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略奪集落

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●略奪集落
 辺り一面が夜に包まれる大森林。
 暗闇で何も見えないであろう地帯に、篝火が煌々と燃えている集落があった。

 ただし、そこに住むのは人間ではない。人類の敵、オブリビオンだ。
 近隣の街や隊商から略奪を繰り返し、日に日に領域を拡大する略奪集落。

 集落の長、オーク・チャンピオンは考えていた。
 集落の備蓄が減っている事、拐ってきた人間がいつの間にか逃げてしまった事、それによって兵士達の不満が増えている事。
 これらを一気に解決する方法は一つ――。
「さあ、略奪を始めるか」
 オークは立ち上がり、大森林の先にあるであろう街の方向を見て、そう呟いた。

●グリモアベース
 ウィルバー・グリーズマン(ウィザードもどき・f18719)は魔本を見ながら、周囲に集まった猟兵達に向けて挨拶をした。
「やあ。まずは皆さん初めまして。この度グリモア猟兵に配属されました、ウィルバー・グリーズマンです。以後、よろしくお願いしますよ」
 魔本から猟兵へと視線を移して、依頼内容を語り始める。

「アックス&ウィザーズの大森林に、とある集落がありましてね。まぁ、ただの集落なら何の問題もないですが、どうやらオブリビオンの集落でして……。時折、周囲の街を襲って食料や金品、更には人間も略奪をする等の悪さを働くのですよ」
 淡々と内容を語り続ける。
「要点だけを言ってしまえば、新たに街が襲撃される前に、逆に集落を襲撃し、叩き潰して頂きたいのです」
 今現在、集落に住む者は全て人類の敵。人質等の心配も必要ない。思う存分、殲滅して欲しいとの事だった。
「集落の者は全て兵士です。個人の強さはそうでもないのですが、とにかく数が多い。最初はこの兵士達を全て倒してしまって下さい」
 兵士は剣、槍、弓を持ち、それぞれが異なる戦法を取るとの事だ。
 連携を取って来る場合もあるらしい。

「この集落の長はオーク・チャンピオンと言い、非常に高い実力を持ちます。兵士達と一緒に戦うと危険ですので、オークが外出した時を狙って集落を襲撃して下さい」
 オークは戦斧による強力な一撃や、炎による岩石攻撃を行う様だ。
「これは余談ですが、彼は複雑な家庭に生まれた様ですね。母親がオークではないとか……いや失礼、話が逸れましたね。ハハハ……」
 ウィルバーは笑って誤魔化す。

 何かを思い出したように、手の代わりに魔本をぱたんと閉じた。
「ああそれと、戦いが終わったら集落や周辺の森を綺麗にして頂きたく。自然は大事ですからね……」
 その他、略奪された食料や金品は何処から奪った物なのかも分からないので、好きにしていいとの事だった。

「では……オーク集落の退治、よろしくお願いします」
 ウィルバーは猟兵達に向けて、軽く頭を下げた。


小強欲
 今回が初シナリオとなります、小強欲と申します。
 詳しい内容はOPに記してある通り。

 一章では兵士集団との戦闘。
 二章ではオーク・チャンピオンとの戦闘。
 三章では戦闘後の片付けを行います。

 それでは、よきプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『兵士』

POW   :    ハードスラッシュ
【剣による攻撃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ペネトレイト
【槍】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    無慈悲の乱雨
【10秒間の集中】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【雨の如く降り注ぐ矢】で攻撃する。

イラスト:楠木なっく

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ゲルハルド・バルザーク
ほぅ…オブリビオンの集落、それはいずれ我が帝国に仇なす存在になるやも知れぬな…捨て置けん。

【戦闘】
「余はバルザーク皇帝ゲルハルトであるぞ、控えろ!下郎ども!」
攻撃を防ぐ皇帝の覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを携え威厳と共に出陣。
「ほぅ、余に逆らうか!」
矢の嵐を覇気で跳ね返し、雑兵の剣撃や槍など魔剣ヴァーゼルによる《覇王の一閃》で迎え撃ち捩じ伏せてやろう。
「愚かな、バルザーク帝国皇帝たる余を倒そうなど…身の程を弁えい!」
覇気による守りと覇王の一閃による攻撃で、全てを薙ぎ払うのだ。

【ゲルハルト外見】
灰色の長髪、渋いイケオジ。
ファー付きの豪華なマントを羽織った全身鎧の美丈夫。



「ほぅ……オブリビオンの集落か」
 真夜中の闇に悠々たる声が木霊する。
「それはいずれ、我が帝国に仇なす存在になるやも知れぬな……捨て置けん」
 声の主は、ゲルハルド・バルザーク(覇道の皇帝・f18758)その人だった。
 美麗なマントを翻し、魔剣ヴァーゼルを手にして、集落の門へと歩み始めた。

