トライアスロン・フォーミュラ『時宮・朱鷺子』
~遥か昔・古代バトリンピア時代〜

「ようこそ、未来の私! 次はどんな特訓だ?」
「過去の私よ。遂に私も『その時』へと至ったので、それを告げに来たのだ」
「成程。つまりあなたは遥かな未来、『六番目の猟兵』と遭遇した時代より来た私なのだな」

「その通り。この私、時宮・朱鷺子は、時間を遡り『過去の自分を特訓する能力』を持つ」
「だが、猟兵達とバトル・オブ・オリンピアを競った時以降の私は、いまだかつて現れた事がない」
「なぜならば、猟兵達が『ガチデビルに敗北』し、アスリートアースは滅ぶからだ」

「今回も同じ結果となりそうか、未来の私?」
「いや……今回私が遭遇した猟兵達は、これまでの未来とは明らかに異なるようだ」
「つまり、|アスリートアースの崩壊《カタストロフ》を食い止められるかもしれないと?」
「そうだ。だが、もしガチデビル戦で私に余力が残っていれば、奴は私の能力を吸収して強くなれる」
「つまり、時間遡行能力を失うぐらい、猟兵達と全身全霊で戦う必要があるんだな……。
 よし、この時宮・朱鷺子、どんな特訓でも耐えてみせよう!」
「それでこそ私だ! さあ、アンヘルブラック粒子を展開しろ。特訓を始めるぞ……!」