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真夜中に腐りゆく~女子と男子と鮫っぽいなにか~

#UDCアース

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#UDCアース


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●グリモアベース
「聞いて欲しい。女子は腐りやすい。男子も時々腐る」
 グリモア猟兵、錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)の言葉に、グリモアベースに集まった猟兵たちは何言ってんだこいつ、という視線を送っていた。
「BL好きという意味での話だよ、腐るというのは。なのに何故こんなことになるのだろうか」

 予知の内容はこうだ。
 UDCアースのどこかで腐女子や腐男子が集まる同人イベントが開かれるのだが、ここで事件が発生するらしい。
 オブリビオンの息がかかった印刷業者がイベントで販売されるグッズの中に邪神復活の儀式用の書物を紛れ込ませたとのこと。
 この書物は会場に充満する瘴気を取り込み、腐海に棲むという邪神を召喚するというのだ。腐ったイベントだけに。
 邪神の正体は当然オブリビオン。解き放たれてしまえば、会場の腐った人々だけでなく、外の一般人の命まで奪われることになるだろう。

「まあごちゃごちゃと説明したが、要するにいつも通りオブリビオンの出現地点に向かって倒せばいい、というのが今回の事件だ。ただし」
 サバティエルから猟兵たちにコピーされた資料が配布される。表紙によれば、UDC組織からの調査報告書をまとめたものらしい。
「資料の通り、オブリビオンの息がかかったという印刷業者に関してはUDC組織の方々が何とかしてくれた。だが問題は件のイベントの方だ」
 資料では、イベント会場の情報については不明となっていた。
「参加者の腐った方々は警戒心が強く、同属以外には決して情報を漏らさないという。しかも戦闘能力も非常に秀でていて、力づくで情報を聞き出そうとしたUDC組織のエリートが返り討ちにあったらしい」
 サバティエルは猟兵たちに目を向ける。
「そこで、皆にやってもらいたいことが一つある」
 その視線に猟兵たちはどこか嫌な気配を感じ取ったが、事件に関係することだ、聞かないわけにはいかなかった。

「腐ってほしい」
 猟兵たちの予感どおり、碌なお願いではなかった。
「知識の深さは問題ではない。初心者歓迎だ。同属と認められれば腐った方々も心を開いてくれる。演技でもいいと思うけど、私は実際に腐ってしまったほうが早いと思う」
 完璧な作戦だね、とサバティエルは言うが、どこがだろうか。
「UDC組織の調査のおかげで腐った方々が深夜に集まる場所はわかっている。今からそこにGOだ!」
 猟兵たちが光に包まれる。
 目を開けるとそこはUDCアースであった。やるしかないのだろうか。誰かが溜息を漏らした。


あまみつ
 こんにちは、あまみつです。
 雑食系MSです。
 OPの一部が前回のコピペだけど演出です。手抜きじゃないよ。ホントダヨ。

 第一章は一見すると腐った方々に認められなければいけないような気がするが、実は誰か一人が目的地を知ればいいので適当でも何とかなります。
 性癖語りをしていれば誰かが何とかしてくれます。だから好きな性癖語りしてね!

 第二章は腐海の人魚さんたちです。多分腐ってます。集団戦です。

 第三章は腐ってる……鮫っぽいなにかとの戦いです。なんだろうこのオブリビオン。ボス戦です。
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第1章 冒険 『深夜の密会』

POW   :    現場らしき場所を張りこむ

SPD   :    影に隠れ密会者を捕獲する

WIZ   :    知識を活用し現場を特定する

イラスト:貝卓

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが転移した先は、UDCアースのとある店の前。
 怪しげなネオンの輝きを放つその店の戸を叩いてみれば、中は薄暗いバーのような雰囲気の喫茶店。
 中では老若男女が入り乱れ、各々の性癖について好き勝手話し合っていた。

「ここははじめてかい?とりあえず適当な席に座ってくれ」
 店主と思しき青年が口を開く。
「ここは紳士淑女の裏の社交場。心に秘めた欲望を解き放てる安らぎの場所さ。さあ、ドリンクは何にする?」
茜・皐月
ーー腐る、の意味を理解した娘人格は、ため息混じりに少女の人格を眠らせることにした。

いつもと違うワインレッドの髪に瑠璃の瞳で、娘は店内に、ひいては席につく。
頼むドリンクは…
『アメリカン・レモネードというカクテルはあるかしら?』
『ふふ、この白と赤のグラデーション。それと、カクテル言葉…いいですわ』

お酒は不得手だけど、好きなCPのカラーリングにカクテル言葉で、お話を空想するのが楽しいのだと笑って見せよう。
カクテル言葉は「忘れられない」
まるで、忘れなきゃいけない恋心を忘れられない、もどかしい恋のよう。レモンジュースもあいまって、想像が掻き立てられる。

ーーそんな感じに、いわゆる"萌え"をいくつか語ろう。



「……さすがに、子供には刺激が強いですわね」
 ふう、と溜息をつき、茜・皐月(多重人格者のウィザード・f05517)は意識の中でもう一人の自分を寝かしつける。
 秋の楓のように紅に移り染まった髪は、大人の雰囲気に相応しい皐月へと替わったことを示していた。

 門戸をくぐり、店内へ。
 各々の性癖を語り合うという趣向上、この店にはカウンター席は無い。
「……お待たせいたしました。それでは、ごゆっくり」
 長テーブルの一角で、皐月はワイングラスを弄ぶ。
 軽く傾けるたびに、水面の赤と水底の白が混ざり合っていく。
「こうして眺めながら、空想するのが楽しいんですわ」
 お酒は不得手なのですけれどね、と皐月は苦笑する。
 色は推しCPのイメージカラー。カクテル言葉は「わすれられない」。
 なかなかいいものでしょう?と皐月は笑みを浮かべた。

