおそった。
「これは……!」
 演奏をやめて食べまくるか……と思いきや。
 アノルルイはリュートを手に取り、情熱的にかき鳴らし始めた。
「これより語るは音に聞こえしワイバーンと、それを打ち倒せし冒険者達の物語……!」
 ステージに飛び乗り新曲を披露しようとするアノルルイ。
「お、歌いますか?」
 千秋が腕まくりをしてステージに飛び乗り、マイクげなものを手に取った。
「僕昔は名の知れたニコニコ歌い手だったんですよ。音域の広さ、見せますよ」
「おっと、バンドメンバーがいなくて出来ることが限られたかと思ったけど……一風変わった即席メンバーがくめそうだね」
 響が髪をさわやかにかき上げ、ステージへと駆け上がっていく。
「うむ……そうではなくては」
 ビールジョッキを手にニヤリとするラティナ。
 キンキンに冷えたビールに口をつけると、一気に飲み干していく。
 喉を抜ける衝撃的なまでのしゅわしゅわ。鼻から抜ける麦の香り。そして身体に染み渡るアルコールの感覚に、ラティナは美しく目を閉じた。

 完全にお祭り騒ぎとなった会場で、ロルフは細く切ったワイバーン肉をじっと見つめた。
「これ……干し肉にした美味いんじゃねえ?」
「天才か」
 村人が目を見張る。
 そこへ偽葉がスッと現われ、端からお酌していった。
「ふふふ、お酌の妖精とは私の事……」
「そんな異名が」
「言われたこと無いですが」
 空を舞うかのようにぴょんぴょん飛び回ってはお酌をして回る偽葉。
「なるほど……確かに奴は『接客の虎』」
「お酌の妖精って呼んであげようよ」
 サイズを小さくして焼き鳥ぽい食べ方に挑戦しつつあるアーサー。
 ねじりはちまきとTシャツのせいでほぼほぼ祭り屋台のにいちゃんだった。
 隣のまどかに至ってはできあがったドラゴンハンバーグに満足しきっちゃって全てがなんでもいいという幸福モードに入っている。
「お酒はあまり弱いんで量は飲めないんだが、こういう場だし。少し飲もうかな」
 ちゃっかりお酌されていたユアは指切りサイズのオチョコ陶器椀に入った米酒を、小さく口につけてみる。
 肉のうまみを深く感じさせる、身体のあちこちへと染み渡るような感覚。
 さすが焼き肉の村。酒も肉にあう。
「うちも、飲み物もいただいとります」
 同意の上で血を頂いてるくるる。
 酒が入ってるからか美人だからかそれとも元から寛容なのか、結構吸わせてくれるっぽい。
「さぁさぁ皆さん、どんどん食べて下さい。アツアツのを食べた方が美味しいんですよ!」
 歌の合間に呼びかける千秋。
「鶏肉好きなんだ私。あっでもワイバーンの翼ってかなり鶏肉のイイトコロ取り……やけにヘルシー」
 肉で新たな扉をひらきかけるユア。
「ドラゴンサシミ!」
「天才か!」
 ここぞとばかりにいろんな食べ方を開発するロルフ。
「パフォーマンスなら負けませんよー!」
 歌にあわせて空中で踊り始める偽葉。
「俺は気づいた。ドラゴン肉、スキヤキにしたらヤバイ」
「本当だやばい!」
 料理の幅がこの数時間でどんどん広がるアーサーとまどか。
 アノルルイは響たちと共に世界レベルで音楽性の融合を果たしつつ、拍手するラティナたちの歓声をあびていた。
 赤くほてった肩を僅かに露出させ、くるるはうっとりとベンチに腰掛けた。
「ほぅ……ええ気分……。もう暫く、このまま……」

 グルメグル村の焼肉祭は、例年を大きく超える盛り上がりを見せた。
 彼らは夜が明けるまで呑んで食べて騒ぎ続け、新しい伝説を作った。
 これぞ、『ドラゴンステーキの伝説』である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月05日


挿絵イラスト