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飢餓の音

#ダークセイヴァー #疫病楽団

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#ダークセイヴァー
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#疫病楽団


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●飢餓の音
 ギィィィ……ギギィィィ……。
 暗い廃墟に、絹を裂くような高い音が鳴り響く。
 決して美しくはない、酷い酷い、ヴァイオリンの音。

「オオ……ウオオォォ……」
 楽器の音に呼応するように、叫び声の歌を奏でる者達がいた。
 肉を求めて、さ迷い続ける化物共。しかし、その食欲は永遠に収まる事を知らない。
 獲物を求めて歩き続ける。音を流して疫病を振り撒く。

 奴等の名は、疫病楽団。
 ささやかな幸せをも喰い潰す、オブリビオンの一団。

●グリモアベース
「疫病楽団って知ってますか?」
 ウィルバー・グリーズマン(ウィザードもどき・f18719)は椅子に座って魔本に目を向けながら、猟兵達に語り掛ける。
「説明を致しますと、疫病楽団とは楽器を演奏して不治の病をばら蒔くオブリビオンの集団の事を指します」
 今回の場合は、廃墟にいる死者の疫病楽団が近くの村を襲うとの事だ。
「村を襲うまでには時間がありますが、これを放置すれば村人達はオブリビオンに食べられるか、逃げ切ったとしても疫病で倒れる事でしょう。早期に撃破する必要があります」

 ウィルバーは魔本を開いたまま、椅子から立ち上がる。
「まずは村に行って、村人達の安否確認をお願いします。……あ、そうだ。ついでに施設の修復とか、農家の力仕事とかも手伝って下さい」
 そう言うの得意でしょう?と余計な一言を付け加えた。
「村人達を元気づけるのも良いですね。運悪く音楽を聴いてしまった人がいる可能性もあるかも知れません。治療のユーベルコードが可能ならば、治して頂けると助かります」

 ウィルバーは猟兵達に向き直る。
「さて、疫病楽団についてですね。彼等は飢餓で亡くなった人間達の成れの果てです。一応、生きた人間の真似をする知恵はあるようですが……まあ、見付け次第さっさと撃破してください。気味の悪い楽器の音なんて、聞き続けたくないでしょう?」
 彼等は組みついたり、楽器で殴る等の物理的な攻撃を得意とするらしい。
「それと、倒れた味方を食べて能力を増すそうですよ」
 共食い――死体を残さないよう倒す等の工夫をすればベストだろう。

「そしてもう一つ。幾らかのオブリビオンを倒すと、楽器を狂ったようにかき鳴らして、姿を変化させます。同時に戦闘力が強化されるので注意して下さい」
 これを防ぐ手段は無いので、そのまま姿を変えたオブリビオンと戦闘を続ける形になるだろう。
「形が変わった後は、亡霊になるようですね。先程の成れの果てとは打って変わって、物理的な攻撃は一切しなくなります」
 代わりに、憑依や呪いの呟きで攻撃するとの事だ。
 ちなみに亡霊とは言っても、此方の物理系ユーベルコードは普通に通用する。
「瀕死になると、回復した上で更に強化されてしまう様なので、一気に仕留めるのがいいでしょう」

 魔本を閉じると、ウィルバーは軽く頭を下げた。
「それでは……疫病楽団の退治、どうぞよろしくお願いします」


小強欲
 こんにちは、小強欲です。
 詳しい内容はOPに書いてある通りです。

 一章では村の安否確認、手伝い等。
 二章では成れの果てとの戦闘。
 三章では強化された亡霊との戦闘。

 それでは、良いプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『闇に閉ざされた世界に、癒しの光を……』

POW   :    力仕事を手伝ったり、勇壮な英雄談を語る。

SPD   :    破壊させた施設を修復したり、軽妙な話術や曲芸で楽しませる。

WIZ   :    怪我や病気を癒したり、美しい歌や芸術で感動させる。

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

忌場・了
死して尚、無念に囚われ続け亡霊になるか
どうにも気分の良い話じゃねえな
だが奴らが食欲に囚われてる様に食いモンってのは生きる活力だろう
その要である農作業を手伝うとするかね

到着次第村の責任者を探し状態を聞き手伝う事を確認
得た情報は他の猟兵達にも伝えられれば通達
俺は作業の中でも出来るだけ馬鹿力の必要そうな物を選ぶ
英雄譚は語れずとも目前の奴らが心強いって伝われば
ちっとばかし気持ちがマシになるんじゃねえかと願ってね