「まるで、忘れなきゃいけない恋心を忘れられない──もどかしい恋のようですわね」
 皐月は軽くグラスに口を付け、己が「萌え」について語り始める。
 紅潮する頬は、彼女の熱気故か、それともアルコールの魔法だろうか。
 甘いレモンジュースが、彼女の口を進めていく。

 気付けば、グラスにはわずかに濃いレモネードだけが残されていた。
「──ご清聴、ありがとうございました。……楽しいひと時でしたわね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

火奈本・火花
「腐った趣向を基にするからと言ってUDCまで腐っていなくても良いでしょうに。……元から腐っていたのか、信仰の過程で腐ったのかは興味深いですが」

■行動(WIZ)
『腐った内容の小説をお守り代わりに、初めてこういった会合に来た内気な初心者』を装いましょう
誰かが話しかけてきたらとても嬉しそうな『演技』で、『コミュ力』と共に所持している本の内容や性癖を語るつもりです

■語り
……三角関係ではないトライアングルに希望を感じます
知的でSで眼鏡の似合う美形
天真爛漫で好奇心旺盛なアイドルタイプ
熱血硬派だけど攻められる意外と弱い

この3タイプがそれぞれ好きになって弱点になりあう
そういう展開が素敵だと思います


アドリブ可



「腐った趣向を基にするからと言ってUDCまで腐っていなくても良いでしょうに……」
 火奈本・火花(エージェント・f00795)はそう考えつつも、UDCエージェントの性か、なぜオブリビオンまで腐ってしまったのかについてつい考察してしまう。
 それはそれとして、やはりUDCが人々を襲うとなれば放っては置けないですね、と火花は店に向かったのだった。

「……よろしくお願いします」
 内気な女性を装い小声で挨拶をし、火花は席に着く。
 『腐った内容の小説をお守り代わりに、初めてこういった会合に来た内気な初心者』のように見せかけるため、野暮ったい服装に加え伊達眼鏡コレクションの中から地味目な眼鏡をチョイスした。
 我ながらうまくそれっぽく変装できたのではないか、と火花は思う。

 こういう人物なら自分から話しかけようとはしないだろう、と誰かから話しかけられるのを待っていると、優しそうな女性が話を振ってくれたので、火花はそれに乗ることにした。

「……やはりトライアングルな関係こそが至高ですね、希望を感じます。ちなみに三角関係ではないです。三角関係は一人に対して二人が取り合うという一対一の構図になりますがトライアングルは三人のうち誰と誰でもカプが成立しますむしろ全員で付き合ってください。」
 嬉しそうに早口でBLトークを進めていく火花。もちろん事態を素早く解決するために腐女子の演技をしているだけなので安心して欲しい。
「例えば知的でSで眼鏡の似合う美形,天真爛漫で好奇心旺盛なアイドルタイプ,攻められると意外と弱い熱血硬派。こういった三人組がイチャイチャするのが好みですね私はこの3タイプがそれぞれ好きになって弱点になりあうそういう展開が素敵だと思います」
「トライアングルが三角関係と比べ優れている点はいくつかあります。まずハーレムエンドが三角関係と比べ自然にできることです、なぜなら二人が一人を分け合うことで損をする三角関係と違いトライアングルなら三人とも愛する二人と付き合えてウィンウィンウィンむしろ幸福度は二倍三角関係と比べれば4倍と言って差し支えないです。次にトライアングルはどのカプでも話を展開できるためストーリーに厚みが出ます。さらに対立構造が生まれないためそれぞれのキャラのファン同士が争うことなく平和ですしさらに──」
 間違いなく高等な演技である。そして、その演技は実を結ぶことになる。
「……ねえ、それだけBLが好きなんだったらいい所があるんだけど……」
 こうして、火花はイベント会場の情報を掴んだのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カネリ・カルティエ
どーじんし?腐る……?

ほう。つまり、同性愛をモチーフに作品を作るUDCの文化ですか。芸術を愛する方々の集まりなのですね、実に良いと思います。

お酒はテキーラベースのエル・ディアブロを注文。
綺麗な赤ですね。
中二病?いえ、違います。

文化人の方々に【礼儀作法】で対応しましょう。

好きな系統……?そうですね、痛々しいものが好きですね。
ほう、鬼畜攻めというのですか?
脳を弄られたりしていると、ときめきを感じますね。えっ、それはリョナ?

異種間恋愛というジャンルもあるのですか……(UDCを愛しているので)気になりますね。

皆さんと話をしている間に、同人イベントなるものは、どこでやっているのか聞き出せればいいのですが



「ほう。つまり、同性愛をモチーフに作品を作る文化ですか。芸術的で実に良い」
 薄暗い店の中、グラスに揺れる赤い水面に雑面が映る。
 人々から発せられる熱気が空気を揺らす中、カネリ・カルティエ(ブラックタールの探索者・f10978)腐った方々のBLトークに相槌を打ちながら、興味深そうに楽しんでいた。

「それでは、次は私の番ですね。皆様のように熱く語れるかはわかりませんが……」
 あらかた話を聞き終わり、カネリに話す順番が回ってきた。半端な思いで語るのは失礼に当たる、とカネリは真剣な雰囲気を纏いながら口を開く。
「まずは好きな系統ですが……痛々しいものが好きですね。人が傷つけられ、弱弱しくなっていく様といいますか……」
 おお、と聞く者たちは驚きの声を漏らす。礼儀正しく穏やかな物腰のこの男性が、このような趣味を持っていたのかと。

