〜仙界・太平道〜


「蒼天、すでに死す」
 私がかつて放ったこの言葉は、腐敗した漢王朝に向けたものではない。
 私が生前、ここ太平道に到達した時、渾沌氏より伝えられたのだ。
 仙界から人界を見守っていた三皇は、既に死に絶えていると。
 私は合点がいった。それ故に、世は乱れていたのだと。

「黄天、まさに立つべし」
 同時に混沌氏は、三皇は骸の海を揺蕩っていると述べた。
 故に私は蜂起し、漢軍の守護する封神台へと攻め入り、破壊した。
 正当なる統治者に、封神武侠界をお返しする為だ。

「蒼!天!已!死!黄!天!當!立!」
 されど今は、この私自らがフォーミュラとして蘇り、オブリビオンを繋ぐ希望の詔、すなわち異門同胞というユーベルコードを得た。なれば世界の全てを骸の海に導いた後、私が異門同胞で全てを統治する事こそ、最善最良の安寧に至る王道である。
 邪魔をするな、猟兵よ。カタストロフこそが、平和に至る唯一の道なのだ!