「余はバルザーク皇帝ゲルハルトであるぞ、控えろ!下郎ども!」
 皇帝の覇気を纏ったゲルハルトは、二人の門番に怒声を浴びせた。
「な……!?何だ貴様は!」
 兵士達はゲルハルトを驚愕した表情で見ていたが、すぐに剣を構えた。
「ほぅ、余に逆らうか!」
 余裕の態度で兵士達を見て、魔剣ヴァーゼルを片手で持った。
 兵士達はじりじりと距離を詰め、攻撃のタイミングを計る。
「……殺れッ!」
 二人の兵士は同時に動き出し、ゲルハルトに剣を振りかぶる。
「効かぬわッ!」
 一人目の兵士の剣を覇気で吹き飛ばし、二人目の剣は魔剣ヴァーゼルで受け止めた。
「ば、馬鹿な!こいつ、片手で……!」
 兵士が両手なのに対して、ゲルハルトは片手。押し込もうと力を込めても、動く気配はない。
「愚かな、バルザーク帝国皇帝たる余を倒そうなど……身の程を弁えい!」
 逆に魔剣ヴァーゼルで兵士を押し退けて、魔剣ヴァーゼルを豪快に振りかぶる。

「不敬だ、さっさと消え失せろ!」
 次の瞬間、兵士達は声を上げる間も無く、身体を二つに斬り裂かれていた。
 【覇王の一閃】……空間ごと敵を斬り裂く絶技。
 覇王の名に恥じる事のない、凄まじい一撃であった。

「フン、この程度か」
 そうして、兵士達の亡骸を見る事もなく、ゲルハルトは集落の中へと歩き始める。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハララァ・ヘッタベッサ
カカカッ、凄まじいのう。
主様は口が上手くないのじゃ。レイヤが代わりに説明してやろうぞ。
先行した猟兵の後を追うのじゃ。あれだけ堂々と暴れて目立たんはずないのう、楽をさせてもらうぞ。
カーッカッカッカッ!

しかし前からだけ敵が来るはずもなし。後ろに回り込む敵は主様が凪ぎ払ってくれようぞ。
スクラップで出来た巨大な二振りの剣じゃ。
主様は普段はボロキレみたいになってレイヤの後ろでふよふよしとるが、布から豪腕を作り出して戦ってくれるのじゃ。
雑兵に策など無用じゃが、囲まれて無駄な傷を主様に負わせるのも無能の証明。
レイヤは有能じゃからのう、囲まれたらユーベルコードで攻撃しつつ脱出、不利な状態を避けて戦うのじゃ。



「カカカッ、凄まじいのう」
 力押しで突き進んで行ったゲルハルドの後方に、ハララァ・ヘッタベッサ(亡霊の纏う黒き剣布・f18614)と、その相方レイヤ・イリシュツバリ・ヒンメンベルクが立っていた。
 口が上手くないハララァに変わって、レイヤが威風堂々とした声で告げる。
「先行した猟兵の後を追うのじゃ。あれだけ堂々と暴れて目立たんはずないのう、楽をさせてもらうぞ」
 ハララァはその言葉に頷くと、集落内へと浮遊しながら向かっていく。
「カーッカッカッカッ!主様も滾っておるのう!」
 大声で笑いながら、レイヤも続いて駆け出した。

 暫くすると、集落の中央付近へと辿り着く。
「居たぞッ!囲めッ!」
 二人に気付いた兵士が支持を出して、数人の兵士が二人を取り囲んだ。
「ほう……即座に囲みに掛かるとは、それなりにはできる様じゃな」
 レイヤの言葉には耳を貸さず、少しずつ詰め寄る兵士達。
 あと僅かで兵士達の攻撃射程に入る、その時――。
「ゆけぃ主殿よ、〝牙ある黒風〟じゃ!」
「…………!」
 レイヤの言葉と共に、シャキーンと言う音が鳴ったかと思うと、ハララァを中心として大きなスクラップが召喚される。
「な、なんだッ!?」
 眼の前でスクラップが現れた事により、兵士達は転んだり尻もちをついて、体勢を崩された。
 レイヤはスクラップの頂上付近で浮きながら、悪い笑みをして指を鳴らした。
 直後、ハララァはスクラップごと自身を竜巻にして兵士達に襲い掛かる。
「うおおおおッ!!」「ぎゃああああッ!!」
 すぐ側にいた兵士達は地面を這って抵抗をするものの、一瞬で吸い込まれてしまう。あっと言う間にスクラップと同化してしまった。