「ほう、界隈ではこのような嗜好をリョナと表現するのですか?知りませんでした、ありがとうございます。」
「そうですね、具体的に言えば……脳を弄られたり──体の最も重要な器官を成すすべなく蹂躙されているような状態にときめきを感じます。……えっ?リョナともちがうんですか?そうなんですね。では続きを……」
 もはやリョナの領域を超えてハードゴアとかのもっと濃い何かだろう、という若干引き気味の指摘にも一切動じることなくカネリは話を続けていく。

「えっ、異種間恋愛というジャンルもあるのですか……気になりますね」
 ハードめな話が続く中、一人が話を逸らすことに成功。獣や機械モノならば安心して聞いていられると胸を撫で下ろす面々だったが。
「やはり生命の道理に反しているような……重要な器官が不恰好にも露出していたり感覚器官が明らかに不要であろう程に……体全体を覆うように存在していたりする生物などの非合理的な生命体にロマンを感じますね。そういった生物と合えて心を通わせるという背徳や──」
 またもや濃い方向の話が始まり、一同はもはや凄いやつがいたもんだぜ……という目で眺めていることしか出来なかったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スピレイル・ナトゥア(サポート)
精霊を信仰する部族の巫女姫です
好奇心旺盛な性格で、世界をオブリビオンのいない平和な状態に戻して、楽しく旅をするために戦っています
自分の生命を危険に晒してでも、被害者の方々の生命を救おうとします
技能は【第六感】と【援護射撃】と【オーラ防御】を主に使用します
精霊印の突撃銃を武器に、弾幕を張ったり、味方を援護したりする専用スタイルです(前衛はみなさんに任せました!)
情報収集や交渉のときには、自前の猫耳をふりふり揺らして【誘惑】を
接近戦の場合は精霊の護身用ナイフで【捨て身の一撃】を繰り出します
マスター様ごとの描写の違いを楽しみにしている改造巫女服娘なので、ぜひサポート参加させてくださると嬉しいです!



「目線こっちくださーい!」
 ぱしゃりぱしゃりとシャッター音が木霊する。
 点滅する光が映し出すのはスピレイル・ナトゥア(蒼色の螺旋の巫女姫・f06014)。カメラを持った男女達の中心で、言われるままにポーズを決めていた。
「こんな感じですかね?にゃんにゃん♡」
 猫耳と尻尾をふりふり揺らし、笑顔でアピールを続けるスピレイル。

 どうしてこのような状況になったかといえば、話は30分ほど前にさかのぼる。
「なるほどなるほど!皆様興味深い趣味をお持ちでいらっしゃいますね!」
 好奇心旺盛なスピレイアは、客達のやや濃い目な性癖トークにも笑顔で耳を傾けていた。
 そしていざ自分の番となったとき、彼女が推したのは自慢の猫耳。
「ただ語るだけでは魅力を伝え切れる自信がありませんし、できれば直接アピールをしたいのですがよろしいですか?」
 との提案から、この撮影会へと至ったのである。

「私、スピレイルって言います。11歳で、猟兵というお仕事をやっています!よろしくお願いします!」
 カメラの前でダブルピースをしながら自己紹介をしたり、
「もっとふりふりしてー!小ぶりなお尻もたまらない!」
 四つんばいでお尻を突き上げしっぽをゆらゆら揺らしたり、
「もう少しスカート捲ってみて!ハァハァ絶対領域いい……サイハイソックス最高」
 細身の脚を強調してみたり、
「脇!脇いいね!やっぱり改造巫女服は最高だぜ!」
 頭の後ろで手を組み、改造巫女服の肩を出しているポイントをアピールしたりと様々なポーズで客達を誘惑していく。
 正直猫耳は関係なくなってただのコスプレ撮影会になっている気がするがかわいいし皆喜んでいるので問題はないだろう。
 11歳の少女をいい大人たちが息を切らしながら撮影しているこの状況は警察に踏み込まれたら間違いなく全員逮捕されるに違いないが。

 このあとなんやかんやあって猟兵たちはイベント会場の情報を掴んだのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『腐屍海の百人姉妹』

POW   :    神歌:永劫の夢に微睡む貴方へ
【深海に眠る大海魔】の霊を召喚する。これは【無数の触手】や【神経系を破壊する怪光線】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    召歌:黒骨のサーペント
自身の身長の2倍の【骸骨海竜】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    戦歌:インフェルノウォークライ
【召喚した怪物の群れによる一斉攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。

イラスト:華月拓

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 手に入れた情報を元に腐ったイベント会場に向かった猟兵たち。
 しかしそこもまた地獄だった。
 会場に充満する瘴気がUS:異本を媒介とし、邪悪なオブリビオンを召喚したのだ。
「アカ×アオなんて認めないわ!アオ×アカが正義よ!」
「何がモブレよ!そんなのただ性欲をぶつけてるだけじゃない!」
「おぺ、おぺ、おぺにーっ!」
 腐屍海から出でる100人の人魚姉妹たち。
 身内同士で殴り合っているのはいいとして、一般人に被害が出るのはいただけない。
 猟兵たちは人魚姉妹を殲滅せんと会場に乗り込んでいった。
ネピア・ドットヤード(サポート)
活発で元気いっぱいなスーパーヒーロー。
一人称は僕、口調はです、ます調に「!」が大体ついてます。