なんだその程度の仕事しか無いのか、軽い軽い
あっという間に終わらせてやるよ

痩せ我慢だがコレ位訳もねえ
可能な限り余裕を見せ作業する様に努めよう

アドリブ・連携歓迎



「死して尚、無念に囚われ続け亡霊になるか……どうにも気分の良い話じゃねえな」
 村の外より煙草を燻らせながら、忌場・了(燻る・f18482)は呟いた。
 無念で死んだ人間が今を生きる人間を襲うというのも、やるせない話だ。
「だが、奴らが食欲に囚われてる様に食いモンってのは生きる活力だろう」
 そう考えた了は、その要である農作業を手伝う事にした。

 村に入ると、了はまず村長を探して村の状況を聞きに行く。
 突然の外からの来訪者に驚く村長だったが、歓迎をしている様子だ。
 村長は、村の周辺地域にはヴァンパイアはおらず、ささやかながらも幸福な生活を送れていると語る。
 了はそれを聞くと、疫病楽団撃破へのやる気が増していった。

 了は村長から、村の畑に中々の重労働をしている男達がいると聞いた。
「手伝おうか?」
 了は働いている男達へと声を掛ける。
「良いのかい?旅人さん」
 男達が運ぼうとしていたのは、大量の肥料。
「これを畑に運ぶんだけど、結構量があってね……」
「なんだその程度の仕事しか無いのか、軽い軽い。あっという間に終わらせてやるよ」
 了は肥料の袋を五つほど肩に乗せると、軽々と運んで行く。
「おお……!凄い力持ちだな!」
「ははっ、まあな」
 男達の歓声が沸き上がった。
 実を言うと、かなり痩せ我慢をしている。
 それでも了は余裕そうな表情で作業を続けて、人々の心を活気づかせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コノハ・タツガミ
アドリブ・連携、歓迎だよ

【WIZ】

まずは、安否確認と言われても何をするかね

体調の悪そうな人に声をかけ【指定UC】で治療していくとするかね。疫病とて弱った人よりは元気な人の方が掛かりにくいには違いないだろうかね

(気だるそうに)さあさあ、奇蹟の安売りだよ。体調の悪い人、怪我人がいれば連れて来な

癒しの力を神の奇蹟だ、聖者の奇蹟だっていう奴がいるが、私にとっちゃ知ったことじゃないね。使えるから使うし、必要だから使うってやつさ

ま、ほどほどに頑張ろうかね。本番はこれからだろうしね


黒天・夜久
死人たちは、何を思って村々を襲うのでしょうね。未だ生きている者たちへの「なぜお前たちは」という思いからか、生きていることによる煩わしさから生者を解放してやろうとでも考えたのか……。
まあ、どちらにせよ身勝手です。その通りにしてやる義理はありません。

娯楽の少ない世界情勢ですし、自分は歌いながらブラックウィドウを躍らせてみたり、アズールを子どもたちに触らせてあげたりしましょうかね。
そのついでに、子どもたちに最近何かおかしなものを見なかったか尋ねてみましょう。子どもは得てして大人よりも何かを見ていることがありますから。

……自分の容貌が不審に見られないといいのですけれど。


クロウ・タツガミ
アドリブ・連携歓迎

【POW】

語れるほどの英雄譚は知らないが、力仕事の1つでも手伝うとしよう

【三位龍装】で攻撃力を強化した上で、【怪力】で力仕事を手伝うとするか。物語を語るほど口は巧くないが。行動で何かを示すぐらいは出来るかもしれないしな。

コノハも頑張っているようだ。自分も兄として負けてばかりは居られないな。

クロウの呟きに、白蛇が外套から顔を出し小さく頭を上下する。力仕事のついでに、コノハが治療をしていることを、村人達に広めておくかな。


霧亡・ネリネ
……病をばらまく手段が、楽器で、楽団と。
むぅ、楽器(わたし)的にはちょっとイラっとくる案件だ。絶対あんなの止めるのだ(握りこぶし)

