『はじまりの猟兵』
〜獣人戦線・はじまりの場所〜


(「はじまりの場所」の結界が消え、溢れ出した闇の中にひとりの少女が現れる)

 ……六番目の猟兵!!
 待っていました。ずっと、待っていました!
 そう、わたしこそが「はじまりの猟兵」。
 世界はわたし達を罪深き者と呼びますが、それでも、わたしに後悔はありません。
 皆さんだって、その気持ちは同じ筈です。

 本当は、今すぐ皆さんに全てを伝えたいけれど……。
 わたしの寿命はとうに尽き、|世界の敵《オブリビオン》と化しています。真摯に真実を告げようとしても、皆さんに嘘の情報を渡してしまうかもしれません。

 だからすみません……わたしと戦ってください!
 容易には復活できぬ程叩きのめされれば、その末期に少しだけ、真実を語ることができます。
 わたしが今回伝えたいのは、『二番目から五番目の猟兵について』です。
 知りたい方は、私に向かってきてください。

 言っておきますが、わたしは最も古き者……。
 正直言って、弱いですよ!