両親を4年前に亡くし、兄と二人で生きてきた経験から、家庭や命を奪う敵には容赦しません
正義を重んじ、悪い事は許せない性分です。楽しいとはしゃぐ年相応の一面も。

サイキックゴリラパワーで粉砕すれば全て片がつくと考えてる脳筋思考です。
よく使うUCは【勇気の証明】【勇気の奔流】。
勇気の奔流を使うと身長165cmの爆乳女子になります。
徒手格闘のほか、学ランを変形させてマントや盾にしたり、ネピアセンサーで周囲の状況を読み取ることもできます。

戦闘でも日常系でもどんなシナリオでも参加OKです。
よろしくお願いいたします。


サラ・メリータティ(サポート)
「はわわ」「献身的」「友好的」「前向き」「サポート気質」
NG項目なし、ヒーラーや補助タイプなので気軽に流してOKです

はわわ~回復の事や補助、精神的ケアなら任せてくださいな妖狐です
困っている人のお役に立ちたいです
力仕事や走ることは苦手ですが、細かいことは結構得意です
頼まれたら断れないタイプ

とりあえず「はわわ~」とか「はわわっ」をよく言います
はわわですが「ドジっ子ではない」
真面目な時はちゃんとやり、楽しむ時はしっかり楽しみます
人を助けるという覚悟が決まっていて遂行するためには
たとえ捨て身であろうとも助けます

不思議な鞄にはお菓子や冒険に役立つ素敵なものが沢山詰まっています



「男体化BLなんて邪道よ!」
「何よ!自分は推しをケモ化させてるくせに!」
「はわわ~!何を言っているかはわかりませんがお仲間同士で喧嘩は駄目です~!」
 猟兵そっちのけで殴り合いを始めた人魚達をなだめようとはわはわしているサラ・メリータティ(はわわヒーラー・f00184)。かわいい。
 言い争っている内の片方に、突然とぉー!という掛け声と共に何者かのドロップキックが炸裂!人魚の一匹は吹き飛ばされ、サラはさらにはわわ~!とあたふたしている。
「偶然ですね、サラさん!」
 ドロップキックをかました少女が立ち上がる。彼女はネピア・ドットヤード(サイキックゴリラパワー妹系幼女・f20332)。サラとは同じ旅団の仲間である。
「はわわ~、ネピアちゃんこんにちはです~」
「こんにちはー!人魚に話しかけていたみたいですけど、たぶん気にせず適当に殴っちゃっていいと思いますよ!」
「はわわっ!そうだったんですか~!」
 友人に会えたことに安心したのか、おっとりはわわ~するサラと、元気よく脳筋気味な発言をかますネピア。
「おねロリの男体化BLもいいよね……」
「あっ!そういえばもう一体残ってた!」
「はわわ~」
 二人のやり取りを眺めていた人魚の妄言を聞き、すっかり話し込んでいた二人はその存在を思い出した。
「よーし!こうなったらサラさんと協力して倒しちゃおう!」
「はわわ~私は後ろからネピアちゃんをサポートしますね~」
「いい……」
「とぉー!」
「ぐえー!」
 ぼんやりと二人を眺めてにやにやしていた人魚のお腹にネピアの拳が突き刺さり、人魚は陸に上がった魚のようにびたびたと跳ねながら転がっていく。
「私はただ観葉植物にでもなってキテル二人を眺めていたいだけなのにー!」
 人魚は立ち上がり深海に眠る大海魔を召喚。無数の触手がネピアへと迫る。
「はわわ~ネピアちゃんがピンチです~!今助けます、がんばってください~!はわわわわ~!」
 サラはネピアに向けメイスをかざし、自らの生命力を注ぎ込む。
「サイキックパワーが高まってきたー!これなら相手が何体来ても勝てる!」
 すると、ネピアの体が急成長。165cmの爆乳ガールとなったネピアの目が光りだす。
「喰らえー!サラさんの力も乗った、スーパーネピアブラスター!!」
 ネピアの目からレーザービームが放たれ、大海魔ごと人魚の身体を両断した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アリス・セカンドカラー(サポート)
エロでもネタでもフルスロットルで遊んでOK♡負けロール(実はわざと喰らっている)もありありです。
キャラコンセプトは『もはやどちらが悪役かわからない』『無邪気な子供は時にどんな悪魔よりも残酷』
エロい(えげつない・ろくでもない・いやらしい)
欲望のままにユーベルコードで自分に都合よく世界を改変し、獲物を自分好みの姿に変え洗脳し、念動力/大食い/盗み攻撃でリソースを喰らい簒奪し己の糧にする。

念動力を基点にしたオールラウンダーサイキック、怪力で近接パワーファイターから、属性攻撃/範囲攻撃で広域超能力遠距離戦、毒使いや罠使いややマヒ攻撃や催眠術でのデバッファーとマルチに動けます。



「あなたたち、仲間同士で争いなんてやめなさい。かわいいお顔が傷ついたら大変よ?」
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)はBL観の不一致からキャットファイトを繰り広げる人魚二人の仲裁を行っていた。
「邪魔しないで!そいつは私の性癖を馬鹿にしたのよ!」
「何よ!モブレなんてカプもなくただ性欲をぶつけてるだけじゃない!」
「はいはい、喧嘩ならベッドでやりなさいよ。そして私も混ぜて」
 ただヒートアップを続ける人魚達にはアリスの言葉も届かず、一向に止まる気配はない。