WIZ
有奴ら(疫病楽団)とは逆に、私は楽器本来の役目を果たしちゃおうではないか
癒しの力こそ持たぬが、気分を軽くすることは出来るだろう
ホルンを手にまずは挨拶。演奏家だと自らを紹介。演奏の席を貰えたら曲を吹いていくぞ
村に伝わっている曲や、好きな歌はないだろうか。
楽譜がなくとも聴いて吹いたり、歌ったり。演奏という手段を軸に交流していきたいな(《楽器演奏》《パフォーマンス》《歌唱》)
途中、疫病楽団の音楽を聴いてしまった人がいないかそれとなく探ろう
楽器で元気にしていくぞっ。



●癒やしの奇蹟
「安否確認と言われても何をするかね」
 コノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)は村内を見回りながら、自分に出来る事を探していた。
「力作業は……他の人に任せるとして、だ」
 何をするかを考えている途中、ふと横を中年女性が通り過ぎる。

 普通の女性ならば気に留めなかったが、女性の顔色はどうみてもおかしい。
 顔が青いどころか、紫色に近かった。
「……ちょっといいかい?」
 女性はコノハに振り向くと、頭を抑えながら返答する。
「た、旅人さんかい……?わ、悪いね、ちょっと、調子が悪くって……」
 一応、言葉は交せているが、呂律が回っていない。
「ちょっとそこから動かない様にね」
 コノハが手を前に出すと、聖なる光が女性を癒やして行く。
 光を当てること数秒間、あっと言う間に女性の顔色は肌色に戻ってしまった。
 女性は自身の身体の具合を確認して、コノハを見ている。
「神の奇跡みたいなもんさ。危なかったから使わせて貰ったよ」
 コノハの言葉に女性は眼をぱちくりさせて、貴女は神様ですか?と問う。
「まあ、間違っちゃいないけど……」
 コノハは亜神だが、亜神も神である事には違いない。
 女性の言葉に否定はしなかった。
「か、神様!私の夫も同じ様な症状で……!」
「ん……分かった、案内を頼むよ」
 二つ返事で女性の頼みを聞き入れて、女性の家まで歩いて行く。
(「ま、ほどほどに頑張ろうかね。本番はこれからだろうしね」)
 しかしこの後、多くの患者が来る事になろうとは、今のコノハは知る由もなかった。


●樽運び
「コノハも頑張っているようだ。自分も兄として負けてばかりは居られないな」
 クロウ・タツガミ(双龍の担い手・f06194)は歩いていったコノハを見ながら、そう言うと、外套から白蛇が顔を出し小さく頭を上下した。
 力仕事をしている村人を探していた。
 暫く歩いていると、村の入口付近に男性が立ち尽くしているのを見掛ける。
「失礼、お困りですか?」
 クロウは男性へと話しかけると、男性は振り向いた。
「え?ああ、旅人さんかな?いやね、荷物を運んでる途中に荷台の車輪が壊れちゃってね……」
 男性が視線を戻すと、大きな樽を積んでいた荷台の車輪が潰れていた。
「成程……では、少しお手伝いを致しましょうか?」
「ああ、村の人達を呼んできてくれるのかい?助かるねぇ」
「いえ、持ち上げます」
 男性がえっ?と言うよりも早く、白蛇サカホコと黒蛇マガホコと霊酒による【三位龍装】の力に加えて持ち前の怪力で、大きな樽を軽々と持ち上げてしまうクロウ。
「ええと、これは何処に持っていけば良いのでしょうか?」
 男性は一瞬だけ口をパクパクとさせていたが、すぐに言葉を出す。
「あ、ええと!こ、こっちです!」
 目的地まで指を差すと、急ぎ足で向かって行く。
 クロウも同じ様に、急ぎ足で付いていった。

 樽を運び終え男性から礼を受けて、お金を渡されるクロウ。
「自分は大した事はしていないので……」
 お金を返そうとするが、男性はそれでは気持ちが収まらないと言う。
「そうだ。ここへ来た旅人の中に、病気や怪我を治療している人が居るんですよ。よければ、この事を村に広めて頂けませんか?」
「治療ですか……分かりました、伝えておきましょう」
 そうしてクロウは男性にお金を返すと、また別の仕事を探しに行くのだった。