 辺り一帯に散らばったスクラップを横目に、レイヤは物凄く満足した表情だ。
「流石は主様。しかし敵はまだまだ居るのじゃ、次に行くとしようかのぅ」
「……!!」
 レイヤの言葉に頷いたハララァは、スクラップの剣を二本創り出して、次の戦場へと向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルード・シリウス
オブリビオンの集落…か、肩慣らしやるには悪くない戦場だ。
大将首喰らう前に、先ずは前菜代わりに目の前の雑兵どもから喰らうとするか…。まぁ、数は多いが多少の足しくらいにはなってくれると良いがな。

殺気を込めた恫喝で、これから鏖殺すると宣告を下す。それで尻込みするなら逃げた所を仕留めに掛かる。掛かってくるならそのまま殲滅に掛かる。
まぁ、どっちにせよ…一匹たりとも逃がすつもりは無いがな。

数でこちらが不利な為、地形や建物を利用し一対一の状況に可能な限り持ち込みながら一体ずつ確実に仕留めていく。囲まれる状況に陥ったらグラウンドクラッシャーを地面目掛けて叩き込み、周辺の地形を破壊しながら蹴散らす



(「オブリビオンの集落……か、肩慣らしやるには悪くない戦場だ」)
 力の限り暴れ回る猟兵達を尻目に、ルード・シリウス(忌み嫌われし呪いの狂戦士・f12362)は建物の陰から戦況を確認していた。
「……先ずは、前菜代わりに目の前の雑兵どもから喰らうとするか」
 そう静かに呟くと、暴食剣『神喰』を構える。多少の足しくらいにはなってくれると良いがな……と心に思いながら、路地を歩いて行く。

 猟兵達の突然の襲撃に集落内は混乱極まっている。指揮は乱れ、兵士達の居場所も纏まりがなく実にまばらだ。
「クソッタレ!何が起きてやがるッ!?」
 兵士三人が慌しい様子で辺りを見回し、怒鳴っている。
「居たか」
 ルードは兵士達へと剣を構えながら近付いた。
「……!敵だッ!」
 すぐに武器を構える兵士達。更に、ルードの後ろから槍を持った兵士が現れる。
 だがルードは動じずに兵士達を睨むと、殺気を込めながら言葉を口にした。
「これからお前達を鏖殺する」
 殺気に耐え切れなかったのか、一人の兵士が「ひっ!」と悲鳴を上げて後退る。
 残りの兵士が後退った兵士に、一瞬だけ目を移してしまう。

 ――その一瞬が致命的だった。
「じゃあな」
 その隙を見逃さなかったルードは『神喰』を地面目掛けて振り下ろす。
 その直後、グラウンドクラッシャーによる途轍もない爆発が起き、兵士達の身体は消し飛んでしまった。
「フン、腹の足しにもならないな」
 そう一人呟くと、音に気が付いたのだろうか。別の兵士達の足音が聞こえる。
「……さて、次だ」
 素早く先程通った路地へと引き返し、ルードは姿を晦ました。
 今後はヒット&アウェイで、着々と人数を減らして行く事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可

久しぶりの任務だ、肩慣らしとするか

兵士の攻撃はバスターホーンの【盾受け】で防御。ハードスラッシュとやらで盾を切断するつもりかもしれんが、俺のバスターホーンはただの盾じゃねぇ。一撃目を止めたらバスターホーンを即座にハンマーモードに変形、敵の横っ面にハンマーを叩き込んでやるぜ。

一発ぶちかませば他の奴らも気づくだろうから、このままハンマーで攻めまくる。フルパワーの【ダイナミック・ストライク】で木っ端微塵にしてやるぜ!

地形の破壊? オブリビオンの集落なんだろ、「多少」ぼろぼろになったって気にしないぜ



「久しぶりの任務だ、肩慣らしとするか」
 アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は巨大な盾『バスターホーン』を持って、集落内を歩いていた。
 多くの兵士は他の猟兵に倒されたのか、探しても中々見付からなかったが、相当な人数の兵士達が居るのを見付ける。
「おっ、居たな!」
 ニヤッと笑うと、すぐに兵士達の元へと向かっていく。