「こうなったら……ユーベルコードを使うまでよ」
 アリスの体が淡いピンク色に発光し始めた。
「なんだかんだでキャットファイトっていいものよねお互いの気持ちと身体をぶつけ合うのって実質セックスと呼べるし仲直りした後は燃え上がること間違いなし正直今眺めているだけでも平静を装うので手一杯よでもどうせならわたしは男の娘同士がいいわあなたたちもそう思うのよね?」
 会場を埋め尽くす大量の薄い本と腐った方々の妄想、そしてアリスのユーベルコード"月に魅いられた愉しい愉しいパーティー♪"が化学反応を起こし超融合。アリスの体がより強く発光する。
「な、何なのこれはーっ!!?」
 アリスと人魚たちは男体化、もとい男の娘化していた。
「さあ、そのままキャットファイトをするのよ!」
 いつの間にやらカメラを回しているアリス。
「いや、私は自分がBLしたいわけじゃなく眺めていたいだけ──」
「じれったい!私も混ぜなさい!3Pよ!」
 しどろもどろの男の娘人魚たちに業を煮やしたアリスは真なる夜(デモン)に変身。寿命が削れるのにも構わずあまりもアレな行為なため削除されるようなことを存分に行ったという。

成功 🔵​🔵​🔴​

茜・皐月
娘人格、呆然。
『……限界オタクの醜い争い……』
呟きひとつ。
思考を切り替え、構えるのは得意な弓矢ではなく杖。
己の望むものが見たいというのなら、ユーベルコードで。
『お好きなユメを御覧なさい、逃げ場のない迷宮で』

人魚たちの五感を閉ざせたなら次は弓矢を構えて【目立たない】ように【破魔】と【呪詛】を宿した【掩護射撃】を駆使し、射抜こうと。
免れてこちらに来るならば、【だまし討ち】も辞さない。

『人は人、己は己。娯楽は自身が楽しむもの。他者の趣味に口出しするものではありませんわ』

もっとも娘はなんでも美味しくいただく雑食タイプである。
趣向戦争に陥ったことはないのだった。



「……なんて醜い争い……限界オタク共はこれだからいけませんわ……」
 はあ、と茜・皐月(多重人格者のウィザード・f05517)は溜息と共に諍いへの呆れを呟いた。
 同好の士であるにもかかわらず些細な方向性の違いで対立する人魚達に、争いを好まぬ娘は嫌悪感を隠せない。

「……まあいいでしょう、どの道倒すべき相手なのだからかえってやりやすいですわ」
 思考を切り替え、その手に武器を構える。構えたのは娘が得意とする弓矢ではなく、飾り気のない魔法の杖。
「仲間同士で争ってまで己の望むものだけを見ていたいというのならそれもいいでしょう。お好きなユメを御覧なさい、逃げ場のない迷宮で」
 霧が充満し、人魚達を覆ってゆく。それは迷宮の形を成し、人魚達の行く手を阻む、だけでなく。
「ひゃっほう!屈強な男がモブ竿の数の暴力の前に屈服する!こういうのが見たかったのよ!」
「相手を思っているが故の対立……そしてそこからの仲直りいい……尊い……」
 霧は人魚達の欲望を映す鏡。それぞれのユメを映し出し、心を捕らえる夢幻の迷宮。

「人は人、己は己。娯楽は自身が楽しむもの。──だからこそ、他者の趣味に口出しするものではありませんわ」
 娘はなんでも美味しくいただく雑食タイプ。故に趣向戦争に陥ることはなく、否定する言葉を許さない。
 断罪は言葉によってではなく────娘は弓を引く。矢先は今もユメ見る人魚の頭。破魔と呪詛を宿したそれは、今放たれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 (7月25日生まれ)
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的(私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?)

下半身が蛇とのキマイラなUDCエージェント×ウィザード
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰くこっちが本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長けており、毒を扱う戦闘を得意とする
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない面倒見のいい一面も

過剰なアダルト描写はNG



「腐海の人魚、と聞いて毒使い同士の対決かと思っていたのだけれど……これは酷いわね」
 話だけを聞いていた頃は親近感を抱かないでもなかったのだけれど、とバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)は溜息をつく。
 いざ戦いの場に向かってみれば立ちはだかるのは猟兵そっちのけでBL論争を繰り広げるなんともしょうもない集団。これにはバジルもがっかり感を隠せない。
「……仕方がないわね。せめて毒使いの名誉をこれ以上汚されることのないように、早めに倒してあげるわね」

「大海魔♂×大海魔♂とかいいと思わない?」
「でもこれだとどっちが攻めだかわからないわ」
 大型の海魔を召喚してアホなことをやっている人魚達に狙いを定めたバジルは、己が血液を代償にウィザードロッドを猛毒の槍に変化させ、くんずほぐれつやっている大海魔たちにブスリ。
「「ぎゃおおおおおん!!?」」
「「「「ああっ!うちのカイくんとだいまくんがーっ!!!」」」」
「し、死んだのよね?……なんか、張り合いがないわね……」
 猛毒に犯され溶けてなくなっていく大海魔を眺めながら、バジルはテンションが凄い勢いで下がっていくのを感じていた。人魚はなんか嘆き悲しんでいる。
「まあいいわ、こうなったらせいぜい貴方達には新薬の実験台になって貰うまでよ!」
 そしてバジルは強引にテンションを引き上げ、残された人魚達に毒を打ち込んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『腐敗を食らうもの』ピルスエクリソオン』

POW   :    自潰する身体
【ペロペロなめる事で】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
SPD   :    プロテインビーム
【疑問】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【絡みつく紫の触手のかたまり】から、高命中力の【謎を喰らう触手】を飛ばす。
WIZ   :    スイカバーアタック
戦闘力のない【動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【視聴者の応援】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:猫背

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は野良・わんこです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「はぁ……はぁ……」
 しょうもない理由で身内で争いあっていた人魚達は猟兵たちの活躍によって何とか鎮圧できた。
 あとは邪神の復活を阻止するだけであった。しかし。