●演奏と人形舞踊
(「死人たちは、何を思って村々を襲うのでしょう?」)
 村内を歩きつつ、黒天・夜久(ふらり漂う黒海月・f16951)は考えていた。
 今を生きる者達への妬みか、この地獄の様な世界からの解放か……若しくは、何も考えずにただ食欲のまま動いているだけなのかも知れない。
「どうであるにせよ身勝手です。その通りにしてやる義理はありません」
 事実、身勝手極まりない行為だ。
 静かな怒りに満ちた夜久の近くには、霧亡・ネリネ(リンガリングミストレス・f00213)が噴水に座っている。
「……病をばらまく手段が、楽器で、楽団と」
 何故、死人が楽器を演奏し、楽団となるのか。まだまだ謎は多い。
「むぅ、楽器(わたし)的にはちょっとイラっとくる案件だ。絶対あんなの止めるのだ」
 怒りと共にネリネは硬く握り拳を作ると、それを天に掲げる。
 疫病楽団の壊滅を誓って。

「娯楽の少ない世界情勢ですからね……」
 夜久は何かしてやれないかと思った所、『ブラックウィドウ』を踊らせて見ようと考える。
「『アズール』を子どもたちに触らせてあげたりしましょうかね」
 瑠璃紺の鱗の飛竜、アズールを呼び出して、子供達の遊び相手をさせる事にした。
 夜久は子供の一人に何かおかしなものを見なかったかを尋ねると、父親が薬草採取の帰りに、顔色が酷くなってたのを見たと聞いた。
「ふむ、薬草採取の帰り……」
 その薬草がある場所の近くに、疫病楽団がいるのではないか。そう考える夜久。
 他の猟兵達にも伝えてみようか……。
 そう考えていた時、真鍮のホルン『Waldhorn』を持ったネリネが声を上げる。
「私は演奏家のネリネ!皆様、どうぞご一聴を!」
 そう簡潔に告げると、視線が集まる中、ネリネはホルンを吹き始める。
 弾ける様に明るい、激しくも楽しげな音が響き渡る。
「あっ、これ!」
 一人の子供が気付く。これは村に伝わる、豊作をイメージした曲だと。
 ネリネはここに来る前に、村人達から色々と聴き回っていたのだ。
 疫病楽団とは真逆の、幸せを招く演奏を吹いて行く。
「へぇ、いい曲ですね……」
 夜久はその曲をなんとはなしに口遊みながら、ブラックウィドウを曲に合わせる様に踊らせる。
 特に意図した訳ではないが、演奏と人形舞踊のコラボは、そのまま大盛況で終わるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『満たされることは無い飢餓者』

POW   :    分解作業
【手に持った武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    捕縛行動
【獲物を押えつける為の死角からの攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    共食い
戦闘中に食べた【死体の肉】の量と質に応じて【さらに上質な肉を求め】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。

イラスト:森乃ゴリラ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 廃墟、音がする。
 破滅の演奏が。

 奴等の名は……疫病楽団。
 奴等を叩き潰せ、猟兵達よ。
クロウ・タツガミ
コノハと連携、アドリブ・連携歓迎

【POW】

さて、コノハに敵を近づける訳にも行くまい

【戦闘知識】を元に、コノハを守るように立ち回るとするか。武器はサカホコ(ハルバート)、近付く敵を【怪力】を用いた【2回攻撃】で迎撃していくかな、コノハへの敵の攻撃はガンドレッドでの【盾受け】で受け止め、そのまま【シールドバッシュ】で押し返すとしよう

止めか、承知した

コノハが凍らせて足止めした敵を、【力を溜めた】【一目連】で一気に仕留めるとしよう
コノハが悪い笑みを浮かべている気がするのだが、気のせいだろうか


コノハ・タツガミ
クロウと連携、アドリブ・連携、歓迎だよ

【WIZ】

おや、お客さんのようだね

【指定UC】を使って、ミズチの分霊を放って戦うとするかい。

分霊を食べるって?その子達は肉を持たないから食べても足しに成らないんじゃないかね
分霊を使って、【誘導弾・属性攻撃。全力魔法・範囲攻撃・2回攻撃】で、敵を凍らしていくとするかい

クロウ兄さん、足止めはしたよ。止めは頼んだよ

ま、久々の兄妹での戦い、少しは愉しまなきゃね



 ヴァイオリン、シンバル、フルート……。
 数々の楽器を持つ飢餓者達は、猟兵達を見付けると廃墟の至る所から湧いて出てくる。
「おや、お客さんのようだね」
 余裕そうな表情で、コノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)は飢餓者を見る。
「油断はするなよ」
 クロウ・タツガミ(双龍の担い手・f06194)は、サカホコが変化したハルバードを手にしてコノハを見る。
「大丈夫だよ、クロウ兄さん」
 側にいるミズチを撫でると、それは百を超えるミズチの分霊へと姿を変える。