「クソッ、ここまでやられるとは……!ボスに何と言えばいいんだッ……!!」
 そこには、兵士のリーダー格らしき男が項垂れていた。
「よう、調子はどうだい!」
 正面から堂々と現れたアーサーを、兵士達は視線を向ける。
「……そりゃもう、最悪も最悪だ……!」
「ははッ!だろうな!」
 苦々しい顔をした兵士リーダーに向けて、いい笑顔で返すアーサー。
「……数で押せッ!せめて一人だけでも殺してしまえッ!!」
 兵士リーダーは指示を出すと、一斉に襲い掛かって来る。
「さぁ、ショータイムだぜ!」

「死ねェッ!!」
 兵士はアーサーの『バスターホーン』に目掛け、全力で剣を振り下ろす。それに合わせて他の兵士達が槍や矢で連携攻撃を仕掛けて行く。
「中々やるじゃねえか!」
 怒涛の連携攻撃に押し込まれるものの、完全に防ぎ切ったアーサー。
 即座にバスターホーンを盾からハンマーモードに変形させ、兵士を吹き飛ばす。
 更に吹き飛ばした兵士を弾丸代わりにし、他の兵士へブチ当てて大損害を与えた。
「わ、我等がこんな所で……」
 兵士リーダーが目の前の現実を信じられない表情で見て、味方兵士達を自分の元へと集め防御陣形を取る。
 その絶好のタイミングを逃すアーサーではなかった。
「『【Select…SMASH ACTION!】バスターホーンの馬力…受け止めてみろおおおおお!!」
 空へ跳び、兵士リーダーに向かってバスターホーンを叩き込むアーサー。
 爆音と共に、その場に居た兵士達は消失。
「良し!こんなモンだろ!」
 そうして、兵士達との戦いは猟兵達の完全なる勝利と言う形で終了したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『オーク・チャンピオン』

POW   :    Overpower the ORC
単純で重い【勇士の戦斧】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    Rockshooter the ORC
【燃え盛る火岩】が命中した対象を燃やす。放たれた【紅蓮の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    Champion pride the ORC
【偉大なる父オークの霊】【ペットの猪の霊】【オークじゃない母の霊】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。

イラスト:あなQ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はドロシー・ドロイストラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 燃える集落、事切れた兵士達。
「ほう……よもや奪う側の俺達が、奪われる側に回るとはな」
 冷静な口調で、しかし怒りに満ちた表情で猟兵達を見回す。

 彼こそがオーク・チャンピオン。
 集落の長にして、非常に強力な戦闘能力を持つオブリビオンだ。
「さて……まずは兵士達の礼をしなければな」
 身を低くして大斧を構える。

「行くぞ、略奪者共」
 駆けるオーク・チャンピオン。
 略奪集落の王が今、猟兵達へと襲い掛かった
ゲルハルド・バルザーク
余を略奪者と呼ぶか、無礼だが強ち間違いでもない。
力による簒奪!力による支配ぃ!余は覇王として常にそうしてきた。
貴様らもそうであろう、もはや言葉はいらぬぅはずだぁぁ!

【戦闘】
「余はバルザーク帝国皇帝ゲルハルド!貴様は何だ、名を名乗るがよい」
攻撃を防ぐ皇帝の覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを無造作に構え歩き出す。
「小細工など効かぬわぁ!」
火岩を覇気で跳ね返し、戦斧の一撃を魔剣ヴァーゼルで受け止め、全力の怪力で弾き返す。
「余に対する無礼は、許さぁぁぬ!」
そして一瞬の隙を突いて覇王の一閃を放ち、戦斧ごとオークを一刀両断に薙ぎ払うのだ。

【アドリブ大歓迎】



「余を略奪者と呼ぶか、無礼だが強ち間違いでもない」
 最初にオーク・チャンピオンの前に立ったのは……覇王、ゲルハルド・バルザーク(覇道の皇帝・f18758)だ。
「力による簒奪!力による支配ぃ!余は覇王として常にそうしてきた…… 貴様らもそうであろう、もはや言葉はいらぬぅはずだぁぁ!」
 ゲルハルドは力の重要さを説き、熱く語って行く。
「……否定はしないが、喧しいぞ、略奪者よ」
 オーク・チャンピオンの方はと言うと、極めて冷静にだが同調はしている様だ。
「余はバルザーク帝国皇帝ゲルハルド!貴様は何だ、名を名乗るがよい」
「オーク・チャンピオンでいい。敵であるお前達に、俺の本名を明かす気はない」
 ゲルハルドの名乗りに対して、オーク・チャンピオンは本名を名乗らない。
「不敬なッ!!」
 言葉とは裏腹に、いい笑顔でゲルハルドは笑っている。