 会場がこれまでにない瘴気で包まれていく。先ほどまでの人魚が放っていたようなお遊びの物ではなく、そこに居るだけで意識を手放してしまいそうになるほどの重苦しい空気。
「ズブォォォォォッ!ケォオオオオオオオオン!!!」
 復活した邪神の名は『腐敗を食らうもの』ピルスエクリソオン。
 異形の怪物が、猟兵たちに迫る。
ユノ・ウィステリア(サポート)
救難信号の発信地点は此処ですか?
此方は深度外宇宙生命体探索船IKAROS−βです。
私は管理AIのWseries−No.001【YU-NO】
長いですから、ユノで結構です。

宇宙船を本体に持つ双子のヤドリガミの片割れ(姉の方)
冷静沈着で徹底した合理主義者。収集癖があり、事ある毎に「そう言うデータも欲しかったんです」と分析や記録を始める。
基本的に言動は清楚だが、日頃から妹のセクハラ攻撃の餌食になっている為、誘い受けの素質はある。

戦闘に置いてもまず敵の分析から入り、行動パターンや弱点を模索するカウンタータイプ。どちらかと言うと近接戦を好む傾向がある。

○依頼適正
ギャグ:○(エロも可)
純戦闘:○
シリアス:◎



 ──瘴気の中心地点に巨大な生体反応あり。おそらくあれが敵対オブリビオンのボスだと思われます。
 IKAROS−βのレーダーが出現を捉えたのは、復活した邪神ピルスエクリソオン。
「あれを倒せば、戦いは終わりのはず……!」
 本体の宇宙船から贈られてくるデータを元に、分析を開始するユノ・ウィステリア(怪異蒐集家・f05185)。
「イョォオオオオッ!」
 だが、邪神はおとなしく待っていてはくれない。ピルスは濁液滴る舌を伸ばし、ユノを襲う。
「きゃああっ!」
 寸でのところでユノは回避できたものの、舌が掠めた地面がドロドロに溶け出していた。
「あのオブリビオンの唾液は酸なの?それとも腐食させているの?ああなった地面に触れても大丈夫なのかしら?」
 だがユノはそれにも怯むことなく、冷静にピルスの能力について分析を続ける。幸い何かを溶かすような液体やぬるっとした物を相手にするのは経験済み。慌てふためくことはなかった。

「分析完了!あの舌自体には大した攻撃力はないみたいね、なら……」
 再びピルスが舌を伸ばす瞬間、あえてユノは足を止める。
 ──system Code transport Equipped weapon
「この機に反撃させて貰うわ!」
 ユノの頭上に亜空間と繋がるワームホールが開き、IKAROS−βに搭載された火力重視の収縮レーザー砲が召喚される。
「ターゲットロックオン!てーっ!」
 ピルスの開かれた大口に、レーザー砲が打ち込まれる。その衝撃は大きく、ピルスはユノから距離を取ることを余儀なくされた。

成功 🔵​🔵​🔴​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「真壁真人」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
アリス・セカンドカラー
おまかせプレイング♡
エロでもネタでもフルスロットルで遊んでOK♡負けロール(実はわざと喰らっている)もありありです。
キャラコンセプトは『もはやどちらが悪役かわからない』『無邪気な子供は時にどんな悪魔よりも残酷』
エロい(えげつない・ろくでもない・いやらしい)
欲望のままにユーベルコードで自分に都合よく世界を改変し、獲物を自分好みの姿に変え洗脳し、念動力/捕食/蹂躙/盗み攻撃でリソースを喰らい簒奪し己の糧にする。

念動力を基点にしたオールラウンダーサイキック、怪力で近接パワーファイターから、属性攻撃/範囲攻撃で広域超能力遠距離戦、毒使いや罠使いやマヒ攻撃や催眠術等でのデバッファーとマルチに動けます。



「なんだか、さっきのUDCに比べると可愛くはないわね」
 腐敗したピルスエクリソオンの体を観察しながら、アリス・セカンドカラーは可愛らしく小首をかしげた。
 浮遊する巨大鮫はその全身のあちこちについた眼球をぎょろりと蠢かせていたが、アリスの姿を捉えたらしい。
「シャァァァァッ!」
 鮫の顎が大きく開くと、さらなる腐敗臭が鼻をつく。
 アリスがそれを吸い込まないように念動力の障壁を張り巡らせると同時に、ピルスは大きく顎を開けた。
 直感的に危険を感じたアリスが目を細めると同時に、紫色をした触手が喉の奥から溢れ出すように飛び出してくる。
「腐っているだけかと思ったけれど、そういうプレイもイケる性質なの?」
 先程の人魚たちもそうだが、この会場の雰囲気自体がUDCに影響を与えているのかもしれない。
 そんなことをアリスが思う間にも、触手は空中を奔り、彼女を縛り上げんとする。
 だが、その触手がアリスを捕らえることは無かった。
「鬼さん、こちら、ね♪」
 からかうような言葉を投げながら、アリスは自らの肉体の性質を変化させると、すり抜けるようにして触手を避けていく。
 アリスを捕らえきれず、虚しく攻撃を繰り返すピルス。だが、その触手は不意に見えない手に捕まれるようにして動きを止めた。
「捕まえた♪ 遊んであげても良いけれど、ちょっとこの悪臭はいただけないわね」
 アリスは蠱惑的な笑みを浮かべると、触手同士を次々と見えざる念動の手で結び合わせていく。
「ケォォォォォオン!!」
「何を言っているのか分からないわ。でも、返して欲しければそうしてあげる」
 念動力によって触手を糸玉のように纏めたアリスは、それを鮫邪神へと叩き付ける。
 避けようもない一撃を受け、鮫邪神の肉体は大きくへこむのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

皇・美虎
・SPD
かぁー、なんでぃ
頼まれて来てみりゃあ、この鼻がひん曲がる臭いわよぉ!?