 まずはコノハにターゲットを向ける飢餓者。
 全力で走りながら、シンバルで鋭い一撃を仕掛ける。
「そうはさせん」
 クロウはサカホコをシンバルに向けて放ち、迎撃。
「グォォ……!」
 クロウの怪力は、ただの一撃で飢餓者の腕を圧し折った。
 飢餓者がもう片方のシンバルを振るよりも速く、サカホコによる二撃目が飢餓者の首を斬り落とす。
「次だ」
 クロウがそう言うと、それに応える様に、他の飢餓者達が次々と襲い掛かる。
 高い戦闘知識を以て、飢餓者のターゲットを自分へと移す事に成功するクロウ。
 その間に、襲い掛かる飢餓者達にコノハが指を差すと、ミズチの分霊達が強襲。
 分霊が飢餓者に噛み付くと、飢餓者達が凍り付いていく。
「ガァッ!!」
 分霊に噛み付こうと口を開く飢餓者。
「その子達は肉を持たないから食べても足しに成らないんじゃないかね」
 分霊は消えてしまい、噛み付きは空を切る。
 物理手段しか持たない飢餓者にとって、最悪の相手と言えよう。
 ミズチは次々と飢餓者を凍らせていく。
「クロウ兄さん、足止めはしたよ。止めは頼んだよ」
 凍らせた飢餓者の集団を指差すと、クロウへと指示を出すコノハ。
「止めか、承知した。……鞘も無く、拵えもなく、ただ万刃よ万象を穿て」
 クロウの周囲に無数の武器が現れると、それが飢餓者の集団へと放たれる。
 凍っているので逃げる事もできない。後はただ貫かれるのみだ。
「おぉ……」
 感嘆の声を上げるコノハ。
 放たれた場所に残ったのは、飢餓者の残骸のみ。
 だが、また別の場所から飢餓者が現れると同時に、恐ろしい速度で残骸を食べて行く。
「成程、共食いか」
 再度武器を構えるクロウ。
(「久々の兄妹での戦い、少しは愉しまなきゃね」)
 心の中でそう思いつつ、笑みを浮かべるコノハ。
(「……コノハが悪い笑みを浮かべている気がするのだが、気のせいだろうか」)
 その笑みは、クロウにとっては悪い笑みにしか見えなかった様だ。

 そして、二人は警戒を強めつつも、戦闘を続けて行く。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

忌場・了
まったくもって嫌な音を響かせやがる
頭が痛くなりそうだ

解体して所持していたアサルトウェポンを組み立てたら
出来るだけ多くの敵の居る集団に向け威嚇射撃
【地形の利用・第六感】で把握しておいた
逃げ難く火を放っても被害の少ない場所へ攻撃しつつ追い込む
この際攻撃は喰らいたくねえんで銃器のリーチを生かし
接近し過ぎない様に注意する
上手くいったら【範囲攻撃・2回攻撃】で纏めて撃ち抜き弱らせよう
倒れそうな奴を片っ端からブレイズフレイムで容赦なく燃やせば
多分死体も残らんだろう

抱え込んだその無念ごと残さず焼き尽くすさ
ずっと飢えたままなんてあんまり過ぎるからよ

アドリブ・絡み歓迎



 辺りに響き渡る怪音。もはや、何の楽器なのかも分からない。
「まったくもって嫌な音を響かせやがる……頭が痛くなりそうだ」
 忌場・了(燻る・f18482)は頭を抑えつつも、鋭い目で飢餓者達を睨む。
 飢餓者達は演奏を止めると、了を狙って歩き出した。

 肉を求めて近寄る飢餓者。
 近寄るまでの間に『アサルトウェポン』を組み立てると、飢餓者に向けて威嚇射撃を行った。
「アァァァ……!!」
 飢餓者達は退く。これに当たればどうなるかは、飢餓者でも分かっているのだ。
 これでは了に近付いて楽器で殴る事など、出来る筈もない。
 威嚇射撃を続けて、より多くの飢餓者が集まるように誘導していく了
 甲高い発砲音を響かせ続けて、遂に飢餓者の集団を廃墟の一角へと追い込む。
「ここまでだぜ」
 アサルトウェポンを飢餓者達に一気に撃ち込む。
 次々に倒れて行く飢餓者、その数は実に三十を超える。
 呻き声や叫び声が辺り一帯に響く。
「ずっと飢えたままなんてあんまり過ぎるからよ……せめて安らかに眠ってくれ」
 ブレイズフレイム。
 了の身体から現れる地獄の炎が、飢餓者達を包み込む。
 彼等の肉体は無念と共に浄化されるが如く、すぐに燃え尽きてしまう。
「……次に生まれ変わる時が来たら、美味いもんを沢山食べられるといいな」
 そう呟くと、次の飢餓者を救う為に了は駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒天・夜久
死体を残さないように戦わなければならないのですよね。それを妨げるのならば、一番簡単なのは焼いて消し炭にしてしまうことですが……。延焼が怖いんですよね……。注意しないと。