「ハァッッ!!」
 ゲルハルドは力を解放し、皇帝の覇気を纏う。魔剣ヴァーゼルを無造作に構えて、歩き出した
「死ね、人間よ」
 オーク・チャンピオンは走り出し、勇士の戦斧を持って跳躍。
 巨体からは考えられない身軽さでゲルハルドへと飛び掛かり、戦斧で叩き付けた。
「効、かぬわぁッ!!」
 その一撃を、両手を使って剣で受け止める。
「……ほう!」
 油断していた訳ではないが、まさか戦斧の一撃を完全に受けられるとは思っていなかった様で、オーク・チャンピオンは少し驚いた声を上げる。
 皇帝の覇気、そして怪力によってなんとか踏み留まり、オーク・チャンピオンを地面へと押し戻す。
「余に対する無礼は、許さぁぁぬ!」
 オーク・チャンピオンが着地するまでの間に魔剣ヴァーゼルを振り抜いて、【覇王の一閃】で空間ごと斬り裂いた。
「ちぃ……!」
 戦斧を眼前に出す事でダメージを軽減……したものの、大きく吹き飛ばされる。

 吹き飛ばされたオーク・チャンピオンにはかなりのダメージが与えたものの、戦闘は十分に可能な様だ。
 オーク・チャンピオンは半分に折れた戦斧を見て、使えない部分を捨て去る。
「フン……やるな、略奪者共」
「あれを受けて生きているとはな。中々に骨のある奴だ……!」
 ゲルハルドは笑いながら、オーク・チャンピオンを見詰めていた。

 戦いはまだ始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナミル・タグイール
街を襲撃して金品奪うなんてさいてーなやつにゃ!
ナミルが懲らしめてやるマスにゃ。
……ついでにコレまでにためた金品全部ナミルに寄越せにゃ!!(こっちがメイン)

いい感じの金ピカないかにゃーってゴソゴソしたいにゃ。
いっぱい盗…貰えればほくほくにゃ!
ボスに目をつけられたら流石に戦うにゃ。

作戦は突撃にゃ!略奪にゃ!
捨て身で突撃して斧バトルにゃ力比べにゃー!
普通の斧よりナミルの自慢の金ピカ斧の方がきっと強いにゃ!
【呪詛】いっぱいをパワーに変えて斧ごと叩き潰してやるマスにゃ!

アドリブとか何でも歓迎



「街を襲撃して金品奪うなんてさいてーなやつにゃ!ナミルが懲らしめてやるマスにゃ!」
 ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)は怒っていた。
 オーク・チャンピオンの悪逆非道な行為を許せなかったのだ。
「……ついでにコレまでにためた金品全部ナミルに寄越せにゃ!!」
 違った。金が欲しかったのだ。
「フン……次は獣人か。欲しければくれてやる。俺を倒した後でな」
「獣人じゃにゃいけど……ん?今くれるって言ったにゃ!約束だからにゃっ!!」
「倒せたらな」
 凄い勢いのナミルに動じず、半分に折れた戦斧を構える。もはや片手斧だが。
「ふっ!そんな斧よりナミルの金ピカ斧の方がきっと強いにゃ!」
 自信満々に言い切った。

「にゃあああっ!!」
 ナミルが大斧『カタストロフ』を大きく振り被ると、それを一気に叩き落とす。
 オーク・チャンピオンもそれに応じ、勇士の戦斧を叩き付ける。
 互いの斧が触れ合う瞬間、カタストロフから呪われし力が噴き出る。
「ぬぉ……じ、呪詛かッ!しかしこれは……!!」
 あまりにも強力過ぎる呪いを受けて、オーク・チャンピオンは堪らず戦斧を落としてしまう。
「にゃあっ!」
「ガァッ!!」
 容赦のない叩き付け。ものの一撃で鋼鉄の鎧を破壊し、オーク・チャンピオンをまたもや遠くへと吹き飛ばす。
「やったにゃ!やっぱりナミルの斧が一番だにゃ!!」
 確かな手応えに、ナミルは斧を掲げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルード・シリウス
(手下の死体を放り投げながら、狂笑を浮かべ)
漸く来たか…しかし、面白い事言うなお前。略奪者が俺達を略奪者と吠えるか。

◆行動
相手の動作と積み重ねた戦闘知識から攻撃を予測、それに合わせて真っ向からの斬り結び合い。攻撃を受けても、狂笑崩さず神喰の攻撃による生命力吸収の捕食で傷を癒し構わず攻撃。

「自分の命を賭け、互いの命の略奪し喰らい合う。戦いってのはこうじゃないとなっ」

相手が致命の一撃を繰り出すなら、眼光鋭く凝視し既視流転で総ての攻撃を見切り、攻撃後の隙を突いて反撃。攻撃を受けられても構わず、武器の質量と怪力込めて、相手の鎧ごと圧し斬る