あンの腐ったフカみてぇな邪神が臭いの元かい
アンモニア臭ぇけど、辛抱して退治するとしますかよっと

ほいほいほいっと
あたしゃの筆さばきで、その腐っちまった身体を浄化してみせる、ごっとぺぃんたぁな神々しい【アート】を描いてみせるぜ

はぁ?
ソイツで俺を浄化しきれると思うかって?
へっ…そんなの決まってらぁ、できらぁ…って触手を飛ばしてきやがった!?

んなら…エプロンにライオンの顔を絵筆でクロッキーしてだなぁ
せぇごに目ん玉を付けたせりゃ【ガチキマイラ】ってんだ!
ほらよ、獅子公
腹下してゲロ吐くなよ?
食いねぇ!
※連携、アドリブ大歓迎です



「かぁー、なんでぃ、頼まれて来てみりゃあ、この鼻がひん曲がる臭いはよぉ!?」
 皇・美虎は腐臭の漂う会場の様子に思わず嘆息した。絵描き達も多くおり、その描いた本が集まる場だというのに、これでは台無しだ。
「ま、その元凶は一目瞭然ってな」
 アンモニア臭を漂わせるピルスエクリソオン。
 鮫型の邪神は、新たな触手を伸ばしながら宙を泳ぐように美虎へと迫って来る。
「ヘァァアァァァァ……!!」
「もっとも、この会場はあのフカみてぇな邪神抜きでもある意味腐っちまってたみてぇだけどよ……」
 邪神をその筆で浄化するべく接近を図る美虎。
 だが、彼女が近付こうとすると、邪神は警戒するように触手を伸ばして来た。
「っとっと!! どうやらごっどぺぃんたぁはお気に召さねぇようだな、神さんよ!」
 美虎は邪神が伸ばして来た触手を、近くに並んでいた机を盾にして咄嗟に避けた。
 虎の下半身が床を蹴り、その後を追うようにして異臭を放つ触手が触れたものをたちまち腐敗させながら伸びて来る。
「ったく、アンモニア臭ぇったらありゃしねぇな!」
 美虎は絵筆を構えると、エプロンにそれを走らせた。
 勇ましく吼える獅子の顔が、エプロンの上にたちまち描き出されていく。
「ほいほい、ほいっと!」
 美虎を追う触手が、彼女の背に触れんとする。
 だが、美虎はその触手を恐れる様子もなく最後に獅子の目を描き入れると、呼び掛けを放った。
「ほらよ、獅子公!」
 直後、エプロンから現れたライオンの顔が迫る触手をたちまち食いちぎった。
「うっへぇ、こんなんじゃ獅子公だって腹下してゲロ吐いちまわぁ」
 迸る異臭に顔をしかめながら、美虎は巨大な絵筆を振りかざすと邪神へ疾走する。
 邪神の横を走り抜けざま、腐敗する皮膚の表面を塗りつぶすようにして絵を描く。神々しさすら感じさせる絵は、邪神の皮膚の表面にあって腐敗を免れていた。
「これぞごっどぺいんたぁってな……っととと」
 浄化された部位に苦しむように唸る鮫邪神から、腐臭が立ち昇る。その力は、確実に弱まりつつあった。

成功 🔵​🔵​🔴​

グロリア・グルッグ
目標を確認。破壊します。
私という騎兵が現れた以上、もう逃げられませんよ。
観念するか抵抗するか、どちらにせよ覚悟を決めなさい。

二足歩行型戦車エンジェルに騎乗して戦闘。
レギオンを召喚してボスを攻撃させます。
電脳魔術によるハッキングで機体性能を底上げしているので、熟練の兵士のように上手くやってくれるでしょう。

レギオンで猛攻しつつ私は後方からミサイルを発射してボスを爆撃します。
ミサイルにも電脳魔術でハッキングをし、超高精度な誘導弾として自由自在に操ってみせましょう。
レギオン諸共爆破するのも普通にやりますよ。

空からはミサイル、地にはレギオン。
逃げ場のない戦場を作り出し敵を蹂躙してやりましょう。



 会場の壁面にあったシャッターの一つがゆっくりと開いていく。
 その向こうには、どこかバイクを思わせるような外観を持つ二足歩行型戦車『エンジェル』と、それにまたがったグロリア・グルッグの姿があった。
「目標を確認。破壊します」
 ゴーグルの向こうに邪神の姿を認めると、グロリアはただちにサイバーレギオンを発動した。無数の機械兵器が、エンジェルの周囲に出現していく。
 対する邪神の方も、全身から瘴気を放つ。
 現れるのは、腐敗臭を放つ、無数の眼球のような物体達だ。
「強化のための装備というところですか」
 ピルスエクリソオンの周囲に漂う眼球、その一つ一つが邪神の腐敗の力を支える力源と化していることを、グロリアは見て取った。
「私という騎兵が現れた以上、もう逃げられませんよ。観念するか抵抗するか、どちらにせよ覚悟を決めなさい」
「シャァァァァ!!!」
 空中を泳ぐように迫って来る鮫邪神に対し、グロリアはレギオンを差し向ける。
 金属すらも触れる端から腐敗させていく鮫邪神に対し、機械兵器の群れは熟練の兵士のように散開すると、猛攻を加えていった。
「機体性能を底上げしています。甘く見ると、ただでは済みませんよ」
 鮫邪神は傷を負いながらも、さらにその力を増していく。
 速度と力を増しながら、レギオンの群れへと突っ込もうとする邪神を見据えると、グロリアは電脳魔術によって兵器達を操作する。
「ミカエル、ガブリエル、ラファエル……順次発射」
『エンジェル』に搭載された、天使の名を持つミサイルランチャーから、音を立ててミサイルが放たれる。
 レギオンすら巻き込んで生じる爆発が、周囲に漂っていた眼球達諸共、邪神の腐敗した体を吹き飛ばした。
「ケォォォォォン!」
「さすがに、爆発までは腐らせることはできないようですね」
 身をよじらせ、爆風を逃れようとする邪神の逃げ場を断つように、電脳魔術でコントロールされたミサイルが降り注ぐ。
「逃げられないと、言ったはずです」
『エンジェル』で会場を跳び回りながら、グロリアは呟く。
 レギオンとミサイル、その双方による猛攻を受けて、邪神の瘴気はみるみるうちに勢いを失っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞー

通りすがりに邪神発見伝
あれかな、腐り神の亜種かな
ホモォって鳴かないのかな
とりあえずそうだね、汚物は消毒だーってやれば良いかな
というわけで自爆だよ
何よりも早く自爆さ
台詞は自爆さ
行動は自爆さ
活躍、それは自爆することさ

突然現れて何かいきなり自爆する生物
登場即自爆が生き甲斐
速攻で自爆しないと自爆してしまう宿命

技能:捨て身の一撃を用いてのオウサツモードによる広範囲自爆
対象は範囲内の敵全て
強化は攻撃力重視

射程範囲内に敵が1体でも入っていれば速攻で自爆
いなくても自爆
近づきすらしない1歩も動くことなく即自爆を目指そう

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
自爆後は消し炭になって退場だね


野良・わんこ
アレンジ歓迎
口調は敬語。ただし相手を敬う気持ちは一切ない。


「初戦は邪神の失敗作! 恨むならフラグメント投稿時にうっかり更新してしまい、UCの設定をミスったわんこと修正させてくれない運営を恨むがいいですよ!」

撮影ドローンを飛ばすというなら風閂でそれらをすべてざんばらりんします。
動画視聴者も動画がすぐに途切れるとあれば居なくなるでしょう。
余裕が出てくれば風閂で体を攻撃しつつ、頭の杭を攻撃して更に深くつきこむ。
例え離れても【念動力】でつきこむ。
「なんの設定もない杭ですが、今弱点と決めました!」

「さらばです、忌み子のオブリビオン……」



 イベント会場は、猟兵と邪神の戦闘によって元のかたちを失いつつあった。
 爆風が吹きすさぶその中に、漆黒の液体がぬるりと滑り込んで来たことに、まだ誰も気づいてはいなかった。

「所詮は邪神の失敗作! 恨むなら、わんこと上を恨みなさい……!!」
 嘆きの声を放ちながら、野良・わんこは腕を振るった。
 両手の指、その一本一本から放たれる糸が、邪神の周囲に現れる眼球状の物体を次々に斬り落としていく。
 強化を図る暇もなく、邪神はその力を失っていこうとしていた。
 だが、わんこはかすかに眉を寄せる。
「腐敗させる力は健在みたいですね」
 邪神の体を裂いた糸が、腐敗して使い物にならなくなっている。
 千切れた糸を捨てると、わんこはさらなる糸を放った。
 弱まった瘴気ごと、糸は鮫皮の表面を切り裂いていこうとするが、表面を滑るばかりだ。
「どこかに、弱点が……? あれかな?」
 わんこの目が、邪神の頭部に突き刺さった杭を捉える。

『鏖殺領域展開  一爆鏖殺執行』

「え?」
 誰か何か言った? とわんこが思ったのも束の間、イベント会場に閃光、そして轟音と突風が吹き荒れる。
 それが何によるものなのか、誰も理解できぬままに邪神の瘴気が吹き散らされ、瘴気に侵された会場の建物自体が抉り取られるように崩壊していく。
爆発に乗って飛んで来た机や床、壁の破片が、邪神へと次々と突き刺さった。
「ホォォォォォゥゥゥモッォオッォォォォォ!?」
 耳障りな悲鳴をあげる邪神を巻き込んで、汚物を消毒せんというかの如く爆風は吹き荒れ続ける。
 やがて爆風が収まった時、わんこ達猟兵は、身体を大きく損壊させた邪神の姿を目の当たりにした。

「……今のは、一体……」
 あれだけの爆発にも関わらず、猟兵達に大した被害も無いようなので、まあ誰かのユーベルコードだったのだろう。
 邪神の傍、クレーターの中央でプスプスと音を立てている黒いサムシングを盛大に無視しつつ、わんこはおもむろに動きを止めた邪神へと近付いていった。

 謎の爆発によって身体を抉られた邪神の周囲には、腐敗した血液が溜まっている。
 明らかに邪神の体積よりも多い血は、まるで池のようになっていた。
 その上に横たわり、痙攣したように体を震わせる邪神は、抵抗する気配もない。
 だが、瘴気は集まり、なおもその肉体を復活させようとしている。
 わんこは、血の池を踏まぬようにしながら、高々と跳躍した。
「これが弱点です、そうに違いありません、そう決めました……!」
 頭部の杭へと飛び乗ったわんこ。彼女の足の一点に集中した重さを受け、杭がさらにズブズブと邪神へと突き刺さっていく。
「さらばです、忌み子のオブリビオン……」
 消滅していく邪神を、わんこは静かに見送るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年01月15日
宿敵 『『腐敗を食らうもの』ピルスエクリソオン』 を撃破!


挿絵イラスト