ブラックウィドウに前衛を任せて、影ノ刃で打ち上げさせたところを【属性攻撃】による風の渦で対空時間を延ばし、ユーベルコードの集中砲火で消し炭になるまで焼きましょう。近づいてくるものも外套を触手のように使って放り投げて、同じように焼却します。

この身は仮初……、本性は形定まらぬ射干玉の闇。裂き喰らえるものなら喰らってみなさい。……裂かれるのは、そちらの腹かもしれませんよ?



 「死体を残さないように戦わなければならないのですよね」
 黒天・夜久(ふらり漂う黒海月・f16951)は物陰から飢餓者の様子を見ながら、静かに呟いた。
 共食いの発生もそうだが、何よりも形状変化が抑えられるのだ。
「一番簡単なのは焼いて消し炭にしてしまうことですが……延焼が怖いんですよね、注意しないと」
 夜久は『ブラックウィドウ』を操ると、飢餓者の元へと近寄って行く。

「グオォ……!」
 夜久を見ると、すぐに襲い掛かってくる飢餓者。
「させませんよ」
 ブラックウィドウを前方に送ると、黒い薙刀で飢餓者を打ち上げる。
 そこに風の渦が発生し、飢餓者は空中で止まってしまう。
 次々に打ち上げられる飢餓者。
「燃え尽きなさい」
 炎属性の魔法の矢を空に放つと、飢餓者を次々と燃やしてしまう。
「ガアアァッ!!!」
 夜久の後ろから襲撃する飢餓者。
 それに気付いた夜久は外套を触手の様に動かして、飢餓者を掴み取ってしまう。
「この身は仮初……本性は形定まらぬ射干玉の闇」
 それを延焼している飢餓者達の元に投げると、あっと言う間に燃え移ってしまう。
 程なくして、飢餓者達は消し炭になってしまった。
「裂き喰らえるものなら喰らってみなさい。……裂かれるのは、そちらの腹かもしれませんよ?」
 周囲の飢餓者達を見やると、襲い掛からずに立ち竦んでいるのを見た。
 そう、いよいよ変化が訪れるのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『その地に縛り付けられた亡霊』

POW   :    頭に鳴り響く止まない悲鳴
対象の攻撃を軽減する【霞のような身体が、呪いそのもの】に変身しつつ、【壁や床から突如現れ、取り憑くこと】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    呪われた言葉と過去
【呪詛のような呟き声を聞き入ってしまった】【対象に、亡霊自らが体験した凄惨な過去を】【幻覚にて体験させる精神攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    繰り返される怨嗟
自身が戦闘で瀕死になると【姿が消え、再び同じ亡霊】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。

イラスト:善知鳥アスカ

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 飢餓者達は一斉に楽器を鳴らす。
 この世の物とは思えない、地獄の様な演奏。

 叫びと共に、飢餓者達の肉体が青白い炎で燃えていく。
 肉体が燃え尽きると、そこから亡霊が現れた。

 これより第二回戦の始まりだ。
コノハ・タツガミ
クロウと連携。アドリブ・連携、歓迎だよ

【WIZ】

肉が無いっていうのは相手にするのは面倒だね

【オーラ防御】で敵の攻撃を軽減しながら、【宝珠:神の矢】の炎【属性攻撃】の【誘導弾】で距離を取りながら攻撃するとするかね

庇ってもらって悪いね、クロウ兄さん

いつまでも兄さんばかりに負荷をかける訳にも行かないね。兄さんのUCの戒めに合わせるように、【指定UC】を使うよ

一気に行くよ、貪れ

ミズチの分霊の集中攻撃にあわせて、【宝珠:神の矢】の方も【全力魔法】で攻撃だね

さ、これで少しは消耗してくれると良いんだけどね


クロウ・タツガミ
コノハと連携、アドリブ・連携歓迎

【POW】

亡霊が相手では少々相性が悪いか

【戦闘知識】を用いて、サカホコ(ハルバート)を用いて戦うつもりだ。どこまで有効かはわからないが【怪力・2回攻撃】で攻撃させてもらおう

コノハ、大丈夫か?