「まだこんなものじゃねぇだろ?もっと寄越せ、お前の命全部をよっ」



 次にオーク・チャンピオンの前へと現れたのは、ルード・シリウス(忌み嫌われし呪いの狂戦士・f12362)だ。
「面白い事言うなお前。略奪者が俺達を略奪者と吠えるか」
 狂笑を浮かべ、兵士の亡骸をオーク・チャンピオンの前へと投げ捨てる。
「挑発のつもりか?無駄だ、俺に情などは無い……が、借りは返さなければな」
 戦斧を落とし、鎧は砕かれ、呪いによって腹部は黒く変色。それでも尚、オーク・チャンピオンの戦意は衰えていない。

「お前の攻撃はこの目に焼き付いて離れない程に『覚えてる』、飽きる程『受けて』きたからな。嘘だと思うなら試してみればいい」
 狂笑を絶やさずに、オーク・チャンピオンを言い放つ。
「……今度はハッタリか?ならば、お望み通り試してやろう」
 拳を握るオーク・チャンピオン。
 一気に距離を詰めて、地面をも抉るアッパーカットを放つ。
 ルードは後ろに跳んで回避を試みる。
「食らえ、略奪者」
 直後、逆の腕でもアッパーを行うと、燃え盛る火岩がルードに襲い掛かる。
「『覚えてる』って言っただろ?」
 ルードが地面に着地すると、迫り来る火岩の下を潜って避け、暴食剣『神喰』で斬り掛かる。
「今のタイミングで避けただとッ!?」
 すぐに拳を放ち、ルードの攻撃を受け止める。
「自分の命を賭け、互いの命の略奪し喰らい合う。戦いってのはこうじゃないとなっ!」
 ルードが斬れば、オーク・チャンピオンが殴る。防御なしの真正面からの大喧嘩だ。
 だが、オーク・チャンピオンには武器はなく、防具は壊れ、更には身体が呪われている。対するルードは神喰の捕食による生命力吸収がある。
 もはや、戦いの結果は火を見るより明らかだ。
「まだこんなものじゃねぇだろ?もっと寄越せ、お前の命全部をよっ」
「くっ……!」
 神喰の質量と怪力によって、徐々にオーク・チャンピオンを押し込む。
 大振りな一撃を繰り出して、オーク・チャンピオンを集落の民家へと叩き付けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハララァ・ヘッタベッサ
武人に囲まれて下郎もすでに虫の息。
美味しい所だけ楽にいただくとするかのう、カッカッカッ!

などと悠長に構えておったらレイヤたちのいる民家に吹き飛ばされおって!
主様を驚かすとは不敬の輩、我が具足どもを召喚して片をつけてくれようぞ!
しかし、この術も結局使うのは主様の力じゃ。ならば甲冑騎士グランヴェリオは主様の守りに、大魔導士ヒンメンベルクで攻撃を行うのじゃ。

魔法で丸焼きにしてしまえば……カカカ……主様も腹を空かせておるし、主様が食めばレイヤも肉を味わえるでのう。
人肉じゃないのは残念じゃが、久々の肉を味わうかのう!


ルード・シリウス
まだ終わりじゃないだろ…?折角お前を主食として喰らうって決めたんだ、こんな中途半端な終わり方じゃつまらねぇ。

◆行動
立ち上がってこいと煽る様に告げながら近づく。無論、言葉とは裏腹に慢心も油断もしない。この程度で終わる奴だとは思ってないし、まだ切り札を持ってると戦闘知識から予測し、戦闘態勢は崩さずに
相手が立ち上がってきたら、自分の腕を斬りつけてその血で濡らし、鮮血暴君の魔剣発動。
相手の血肉の一片に至るまで捕食し斬獲するまで、防御は一切考えず真っ向から斬り結び殴り合う。相手の攻撃を受けても構わず斬りつける

「互いに手札は全部出し切ろうぜ。その上で、最後まで立った方が略奪者だ…悪くないだろ?」



 ハララァ・ヘッタベッサ(亡霊の纏う黒き剣布・f18614)とレイヤ・イリシュツバリ・ヒンメンベルクは、民家の中より猟兵達とオーク・チャンピオンとの戦いを見物していた。
「武人に囲まれて下郎もすでに虫の息……美味しい所だけ楽にいただくとするかのう、カッカッカッ!」
 レイヤは高笑いをしながら、ハララァの上に座っている。
「さあて、そろそろかのぅ」
 そっと窓から外を見てみると、オーク・チャンピオンが吹き飛んで来ているのが見える……此方に向かって。

「ぬおぉッ!?」
 すぐ窓から離れると、オーク・チャンピオンが窓を突き破って壁にブチ当たる。
 直後、突き破られた場所から、ルード・シリウス(忌み嫌われし呪いの狂戦士・f12362)が姿を見せる。
「まだ終わりじゃないだろ……?折角お前を主食として喰らうって決めたんだ、こんな中途半端な終わり方じゃつまらねぇ」
 オーク・チャンピオンを見ながら、暴食剣『神喰』を携えて歩いて行く……が、横にいる二人を見て、立ち止まる。
「……民家の中で何をやってんだ?」
「い、いや!別に何もやっておらぬぞ!」
 ルードの問い掛けに、誤魔化そうとするレイヤ。
「……ま、いいか」
 気にしない事にしたルードはオーク・チャンピオンに近付く。
「立ち上がって来いよ、まだ生きてるんだろ?」
 その言葉に、オーク・チャンピオンはピクリと動いた。
「しつこい奴等だ」
 立ち上がると、壁に掛けてあった大剣を力任せに引き抜く。そのまま、大剣を振り回して民家の支柱へと叩き付けた。
「なああっ!?」「ちぃ……!」
 レイヤとルードは同時に声を上げると、外へと駆け出す。

 ガラガラと音を立てて呆気無く倒壊する民家。
 危うく押し潰される所だったが、三人は無事に外へと出て来る。
 そして、オーク・チャンピオンも。
「主様を驚かすとは不敬な!来たれよ我が具足ども。甲冑騎士グランヴェリオ、大魔導士ヒンメンベルク!汝ら喚びし我が声と、力を与えし主様に死力を尽くすのじゃ!」
 レイヤは高らかに声を上げると、騎士と魔導士が現れた。
 ルードも自分の腕を斬りつけ、神喰の封印を解いて真紅の大剣へと変化させる。
「こいつを抜かせた以上、飢えが満たされるまで存分に喰わせて貰うぜ」

「互いに手札は全部出し切ろうぜ。その上で、最後まで立った方が略奪者だ…悪くないだろ?」
 ルードの言葉には答えないが、オーク・チャンピオンはそれを聞いて嗤った。
「偉大なる父よ、俺に力を」
 巨大なオークの霊がオーク・チャンピオンに憑依すると、肉体が超強化される。
 しかし呪縛が強まり、オークの肉体は崩壊を始めてしまう。
「チッ、略奪生活も終わりか。呆気無いな」
 オーク・チャンピオンは静かに呟くと、大剣を構えた。
「やってしまえぃ!ヒンメンベルク!」
 レイヤの声と共に放たれる炎魔法は、オーク・チャンピオンを包み込む。
 肉が燃え、骨すら見えても尚、闘争心は衰えない。
 ハララァを狙って石を投げ付けるが、それをグランヴェリオが阻止した。
 そして、オーク・チャンピオンのすぐ前に立つルード。
「行くぞ」
 言葉は合図となり、二人は斬り結ぶ。だが、終わりはすぐだった。
 オーク・チャンピオンの腕が崩壊し、大剣があらぬ方向へと飛んで行く。

「……真の略奪者は貴様等だ」

 最期の言葉を言い切ると、ルードの全力の一撃は、オーク・チャンピオンの首を斬り落とした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『新たな芽吹きのために』

POW   :    散らばったゴミや瓦礫をきれいに掃除する

SPD   :    樹や花々の苗を植え、環境を保全する

WIZ   :    保護した鳥獣の雛や子どもを自然にかえす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 略奪集落は壊滅し、まだ見ぬ街の平和は守られた。
 残りは後片付けだ。集落内で略奪品を漁るのもいい。
 凄いマジックアイテムなどがある訳ではないが、小金程度なら稼げるだろう。
ナミル・タグイール
にゃはー!お楽しみたいむにゃー!
略奪品を漁るにゃ!
お宝の片付けはナミルに任せろデスにゃ!金ピカいっぱい溜め込んでないかにゃー。
勘のままにお宝がさごそにゃ!金ピカ以外は高そうでもポイ捨てにゃー!(散らかす猫)
見つけた金ピカは全部確保にゃ!いっぱいジャラジャラほしいにゃー!
同じ目的の人がいても譲らないにゃ!早いもの勝ちデスにゃー!