コノハへの攻撃をガンドレッドで【盾受け】し、【かばう】つもりだ。

亡霊が相手なら、自分は牽制に回る

【力をため】、【偽剣偽戒】で炎属性の赤い炎をまとったレプリカを【投擲】して動きを封じるのを試み、あとはコノハに任せるとするか



「亡霊が相手では少々相性が悪いか」
 宙に浮かぶ亡霊を見ながら、クロウ・タツガミ(双龍の担い手・f06194)は静かに呟く。
「うん、肉が無いっていうのは相手にするのは面倒だね」
 クロウに相槌を打つ、コノハ・タツガミ(放蕩亜神・f17939)。
 ユーベルコードは通用するが、通常の物理攻撃は殆ど意味をなさない亡霊。
 人によっては非常に厄介な存在である事は間違いない。

「どこまで有効かはわからないが……」
 ハルバードと化した『サカホコ』を手にして、亡霊を刺し穿つクロウ。
「オォォ……」
 しかし、その攻撃は空を切ってしまう。
「やはり駄目か」
 すぐに亡霊の霞のような身体が呪いそのものへと変化し、クロウへと襲い掛かる。
 そこに亡霊に飛来するは炎。それに当たると、亡霊に後退した。
「退いて、クロウ兄さん」
「ああ、助かる」
 物理的な攻撃が通用しないならば、魔法的な攻撃。
 『宝珠:神の矢』による炎属性の魔弾で、亡霊を後退させたのだ。
 だが、亡霊は一体だけではない。壁の中から現れ、コノハへと攻撃。
 ガンドレッドを構えて、亡霊からの攻撃を防ぐクロウ。
「コノハ、大丈夫か?」
「庇ってもらって悪いね、クロウ兄さん」
 冷や汗を流すコノハ。
(「いつまでも兄さんばかりに負荷をかける訳にも行かないね」)
 『ミズチ』を見ると、攻撃に転じようと構える。
「龍は踊り全ては凍れってやつさ」
 言葉と共にミズチは分霊と化し、周囲に展開される。
「合わせるぞ、コノハ……此は偽剣、或は偽炎、其は偽戒、偽の偽は真と成りて」
 力を溜めて、赤い炎を纏ったレプリカを創り出すクロウ。
「行け……!」
 レプリカを放つクロウ。炎は亡霊の動きを制限し、動きを拘束する。
「アァァ……」
「一気に行くよ、貪れ」
 叫び声を上げる亡霊に、容赦のないミズチの分霊による噛み付き。
 コノハ自身もまた、魔弾でミズチと共に攻撃していく。
(「あとはコノハに任せるとするか」)
 クロウはレプリカによる延焼を、ミズチが攻撃するタイミングで消去し、ダメージが大きくなるように工夫をする。
 ミズチが氷結させて、コノハそれを砕く。
 この連携によって、多くの亡霊達が姿を消した。

 周囲にいる亡霊の気配はなくなったが、亡霊はまだまだ存在する。
 二人は次の戦場へと駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

忌場・了
さて…ついに最後のお色直しってか
今度こそ完全に無念から解き放って眠らせてやるさ

適時必要な技能は使用

攻撃が厄介なので確実に各個撃破
まずは距離を取り見通しの良い場所で開戦
全体的に見て集団から離れた個体を死角からアサルトウェポンで銃撃
他の敵と離れる様誘導しつつ攻撃
ある程度ダメージが入ったら距離を詰めブレイズフレイム
回復させず一気に決着を
この際敵のUCを封じには十分注意するが
封じられちまい回復も見込めねえなら
何処まで通用すんのか分からねえが銃の火力でゴリ押す
上手く倒せたら同様に残った敵も片付ける

飯はねえけどせめて味わいな
火を灯した煙草を亡霊の手向け代わりと
燃える火に捧げ背を向ける

アドリブ・連携歓迎



「さて…ついに最後のお色直しってか」
 建物の陰から『アサルトウェポン』を握り締めて、忌場・了(燻る・f18482)は亡霊達を見る。
「今度こそ完全に無念から解き放って眠らせてやるさ」
 そう言ってアサルトウェポンを構えると、見通しの良い場所へと移動する。

 早速、一体の亡霊が彷徨っているのを見る。
「確か、物理攻撃は効かないんだったな……」
 アサルトウェポンの自動詠唱機構を使い、魔力弾へと変更。
「よし、行くぜ」
 物陰から姿を現すと、亡霊に対してアサルトウェポンを撃ち込む。
「オオォォオ……!」
 逃げる亡霊、追いかける了。
 途中に見掛けた亡霊も巻き込み、少しずつだが亡霊達を集めて行く。
 宙を漂っているからか思ったよりも数は少ないが、ある程度の数を集める事に成功した。
「一気に終わらせるぜ」
 銃撃を止めると同時に距離を詰める了。
 反撃に出ようとする亡霊だが、了から噴き出る炎に気付いた。
 すぐにその場から逃げようとするが、遅過ぎる。
「燃え尽きろ」
 放たれる炎を受けて、燃え上がる亡霊。
 悲痛の叫びと上げると共に、浄化されてしまった。

「……飯はねえけどせめて味わいな」
 亡霊達が浄化された場所で煙草を吹かして、それを手向けの代わりに。
 煙草を地面へと立てると、全ての亡霊を浄化する為、別の場所へと向かう了だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧亡・ネリネ
……やっぱり嫌な演奏だが、それももうすぐ終わる。終わらせるぞ。
フリューゲル(人形)、もうちょっとお仕事なのだ。

WIZ
《存在感》を持った音や動きで《おびき寄せ》、
《なぎ払う》ように《範囲攻撃》になるように、人形を踊らせるぞ
さぁご清聴あれ、ご照覧あれ、病苦絶望ではなく、きらきら希望を振りまく演奏を!



「……やっぱり嫌な演奏だが、それももうすぐ終わる。終わらせるぞ」
 霧亡・ネリネ(リンガリングミストレス・f00213)は飢餓者達の鳴らした怪音をまともに聞いてしまい、顔を顰めていた。
 演奏家として、あんな演奏……否、演奏とも呼べない物はとても容認できない。
「フリューゲル、もうちょっとお仕事なのだ」
 隣にいる、ドレスを着たラッパの頭を持つ巨大人形『フリューゲル』に語り掛ける。
 フリューゲルはそれを聞くと、とても大きな手を握り締めた。

「さぁご清聴あれ、ご照覧あれ、病苦絶望ではなく、きらきら希望を振りまく演奏を!」
 二人は演奏を始める。
 ネリネがホルンを吹けば、フリューゲルは頭のラッパから音を出す。
 戦場に響き渡る演奏。先程の怪音とは全く違う、楽しき音。
 それに気付いた亡霊達は、すぐに二人を取り囲んで行く。
「踊るのだ!フリューゲル!」
 一旦ホルンを吹くのを止めて、亡霊に向けて手を向けるネリネ。
 そうすると、頭から音を出しながらフリューゲルが前に出る。
 ネリネが一際大きくホルンを吹くと、それは開戦の合図。
 亡霊が襲い掛かり、フリューゲルがそれを迎撃する。
「オオオォォ……!!」
 ネリネを狙う亡霊。
 横から巨大な腕を放ち、ただの一撃で亡霊を浄化するフリューゲル。
 そのユーベルコードは、確実に亡霊を打ち抜く必殺の一撃。
(「冗談にみえたか?正確さは本物だぞ」)
 ネリネは楽しげにホルンを吹きながら、フリューゲルの活躍に満足していた。
 巨大な両腕でなぎ払い、亡霊達を次々と撃破していくフリューゲル。
 その力の前には亡霊達は為す術もなく、ただ消えて行くしかなかった。

 演奏と共に、戦闘が終わる。
 圧倒的な力のフリューゲルと、ネリネの演奏による鼓舞によって、完全な勝利という形で。
 ネリネとフリューゲルは亡霊が消えた方向を向いて、静かに礼をした。


●疫病楽団の壊滅
 猟兵達の活躍によって、全ての疫病楽団が消滅した。
 これで村の安全は守られた。
 この地獄の様な世界の片隅で、ささやかながら幸福に生きていくのだろう。

 疫病楽団は消滅したが、まだ分からない事もある。
 何故、彼等が疫病楽団になったのか。
 果たして、これから明かされる日が来るのだろうか……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月08日


挿絵イラスト