…掃除しないと金ピカ貰えないならちょっとだけ片付け手伝うにゃ。
ナミルは偉い猫デスにゃー。(金ピカが目に入ったら飛びかかって散らかす)
アドリブその他何でも歓迎



「にゃはー!お楽しみたいむにゃー!」
 ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)は高らかに叫びながら、金品があるであろう倉庫の前へと走ってくる。
「お宝の片付けはナミルに任せろデスにゃ!金ピカいっぱい溜め込んでないかにゃー」
 扉を蹴り開けて、中を見る。
 ナミルの望む金ピカは……。

「見つけたにゃーっ!!」
 あった。即座にお宝の山へと飛び掛かる。
 大量のお札が入った大きな袋を見付けると、中身のお札をぶちまけて、代わりに金ピカをしまって行く。
「いっぱいジャラジャラほしいにゃー!」
 ナミルは金ピカ以外の略奪品には目もくれない。
 先程の兌換紙幣は勿論、名工の作った武器防具、希少鉱石、果てには宝石までも、辺りにポイ捨てしてしまう。
「にゃふー!!」
 しかしそんな物はどうでもいいのだ。金ピカさえあれば。
 金貨や延べ棒……金ピカのそれくらいしか種類は無いが、その量は非常に多く、あっと言う間に袋が一杯になる。
 そこで諦めないのがナミルの執念、服の中にも金ピカを限界まで詰め込んで、倉庫内の金ピカは完全になくなってしまった。

「大戦果にゃ!」
 最高の笑顔で倉庫の外へ。
 そこにあったのは、散らばりまくる金ピカ以外。
 そう言えば、あと片付けをしてくれと言われた気がする……と思うナミル。
「ちょっとだけ片付け手伝うにゃ」
 ナミルは偉い猫デスにゃー……と続けるつもりが、別の民家の窓から金ピカが見えてしまった。
「金ピカは全部確保にゃ!」
 すっかりと目的を忘れ、次の金ピカを求めるナミルだった。
 いや、ナミルとしてはこれが目的だったのだろう。間違いない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゲルハルド・バルザーク
戦いが終わったか…ならばこの地を余の帝国領とする!
……というのは戯れだ。
修復し、略奪品を周辺の街や村へ返そうではないか。

【行動】
余のバルザーク帝国から派遣団を呼び寄せ、この集落を拠点とし周囲の森林や自然環境の修復を命じる。
更に略奪品は他の猟兵らが全て取り終わった後、均等に分配し略奪を受けた周辺の村や街へと届けさせる。
「この世界にある全ての街は余の帝国の隣人、オブリビオンに奪われた物を返しバルザーク帝国の意を伝えるのだ」
余はもちろん全ての作業が終わるまで集落にて派遣団の指揮を執る。
覇王とは兵、民に、人々に寄り添い導くものなのだ。

【アドリブ歓迎】



「戦いが終わったか…ならばこの地を余の帝国領とする!」
 一際大きな声を発するのは、ゲルハルド・バルザーク(覇道の皇帝・f18758)だ。
「……というのは戯れだ。 修復し、略奪品を周辺の街や村へ返そうではないか……いや、この近辺にあっただろうか?」
 大森林の中部、周囲には木々しか見えない。
 どこかに街がある事は間違いないが、どの方向かも分からない。
「ま、分からぬならば探せばよいな」
 近辺に略奪された街や村があるのは間違いないのだ、そう考えてゲルハルドは集落を歩いて行く。

 そう時間の掛からない内に、森林や自然環境の修復をし終えたゲルハルド。
「しかし、軟弱な……」
 事前に帝国から派遣団を呼び付けて置いたのだが、大森林は非常に広くモンスターが蔓延っている危険地帯。加えて、転送されてきた猟兵達とは違い自分の足で辿り着かなければならないのだ。それは普通の人間にはあまりにも厳しい。
 これが世界法則さえも覆すユーベルコードであれば話は別なのだが、派遣団は呼び寄せる事は出来なかった。
「だが、過ぎた事は仕方無い。余が全て終わらせてしまえば良い話だ」
 自信たっぷりにそう告げると、一人略奪品を探していく。

 金貨等は既に猟兵が持っていったのだろう、一枚も見付からなかった。
 だが銀貨、銅貨、兌換紙幣、鉱石、宝石、食料、武具、等々。
 集落に奪われたであろう、多くの品を発見した。
「この世界にある全ての街は余の帝国の隣人。ならばこそ、オブリビオンに奪われた物を返さねばならぬのだ」
 略奪品を荷台に乗せると、覇王の力を以て森へと向かって行く。


 かくして略奪集落は壊滅し、一つの平和が取り戻されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月06日


挿絵イラスト